JP2000222967A - 加飾キートップ - Google Patents
加飾キートップInfo
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Abstract
飾キートップ。 【解決手段】 樹脂キートップの表面および/または裏
面に、少なくとも2種以上の無機物を交互に2層以上積
層して偏光層を設け、さらに裏面に高反射率の反射層を
積層する、あるいは樹脂キートップの表面に、高反射率
の反射層を設け、さらに表面に少なくとも2種以上の無
機物を交互に2層以上積層して偏光層を設ける。
Description
報端末、各種家電製品用リモコン、カードリモコンおよ
び各種キーボードなどに使用される美観に優れた高級感
のある加飾キートップに関するものである。
を、金属光沢やパール光沢調に加飾するものとしては、
樹脂やゴム成分中に金属粉末やパール顔料を混合して成
形したもの、金属粉末やパール顔料を含む塗料をスクリ
ーン印刷あるいは吹き付け塗装したもの、キートップの
表面に真空蒸着法あるいはスパッタリング法などによっ
てアルミニウムやクロム等の金属薄膜層を形成したも
の、およびメッキしたものが知られている。
ール顔料を、樹脂やゴムに混合して成形したものは、粉
体の均一分散が困難なため、粉末の偏析によって縞模様
や色調むらが発生し、文字や記号が見ずらくなってしま
う等の問題がある。また、金属粉末やパール顔料を含む
塗料を印刷したものも、均一かつ質感の高い虹彩色光沢
を有する加飾キートップは得られていない。一方、成形
体の表面にアルミニウムやクロム等の金属薄膜を真空蒸
着法やスパッタリング法あるいは金属メッキによって形
成したキートップは、金属光沢は呈するけれども、虹彩
色光沢を有するものではない。
73076号公報、特願平10-130838号公報に記載された無機
物薄膜を積層した加飾透光性キートップは美観に優れた
ものではあるが、反射色調の強い金属光沢を必要とする
場合は十分でない。また、最近の携帯電話、携帯端末機
器、各種家電製品用リモコン、カードリモコンおよび各
種キーボードなどの押釦スイッチに組み込まれる樹脂キ
ートップには、虹彩色光沢を有する美観に優れ、高級感
のある金属光沢の要求が非常に強くなってきている。
点を解決し、高輝度の虹彩色光沢を有する美観に優れた
加飾キートップを提供するものである。すなわち、本発
明は、樹脂キートップの表面および/または裏面に、少
なくとも2種以上の無機物を交互に2層以上積層して偏
光層を設け、さらに裏面に高反射率の反射層を積層する
ことを特徴とする加飾キートップ、あるいは樹脂キート
ップの表面に、高反射率の反射層を設け、さらに表面に
少なくとも2種以上の無機物を交互に2層以上積層して
偏光層を設けることを特徴とする加飾キートップであ
る。
発明で使用する樹脂キートップは、金型成形した樹脂キ
ートップあるいは未硬化の液状樹脂を反応硬化させた樹
脂キートップである。さらに具体的には、所望のキート
ップ形状の金型を使用し、射出成形、圧縮成形、トラン
スファー成形、回転成形などによって加熱溶融させた樹
脂あるいは液状の未硬化樹脂を金型に充填させてから固
化させて製造することができる。
は特に限定しないけれども、透明性が良好なポリメタク
リル酸メチル、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、ア
モルファスポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリアリレート、アモルファスポリオレフィン、ポ
リメチルペンテン、アモルファスナイロン、ポリウレタ
ン、エステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可
塑性エラストマー、ナイロン系熱可塑性エラストマーが
特に好ましい。ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS
樹脂、PETやPBTなどの結晶性ポリエステル、結晶
性ナイロン、ポリフェニレンエーテル、ポリアセター
ル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニ
レンスルフィド、ポリイミド、ポリエーテル、ポリケト
ン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルイミド、液晶
ポリマー、フッ素樹脂などの半透明や若干着色した樹脂
でもかまわない。また、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、ジアリルフ
タレート、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などの熱硬
化性、光硬化性、湿気硬化性などの公知の樹脂を使用す
ることも可能である。
やエチレンプロピレン系ゴムなどの合成ゴムや熱可塑性
エラストマーから成形される作動部/非作動部を有する
押釦スイッチのベース部材に接着剤や両面テープなどで
付設することによって押釦スイッチ構造とすることがで
きる。また、公知の熱可塑性エラストマーと硬質樹脂あ
るいは熱可塑性エラストマーの2色成形による公知の樹
脂キートップ構造も含まれる。また、樹脂キートップ単
体でも、皿バネスイッチやスプリング式スイッチ等と組
み合わせることにより、押釦スイッチ構造とすることが
できる。
たシリコーンゴムなどの合成ゴムや熱可塑性エラストマ
ーの成形体のほか、PET、ナイロン、ポリウレタンな
どのフィルムやシート状の高分子材料からなる基材上に
未硬化の液状樹脂を滴下するなどして反応硬化させた樹
脂キートップを使用すると、特に美観に優れた虹彩色光
沢を有す加飾キートップを得ることができる。高分子材
料からなる基材は、あらかじめプレス成形などによって
スイッチの作動部と非作動部を設けた構造でもかまわな
い。
式のほか、ディスペンサー方式、パッド印刷方式および
転写方式によるものなど特定するものではない。上述の
ような金型を使用せずに樹脂キートップを成形すること
ができる。この際の液状樹脂としては、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、
ジアリルフタレートなどの熱硬化性、光硬化性、湿気硬
化性の樹脂が挙げられる。高分子材料からなる基材とこ
れらの液状樹脂の密着性を向上させるためには、基材の
表面に、短波長紫外線照射、コロナ処理、あるいはカッ
プリング剤処理などを施すことが好ましい。例えば、特
開平6−5150号公報の樹脂キートップ付シリコーン
キースイッチの製造法によるもの、特開平6−5151
号公報の透明樹脂キートップ付キーシートの製造法によ
るものを応用することもできる。
ートップの表面および/または裏面に、少なくとも2種
以上の無機物を交互に2層以上積層して偏光層を設け、
さらに裏面に高反射率の反射層を積層することを特徴と
する加飾キートップ、あるいは樹脂キートップの表面
に、高反射率の反射層を設け、さらに表面に少なくとも
2種以上の無機物を交互に2層以上積層して偏光層を設
けることを特徴とする加飾キートップである。
nm〜10000nmとなるようにすればよく、5nm
よりも薄いと虹彩色光沢が薄くなり、10000nmを
超えると透光性が劣ってしまうので好ましくない。好ま
しくは50nm〜8000nmがよく、さらに80nm
から7000nmとすれば効果的である。実際には、使
用する樹脂の種類、屈折率、形状、および無機物薄膜の
材質、屈折率、色調、および印刷層の色調などに依存す
る。また、反射層を無機物とした場合、その膜厚は5n
mから100nmとすればよく、透光性をもたせたけれ
ば10nm未満とすればよく、反射光沢を強くしたけれ
ば、10nm以上にすれば良い。また、無機物、あるい
は無機物粒子を分散させた高分子材料からなる反射層の
一部をレーザーカットすることによって、所定の文字あ
るいは記号を形成し、部分的に透光性をもたせてもよ
い。
限り、幾何学膜厚と無機物の屈折率の積である光学的膜
厚を意味する。また、高分子保護膜、反射層、印刷層、
接着層、アンダーコート層については幾何学膜厚を示
す。また、樹脂キートップに偏光層を構成する無機物薄
膜を2層以上積層する場合には、低屈折率の無機物薄膜
と高屈折率の無機物薄膜の交互層とすると、彩度の高い
反射色調のものが得られ、特に樹脂キートップから数え
て奇数層は低屈折率の無機物薄膜で、偶数層は高屈折率
の無機物薄膜で、かつ低屈折率層と高屈折率層の光学的
膜厚比が1:1で、目的色調となる反射波長λの1/4
より成る多層交互層とすると、特定波長範囲だけ光を反
射することにより、高輝度の虹彩色光沢を有することを
特徴とする加飾キートップが得られる。
率daが1.2≦da≦1.8の低屈折率を示す無機物薄
膜と、屈折率dbがda+0.4≦db≦da+1.2の
高屈折率を示す無機物薄膜より選ぶことにより、高い彩
度の虹彩色光沢を有する加飾キートップが得られ、特に
1.3≦da≦1.7、2.0≦db≦2.4とすることで
鮮やかな色彩のものとすることができる。ここでdaと
dbの値の差が0.4未満と極端に近いと得られる無機
物薄膜は彩度の低いものとなってしまい、daとdbの
値の差が1.2より大きいと透明感が無くなってしま
う。
ルミニウム、クロム、ニッケル、チタン、タングステ
ン、ケイ素、マグネシウム、コバルト、タンタル、ゲル
マニウム、錫、鉛、亜鉛、鉄、金、銀、白金、銅などの
金属あるいは合金、金属酸化物、金属窒化物、金属弗化
物、金属炭化物、金属硫化物およびこれらの混合物また
は積層物が用いられる。特に好ましくは化学的に安定な
金属酸化物、金属窒化物、金属弗化物、金属炭化物、金
属硫化物が用いられる。具体的には、酸化チタン、酸化
ケイ素、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化タングステ
ン、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化コバルト、酸
化タンタル、酸化インジウム、酸化スズ、酸化ニッケ
ル、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化バナジウ
ム、酸化セリウム、酸化ビスマス、酸化アンチモン、酸
化亜鉛、酸化ハフニウムなどの金属酸化物、窒化ケイ
素、窒化アルミニウムおよび窒化チタンなどの金属窒化
物、弗化マグネシウム、弗化セリウム、弗化鉛などの金
属弗化物、炭化ケイ素、炭化チタンなどの金属炭化物、
硫化亜鉛等の金属硫化物が好適である。なかでも、低屈
折率無機物層の材質としては、酸化ケイ素、弗化マグネ
シウムが好ましく、高屈折率無機物層の材質としては、
酸化チタン、酸化鉄、酸化タングステン、硫化亜鉛が好
ましく、これら低屈折率の無機物薄膜と高屈折率の無機
物薄膜の交互層とすると、彩度の高い反射色調のものが
得られ2種以上の積層薄膜を使用すると虹彩色光沢を有
する非常に美観に優れた加飾キートップが得られる。ま
た、反射層の無機物についてはマグネシウム、アルミニ
ウム、チタン、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、
亜鉛、パラジウム、銀、白金、金が好適である。
ッタリング法、イオンプレーティング法などの物理的蒸
着法、あるいは熱CVD(Chemical Vapor Deposition)
法、プラズマCVD法、光CVD法などの化学的蒸着法
によって均一でむらが無く製膜することができる。蒸着
装置および蒸着条件は通常実施されているもので差し支
えないが、蒸着温度の高い無機物材料については、電子
ビーム加熱源を有する蒸着装置の使用が好ましい。
着性を向上する目的で、イオンアシスト機構を含んだ蒸
着装置を使用しても良い。また、金属酸化物には、酸化
数の異なる材料が存在し、酸化チタンを例に取るとTi
O2の他にTiO、Ti2O 3、Ti3O5、Ti4O
7等の材料が知られている。これらの材料を用いること
によって、材料を加熱した際に材料中から酸素ガスが分
解し蒸着圧力を低下させる等の問題を抑えることが可能
で、連続で安定した蒸着を行うためにこのような材料を
使っても良い。
の積層の際に、不足すると考えられる酸素、窒素等の気
体を装置内に導入して蒸着しても良い。製膜する前工程
として、樹脂キートップにアンダーコート剤などの公知
の前処理を施して無機物薄膜の密着性を向上させること
もできる。使用する樹脂キートップの種類、製膜する無
機物の材質にも依存するが、密着性、温度および製造コ
ストの点を考慮すると、真空蒸着法あるいはスパッタリ
ング法による方法が経済的であり、そして目的とする虹
彩色光沢を有する美観に優れた高級感のある加飾キート
ップを安価に得ることができる。なお、樹脂キートップ
以外の部分にも同様に無機物薄膜を製膜してもかまわな
いが、マスキングを施して必要な樹脂キートップ部分の
みを選択的に製膜する方法が好ましい。
する構造の場合は、無機物薄膜上に、さらに未硬化の液
状樹脂をさらに積層して、厚さが5μm〜60μmの高
分子保護膜を硬化させて形成することによって、虹彩色
の無機物薄膜を物理的および化学的に安定化させること
ができる。
は特定するものではないけれども、熱硬化型や光硬化
型、湿気硬化型などのアクリル系、ウレタン系、シリコ
ーン系、エポキシ系、エステル系などのモノマーやオリ
ゴマーを使用し、スプレー塗布、各種印刷、ポッティン
グなどの方法で積層して硬化し、5μm〜60μmの高
分子保護膜を形成できる。この高分子保護膜は、無色で
もかまわないけれども、赤色、青色、黄色などの有色の
ものを使用すると、さらに色調が変化するので任意の着
色を施すこともできる。膜厚が5μmよりも薄いと、高
分子保護膜の機械的性質が弱く無機物薄膜を十分に保護
することが不可能であり、一方、60μmよりも厚い
と、虹彩色光沢の鮮明さが薄れて美観を損ねてしまう。
さらに好ましい高分子保護膜の膜厚は、15μm〜45
μmの範囲である。また、複数の高分子保護膜を積層す
ることもできる。
膜層は透光性であるため、無機物薄膜層より印刷層が下
面となる場合でも文字記号等の印刷は見えるが、無機物
薄膜層の反射色調が黄色・緑色等反射輝度の高いものだ
と印刷が見づらくなってしまう場合がある。このような
場合、あらかじめ成形した樹脂キートップ上に文字記号
印刷を施したものに、無機物薄膜を積層してもよい。ま
た、無機物薄膜が樹脂キートップの下側となる構成で
は、押釦スイッチを筐体に組み込んだ際、無機物薄膜が
露出することはないが、補強のために無機物薄膜層の下
側にさらに印刷層を設けてもよい。
部材上の樹脂キートップの表面および/または裏面に、
一の無機物の屈折率daが、1.2≦da≦1.8の低屈
折率を示し、そして他の無機物の屈折率dbが、da+
0.4≦db≦da+1.2の高屈折率を示す少なくとも
2種以上の無機物を、光学的膜厚が、5nm〜1000
0nmになるように、交互に2層以上積層し、さらに、
膜厚が5μm〜60μmの高分子保護膜を積層して加飾
キートップとした。
を具体的に説明する。しかしながら本発明は下記の実施
例に制限されるものではない。
プを付設する押釦スイッチの縦断面を示す。また、キー
トップの表面部分の拡大図を図2に示す。図1におい
て、ベース部材1は、非作動部1aと作動部1bが透明
なシリコーンゴムで成形され、天面にアルミニウムフィ
ラーを分散させたインキをスクリーン印刷し反射層2を
形成し、さらにそのうえに所定の文字あるいは記号印刷
層3をスクリーン印刷してある。この天面に特開平6−
5150号公報記載の発明と同様の製法で短波長紫外線
を照射し、シランカップリング剤処理してからアクリル
系の紫外線硬化樹脂を滴下し、紫外線を照射して硬化
し、透明アクリル樹脂からなる樹脂キートップ4を設け
た。この樹脂キートップの表面をエタノールで洗浄し、
ステンレス製のマスク5で蒸着が不要な箇所を覆い、製
膜速度110nm/分の条件で1分間、酸化ケイ素を真
空蒸着し、光学的膜厚で110nm、波長510nmで
の屈折率が1.5の酸化ケイ素からなる低屈折率の無機
物薄膜Lを形成した後、製膜速度110nm/分の条件
で1分間、酸化チタンを真空蒸着し、光学的膜厚で11
0nm、波長510nmでの屈折率が2.3の酸化チタ
ンからなる高屈折率の無機物薄膜Hを形成した。さらに
無機物薄膜6をL、H、L・・・の順序で計10層、総膜
厚1100nmとなるように積層した結果、設計波長で
ある440nmの反射光を示す青色を主体とする虹彩色
光沢を有する加飾キートップを付設する押釦スイッチを
製造した。
を付設する押釦スイッチを示す縦断面図である。実施例
1で製造した酸化チタンおよび酸化ケイ素を交互に10
層形成して虹彩色光沢を有する加飾キートップを付設す
る押釦スイッチに、透明ウレタン系塗料(オリジプレー
トZ オリジン電機株式会社製)を塗布、乾燥硬化させ
て、30μmの膜厚の高分子保護層7を積層した。この
高分子保護層によって、蒸着した酸化チタンおよび酸化
ケイ素からなる表面に露出した無機物薄膜を保護するこ
とができた。
を付設する押釦スイッチを示す縦断面図である。また、
キートップ樹脂裏面部分の拡大図を図5に示す。図4に
おいて、ベース部材1の非作動部1aと作動部1bを実
施例1と同様に透明なシリコーンゴムで成形した。
ト(パンライト L1225L 帝人化成株会社製)を
射出成形してポリカーボネート製の樹脂キートップ8を
作製した。さらに、この樹脂キートップの裏面をエタノ
ールで洗浄し、製膜速度110nm/分の条件で1分
間、弗化マグネシウムを真空蒸着し、光学的膜厚で11
0nm、波長510nmでの屈折率が1.4の弗化マグ
ネシウムからなる低屈折率の無機物薄膜Lを形成した
後、製膜速度110nm/分の条件で1分間、硫化亜鉛
を真空蒸着し、光学的膜厚で110nm、波長510n
mでの屈折率が2.4の硫化亜鉛からなる高屈折率の無
機物薄膜Hを形成した。さらに無機物薄膜6をL、H、
L・・・の順序で計10層、総膜厚1100nmとなるよ
うに積層した結果、設計波長である440nmの反射光
を示す青色を主体とする虹彩色光沢を有する加飾キート
ップを製造した。さらにその上にアクリル系インキをス
クリーン印刷することにより、反射層2ならびに文字あ
るいは記号印刷層3を形成した。この文字あるいは記号
印刷面に熱硬化型シリコーン接着剤9を塗布し、上記の
ベース部材1を貼り合わせ、加熱硬化させ、虹彩色を有
する加飾キートップを付設する押釦スイッチを製造し
た。
を付設する押釦スイッチを示す縦断面図である。図6に
おいて、ベース部材1の非作動部1aと作動部1bを実
施例3と同様に透明なシリコーンゴムで成形した。
トップ8の裏面に、紫外線硬化型アクリル系塗料を塗
布、さらに紫外線硬化しアンダーコート層10を設け
た。さらに実施例3と同様に、この樹脂キートップのア
ンダーコート面をエタノールで洗浄し、製膜速度110
nm/分の条件で1分間、弗化マグネシウムを真空蒸着
し、光学的膜厚で110nm、波長510nmでの屈折
率が1.4の弗化マグネシウムからなる低屈折率の無機
物薄膜Lを形成した後、製膜速度110nm/分の条件
で1分間、硫化亜鉛を真空蒸着し、光学的膜厚で110
nm、波長510nmでの屈折率が2.4の硫化亜鉛か
らなる高屈折率の無機物薄膜Hを形成した。さらに無機
物薄膜6をL、H、L・・・の順序で計10層、総膜厚1
100nmとなるように積層した結果、設計波長である
440nmの反射光を示す青色を主体とする虹彩色光沢
を有する加飾ートップを製造した。
ーン印刷することにより、反射層2ならびに文字あるい
は記号印刷層3を形成した。この文字あるいは記号印刷
面に熱硬化型シリコーン接着剤9を塗布し、上記のベー
ス部材1を貼り合わせ、加熱硬化させ、虹彩色を有する
加飾キートップを付設する押釦スイッチを製造した。ま
た、アンダーコート層を設けたことで、実施例3で作製
した加飾キートップと比較して、高温放置時ならびに高
温高湿放置時の樹脂キートップ/無機物薄膜層間での界
面剥離強度が向上した。
キートップを垂直方向に1kgの荷重で引張りながら各
環境下に放置し、剥離状態を観察する。
および/または裏面に、少なくとも材質が2種以上の無
機物を交互に光学的膜厚が5nm〜10000nmとな
るように2層以上積層することにより、無機物薄膜の単
層のものでは得られなかった特定波長範囲の光を反射す
ることによって、高い彩度の虹彩色光沢を有する美観に
優れた高級感のある加飾キートップを提供することがで
きる。
た押釦スイッチを示した縦断面図である。
分拡大断面図である。
た押釦スイッチを示した縦断面図である。
た押釦スイッチを示した縦断面図である。
分拡大断面図である。
た押釦スイッチを示した縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂キートップの表面および/または裏
面に、少なくとも2種以上の無機物を交互に2層以上積
層して偏光層を設け、さらに裏面に高反射率の反射層を
積層することを特徴とする加飾キートップ。 - 【請求項2】 樹脂キートップの表面に、高反射率の反
射層を設け、さらに表面に少なくとも2種以上の無機物
を交互に2層以上積層し偏光層を設けることを特徴とす
る加飾キートップ。 - 【請求項3】 反射層が無機物、あるいは無機物粒子を
分散させた高分子材料からなることを特徴とする請求項
1あるいは請求項2に記載の加飾キートップ。 - 【請求項4】 反射層の無機物がマグネシウム、アルミ
ニウム、チタン、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、
銅、亜鉛、パラジウム、銀、白金、金より選ばれる材質
であることを特徴とする請求項1、請求項2あるいは請
求項3に記載の加飾キートップ。 - 【請求項5】 偏光層上に、膜厚が5μm〜60μmの
高分子保護膜をさらに積層することを特徴とする請求項
2、請求項3あるいは請求項4に記載の加飾キートッ
プ。
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---|---|---|---|
JP02512199A JP4209988B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 加飾キートップ及び押釦スイッチ |
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---|---|---|---|---|
JP2002150868A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-24 | Polymatech Co Ltd | キースイッチ |
JP2002278674A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-27 | Polymatech Co Ltd | リサイクル性の高いキートップ付キーパッドおよびその分離方法 |
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JP2008275737A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Toppan Printing Co Ltd | 光学薄膜積層体 |
JP2009092913A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Toppan Printing Co Ltd | 光学薄膜積層体 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP02512199A patent/JP4209988B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4209988B2 (ja) | 2009-01-14 |
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