JP2000219328A - シート収納カセットと該カセットを備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチでサイズ変更に対応でき、且つ、
シート規制手段が紛失しにくいとともに、枠体であるカ
セットトレイから外れにくくする。 【解決手段】 シート収納カセット３は、枠体３ｂに位
置調節可能に備えられたシート規制手段３ｄによって、
シートの一端を位置規制して、サイズの異なるシートを
枠体に収納するようになっており、シート規制手段３ｄ
を位置調節方向に移動可能に案内する案内手段２５と、
枠体に形成された複数の被係合手段２６に、シート規制
手段に設けられて外部操作によって変位する係合手段３
ｍを選択的に係合して、シート規制手段の位置決めをす
る位置決め手段と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サイズの異なるシ
ートを収納するシート収納カセットと、このシート収納
カセットを装置本体に備えた画像形成装置とに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のシート収納カセットは、
一般に、ユニバーサルカセットと呼ばれており、図１２
に示すように、カセットトレイ２０３には行政用シート
（ＥＸＥＣＵＴＩＶＥ）、手紙（ＬＥＴＴＥＲ）、Ａ４
等のシートのサイズに合わせた取付孔２０４が形成され
ている。その取付孔２０４ａ，２０４ｂ，２０４ｃへ後
端規制体２０５の爪２０５ａ，２０５ｂ，２０５ｃを挿
入することによって後端規制体２０５がカセットトレイ
２０３に着脱可能に取り付けられるようになっている。

【０００３】取付けられた後端規制体２０５は、図１
５、図１６に示すように中央の弾性を有する爪２０５ｂ
の弾力によってカセットトレイ２０３に保持されてい
る。おり、図１７の矢印Ｐ方向であるシート取り出し方
向に倒れ、容易に外れる構成になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
収納カセット２０１は、後端規制体２０５を用いてサイ
ズの異なるシートをカセットトレイ内に位置決めする、
安価な構成になっている反面、シートのサイズを変更す
るとき、後端規制体２０５を、取付孔２０４ａ，２０４
ｂ，２０４ｃを選択して着脱するため、サイズ変更時に
手間を要する構成になっていた。

【０００５】また、従来のシート収納カセット２０１
は、後端規制体２０５を脱着する際に、後端規制体２０
５を紛失し易い構成にもなっている。

【０００６】仮に、後端規制体２０５が無いと、シート
をサイズに合わせてカセットトレイ２０３内に位置決め
することができなくなり、シートが所定の位置から給送
方向の上流側へずれて、シートをカセットトレイ２０３
から送り出すことができなくなり、シート収納カセット
２０１そのものが使えなくなっていた。

【０００７】さらに、従来のシート収納カセット２０１
は、図１７の矢印Ｐ方向であるシート取り出し方向に倒
れ、容易に外れる構成にもなっており、シートをサイズ
に合わせてカセットトレイ２０３内に位置決めすること
ができなくなり、シートが所定の位置から給送方向の上
流側へずれて、シートをカセットトレイ２０３から送り
出すことができなくなる恐れがある。

【０００８】また、上記のようなシートをカセットトレ
イ２０３からシートが確実に送り出すことができなくな
ることのあるシート収納カセットを備えた画像形成装置
は、シートに画像を確実に形成することができないこと
があった。

【０００９】本発明は、ワンタッチでサイズ変更に対応
でき、且つ、シート規制体である後端規制体が紛失しに
くいとともに、枠体であるカセットトレイから外れにく
い構成のシート収納カセットと、このシート収納カセッ
トを備えた画像形成装置とを提供することを目的とす
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のシート収納カセ
ットは、枠体に位置調節可能に備えられたシート規制手
段によって、シートの一端を位置規制して、サイズの異
なるシートを前記枠体に収納するシート収納カセットに
おいて、前記シート規制手段を位置調節方向に移動可能
に案内する案内手段と、前記枠体に形成された複数の被
係合手段に、前記シート規制手段に設けられて外部操作
によって変位する係合手段を選択的に係合して、前記シ
ート規制手段の位置決めをする位置決め手段と、を備え
たことを特徴としている。

【００１１】上記シート収納カセットのシート規制手段
は、案内手段に案内されて位置調節される。シート規制
手段の移動にともなって、係合手段が変位しながら被係
合手段を順次係脱を繰り返す。そして、係合手段をシー
トのサイズに対応する被係合手段に係合させる。

【００１２】あるいは、係合手段を変位させて被係合手
段から外し、その外したままの状態で、シート規制手段
を案内手段の案内によって、移動させ、シートのサイズ
に対応する被係合手段を選択し、その被係合手段に係合
手段を係合させる。

【００１３】本発明のシート収納カセットは、前記シー
ト規制手段が、前記シートの取り出し方向の上流側端部
を規制する後端規制手段であることを特徴としている。

【００１４】上記発明のシート収納カセットは、枠体内
に収納したシートの後端（シートの給送方向の上流側
端）を後端規制手段によって位置決めする。

【００１５】本発明のシート収納カセットは、前記係合
手段が前記規制手段に回転可能に備えられたレバーに設
けられ、前記レバーが前記係合手段と前記被係合手段と
の係合を保持する方向に弾性手段によって付勢されてい
ることを特徴としている。

【００１６】上記シート収納カセットのシート規制手段
は、案内手段に案内されて位置調節される。シート規制
手段の移動にともなって、係合手段が、弾性手段に抗し
て回転するレバーと一体に移動して被係合手段に対して
順次係脱を繰り返す。そして、係合手段をシートのサイ
ズに対応する被係合手段に係合させる。この係合状態
は、弾性手段によって保持される。

【００１７】あるいは、レバーを弾性手段に抗して回転
させて、係合手段を被係合手段から外す。その外したま
まの状態で、シート規制手段を案内手段の案内によっ
て、移動させ、シートのサイズに対応する被係合手段を
選択し、その被係合手段に係合手段を係合させる。この
係合状態は、弾性手段によって保持される。

【００１８】本発明のシート収納カセットは、前記係合
手段が前記シート規制手段に一体に形成された弾性片に
形成され、前記弾性片が前記係合手段と前記被係合手段
との係合を保持することを特徴としている。

【００１９】上記シート収納カセットのシート規制手段
は、案内手段に案内されて位置調節される。シート規制
手段の移動にともなって、係合手段が弾性片の弾性に抗
して弾性片と一体に移動して被係合手段を順次係脱を繰
り返す。そして、係合手段をシートのサイズに対応する
被係合手段に係合させる。この係合状態は、弾性片の弾
力によって保持される。

【００２０】あるいは、弾性片を弾性片の弾性力に抗し
て変位させ、係合手段を被係合手段から外す。その外し
たままの状態で、シート規制手段を案内手段の案内によ
って、移動させ、シートのサイズに対応する被係合手段
を選択し、その被係合手段に係合手段を係合させる。こ
の係合状態は、弾性片の弾力によって保持される。

【００２１】本発明のシート収納カセットは、前記係合
手段が前記被係合手段に係合した際には、前記規制手段
のシートに当接する方向への移動は容易に行なえ、前記
シート規制手段のシートから離間させる方向への移動は
できないように前記係合手段と前記被係合手段との係合
関係が設定されていることを特徴としている。

【００２２】本発明のシート収納カセットは、前記係合
手段が三角形の爪を有し、前記被係合手段が前記爪が係
合可能な三角形状の凹部であり、前記規制手段のシート
に当接する方向への移動に対しては前記爪が前記凹部と
の係合が外れる方向に移動するように、且つ、前記シー
ト規制手段の前記シートと離間する方向の移動に対して
は前記爪が前記凹部に食い込む方向に移動するように前
記三角形状が設定されていることを特徴としている。

【００２３】本発明のシート収納カセットは、爪を前記
凹部から離間させて係合を解除するためのレバーを前記
爪に設けたことを特徴としている。

【００２４】本発明の画像形成装置は、上記いずれか１
つのシート収納カセットと、前記シート収納カセットか
ら給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴としている。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態のシート収納カセットと、このシート収納カセ
ットを本体に備えた画像形成装置の１例であるレーザプ
リンタを説明する。なお、画像形成装置には、レーザプ
リンタの他に、ファクシミリ、複写機、及びこれらの複
合機器等があり、本発明の実施形態のシート収納カセッ
トは、レーザプリンタのみならず、これらの装置の本体
に設けられるようになっている。

【００２６】（レーザプリンタ）図１１に、画像形成装
置の１例として電子写真方式のレーザプリンタ１を示
す。

【００２７】レーザプリンタ１の本体２の下部には、シ
ートＳを積載する第１実施形態のシート収納カセット３
が着脱可能に装着されている。なお、このレーザプリン
タ１は、第２実施形態のシート収納カセット１０３も着
脱可能に装着することができる。

【００２８】シート収納カセット３は、箱状のカセット
トレイ（枠体）３ｂに、先端（同図の右側）が圧縮ばね
３ｃによって付勢された中板３ａを備えている。カセッ
トトレイ３ｂ上には、シートの後端を規制する後端規制
体３ｄが装着されている。

【００２９】中板３ａ上には、シートＳが積載されてい
る。そして、装置本体２は半月状の給送ローラ６と、そ
の給送ローラ６と同軸の給送ころ６ａとを備えている。
給送ころ６ａは待機時に中板３ａ上のシートＳのうちの
最上位のシートＳと当接している。

【００３０】給送ローラ６は、シート給送時に、中板３
ａ上のシートＳのうち、最上位のシートＳに当接するよ
うになっている。カセットトレイ３ｂのシートＳの下流
端には圧縮ばね３ｇに付勢されてシートＳを分離する分
離パット４が備えられている。シートＳは、給送ローラ
６と分離パット４とによって、画像形成手段５へ給送さ
れるようになっている。

【００３１】シートＳの給送される下流には搬送ローラ
対７，９が配設されている。レーザプリンタ１の本体２
の上部には、レーザ光Ｌを発光するスキャナ１０とレー
ザ光を反射するミラー１１とが配設されている。

【００３２】そして、本体２のほぼ中央には、画像形成
手段５が配設されている。画像形成手段５は、ミラー１
１によって反射されたレーザ光Ｌの照射を受けて画像が
書き込まれる感光ドラム５ａと、画像にトナーを付着さ
せる等の不図示のプロセス手段とを一体化したカートリ
ッジ５ｂと、感光ドラム５ａに当接して感光ドラム５ａ
上に付着されたトナーを、搬送されてきたシートＳへ転
写する転写手段５ｃとを備えている。

【００３３】感光ドラム５ａの下流には、シートＳ上の
トナーを定着させる定着器１２が配設され、その下流に
は搬送ローラ対１３，１５、シート排出ローラ対１６が
配設されている。そして、本体２の上部にはシートＳを
載置する排出シートトレイ１７が備えられている。装置
本体の右側側方には、手差し口１８が設けられており、
搬送ローラ対１９を通って画像形成手段５にシートＳが
搬送されるように構成されている。

【００３４】シート収納カセット３上のシートＳは、給
送ローラ６ａの回転によってシート収納カセット３から
送り出される。このとき、シートが複数枚重なってシー
ト収納カセット３から送り出されたとき、そのシート
は、給送ローラ６ａと分離パット４とに挟まれて分離さ
れ、１枚だけ送られる。

【００３５】その後、シートは、搬送ローラ対９，１０
によって搬送され、感光ドラム５ａと転写手段５ｃとに
よって、感光ドラム５ａ上の画像が転写される。そし
て、シートには、転写された画像が定着器１２によって
定着される。画像が定着されたシートは、搬送ローラ対
１３，１５，１６によって搬送され、排出シートトレイ
１７上に排出される。

【００３６】（シート収納カセットの第１の実施形態）
図１乃至図４に基づいて、本発明の第１の実施形態のシ
ート収納カセット３について説明する。

【００３７】カセットトレイ（枠体）３ｂには、図１中
の２−２矢視断面図である図２に示すように、溝２１，
２２が一体に成形されている。後端規制体３ｄは、後端
規制体３ｄに突設されて先端が互いに向き合う断面Ｌ字
状の突状２３，２４と、溝２１，２２との嵌合によって
カセットトレイ３ｂから浮き上がらないように移動可能
に設けられている。後端規制体３ｄには、図１において
左右方向に移動するようになっており、シートの後端を
位置規制するようになっている。図１において、右側が
シート給送方向であり、左側が後端規制体３ｄの引き出
し方向である。

【００３８】溝２１，２２、突状２３，２４は、案内手
段２５を構成している。

【００３９】後端規制体３ｄには、後端規制体３ｄを規
定のシートサイズ位置に固定するレバー３ｈが備えられ
ている。レバー３ｈは、Ｌ字状に形成され、角の部分が
支持軸２７によって支持されて、後端規制体３ｄに回動
可能に取付けられている。

【００４０】レバー３ｈの一端には板ばね３ｋが形成さ
れ、他端には爪（係合部、位置決め手段）３ｍが形成さ
れている。カセットトレイ３ｂ上には、爪３ｍが係合す
る切欠状の凹部（被係合部、位置決め手段）２６が、規
定のシートサイズ位置に対応して複数形成されている。
凹部２６は、後端規制体３ｄの移動方向の断面形状が三
角形に形成され、三角形の頂点に相当する奥部分が、底
辺に相当する開口部よりも、シート給送方向の上流側に
位置している。従って、凹部は、上流側に傾いた三角形
に形成されている。

【００４１】爪３ｍは、後端規制体３ｄの移動方向の断
面形状が三角形に形成され、三角形の頂点に相当する先
端が、三角形の底辺に相当する基部よりも、シート給送
方向の上流側に位置している。従って、爪３ｍは、上流
側に傾いた三角形に形成されている。また、爪３ｍは、
レバー３ｈの板ばね３ｋの弾力によって、凹部２６に係
合保持されている。

【００４２】レバー３ｈと凹部２６は、積載するシート
の幅方向の中央に対応し、且つ、図１中の３−３矢視断
面図である図３に示すように後端規制体３ｄとカセット
トレイ３ｂとの間に配置されているので、シート給送の
妨げにはならないようになっている。

【００４３】後端規制体３ｄを別サイズシートの位置に
移動するには、後端規制体３ｄに設置されたレバー３ｈ
の一端で板ばね３ｋの付け根部分を板ばね３ｋの弾力に
抗して図３の矢印Ｐ方向へ押し込むと、板ばね３Ｋが撓
み、レバー３ｈが反時計方向に回転して、爪３ｍが凹部
２６から外れる。これによって、後端規制体３ｄは、カ
セットトレイの溝２１，２２に沿って移動可能になる。
シートサイズに対応する凹部２６を選択して、後端規制
体３ｄをカセットトレイ３ｂ内に押し込むか、引き出す
かして、選択した凹部２６に爪３ｍが係合する位置まで
移動させ、レバー３ｈの押圧を解除する。レバー３ｈ
は、板ばね３ｋによって時計方向に回転させられ、爪３
ｍが凹部２６に係合して、後端規制体３ｄが所定の位置
に位置決めされる。

【００４４】従って、後端規制体３ｄは、レバー３ｈを
押圧すると移動可能になるようになっているため、位置
を容易に変更にすることができる。

【００４５】なお、図４に示すように、爪３ｍと凹部２
６が、シート給送方向の上流側に傾いた三角形に形成さ
れているため、板ばね３ｋに抗してレバー３ｈを反時計
方向に回動させることなく、後端規制体３ｄをＰ方向に
（小サイズシート方向、例えば、ＬＥＧＡＬからＬＥＴ
ＴＥＲ）に押すと、レバー３ｈに、爪３ｍが凹部２６か
ら外れる方向へ回転する力が加わり、爪３ｍが凹部２６
から外れ、後端規制体３ｄを所望のシートサイズの位置
に押し込むことができる。

【００４６】しかし、後端規制体３ｄを直接引っ張り、
後端規制体１０３ｄを大サイズシート方向（例えばＬＥ
ＴＴＥＲからＬＥＧＡＬ）へ引き出そうとしても、爪３
ｍが凹部２６に食い込み、後端規制体１０３ｄを移動さ
せることができない。

【００４７】従って、小サイズシート方向へは固定解除
操作せずに後端規制体３ｄを移動するだけで所望のシー
トサイズの位置に変更することができる。ただし、大サ
イズシート方向へは爪と凹部との係合を解除しないと、
後端規制体３ｄは移動できない。

【００４８】これにより、後端規制体は、固定解除、移
動が片手で行なえるので、従来例の取り外し形式の後端
規制体よりも操作性が優れている。また、後端規制体
は、スライド式なので従来例の取り外し式と異なって、
紛失の恐れが少ない。

【００４９】（シート収納カセットの第２の実施形態）
図５乃至図１０に基づいて、本発明の第２の実施形態の
シート収納カセット１０３について説明する。なお、第
１の実施形態のシート収納カセット３と同一部分には、
同一符号を付す。

【００５０】カセットトレイ（枠体）１０３ｂには、第
１の実施形態のシート収納カセット１０３と同形の溝２
１，２２が一体で成形してある。後端規制体１０３ｄ
は、後端規制体１０３ｄに突設されて先端が互いに向き
合う断面Ｌ字状の突状２３，２４と、溝２１，２２との
嵌合によってカセットトレイ１０３ｂから浮き上がらな
いように移動可能に設けられている。後端規制体１０３
ｄには、図５において左右方向に移動するようになって
おり、シートの後端を位置規制するようになっている。
図５において、右側がシート給送方向であり、左側が後
端規制体１０３ｄの引き出し方向である。

【００５１】溝２１，２２、突状２３，２４は、案内手
段２５を構成している。

【００５２】後端規制体１０３ｄには、後端規制体１０
３ｄを規定のシートサイズ位置に固定するレバー１０３
ｈが後端規制体１０３ｄに一体成形されている。レバー
１０３ｈは、図７、図８の断面図に示すように、後端規
制体１０３ｄと一体に片持ち梁状に成形されて、弾性を
有している。レバー１０３ｈには爪（係合部、位置決め
手段）１０３ｍが形成されている。カセットトレイ１０
３ｂ上には、爪１０３ｍが係合する孔（被係合部、位置
決め手段）１２６が、規定のシートサイズ位置に対応し
て複数形成されている。孔１２６と、爪１０３ｍは、後
端規制体１０３ｄの移動方向の断面形状がほぼ直角三角
形に形成されている。三角形のシート給送方向の上流側
の底角がほぼ直角に形成されている。また、爪１０３ｍ
は、レバー１０３ｈ自体の弾力によって、凹部２６に係
合保持されている。

【００５３】レバー１０３ｈは、積載するシートの幅方
向の中央に対応し、且つ、図５中の７−７矢視断面図で
ある図７に示すように後端規制体１０３ｄとカセットト
レイ１０３ｂとの間に配置されているので、シート給送
の妨げにはならないようになっている。

【００５４】後端規制体１０３ｄを別サイズシートの位
置に移動するには、後端規制体１０３ｄに設置されたレ
バー１０３ｈの一端を、レバー１０３ｈ自体の弾力に抗
して図８の矢印Ｐ方向へ押し込むか、上方へ引き上げる
と、レバー１０３ｈがカセットトレイ１０３ｂから浮き
上がり、爪１０３ｍが孔１２６から外れる。これによっ
て、後端規制体１０３ｄは、カセットトレイの溝１２
１，１２２に沿って移動可能になる。シートサイズに対
応する孔１２６を選択して、後端規制体１０３ｄをカセ
ットトレイ１０３ｂ内に押し込むか、引き出すかして、
選択した孔１２６に爪１０３ｍが係合する位置まで移動
させ、レバー１０３ｈの押圧を解除するか、引き上げ力
を解除する。レバー１０３ｈは、レバー１０３ｈ自体の
弾力によって、元の状態に戻り、爪１０３ｍが孔１２６
に係合して、後端規制体１０３ｄが所定の位置に位置決
めされる。

【００５５】後端規制体１０３ｄがカセットトレイ１０
３ｂからはみ出すような大サイズシート（例えばＬＥＧ
ＡＬ）に合わせて引き出す方向に移動させる場合は、図
９、図１０に示すようにレバー１０３ｈとは別に後端規
制体１０３ｄに設けられた爪１０３ｎがカセットトレイ
１０３ｂに設けられた凸部１２８に引っ掛って止まるよ
うになっている。この爪１０３ｎと凸部１２８は、後端
規制体１０３ｄがカセットトレイ１０３ｂ上をスライド
移動する時の終端のストッパを兼ねている。

【００５６】従って、後端規制体１０３ｄは、レバー１
０３ｈを押圧すると移動可能になるようになっているた
め、位置を容易に変更にすることができる。

【００５７】なお、爪１０３ｍと孔１２６が、シート給
送方向の上流側の底角がほぼ直角の三角形に形成されて
いるため、レバー１０３ｈを押圧することなく、後端規
制体１０３ｄをＰ方向に（小サイズシート方向、例え
ば、ＬＥＧＡＬからＬＥＴＴＥＲ）に押すと、レバー１
０３ｈに、爪１０３ｍが孔１２６から外れる方向へ押し
上げる力が加わり、爪１０３ｍが孔１２６から外れ、後
端規制体１０３ｄを所望のシートサイズの位置に押し込
むことができる。

【００５８】しかし、後端規制体１０３ｄを直接引っ張
り、後端規制体１０３ｄを大サイズシート方向（例えば
ＬＥＴＴＥＲからＬＥＧＡＬ）へ引き出そうとしても、
爪１０３ｍが孔１２６に当接して、後端規制体１０３ｄ
を移動させることができない。

【００５９】従って、小サイズシート方向へは固定解除
操作せずに後端規制体１０３ｄを移動するだけで所望の
シートサイズの位置に変更することができる。ただし、
大サイズシート方向へは爪と凹部との係合を解除しない
と、後端規制体１０３ｄは移動できない。

【００６０】これにより、後端規制体は、固定解除、移
動が片手で行なえるので、従来例の取り外し形式の後端
規制体よりも操作性が優れている。また、後端規制体
は、スライド式なので従来例の取り外し式と異なって、
紛失の恐れが少ない。

【００６１】なお、第１、第２の実施形態のシート収納
カセットにおける規制体は、シートの後端を規制する後
端規制体について説明したが、シートの幅を規制する不
図示の幅規制体においても、同様な構成にすることがで
きる。従って、本発明における、シート規制手段は、後
端規制体のみならず、幅規制体も含むものである。

【００６２】

【発明の効果】本発明のシート収納カセットは、係合手
段を変位させて、シート規制手段を案内手段の案内によ
って、位置調節することによって、異なるサイズのシー
トを収納することができるようになっているので、シー
ト規制手段の、固定解除、移動が片手で行なえて、従来
例の取り外し形式のシート規制手段を備えたシート収納
カセットよりも操作性が優れている。また、シート規制
手段が枠体に対してスライド式になっているので、従来
例の取り外し式と異なって、シート規制手段を紛失する
恐れが少ない。さらに、シート規制手段が案内手段の案
内によって移動できるようになっているので、シート規
制手段が枠体から外れにくく、シートを確実に収納保持
することができる。

【００６３】本発明のシート収納カセットは、係合手段
を弾性手段によって回転付勢されたレバーに設けてある
ので、係合手段と被係合手段との係合を確実に保持する
ことができる。

【００６４】本発明のシート収納カセットは、係合手段
がシート規制手段に一体に形成された弾性片に形成され
ているので、係合手段と被係合手段との係合を確実に保
持することができる。

【００６５】本発明のシート収納カセットは、係合手段
が三角形の爪を有し、被係合手段が爪が係合可能な三角
形状の凹部であり、規制手段のシートに当接する方向へ
の移動に対しては爪が凹部との係合が外れる方向に移動
するように、且つ、シート規制手段のシートと離間する
方向の移動に対しては爪が凹部に食い込む方向に移動す
るように三角形状が設定されているので、シート規制手
段をサイズの小さいシートに合わせるとき、シート規制
手段を単に押し込むだけで、シート規制手段の位置を調
整することができ、操作性に優れているとともに、シー
ト規制手段をサイズの大きいシートに合わせるとき、シ
ート規制手段の紛失を防止することがきる。

【００６６】本発明の画像形成装置は、上記いずれか１
つのシート収納カセットを備えているため、シート収納
カセットからシートが確実に給送され、シートに画像を
正確に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態のシート収納カセット
の部分平面図である。

【図２】図１中の２−２矢視断面図である。

【図３】図１中の３−３矢視断面図である。

【図４】図１のシート収納カセットの動作説明図であ
る。

【図５】本発明の第２の実施形態のシート収納カセット
の部分平面図である。

【図６】図５中の６−６矢視断面である。

【図７】図５中の７−７矢視断面である。

【図８】図５のシート収納カセットの動作説明図であ
る。

【図９】図５のシート収納カセットにおいて、後端規制
体がＬＥＡＧＡＬシート積載位置にある状態を示す平面
図である。

【図１０】図９中の１０−１０矢視断面図である。

【図１１】第１、第２実施形態の収納カセットを本体に
装備したレーザプリンタの概略正面断面図である。

【図１２】従来のシート収納カセットを示す部分斜視図
である。

【図１３】従来の後端規制体の斜視図である。

【図１４】図１２のシート収納カセットの部分平面図で
ある。

【図１５】図１４中の１５−１５矢視断面図である。

【図１６】図１６中の１６−１６矢視断面図である。

【図１７】従来の後端規制体をカセットから取り外す様
子を示す断面図である。

【符号の説明】 Ｌ レーザ光 Ｓ シート １ レーザプリンタ（画像形成装置） ２ レーザプリンタ本体 ３ シート収納カセット ３ｂ カセットトレイ（枠体） ３ｄ 後端規制体（シート規制手段） ３ｈ レバー ３ｋ 板ばね（弾性手段） ３ｍ 爪（係合手段、位置決め手段） ５ 画像形成手段 ２１ 溝 ２２ 溝 ２３ 突状 ２４ 突状 ２５ 案内手段 ２６ 凹部（被係合手段、位置決め手段） １０３ シート収納カセット １０３ｂ カセットトレイ（枠体） １０３ｄ 後端規制体（シート規制手段） １０３ｈ レバー（弾性片） １０３ｍ 爪（係合手段、位置決め手段） １０３ｎ 爪 １２６ 孔（被係合手段、位置決め手段） １２８ 凸部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H072 BA03 BA12 BB02 CA01 3F343 FA02 FB01 GA01 GB01 GC01 GD01 HB03 HE08 HE12 HE29 JD08

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠体に位置調節可能に備えられたシート
   規制手段によって、シートの一端を位置規制して、サイ
   ズの異なるシートを前記枠体に収納するシート収納カセ
   ットにおいて、 前記シート規制手段を位置調節方向に移動可能に案内す
   る案内手段と、 前記枠体に形成された複数の被係合手段に、前記シート
   規制手段に設けられて外部操作によって変位する係合手
   段を選択的に係合して、前記シート規制手段の位置決め
   をする位置決め手段と、 を備えたことを特徴とするシート収納カセット。
2. 【請求項２】 前記シート規制手段が、前記シートの取
   り出し方向の上流側端部を規制する後端規制手段である
   ことを特徴とする請求項１に記載のシート収納カセッ
   ト。
3. 【請求項３】 前記係合手段が前記シート規制手段に回
   転可能に備えられたレバーに設けられ、前記レバーが前
   記係合手段と前記被係合手段との係合を保持する方向に
   弾性手段によって付勢されていることを特徴とする請求
   項１又は２に記載のシート収納カセット。
4. 【請求項４】 前記係合手段が前記シート規制手段に一
   体に形成された弾性片に形成され、前記弾性片が前記係
   合手段と前記被係合手段との係合を保持することを特徴
   とする請求項１又は２に記載のシート収納カセット。
5. 【請求項５】 前記係合手段が前記被係合手段に係合し
   た際には、前記規制手段のシートに当接する方向への移
   動は容易に行なえ、前記シート規制手段のシートから離
   間させる方向への移動はできないように前記係合手段と
   前記被係合手段との係合関係が設定されていることを特
   徴とする請求項１に記載のシート収納カセット。
6. 【請求項６】 前記係合手段が三角形の爪を有し、前記
   被係合手段が前記爪が係合可能な三角形状の凹部であ
   り、前記規制手段のシートに当接する方向への移動に対
   しては前記爪が前記凹部との係合が外れる方向に移動す
   るように、且つ、前記シート規制手段の前記シートと離
   間する方向の移動に対しては前記爪が前記凹部に食い込
   む方向に移動するように前記三角形状が設定されている
   ことを特徴とする請求項５に記載のシート収納カセッ
   ト。
7. 【請求項７】 前記爪を前記凹部から離間させて係合を
   解除するためのレバーを前記爪に設けたことを特徴とす
   る請求項６に規制のシート収納カセット。
8. 【請求項８】 請求項１乃至７の内、いずれか１項に記
   載のシート収納カセットと、 前記シート収納カセットから給送されたシートに画像を
   形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。