JP2000217566A - ラクトバチラスクリアランスを培養するための培養基および該菌種の保存方法 - Google Patents

ラクトバチラスクリアランスを培養するための培養基および該菌種の保存方法

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clearance
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sulfide
acid
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Tadatsugu Hata
忠世 秦
Toshiyuki Maruoka
俊之 丸岡
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BHPH Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラクトバチラス クリアランスを培養する場合
および保存する場合には、容易に力価が低下するため特
別の配慮が必要である。従って、継代時においても、保
存時においても該菌の力価の低下を起こさないための培
養基および保護剤が強く求められていた。 【解決手段】硫化ナトリウムおよびアンモニア水の少な
くとも1種または2種を添加して培養したとき、培養2
4時間目で硫化ナトリウムおよびアンモニアの少なくと
も1種または2種がラクトバチラス クリアランスによ
って減少されている培養基並びにラクトバチラス クリ
アランスの保存にあたり、含硫アミノ酸、卵白アルブミ
ン、胆汁末、トレハロース、ラフィノース、酵母死菌、
クロレラ、米ぬか、ふすま、豆乳、ニンジンジュース、
の少なくとも1種または2種以上を保護剤として、該菌
の周囲に存在させるラクトバチラス クリアランスの保
存方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明者らが分離
採取したラクトバチラス クリアランス(Lactobacillu
s clearans)を培養するために適した培養基およびラク
トバチラス クリアランスの保存方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自然界の輪廻は生成と崩壊であり、生物
系物質についても例外ではない。自然界に放出された蛋
白崩壊に由来するヌルヌルに満ち満ちた沼も、いつの程
にか浄化され、地球は太古の昔よりそれなりに美しく保
ってきた。それが如何なる機序によるものかは、従来未
知の分野であったが、これは主として微生物の働きによ
ることが明らかとなって、現在は活性汚泥法を始めとす
る各種浄化システムとして開花し、生活排水や工場排水
の処理場で応用されている。しかし、これら浄化に関わ
る菌は如何なる性質を有しているのか、複雑なだけに専
門的な解析と実証はもう一つなされていなかった。
【0003】浄化の対象となる物質は多種多様であり、
これら全てについて実験することは到底不可能である。
従って、嗅覚で容易かつ迅速に判定し得る有臭物質(大
半は腐敗産物で有毒である)に目標を絞り、これらを有
臭硫黄化合物、有臭窒素化合物および有臭炭素化合物に
大別した。そして、膨大な実験の末に、低分子の有臭物
質、すなわち有臭硫黄化合物については、硫化ナトリウ
ム、硫化メチルなど、有臭窒素化合物については、アン
モニア、インドール、スカトールなど、有臭炭素化合物
については、酢酸、酪酸などの低級脂肪酸、について検
討することによって、第一義的には充分目的を達するこ
とを証明して、浄化と脱臭に関する研究は飛躍的に進展
した。すなわち、浄化菌は、これらの有臭物質を毒とし
てではなく、餌として捉え、自己の菌体成分やエネルギ
ー源としており、この作用が強い菌は脱臭力も有してい
る。自然界にはこれらの性質を具備している菌は多数生
息しており、それぞれ得意とする分野での浄化に日夜活
躍している。われわれの体内も一つの小さな自然界であ
り、殊に腸管は一本の管で外界に直接連なっており、自
然環境そのものである。従って、腸内にも浄化のエキス
パートが存在していても何ら不思議ではない。
【0004】以上の知見を得て、本発明者らは非病原性
で腸内にも生息し得る菌のなかから腸内の浄化菌を探す
ことにした。すなわち、腸管、口腔、膣、などの生体内
から草、木の葉、農産物、フルーツ、発酵食品、土壌、
下水、にいたるまで、自然界の極めて広い範囲を生活圏
としているラクトバチラス(Lactobacillus )属に白羽
の矢を立てた。結果として、従来全く知られていなかっ
た、腸内において、強い浄化能力を発揮し得るラクトバ
チラス属の一群が存在することを突き止めたのである。
これらの菌は、現在分類されているラクトバチラス属の
「種」のかなり広い範囲、例えばカゼイ(L. casei)、
サリバリウス(L. salivarius )、ブレビス(L. brevi
s )、プランタラム(L. plantarum)、などの中に潜ん
でいたのであって、これらの菌株を釣り上げて、一つに
まとめてラクトバチラス クリアランスと命名したので
ある。
【0005】ラクトバチラス クリアランス(Lactobac
illus clearans)は、硫化ナトリウムおよびアンモニア
を減少することができる新規な乳酸桿菌であって(特公
平4−632号参照)、硫化水素、硫化アンモニウム、
メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、ジメチルサ
ルファイド、ジエチルサルファイド、アセトアルデヒ
ド、スカトール、インドール、メチルアミン、エチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、などを減少
させる能力をもつことで、腸内において強い浄化能力を
発揮する有用な菌種である。本発明者らは、このように
腸内において強い浄化能力を発揮し得るラクトバチラス
属の菌種を見つけ、菌学的な検討を行った結果、機能面
では全く新しい菌種であることを見出し、該菌種につい
て特許発明(特許第1714431号)と認められた。
このラクトバチラス クリアランスは、腸内の有臭有毒
物質を単に減少させるだけではなく、腸内細菌叢を形成
する菌群で、ビタミンやアミノ酸を合成したり、外来菌
の増殖を抑制したり、免疫力賦活作用など生体にとって
有益な作用のみを行っている善玉菌といわれる菌、代表
的にはビフィドバクテリウム属、ラクトバチラス属など
の菌群、および反対に有害性および病原性を有する悪玉
菌といわれる菌、代表的にはベーヨネラ属、クロストリ
ディウム属、例えばウェルシュ菌、などの菌群、に多大
の影響力を及ぼし、さらには病原性細菌の発育を抑制
し、その毒性を減弱化させることなどが明らかになって
きた。表1にラクトバチラス クリアランスと従来公知
のラクトバチラス属の菌との機能面からみた相違点を示
した。
【0006】
【表1】
【0007】ラクトバチラス クリアランスが何故生じ
てきたのかを考えるとき、次のように推察することがで
きる。すなわち、46億年前に誕生した火の玉の地球が
次第に冷え、水蒸気が溜まり、原始の海ができた。しか
し、未だ地球には酸素がなく、海はマグマから出る硫黄
や鉄などを含む強酸性で高温の水であった。その海では
化学反応によって、少しづつアミノ酸や核酸などの有機
物が合成され、油滴のように集まり濃縮された。やが
て、油滴から生命体が誕生し、殖え続けた結果、海に蓄
積された有機物を食べ尽くし、全滅に瀕した。しかし、
これらの生命体の中から海に溶けている硫黄などの無機
物を利用してエネルギーを獲得し、二酸化炭素から有機
物を合成できる嫌気性の細菌が出現した。この嫌気性細
菌は長い歳月をかけて進化し、先のエネルギーを利用し
て酸素を放出する光合成細菌や、現在のラクトバチラス
属の遠い祖先へと分化していった。かれらはマグマから
出る有臭有毒物質の浄化の一翼を担って活躍し、そのお
陰で有毒物質の多くは、海の底に沈殿し、酸素も増え
て、生命の生活環境は徐々に改善されてゆき、その後に
起こる生命の爆発現象の礎を築いた。それが、いつの程
にかラクトバチラス属の多くは、大自然界の厳しい環境
に馴化、適合していった他の菌種との発育競争に打ち負
け、炭水化物、アミノ酸、ビタミンなどが存在する栄養
豊富な所や、環境が一定で、穏やかな所へと逃避、棲み
分けるようになってから、本来有していた浄化力、すな
わち、有臭有毒の硫黄化合物に対する浄化能力および有
臭有毒の窒素化合物に対する浄化能力、を次第に失って
いったものと思われる。しかし、ラクトバチラス属は今
に至るまで、有臭炭素化合物を資化する能力は有してい
る。
【0008】次に、ラクトバチラス クリアランスを保
存する方法としては、その使用の目的に応じ、凍結乾
燥、超冷温、液体、湿潤、半乾燥、乾燥、など、公知の
種々な方法を採用することができるが、ラクトバチラス
クリアランスの特性である有臭有毒物質を減少させる
能力を保存中に低下させないことが先ず肝要で、次いで
その能力を維持したまま、長く生存させることも重要な
ことである。そのため、特殊な配慮が必要なことが、本
発明者らの検討結果から明らかになった。すなわち、菌
の継代時に菌の力価が急速に低下するような物質との共
存は、如何なる保存方法を採択しようが、力価が徐々に
低下するのみならず、生存そのものを脅かす。
【0009】現在、菌の保存方法としては凍結乾燥法が
主流で、乳酸菌もまた例外ではない。ヨーグルトの種菌
や整腸剤など長期保存が必要な製品は、全て凍結乾燥法
を採用しているが、ラクトバチラス属の保存性は基本的
によくないといわれている。事実、国内外で市販されて
いるラクトバチラス属の凍結乾燥菌体を集め、復元させ
てみても有効期間内にもかかわらず、殆どの製品は表示
の生菌数には足らず、なかには全滅している製品にも幾
つか出会った。各メーカーの研究成果とノウハウを駆使
していても、実情はこの程度である。ラクトバチラス
クリアランスに関わる本発明者らの検討によっても、汎
用される保護剤の存在下では、割合早い段階で生菌数が
減少するだけではなく、力価の低下を招くことが明らか
になった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ラクトバチラ
ス クリアランスについてみると、先祖がすべからく有
していた有臭有毒の硫黄化合物に対する浄化作用、有臭
有毒の窒素化合物に対する浄化作用および有臭有毒の炭
素化合物に対する浄化作用を今に到るまで、脈々と受け
継いで生き永らえてきた子孫か、またはいわゆる先祖返
りした変異株であると推察している。このように先祖と
現有のラクトバチラス属との狭間で揺れ動くデリケート
なラクトバチラス クリアランスを人為的な管理下に置
いて、それが如何なる顛末を迎えるかは全く予測できな
い。従って、該菌を培養する場合の培養基および保存す
る場合の保護剤には、それ相応の特別の配慮が必要なの
である。事実、該菌に関する実験の途上には、力価の低
下があり、これは継代時においても、保存時においても
生起した。従って、強い力価のままの継代の条件が何で
あるか、強い力価のままの保存の条件が何であるか、が
最大の課題となった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々の検討を行った結果、ラクト
バチラス クリアランスの硫化ナトリウムおよびアンモ
ニアを減少せしめる力価を維持できる培養基、および保
存方法を開発するに至った。すなわち、硫化ナトリウム
およびアンモニア水の少なくとも1種または2種を添加
して、ラクトバチラス クリアランスを培養したとき、
培養24時間目で硫化ナトリウムおよびアンモニアの少
なくとも1種または2種がラクトバチラス クリアラン
スによって減少されていることを特徴とするラクトバチ
ラス クリアランスを培養するための培養基であって、
硫化ナトリウムの添加量が500ppmであって、ラク
トバチラス クリアランスを培養したとき、培養24時
間目の硫化ナトリウムの減少率が10%以上であること
が特に好ましく、またアンモニア水の添加量が500p
pmであって、ラクトバチラス クリアランスを培養し
たとき、培養24時間目のアンモニアの減少率が10%
以上であることが特に好ましい培養基である。該培養基
に、有臭硫黄化合物、有臭窒素化合物、および有臭炭素
化合物の少なくとも1種または2種以上を添加すること
が好ましく、有臭硫黄化合物が、硫化ナトリウム、硫化
水素、硫化アンモニウム、メチルメルカプタン、エチル
メルカプタン、ジメチルメルカプタン、ジメチルサルフ
ァイド、ジメチルジサルファイド、ジエチルサルファイ
ド、ジブチルサルファイドおよびこれらの誘導体、の少
なくとも1種または2種以上であることが特に好まし
く、有臭窒素化合物が、アンモニア、スカトール、イン
ドール、アセトアニリド、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、およびこれら
の誘導体、の少なくとも1種または2種以上であること
が特に好ましく、有臭炭素化合物が、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、クロトンアルデヒド、フェ
ノール、ブチルアルコール、アミルアルコール、および
これらの誘導体、の少なくとも1種または2種以上であ
ることが特に好ましい培養基である。上記の培養基にア
ミノ酸として、含硫アミノ酸、グルタミン酸、リジン、
アスパラギン酸の少なくとも1種または2種以上を添加
することが好ましく、ビタミンとして、ビタミンC、ビ
タミンE、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、葉
酸、ニコチン酸アミド、の少なくとも1種または2種以
上を添加することが好ましく、ミネラル成分として、マ
ンガン、亜鉛、マグネシウム、モリブデン、の少なくと
も1種または2種以上を添加することが好ましく、また
クロレラCGF、豆乳、胆汁末、の少なくとも1種また
は2種以上を添加することが好ましい。
【0012】本発明の第二は、ラクトバチラス クリア
ランスの保存にあたり、含硫アミノ酸、卵白アルブミ
ン、胆汁末、トレハロース、ラフィノース、酵母死菌、
クロレラ、米ぬか、ふすま、豆乳、ニンジンジュース、
の少なくとも1種または2種以上を保護剤として、ラク
トバチラス クリアランスの周囲に存在させることを特
徴とするラクトバチラス クリアランスの保存方法であ
って、上記保護剤に加えて、グルタミン酸、リジン、ア
スパラギン酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミン
12、パントテン酸カルシウム、葉酸、ニコチン酸アミ
ド、マンガン、亜鉛、マグネシウム、モリブデン、硫化
ナトリウム、硫化水素、硫化アンモニウム、メチルメル
カプタン、エチルメルカプタン、ジメチルメルカプタ
ン、ジメチルサルファイド、ジメチルジサルファイド、
ジエチルサルファイド、ジブチルサルファイド、アンモ
ニア、スカトール、インドール、アセトアニリド、メチ
ルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、
クロトンアルデヒド、フェノール、ブチルアルコール、
アミルアルコールおよびこれらの誘導体、の少なくとも
1種または2種以上、を添加して、ラクトバチラスクリ
アランスの周囲に存在させることが好ましく、また動物
由来の脱脂粉乳、卵白アルブミン、乳糖、肝臓エキス
末、血清、の少なくとも1種または2種以上、並びに植
物由来の大豆ホエー、トレハロース、ラフィノース、デ
ンプン類、クロレラ、クロレラCGF、米ぬか、ふす
ま、アルファルファ汁、クローバー汁、麦芽エキス、豆
乳、トマトジュース、ニンジンジュース、グレープジュ
ース、アロエ粉末、緑茶粉末、酵母エキス末、酵母死
菌、の少なくとも1種または2種以上、を保護剤とし
て、ラクトバチラス クリアランスの周囲に存在させる
ことが好ましく、上記保護剤に加えて、グルタミン酸、
リジン、アスパラギン酸、ビタミンC、ビタミンE、ビ
タミンB12、パントテン酸カルシウム、葉酸、ニコチン
酸アミド、マンガン、亜鉛、マグネシウム、モリブデ
ン、硫化ナトリウム、硫化水素、硫化アンモニウム、メ
チルメルカプタン、エチルメルカプタン、ジメチルメル
カプタン、ジメチルサルファイド、ジメチルジサルファ
イド、ジエチルサルファイド、ジブチルサルファイド、
アンモニア、スカトール、アセトアニリド、メチルアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロト
ンアルデヒド、フェノール、ブチルアルコール、アミル
アルコールおよびこれらの誘導体、の少なくとも1種ま
たは2種以上、を添加して、ラクトバチラス クリアラ
ンスの周囲に存在させることが特に好ましい。また、ラ
クトバチラス クリアランスの保存方法としては、凍結
乾燥法、超冷温、液体、湿潤、半乾燥法、および乾燥
法、のいずれであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にいうラクトバチラス ク
リアランスとは、次の生化学的性状、、および、
を有する新規なラクトバチラス属の菌株である。すな
わち、肉エキス5g、ペプトン5g、ブドウ糖1g、
CaCO3 1g、水1L(pH中性)にNa2 S・9H
2 O0.5g及び/又はNH4 OH0.5mlを添加し
たときに、Na2 S・9H2 OとNH4 OHの双方を減
少せしめることができる;ステファンソン・ウェサム
の培地〔(S−W)と略す;KH2 PO4 1g、MgS
4 ・7H2 O0.7g、NaCl1g、(NH4 2
HPO4 4g、FeSO 4 ・7H2 O0.03g、ブド
ウ糖5g〕にビタミン〔A:900国際単位、B 1 :1
mg、B2 :1mg、B6 :1mg、B12:5γ、ニコ
チン酸アミド:16mg、パントテン酸カルシウム:8
mg、C:64mg、D2 :120国際単位〕及びカザ
ミノ酸1gよりなる培地に該菌を培養し、その対数増殖
期にNa2S・9H2 O0.5g及び/又はNH4 OH
0.5mlを添加しても発育促進作用を示さない;自
然分離菌はNa2 S・9H2 Oに対して従来公知の乳酸
菌よりは強く、ラクトバチラス デオドランスよりは弱
い抵抗性を示す;グラム陽性菌、桿状、運動性なく、
カタラーゼ陰性、硝酸塩を還元せず、ゼラチンを分解せ
ず、インドール、硫化水素を生成せず、ブドウ糖、乳糖
よりの乳酸形成能力は高く、酢酸、添加によって発育促
進される;ラクトバチラス属の菌株である(特公平4−
632号参照)。
【0014】ラクトバチラス クリアランスを継代培養
するためには、表2、表3、表4、表5および表6、に
示した各種の培地、例えば低栄養培地、中栄養培地およ
び高栄養培地、に分類される多種類の培地を利用するこ
とができる。
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】
【表6】
【0020】次に、ラクトバチラス クリアランスの力
価の測定方法について述べるが、該菌の能力として、
腸内有臭有毒物質、例えば硫黄化合物である硫化ナトリ
ウム、窒素化合物であるアンモニア、を減少させる能
力、腸内細菌叢の改善能力、すなわちビフィドバクテ
リウム属、ラクトバチラス属などの善玉菌を増加させ
て、ベーヨネラ属、クロストリジウム属、例えばウェル
シュ菌、などの悪玉菌を著しく減少させる能力、腸管
感染病原菌の増殖抑制作用とその毒性を減弱させる能
力、を挙げることができる。これら三つの能力を個別に
測定して、総合的に判断すればよいのであるが、種々検
討の結果、ラクトバチラス クリアランスの上記の能力
は相互に密接な相関関係を有していることが明らかにな
った。従って、力価の測定は、テストが容易で、結果が
早く出る腸内有臭有毒物質を減少させる能力、のみに
限定して検討を行った。
【0021】腸内有臭有毒物質を減少させる能力を測定
するためには、1L当たり肉エキス5g、ペプトン5
g、ブドウ糖5g、酪酸ナトリウム3g、炭酸カルシウ
ム3gからなる培地に、硫化ナトリウム0.5gまたは
アンモニア水0.5mlを添加したものを、力価検定用
培地とした。該培地に被検菌を接種して37℃にて嫌気
的培養を行い、経時的に、添加した硫化ナトリウムまた
はアンモニアの減少率を測定した。このとき、硫化ナト
リウムの測定は、酢酸鉛法またはJIS K0102−
1985のヨウ素滴定法で、アンモニアの測定は、ネス
ラー法またはJIS K0102−1985のインドフ
ェノール青吸光度法で行った。なお、本測定に供試した
ラクトバチラス クリアランスは、多種類にわたった
が、表7に代表的な3菌株、すなわちBHPH-L-1菌(FERM
P-17149)、BHPH-L-2菌(FERM P-17148)およびBHPH-L-3菌
(FERM P-17150)、が力価の高い状態のときに測定した硫
化ナトリウムおよびアンモニアの減少率を示した。
【0022】
【表7】
【0023】基調となる培養基の理想像は、勿論増殖が
旺盛で、力価の低下はできるだけ少ないことである。こ
れは拡大培養(スケールアップ)していく実用上の観点
からも菌の収率に深く関わる最重要な点である。理想の
培養基を求めるうえで、キーになるものを我々は見出す
ことに成功した。すなわち、それは基調となる培地に硫
化ナトリウムまたはアンモニア水を添加し、培養を行っ
たときに、その添加した両物質が24時間目で多少に関
わらず減少することが重要で、減少しないような培地で
の継代では、力価の低下は著しく、使用には到底耐え得
ないことが明らかになった。すなわち、表8に示すよう
に、培地1L当たり硫化ナトリウム0.5gおよびアン
モニア水0.5mlを添加した場合、培地が過度に高栄
養であれば、本来栄養成分である有臭硫黄化合物、有臭
窒素物質および有臭炭素物質などの有臭物質を栄養源と
せず、他の利用し易い栄養源のみを消費し、菌量は殖え
るが、該菌の特質は、次第に失われて、終には失活して
しまうことを物語っている。ここに、アンモニア水と
は、試薬としてのアンモニア水をいい、アンモニアを2
5.0〜27.9w/v%含有する水溶液である。
【0024】
【表8】
【0025】菌体や酵素を構成するうえで、最重要なア
ミノ酸について、その種類によりラクトバチラス クリ
アランスの力価への影響を検討した。その結果、継代に
当たっては、特定のアミノ酸、すなわち、シスチンをは
じめとし、メチオニン、システィン、タウリンなどの含
硫アミノ酸、さらにはグルタミン酸、リジン、アスパラ
ギン酸などの添加が極めて有効で、反面プロリン、チロ
シンなどの添加は力価を急速に低下させることが明らか
になった。すなわち、アミノ酸はラクトバチラス クリ
アランスに対して、ある種のものは力価保持に働き、あ
る種のものは僅かに効力があり、また別の種類のものは
大いに力価を低下させるという、3群に大別できること
が確認された。このことによって、従来の実験上の矛
盾、すなわち菌を良く増殖させようとして栄養を良くす
れば、菌にとってはすばらしい栄養源であるが、有臭物
質を減少させるという特異な性質を低下させるというこ
との本質を見極めることができて、この矛盾を解決する
ことに成功した。従って、前記有臭硫黄化合物、有臭窒
素化合物および有臭炭素化合物と上記有効なアミノ酸と
を混合させることにより、力価の低下を一層防御し得る
ことはいうまでもない。
【0026】次に、さらなる補強または増強させ得る物
質を求めて、われわれは検討を重ねた。その結果、有効
ビタミンとして、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB
12、パントテン酸カルシウム、葉酸、ニコチン酸アミ
ド、などを見出すことができた。これらのビタミンは、
有臭硫黄化合物、有臭窒素化合物および有臭炭素化合物
などの有臭物質を減少させる酵素の産生に深く関与して
いることが明らかになった。
【0027】また、有効ミネラルとして、マンガン、亜
鉛、マグネシウム、モリブデンなどを見出した。これら
のミネラルは、有臭硫黄化合物、有臭窒素化合物および
有臭炭素化合物などの有臭物質を減少させる酵素の活性
に深く関与していることが明らかになった。
【0028】これは、上記の有効ビタミンおよび有効ミ
ネラルを含有した培地に、ラクトバチラス クリアラン
スを培養し、その後除菌することにより、得られた培養
ろ液の一部を有臭硫黄化合物、有臭窒素化合物および有
臭炭素化合物などの有臭物質を含有した液に添加するの
みで、これらの有臭物質は減少することで確認した。
【0029】また、ラクトバチラス クリアランスの力
価を維持するのに有効な物質として、クロレラCGF、
豆乳、胆汁末なども見出した。
【0030】なお、培養基成分の検討以外に、力価低下
防止策として、継代または増殖に際しては、対数増殖期
に当たる菌を、次の培養基へと継代していくことが好ま
しい。また、培養基の製造の際、滅菌時、培養基成分を
熱変成させないことが好ましい。
【0031】次に、保存方法について検討したが、先ず
保護剤を好適なものにすることが、最重要事項であると
の結論を得た。現在、乳酸菌に汎用される保護剤は、乳
糖、各種デンプン、脱脂粉乳など、取扱い易い安価
である直ちに生体に投与することができ、服用に際し
ても違和感がない、など、乳酸菌にとっての好、不適も
さることながら、主に人間の側の都合で使用されている
感じが強い。現在は、腸溶カプセルなどに詰めて服用す
ることも可能で、乳酸菌に対しコレというような先入観
にとらわれることなく、乳酸菌の立場で見つめ直すこと
にした。従って、細菌の培養に汎用される蛋白系の物質
から、糖類、各種動植物体の複合体に到るまで、多種多
様の物質を保護剤として、ラクトバチラス クリアラン
スの代表的な3株、すなわちBHPH-L-1菌(FERM P-1714
9)、BHPH-L-2菌(FERM P-17148)およびBHPH-L-3菌(FERM
P-17150)、を始め、多くの菌株に対して試用してみた。
ここに保護剤の添加量は、保護剤の種類によって、全く
異なりそれぞれ適量を有し、一概にいえないが、保護剤
の固形分としての重量比は、通常遠沈菌体の1〜500
倍の範囲であった。
【0032】本発明にいうデンプン類とは、特に原料に
限定されるものではないが、可溶性デンプン、トウモロ
コシデンプン、馬鈴薯デンプン、甘薯デンプンなどを例
示することができる。
【0033】本発明にいう酵母死菌とは、酵母が生きて
いない状態のものをいい、パン酵母を100℃の熱水に
より、10分間処理して、死滅させた後、乾燥したもの
を例示することができる。しかし、酵母の死滅後、それ
が乾燥状態であると、湿潤状態であるとは問わない。ま
た、酵母エキス末とは、酵母エキス(イーストエキスと
もいう)を乾燥し、粉末状にしたものをいい、その乾燥
方法は特に限定されるものではない。
【0034】
【実施例】ラクトバチラス クリアランスを表2、表
3、表4、表5および表6、に示した各種の培地により
継代培養を行い、その継代毎に力価検定用培地に植菌
し、初代より9代にわたり力価を測定した。その手順は
図1に示した通りであって、力価を測定した結果を表9
に、菌株全てを総括した概念表を表10に示した。ここ
で、力価の表示は、◎は力価の低下がほとんどない;○
は力価の低下が僅かで充分使用に耐える;△は力価が徐
々に低下し、実用的ではない;×は力価の低下が著し
い;を表すものである。また、基本的には、いずれの培
地においても、力価の低下が認められ、それは低栄養培
地、中栄養培地、高栄養培地の順で大きくなり、それも
継代を重ねるに従い、その差は加速度的に広がるという
結果を示した。
【0035】
【表9】
【0036】
【表10】
【0037】ラクトバチラス クリアランスの特性に鑑
みて、腸内腐敗有臭物質である有臭硫黄化合物、有臭窒
素化合物および有臭炭素化合物を、低栄養培地、中栄養
培地および高栄養培地に添加したもの、について継代培
養を行い、該菌を力価検定用培地に植え替え、力価を測
定し、その結果を表11に示した。ここでF成分とは、
培地1L中に硫化メチル0.2g、スカトール0.3g
および酪酸1gを含む成分である。腸内腐敗有臭物質で
ある有臭硫黄化合物、有臭窒素化合物および有臭炭素化
合物を、低栄養培地、中栄養培地および高栄養培地に添
加しないもの、について継代培養を行い、該菌を力価検
定用培地に植え替え、力価を測定した結果は表11に示
したとおりである。なお、F成分以外の腸内腐敗有臭物
質である有臭硫黄化合物、有臭窒素化合物および有臭炭
素化合物、例えば硫化ナトリウム、メルカプタン、イン
ドール、酢酸、プロピオン酸などを選択して実験を行っ
ても大差ない成績が得られた。
【0038】
【表11】
【0039】表11から明らかなように、継代培地およ
び増殖培地としては、基調となる培地にF成分を添加さ
せることが、ラクトバチラス クリアランスの力価を低
下させないためには肝要であり、特に基調となる培地が
高栄養培地の場合は、それが顕著に現れる。そして、F
成分を添加せしめれば、3代程度の継代回数であれば、
力価の低下は比較的少ないことも同時に判明した。但
し、それ以降継代回数を重ねれば力価の急速な低下は免
れない。
【0040】次に、保護剤についてみると、蛋白・アミ
ノ酸系の保護剤を添加した場合のラクトバチラス クリ
アランスの生存率の変化を表12に、糖類および動物系
の蛋白・ビタミン・ミネラル複合体の保護剤を添加した
場合のラクトバチラス クリアランスの生存率の変化を
表13に、植物性の蛋白・ビタミン・ミネラル複合体の
保護剤およびその他の保護剤を添加した場合のラクトバ
チラス クリアランスの生存率の変化を表14に、示し
た。ここで、アルファルファ汁およびクローバー汁と
は、アルファルファ草またはクローバー草に10倍量の
水を添加し、ジュースにした液のことであり、それぞれ
をアルファルファ汁またはクローバー汁とした。また、
保護剤の添加量は、生菌重量に対する保護剤の重量比で
表し、例えば添加量10とは生菌の10倍量の保護剤を
添加したことを示す。また、ラクトバチラス クリアラ
ンスの生存率は、凍結乾燥により製造した直後の生菌数
を100%とし、その後の生存率を%で示した。また、
凍結乾燥時の生存率を、◎は生存率90%以上、◎〜○
は生存率80〜90%、○は生存率60〜80%、□は
生存率40〜60%、△は生存率20〜40%、×は生
存率20%以下を表しており、保存中のラクトバチラス
クリアランスの力価の変動は、++は力価を高い水準
に維持、+は僅かずつの力価の低下傾向、±は明らかな
力価の低下傾向、−は力価の低下傾向が顕著、−−は力
価の急激な低下、を表している。
【0041】
【表12】
【0042】
【表13】
【0043】
【表14】
【0044】表12、表13および表14から明らかな
ように、ラクトバチラス クリアランスの凍結乾燥時に
おいて生存率の高い保護剤を使用したものは、保存中も
生存率がよいことが明らかになると同時に、力価の低下
が少ないことが確認された。すなわち、凍結乾燥時の生
存率を測定するのみで、長い歳月を掛けることなく、保
護剤の選別をはじめとし、予備凍結、凍結乾燥中の温
度、乾燥時間などの各種条件の検討を迅速に行いえて、
以降の研究が飛躍的に進歩した。その結果、ラクトバチ
ラス クリアランスの取扱いに際して、予備凍結、凍結
乾燥中の温度、乾燥時間などの条件については、従来公
知のラクトバチラス属に常用される方法で充分で、保護
剤の優劣が生存率および力価維持に関与する最大の要因
であることが明白となった。
【0045】次に、単独の使用では保護効果のない保護
剤は除外して、残りの保護剤を各種組み合わせて検討を
行った。その結果の一部を表15、表16および表17
に示した。ここで、保護剤の添加量は、生菌重量に対す
る保護剤の重量比で表し、例えば添加量10とは生菌の
10倍量の保護剤を添加したことを示す。また、凍結乾
燥時のラクトバチラス クリアランスの生存率を、◎は
生存率90%以上、◎〜○は生存率80〜90%、○は
生存率60〜80%、□は生存率40〜60%、△は生
存率20〜40%、×は生存率20%以下、を表した。
表13および表14を比較すると明らかなように、保護
剤は単独で使用するよりは、複数で用いる方が、その生
存率は概ね向上した。なかでも、保護剤が動物由来のも
のと、植物由来のものとを組み合わせた場合には、凍結
乾燥時の生存率が良好なのはいうまでもなく、以後の保
存においてもより優れた効果を示した。その結果は表1
8に示すとおりであって、保存中のラクトバチラス ク
リアランスの力価の変動は、++は力価を高い水準に維
持、+は僅かづつの力価の低下傾向、±は明らかな力価
の低下傾向、−は力価の低下傾向が顕著、−−は力価の
急激な低下、を表している。
【0046】
【表15】
【0047】
【表16】
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】自然界において乳酸菌が好んで付着し、生
息し、共棲関係にあるもの、例えば米ぬか、ふすま、酵
母、クロレラ、クローバーなどの牧草、ブドウなどの果
物、などを単独または複数で使用し、さらには表12、
表13および表14に記載されている○または□と表示
されている物質、例えば豆乳などと併用することによっ
て、保護剤として優れた効果を示すことが明らかとなっ
た。
【0051】ラクトバチラス クリアランスの継代培養
に際して、力価保持に有効な物質、例えば、有臭硫黄化
合物、有臭窒素化合物、有臭炭素化合物、アミノ酸とし
て含硫アミノ酸、グルタミン酸、ビタミンとしてビタミ
ンC、パントテン酸カルシウム、ミネラル成分として、
亜鉛、マグネシウム、その他胆汁末、などの単独または
複数を効果の高い保護剤に適量添加することにより、更
にその保存力が高まることが確認された。
【0052】ラクトバチラス クリアランスを保存する
方法としては、凍結乾燥法以外に、液体または菌塊その
ものの湿潤保存、水分含量15%前後である半乾燥保
存、水分含量8%程度である乾燥保存、−40〜−19
6℃の超低温保存など、さまざまな保存形態が考えられ
るが、基本的には上述の凍結乾燥に使用して優れた効果
のある保護剤との共存下で保存することが良好な成績に
つながった。
【0053】次に、本発明の詳細を実施例に基づいて説
明するが、本発明の趣旨はこれらの実施例に限定される
ものではない。 (実施例1)培養基1L中に、肉エキス(和光純薬工業
株式会社製)5g、ペプトン(和光純薬工業株式会社
製)5g、酪酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)
3g、アンモニア水(和光純薬工業株式会社製)1m
l、グルコース(和光純薬工業株式会社製)10g、シ
スチン(和光純薬工業株式会社製)0.5g、酵母エキ
ス(日本製薬株式会社製)2g、を含む培養基10L
(pH7.0)に、ラクトバチラス クリアランス(FER
M P-17150)を接種し、37℃、72時間、嫌気的に培養
した。培養後培養液を遠心分離し、菌塊10gを得た。
次いで、生理的食塩液(和光純薬工業株式会社製食塩に
て調製)500mlで、洗浄し、遠心分離することを2
回繰り返した。得られた清浄菌塊を、豆乳(辻本食品工
業所製)500ml、スキムミルク(雪印乳業株式会社
製)50g、トレハロース(株式会社林原製)30g、
シスチン(中性)(和光純薬工業株式会社製)0.5g
からなる溶液に入れ、よく攪拌した。常法にしたがい、
真空凍結乾燥して、菌製剤133gを得た。このとき、
菌数を計測したところ、3.0×109 個/gであっ
た。この菌製剤をシリカゲル乾燥剤(真辺化成品株式会
社製)および酸素吸収剤(三菱瓦斯化学株式会社製)と
共に室温にて保存し、18ヵ月まで経時的に生菌数を調
べて、生存率を算出すると共に力価を測定し、表19に
示した。表19から判るように、ラクトバチラス クリ
アランスの力価はほとんど落ちることなく、高い状態を
持続した。
【0054】
【表19】
【0055】(実施例2)培養基1L中に、大豆ホエー
(不二製油株式会社製)30g、ペプトン(和光純薬工
業株式会社製)1g、シスチン(和光純薬工業株式会社
製)1g、酢酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)
3g、硫化ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)0.
2g、パントテン酸カルシウム(和光純薬工業株式会社
製)0.01g、パン酵母(オリエンタル酵母工業株式
会社製)2g、を含む培養基10L(pH7.0)に、
ラクトバチラス クリアランス(FERM P-17149)を接種
し、37℃、72時間、嫌気的に培養した。培養後培養
液を遠心分離し、ラクトバチラス クリアランスと酵母
死菌の混合物からなる菌塊28gを得た。次いで、該菌
塊を生理的食塩液(和光純薬工業株式会社製食塩にて調
製)500mlで、洗浄し、遠心分離することを2回繰
り返した。得られた清浄菌塊を、クロレラ乾燥物(山喜
株式会社製)10g、トレハロース(株式会社林原製)
25g、および可溶性デンプン(和光純薬工業株式会社
製)5gを添加した水500mlに投入し、よく攪拌し
た後、常法にしたがい、真空凍結乾燥して、菌製剤43
gを得た。このとき、菌数を計測したところ、10.0
×109 個/gであった。この菌製剤をシリカゲル乾燥
剤(真辺化成品株式会社製)および酸素吸収剤(三菱瓦
斯化学株式会社製)と共に遮光性ガラス瓶に入れ、室温
にて保存し、18ヵ月まで経時的に生菌数を調べて、生
存率を算出すると共に力価を測定し、表20に示した。
表20から判るように、ラクトバチラス クリアランス
の力価はほとんど落ちることなく、高い状態が持続し
た。
【0056】
【表20】
【0057】(比較例1)培地1L中に、肉エキス(和
光純薬工業株式会社製)10g、ペプトン(和光純薬工
業株式会社製)10g、酵母エキス(日本製薬株式会社
製)3g、ブドウ糖10g、K2 HPO4 2g、MgS
4 ・7H2 O1g、NaCl1g、CaCl・2H2
O1g、を含む培地10L(pH7.0)に、ラクトバ
チラス クリアランス(FERM P-17150)を接種し、37
℃、72時間、嫌気的に培養した。培養後培養液を遠心
分離し、菌塊18gを得た。次いで、生理的食塩液(和
光純薬工業株式会社製食塩にて調製)500mlで、洗
浄し、遠心分離することを2回繰り返した。得られた清
浄菌塊を、可溶性デンプン(和光純薬工業株式会社製)
20%溶液1000mlに入れ、よく攪拌した。常法に
したがい、真空凍結乾燥して、菌製剤204gを得た。
このとき、菌数を計測したところ、4.5×10 9 個/
gであった。この菌製剤をシリカゲル乾燥剤(真辺化成
品株式会社製)および酸素吸収剤(三菱瓦斯化学株式会
社製)と共に室温にて保存し、18ヵ月まで経時的に生
菌数を調べて、生存率を算出すると共に力価を測定し、
表21に示した。表21から判るように、ラクトバチラ
ス クリアランスを一般的な培地により培養し、一般的
な保存方法を採用したときには、生存率が急激に低下す
るだけではなく、力価の低下も著しかった。
【0058】
【表21】
【0059】(比較例2)培地1L中に、肉エキス(和
光純薬工業株式会社製)10g、ペプトン(和光純薬工
業株式会社製)10g、酵母エキス(日本製薬株式会社
製)3g、ブドウ糖10g、K2 HPO4 2g、MgS
4 ・7H2 O1g、NaCl1g、CaCl・2H2
O1g、を含む培地10L(pH7.0)に、ラクトバ
チラス クリアランス(FERM P-17150)を接種し、37
℃、72時間、嫌気的に培養した。培養後培養液を遠心
分離し、菌塊18gを得た。次いで、生理的食塩液(和
光純薬工業株式会社製食塩にて調製)500mlで、洗
浄し、遠心分離することを2回繰り返した。得られた清
浄菌塊を、豆乳(辻本食品工業所製)900ml、スキ
ムミルク(雪印乳業株式会社製)90g、トレハロース
(株式会社林原製)54g、シスチン(中性)(和光純
薬工業株式会社製)0.9gからなる溶液に入れ、よく
攪拌した。常法にしたがい、真空凍結乾燥して、菌製剤
239gを得た。このとき、菌数を計測したところ、
5.0×109 個/gであった。この菌製剤をシリカゲ
ル乾燥剤(真辺化成品株式会社製)および酸素吸収剤
(三菱瓦斯化学株式会社製)と共に室温にて保存し、1
8ヵ月まで経時的に生菌数を調べて、生存率を算出する
と共に力価を測定し、表22に示した。表22から判る
ように、ラクトバチラス クリアランスを一般的な培地
により培養し、本発明による保存方法を採用したときに
は、実施例1でみられるような良好な生存率は得られな
いものの、かなり良い生存率を示した。しかし、力価に
関しては、培養時に既に幾分低下しており、それ以降も
緩やかではあるが、力価の低下傾向が続いた。
【0060】
【表22】
【0061】(比較例3)培養基1L中に、肉エキス
(和光純薬工業株式会社製)5g、ペプトン(和光純薬
工業株式会社製)5g、酪酸ナトリウム(和光純薬工業
株式会社製)3g、アンモニア水(和光純薬工業株式会
社製)1g、ブドウ糖(和光純薬工業株式会社製)10
g、シスチン(和光純薬工業株式会社製)0.5g、酵
母エキス(日本製薬株式会社製)2g、を含む培養基1
0L(pH7.0)に、ラクトバチラス クリアランス
(FERM P-17150)を接種し、37℃、72時間、嫌気的に
培養した。培養後培養液を遠心分離し、菌塊10gを得
た。次いで、生理的食塩液(和光純薬工業株式会社製食
塩にて調製)500mlで、洗浄し、遠心分離すること
を2回繰り返した。得られた清浄菌塊を、可溶性デンプ
ン(和光純薬工業株式会社製)20%溶液550mlに
入れ、よく攪拌した。常法にしたがい、真空凍結乾燥し
て、菌製剤112gを得た。このとき、菌数を計測した
ところ、2.5×109 個/gであった。この菌製剤を
シリカゲル乾燥剤(真辺化成品株式会社製)および酸素
吸収剤(三菱瓦斯化学株式会社製)と共に室温にて保存
し、18ヵ月まで経時的に生菌数を調べて、生存率を算
出すると共に力価を測定し、表23に示した。表23か
ら判るように、ラクトバチラス クリアランスを本発明
の培養基により培養し、一般的な保存方法を採用したと
きの生存率は、比較例1の場合と類似の傾向を示した。
なお、力価は比較例1の場合ほど急激ではないが、それ
でも徐々に低下傾向を示した。
【0062】
【表23】
【0063】
【発明の効果】ラクトバチラス クリアランスは、有臭
有毒な硫黄化合物、有臭有毒な窒素化合物および有臭有
毒な炭素化合物を資化し、分解する新規な乳酸桿菌であ
って、その機能のために腸内において強い浄化能力を発
揮する有用な菌種であることが注目されている。しか
し、このような機能を示す力価が高い乳酸菌を得る方法
および得られた力価の高い状態を長期間維持する方法は
知られていなかった。
【0064】従って、本発明の培養基を用いることによ
り、力価の高いラクトバチラス クリアランスを安定し
て培養することが可能となり、有臭有毒な硫黄化合物、
有臭有毒な窒素化合物および有臭有毒な炭素化合物を資
化し、分解除去することが容易になった。従って、腸内
の有臭有毒物質を単に減少させるだけではなく、腸内細
菌叢において善玉菌といわれる菌を著しく増加させ、悪
玉菌の生育を強く抑制する。
【0065】また、本発明の保存方法を用いることによ
り、力価の高いラクトバチラス クリアランスを長期間
保存することが可能となり、随時有臭有毒な硫黄化合
物、有臭有毒な窒素化合物および有臭有毒な炭素化合物
を資化し、分解除去することが容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラクトバチラス クリアランスの継代培地によ
る培養と力価測定の説明図
フロントページの続き Fターム(参考) 4B029 AA27 BB02 DF03 4B065 AA30X AC20 BA23 BB02 BB03 BB06 BB07 BB08 BB11 BB12 BB13 BB16 BB17 BB18 BB19 BB20 BB23 BB24 BB25 BB26 BB27 BB28 BB29 CA56 CA60

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫化ナトリウムおよびアンモニア水の少な
    くとも1種または2種を添加して、ラクトバチラス ク
    リアランスを培養したとき、培養24時間目で硫化ナト
    リウムおよびアンモニアの少なくとも1種または2種が
    ラクトバチラス クリアランスによって減少されている
    ことを特徴とするラクトバチラス クリアランスを培養
    するための培養基。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の培養基に、有臭硫黄化合
    物、有臭窒素化合物、および有臭炭素化合物の少なくと
    も1種または2種以上を添加することを特徴とするラク
    トバチラス クリアランスを培養するための培養基。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の有臭硫黄化合物が、硫化
    ナトリウム、硫化水素、硫化アンモニウム、メチルメル
    カプタン、エチルメルカプタン、ジメチルメルカプタ
    ン、ジメチルサルファイド、ジメチルジサルファイド、
    ジエチルサルファイド、ジブチルサルファイドおよびこ
    れらの誘導体、の少なくとも1種または2種以上である
    ことを特徴とするラクトバチラス クリアランスを培養
    するための培養基。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の有臭窒素化合物が、アン
    モニア、スカトール、インドール、アセトアニリド、メ
    チルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
    チルアミンおよびこれらの誘導体、の少なくとも1種ま
    たは2種以上であることを特徴とするラクトバチラス
    クリアランスを培養するための培養基。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の有臭炭素化合物が、ギ
    酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ホルムアルデヒド、ア
    セトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロトンアル
    デヒド、フェノール、ブチルアルコール、アミルアルコ
    ールおよびこれらの誘導体、の少なくとも1種または2
    種以上であることを特徴とするラクトバチラス クリア
    ランスを培養するための培養基。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の培
    養基にアミノ酸として、含硫アミノ酸、グルタミン酸、
    リジン、アスパラギン酸の少なくとも1種または2種以
    上を添加することを特徴とするラクトバチラス クリア
    ランスを培養するための培養基。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1項に記載の培
    養基にビタミンとして、ビタミンC、ビタミンE、ビタ
    ミンB12、パントテン酸カルシウム、葉酸、ニコチン酸
    アミド、の少なくとも1種または2種以上を添加するこ
    とを特徴とするラクトバチラス クリアランスを培養す
    るための培養基。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項に記載の培
    養基にミネラル成分として、マンガン、亜鉛、マグネシ
    ウム、モリブデン、の少なくとも1種または2種以上を
    添加することを特徴とするラクトバチラス クリアラン
    スを培養するための培養基。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか1項に記載の培
    養基にクロレラCGF、豆乳、胆汁末、の少なくとも1
    種または2種以上を添加することを特徴とするラクトバ
    チラス クリアランスを培養するための培養基。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか1項に記載の
    培養基に添加する硫化ナトリウムの添加量が500pp
    mであって、ラクトバチラス クリアランスを培養した
    とき、培養24時間目の硫化ナトリウムの減少率が10
    %以上であることを特徴とするラクトバチラス クリア
    ランスを培養するための培養基。
  11. 【請求項11】請求項1乃至9のいずれか1項に記載の
    培養基に添加するアンモニア水の添加量が500ppm
    であって、ラクトバチラス クリアランスを培養したと
    き、培養24時間目のアンモニアの減少率が10%以上
    であることを特徴とするラクトバチラス クリアランス
    を培養するための培養基。
  12. 【請求項12】ラクトバチラス クリアランスの保存に
    あたり、含硫アミノ酸、卵白アルブミン、胆汁末、トレ
    ハロース、ラフィノース、酵母死菌、クロレラ、米ぬ
    か、ふすま、豆乳、ニンジンジュース、の少なくとも1
    種または2種以上を保護剤として、ラクトバチラス ク
    リアランスの周囲に存在させることを特徴とするラクト
    バチラス クリアランスの保存方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の保護剤に加えて、グ
    ルタミン酸、リジン、アスパラギン酸、ビタミンC、ビ
    タミンE、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、葉
    酸、ニコチン酸アミド、マンガン、亜鉛、マグネシウ
    ム、モリブデン、硫化ナトリウム、硫化水素、硫化アン
    モニウム、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、
    ジメチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、ジメチ
    ルジサルファイド、ジエチルサルファイド、ジブチルサ
    ルファイド、アンモニア、スカトール、インドール、ア
    セトアニリド、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチ
    ルアミン、トリエチルアミン、ギ酸、酢酸、プロピオン
    酸、酪酸、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロ
    ピオンアルデヒド、クロトンアルデヒド、フェノール、
    ブチルアルコール、アミルアルコールおよびこれらの誘
    導体の少なくとも1種または2種以上を添加して、ラク
    トバチラス クリアランスの周囲に存在させることを特
    徴とするラクトバチラス クリアランスの保存方法。
  14. 【請求項14】ラクトバチラス クリアランスの保存に
    あたり、動物由来の脱脂粉乳、卵白アルブミン、乳糖、
    肝臓エキス末、血清、の少なくとも1種または2種以
    上、並びに植物由来の大豆ホエー、トレハロース、ラフ
    ィノース、デンプン類、クロレラ、クロレラCGF、米
    ぬか、ふすま、アルファルファ汁、クローバー汁、麦芽
    エキス、豆乳、トマトジュース、ニンジンジュース、グ
    レープジュース、アロエ粉末、緑茶粉末、酵母エキス
    末、酵母死菌、の少なくとも1種または2種以上、を保
    護剤として、ラクトバチラス クリアランスの周囲に存
    在させることを特徴とするラクトバチラス クリアラン
    スの保存方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の保護剤に加えて、グ
    ルタミン酸、リジン、アスパラギン酸、ビタミンC、ビ
    タミンE、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、葉
    酸、ニコチン酸アミド、マンガン、亜鉛、マグネシウ
    ム、モリブデン、硫化ナトリウム、硫化水素、硫化アン
    モニウム、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、
    ジメチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、ジメチ
    ルジサルファイド、ジエチルサルファイド、ジブチルサ
    ルファイド、アンモニア、スカトール、アセトアニリ
    ド、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、
    トリエチルアミン、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
    ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアル
    デヒド、クロトンアルデヒド、フェノール、ブチルアル
    コール、アミルアルコールおよびこれらの誘導体の少な
    くとも1種または2種以上を添加して、ラクトバチラス
    クリアランスの周囲に存在させることを特徴とするラ
    クトバチラス クリアランスの保存方法。
  16. 【請求項16】請求項12乃至15のいずれか1項に記
    載の保存方法が、凍結乾燥法、超冷温、液体、湿潤、半
    乾燥法、および乾燥法、のいずれか1種であることを特
    徴とするラクトバチラス クリアランスの保存方法。
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