JP2000210753A - 歯車鍛造方法 - Google Patents

歯車鍛造方法

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JP2000210753A
JP2000210753A JP11017287A JP1728799A JP2000210753A JP 2000210753 A JP2000210753 A JP 2000210753A JP 11017287 A JP11017287 A JP 11017287A JP 1728799 A JP1728799 A JP 1728799A JP 2000210753 A JP2000210753 A JP 2000210753A
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tooth
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die
forged product
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Katsumi Sanpei
勝巳 三瓶
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、粗材から歯車を鍛造する場合、工程
数および鍛造型にかかる負担が少なく、歯車の歯筋方向
の歯形精度を向上し得る歯車鍛造方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】本発明の歯車鍛造方法は、歯車9の原形形
状の型面300及び深さ方向の中央部に半径内方向に伸
びる環状の自由空間e1をもつ荒地鍛造型1を用い、リ
ング状の粗材9aに対しその厚さt方向のー面91a側
と他面92a側から加圧し半径内方向R1及び半径外方
向R2に塑性変形させ、該粗材9aの内周面93aの該
厚さt方向の中央部に該自由空間e1(e10)内に膨
出する環状の突出部93bを形成するとともに、該粗材
9aの外周面94aに中間歯形部94bを形成した中間
鍛造品9bを鍛造する第1鍛造工程と、歯車形状の型面
700をもつ仕上げ鍛造型5を用い、該中間鍛造品9b
の該突出部93bの先端を拘束しつつ、該中間鍛造品9
bの厚さt方向のー面91b側と他面92b側から加圧
する第2鍛造工程と、よりなることを特徴とするとを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング状の粗材から歯
車を鍛造する時に利用できる歯車鍛造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鍛造型を用いた歯車鍛造方法にお
いて、粗材に予備工程である荒地鍛造を施し中間鍛造品
を得た後、中間鍛造品に仕上げ鍛造を施して歯車を得る
場合、歯先部の欠肉の発生を防止して歯形精度を向上で
き、鍛造型にかかる負担を低減しその耐久性を向上させ
ることが望まれている。
【0003】ここで例えば、特開平5−154598公
報および特開平9−206874公報には、比較的小さ
い荷重で成形可能で、歯先部の欠肉の発生を防止して歯
形精度を向上できる平歯車の鍛造方法および歯車の製造
方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来公報による鍛造方法および製造方法の場合には、下記
のようになお改善の余地がある。すなわち、 (1)特開平5−154598公報に開示されている平
歯車の鍛造方法の場合には、第1の加工工程で一次加工
歯車を完成型より小さく成形し、第2の加工工程で一次
加工歯車に歯形以外の部分で材料を流動させつつ歯形に
材料を充満させ、二次加工歯車を成形した後、さらに二
次加工歯車にしごき成形する第3の加工工程を施すもの
である。
【0005】このため、加工工程で低荷重により高精度
な製品が得られるものの、少なくとも前記3つの加工工
程と、第3の加工工程の前工程として二次加工歯車に貫
通穴を形成する穴抜き加工工程との計4工程を必要とす
る。従って、前記従来の鍛造方法は、工程数を低減する
課題を含み、改善の余地がある。 (2)特開平9−206874公報に開示されている平
歯車の製造方法の場合には、荒地工程により歯形の歯丈
を、完成目的とする歯形の歯丈とほぼ同じ形状に加工
し、さらに仕上げ工程により歯丈方向に延びないように
配置し歯形の幅方向の左右部分を流動させて歯形を完成
するものである。
【0006】このため、歯形の幅方向の歯形精度を充分
に向上し得るが、歯車の軸心線に交差する両面(歯車の
厚さ方向の一端面および他端面)側に近い部分(いわゆ
る歯筋方向に沿う両端側部分)については、なお歯形精
度に改良の余地がある。本発明は、粗材から歯車を鍛造
する場合、工程数および鍛造型にかかる負担が少なく、
歯車の歯筋方向の歯形精度を向上し得る歯車鍛造方法を
提供することを課題とする。
【0007】
【発明の解決手段】本発明の歯車鍛造方法は、歯車の原
形形状の型面及び深さ方向の中央部に半径内方向に伸び
る環状の自由空間をもつ荒地鍛造型を用い、リング状の
粗材に対しその厚さ方向のー面側と他面側から加圧し半
径内方向及び半径外方向に塑性変形させ、該粗材の内周
面の該厚さ方向の中央部に該自由空間内に膨出する環状
の突出部を形成するとともに、該粗材の外周面に中間歯
形部を形成した中間鍛造品を鍛造する第1鍛造工程と、
歯車形状の型面をもつ仕上げ鍛造型を用い、該中間鍛造
品の該突出部の先端を拘束しつつ、該中間鍛造品の厚さ
方向のー面側と他面側から加圧する第2鍛造工程と、よ
りなることを特徴とする。
【0008】本発明の歯車鍛造方法によると、第1鍛造
工程と第2鍛造工程とよりなる。第1鍛造工程では、荒
地鍛造型によってリング状の粗材をその厚さ方向のー面
側と他面側から加圧し半径内方向及び半径外方向に塑性
変形させると、厚さ方向に3つの領域層〔ー面側領域
層、中間領域層、他面側領域層(以下、歯上層、歯中
層、歯下層と称す)〕毎に材料の流れを形成する。
【0009】すなわち、第1鍛造工程での材料流れ量
は、歯上層、歯下層<歯中層・・・の関係を保持しつつ
中間鍛造品として鍛造される。また歯中層では、荒地鍛
造型に拘束されない内周面側(半径内方向側)が環状の
突出部を形成し、外周面側(半径外方向側)が中間歯形
型面に沿って中間歯形部を形成した中間鍛造品として鍛
造される。
【0010】第2鍛造工程では、仕上げ鍛造型によっ
て、前記中間鍛造品をその歯中層おける環状の突出部の
先端を拘束しつつー面側と他面側から加圧して、半径内
方向及び半径外方向に塑性変形させると、材料流れ量
は、歯上層、歯下層>歯中層・・・の関係を保持された
状態となり、仕上げ鍛造型の歯車形状の型面の全領域の
隅々まで充填され、歯筋方向に沿う歯形精度を前記従来
の場合よりも向上した歯車製品として製造される。
【0011】このように、本発明の製造方法によると、
リング状の粗材は、第1鍛造工程で荒地鍛造型によって
塑性変形されて、歯上層と歯下層<歯中層・・・の関係
の材料流れ量となり、中間鍛造品として鍛造される。引
き続き中間鍛造品は、第2鍛造工程で仕上げ鍛造型によ
って、塑性変形されるとき歯上層、歯下層>歯中層・・
・の関係の材料流れ量となる。
【0012】従って、第1鍛造工程と第2鍛造工程の各
層(歯上層、歯中層、歯下層)毎おける材料流れ量の集
計から考察すると、第1鍛造工程と第2鍛造工程とで型
面にかかる平均面圧は、歯筋方向に沿う歯上層、歯中
層、歯下層でほぼ均一となる。このため、荒地鍛造型お
よび仕上げ鍛造型に作用する面圧を前記従来の場合より
も低減でき、かつこの分、高価な設備(面圧を高くして
歯形精度を向上する場合に必要とする強度や耐久性の高
い、鍛造型および付属部材など)を用いないですむた
め、設備コストを低減できる。
【0013】従って、リング状の粗材に第1鍛造工程を
施すことによって中間鍛造品を得るとともに、この中間
鍛造品に第2鍛造工程を施すことによって得られた歯車
製品は、歯筋方向に沿う歯形精度を前記従来の場合より
も向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】前記第1鍛造工程で用いる荒地鍛
造型としては、歯車の原形形状の型面を形成する下型と
上型を接近する方向および遠ざかる方向に相対移動し、
粗材から中間鍛造品を鍛造することができるものであれ
ばよく、下型と上型の両方が可動する方式のものや、下
型と上型のいずれか一方が固定され他方が可動する方式
のものなどを用いることができる。
【0015】下型と上型のいずれか一方は、周方向に沿
って等間隔に形成され、かつ最終形状に至る途中形状の
歯および歯溝とを交互に形成するための歯面をもつ。リ
ング状の粗材としては、鍛造により製造されたものや、
管あるいは筒を所定の長さに切断したもの、などを用い
ることができる。
【0016】
【実施例】本発明の鍛造方法として平歯車を製造する場
合に適用し、その実施例として図1〜図14を用いて説
明する。実施例1の鍛造方法は、図1にその製造過程を
示すように、予め用意されたリング状の粗材9aを第1
鍛造工程により荒地鍛造型1(図2参照)を用い荒地鍛
造し、中間鍛造品9bを得た後、第2鍛造工程により仕
上げ鍛造型5(図8参照)を用いて前記中間鍛造品9b
を仕上げ鍛造することによって、高い加工圧を必要とせ
ずに歯筋方向Zに欠肉のない充填状態の平歯車9を得る
ものである。
【0017】次に、第1鍛造工程で用いられる荒地鍛造
型1と、第2鍛造工程で用いられる仕上げ鍛造型5を説
明する。図2に示す荒地鍛造型1は、下型として固定位
置に図略の保持部材に保持された下方パンチ2と、下方
パンチ2の半径外方向R2側に配置された歯形ダイス3
と、上型として下方パンチ2に接近および遠ざかる方向
に、往復移動(図2の矢印Y1、Y2参照)可能に図略
の駆動装置(片打ち機構のプレス)および可動部材に連
動保持され、歯形ダイス3に沿って案内され軸方向Pに
移動可能な上方パンチ4とよりなる。
【0018】なお、前記下方パンチ2と前記歯形ダイス
3とは、図2及び図6に示されるように、別体に構成さ
れた場合を示すが、一体的に構成されたものであっても
よい。下方パンチ2は、平坦でほぼ円形の上面20と、
その外周側に形成された環状凹部21とをもつ。
【0019】環状凹部21は、上面20から所定の深さ
h1(図2参照)位置に形成され、粗材9aの厚さt方
向のー面(下面)92a側に当接し加圧する平坦な押圧
面210と、押圧面210から立ち上がり粗材9aの下
方領域aで内周面93aに当接する垂直部分および垂直
部分から断面R(アール)形状で前記上面20に連接す
る肩部211をもつ。
【0020】歯形ダイス3は、下方パンチ2の環状凹部
21の外周側に対向するように軸方向P(図2参照)に
伸び、かつ周方向S(図4参照)に歯の山および谷を交
互に形成する中間歯形型面300よりなる中間歯形形成
部30をもつ。上方パンチ4は、図2及び図6に示され
るように、平坦でほぼ円形の下面40と、その外周側に
形成された環状凹部41および中間歯形形成部42とを
もつ。
【0021】また、上方パンチ4の下面40と下方パン
チ2の上面20との位置関係は、互いに対向する位置に
あり、下方パンチ2と上方パンチ4との粗材9aに対す
る加圧開始時位置(図2、図4参照)で所定量の間隔L
1に設定された空間e1を形成でき、加圧終了時位置
(図3参照)で、前記間隔L1より狭い間隔L2の空間
e10を形成できる関係(間隔L2−間隔L1=加圧
代)に設定される。
【0022】環状凹部41は、下面40から所定の高さ
h2位置に形成され、粗材9aの厚さt方向の他面(上
面)91a側に当接し加圧する平坦な押圧面410と、
押圧面410から垂下し、粗材9aの上方領域c(図6
参照)で内周面93aに当接する垂直部分および垂直部
分から断面R(アール)形状で前記下面40に連接する
肩部411をもつ。
【0023】中間歯形形成部42は、環状凹部41の押
圧面410の外周側に、歯形ダイス3の中間歯形型面3
00が形成する周方向S(図4参照)の歯の山および谷
に軸方向P(図2参照)に摺動可能に位置する歯の谷と
山を交互に形成する中間歯形型面420をもつ。仕上げ
鍛造型5は、図8に示されるように、中心に設置された
円柱状のマンドレル50と、下型として固定位置に図略
の保持部材に保持され、マンドレル50に挿通された下
方パンチ6と、下方パンチ6の半径外方向R2側に配置
された歯形ダイス7と、上型としてマンドレル50に挿
通され下方パンチ6に接近および遠ざかる方向に、往復
移動(図8の矢印Y1、Y2参照)可能に図略の駆動装
置(片打ち機構のプレス)および可動部材に連動保持さ
れ、歯形ダイス7に沿って案内され軸方向Pに移動可能
な上方パンチ8とよりなる。
【0024】下方パンチ6は、中間鍛造品9b(図1参
照)の厚さt1方向のー面(下面)92b側に当接し、
加圧する円形で平坦な押圧面60もつ。歯形ダイス7
は、下方パンチ6の押圧面60の外周側に対向するよう
に軸方向Pに伸び、かつ周方向S(図10参照)に歯の
山および谷を交互に形成する仕上げ歯形型面700より
なる仕上げ歯形形成部70をもつ。
【0025】上方パンチ8は、中間鍛造品9bの厚さt
1方向の他面(上面)91b側に当接し、加圧する円形
で平坦な押圧面80と、その外周側に押圧面80から所
定の高さ位置に伸び、歯形ダイス7の仕上げ歯形型面7
00が形成する周方向S(図10参照)の歯の山および
谷に軸方向P(図8参照)に沿って摺動可能で、歯の谷
と山を交互に形する仕上げ歯形型面810よりなる仕上
げ歯形形成部81をもつ。
【0026】以下、実施例1の鍛造方法における第1鍛
造工程、第2鍛造工程を順に施す場合を説明する。 (第1鍛造工程)第1鍛造工程では、図2に示す荒地鍛
造型1は、上方パンチ4が矢印Y2方向に所定量移動さ
れ型開き状態に保持される。
【0027】そして、固定位置に保持された下方パンチ
2の環状凹部21に別途用意されたリング状の粗材9a
がセットされる。このとき、粗材9aは、そのー面92
aが環状凹部21の押圧面210に載置され、図6に示
すように厚みt方向の3つの領域(下方領域a、中央領
域b、上方領域c)のうち、下方領域aで内周面93a
が環状凹部21の肩部211の垂直部分に当接した状態
となる。
【0028】なお、粗材9aは、図1に示されるよう
に、予め、予備荒地鍛造されたもので、軸心線P方向に
貫通する孔90aをもつリング状であり、それぞれ所定
の値に設定された外径D、内径d、軸心線P方向の厚さ
tを備えている。次いで、上方パンチ4を図略の駆動装
置によって、下方パンチ2および歯形ダイス3に接近す
る方向に往移動(図2矢印Y2参照)させる。すると、
粗材9aの他面91aに環状凹部41の押圧面410が
当接し、上方領域cで内周面93aが環状凹部41の肩
部411の垂直部分に当接した状態となる(図2、図6
参照)。
【0029】従って、粗材9aは、各領域a、b、cで
外周面94aが密閉空間e2に対向し、領域aおよびc
で内周面93aが下方パンチ2の肩部211および上方
パンチ4の肩部411に対向し、領域bの内周面93a
が自由空間e1に対向した状態となる。そして粗材9a
は、前記状態で加圧開始位置(図1、図6参照)として
下方パンチ2と上方パンチ4とで、ー面92aと他面9
1aから厚さt方向に加圧される。
【0030】この場合、粗材9aは、密閉空間e2に対
向する外周面94a側の各領域a、b、cと、内周面9
3a側で自由空間e1に対向する中央領域bが拘束され
ず、下方パンチ2の肩部211および上方パンチ4の肩
部411に対向する下方領域aおよび上方領域cで内周
面93aが拘束された状態で塑性変形し、加圧終了位置
(図3、図7参照)で中間鍛造品9bとなる。
【0031】一方、下方パンチ2と上方パンチ4とによ
る粗材9aの厚さt方向の前記加圧時における材料の流
れは、以下に示すようになる。すなわち、粗材9aは、
内周面93aが下方領域aおよび上方領域cで拘束さ
れ、中央領域bで拘束されないため、自由空間e1に向
かう半径内方向R1の材料流れb2が生成し、かつ自由
空間e1に膨出し環状の突出部93bを形成する。
【0032】一方、これと同時に、外周面94aは、拘
束されていないため、密閉空間e2に向かう半径外方向
R2の材料流れa1、b1、c1(図6、図7の横方向
の矢印参照)を形成し、かつ断面略円弧状の先端形状の
歯形部9bとして形成される。なお、半径外方向R2の
材料流れa1、c1は、内周面93aが拘束されている
分、拘束されない外周面94a側に多くなろうとする
が、ー面92aと他面91aとが下方パンチ2と上方パ
ンチ4との加圧に伴う摩擦による発生する移動抵抗と相
殺され、前記中央領域bの半径内方向R1の材料流れb
2量および半径外方向R2の材料流れb1量と、ほぼバ
ランスのとれたものとなるため、前記歯形部9bが中間
歯形形成部30の歯形型面300に作用する面圧を抑え
ることができる。
【0033】従って、第1鍛造工程で用いる加圧時の下
方パンチ2、歯形ダイス3、上方パンチ4は、比較的低
い加圧力で目的とする中間鍛造品9bを荒地鍛造できる
ため、加圧時に受ける反力を必要以上に増すことなく、
耐久性を向上し得る。このようにして得られた中間鍛造
品9b(図1参照)は、軸心線P方向に貫通する孔90
b側に膨出する環状の突出部93bと、軸方向Pに所定
の厚さtを備えた中間歯形部94bとを備えた形状であ
る。
【0034】一方、上方パンチ4を下パンチ2および歯
形ダイス3から遠ざかる方向に復移動(矢印Y2参照)
して荒地鍛造型1を型開状態(図示せず)とした後、下
パンチ2の環状凹部21から中間鍛造品9bを外部に取
り出す。なお、前記第1鍛造工程では、前記加圧代、前
記自由空間e10に環状の突出部93b(図3参照)と
して張り出される量W1、前記密閉空間e2に中間歯形
部94bとして張り出される量W2などを、目的に応じ
て種々設定することができる。
【0035】(第2鍛造工程)第2鍛造工程では、図8
に示す荒地鍛造型5の上方パンチ8が矢印Y2方向に所
定量移動され、型開き状態に保持される。次いで、中間
鍛造品9bは、孔90bがマンドレル50に挿通され、
マンドリル50、下方パンチ6、歯形ダイス7とで形成
される凹部Kにセットされる。
【0036】このとき、凹部Kにセットされた中間鍛造
品9bは、そのー面92bが下方パンチ6の押圧面60
に載置され、環状突出部93bがマンドレル50の外周
面500に当接し、外周面側の中間歯形部94bが歯形
ダイス7の仕上げ歯形形成部70に嵌合した状態とな
る。次いで、上方パンチ8を図略の駆動装置によって、
下パンチ6および歯形ダイス7に接近する方向に往移動
(図8矢印Y1参照)させる。すると、中間鍛造品9b
の他面91bに上方パンチ8の押圧面80が当接した状
態となる。
【0037】このとき、図8、図12に示されるよう
に、環状突出部93bの下側および上側には、下方領域
aに対向する密閉空間e11および上方領域cに対向す
る密閉空間e12が形成される。一方、中間歯形部94
bの下側および上側には、下方領域aに対向する密閉空
間e22および上方領域cに対向する密閉空間e23が
形成される。
【0038】また、中間鍛造品9bは、この状態を加圧
開始位置として図9に示す加圧終了位置まで下方パンチ
6と上方パンチ8とで、ー面92bと他面91bから厚
さt1方向に加圧される。この時、中間鍛造品9bは、
加圧開始位置から加圧終了位置に至る過程で、図12、
図13に示すように半径外方向R2の材料流れa10、
c11と、半径内方向R1の材料流れa20、c21を
形成する。
【0039】すなわち、内周側では、環状突出部93b
がマンドレル50により拘束され、かつ下方領域aおよ
び上方領域cの内周側が拘束されずに密閉空間e11、
e12を満たすように材料流れa20、c20を良好に
形成する。また、外周側では、前記環状突出部93bと
歯形ダイス7の仕上げ歯形形成部70との間に形成さ
れ、かつ下方領域aおよび上方領域cに対向する位置に
形成された2つの密閉空間e22およびe23に対向す
るため拘束されない。
【0040】このため、下方領域aおよび上方領域cで
は、比較的低い加圧力でかつ加圧時に受ける反力を必要
以上に増すことなく、歯形ダイス7の仕上げ歯形形成部
70に沿う材料流れa10、c10を発生でき、かつこ
の材料流れa10、c10により前記密閉空間e22、
e23を速やかに埋めるとともに、歯筋方向Zに欠肉の
ない充填状態が得られる。
【0041】このようにして第2鍛造工程では、第1鍛
造工程で得た中間鍛造品9bに荒地鍛造型5を用い、歯
形ダイス7の歯形形成部70に沿って形成された緻密な
歯形部94を備えた平歯車9として仕上げ鍛造される。
従って、下パンチ6、歯形ダイス7、上方パンチ8、マ
ンドレル50などによる中間歯形部94bの加圧力を低
くすることができ、前記低い加圧力であっても、中間歯
形部94bの塑性変形に伴う前記半径外方向R2に向か
う材料流れa10、c10が仕上げ歯形形成部70の密
閉空間e20、e21に確実に充填でき、かつ歯形形成
部70に沿って加工精度良く緻密に形成され、歯筋方向
Zの隅々まで歯形部94を備えた平歯車9(図1参照)
として仕上げ鍛造できる。
【0042】一方、上方パンチ8を下パンチ6から遠ざ
かる方向に復移動(矢印Y2参照)して仕上げ鍛造型5
を型開状態とした後、鍛造型5から平歯車9を外部に取
り出す。このように実施例1の歯車鍛造方法によると、
第1鍛造工程により粗材9aを荒地鍛造し、中間形状歯
形部94bを備えた中間鍛造品9bを得た後、第2鍛造
工程により前記中間鍛造品9bを仕上げ鍛造し、歯形部
94を備えた平歯車9を得るものであるため、荒地鍛造
型1および仕上げ鍛造型5は、前記従来の歯車鍛造方法
により平歯車9を鍛造し、製造する場合に比べ、低い加
圧力ですむため、耐久性を向上し得るとともに、無理な
く歯形部94を歯筋方向Zに沿って精密鍛造加工でき、
製造コスト面で有利となる。
【0043】また、仕上げ鍛造型5の駆動装置として、
廉価な片打ち機構のプレスを用いて前記仕上げ鍛造する
ことができ、設備費を低減できる。 (比較例)図1に示す実施例の歯車鍛造方法を用い、リ
ング状の粗材9aに第1鍛造工程及び第2鍛造工程を施
すことにより平歯車9を得る場合において、その効果を
確認するため、第2鍛造工程時に平歯車9の歯形部94
の歯面940で歯筋方向Zに沿う先端領域の面圧〔MP
a(メガパスカル)〕を測定した結果を図14に示す。
【0044】一方、比較例として図15に示す従来の歯
車鍛造方法を用い、リング状の粗材9eに第1鍛造工程
及び第2鍛造工程を施すことにより平歯車9Gを得る場
合において、歯形部94gの歯面940gで歯筋方向Z
に沿う先端領域の面圧〔MPa(メガパスカル)〕を測
定した結果を図16に示す。なお、比較例の歯車鍛造方
法の場合には、図17に示す荒地鍛造型1eにセットさ
れたリング状の粗材9eに対し、その内周側をマンドレ
ル5eで拘束しながら、下面92e及び上面91eを下
方パンチ2e及び上方パンチ4eで加圧する第1鍛造工
程を施し、外周側を膨出(張出)し、中間歯形ダイス3
eに沿って、断面形状が略円弧状先端の歯形部94fを
もつ中間鍛造品9f(図15、図18参照)を得る。
【0045】ついで、図19に示す仕上げ鍛造型5eに
セットした中間鍛造品9fに対し、その内周側で中央領
域bを自由空間e3に対向させ、下方領域a及び上方領
域cを下方パンチ6e及び上方パンチ8eで拘束し、下
面92f及び上面91fを下方パンチ6及eび上方パン
チ8eで加圧する第2鍛造工程を施す。これによって、
前記内周側の中央領域bを自由空間e3に膨出させて突
出部93gを形成させながら外周側に歯形部94gを備
えた平歯車9Gとする。
【0046】(比較結果)前記測定結果を図16に示す
従来の歯車鍛造方法の場合には、第2鍛造工程で仕上げ
鍛造される平歯車9Gの歯形部94gの先端で歯筋方向
Zに沿う領域の面圧は、歯筋方向Zに沿う各領域で異な
り、かつ中央領域で高い円弧状であり、応力が集中する
ため型の耐久性が低いと考えられる。
【0047】これに対し、図14に示す実施例の歯車鍛
造方法の場合には、第2鍛造工程で仕上げ鍛造される平
歯車9の歯形部94の先端で歯筋方向Zに沿う領域の面
圧は、歯筋方向Zに沿う各領域でほぼ均一したものとな
り、応力が集中することを回避でき、型の耐久性を向上
できることが判る。
【0048】
【発明の効果】本発明は、第1鍛造工程では、荒地鍛造
型を用い、リング状の粗材を厚さ方向のー面側と他面側
から加圧、塑性変形させ、半径外方向(外周面側)の歯
形形成部(密閉空間内)への材料流れを形成して中間歯
形部を形成するとき、半径内方向(内周面側)の自由空
間内への材料流れを形成して環状の突出部を形成するこ
とによって中間鍛造品を鍛造する。
【0049】このため、荒地鍛造型に必要以上に大きな
面圧が作用させずに、仕上げ鍛造に適する中間鍛造品を
得ることができる。また、第2鍛造工程では、仕上げ鍛
造型を用い、前記第1鍛造工程で得られた中間鍛造品に
対し、その環状の突出部を拘束しつつ厚さ方向のー面側
と他面側から加圧し、半径内方向(内周面側)で塑性変
形させ、前記突出部の下方密閉空間内および上方密閉空
間内への材料流れを形成するとともに、半径外方向(外
周面側)の歯形形成部の歯筋方向の密閉空間内(厚さ方
向のー面側寄りと他面側寄りの隙間)への材料流れを形
成する。
【0050】このため、仕上げ鍛造型に必要以上に大き
な面圧が作用させずに、仕上げ厚さ方向の下方領域およ
び上方領域の半径内方向(内周面側)と半径外方向(外
周面側)に、材料流れにより歯形部の歯筋方向の隅々ま
での充填ができ、かつ歯形精度を向上できる。従って、
本発明の歯車鍛造方法は、粗材から歯車を鍛造する場合
に第1鍛造工程と第2鍛造工程との二つの鍛造工程のみ
ですみ、工程数を低減でき、かつ鍛造型の加圧の大きさ
を増すことなく、廉価な荒地鍛造型および仕上げ鍛造型
を用いことによって歯車の歯筋方向の歯形精度を向上し
得るため、設備費用を低減し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車鍛造方法における実施例の第1鍛
造工程、第2鍛造工程が施され、リング状の粗材から中
間鍛造品をへて鍛造製品(歯車製品)が製造される過程
を示す断面斜視図。
【図2】前記実施例の第1鍛造工程で用いられる荒地鍛
造型にリング状の粗材をセットし鍛造する直前の状態
を、中心線を境に対象形状の左半分を省略し、右半分を
示す縦断面図。
【図3】図2の荒地鍛造型によりリング状の粗材を鍛造
し中間鍛造品が製造された状態を、中心線を境に対象形
状の左半分を省略し、右半分示す縦断面図。
【図4】図2で前記左半分を含めた状態におけるAーA
線断面矢視図。
【図5】図2で前記左半分を含めた状態におけるBーB
線断面矢視図。
【図6】図2における要部を拡大して示す拡大縦断面
図。
【図7】図3における要部を拡大して示す拡大縦断面
図。
【図8】前記実施例の第2鍛造工程で用いられる仕上げ
鍛造型に中間鍛造品をセットし鍛造する直前の状態を、
中心線を境に対象形状の左半分を省略し、右半分を示す
縦断面図。
【図9】図8の仕上げ鍛造型により鍛造品が製造された
状態を、中心線を境に対象形状の左半分を省略し、右半
分を示す縦断面図。
【図10】図8で前記左半分を含めた状態におけるCー
C線断面矢視図。
【図11】図8で前記左半分を含めた状態におけるDー
D線断面矢視図。
【図12】図8における要部を拡大して示す拡大縦断面
図。
【図13】図9における要部を拡大して示す拡大縦断面
図。
【図14】実施例の第2鍛造工程で仕上げ鍛造型により
中間鍛造品が鍛造品として製造される場合における、歯
形の半径外方向先端面(歯先)に作用する面圧を、歯筋
方向に沿う変化状態を示す縦断面図。
【図15】比較例としての従来の歯車鍛造方法における
第1鍛造工程、第2鍛造工程が施され、リング状の粗材
から中間鍛造品をへて鍛造製品が製造される過程を示す
断面斜視図。
【図16】図15の第2鍛造工程で仕上げ鍛造型により
中間鍛造品が鍛造品として製造される場合における、歯
形の半径外方向先端面(歯先)に作用する面圧を、歯筋
方向に沿う変化状態を示す縦断面図。
【図17】図15の第1鍛造工程で用いられる荒地鍛造
型にリング状の粗材をセットし鍛造する直前の状態を、
中心線を境に対象形状の左半分を省略し、右半分を示す
縦断面図。
【図18】図17の荒地鍛造型によりリング状の粗材を
鍛造し中間鍛造品が製造された状態を、中心線を境に対
象形状の左半分を省略し、右半分示す縦断面図。
【図19】図15の第2鍛造工程で用いられる仕上げ鍛
造型に中間鍛造品をセットし鍛造する直前の状態を、中
心線を境に対象形状の左半分を省略し、右半分を示す縦
断面図。
【図20】図19の仕上げ鍛造型により鍛造品が製造さ
れた状態を、中心線を境に対象形状の左半分を省略し、
右半分を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…荒地鍛造型 2…下方パンチ 3…歯形ダイス
4…上方パンチ 5…仕上げ鍛造型 6…下方パンチ 7…歯形ダイス
8…上方パンチ 50…マンドリル 9…平歯車 9a…粗材
9b…中間鍛造品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車の原形形状の型面及び深さ方向の中央
    部に半径内方向に伸びる環状の自由空間をもつ荒地鍛造
    型を用い、リング状の粗材に対しその厚さ方向のー面側
    と他面側から加圧し半径内方向及び半径外方向に塑性変
    形させ、該粗材の内周面の該厚さ方向の中央部に該自由
    空間内に膨出する環状の突出部を形成するとともに、該
    粗材の外周面に中間歯形部を形成した中間鍛造品を鍛造
    する第1鍛造工程と、 歯車形状の型面をもつ仕上げ鍛造型を用い、該中間鍛造
    品の該突出部の先端を拘束しつつ、該中間鍛造品の厚さ
    方向のー面側と他面側から加圧する第2鍛造工程と、よ
    りなることを特徴とする歯車鍛造方法。
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