JP2000204743A - 低床用床支持構造 - Google Patents

低床用床支持構造

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JP2000204743A
JP2000204743A JP11135778A JP13577899A JP2000204743A JP 2000204743 A JP2000204743 A JP 2000204743A JP 11135778 A JP11135778 A JP 11135778A JP 13577899 A JP13577899 A JP 13577899A JP 2000204743 A JP2000204743 A JP 2000204743A
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hole
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Susumu Tsukada
将 塚田
Masanao Yamanaka
政直 山中
Tomohisa Nagayama
友久 長山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ簡易な構造で、レベル調整可能であ
り、床衝撃音遮断性能にも優れたものとする。 【解決手段】 上部に仕上材11が設けられる床下地パ
ネル1の複数個所にあけられた穴2あるいは隣り合う床
下地パネル1が載置される受板23にあけられた穴24
のいずれかの穴の内周面に雌ねじ3を形成し、床下地パ
ネル1又は受板23の厚みの範囲内であるいは受板23
の厚みの範囲をこえて上昇及び下降する硬質部材6の外
周に穴2又は24の雌ねじ3にかみ合う雄ねじ7を形成
し、硬質部材6に緩衝体9を取付けて支持脚を構成し、
支持脚の大半又は全部が穴2又は24内に収納され得る
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床下地パネルを
コンクリートスラブなどの床基盤上に敷き並べて構築さ
れる床の支持構造に関し、特に低床用の床支持構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の床下地パネルをコンクリートスラ
ブなどの床基盤に敷き並べたものの支持構造としては、
図47に示すように、床下地パネル100に複数(四隅
その他)の穴101をあけ、これら穴101の下面個所
に受け金具102を設け、この受け金具102のねじ孔
にレベル調整用ボルト103の上部をねじ込み、このボ
ルト103の下部はナット部材104にねじ込み、ナッ
ト部材104はゴムなどの緩衝体105に取付け、ボル
ト103の上部と下部のねじは逆ねじとしたものが知ら
れている。床下地パネル100上には捨張材106が取
付けられ、捨張材106上には仕上材107が取付けら
れている。あるいは、図48に示すように、隣り合う床
下地パネル100を支承する受板108を設け、この受
板108に受け金具102、ボルト103、ナット部材
104、緩衝体105を取付けたものも知られている。
【0003】集合住宅などにおいて広い室内空間を確保
するため床下空間を狭くして床面を低くすることが望ま
れているが、図47及び図48に示す従来例では困難で
あった。そこで、低床用として図49に示すものが開発
された。これは、床下地パネル100の穴101にカッ
プ状の金具109を取付け、この金具109にボルト1
10の頭部を回転可能かつ軸方向に抜けないように取付
け、ボルト110の下端側はナット部材104にねじ込
み、ナット部材104を緩衝体105に取付けたもので
ある。あるいは、図50に示すように、床下地パネル1
00の穴101に受け金具102を取付け、これに下端
にフランジ111が形成されたボルト112をねじ込
み、フランジ111に薄肉の緩衝体105を設けたもの
も開発された。さらには、図51に示すように、レベル
調整ができないタイプで床基盤200上にウレタンフォ
ームなどの緩衝体105が下面に設けられた仕上材10
7を載置するものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】低床用の従来例のうち
図49に示すものは、構成部品のコストが高くなり、図
50に示すものでは緩衝体のボリュームが十分ではなく
床衝撃音遮断性能に劣り、図51のレベル調整機能を有
さないものでは、水平精度の確保が困難であった。
【0005】そこで、この発明は、安価かつ簡易な構造
で、レベル調整可能であり、床衝撃音遮断性能にも優れ
た低床用床支持構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、上部に仕上材が設けられる床下地パネ
ルの複数個所にあけられた穴あるいは隣り合う床下地パ
ネルが載置される受板にあけられた穴のいずれかの穴の
内周面に雌ねじを形成し、床下地パネル又は受板の大略
厚みの範囲内であるいは受板の厚みの範囲をこえて上昇
及び下降する硬質部材の外周に穴の雌ねじにかみ合う雄
ねじを形成し、硬質部材に緩衝体を取付けて支持脚を構
成し、支持脚の大半又は全部が穴内に収納され得るよう
に構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を図面
を参照にして説明する。
【0008】図1に示す実施例では、床下地パネル1の
四隅を含む複数個所にあけられた穴2の内周面に雌ねじ
3を形成してある。この雌ねじ3は、一端にフランジ4
が形成された筒体5の内周面に形成してある。この実施
例において床下地パネル1の厚みは20mmとした。筒体
5のフランジ4の外径は68mmとした。この筒体5の内
周面に形成された雌ねじ3には床下地パネル1の大略厚
みの範囲内で上昇及び下降する硬質部材6の外周に形成
された雄ねじ7がねじ込まれるようになっている。この
硬質部材6の厚みは6mm前後とした。この硬質部材6の
上面には硬質部材6を回転させるための六角形状の凹部
8が形成してある。また、硬質部材6の下面にはゴムか
ら成る緩衝体9を取付け、硬質部材6と緩衝体9とで支
持脚を構成している。緩衝体9の下面は中央部が窪んだ
形状をなし、床基盤200に接地する緩衝体9の面積を
少なくしてある。この緩衝体9の高さは25〜26mmと
した。硬質部材6を筒体5の最上部まで上昇させた状態
において、フランジ4と床基盤200との間隙は8mmと
した。床下地パネル1の上には捨張材10を取付け、こ
の上に仕上材11を取付けてある。捨張材10及び仕上
材11はともに厚さを12mmとした。この図1に示す実
施例において仕上材11の床面は床基盤200から55
mmの高さとなる。
【0009】図2は凹部8に六角柱の棒材の先端などを
差し込んで硬質部材6を回転させ、硬質部材6を筒体5
の最下端まで下降させた状態を示し、この状態において
床基盤200から仕上材11の表面までの高さは72mm
となる。
【0010】図1及び図2に示す実施例では、支持脚の
大半、すなわち6〜7割が穴2内に収納され得るように
構成してある。
【0011】図3は図1で用いた筒体5を示し、下端側
にフランジ4を形成するとともに内周面に雌ねじ3を形
成してある。この筒体5は穴2へ嵌め込まれ、フランジ
4が床下地パネル1の下面にビスまたは接着などで固着
される。
【0012】図4は支持脚を示し、硬質部材6の上面中
央に六角形の凹部8を形成し、外周面に雄ねじ7を形成
してあり、硬質部材6の下面にはゴムの緩衝体9を取付
けてある。硬質部材6はゴムの加硫成形時に加硫接着さ
れて緩衝体9と一体化する。
【0013】図5に示す他の実施例では、レベル調整の
範囲をさらに大きくするため、緩衝体9の中心に孔9A
を形成し、この孔9A内に内周面に雌ねじ12が形成さ
れた第2筒体13を埋め込むように設け、この第2筒体
13の下端にはフランジ14が形成されている。この第
2筒体13の雌ねじ12にはボルト15がねじ込まれ、
このボルト15の頭部15Aには金属とコンクリートと
の接触を緩和させる部材16を貼り付けてある。この部
材16が床基盤200に接触する。部材16としてはプ
ラスチックフィルムやシート、あるいはゴムシートなど
が使用できる。
【0014】図6は、図5に示す実施例において硬質部
材6を筒体5内で下降させるとともに、ボルト15も第
2筒体13内で下降させた状態、すなわち床基盤200
から最も床面を高くした状態を示す。硬質部材6の雄ね
じ7とボルト15のねじは逆向きに形成しておくことに
より、硬質部材6を下降させる方向に回転させると床基
盤200に圧接したボルト15が第2筒体13の回転に
より下降するようにしてある。
【0015】図7は硬質部材6と緩衝体9とから成る支
持脚の緩衝体9の孔9A内に組込む第2筒体13及びボ
ルト15を示す斜視図である。この図5ないし図7に示
す実施例では、硬質部材6と第2筒体13とを加硫成形
金型内にセットし、ゴム材料を注入して加硫成形すると
ともに緩衝体9と加硫接着する。
【0016】図8はさらに別の実施例を示し、筒体5の
内周面に形成された雌ねじ3にインナー筒17の外周面
に形成された雄ねじ18をねじ込み、このインナー筒1
7の内周面に形成された雌ねじ19に硬質部材6の外周
に形成された雄ねじ7をねじ込んだものを示す。すなわ
ち二重筒構造を採用した例を示し、この実施例ではイン
ナー筒17も上下動するとともに、このインナー筒17
内の支持脚も上下動でき、レベル調整の範囲を大きくし
てある。このインナー筒17の下端にもフランジ20が
形成してある。
【0017】図9は図8に示す実施例において最も床面
を高くした状態の断面図を示す。図8の状態から図9の
状態にするには、硬質部材6を一方向に回転させてイン
ナー筒17内を下降させ、硬質部材6がインナー筒17
内の最下部にきたときに回転がストップしかつ下方にも
抜け出ないようにインナー筒17の雌ねじ19を形成し
ておき、この最下部にある硬質部材6をさらに回転させ
ることによりインナー筒17も回転させて筒体5内を下
降させるようにする。反対に図9の状態から図8の状態
にするには、硬質部材6を上昇させる方向に回転させて
筒体17内で最上部にきたときに回転がストップしかつ
上方にも抜け出ないようにインナー筒17の雌ねじ19
を形成しておき、さらに同じ方向に硬質部材6を回転さ
せようとするときにインナー筒17が硬質部材6ととも
に回転して筒体5内を上昇するようにする。
【0018】図10は、さらに他の実施例を示し、補助
部材21を用いた例を示す。この補助部材21は雌ねじ
3にねじ込まれる雄ねじ21Aを外周に形成してあり、
下面にはねじ棒21Bを設け、このねじ棒21Bが硬質
部材6に形成されたねじ孔6Aにねじ込まれるようにな
っている。図11はこの補助部材21を用いて床面を高
くした状態を示す。
【0019】図12は図4に示すような支持脚の構造に
おいて、軸線方向に上面から下面に渡って孔22を形成
したものを示し、この孔から接着剤等の接着材料を注入
して緩衝体9と床基盤200とを固定するようにしたも
のである。図13は図12に示す支持脚の斜視図を示
す。この孔22の硬質部材6の部分は図4と同様に六角
形状に形成しておき、この六角形状の個所を利用して支
持脚を回転させるようになっている。接着剤等の接着材
料を孔22から注入して緩衝体9と床基盤200との固
定を図るのは、レベル調整を終えたのちである。図14
乃至図16は孔22の硬質部材6上面側の各種形状を示
す。これら孔22の上面側形状は硬質部材6のみであ
り、緩衝体9内の孔はこのような形状でなくても差し支
えない。この孔22の硬質部材6の個所における形状
は、図4に示す凹部8の形状であってもよい。
【0020】図17は、緩衝体9の下面側に部材16を
フィルム16Aで包んだものを設けた例を示す。部材1
6は緩衝体に貼り付けても良いし、フィルム16A内で
フリーであっても良い。この部材16はワッシャーの役
割を果している。
【0021】図18乃び図19は、緩衝体9の形状を工
夫して床基盤200との摩擦を低減するようにした例を
示すものである。すなわち、図18においては緩衝体9
の下面側を球面状に形成し、床基盤200との接触面積
を少なくした例を示し、図19では緩衝体9の下面に突
起9Bを形成して支持脚(硬質部材6及び緩衝体9)が
回転し易いようにした例を示すものである。
【0022】図20に示す実施例では、硬質部材6に筒
状部6Bを形成し、この筒状部6Bの外周に雄ねじ7を
形成するとともに、この筒状部6B内に緩衝体9を埋め
込むように取付けた例を示す。この実施例では、緩衝体
9のボリュームを確保しつつ雄ねじ7と雌ねじ3のかみ
合いを確実かつ安定よく行えるようになる。
【0023】図21は、最初の実施例において、床下地
パネル1を敷き並べるとともに、この上に捨張材10を
取付け、さらにその上に仕上材11を取付ける状態を示
す一部破断の斜視図である。
【0024】図22に示す実施例では、隣り合う床下地
パネル1が載置される受板23の穴24に筒体5を取付
け、この筒体5の内周面の雌ねじ3に図4に示す支持脚
を取付けた例を示すものである。
【0025】図23に示す実施例は、受板23と支持脚
の関係を示す。この実施例では受板23を金属材料ある
いは樹脂材料から形成し、その穴24の内周面に直接雌
ねじ3を形成し、この雌ねじ3に硬質部材6の外周に形
成された雄ねじ7をねじ込むようになっている。
【0026】前記緩衝体9としては、ゴムの他に弾性樹
脂、金属ばねなども用いることができる。
【0027】図24に示す他の実施例は、下面にフラン
ジ4が形成された筒体5を床下地パネル1にあけた穴2
に挿入し、この筒体5の内周面に形成された雌ねじ3に
筒状の硬質部材6の雄ねじ7がねじ込まれるようになっ
ている。この硬質部材6は筒体部61の中空部内に仕切
壁62を形成してあり、筒体部61の下端には内側に延
びる爪63を形成してある。緩衝体9の頭部にはキャッ
プ64をかぶせてあり、このキャップ64が仕切壁62
と爪63との間の中空部に嵌まり込むようになってい
る。この硬質部材6は、図25ないし図28に示すよう
に、3本の爪63の各両側にスリット65が形成してあ
り、爪63を乗り越えてキャップ64が嵌まり込むよう
になっている。また、キャップ64は、図29ないし図
31に示すように、頂部64Aに3ヶ所の切欠き64B
を形成し、胴部64Cの内周面の3ヶ所に小爪64Dを
形成してある。小爪64Dは切欠き64Bに相当する個
所に形成してあり、これら小爪64Dが緩衝体9にくい
込んで緩衝体9からの離脱を防止している。
【0028】図24ないし図31に示す実施例におい
て、硬質部材6を回転させたとき、キャップ64に接触
する仕切壁62はキャップ64の頂部64Aを滑って回
転し、キャップ64及び緩衝体9を回転させることなく
硬質部材6のみが回転する。硬質部材6の回転により筒
体5及び床下地パネル1が上昇又は下降する。
【0029】図32に示す実施例は、受板23の形状を
上部に凸部23Aを形成し、この凸部23Aの個所に穴
24を形成し、この穴24の内周面に雌ねじ3を形成し
たものを示す。凸部23Aの反対側には凸部23Aの高
さよりも浅い凹部23Bを形成してあり、前記雌ねじ3
には硬質部材6の外周に形成された雄ねじ7をねじ込
む。この受板23の両端の厚みは15mm、横幅を100
mm、奥行きを100mm、凸部23Aの高さを5mm、凹部
23Bの深さを3mmとし、木質材料、金属材料、樹脂材
料から形成した。この実施例の受板23では、図22及
び図23に示す受け板23に比べて最低床高さを低くす
ることができる。また、床下地パネル1の端面を凸部2
3Aの両側に当接させることで位置合わせが容易とな
る。
【0030】図33は、図23に示す受板23を木質系
芯材23Cに樹脂被覆23Dを施して構成した例を示
す。穴24の個所の雌ねじ3は樹脂材料で形成される。
図34は、両側にのみ木質系芯材23Cを用い、他を樹
脂材料で形成した受板23の例を示す。図35は、雌ね
じ3の個所を樹脂材料で形成し、他を木質系材料で形成
した受板23の例を示す。さらに、図36は、図32に
示す受板23を木質系芯材23Cと樹脂被覆23Dとか
ら形成した例を示す。
【0031】図37は、受板23の床下地パネル1が載
置される面に両面粘着テープまたは粘着剤23Eを設け
た例を示す。両面粘着テープ(粘着剤)23Eは穴24
の両側にのみ設けてもよい。このようなテープ23Eを
設けた場合、受板23上に床下地パネル1を載せ、受板
23の雌ねじ3に硬質部材6をねじ込むときに仮止めの
役目を果たし、施工が容易となる。また、受板23と床
下地パネル1とが直接接触していると、施工誤差により
多少の隙間ができ、床鳴りを生ずるおそれがあるが、テ
ープ23Eを設けることでこのテープ23Eが相互の材
料の緩衝体としての役割を果たして床鳴りの発生を防止
できる。図38は、図32の受板23にテープ(粘着
剤)23Eを設けた例を示す。
【0032】図39ないし図41は、緩衝体9を座部9
Aと、この座部9A上に設けたリブ9Bと、座部9Aの
中心から立上る本体部9Cとから構成した例を示す。複
数のリブ9Bは、床を低くした場合に受板23又はフラ
ンジ4,20に当たるようになっている。このようにリ
ブ9Bが受板23などに当たることにより、床の下げす
ぎを防止でき、この当たった状態では床の弾力性、歩行
感も良好なものとなる。図41は、硬質部材6に緩衝体
9を取付けた状態を示し、硬質部材6が例えば受板23
の雌ねじ3にねじ込まれて最も上昇したとき、リブ9B
が受板23に当たる。
【0033】図42ないし図45に示す実施例は、受板
23の厚みの範囲をこえて雄ねじ7が上昇するものを示
す。この受板23としては、図32に示す形状のものを
使用し、凸部23Aの個所に穴24を形成し、この穴2
4に内周面に雌ねじ3が形成された筒体5を嵌合してあ
る。この筒体5の一端にフランジ4が形成され、筒体5
の内周面に雌ねじ3が形成してあり、筒体5が穴24に
嵌合し、フランジ4が受板23の凹部23Bにビスなど
で固着されている。外周に雄ねじ7が形成された硬質部
材6は、筒体部61の中空部内に仕切壁62を形成し、
この仕切壁62に接着剤注入用の孔22を形成し、仕切
壁62の下方の中空部内に回転可能にかつ下方に抜け出
るのを防止されたキャップ64を嵌合してある。このキ
ャップ64には孔22と連通する孔64Aを形成すると
ともに、内周面に複数の突起64Bを形成してある。キ
ャップ64には緩衝体9の頭部91が嵌合する。緩衝体
9の頭部91の外周にはリング状の溝92が形成してあ
り、この溝92に突起64Bが嵌まり込むことにより頭
部91にキャップ64が取付く。また、緩衝体9にその
上面から下面まで貫通する孔93を形成してあり、接着
剤は孔22,64A,93を通って緩衝体9の座部9A
の下面へ流れ込むようになっている。
【0034】緩衝体9の座部9Aの下面には、図45に
示すように孔93から放射線状に複数形成された溝94
があり、これらの溝94に接着剤が流れ込み、コンクリ
ートスラブなどの床基盤に座部9Aを固着する。
【0035】図46は緩衝体9の頭部91に形成された
リング状の溝92を示す。
【0036】なお、受板23に着色を施しておくことに
より、床下地パネル1を載せた後に支持脚設置個所の確
認をし易くし、作業の効率を高めるようにしておくこと
が望ましい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上部に仕上材が設けられる床下地パネルの複数個所
にあけられた穴あるいは隣り合う床下地パネルが載置さ
れる受板にあけられた穴のいずれかの穴の内周面に雌ね
じを形成し、床下地パネル又は受板の厚みの範囲内であ
るいは受板の厚みの範囲をこえて上昇及び下降する硬質
部材の外周に穴の雌ねじにかみ合う雄ねじを形成し、硬
質部材に緩衝体を取付けて支持脚を構成し、支持脚の大
半又は全部が穴内に収納され得るように構成したので、
床面を低くできるとともに、レベル調整ができて水平精
度を確保でき、構造も簡単となり安価に製作できる。ま
た、緩衝体のボリュームを減らすことなく低床用の支持
構造を提供できるので、床衝撃音遮断性能も低下するこ
とがない。さらに、この発明によれば床高さを60mm前
後とすることが可能であり、バリアフリー構造とすると
きに和室(畳部屋)とのレベル合わせも容易となる。な
おまた、支持脚の大半は穴内に収納されるので、支持脚
を取付けた状態での床下地パネルの保管や出荷、現場搬
入が可能となり、施工が簡略化できる。
【0038】請求項2及び3の発明によれば、レベル調
整の範囲が広くなる。また、床基盤と接触する部材に摩
擦低減手段を施したものでは、回転がスムースに行われ
る。さらに、接着材料を上面から注入して床基盤との固
着を図るようにしたものでは、施工後の床下地パネルが
安定よく水平精度を保つ。緩衝体の厚みを硬質部材の厚
みよりも厚くすることで、衝撃音吸収性能も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】図1の実施例において支持脚を高くした状態の
断面図。
【図3】図1で使用される筒体の斜視図。
【図4】図1で使用される支持脚の斜視図。
【図5】他の実施例を示す断面図。
【図6】図6の実施例において支持脚を高くした状態の
断面図。
【図7】支持脚と第2筒体、ボルトをそれぞれ示す斜視
図。
【図8】さらに他の実施例を示す断面図。
【図9】図8の実施例において支持脚を高くした状態の
断面図。
【図10】さらに他の実施例を示す断面図。
【図11】図10の補助部材を用いて支持脚を高くした
状態の断面図。
【図12】支持脚に孔を形成した半断面図。
【図13】図12のものに接着剤を注入する状態を示す
斜視図。
【図14】硬質部材に形成される穴の形状の一例を示す
平面図。
【図15】孔の他の形状を示す硬質部材の平面図。
【図16】孔のさらに他の形状を示す硬質部材の平面
図。
【図17】支持脚下面に摩擦低減用の部材を設けた例を
示す断面図。
【図18】支持脚下面の構造を摩擦を低減できる構造と
した正面図。
【図19】摩擦低減構造の他の例を示す正面図。
【図20】さらに別の実施例を示す断面図。
【図21】図1に示す実施例の支持構造を用いて床下地
パネルを敷き並べた状態の一部破断の斜視図。
【図22】受板に支持構造を設けた例を示す一部破断の
斜視図。
【図23】受板と支持脚の他の例を示す斜視図。
【図24】他の実施例を示す断面図。
【図25】硬質部材の平面図。
【図26】硬質部材の正面図。
【図27】硬質部材の底面図。
【図28】図25のA−A線端面図。
【図29】キャップの平面図。
【図30】図29のB−B線断面図。
【図31】キャップの底面図。
【図32】受板の他の例を示す斜視図。
【図33】受板のさらに他の例を示す断面図。
【図34】受板の別の例を示す斜視図。
【図35】受板のさらに別の例を示す断面図。
【図36】図32に示す受板に樹脂被覆を施した例を示
す断面図。
【図37】受板に両面粘着テープを設けた例を示す斜視
図。
【図38】図32に示す受板に両面粘着テープを設けた
例を示す斜視図。
【図39】緩衝体の他の例を示す斜視図。
【図40】図39の緩衝体の半断面図。
【図41】図39の緩衝体を硬質部材に取付けた半断面
図。
【図42】他の実施例を示す断面図。
【図43】図42の平面図。
【図44】図42の正面図。
【図45】図42の底面図。
【図46】緩衝体の半断面図。
【図47】従来例を示す断面図。
【図48】別の従来例を示す断面図。
【図49】低床用とした従来例を示す断面図。
【図50】低床用とした他の従来例を示す断面図。
【図51】レベル調整不可の低床用の従来例を示す断面
図。
【符号の説明】
1 床下地パネル 2 穴 3 雌ねじ 5 筒体 6 硬質部材 7 雄ねじ 9 緩衝体 11 仕上材 23 受板 24 穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に仕上材が設けられる床下地パネル
    の複数個所にあけられた穴あるいは隣り合う床下地パネ
    ルが載置される受板にあけられた穴のいずれかの穴の内
    周面に雌ねじを形成し、 床下地パネル又は受板の厚みの範囲内であるいは受板の
    厚みの範囲をこえて上昇及び下降する硬質部材の外周に
    穴の雌ねじにかみ合う雄ねじを形成し、 硬質部材に緩衝体を取付けて支持脚を構成し、 支持脚の大半又は全部が穴内に収納され得るように構成
    したことを特徴とする低床用床支持構造。
  2. 【請求項2】 前記緩衝体の中心に孔を形成し、この孔
    内に内周面に雌ねじが形成された第2筒体を埋め込むよ
    うに設け、この第2筒体の雌ねじにボルトをねじ込んで
    なる請求項1に記載の低床用床支持構造。
  3. 【請求項3】 床下地パネル又は受板の穴の内周面に形
    成された雌ねじには外周に雄ねじを形成し内周に雌ねじ
    を形成したインナー筒をねじ込み、インナー筒の雌ねじ
    に前記硬質部材をねじ込んでなる請求項1に記載の低床
    用床支持構造。
  4. 【請求項4】 前記インナー筒外周の雄ねじと硬質部材
    の雄ねじとは互いに反対方向になるように形成してある
    ことを特徴とする請求項3に記載の低床用床支持構造。
  5. 【請求項5】 前記支持脚上面から下面に孔を形成し、
    この孔からの接着材料の注入により支持脚を床基盤に固
    定するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の低床用床支持構造。
  6. 【請求項6】 前記硬質部材の厚みよりも緩衝部材の厚
    みが厚いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1項に記載の低床用床支持構造。
  7. 【請求項7】 前記硬質部材に取付けられる補助部材を
    設け、この補助部材の外周に穴の内周面に形成された雌
    ねじにかみ合う雄ねじを形成したことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の低床用床支持構
    造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101629935B1 (ko) * 2015-08-04 2016-06-13 조창문 바닥용 방진조립체
KR101649722B1 (ko) * 2015-08-04 2016-08-19 조창문 바닥용 방진조립체
JP2016194219A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 有限会社泰成電機工業 二重床の支持構造
JP2017057646A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 イイダ産業株式会社 床構造

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