JP2000203165A - 可逆性感熱記録材料およびそれを用いた可逆性感熱記録媒体 - Google Patents
可逆性感熱記録材料およびそれを用いた可逆性感熱記録媒体Info
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Abstract
およびこれを用いた可逆性感熱記録媒体を提供する。 【解決手段】 電子供与性染料前駆体と、加熱により該
染料前駆体に可逆的な色調の変化を生ぜしめる式[1]
で示されるナフトール基含有電子受容性化合物とを含
む。: 【化1】 (式[1]中、kは、1〜3の整数、Rは、炭素数11
以上の脂肪族炭化水素を有する基であり、この基は二重
結合を有していてもよく、ヘテロ原子を有していてもよ
く、芳香族環を有していてもよい。)
Description
加することにより画像形成および消去することのできる
可逆性感熱記録材料に関し、本発明は、また、このよう
な可逆性感熱記録材料を有する可逆性感熱記録媒体に関
する。
ることにより、文字、画像などの情報を記録することが
できる、可逆性感熱記録媒体が知られている。このよう
な可逆性感熱記録媒体は、ロイコ染料などの電子供与性
化合物と、顕減色剤としての電子受容性化合物を主成分
とする可逆性感熱記録材料を有しており、この可逆性感
熱記録材料を含む可逆性感熱記録媒体は、前記したよう
な加熱手段により、ロイコ染料と、顕減色剤とが反応し
て、文字、画像などの情報を顕在化することを利用して
いる。そしてこのような可逆性感熱記録媒体は、再加熱
することにより、再書き込み/消去可能となっている。
感熱記録材料に用いられる電子受容性化合物としては、
たとえば特開平5−124360号公報に可逆的熱発色
性組成物の発明が知られている。この公報に記載された
可逆的熱発色組成物に使用される電子受容性化合物とし
て、下記式(a)で示されるようなフェノール化合物が
用いられている。
O−を表わし、R10は炭素数12以上の脂肪族基を表わ
す。
は、可逆性感熱記録材料の発明が開示されており、この
公報には、下記式に示される電子受容性化合物が開示さ
れている。
炭素数1から18の炭化水素基を、Xは−CONH−結
合を少なくとも一つ以上持つ二価の基を表す。単なるア
ミド、尿素結合は除く。R2 は炭素数1から24の炭化
水素基を表す。
には、可逆性感熱発色組成物及びそれを用いた可逆性記
録媒体の発明が開示されている。この公報には、水酸基
を有するナフタレン環のα位に、ヘテロ原子を有する−
NHCO−、−NHCONH−および−CONHNHC
O−などの2価の基Xと置換基を有していてもよい脂肪
族炭化水素基R1 とからなる−X−R1 基とが存在する
ナフトール系化合物が電子受容性化合物として使用され
ていることが開示されている。
熱方法には、熱ローラ、熱スタンプ、熱風などを用いて
もよいし、サーマルヘッドを用いてもよいと記載されて
おり、オーバーライトが可能である旨記載されている。
込みおよび消去を同時に行ういわゆるオーバーライト
は、特に消去時に、熱ローラ、熱スタンプ等による消去
に比べ、精密な温度制御を行わないと消え残りが生じる
虞れが高く、このため、実際には温度や湿度などが様々
に異なる環境下で使用されたり、印字消去装置に個体差
があることが多いことから、前述のようなオ−バ−ライ
トが可能な可逆性感熱記録材料であっても消え残ること
が多々生じていた。このため、様々な使用環境下におい
ても消え残り等の生じないオーバーライトが可能な可逆
性感熱記録材料が望まれていた。
うな問題点に鑑みてなされたものであって、サーマルヘ
ッドのような加熱手段を用いて消去・書き込みを行って
も劣化することがなく、オーバーライト時の消去のエネ
ルギー範囲が広くオーバーライト適性に優れた可逆性感
熱記録材料を提供することを目的としている。
を有する可逆性感熱記録材料を用いた可逆性感熱記録媒
体を提供することを目的としている。
め、本発明に係る可逆性感熱記録材料は、電子供与性染
料前駆体と、加熱により該染料前駆体に可逆的な色調の
変化を生ぜしめる下記一般式[1]で示されるナフトー
ル基含有電子受容性化合物とを含むことを特徴とす
る。:
の整数であり、Rは、炭素数11以上の脂肪族炭化水素
を有する基であり、この基は二重結合を有していてもよ
く、ヘテロ原子を有していてもよく、さらに芳香族環を
有していてもよい。
電子供与性染料前駆体と、加熱により該染料前駆体に可
逆的な色調の変化を生ぜしめる下記一般式[2]で示さ
れるナフトール基含有電子受容性化合物とを含むことが
好ましい。:
3の整数であり、Xは−CONH−、−NHCO−、−
CONHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOC
ONH−から選択されるいずれかの基であり、mは10
以上の整数である。
逆性感熱記録材料を含む記録層を基材上に有する可逆性
感熱記録媒体が提供される。
録材料ならびに可逆性感熱記録媒体の実施の形態につい
て、順に説明する。
性感熱記録材料は、電子供与性染料前駆体と、特定のナ
フトール基含有電子受容性化合物とを含んでいる。
性化合物としては、下記一般式[1]で示される化合物
が用いられる。
または3の整数であり、好ましくは1である。またOH
基と後述するR基とは、ナフトール環を構成する2つの
環のいずれにあってもよく、同一の環に存在していて
も、別の環に存在していてもよい。さらにOH基が2以
上存在する場合には、1つ以上がRと同一の環に存在
し、残りのOH基が別の環に存在してもよい。
の脂肪族炭化水素を有する基で、好ましくは式−R1 X
R2 または−XR2 で表される一価の基である。R1 基
としては、置換基を有していてもよい2価の炭化水素
基、たとえば炭素数1〜10の直鎖状アルキレン基また
は分岐状アルキレン基、二重結合を有する2価の炭化水
素基、ナフトール環と独立して環を形成する2価の芳香
族環などを含む2価の基があげられる。なお芳香族環を
形成する場合、ヘテロ原子と共に環を形成していてもよ
い。
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペ
ンテン基、ヘキセン基、ヘプテン基、オクテン基、ノニ
レン基、デセン基などのC1 〜C10の直鎖状アルキレン
基、イソプロピレン基、イソブチレン基、イソペンテン
基、イソヘキセン基、イソヘプテン基、イソオクテン
基、イソノニル基、イソデセン基などの分岐状アルキレ
ン基、さらに、シクロプロペニレン基、シクロペンテニ
レン基などのシクロアルキレン基;(これらシクロアル
キレン基には、本明細書中で記載する一価の置換基を有
していてもよい。)
を構成する炭素に結合した水素の一部が、一価の基、た
とえば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲ
ン基、−COOM(Mは、水素または一価の金属:N
a、Kなど。これらMも一価の基に含まれる)、−NR
10R11(R10〜R11は、水素または(シクロ)アルキル
基である)、水酸基などを有するアルキレン基など。
しては、−CH=CH−、−CH=CCl−、−CCl
=CCl−、−C(COOH)=CH−、−CCH3 =
C(COOH)−、−CCH3 =C(COOCH3 )
−、−CH=C(COOH)−等が挙げられる。前記し
た基中のこれら炭素に結合した水素は、一価の基と、置
換されていてもよい。
ONHCO−、−NHCOCONH−または−CONH
NHCO−の基から選択される2価の基である。
くは11以上の脂肪族炭化水素を有する基であって、以
下に示す基が挙げられる。
合物としては、特に以下の化合物が好ましく選択され
る。
たとえばp=0、1、2、3の整数であり、より良好な
発色性能と消去性能を得る点から、好ましくはp=1〜
3の整数である。mは10以上の整数、たとえばm=1
0〜100までの整数、好ましくはm=10〜50の整
数である。すなわち前記式 [3] において、pが0のと
きには、mは10以上の整数、たとえばm=10〜10
0までの整数、好ましくはm=10〜50の整数とな
り、同様にpが1のときには、mは10以上の整数、た
とえばm=10〜100までの整数、好ましくはm=1
0〜50の整数となり、pが2のときには、mは10以
上の整数、たとえばm=10〜100までの整数、好ま
しくはm=10〜50の整数となり、pが3のときに
は、mは10以上の整数、たとえばm=10〜100ま
での整数、好ましくはm=10〜50の整数となること
が、前記式 [3] において示されている。このような化
合物をナフトール基含有電子受容性化合物として具体的
に例示することができる。
子受容性化合物を使用することが好ましいが、本発明の
趣旨を変更しない範囲で、他の電子受容性化合物を添加
することができる。
顕減色剤として用いられる電子受容性化合物は、前述し
たような特定のナフトール化合物から2種以上選択し、
混合して用いることができる。なお前記式[3] のナフ
トール化合物中のmが20を越すと、純粋なナフト−ル
化合物が得られにくくなる傾向がある。
使用される電子供与性前駆体について説明する。電子供与性染料前駆体 本発明に係る可逆性可逆性感熱記録材料に使用される電
子供与性染料前駆体としては、感圧記録紙、可逆性感熱
記録紙、感光感圧紙、通電可逆性感熱記録紙、感熱転写
紙等に用いられるものが挙げられる。しかしながら、本
発明においては、特にこれらに制限されるものではな
い。具体的な例としては、例えば下記に挙げられる。
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール
−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等、
リルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオー
ラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオ
ーラミン等、
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペ
リジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−
フェネチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(4
−ニトロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチ
ル−N−プロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラ
ヒドロフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン等、
ルロイコメチレンブルー等、
ナフトピラン、3,3′−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等。
前駆体は、前述したような化合物の中から目的に応じて
適宜選択することができ、これらを、1種以上選択して
使用することができる。
た、電子供与性化合物と、電子受容性化合物が主として
用いられるが、好適には、以下に示すバインダー樹脂等
に分散した塗膜として使用される。
ルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ
などのポリアクリル酸金属塩、アクリル酸アミド/アク
リル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル
酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無
水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マ
レイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性高分子、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、
スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブ
タジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重
合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のラテックスな
どがあげられ、また、電子供与性染料前駆体および電子
受容性化合物の分散性にすぐれ、書き換え耐久性にすぐ
れた可逆性可逆性感熱記録層が得られるため、熱可塑性
樹脂の分子内に二重結合を導入して、放射線(可視光、
紫外線、γ線などの光照射、および電子線、コバルト
線、重粒子線などの粒子線照射)硬化性とした樹脂とし
て、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合
体にアクリル酸またはメタクリル酸をエステル重合させ
た樹脂等が使用できる。
ンダー樹脂以外に、電子受容性化合物と電子供与性化合
物を主成分とする記録層に、必要に応じて、さらに、分
散剤、フッ素系などの界面活性剤、導電剤、充填剤、シ
リコーンなどの滑剤、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線
吸収剤、発色安定化剤、消色促進剤などを適宜使用する
ことができる。
まれる電子供与性化合物と、電子受容性化合物の量比
は、使用する化合物の組合わせにより適宜選択される
が、電子供与性化合物1モルに対して、電子受容性化合
物は0.5ないし20モルの範囲で、良好な発色濃度を
得る点から好ましくは1.5ないし10モルの量で用い
られる。この範囲であれば、顕色および減色の際に良好
な特性を有し、劣化することがない。
には加熱に引き続き急速な冷却を起こせば良く、消色を
行うには、加熱後の冷却速度を遅くすれば良い。例え
ば、適当な熱源(サーマルヘッド、レーザー光、熱ロー
ル、熱スタンプ、高周波加熱、電熱ヒーターからの輻射
熱、熱風等)で比較的長い時間加熱すると、記録層だけ
でなく支持体等も加熱される為に冷却速度が遅くなり、
相分離状態(消色状態)になる。一方、上記したような
加熱手段等の適当な方法で加熱した後、加熱部分に低温
の金属ブロックなどを押し当てる等して急冷することに
より、発色状態を発現させることができる。
いて極めて短い時間だけ加熱すると、加熱終了後に直ち
に冷却(固化)が始まる為、発色状態を発現させること
もできる。従って、同じ加熱温度および/または同じ熱
源を用いても、冷却速度を制御することにより発色状態
および消色状態を任意に発現させることができる。
おいては、特にサーマルヘッドにより消色する際に用い
られる消去エネルギー幅が広範囲なものとなる。
可逆性感熱記録媒体について説明する。本発明に係る可
逆性感熱記録媒体は、上述した可逆性感熱記録材料を少
なくとも基材上に有している。このような可逆性感熱記
録媒体は、基材上に前記したような可逆性感熱記録材料
を有していればよく、他に、保護層などを適宜有するこ
とができ、また、基材上に可逆性感熱記録材料を含む記
録層を直接あるいは他の層を介して形成したり、剥離性
基材上に可逆性感熱記録材料を含む記録層と接着層とを
有して転写シートとしたもの、基材上に可逆性感熱記録
材料を含む記録層を有し、前記基材の裏面に接着層を有
する接着シートとしたもの、あるいはこれらの転写シー
トまたは接着シートを他の基材に転写あるいは接着した
ものとすることができる。
紙(不織布などの合成紙を含む)、樹脂フィルム(たと
えばポリエチレンフタレートフィルム、ポリブチレンフ
タレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のオレフィン
フィルム、さらにアクリルフィルム、塩ビフィルム、フ
ッ素樹脂フィルムなど)、金属フィルム、ガラス(繊維
状も含む)等が挙げられる。またこれらの複合体なども
用いられる。さらに基材は前記したような材料のもので
あればよく、透明、半透明および不透明のいずれであっ
てもよい。なお本発明に使用される基材としては、上記
した材料以外のフィルム状のものであってもよく、目的
に応じて適宜選択される。
き、この保護層には、シリカ等が含有される。なおこの
保護層は可逆性可逆性感熱記録媒体の表面を保護するた
めの層である。
てもよい。このような記録層として、電気的、磁気的あ
るいは光学的に情報を記録できる材料を用いてて形成す
ることができる。このような他の記録層は、基材に対し
て可逆性可逆性可逆性感熱記録層が設けられている面と
同じ面に設けてもよく、さらに反対面に設けられていて
もよい。
詳細に説明するが、本発明は、このような実施例に制限
されて解釈されるものではない。
ト)基材上に、以下に示す組成比からなる可逆性可逆性
感熱記録層を、ペイントシェーカーにより1時間分散
後、ワイヤーバー塗工機にて塗工し、80℃にて5分間
乾燥し、160W/cmの紫外線照射ランプ存在下に、
30m/分の速度で1回パスにより照射して、乾燥膜厚
8μmの塗膜を作成した。
に、下記の組成比で調製した樹脂を、ペイントシェーカ
ーにより10分間分散後、ワイヤーバー塗工機にて塗工
し、80℃にて5分間乾燥し、160W/cmの紫外線
照射ランプ下に30m/分の速度で1回パスにて照射し
て、乾燥膜厚3μmの塗膜を形成し、サンプル1を作成
した。 保護層を形成する樹脂 塗料:紫外線硬化型アクリル樹脂(大日本インキ(株)製 商品名C3−37 4) 1重量部 顔料:シリカ(水澤化学(株)製 商品名P−603) 0.05重量部 溶剤:メチルエチルケトン/トルエン=1:1重量混合物 1.5重量部
−[3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−
N’−n−ドコサノヒドラジドに変更した以外は、実施
例1と同様にして可逆性可逆性感熱記録媒体を作成し、
サンプル2を作成した。試験方法 上記したサンプル1〜2を用いて、印字および消去を以
下の方法で評価した。 (1)印字および消去評価方法 サーマルヘッド:8dot/mmを用いて書き込み・消
去試験を行った。印字エネルギー範囲は、飽和印字濃度
−0.05となるエネルギー範囲を測定した。また消去
エネルギー範囲は、最も消去した濃度+0.05となる
エネルギー範囲を測定した。なお印字エネルギー範囲お
よび消去エネルギー範囲を測定するため、以下のように
して濃度測定をした。 濃度測定:マクベス社製光学反射濃度計RD918によ
り印字および消去の際の濃度を測定した。
回繰り返した。 (3)印字速度―消去速度試験:サーマルヘッドと可逆
性感熱記録媒体の相対速度を15.6mm/秒(8ms
ec/line)および31.3mm/秒(4msec
/line)で印字・消去試験を行い、印字エネルギー
範囲および消去エネルギー範囲を測定した。 各試験の結果を表1に示す。なお表1中、サーマルヘッ
ドと可逆性感熱記録媒体の相対速度は、相対速度と略記
した。
可逆性感熱記録材料を用いて作成された可逆性感熱記録
媒体は、消去エネルギーの範囲が比較例の消去エネルギ
ー幅と比較して2倍以上拡大していることが判明した。
したがって本発明の可逆性感熱記録材料を用いれば、従
来のものと比較して、温度および湿度等の使用環境の変
化や印字消去装置の個体格差にも十分対応でき、オーバ
ーライト適性が向上した。また印字・消去速度を2倍に
増加させても、消去エネルギーの幅が比較例と対比して
2倍となっている。そして本発明の可逆性感熱記録材料
では、消去エネルギー幅が0.06と、余裕があり、サ
ーマルヘッドの設定の選択幅が十分にあることがわか
る。
が0.03と極端に狭くなり、したがってサーマルヘッ
ドの設定の選択幅が非常に狭くなることがわかった。
いた可逆性感熱記録媒体は、消去エネルギーが広い範囲
にわたっているので、オーバーライトしやすい。このた
め、本発明に係る可逆性感熱記録材料を可逆性感熱記録
媒体として用いれば、消去・印字する際に熱エネルギー
を印加するための加熱機器の設定が広範囲に可能とな
る。
ーのバラツキが大きくても消去・印字が可能とすること
ができる。さらに、印字速度、消去速度を増加させても
印字エネルギー範囲および消去エネルギー範囲を広範囲
に確保でき、消去を広範囲にわたってコントロールでき
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 電子供与性染料前駆体と、加熱により該
染料前駆体に可逆的な色調の変化を生ぜしめる下記一般
式[1]で示されるナフトール基含有電子受容性化合物
とを含むことを特徴とする可逆性感熱記録材料。: 【化1】 (前記一般式[1]において、kは、1〜3の整数であ
り、Rは、炭素数11以上の脂肪族炭化水素を有する基
であり、この基は二重結合を有していてもよく、ヘテロ
原子を有していてもよく、さらに芳香族環を有していて
もよい。) - 【請求項2】 電子供与性染料前駆体と、加熱により該
染料前駆体に可逆的な色調の変化を生ぜしめる下記一般
式[2]で示されるナフトール基含有電子受容性化合物
とを含むことを特徴とする可逆性感熱記録材料。: 【化2】 (前記一般式[2]において、pは、1〜3の整数であ
り、Xは−CONH−、−NHCO−、−CONHCO
−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−から
選択されるいずれかの基であり、mは10以上の整数で
ある。) - 【請求項3】 請求項1または2に記載の可逆性感熱記
録材料を含む記録層を基材上に有することを特徴とする
可逆性感熱記録媒体。
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---|---|---|---|
JP00991399A JP4138983B2 (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 可逆性感熱記録材料およびそれを用いた可逆性感熱記録媒体 |
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JP2000203165A true JP2000203165A (ja) | 2000-07-25 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009279943A (ja) * | 2003-12-18 | 2009-12-03 | Ricoh Co Ltd | 可逆性感熱記録媒体 |
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1999
- 1999-01-18 JP JP00991399A patent/JP4138983B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009279943A (ja) * | 2003-12-18 | 2009-12-03 | Ricoh Co Ltd | 可逆性感熱記録媒体 |
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