JP2000200927A - 電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の製造方法

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JP2000200927A JP10376923A JP37692398A JP2000200927A JP 2000200927 A JP2000200927 A JP 2000200927A JP 10376923 A JP10376923 A JP 10376923A JP 37692398 A JP37692398 A JP 37692398A JP 2000200927 A JP2000200927 A JP 2000200927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリアやシールフィルムのような副資材を用
いることなく、絶縁基板の裏面の電極やスルーホールに
封止樹脂が回り込まない樹脂のモールド方法を提供す
る。 【解決手段】 絶縁基板の表面側の回路パターンがそ
れぞれスルーホールに接続された多数個取りの絶縁基板
を製造する絶縁基板製造工程と、絶縁基板の表面に多数
個の電子部品の素子をボンディングするボンディング工
程とからなる電子部品素子の組付工程と、絶縁基板の裏
面に保護フィルムを貼着して押圧し、保護フィルムの粘
着材をスルーホールに押し込んで充填する保護フィルム
貼着工程と、絶縁基板の表面側を樹脂封止する樹脂封止
工程と、保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離工程
と、ダイシングして個々の電子部品に分離するダイシン
グ工程とからなる電子部品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の製造方
法に関するものであり、特に、絶縁基板上に多数個の電
子部品の素子を配置してボンディングし、一括して樹脂
封止した後の電子部品素子の組付体をダイシングして個
々の電子部品に分離する電子部品の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わる電子部品は、ガラス繊維
入りエポキシ樹脂等の絶縁基板上に多数個の電子部品の
素子を配置してダイボンディングやワイヤボンディング
等によってボンディングし、電子部品素子組付体を製造
する。そして、この電子部品素子組付体を一括して樹脂
封止した後、ダイシングして個々に分離して電子部品と
して完成させる。この完成した電子部品を使用する際に
は、電子部品の裏面側のハンダ付け電極やスルーホール
をハンダ端子として回路基板にハンダ付けして固定する
が、一般に電子部品の裏面側のハンダ付け電極は非常に
小さいので、確実に固定するためにはハンダ付け電極の
みではなくスルーホールも同時にハンダ付けして、回路
基板にハンダで固定する面積を大きくすることが望まし
い。また、電子部品の裏面側にハンダ付け電極を設けず
に、スルーホールのみをハンダ端子とすることもある。
【0003】このハンダ端子として使用するハンダ付け
電極やスルーホールに電子部品素子を封止するための樹
脂が流れ込むと、流れ込んだ樹脂の部分にはハンダ付け
ができないので、ハンダ端子の一部分或いは全面のハン
ダ付けができず、ハンダ不良が生じることになる。この
ため、このような電子部品を製造する際には、裏面側の
ハンダ付け電極やスルーホール等に表面側の電子部品素
子を封止する樹脂等が付着しないようにモールドしなけ
ればならない。
【0004】図5〜図7に、従来技術の電子部品の製造
方法において、表面側の電子部品素子を樹脂でモールド
して封止する際に、樹脂が裏面側のハンダ付け電極やス
ルーホールに回り込むことを防止するために行なわれて
いた方法の例を示す。ここで、図5は金型によってモー
ルドする樹脂の形状を定める方法を示し、図6はバリア
を設けて樹脂の回り込みを防止する方法、図7はスルー
ホールにシールテープを貼って樹脂の回り込みを防止す
る方法を示す。
【0005】これらの電子部品の製造方法に示された電
子部品素子組付体1は、いずれも、図1に全体を示し、
図5〜図7に断面を示すように、表面側に電子部品の素
子3に接続する回路パターン4a、4bが多数個並列し
て形成され、同様に、多数個が並列して形成されたスル
ーホール7a、7bにそれぞれの回路パターン4a、4
bが接続されており、さらに、スルーホール7a、7b
には、ハンダ付け電極6a、6bが接続されている多数
個取りの絶縁基板2であって、絶縁基板2の表面側に設
けられた回路パターン4aに電子部品の素子3をそれぞ
れ配置して、回路パターン4aに電子部品の素子3をダ
イボンディングし、回路パターン4bに電子部品の素子
3をワイヤボンディングして接続している。また、絶縁
基板2の裏面側には、ハンダ付け電極6a、6bやスル
ーホール7a、7bに油や樹脂が付着してハンダ付けの
障害となることを防止する保護フィルム8が貼り付けて
ある。そして、この電子部品素子組立体1の表面側に樹
脂11をモールドして封止した後、保護フィルム8を剥
離し、次いで、切断線12でダイシングして個々の電子
部品に分離するものである。
【0006】ここで、図1及び図5〜図7の絶縁基板2
には、電子部品の素子3を配置して接続する回路パター
ン4、ハンダ付け電極6及びスルーホール7のみが描か
れているが、図面を簡略にして説明を容易にするため
に、他の回路構成や素子を省略たものであって、実際に
実施するに当たっては、各種の回路や素子が設けられる
ものである。
【0007】図5に示す樹脂の回り込みを防止する方法
は、樹脂11をモールドして封止する際に使用する金型
20に、封止する樹脂の形状に応じたキャビティ20a
を形成し、スルーホール7の周辺に樹脂が回り込まない
よう成形するものである。しかし、モールドする際に金
型20と絶縁基板2とのわずかな隙間から樹脂が流れ出
してスルーホール7に回り込むことが避けられないの
で、図6に示すように、スルーホール7を覆うようにバ
リア21を絶縁基板2に貼り付けて樹脂の回り込みを防
止し、或いは図7に示すように、スルーホール7をシー
ルするシールフィルム22を絶縁基板2に貼り付けて樹
脂の回り込みを防止することが行なわれていた。
【0008】このバリア21はシリコン、エポキシ等の
樹脂の成形品を両面テープで貼り付けるものであり、バ
リア21を製造して絶縁基板2に貼り付ける工数が必要
であるばかりでなく、取り除く際にも人手によって作業
しなければならず、貼付位置の精度も、非常に小さい電
子部品の素子3のサイズに比較するとかなり大きくなら
ざるを得ず、電子部品の完成品のサイズを小型化する障
害にもなっていた。また、シールフィルム22は樹脂又
は金属のフィルムであって、絶縁基板2を製造する際
に、絶縁基板2の表面に貼り付けた後にシール部分のみ
が残るようにエッチングして形成するもので、かなりの
工数を必要とし、エッチング液の処理も必要であって、
いずれの方法によってもかなりのコストの掛かるもので
あった。
【0009】また、絶縁基板2の裏面に貼り付けられた
保護フィルム8は、絶縁基板2の裏面、特にハンダ電極
6a、6bに油や樹脂が付着してハンダ付けの障害とな
ることを防止するものであって、従来技術のいずれの製
造方法においても必須のものとして使用されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バリア21
やシールフィルム22のようなコストの掛かる副資材を
用いることなく、絶縁基板2の表面側をモールドして封
止する樹脂11の回り込みを防止すること目的とするも
のであって、これにより、副資材及びそれに係わる加工
費を不要とし、より安価な電子部品を提供するととも
に、産業廃棄物として廃棄されることになる副資材の使
用を止めて産業廃棄物を減少させる電子部品の製造方法
を提供すること目的とする。
【0011】また、バリア21やシールフィルム22を
無くすことによって、バリア21やシールフィルム22
の取り付けスペース及びその寸法誤差や位置誤差のため
の隙間を不要とし、より小型な電子部品を提供するとと
もに、1枚の絶縁基板2で製造する電子部品の数を増加
することができる電子部品の製造方法を提供すること目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、絶縁基板上に多数個の電子部品の素子を
配置してボンディングした電子部品素子組付体を一括し
て樹脂封止した後にダイシングして個々の電子部品に分
離する電子部品の製造方法において、前記絶縁基板の表
面側に前記電子部品の素子を接続する回路パターンが多
数個並列して形成され、それぞれの前記回路パターンが
多数個並列して形成されたスルーホールに接続された多
数個取りの前記絶縁基板を製造する絶縁基板製造工程
と、前記電子部品素子組付体の前記絶縁基板の裏面側に
保護フィルムを貼着し、該保護フィルムを前記絶縁基板
に押圧して粘着材を前記スルーホールに押し込み、該ス
ルーホール内を前記粘着材で充填する保護フィルム貼着
工程と、前記絶縁基板の表面側に設けられた前記回路パ
ターンに多数個の前記電子部品の素子をそれぞれ配置し
てボンディングし、電子部品素子組付体を製造するボン
ディング工程と、前記保護フィルムが貼着された前記電
子部品素子組付体の表面側を一括して樹脂封止する樹脂
封止工程と、前記保護フィルムを剥離する保護フィルム
剥離工程と、表面側が樹脂封止され、裏面側の保護フィ
ルムが剥離された前記電子部品素子組付体をダイシング
して個々の電子部品に分離するダイシング工程とからな
ることを特徴とする電子部品の製造方法を提供するもの
である。
【0013】また、前記絶縁基板製造工程において、前
記絶縁基板の裏面側に、前記スルーホールに連続する多
数個のハンダ付け電極を設ける電子部品の製造方法を提
供するものである。さらに、前記保護フィルム貼着工程
において、前記保護フィルムを前記絶縁基板に熱圧着
し、前記保護フィルムの前記粘着材を加熱軟化して前記
絶縁基板の前記スルーホールに押し込む電子部品の製造
方法を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の電子部品の製造方法に係わる
多数個取りに形成した電子部品素子組付体1を示すもの
であって、図に示すように、絶縁基板2上には、その表
面側に多数個の電子部品の素子3をマトリックス状に配
置して接続する回路パターン4が形成されており、この
回路パターン4と電子部品の素子3とは、図示されてい
ないダイボンディング及びワイヤボンディングのワイヤ
5によって接続されて電子部品素子の組付体1を形成し
ている。また、裏面側には、完成した電子部品を回路基
板に接続する際に使用されるハンダ付け電極6が設けら
れており、スルーホール7を介して回路パターン4とハ
ンダ付け電極6が相互に接続されている。
【0015】図1の実施例では、電子部品素子組付体1
に配置された回路及び素子として、電子部品の素子3と
この素子3を配置して接続する回路パターン4、ハンダ
付け電極6及びスルーホール7のみが描かれているが、
図5〜図7の従来技術の例と同様に、図面を簡略にして
説明を容易にするために他の回路構成や素子を省略たも
のであって、実際に実施するに当たっては、各種の回路
や素子が設けられるものである。
【0016】この、絶縁基板2の表面側に電子部品の素
子3を接続する回路パターン4が多数個並列して形成さ
れ、それぞれの回路パターン4が多数個並列して形成さ
れたスルーホール7に接続された多数個取りの絶縁基板
2を製造する絶縁基板製造工程は、従来技術と同様の絶
縁基板製造工程によって製造されるものであり、この絶
縁基板2の表面側に設けられた回路パターン4に多数個
の電子部品の素子3を配置してボンディングするボンデ
ィング工程も、従来技術と格別の差異がないものなの
で、これら絶縁基板製造工程及びボンディング工程につ
いての詳細な説明は省略する。
【0017】そして、この後の工程で、絶縁基板2の表
面側の電子部品の素子3とワイヤボンディングのワイヤ
5等を覆うように樹脂11を一括してモールドすること
によって封止され、樹脂封止した後の電子部品素子の組
付体1を縦横にダイシングして個々の電子部品に分離す
ることによって完成した個々の電子部品を得ることがで
きる。
【0018】図2〜図4は、本発明の電子部品の製造方
法を説明する説明図であって、図1の多数個の電子部品
のうちの1個と、その両側の電子部品の一部のみを描い
ている。ここで、図2は電子部品素子組付体1の絶縁基
板2の裏面側に保護フィルム8を貼着する説明図であ
り、図3は保護フィルム8を貼着して絶縁基板2の表面
側を樹脂封止した状態を示す説明図、図4は保護フィル
ム8を剥離してダイシングし、個々の電子部品に分離し
た状態を示す説明図である。
【0019】図2〜図4の実施例でも、電子部品素子組
付体1に配置された回路及び素子として、電子部品の素
子3とこの素子3を配置して接続する回路パターン4、
ハンダ付け電極6及びスルーホール7のみが描かれてい
るが、図1の電子部品素子組付体1の例及び図5〜図7
の従来技術の例と同様に、図面を簡略にして説明を容易
にするために他の回路構成や素子を省略たものであっ
て、実際に実施するに当たっては、各種の回路や素子が
設けられるものである。
【0020】図2において、電子部品素子組付体1は、
従来技術と同様のガラス繊維入りエポキシ樹脂等で製造
された絶縁基板2の表面側の回路パターン4a部に電子
部品の素子3の裏面が図示されていないダイボンディン
グによって接続されており、回路パターン4b部にワイ
ヤ5でワイヤボンディングされている。この電子部品素
子組付体1において、絶縁基板2の表面の回路パターン
4a部と裏面側のハンダ付け電極6a部はスルーホール
7a部で、パターン3b部とハンダ付け電極5b部とは
スルーホール7b部でそれぞれ接続されている。
【0021】図2の下方には、絶縁基板2の裏面側に貼
着される保護フィルム8が描かれている。この保護フィ
ルム8は、基材となるPETや紙等の薄いフィルム9
と、このフィルム9を絶縁基板2の裏面側に貼着するシ
リコン系やアクリル系の接着剤等の粘着材10とからな
っており、これらの粘着材10は、非常に軟質で圧力を
かけることによって容易に流動し、加熱することによっ
て更に流動性が高くなり、容易に変形、移動する性質を
有している。
【0022】本発明では、この保護フィルム8を絶縁基
板2の裏面側に貼着して100°C〜150°Cに加熱
し、100kg/cm2 〜1000kg/cm2 の圧力
で押圧する。保護フィルム8の粘着材10は、この押圧
によって流動して、絶縁基板2のスルーホール7に押し
込まれて、図3に示すように、スルーホール7内を粘着
材10で充填する。
【0023】このスルーホール7内に粘着材10を充填
するときに、スルーホール7内に充填される粘着材10
の量は、充填された粘着材10の上端がほぼ絶縁基板2
の表面に達するように制御される。この粘着材10の充
填される量の制御は、絶縁基板2の厚さ、スルーホール
7の数とその直径等によっても異なるが、保護フィルム
8に塗布された粘着材10の厚さ及び粘度(流動性)、
保護フィルム8を加熱する温度、絶縁基板2への押圧力
及び押圧する時間等を制御することによって行なわれ
る。しかし、絶縁基板2に設けられたスルーホール7の
数が少なく直径も小径である絶縁基板2に粘度が低い
(流動性が高い)粘着材10で保護フィルム8を貼着す
るときには、加熱することなく押圧するのみで粘着材1
0をスルーホール7内に充填することも可能である。
【0024】図3は保護フィルム8を絶縁基板2の裏面
側に貼着して加熱押圧し、保護フィルム8の粘着材10
を絶縁基板2のスルーホール7に押し込んで充填した
後、絶縁基板2の表面側を樹脂11でモールドして封止
した状態を示す。図から明らかなように、樹脂11の上
面は平面状であって、図5の従来例のように、金型に部
品毎のキャビティを設ける必要はない。また、スルーホ
ール7には、粘着材10がほぼ絶縁基板2の表面に達す
るように充填されているので、封止するためにモールド
する樹脂11がスルーホール7の内面や裏面側のハンダ
付け電極6に回り込んで付着することは全く生じない。
仮に、スルーホール7の上部(絶縁基板2の表面)にお
いて、スルーホール7の内面と粘着材10との間に隙間
があったとしても、モールドする際に流入する樹脂11
の圧力で粘着材10の上面が平らになるように押圧さ
れ、スルーホール7の内面と粘着材10との間の隙間を
埋めるように作用するので、樹脂11がスルーホール7
の内面や裏面側のハンダ付け電極に回り込んで付着する
ことは生じない。
【0025】また、絶縁基板2のスルーホール7の内面
に充填された粘着材10の量が少なく、封止する樹脂1
1が絶縁基板2の表面より下方の位置まで流れ込んでモ
ールドされたとしても、ハンダ付けする際にスルーホー
ル7のハンダ端子となる部分が減少するのみで格別の支
障は生じない。一方、粘着材10の量が多すぎて、封止
する樹脂11が絶縁基板2の表面から溢流してきのこ状
に広がったとしても、後述する保護フィルム8の剥離の
際に、剥離することがやや困難になるのみで、これも格
別の支障とはならない。従って、スルーホール7の内面
に充填される粘着材10の量は、電子部品素子組付体1
の全面にわたって均一になるように厳密に制御される必
要はない。
【0026】このモールドされた封止樹脂11が固化し
た後に、絶縁基板2の裏面側から保護フィルム8を剥離
する。この保護フィルム8の剥離は、従来と同様に手作
業で行なっても、保護フィルム8の一部を把持して巻き
取る程度の簡単な自動剥離装置を使用してもよい。保護
フィルム8の粘着材10は、前述したように、非常に軟
質で流動性があり、かつ容易に剥離することができると
ともに相互に強い粘着力を有しているので、多少乱暴に
剥離しても切れてスルーホール7内に残留することはな
く、容易に剥離することができる。
【0027】次に、保護フィルム8が剥離された電子部
品素子組付体1は、封止樹脂11によって表面側がパッ
ケージされており、切断線12に沿って縦横にダイシン
グすることによって個々の完成した電子部品に分離さ
れ、本発明に係わる電子部品の製造方法による電子部品
の製造が終了する。
【0028】
【発明の効果】本発明の電子部品の製造方法では、バリ
アやシールフィルムのようなコストの掛かる副資材を用
いることなく、絶縁基板の表面側をモールドして封止す
る樹脂の回り込みを防止することができるので、副資材
及びそれに係わる加工費を不要とし、より安価な電子部
品を提供するとともに、産業廃棄物として廃棄されるこ
とになる副資材の使用を止めて産業廃棄物を減少させる
電子部品の製造方法を提供することができる。
【0029】また、バリアやシールフィルムを無くすこ
とによって、バリアやシールフィルムの取り付けスペー
ス及びその寸法誤差や位置誤差のための隙間を不要と
し、より小型な電子部品を提供することができるととも
に、1枚の絶縁基板で製造する電子部品の数を増加する
ことによって、より安価な電子部品を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる多数個取りに形成した電子部
品素子組付体の1例を示す図である。
【図2】 本発明の電子部品の製造方法を説明する説明
図であって、絶縁基板の裏面側に保護フィルムを貼着す
る説明図である。
【図3】 図2の実施例において、保護フィルムを貼着
して絶縁基板の表面側に樹脂封止した状態の説明図であ
る。
【図4】 図2の実施例において、保護フィルムを剥離
してダイシングし、個々の電子部品に分離した状態を示
す説明図である。
【図5】 従来技術であって、金型によってモールドす
る樹脂の形状を定める方法を示す図である。
【図6】 他の従来技術であって、バリアを設けて樹脂
の回り込みを防止する方法を示す図である。
【図7】 第3の従来技術であって、スルーホールにシ
ールテープを貼って樹脂の回り込みを防止する方法を示
す図である。
【符号の説明】
1 電子部品素子組付体 2 絶縁基板 3 素子 4 回路パターン 5 ワイヤ 6 ハンダ付け電極 7 スルーホール 8 保護フィルム 9 基材 10 粘着材 11 樹脂 12 切断線 20 金型 21 バリア 22 シールフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に多数個の電子部品の素子を配
    置してボンディングした電子部品素子組付体を一括して
    樹脂封止した後にダイシングして個々の電子部品に分離
    する電子部品の製造方法において、 前記絶縁基板の表面側に前記電子部品の素子を接続する
    回路パターンが多数個並列して形成され、それぞれの前
    記回路パターンが多数個並列して形成されたスルーホー
    ルに接続された多数個取りの前記絶縁基板を製造する絶
    縁基板製造工程と、 前記電子部品素子組付体の前記絶縁基板の裏面側に保護
    フィルムを貼着し、該保護フィルムを前記絶縁基板に押
    圧して粘着材を前記スルーホールに押し込み、該スルー
    ホール内を前記粘着材で充填する保護フィルム貼着工程
    と、 前記絶縁基板の表面側に設けられた前記回路パターンに
    多数個の前記電子部品の素子をそれぞれ配置してボンデ
    ィングし、電子部品素子組付体を製造するボンディング
    工程と、 前記保護フィルムが貼着された前記電子部品素子組付体
    の表面側を一括して樹脂封止する樹脂封止工程と、 前記保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離工程と、 表面側が樹脂封止され、裏面側の保護フィルムが剥離さ
    れた前記電子部品素子組付体をダイシングして個々の電
    子部品に分離するダイシング工程とからなることを特徴
    とする電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】前記絶縁基板製造工程において、前記絶縁
    基板の裏面側に、前記スルーホールに連続する多数個の
    ハンダ付け電極を設けることを特徴とする請求項1記載
    の電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記保護フィルム貼着工程において、前記
    保護フィルムを前記絶縁基板に熱圧着し、前記保護フィ
    ルムの前記粘着材を加熱軟化して前記絶縁基板の前記ス
    ルーホールに押し込むことを特徴とする請求項1記載の
    電子部品の製造方法。
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