JP2000197934A - 金型ユニット及びプレス加工方法 - Google Patents

金型ユニット及びプレス加工方法

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JP2000197934A
JP2000197934A JP10377491A JP37749198A JP2000197934A JP 2000197934 A JP2000197934 A JP 2000197934A JP 10377491 A JP10377491 A JP 10377491A JP 37749198 A JP37749198 A JP 37749198A JP 2000197934 A JP2000197934 A JP 2000197934A
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general
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Keiji Ishino
圭二 石野
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/02Dies; Inserts therefor; Mounting thereof; Moulds
    • B30B15/026Mounting of dies, platens or press rams

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス加工装置に装着されてワークを支持す
ることによりプレス加工を受ける為の金型及び台金(金
型ユニット)を改良することにあり、台金の汎用性が低
い為に、金型毎に専用の台金を製造していた従来の不具
合を改善して金型ユニットのコストダウン等を図った金
型ユニット、又はプレス加工方法を提供する。 【解決手段】 プレス加工装置に着脱可能に装着される
金型保持固定装置1と、該金型保持固定装置により保持
される金型と、から成る金型ユニットを用いたプレス加
工方法において、金型保持固定装置は、異種類、異寸法
の金型を保持する為に共通使用することができる汎用性
を有した構成要素から成り、金型は、成形しようとする
ワーク毎に作成された専用金型であり、一つの金型保持
固定装置を用いて、異種類、異寸法の金型を保持しつつ
金型上のワークに成形加工を施すように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレス加工装置に装
着されてワークに対するプレス加工を施す為の金型ユニ
ットの改良に関し、特に汎用性が低いという従来の台金
の欠点を改善して金型ユニットのコストダウン等を図っ
た金型ユニット、又はプレス加工方法に関する。更に詳
細には、従来ワークの種類毎に作成された専用の金型
と、金型の種類毎に作成された専用の台金等から成る従
来の金型ユニットを、汎用性を有した構成要素から成る
金型保持固定装置と、金型保持固定装置により支持され
るワーク毎の専用金型とに分別構成することにより、金
型ユニットのコストダウン等を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のプレス加工装置及び抜き型
としての金型ユニットの構成図であり、この金型ユニッ
ト100は、金型101と台金120とから構成されて
いる。金型101は、プレス加工装置130のボルスタ
ー131上に台金120を介して載置されて抜き加工対
象物としてのワークWを支持したダイセット下102
と、ダイセット下102の上面に載置したダイプレート
103(以上、下型101Aを構成する)と、プレス加
工装置の昇降部130aに取り付けられて昇降するダイ
セット上104と、ダイセット上104の下面に支持し
たパンチプレート105と、ダイセット上104に設け
た吊りボルト106により支持したストリッパ107
と、スプリング107aと、パンチプレート105によ
り支持されたパンチ108等(以上、上型101Bを構
成する)と、下型101Aと上型101Bとを位置決め
する図示しないガイドポストと、を有する。ダイセット
上104と共にパンチ108が下降してダイプレート1
03に設けた穴103a内にパンチ108が嵌入するこ
とにより、ワークWを打ち抜く。打ち抜きカスは、ダイ
セット下102に設けたカス落とし穴102aから下方
へ落下する。符号109はワークと金型の構成要素とを
位置決めする定規である。ストリッパ107は、成形後
のワークWを金型から分離させる手段である。台金12
0は、ボルスター131に立設されてダイセット下10
2を位置決め支持して高さ調整を行う手段である。次
に、図9は曲げ型、或は絞り型の金型ユニットの従来例
を示す図であり、この金型ユニット140は、金型14
1と、台金160とから構成されている。金型140
は、ボルスター131上に台金160を介して支持され
たダイセット142と、ダイセット142上に所定の配
置で固定されたダイ143と、ダイ143により囲まれ
たダイセット上面の領域に配置されて上下動して加工後
のワークを押し出す為のノックアウトプレート144
と、ダイセット142に形成した穴142aに挿通され
て上端部にノックアウトプレート144を固定したクッ
ションバー145と、クッションバー145の下端部に
固定されたクッションプレート146と、ボルスター上
に載置されてダイセット142底面を支持するブロック
147(以上、下型141Aを構成する)と、プレス加
工装置の昇降部により支持されて昇降するパンチプレー
ト150と、パンチプレート150により支持されたパ
ンチ151(以上、上型141Bを構成する)と、下型
141Aと上型141Bとを位置決めする図示しないガ
イドポストと、を有する。
【0003】しかし、従来の金型ユニット100、14
0を構成する台金120、160は、種類、寸法、形状
が異なる下型(ダイセット下101、ダイセット14
2)毎に対応できるように専用部品として製作されてい
たため、異なる下型毎に台金を製作、管理する必要があ
り、このことが金型ユニットの製造コストを増大させる
原因となっていた。また、従来の台金120、160を
ボルスター131上に位置決め固定する作業は煩雑であ
り、使用するプレス加工装置の大きさによって数百kg
程度の大変な重量物となる台金を金型サイズに合わせて
移動して位置決めしたり、位置決め後に多数回に亙る螺
子止め作業によって固定する必要があり、一人での作業
が困難で、作業性が悪く危険であった。また、台金をボ
ルスター上に固定しない場合には、下型を交換する際に
受ける力によって台金が変位すると、作業の安全性、作
業の効率性に重大な問題が発生するという不具合があっ
た。また、従来、台金上に下型を位置決めする際の位置
決め手段が存在しなかった為、位置出しの為の微調整等
に多大な手間を要していた。更に、台金上に下型を位置
決めする作業中に下型が台金上から滑って落下すると、
作業の安全性、作業の効率性に重大な問題が発生すると
いう不具合があった。
【0004】また、下型の前後方向サイズ(図8、図9
の紙面と直交する方向のサイズ)は多様であり、サイズ
の異なる下型を一種類の台金にて支持する際に、前後方
向の位置合わせの基準部(突部等)を台金の奥端部に設
けると、一種類の台金によって複数種類の下型に対応す
ることが不可能となる。即ち、下型上の加工位置、つま
りワークをセットする位置は、台金の前後方向長の中央
部に相当する位置にあるにも関わらず、常に最奥端部に
位置する基準部に合わせて下型をセットするように構成
すると、下型上の加工位置よりも常に奥側に、上記基準
部と位置合わせするための延長部を設ける必要が生じる
為、下型が大型化するという問題があった。また、下型
の重量が大きい場合には、下型を台金上に載置してから
スライドさせるセット作業性が悪化し、危険を伴うとい
う不具合がある。また、従来は、ボルスター上に台金を
セットして固定する作業と、台金上に下型をセットして
固定する作業を個別に行う必要があった為、作業性が悪
かった。また、従来は重量物である下型の横方向両端部
を夫々台金によって支持していた為、下型の支持強度は
台金のみによって確保されていたが、下型の中間部はな
んら支持されていなかったので、設置安定性が悪かっ
た。また、仮に下型の中間部を支持するブロックをボル
スター上に立設したとすると、加工中の振動によってブ
ロックが位置ずれを起こし、打抜きカスを落下させるた
めに下型に形成した穴をブロックが塞ぐ虞れが発生し、
その結果、穴のカス詰まり等により金型が破損すること
があった。また、図9に示した曲げ型等の金型ユニット
140においては、クッションバー145が常に穴14
2aからダイセット142の下方へ突出している為、ダ
イセット142を台金160上にセットする際に台金1
60をスライド移動させる時に、クッションバー145
がブロック146と干渉することがないようにレイアウ
ト時に配慮する必要があり、制約が多くなり、十分な支
持強度を備えたブロック配置のレイアウトができなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、プレス加工装置に装着されてワークを支持
することによりプレス加工を受ける為の金型及び台金
(金型ユニット)を改良することにあり、台金の汎用性
が低い為に、金型毎に専用の台金を製造していた従来の
不具合を改善して金型ユニットのコストダウン等を図っ
た金型ユニット、又はプレス加工方法を提供することに
ある。更に具体的には、ワークの種類毎に作成された専
用の金型と、金型の種類毎に作成された専用の台金等か
ら成る従来の金型ユニットを、汎用性を有した構成要素
から成る金型保持固定装置と、金型保持固定装置により
支持されるワーク毎の専用金型とに分別構成することに
より、金型ユニットのコストダウン等を図ったものであ
る。即ち、請求項1の発明は、プレス加工装置のボルス
ター上に設置される台金に金型のサイズに関係ない汎用
性を持たせることにより、当該汎用台金により支持され
る専用金型を必要最小限の機能だけを有するように構成
し、その結果として、金型ユニット全体の製造コストを
低減することを目的とする。請求項2の発明は、2つの
汎用台金をベースプレート上に独立して横方向へスライ
ド自在に構成することにより、載置する専用金型の横方
向サイズの変更に追随することができ、また、クランプ
機構を用いて各一回の螺子止め作業によって汎用台金と
専用金型の2つの構成要素を同時にベースプレート上に
固定することで、金型ユニット組み付け時間、金型交換
時間の短縮を図ることを目的とする。請求項3の発明
は、ベースプレート上における汎用台金の移動を円滑に
する手段を設けることにより、汎用台金が高重量物であ
る場合に、ベースプレート上において汎用台金をスライ
ド移動させる作業を一人で行うこと(作業の省人化、省
力化)を可能ならしめることを目的とする。請求項4の
発明は、汎用台金をベースプレートに固定する作業をピ
ンを挿着するだけの簡単な一括した操作にて実施するこ
とにより、作業性よく固定でき、金型交換時等に汎用台
金が移動することによる作業性の悪化、安全性の低下と
いう問題を解消することを目的とする。請求項5の発明
は、各汎用台金に位置決め用の段差を設けて専用金型の
横方向両端部を大まかに位置決め(ラフガイド)するこ
とにより、専用金型が汎用台金上を滑る等により落下す
る事故を防止し、安全性を高めると共に専用金型の保護
を図ることを目的とする。請求項6の発明は、専用金型
を汎用台金上に位置出しする機構を、汎用台金上に設け
ることにより、格別の煩雑な作業を伴うことなく、金型
を所要箇所にセットするだけで位置出しを完了させるこ
とを目的とする。請求項7の発明は、上記専用金型の位
置出し機構を、汎用台金の長手方向中央部に設け、この
位置出し機構と専用金型の中央部とを連結することによ
り、あらゆるサイズの専用金型に対応でき、位置決めの
制約を受けずに必要最小限の専用金型サイズを実現でき
るようにすることを目的とする。請求項8の発明は、金
型の重量が大きい場合に、金型の重量に起因した作業の
負担を軽減して作業効率の向上を図ることを目的として
いる。請求項9の発明は、汎用台金と専用金型をベース
プレート上に固定する作業を一回の固定作業により実施
できるように構成したことにより、作業効率を向上し、
作業時間を短縮することを目的とする。請求項10の発
明は、汎用台金により両端部を支持された専用金型の中
間部を別部材としてのブロックにより支持することによ
り、専用金型に対する支持強度を高め、その結果として
専用金型の薄肉化、軽量化を図り、取扱性を高めること
を目的とする。請求項11の発明は、専用金型に、汎用
台金に設けた位置出し機構が係合する凹部を設けること
により、金型サイズを小型化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明は、プレス加工装置に着脱可能に装
着される金型保持固定装置と、該金型保持固定装置によ
り保持される金型とから成る金型ユニットにおいて、上
記金型保持固定装置は、異種類、異寸法の金型を保持す
る為に共通使用することができる汎用性を有した構成要
素から成り、上記各金型は、成形しようとするワーク毎
に作成された専用金型であり、上記一つの金型保持固定
装置を用いて、異種類、異寸法の金型を保持しつつ金型
上のワークに成形加工を施すように構成したことを特徴
とする。請求項2の発明は、プレス加工装置に着脱可能
に装着される金型保持固定装置と、該金型保持固定装置
により保持される金型と、から成る金型ユニットにおい
て、上記金型保持固定装置は、異種類、異寸法の金型を
保持する為に共通使用することができる汎用性を有した
構成要素から成り、上記各金型は、成形しようとするワ
ーク毎に作成された専用金型であり、上記金型保持固定
装置は、上記プレス加工装置のボルスター上に位置決め
載置されるベースプレートと、ベースプレート上面から
突出すると共に互いに接近、離間する横方向へ進退可能
な2つの汎用台金と、各汎用台金に追随してベースプレ
ート上を同方向に進退可能であり且つ各汎用台金上に横
方向両端部を支持された上記専用金型を汎用台金ととも
に挟圧保持することができるクランプ機構と、から成る
ことを特徴とする。請求項3の発明は、上記汎用台金に
は、エアー浮上式ベアユニットを配置してベースプレー
ト上における汎用台金の進退動作を円滑化したことを特
徴とする。請求項4の発明は、上記ベースプレートに設
けた穴と、汎用台金に設けた穴とを連通させた状態で両
穴にピンを着脱可能に挿着することにより、ベースプレ
ート上に汎用台金を位置決め固定することを特徴とす
る。請求項5の発明は、上記各汎用台金には、上記専用
金型の横方向両端部を夫々位置決め支持する段差部が形
成されていることを特徴とする。
【0007】請求項6の発明は、上記各汎用台金には、
専用金型の前後方向位置決めを行う位置出し機構を設け
たことを特徴とする。請求項7の発明は、上記位置出し
機構は、上記汎用台金の前後方向中央部と、専用金型の
横方向両端部の中央部とを結合することにより両者の位
置出しを行うことを特徴とする。請求項8の発明は、上
記各汎用台金上に、専用金型を前後方向に円滑に移動さ
せる為のフリーベアリングを設けたことを特徴とする。
請求項9の発明は、上記クランプ機構と汎用台金とに夫
々設けた貫通穴に挿通されると共に下端T字部がベース
プレートに設けた横方向へ延びる溝内に組み込まれたT
スロットボルトの上端螺子部をクランプ機構の貫通穴か
ら上方に突出せしめ、この上端螺子部をナットにて締付
け固定することにより、専用金型と汎用台金とをベース
プレート上に同時に固定することを特徴とする。請求項
10の発明は、上記2つの汎用台金上に横方向両端部を
夫々支持された専用金型の中間部下面を支持するブロッ
クを、ベースプレート上に着脱、移動可能に装備したこ
とを特徴とする。請求項11の発明は、上記汎用台金に
設けた位置出し機構に対応する専用金型の横方向両端部
に、該位置出し機構によって係止される凹部を設けたこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図1は本発明の一形態例とし
ての金型保持固定装置の構成を示す斜視図であり、図2
(a) はこの金型保持固定装置を含む金型ユニット(曲げ
型)をプレス加工装置に装着した状態を示す略図、図2
(b) は要部平面図である。なお、図2(a)においては、
図9と同一部分には同一符号を付している。この金型保
持固定装置1は、プレス加工装置のボルスター131上
に位置決め固定される平板状のベースプレート2と、ベ
ースプレート2上に立設されて横方向(図面左右方向)
へ夫々独立して進退可能に支持された2つの汎用台金3
と、各汎用台金3と共に横方向へ進退移動するクランパ
(クランプ機構)4と、ベースプレート2の中央部に着
脱可能に配置されたブロック5等を概略有している。図
2(a) に示した金型ユニットは、パンチプレート150
及びパンチ151から成る上型と、金型保持固定装置1
と、ダイセットダイセット61、ダイ143及びノック
アウトプレート144から成る下型(専用金型60)
と、から概略構成されている。この形態例では、ノック
アウトプレートはボルスター131の穴131aから延
びてくるクッションピン135により直接付勢される構
成となっている。ベースプレート2は、その前後方向両
端縁の適所にボルスター131上の図示しない係止ピン
と係合するU溝20を有している。また、ベースプレー
ト2の中央部には所定の配置で複数の支持穴21が形成
され、上記ブロック5の底面に設けた突起が複数の支持
穴21のいずれかに嵌合することによりブロック5が所
望位置に定置される。各ブロック5はその上面が平坦に
構成された同一高さの部品であり、後述する様に汎用台
金3により支持された専用金型60(ダイセット61)
の中間部下面を支持する補強手段である。各ブロック5
は、所望の支持穴21内に底面の突起を挿抜自在に嵌着
することにより、ベースプレート2上の任意の位置に任
意の個数配置することが可能となる。
【0009】なお、符号25はクッションピンの補助部
材であり、26はクッションピンが突出する穴である。
ボルスター側から突出するクッションピンは穴26から
下型に向けて突出するが、クッションピンの上端が直接
下型上に所要箇所まで突出できるように長尺に構成する
ことには問題がある。即ち、クッションピンをそのよう
に長尺にすると、最大限に引っ込んだ時にもクッション
ピンの上端部がボルスター上から突出した状態となる。
このようにボルスター上にクッションピンが突出した状
態にあると、重量物である金型保持固定装置1をボルス
ターに載置したり、取り外す作業時にこの固定装置1を
持ち上げる必要が発生し、大変不便である。そこで、ク
ッションピンの長さを従来通り短くする一方で、穴26
に着脱可能な補助部材25を配置して、この補助部材2
5がクッションピンによって押圧されたときに上方に上
昇してノックウアウトプレート等を押し上げ、クッショ
ンピンが退避した時に下降するように構成している。
【0010】汎用台金3は、種々の前後方向サイズを有
した専用金型60(ダイセット61)を支持し得る前後
方向サイズを有し、その両端下部にはそれぞれエアー浮
上式フリーベアリングユニット30が設けられ、汎用台
金3を浮上させることにより、ベースプレート2上に形
成したV溝ガイド31に沿って汎用台金3を横方向へ軽
い力により進退させ得るように構成されている。また、
各汎用台金3の上面32の外側にはそれぞれ段差状に立
設した位置決め壁(段差部)33が設けられ、この段差
部により専用金型60を構成するダイセット61の横方
向両端縁を位置決めできるように構成されている。更
に、汎用台金3の上面には長手方向に沿って所定のピッ
チでスプリングクッション式フリーベアリング35が配
置されている。このフリーベアリング35は上面32に
載置される専用金型両端部を浮上させて奥方向へ移動し
易くする手段である。符号36は、ベースプレート2上
に横方向に沿って配置した位置決め穴であり、各汎用台
金3の両端外側下部に形成した穴37と位置決め穴36
を貫通する様にピン38を差し込むことにより、汎用台
金3をベースプレート2上に位置決め固定することがで
きる。
【0011】クランパ(クランプ機構)4は、各汎用台
金3に2個づつ設けられており、クランプ爪部40の先
端部40aによって台金3の上面32に載置された専用
金型(ダイセット61)の横方向端部上面を押えて固定
する。クランプ爪部40は、基部41により基端部40
bを上下動可能(抜落ち不能、回転不能)に支持され
る。クランプ爪40とその直下に位置する位置決め壁3
3の上面には貫通孔が形成されており、これらの貫通孔
は、ベースプレート2に形成された横方向へ伸びる溝4
5と連通している。クランプ爪部40に形成した貫通孔
40cにTスロットボルト42を差し込んでT型の下端
部を溝45内に組み付けると共に、上端の突出部(ネジ
部)をナット43により締め付けることにより、クラン
プ爪部40とベースプレート2との間で汎用台金3上の
専用金型を締結固定する。
【0012】図3(a) (b) はTスロットボルト42によ
る支持構造を示す要部縦断面図であり、Tスロットボル
ト42の下端T字部を溝45内に嵌合し、貫通孔30
A、40cを介してクランプ爪部40の上面から突出し
た上端螺子部をナット43により螺着している。Tスロ
ットボルト42により締めつけられていない時は、スプ
リング40dによって、クランプ爪部40は上方に退避
して、下型が上面32に入り込む余地を形成する。符号
50は、汎用台金3の長手方向中央部に設けた位置出し
機構であり、図4(a) の拡大斜視図、(b) の縦断面図に
示す様に、汎用台金3の位置決め壁33の長手方向中央
部に切欠き33a内に配置されたプッシャ51と、サポ
ートプレート52により一端を支持されると共に他端を
プッシャ51に支持されることによりプッシャ51を内
側へ向けて付勢するスプリング53と、吊りボルト54
とを有する。プッシャ51は、その内側面を図示の様に
R状にしてもよいし、傾斜面、角状にしてもよい。
【0013】図5(a) (b) は、曲げ型用の金型ユニット
に用いる専用金型60(下型)の斜視図、及び平面図で
あり、この専用金型60は、ダイセット61と、ダイセ
ット61上に配置したダイ62と、ノックアウトプレー
ト63とを有する。ダイセット61の横方向両端部の中
央部には凹部64が形成されており、この凹部64に上
記位置出し機構50のプッシャ51が嵌合することによ
り、汎用台金3上に専用金型60(ダイセット61)が
位置決めされる。なお、抜き型用の金型ユニットに本発
明を適用した場合については特に図示していないが、曲
げ型の場合と同様の金型保持固定装置を使用することが
できる。
【0014】図6(a) (b) (c) は、プッシャ51が凹部
64に嵌合する手順を示しており、(a) (b) のように汎
用台金3の手前側から上面32に専用金型60(ダシセ
ット61)を載置して後方へ向けてスライド移動させる
過程で、ダイセット61の横方向両端縁が一旦プッシャ
51をスプリング53に抗して外方向へ押圧し、(c)の
ように凹部64がプッシャ51に達した時にプッシャ5
1が凹部64内に嵌合して専用金型60を固定する。な
お、図6(a) において中心線よりも左側のようにクッシ
ョンバー145を配置する必要がある場合には、ブロッ
ク5の配置箇所はダイセット61を矢印方向にスライド
させる際にクションバー145が干渉しない位置に限定
される為、ブロック5の配置箇所、個数に制限が生じ、
支持強度が低下することも止むを得ないが、中心線より
も右側、つまり本発明を適用した場合にはクッションバ
ーが不要となるので、クッションバーの移動経路を配慮
する必要がなく、任意の位置に必要個数のブロック5を
配置して支持強度を高めることができる。
【0015】図7は、汎用台金3の上面32に埋め込み
配置されるフリーベアリング35の構成を示す断面図で
あり、有底筒体のケース35a内に配置したスプリング
35bによって支持された軸受部材によって回転自在に
軸支されたボールベアリング35cを出没可能に支持し
た構成を備えている。このフリーベアリング35を汎用
台金3の上面32に形成した穴内に埋設してボールベア
リング35cの一部を上面32から少しく突出させてお
き、上面32に重量物である専用金型60が載置されて
移動する時に、これを安定してガイドするように機能す
る。なお、エアー浮上式フリーベアリングユニット30
は、図7のスプリングの代わりにエアー圧によってボー
ルベアリングを出没させるように構成したものであり、
図1においてはボールベアリング側を下向きにして汎用
台金3に取り付けている。エアー圧によりボールベアリ
ングを下方へ突出させつつガイド31内を転動させるこ
とにより、円滑な移動を可能ならしめるものである。プ
レス加工装置のボルスター131上にセットした上記金
型保持固定装置1を用いて専用金型を固定する手順は次
の通りである。まず、セットしようとする専用金型の横
方向サイズに対応した位置に2つの汎用台金3を移動さ
せて停止させる作業を行なうが、汎用台金3の移動に際
しては、ピン38を穴37、36から抜き取って移動可
能な状態にしてから、エア浮上式フリーベアリングユニ
ット30を作動させてベースプレート2上から汎用台金
3を浮上させる。このため、一人の作業者が軽い力で移
動作業を行なうことができる。次に、所望の位置に両汎
用台金3を移動して穴37と穴36を連通させた状態で
ピン38を差し込むことにより、ベースプレート2上で
の各汎用台金3の横方向移動を禁止し、その後、浮上フ
リーベアリングユニット30を作動停止させてベースプ
レート2上に下降させる。この横方向位置決め作業は、
各汎用台金3について個別に行なう。
【0016】次に、ブロック5を使用する専用金型60
に対応した位置にある穴21を利用して、ブロック5を
位置決め、所望個数設置する。続いて、図示しないリフ
タや台車を用いて専用金型を両汎用台金3の上面32上
に移送して載置する。載置に際しては、専用金型60の
高さと、横方向位置を段差33におおむね合わせなが
ら、専用金型両端部の下面を汎用台金の上面32に配置
したフリーベアリング35上に接するように載置し、後
方へスライドさせながら、汎用台金の前後方向(長手方
向)中心部と専用金型の横方向両端部の中心部とがほぼ
合致するように位置決めする。このとき、専用金型の両
端部(ダイホルダ)は、汎用台金3のフリーベアリング
35が設置される上面32とクランパ4のクランプ爪部
40との間にはさまれる様に移動する。専用金型を上面
32に沿って後方へスライド移動させた結果、汎用台金
3の中心部に位置する位置出し機構50と、ダイセット
61の横方向両端部の中心に位置する凹部64とが合致
すると、各凹部64が各位置出し機構50のプッシャ5
1によって押し込まれて専用金型が位置決め固定され
る。最後に、溝45から汎用台金3およびクランプ爪部
40の貫通孔を貫通して上端部を突出させたTスロット
ボルト42の上端部をナット43により締め付けること
により、クランパ爪部40が下降し、クランパ爪の先端
40aが専用金型のダイホルダに接し、更にはクランパ
爪部40とベースプレート2との間に専用金型と汎用台
金が挟まれて固定される。専用金型60を金型保持固定
装置1から取り外す際には、上記と逆の手順を踏めば良
い。但し、汎用台金上から専用金型を搬出する方向はセ
ット方向と逆方向、即ち後方へ搬出してもよい。
【0017】曲げ型に使用されるノックアウトプレート
144はボルスター131の穴131aから延びてくる
クッションピン135により直接付勢される構成となっ
ている。つまり、専用金型60とともに汎用台金3上を
スライド移動するクッションバーがダイセット61の下
方へ突出した構造とはなっていないので、専用金型を汎
用台金上にセットする際にブロック5と干渉する部材が
なくなり、ブロック5の配置、レイアウトに対する制約
がなくなる。また、本発明では金型保持固定装置1をあ
らゆる専用金型に共通して使用可能な構成要素、即ち、
ベースプレート2、汎用台金3、クランパ4、ブロック
5から構成し、金型、特に下型の高さ(ダイハイト)を
合わせる機能をもっぱらベースプレート2と、汎用台金
3に付与した。また、金型の強度を確保する機能を、汎
用性を有した金型保持固定装置1を構成する汎用台金
3、ブロック4に持たせたので、従来の下型(ダイセッ
ト下、ダイセット)のプレート強度(肉厚、重量)を低
下させることが可能となった。つまり、従来の下型はダ
イセットの厚みやダイプレートの厚みによって下型の強
度を確保する必要があったが、ブロック5によってダイ
セットやダイプレートの厚みを大幅に、50%程度低減
することが可能となったので、下型の構成の簡易化、軽
量化により、取扱性向上、低コスト化を図ることができ
る。つまり、プレス加工を行う際の垂直荷重に対して、
専用金型自体の強度を低下(スリム化)しながらも、汎
用部品から成る金型保持固定装置1によって専用金型の
強度を補いつつ、金型ユニットとして必要十分な強度、
機能を発揮し得るように構成した。また、専用金型交換
時には、その取扱性が向上するので、作業効率がアップ
する。
【0018】本発明の作用効果をまとめると、以下の通
りである。即ち、従来の金型ユニットを構成する台金
は、種類、寸法、形状が異なる下型毎に対応できるよう
に専用部品として製作されていたため、異なる下型毎に
台金を製作、管理する必要があり、このことが金型ユニ
ットの製造コストを増大させる原因となっていたが、請
求項1の発明は、プレス加工装置のボルスター131上
に設置される台金に金型(特に、下型)のサイズに関係
ない汎用性を持たせることにより、汎用台金により支持
される専用金型を必要最小限の機能だけを有するように
構成し、その結果として、金型ユニット全体の製造コス
トを低減することができる。また、従来の台金をボルス
ター上に位置決め固定する作業は煩雑であり、使用する
プレス加工装置の大きさによって数百kg程度の大変な
重量物となる台金を金型サイズに合わせて移動して位置
決めしたり、位置決め後に多数回に亙る螺子止め作業に
よって固定する必要があり、一人での作業が困難で、作
業性が悪く危険であったが、請求項2の発明は、2つの
汎用台金3をベースプレート2上に独立して横方向へス
ライド自在に構成することにより、載置する専用金型6
0の横方向サイズの変更に追随することができ、また、
各一回の螺子止め作業によって汎用台金と専用金型の2
つの構成要素を同時にベースプレート上に固定すること
で、金型ユニット組み付け時間、金型交換時間の短縮を
図ることができる。また、台金をボルスター上に固定し
ない場合には、下型を交換する際に受ける力によって台
金が変位すると、作業の安全性、作業の効率性に重大な
問題が発生するという不具合があったが、請求項3の発
明は、ベースプレート上における汎用台金の移動を円滑
にする手段を設けることにより、汎用台金が高重量物で
ある場合に、ベースプレート上において汎用台金をスラ
イド移動させる作業を一人で行うこと(作業の省人化、
省力化)を可能ならしめた。
【0019】また、従来、台金を位置決めする際の位置
決め手段が存在しなかった為、位置決めの為の微調整等
に多大な手間を要していた。更に、台金上に下型を位置
決めする作業中に下型が台金上から滑って落下すると、
作業の安全性、作業の効率性に重大な問題が発生すると
いう不具合があったが、請求項4の発明は、汎用台金を
ベースプレートに固定する作業をピンを挿着するだけの
簡単な一括した操作にて実施することにより、作業性よ
く固定でき、金型交換時等に汎用台金が移動することに
よる作業性の悪化、安全性の低下という問題を解消し、
また請求項5の発明は、各汎用台金に位置決め用の段差
を設けて専用金型の横方向両端部を大まかに位置決め
(ラフガイド)することにより、専用金型が汎用台金上
を滑る等により落下する事故を防止し、安全性を高める
と共に専用金型の保護を図ることができる。また、下型
の前後方向サイズは多様であり、サイズの異なる下型を
一種類の台金にて支持する際に、前後方向の位置合わせ
の基準部(突部等)を台金の奥端部に設けると、一種類
の台金によって複数種類の下型に対応することが不可能
となるが、請求項6の発明では、専用金型を汎用台金上
に位置出しする機構を、汎用台金上に設けることによ
り、格別の煩雑な作業を伴うことなく、金型を所要箇所
にセットするだけで位置出しを完了させることができ
る。また、請求項7及び請求項11の発明では、専用金
型の位置出し機構を、汎用台金の長手方向中央部に設
け、この位置出し機構と専用金型の中央部(凹部)とを
連結するようにしたので、あらゆるサイズの専用金型に
対応でき、位置決めの制約を受けずに必要最小限の専用
金型サイズを実現できる。つまり、従来のように台金の
後端部に位置する基準部に合わせて専用金型を位置合わ
せする場合には、専用金型の前後方向長を予めよけいに
長く設定しておく必要があったが、本発明では専用金型
の横方向両端部の中央部を、専用台金の中央部と合わせ
るようにしたので、専用金型サイズを必要最小限とする
ことができる。
【0020】また、下型の重量が大きい場合には、下型
を台金上にセットする作業性が悪化し、危険を伴うとい
う不具合があるが、請求項8の発明では台金上にフリー
ベアリングを設けたので、一人の人間が容易に重量物で
ある専用金型を移動することができる。なお、フリーベ
アリングとは、図7に示した構造のものに限らず、要す
るに重量物の移動を円滑ならしめる部材のことである。
また、従来は、ボルスター上に台金をセットして固定す
る作業と、台金上に下型をセットして固定する作業を個
別に行う必要があった為、作業性が悪かったが、請求項
9の発明では、汎用台金と専用金型をベースプレート上
に固定する作業をTスロットボルトを用いた一回の固定
作業により実施できるように構成したので、作業効率を
向上し、作業時間を短縮することができる。なお、固定
手段としてのTスロットボルトは一例に過ぎず、いかな
る固定手段であってもよい。
【0021】また、従来は重量物である下型の横方向両
端部を夫々台金によって支持していた為、下型の支持強
度は台金のみによって確保されていたが、下型の中間部
はなんら支持されていなかったので、設置安定性が悪か
ったが、請求項10の発明は、汎用台金により両端部を
支持された専用金型の中間部を別部材としてのブロック
により支持することにより、専用金型に対する支持強度
を高め、その結果として専用金型の薄肉化、軽量化を図
り、取扱性を高めることができた。但し、下型の中間部
を支持するブロックをボルスター上に立設したとする
と、加工中の振動によってブロックが位置ずれを起こ
し、打抜きカスを落下させるために下型に形成した穴を
ブロックが塞ぐ虞れが発生し、その結果、穴のカス詰ま
り等により金型が破損することがあったが、本発明では
ブロックは、その底部の突起をベースプレート上の穴に
嵌着することにより、ベースプレート上に着脱可能かつ
堅固に固定されるので、ブロックが位置ずれを起こして
カス落下穴に干渉する虞れがなくなる。また、図9に示
した従来の曲げ型等の金型ユニットにおいては、クッシ
ョンバー145が常に穴142aからダイセット142
の下方へ突出している為、ダイセット142を台金16
0上にセットする際に台金160をスライド移動させる
時に、クッションバー145がブロック146と干渉す
ることがないようにレイアウト時に配慮する必要があ
り、制約が多くなり、十分な支持強度を備えたブロック
配置のレイアウトができなかったが、本発明ではクッシ
ョンバーを省略できるので、ブロック配置の自由度が大
幅に増大し、ブロックによる支持強度を増大することが
できる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明は、プレス加工装置
に装着されてワークを支持することによりプレス加工を
受ける為の金型及び台金(金型ユニット)を改良するこ
とにより、台金の汎用性が低い為に、金型毎に専用の台
金を製造していた従来の不具合を改善して金型ユニット
のコストダウン等を図ることができる。即ち、ワークの
種類毎に作成された専用の金型と、金型の種類毎に作成
された専用の台金等から成る従来の金型ユニットを、汎
用性を有した構成要素から成る金型保持固定装置と、金
型保持固定装置により支持されるワーク毎の専用金型と
に分別構成することにより、金型ユニットのコストダウ
ン等を図ることができる。即ち、請求項1の発明は、プ
レス加工装置のボルスター上に設置される台金に金型
(特に、下型)のサイズに関係ない汎用性を持たせるこ
とにより、汎用台金により支持される専用金型を必要最
小限の機能だけを有するように構成し、その結果とし
て、金型ユニット全体の製造コストを低減することがで
きる。請求項2の発明は、2つの汎用台金をベースプレ
ート上に独立して横方向へスライド自在に構成すること
により、載置する専用金型の横方向サイズの変更に追随
することができ、また、各一回の螺子止め作業によって
汎用台金と専用金型の2つの構成要素を同時にベースプ
レート上に固定することで、金型ユニット組み付け時
間、金型交換時間の短縮を図ることができる。請求項3
の発明は、ベースプレート上における汎用台金の移動を
円滑にする手段を設けることにより、汎用台金が高重量
物である場合に、ベースプレート上において汎用台金を
スライド移動させる作業を一人で行うこと(作業の省人
化、省力化)を可能ならしめた。請求項4の発明は、汎
用台金をベースプレートに固定する作業をピンを挿着す
るだけの簡単な一括した操作にて実施することにより、
作業性よく固定でき、金型交換時等に汎用台金が移動す
ることによる作業性の悪化、安全性の低下という問題を
解消する。請求項5の発明は、各汎用台金に位置決め用
の段差を設けて専用金型の横方向両端部を大まかに位置
決め(ラフガイド)することにより、専用金型が汎用台
金上を滑る等により落下する事故を防止し、安全性を高
めると共に専用金型の保護を図る。
【0023】請求項6の発明では、専用金型を汎用台金
上に位置出しする機構を、汎用台金上に設けることによ
り、格別の煩雑な作業を伴うことなく、金型を所要箇所
にセットするだけで位置出しを完了させることができ
る。請求項7及び請求項11の発明では、専用金型の位
置出し機構を、汎用台金の長手方向中央部に設け、この
位置出し機構と専用金型の中央部(凹部)とを連結する
ようにしたので、あらゆるサイズの専用金型に対応で
き、位置決めの制約を受けずに必要最小限の専用金型サ
イズを実現できる。つまり、従来のように台金の後端部
に位置する基準部に合わせて専用金型を位置合わせする
場合には、専用金型の前後方向長を予めよけいに長く設
定しておく必要があったが、本発明では専用金型の横方
向両端部の中央部を、専用台金の中央部と合わせるよう
にしたので、専用金型サイズを必要最小限とすることが
できる。請求項8の発明では台金上にフリーベアリング
を設けたので、一人の人間が容易に重量物である専用金
型を移動することができる。請求項9の発明では、汎用
台金と専用金型をベースプレート上に固定する作業をT
スロットボルトを用いた一回の固定作業により実施でき
るように構成したので、作業効率を向上し、作業時間を
短縮することができる。請求項10の発明は、汎用台金
により両端部を支持された専用金型の中間部を別部材と
してのブロックにより支持することにより、専用金型に
対する支持強度を高め、その結果として専用金型の薄肉
化、軽量化を図り、取扱性を高めることができた。ま
た、ブロックが位置ずれを起こしてカス落下穴に干渉す
る虞れがなくなる。また、クッションバーを省略するこ
とにより、ブロックのレイアウト自由度を大幅に増大す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例としての金型保持固定装置の
構成を示す斜視図。
【図2】(a) はこの金型保持固定装置を含む金型ユニッ
ト(曲げ型)をプレス加工装置に装着した状態を示す略
図、(b) は要部平面図。
【図3】(a)及び(b)は本発明の一形態例の要部構成を示
す断面図。
【図4】(a) 及び(b) は位置出し機構の一例の構成を示
す斜視図、及び断面図。
【図5】(a) 及び(b) は下型の構成を示す斜視図、及び
平面図。
【図6】(a) (b) 及び(c) は汎用台金に対する専用金型
のセット過程を説明する図であり、(a) は平面図、(b)
及び(c) は要部拡大図。
【図7】フリーベアリングの一例を示す断面図。
【図8】従来のプレス加工装置及び抜き型としての金型
ユニットの構成図。
【図9】曲げ型、或は絞り型の金型ユニットの従来例を
示す図。
【符号の説明】
1 金型保持固定装置、2 ベースプレート、3 汎用
台金、4 クランパ、5ブロック、20 U溝、21
支持穴、25 クッションピンの補助部材、26 クッ
ションピンが突出する穴、30 エアー浮上式フリーベ
アユニット、31 V溝ガイド、32 上面、33 位
置決め壁(段差部)、35 フリーベアリング、36
位置決め穴、37 穴、38 ピン、40 クランプ爪
部、40a 先端部、40b 基端部、40c 貫通
孔,40d スプリング、42 Tスロットボルト、4
3 ナット、50 位置出し機構、51 プッシャ、5
2 サポートプレート、53 スプリング、54 吊り
ボルト、60 専用金型、61 ダイセット、62 ダ
イ、63 ノックアウトプレート、64 凹部、64
凹部、100 金型ユニット、101 金型、101A
下型、101B 上型、102 ダイセット下、10
3 ダイプレート、104 ダイセット上、105 パ
ンチプレート、106 吊りボルト、107 ストリッ
パ、107a スプリング,108 パンチ108,1
20 台金、130 プレス加工装置、131 ボルス
ター、140 金型ユニット,141 金型,141A
下型、141B 上型、142 ダイセット,143
ダイ,144 ノックアウトプレート,145 クッシ
ョンバー,146 クッションプレート,147ブロッ
ク,150 パンチプレート、151 パンチ、160
台金。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工装置に着脱可能に装着される
    金型保持固定装置と、該金型保持固定装置により保持さ
    れる金型と、から成る金型ユニットを用いたプレス加工
    方法において、 上記金型保持固定装置は、異種類、異寸法の金型を保持
    する為に共通使用することができる汎用性を有した構成
    要素から成り、 上記金型は、成形しようとするワーク毎に作成された専
    用金型であり、 上記一つの金型保持固定装置を用いて、異種類、異寸法
    の金型を保持しつつ金型上のワークに成形加工を施すよ
    うに構成したことを特徴とするプレス加工方法。
  2. 【請求項2】 プレス加工装置に着脱可能に装着される
    金型保持固定装置と、該金型保持固定装置により保持さ
    れる金型と、から成る金型ユニットにおいて、 上記金型保持固定装置は、異種類、異寸法の金型を保持
    する為に共通使用することができる汎用性を有した構成
    要素から成り、 上記金型は、成形しようとするワーク毎に作成された専
    用金型であり、 上記金型保持固定装置は、上記プレス加工装置のボルス
    ター上に位置決め載置されるベースプレートと、ベース
    プレート上面から突出すると共に互いに接近、離間する
    横方向へ進退可能な2つの汎用台金と、各汎用台金に追
    随してベースプレート上を同方向に進退可能であり且つ
    各汎用台金上に横方向両端部を支持された上記専用金型
    を汎用台金とともに挟圧保持することができるクランプ
    機構と、から成ることを特徴とする金型ユニット。
  3. 【請求項3】 上記汎用台金には、エアー浮上式ベアユ
    ニットを配置してベースプレート上における汎用台金の
    進退動作を円滑化したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の金型ユニット、又はプレス加工方法。
  4. 【請求項4】 上記ベースプレートに設けた穴と、汎用
    台金に設けた穴とを連通させた状態で両穴にピンを着脱
    可能に挿着することにより、ベースプレート上に汎用台
    金を位置決め固定することを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の金型ユニット、又はプレス加工方法。
  5. 【請求項5】 上記各汎用台金には、上記専用金型の横
    方向両端部を夫々位置決め支持する段差部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の金
    型ユニット、又はプレス加工方法。
  6. 【請求項6】 上記各汎用台金には、専用金型の前後方
    向位置決めを行う位置出し機構を設けたことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4又は5記載の金型ユニット、又
    はプレス加工方法。
  7. 【請求項7】 上記位置出し機構は、上記汎用台金の前
    後方向中央部と、専用金型の横方向両端部の中央部とを
    結合することにより両者の位置出しを行うことを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5又は6記載の金型ユニッ
    ト、又はプレス加工方法。
  8. 【請求項8】 上記各汎用台金上に、専用金型を前後方
    向に円滑に移動させる為のフリーベアリングを設けたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の金型ユニット、又はプレス加工方法。
  9. 【請求項9】 上記クランプ機構と汎用台金とに夫々設
    けた貫通穴に挿通されると共に下端T字部がベースプレ
    ートに設けた横方向へ延びる溝内に組み込まれたTスロ
    ットボルトの上端螺子部をクランプ機構の貫通穴から上
    方に突出せしめ、この上端螺子部をナットにて締付け固
    定することにより、専用金型と汎用台金とをベースプレ
    ート上に同時に固定することを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7又は8記載の金型ユニット、又
    はプレス加工方法。
  10. 【請求項10】 上記2つの汎用台金上に横方向両端部
    を夫々支持された専用金型の中間部下面を支持するブロ
    ックを、ベースプレート上に着脱、移動可能に装備した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9記載の金型ユニット、又はプレス加工方法。
  11. 【請求項11】 上記汎用台金に設けた位置出し機構に
    対応する専用金型の横方向両端部に、該位置出し機構に
    よって係止される凹部を設けたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の金型ユニ
    ット、又はプレス加工方法。
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