JP2000197467A - セパレ―トドレッシング - Google Patents
セパレ―トドレッシングInfo
- Publication number
- JP2000197467A JP2000197467A JP11002444A JP244499A JP2000197467A JP 2000197467 A JP2000197467 A JP 2000197467A JP 11002444 A JP11002444 A JP 11002444A JP 244499 A JP244499 A JP 244499A JP 2000197467 A JP2000197467 A JP 2000197467A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- upper layer
- edible oil
- dressing
- separate dressing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Seasonings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷所に保存しても白濁が発生せず、しかも
美味しい上層が食用油で下層が酸性水中油型乳化物から
なるセパレートドレッシングを提供する。 【解決手段】 上層が食用油からなり、下層が酸性水中
油型乳化物からなるドレッシングであって、上層の食用
油にオリーブ油が3〜5%含まれていることを特徴とす
るセパレートドレッシング。
美味しい上層が食用油で下層が酸性水中油型乳化物から
なるセパレートドレッシングを提供する。 【解決手段】 上層が食用油からなり、下層が酸性水中
油型乳化物からなるドレッシングであって、上層の食用
油にオリーブ油が3〜5%含まれていることを特徴とす
るセパレートドレッシング。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセパレートドレッシ
ングに関する。
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】酸性水中油型乳化物の代表例であるドレ
ッシングやサラダクリームは容器詰めして長期間保管す
ると、容器を開封した際ツンと鼻をさすような油の酸化
臭が発生することがあり、これが食する人に食欲の減退
を催させ、たとえ食した際風味の劣化が感知されるのは
全内容物のうちほんの上層部のものに止まるとはいえ、
延いては消費者に商品の品質低下を連想させるおそれが
ある。
ッシングやサラダクリームは容器詰めして長期間保管す
ると、容器を開封した際ツンと鼻をさすような油の酸化
臭が発生することがあり、これが食する人に食欲の減退
を催させ、たとえ食した際風味の劣化が感知されるのは
全内容物のうちほんの上層部のものに止まるとはいえ、
延いては消費者に商品の品質低下を連想させるおそれが
ある。
【0003】そこで、このような酸化臭の発生を防止す
るため、特公平4−76662号公報にも提案されてい
るように、容器内の上層に食用油を、下層に酸性水中油
型乳化物を充填したセパレートドレッシングが提案され
ている。
るため、特公平4−76662号公報にも提案されてい
るように、容器内の上層に食用油を、下層に酸性水中油
型乳化物を充填したセパレートドレッシングが提案され
ている。
【0004】しかしながら、上記セパレートドレッシン
グは酸化臭の発生はないものの、ドレッシング全体に占
める油分が多いためか美味しいものとは言えず、食味を
あと一歩改善する必要がある。食味を改善するには、オ
リーブ油やゴマ油を用いることが考えられるが、オリー
ブ油を一定以上用いると、得られるセパレートドレッシ
ングは冷所に保管したとき上層と下層の境目に白濁が生
じ、製品とはならないという問題がある。ここで冷所と
は10℃以下の環境をいう。
グは酸化臭の発生はないものの、ドレッシング全体に占
める油分が多いためか美味しいものとは言えず、食味を
あと一歩改善する必要がある。食味を改善するには、オ
リーブ油やゴマ油を用いることが考えられるが、オリー
ブ油を一定以上用いると、得られるセパレートドレッシ
ングは冷所に保管したとき上層と下層の境目に白濁が生
じ、製品とはならないという問題がある。ここで冷所と
は10℃以下の環境をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
上層が食用油で下層が酸性水中油型乳化物からなるセパ
レートドレッシングであって、冷所に保存しても白濁が
発生せず、しかも美味しいものを提供することを目的と
する。
上層が食用油で下層が酸性水中油型乳化物からなるセパ
レートドレッシングであって、冷所に保存しても白濁が
発生せず、しかも美味しいものを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、(1) 上
層が食用油からなり、下層が酸性水中油型乳化物からな
るドレッシングであって、上層の食用油にオリーブ油が
3〜5%含まれていることを特徴とするセパレートドレ
ッシング、(2) セパレートドレッシング全量に対し
て、上層の食用油が20〜40%を占めるようにした
(1)のセパレートドレッシング、によって達成され
る。
層が食用油からなり、下層が酸性水中油型乳化物からな
るドレッシングであって、上層の食用油にオリーブ油が
3〜5%含まれていることを特徴とするセパレートドレ
ッシング、(2) セパレートドレッシング全量に対し
て、上層の食用油が20〜40%を占めるようにした
(1)のセパレートドレッシング、によって達成され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を説明する。なお、
本発明において「%」とは「重量%」をいう。
本発明において「%」とは「重量%」をいう。
【0008】本発明においてセパレートドレッシングの
上層に用いる食用油とは、大豆油、綿実油、コーン油、
コメ油、オリーブ油、ゴマ油等の食用に供しうる液状油
いう。
上層に用いる食用油とは、大豆油、綿実油、コーン油、
コメ油、オリーブ油、ゴマ油等の食用に供しうる液状油
いう。
【0009】そして、この食用油中に3〜5%用いるこ
とを必須とするオリーブ油とは、オリーブ油の果実から
常法によって搾油して得られる食用油のことであり、オ
リーブ油には未精製油と精製油があるが、製品にオリー
ブ油らしい香気や食味をつけるために本発明においては
未精製油を用いることが望ましい。
とを必須とするオリーブ油とは、オリーブ油の果実から
常法によって搾油して得られる食用油のことであり、オ
リーブ油には未精製油と精製油があるが、製品にオリー
ブ油らしい香気や食味をつけるために本発明においては
未精製油を用いることが望ましい。
【0010】また、下層に用いる水中油型乳化物とは、
基本原料である食用植物油脂、食酢、及びこれらを乳化
するための卵黄、全卵、ガム質等の乳化材の他に、食
塩、スパイス類、グルタミン酸ソーダ、澱粉、しょう
ゆ、砂糖、清水等の任意の副原料を常法により乳化した
ものをいう。この水中油型乳化物は上層の食用油と混ざ
りやすくするために、粘度を100〜600cpに調製
したものが望ましい。
基本原料である食用植物油脂、食酢、及びこれらを乳化
するための卵黄、全卵、ガム質等の乳化材の他に、食
塩、スパイス類、グルタミン酸ソーダ、澱粉、しょう
ゆ、砂糖、清水等の任意の副原料を常法により乳化した
ものをいう。この水中油型乳化物は上層の食用油と混ざ
りやすくするために、粘度を100〜600cpに調製
したものが望ましい。
【0011】本発明のセパレートドレッシングを構成す
る上層の食用油中には3〜5%のオリーブ油が含まれて
いる。オリーブ油の使用量が少な過ぎるとセパレートド
レッシングの食味改善効果がなく、一方多過ぎると製品
を冷所に保管したとき上層と下層の境目に白濁が生ずる
ばかりでなく、未精製のオリーブ油を使用したときは食
用油が緑色に着色し過ぎるので好ましくない。
る上層の食用油中には3〜5%のオリーブ油が含まれて
いる。オリーブ油の使用量が少な過ぎるとセパレートド
レッシングの食味改善効果がなく、一方多過ぎると製品
を冷所に保管したとき上層と下層の境目に白濁が生ずる
ばかりでなく、未精製のオリーブ油を使用したときは食
用油が緑色に着色し過ぎるので好ましくない。
【0012】なお、下層の水中油型乳化物を手作り感の
あるものにし、かつ製品を手で振っただけでも上層と下
層が混ざりやすくするには、セパレートドレッシング全
量に対して、上層の食用油が20〜40%を占めるよう
にするのが望ましい。
あるものにし、かつ製品を手で振っただけでも上層と下
層が混ざりやすくするには、セパレートドレッシング全
量に対して、上層の食用油が20〜40%を占めるよう
にするのが望ましい。
【0013】
【実施例】実施例1 I 食用油(上層)の調製 下記の原料を下記の配合割合で常法によって混合して食
用油を調製した。
用油を調製した。
【0014】II 酸性水中油型乳化物(下層)の調製 下記の原料を下記の配合割合で常法によって乳化し、粘
度約200cpの水中油型乳化物を調製した。
度約200cpの水中油型乳化物を調製した。
【0015】III セパレートドレッシングの調製 別途準備しておいた200g容量のガラス製のビンに上
記のようにして調製した酸性水中油型乳化物と食用油と
を前者が70%および後者が30%の割合になるように
して、まず乳化物を収容し、次いで食用油を載置充填し
た他は常法に準じてビン詰めのセパレートドレッシング
を得た。
記のようにして調製した酸性水中油型乳化物と食用油と
を前者が70%および後者が30%の割合になるように
して、まず乳化物を収容し、次いで食用油を載置充填し
た他は常法に準じてビン詰めのセパレートドレッシング
を得た。
【0016】
【試験例】試験例1 上層の食用油のオリーブ油の配合割合を表1のように調
製した他は、実施例1の原料を実施例1と同じ配合割合
で、オリーブ油の配合割合が異なる8種類のビン詰セパ
レートドレッシング(サンプル)を得た。得られた各サ
ンプルについて、開封して上層の食用油の色調を観察し
た後、5℃に30日間保管して、上層と下層の境目部分
に白濁が生じたかどうか、また、よく振ってその食味を
観察したところ、表1の結果が得られた。
製した他は、実施例1の原料を実施例1と同じ配合割合
で、オリーブ油の配合割合が異なる8種類のビン詰セパ
レートドレッシング(サンプル)を得た。得られた各サ
ンプルについて、開封して上層の食用油の色調を観察し
た後、5℃に30日間保管して、上層と下層の境目部分
に白濁が生じたかどうか、また、よく振ってその食味を
観察したところ、表1の結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】注1) 表中のドレッシングの食味の数値
は、5点満点法によるものである。 注2) 表中の総合評価は+から++++になるにした
がって評価が高いことを意味する。
は、5点満点法によるものである。 注2) 表中の総合評価は+から++++になるにした
がって評価が高いことを意味する。
【0019】表1より、食用油中のオリーブ油の配合量
を3〜5%としたセパレートドレッシングは、冷所に保
管しても白濁がなく、しかも食味もよいことが理解でき
る。
を3〜5%としたセパレートドレッシングは、冷所に保
管しても白濁がなく、しかも食味もよいことが理解でき
る。
【0020】試験例2 上層の食用油の配合割合をセパレートドレッシング全量
に対して表2のようにした他は、実施例1のIの食用油
とIIの酸性水中油型乳化物と同じものを用いて食用油
(上層)の配合割合の異なる6種類のびん詰めセパレー
トドレッシング(サンプル)を得た。得られた各サンプ
ルについて、ビン詰めした状態で下層の酸性水中油型乳
化物がドレッシングとしての手作り感があるか否かを観
察した後、ビンを手で振ったとき上層と下層の混ざりや
すさをみたところ、表2結果が得られた。
に対して表2のようにした他は、実施例1のIの食用油
とIIの酸性水中油型乳化物と同じものを用いて食用油
(上層)の配合割合の異なる6種類のびん詰めセパレー
トドレッシング(サンプル)を得た。得られた各サンプ
ルについて、ビン詰めした状態で下層の酸性水中油型乳
化物がドレッシングとしての手作り感があるか否かを観
察した後、ビンを手で振ったとき上層と下層の混ざりや
すさをみたところ、表2結果が得られた。
【0021】
【表2】
【0022】注)表中の記号 ◎ 手作り感ある △ やや手作り感あり × 手作り感なし + 混ざりやすい ± やや混ざりやすい − 混ざりにくい
【0023】表2よりセパレートドレッシングの上層の
食用油を全量に対して20〜40%とすれば、下層の酸
性水中油型乳化物が手作り感を呈し、しかも下層と上層
が混ざりやすいものが得られることが理解できる。
食用油を全量に対して20〜40%とすれば、下層の酸
性水中油型乳化物が手作り感を呈し、しかも下層と上層
が混ざりやすいものが得られることが理解できる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば冷所
に保存しても上層と下層の境目に白濁の発生がなく、し
かも美味しい上層が食用油で下層が酸性水中油型乳化物
からなるセパレートドレッシングを提供することができ
る。
に保存しても上層と下層の境目に白濁の発生がなく、し
かも美味しい上層が食用油で下層が酸性水中油型乳化物
からなるセパレートドレッシングを提供することができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 上層が食用油からなり、下層が酸性水中
油型乳化物からなるドレッシングであって、上層の食用
油にオリーブ油が3〜5%含まれていることを特徴とす
るセパレートドレッシング。 - 【請求項2】 セパレートドレッシング全量に対して、
上層の食用油が20〜40%を占めるようにした請求項
1記載のセパレートドレッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11002444A JP3068073B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | セパレ―トドレッシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11002444A JP3068073B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | セパレ―トドレッシング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000197467A true JP2000197467A (ja) | 2000-07-18 |
JP3068073B2 JP3068073B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=11529459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11002444A Expired - Fee Related JP3068073B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | セパレ―トドレッシング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3068073B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008173030A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008199944A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008253161A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008253159A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008263835A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Michimoto Shokuhin Kk | たくあんドレッシング及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP11002444A patent/JP3068073B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008173030A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008199944A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008253161A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008253159A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Q P Corp | 酸性液状調味料 |
JP2008263835A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Michimoto Shokuhin Kk | たくあんドレッシング及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3068073B2 (ja) | 2000-07-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2131064A (en) | Food base and composition containing same | |
JP3068073B2 (ja) | セパレ―トドレッシング | |
CA2015288C (en) | Dressing or marinade of the multiple-phase separating type | |
JPH08214831A (ja) | レモン風味を有する液体調味料 | |
US6245375B1 (en) | Dressing | |
JPH0476662B2 (ja) | ||
JP4306502B2 (ja) | 複合エマルション型酸性水中油型乳化食品 | |
JPH06189711A (ja) | パーム油カロチン含有食品 | |
RU2281006C1 (ru) | Майонез | |
JP2747799B2 (ja) | 液状調味料 | |
KR950012621B1 (ko) | 분리형 드레싱 및 그 제조방법 | |
JP2883247B2 (ja) | 水中油型酸性乳化食品 | |
JP3791155B2 (ja) | 卵加工品 | |
RU2234841C1 (ru) | Майонез "провансаль-сливочный" | |
JP3572046B2 (ja) | 水中油型乳化相を含む調味料用油脂含有組成物 | |
JP2593190B2 (ja) | 分離型液状調味料 | |
JPH01141571A (ja) | 分離型液体調味料 | |
JP2008199944A (ja) | 酸性液状調味料 | |
JP2000004838A (ja) | 半熟様スクランブルエッグ卵加工品及び半熟様卵加工品 | |
JPS6150580B2 (ja) | ||
JPS6020981B2 (ja) | 乳化型ドレツシングの製造方法 | |
KR100208536B1 (ko) | 저 칼로리 드레싱 | |
JPH0265760A (ja) | 乳化調味料及びその製造法 | |
JP2020048488A (ja) | 調味料の製造方法 | |
JPH04112767A (ja) | オイルツナ用マヨネーズ及びそれとの混和物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150519 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |