JP2000195307A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2000195307A
JP2000195307A JP10368732A JP36873298A JP2000195307A JP 2000195307 A JP2000195307 A JP 2000195307A JP 10368732 A JP10368732 A JP 10368732A JP 36873298 A JP36873298 A JP 36873298A JP 2000195307 A JP2000195307 A JP 2000195307A
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heat
lamp body
lamp
reflection surface
resistant protector
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JP10368732A
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English (en)
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Hiroyuki Tamai
裕之 玉井
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱プロテクタ及びその取付け部材が、外部
から透けて見えない車両用灯具を提供すること。 【解決手段】 合成樹脂製ランプボディ1の後頂部8内
側に形成された有効反射面7と、該有効反射面7に連設
して前方へ延設された非有効反射面6(6a、6b)
と、から構成されたリフレクタ4で囲まれた灯室2内に
設けられた光源バルブ3の発する熱から、前記非有効反
射面6(6a、6b)を保護してランプボディ1の変形
を防止するため、前記灯室2内に平板状の耐熱プロテク
タ5(5a、5b)が配設された車両用灯具において、
前記耐熱プロテクタ5(5a、5b)を、前記有効反射
面7と前記非有効反射面6(6a、6b)の境界部分に
ランプボディ1を貫通して設けられたスリット状開口部
9(9a、9b)に挿着固定して、前記非有効反射面に
沿って前方に延出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックアップラン
プ等の車両用灯具に関し、更に詳細には、車両用灯具を
構成するランプボディの灯室(「ハウジング」ともい
う。)内に配設された光源バルブが発する熱によって、
ランプボディが変形するのを防止するために、熱遮断用
の耐熱プロテクタを灯室内に取付けた車両用灯具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、光源バルブの発する光を反射
して外部に出射する有効反射面と該有効反射面に連設さ
れた非有効反射面を備え、前面に開口するリフレクタが
一体に形成された合成樹脂製のランプボディにおいて、
このランプボディの灯室内に配設された光源バルブが発
する熱によって、前記非有効反射面部分のランプボディ
が変形するという問題を解決するために、鉄板等で形成
された耐熱プロテクタを灯室内に取り付けて、光源バル
ブの熱を遮断するという技術が提案され、一般に採用さ
れてきた。
【0003】以下、この従来技術の典型的な構成を、耐
熱プロテクタが取り付けられた車両用灯具の従来の構造
を簡易に示す図である図7,8を参照しながら、具体的
に説明する。光透過性のレンズ27(図8参照)が装着
される前方の平坦なフランジ部20から後方に膨出して
形成されたランプボディ21内部に形成された灯室29
には、光源バルブ22が、ランプボディ21の後頂部2
8の所定箇所に設けられたバルブ光源挿着孔(図示せ
ず)に後方から挿着されて、灯室29内に臨むように配
設されている。
【0004】この光源バルブ22の上下に位置するいわ
ゆる非有効反射面25(有効反射面24以外のリフレク
タ部分)は、光源バルブ22の熱の影響を直接受ける部
位であるため、この部位で、合成樹脂によって形成され
たランプボディ21部材の変形が起こりやすい。このた
め、光源バルブ22による熱を遮断する何らかの対策を
講じ、ランプボディ21を熱から有効に保護する必要が
ある。
【0005】そこで、その対策として、光源バルブ22
の上下それぞれの非有効反射面25に、一対の断面L字
状の対向する平行なレール23(23a、23b)を前
後方向に突設し、このレール23(23a、23b)の
内側へ、耐熱プロテクタ26(26a、26b)を前方
(レンズ27側)からスライド挿入して取付けて、非有
効反射面25を覆い、光源バルブ22の熱を遮断する技
術が一般的に採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、上記したような従来の耐熱プロテクタ26
(26a、26b)の取付け構造を採用すると、熱プロ
テクタ26(26a、26b)がレンズ27に近接した
位置に配設されることになるため、上記レール23(2
3a、23b)の前端部231(231a、231b)
及び耐熱プロテクタ26(26a、26b)の前端部2
61(261a、261b)が、レンズ27から透けて
見えてしまって見栄えが悪く、デザイン上不具合とな
り、商品価値も低下する。そこで、本発明の目的は、耐
熱プロテクタ及びその取付け部材が、外部から透けて見
えない車両用灯具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の手段を採用する。請求項1では、
容器状のランプボディと、前記ランプボディの内側に一
体形成され、配光の形成に寄与する有効反射面と前記有
効反射面に連接されて直接配光の形成に寄与しない平坦
な非有効反射面と、を備えたリフレクタと、前記ランプ
ボディの前面開口部に組付け一体化された前面レンズ
と、前記ランプボディの後頂部に設けられた光源挿着孔
に挿着され、ランプボディと前面レンズで画成された灯
室に配置された光源と、前記ランプボディの非有効反射
面に沿って配設された平板状の耐熱プロテクタと、を備
えた車両用灯具において、前記耐熱プロテクタを、前記
有効反射面と前記非有効反射面の境界部分にランプボデ
ィを貫通して設けられたスリット状開口部に挿着固定し
て、前記非有効反射面に沿って前方に延出する。この手
段によれば、ランプボディ後頂部側から前方に向けて耐
熱プロテクタが挿着され、かつレンズに近接するリフレ
クタ部分に耐熱プロテクタ取付け用の部材を形成する必
要もないことから、耐熱プロテクタ等がレンズから透け
て見えてデザイン上不具合となり、商品価値が低下する
ということがなくなる。また、スリット状開口部は、光
源から発せられる熱の放熱作用を高めるとともに、呼吸
作用を発揮して結露の発生を防止する。尚、このような
スリット状開口部を設けたとしても、ランプボディを周
回するシートパッキンによって、ランプボディの背面側
が防水されているので問題はない。
【0008】請求項2では、前記耐熱プロテクタを、前
記非有効反射面を構成するランプボディ部材を弾性的に
挟持することによって固定する。この耐熱プロテクタの
取付け手段によれば、耐熱プロテクタ自体でランプボデ
ィ部材を挟持する構成であるため、リフレクタ部分に耐
熱プロテクタ取付け用の特別の部材を形成する必要もな
くなって、ランプボディ自体の成型作業がより簡易にな
るとともに、灯室内の設計を簡略化できる。また、ラン
プボディ部材を「弾性的」に挟持する構成としたこと
で、簡易な構成で確実に耐熱プロテクタを固定できる。
【0009】請求項3では、請求項1又は2に記載され
た耐熱プロテクタを、略矩形の板状部材を折り返すこと
により、立壁を介して対向する上板と下板で構成された
断面コの字型に形成して、前記下板を前記灯室内に配設
する。この手段では、耐熱プロテクタを、略矩形の板状
部材を折り返して形成するという簡易な方法で、ランプ
ボディ部材を弾性的に挟持するという作用を容易に得る
ことができる。即ち、耐熱プロテクタを構成する対向す
る上板と下板の間の間隔をランプボディ部材の肉厚より
も狭く形成することによって、ランプボディ部材を挟持
する圧接力を得ることができる。また、前記下板を前記
灯室内に配設する手段により、該下板の面積をより大き
くすることによって、ランプボディ部材を挟持する圧接
力を保持しながら、非有効反射面をより広範囲に覆うこ
とが可能となる。
【0010】請求項4では、請求項3に記載の上板に
は、前記立壁側に延出する切り起こし部を形成する。こ
の手段では、「切り起こし部」が後方に向かって切り起
こされて形成されているので、耐熱プロテクタの挿着時
は抵抗にならないが、一旦挿着されると後方へ移動しず
らくなるので、外れにくくなる。
【0011】請求項5では、請求項3又は4に記載され
た下板には、非有効反射面に対する圧接力を高めるため
に設けられた突起部を、前記上板方向側に突設する。こ
の手段では、断面コの字形状をなす耐熱プロテクタの下
板に設けられ、非有効反射面に当接する突起部が、耐熱
プロテクタの非有効反射面に対する圧接力を高め、耐熱
プロテクタをより強固に固定する。また、耐熱プロテク
タ下板の先端の角部を非有効反射面にこすることがない
ので、非有効反射面を傷つけることがなくなる。
【0012】請求項6では、請求項3から5のいずれか
に記載の耐熱プロテクタの立壁には、左右方向中心から
左右いずれかの側に離間した部分に切り欠き孔を設け、
前記スリット状開口部の周縁における前記切り欠き孔に
対応する部位には、前記切り欠き孔に係合する係合凸部
を設ける。この手段によれば、下板と上板を間違えず
に、即ち、下板が常に非有効反射面に対向するように耐
熱プロテクタを挿着することができ、また、これを速や
かに視認することができるようになるため、挿着作業が
容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本
発明に係る車両用灯具の耐熱プロテクタ取付け構造をラ
ンプボディ周辺部の縦断面によって示す図、図2は、図
1に示す線I−Iに沿う同ランプボディ周辺部の水平断
面図、図3は、車両用灯具に取付けられる耐熱プロテク
タの全体斜視図、図4は、図1に示すA部位を拡大して
示す図、図5は、本発明に係る車両用灯具のランプボデ
ィを後ろ側から見た背面図、図6は、同ランプボディに
耐熱プロテクタが取付けられた様子を図4に示すB部位
を拡大することにより示す図、である。
【0014】まず、図1、図2は、本発明に係る車両用
灯具の耐熱プロテクタ取付け構造の好適な実施形態とし
て、自動車の後方に配設されるバックアップランプのラ
ンプボディ1周辺部分の全体構造を示したものである。
【0015】本実施形態の構成を具体的に説明すると、
まず、ランプボディ1の後頂部8に挿着された光源バル
ブ3から出射された光を透過して白色光を外部に放っ
て、実際にバックアップランプとして機能する白色レン
ズ141と、該白色レンズ141と一体に成形されて、
該白色レンズ141の上下に配設される、赤色や橙色等
の色彩で構成されるダミーレンズ142、143と、を
備えた前面レンズ14が、前方(即ち、自動車の後方
側)に開口する灯室2を備えたランプボディ1に対し
て、該ランプボディ1の前面開口部19に覆い被さるよ
うに組付け一体化されて、符号17a、17bに示す部
分で溶着固定されている。
【0016】ランプボディ1は、前方から後方へ所定形
状に膨出成形された合成樹脂製の部材であり、大別し
て、リフレクタ4を備え、光源バルブ3を配設された空
間である灯室2と、該灯室2を取り囲むダミーレンズ1
42、143内側のダミー領域16(16a、16b)
と、を備え、このダミー領域16a、16bの後方部分
で、自動車のボディ13にシートパッキン15を介在さ
せて、固定されている。尚、図2に示す符号151は、
ランプボディ1を車体13に固定する締着ボルトであ
る。
【0017】ここで、灯室2周辺の構造を詳細に説明す
ると、灯室2の内側部分は、アルミ蒸着等された、いわ
ゆるリフレクタ4が形成されている。このリフレクタ4
は、ランプボディ1の後頂部8の内面に形成された有効
反射面(光源バルブ3の出射する光を前方のレンズへ向
けて有効に反射する反射面)7と、光源バルブ3の上下
に形成された平坦な非有効反射面(光源バルブ3の出射
する光を前方のレンズに向けて有効に反射する機能を果
たさない反射面)6(6a、6b)と、から構成されて
いる。
【0018】光源バルブ3は、後頂部8に形成された光
源挿着孔12(図5も参照)にソケット部301が嵌着
されて、灯室2内部にバルブが臨むように配設されてい
るが、この光源バルブ3から放たれる熱が、ランプボデ
ィ1の前記非有効反射面6(6a、6b)形成領域を変
形させてしまうおそれがある。
【0019】そのため、リフレクタ4によって囲まれて
形成された空間である灯室2内に臨む光源バルブ3の発
する熱から、光源バルブ3に正対する領域で熱の影響が
最も大きい非有効反射面6(6a、6b)を熱から保護
すべく、前記灯室2内に鉄板等で形成された板状の耐熱
プロテクタ5(5a、5b)を配設する。
【0020】この耐熱プロテクタ5(5a、5b)の配
設場所としては、ランプボディ1の前方部分、即ちレン
ズ14に近接する位置も考えられるが、レンズ14から
耐熱プロテクタ5(5a、5b)透けて見えてしまいデ
ザイン上不具合となってしまうので、採用できない。
【0021】そこで、本実施例では、耐熱プロテクタ5
(5a、5b)を、有効反射面7と非有効反射面6(6
a、6b)の上下それぞれの境界部分に細長のスリット
状開口部9(9a、9b)を形成し、このスリット状開
口部9(9a、9b)から上下それぞれの非有効反射面
6(6a、6b)に沿って、耐熱プロテクタ5(5a、
5b)を前方へ挿着する。
【0022】尚、前記スリット状開口部9(9a、9
b)は、灯室2内の熱の放熱作用を高めるとともに、呼
吸作用を発揮して結露の発生を防止するという役割も果
たしている。また、このようなスリット状開口部9(9
a、9b)を設けたとしても、ランプボディ1のダミー
領域16(16a、16b)の背面を、ランプボディ1
を取り囲むように立壁状に形成されている脚102(1
02a、102b)と車体13との間に周回するシート
パッキン15が介在されて、ランプボディ1の背面側が
防水されているので問題はない。
【0023】以下、具体的に耐熱プロテクタ5(5a、
5b)の取付け構造を説明すると、図2に示すように、
まず、耐熱プロテクタ5(5a、5b)として、略矩形
の板状部材を折り返すことによって形成され、ランプボ
ディ1部材の肉厚よりもやや幅が大きくなるように形成
された立壁501と、該立壁501を介して対向する上
板502と下板503とから構成された、断面略コの字
形状をなす部材を用意する。
【0024】この耐熱プロテクタ5(5a、5b)の下
板503部分が、上記スリット状開口部9(9a、9
b)から非有効反射面6(6a、6b)に沿って前方に
挿入され、上板502と下板503でランプボディ1部
材を弾性的に挟持して、固定する(図1に示すA部の拡
大図である図3を参照)。
【0025】ここで、下板503は、上板502よりも
前方にせり出して、より大きく形成されており(上板5
02の前後長l1<下板503の前後長l2)、非有効
反射面6(6a、6b)を、より広範囲な領域で、光源
バルブ3の熱から有効に保護できるように工夫されてい
る。
【0026】以下、ランプボディ1部材を弾性的に挟持
する耐熱プロテクタ5(5a、5b)の構成について、
更に具体的に説明すると、上板502には、後方に向か
って、立壁501側に延出する略二等辺三角形状の切り
起こし部504が形成され、その三角形の頂点部分50
41が、ランプボディ1部材の外面101に当接すると
ともに、下板503の立壁501側の内面5031がラ
ンプボディ1内側の非有効反射面6(6a、6B)に圧
接している。
【0027】この切り起こし部504は、後方に向かっ
て、立壁501側に延出して切り起こされているため、
耐熱プロテクタ5(5a、5b)の前方への挿着作業の
際には障害とならないが、後方に向けては、当接部分が
抵抗となるという作用が発揮されるため、自動車の振動
等によって、耐熱プロテクタ5(5a、5b)が外れに
くい構造となっている。
【0028】一方、下板503には、非有効反射面6
(6a、6b)に対する圧接力を高めて、振動を防止す
る突起部505が、上板502方向側に突設されてい
る。この突起部505は、非有効反射面6(6a、6
b)に当接(図4に示す符号5051部分で当接)し、
上記した切り起こし部504とともに、ランプボディ1
部材を弾性的に挟持している。尚、下板503の途中に
は、斜め下方に向けて形成された斜面508が左右方向
に設けられており、突起部505の圧接力を好適なもの
とする作用を果たしている。
【0029】また、この突起部505を形成したことに
よって、耐熱プロテクタ5(5a、5b)挿着の際に、
下板503の前端角部507が、非有効反射面6(6
a、6b)をこすって、アルミ蒸着膜を剥がしてしまう
等の不具合がなくなるため、作業者が余計な注意を払わ
なくて済むので、耐熱プロテクタ5(5a、5b)の挿
着作業が容易になる。
【0030】尚、この突起部505を、図2等に示す様
に、略半球状に形成すれば、突起部505の当接部分5
051によっても、非有効反射面6(6a、6b)を傷
つけることなくなるので、耐熱プロテクタ5(5a、5
b)を挿着作業がより容易になる。
【0031】ここで、耐熱プロテクタ5(5a、5b)
の立壁501部分には、符号Xで示す中心線に対応する
左右方向中心部分からやや右側に離間した部分に、切り
欠き孔506が設けられている。尚、切り欠き孔506
の形成位置は、符号Xで示す左右方向中心Xからやや右
側の位置に限定するものではなく、左側であってもかま
わない。
【0032】この切り欠き孔506は、図5に示すラン
プボディ1の後頂部8の有効反射面7と非有効反射面6
(6a、6b)の上下それぞれの境界部分に、後方に向
けて左右方向細長に形成された突壁部10(10a、1
0b)の一部から更に後方に突設された係合凸部11
(11a、11b)を係合させるために設けられた孔で
ある。尚、上下の係合凸部11(11a、11b)は、
切り欠き孔506の位置に対応して、左右方向逆側に突
設されている。
【0033】即ち、図5において楕円で囲って示したB
部を、更に拡大した図である図5に示すように、突壁部
10(10a、10b)は、耐熱プロテクタ5(5a、
5b)が、スリット状開口部9(9a、9b)から非有
効反射面6(6a、6b)に沿って、前方へ挿着された
ときに、立壁501の内側部分が対向する部分となり、
係合凸部11(11a、11b)は、耐熱プロテクタ5
(5a、5b)の切り欠き孔506に係合する部分とな
る。
【0034】このように、係合凸部11(11a、11
b)を形成して、耐熱プロテクタ5(5a、5b)の切
り欠き孔506に係合させるという手段を採用した理由
は、耐熱プロテクタ5(5a、5b)の挿着作業の際、
上板502と下板503の配置を間違わないようにする
ためである。
【0035】具体的には、下板503は、上記したよう
に非有効反射面6(6a、6b)を光源バルブ3の熱か
ら有効に保護する目的から、上板502よりも長く(大
きく)形成されているため、この下板503を確実に非
有効反射面6(6a、6b)側に対向させて、耐熱プロ
テクタ5(5a、5b)を挿着する必要がある。
【0036】そこで、仮に、短い上板502を非有効反
射面6(6a、6b)に対向させて挿着してしまった場
合(挿着方向を間違った場合)には、切り欠き孔506
と係合凸部11(11a、11b)の位置が一致しない
ようにして、切り欠き孔506に係合凸部11(11
a、11b)が係合できない状態とするため、切り欠き
孔506を中心線X部分からやや右側にずれた位置に形
成する。
【0037】即ち、切り欠き孔506を、図2に示す中
心線X上に形成して、この切り欠き孔506位置に対応
する突壁部10(10a、10b)の位置に係合凸部1
1(11a、11b)を形成した場合には、耐熱プロテ
クタ5(5a、5b)の挿着方向を問わずに、常に係合
凸部11(11a、11b)が、切り欠き孔506に係
合してしまう構成となってしまうため、耐熱プロテクタ
5(5a、5b)の挿着方向の間違いを、作業者が速や
かに視認することができなくなる。
【0038】しかし、本実施例のような構成を採用すれ
ば、耐熱プロテクタ5(5a、5b)の挿着方向を間違
った場合には、左右方向にずれた位置に形成されている
切り欠き孔506位置と、同様に左右方向にずれた位置
に形成された係合凸部11(11a、11b)の位置関
係が、左右逆となるため、切り欠き孔506と係合凸部
11(11a、11b)が係合できない状態となる。
【0039】このため、耐熱プロテクタ5(5a、5
b)の挿着方向が間違っていることを、作業者が速やか
に視認できるので、上板502と下板503の所望の配
置構成を確実に得ることができるようになる。
【0040】また、切り欠き孔506に係合凸部11
(11a、11b)を係合させて、耐熱プロテクタ5
(5a、5b)を挿着するという構成を採用したことに
より、自動車の振動等による耐熱プロテクタ5(5a、
5b)位置の左右方向へのズレを有効に防止することも
できる。更には、上下のスリット状開口部9(9a,9
b)に装着する耐熱プロテクタ5a、5bの共通化を図
ることもできる。
【0041】尚、以上説明した、本発明に係る車両用灯
具は、自動車のバックアップランプに限定するものでは
なく、その他の車両用灯具に広く応用できるものであ
る。
【0042】
【発明の効果】本願によって開示される発明によれば、
ランプボディ後頂部側から前方に向けて耐熱プロテクタ
を挿着し、かつレンズに近接するリフレクタ部分に耐熱
プロテクタ取付け用の部材を形成する必要もないことか
ら、耐熱プロテクタ等がレンズから透けて見えて、デザ
イン上不具合となることがないため、商品価値が低下す
るということもない。
【0043】また、使用する耐熱プロテクタを、略矩形
の板状部材を折り返すことによって、立壁を介して対向
する上板と下板で構成された断面コの字形状をなす部材
とすれば、耐熱プロテクタを容易に装着でき、かつラン
プボディ部材を弾性的に挟持させて、耐熱プロテクタを
確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用灯具の耐熱プロテクタ取付
け構造をランプボディ周辺部の縦断面によって示す図。
【図2】図1に示す線I−Iに沿う同ランプボディ周辺
部の水平断面図。
【図3】車両用灯具に取付けられる耐熱プロテクタの全
体斜視図。
【図4】図1に示すA部位を拡大して示す図。
【図5】本発明に係る車両用灯具のランプボディを後ろ
側から見た背面図。
【図6】同ランプボディに耐熱プロテクタが取付けられ
た様子を図4に示すB部位を拡大することにより示す
図。
【図7】耐熱プロテクタが取り付けられた車両用灯具の
従来の構造を簡易に示す図。
【図8】同従来構造を前方からレンズを介して見た図。
【符号の説明】
1 ランプボディ 2 灯室 3 光源バルブ 4 リフレクタ 5(5a、5b) 耐熱プロテクタ 6(6a、6b) 非有効反射面 7 有効反射面 8 後頂部 9(9a、9b) スリット状開口部 11(11a、11b) 係合凸部 12 光源挿着孔 14 前面レンズ 19 前面開口部 501 立壁 502 上板 503 下板 504 切り起こし部 505 突起部 506 切り欠き孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器状のランプボディと、 前記ランプボディの内側に一体形成され、配光の形成に
    寄与する有効反射面と前記有効反射面に連接されて直接
    配光の形成に寄与しない平坦な非有効反射面と、を備え
    たリフレクタと、 前記ランプボディの前面開口部に組付け一体化された前
    面レンズと、 前記ランプボディの後頂部に設けられた光源挿着孔に挿
    着され、ランプボディと前面レンズで画成された灯室に
    配置された光源と、 前記ランプボディの非有効反射面に沿って配設された平
    板状の耐熱プロテクタと、 を備えた車両用灯具において、 前記耐熱プロテクタは、前記有効反射面と前記非有効反
    射面の境界部分にランプボディを貫通して設けられたス
    リット状開口部に挿着固定されて、前記非有効反射面に
    沿って前方に延出することを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記耐熱プロテクタは、ランプボディの
    前記非有効反射面を形成する領域を弾性的に挟持するこ
    とによって固定されたことを特徴とする請求項1に記載
    された車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記耐熱プロテクタは、略矩形の板状部
    材を折り返すことにより、立壁を介して対向する上板と
    下板で構成された断面コの字型に形成され、前記下板が
    前記灯室内に配設されたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記上板には、前記立壁側に延出する切
    り起こし部が形成されていることを特徴とする請求項3
    に記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記下板には、前記非有効反射面に対す
    る圧接力を高める突起部が前記上板方向側に突設された
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用灯具。
  6. 【請求項6】 前記耐熱プロテクタの立壁には、左右方
    向中心から左右いずれかの側に離間した部分に切り欠き
    孔が設けられており、 スリット状開口部周縁における前記切り欠き孔に対応す
    る部位には、前記切り欠き孔に係合する係合係合凸部が
    設けられたことを特徴とする請求項3から5のいずれか
    に記載の車両用灯具。
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