JP2000192932A - 緩み止めねじ - Google Patents

緩み止めねじ

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JP2000192932A
JP2000192932A JP10371590A JP37159098A JP2000192932A JP 2000192932 A JP2000192932 A JP 2000192932A JP 10371590 A JP10371590 A JP 10371590A JP 37159098 A JP37159098 A JP 37159098A JP 2000192932 A JP2000192932 A JP 2000192932A
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JP
Japan
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screw
thread
leg
screwing
work
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JP10371590A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakamoto
裕行 阪本
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実な緩み止め力が提供できる緩み止めねじの
提供。 【解決手段】先細円形形状のガイド部7を有する脚部4
の所望の位置にねじ山頂角が40°以下で両側の第1フ
ランク面11に連続するとともに谷側がねじ山頂角より
緩い角度に形成された第2フランク面13からなる複合
角ねじ山10を形成し、この複合角ねじ山10の外径が
脚部4の通常のねじ山14より僅かに大きいねじ山外径
で、しかも通常のねじ山14は前記第2フランク面13
により形成されるねじ山頂角を有する緩み止めねじ1で
あるので、緩み止め力が向上するとともにねじ込み力が
あまり高くならずねじとワークとの焼き付きが防止され
る。また、ねじをねじ込む自動ねじ締め機も従来のよう
な高トルク用のものを使用する必要がなく、組立コスト
が低減される。更に、ガイド部が先細円形形状であるの
で、ねじは傾斜することなくほぼ下穴に対して垂直にな
るので、確実に下穴にねじ込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的軟質な例え
ば、アルミニウム材、銅材等のワークにねじ込まれる緩
み止めねじであって、特に、このようなワークに対して
仮りねじ込み状態を持続可能にした緩み止めねじの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アルミニウム材、銅材等の軟質
電導材料からなるワークにリード線を接続する場合、あ
らかじめ、このワークに雌ねじを有する下穴を明けてお
き、この下穴にねじをねじ込んでリード線の端子を固定
するようにしている。この場合、下穴にねじ込まれるね
じは比較的低いねじ込みトルクとなっているが、この欠
点として振動や僅かの衝撃でも緩みが生じる等の問題が
ある。このため、通常はこのような箇所にねじをねじ込
んで固定する場合は、ねじ込まれたねじが緩まないよう
にねじの頭部座面に緩み止め作用の座金を使用したり、
ロック剤を塗布する等の方法が用いられたりあるいはね
じ山が形成された脚部に接着剤を塗布するようにしたも
のが普及しているが、これらはいずれも組立や管理に要
するコストが上昇するとともにこれの加工処理工程にお
いて有害物質を使用する等、環境問題の発生が最近の問
題となっている。
【0003】このため、急速に普及しているコンピュー
タ機器、通信機器等においては、その需要が増大してい
るが、ロック剤や接着剤を使用せずに緩み止め効果の高
いねじを提供しようとして、ねじの脚部に樹脂材を嵌め
込んだものやねじの脚部の断面が略三角形形状となった
ねじを使用して下穴の雌ねじにねじ山の一部を食い込ま
せながらねじ込むようにしたものが使用されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ねじの
脚部にロック剤あるいは樹脂材を嵌め込んだものを使用
した場合、ねじの緩み止め力は高くなるが、これに伴い
必然的にワークへのねじ込み力も高くなり、自動ねじ締
め機も高トルク用のものを使用せねばならず、組立及び
管理コストが高くなっている。また、僅かでもねじが傾
斜していると、ねじ込み途中でねじ込み作業が停止し、
そのため、ねじの頭部座面がワークに着座せずに所謂、
ねじ浮き状態が発生している。更に、緩み止め力を向上
させるためにねじの脚部の断面が略三角形形状となった
ねじを使用した場合、ねじの先端の部分も略三角形にな
っているので、あらかじめ明けられている下穴には三点
で接することになるので、ねじ締め機の推力が加わると
ねじが傾斜を生じ易く、このため、ねじ浮き状態が生じ
たり、ねじが斜めにねじ込まれたりしていた。しかも、
このねじは脚部全体が略三角形形状になっているので、
ねじ込み作業が進む程、ねじ込み抵抗が徐々に増大し比
較的大きなねじ締めトルクを必要としている等の課題が
生じている。
【0005】本発明の第1の目的は、このような課題を
解消するとともに確実な緩み止め力が提供できる緩み止
めねじの提供であり、本発明の第2の目的は、ねじ込み
途中でのねじの緩みを確実に得ることのできる緩み止め
ねじの提供であり、本発明の第3の目的は、ねじ込み初
期作業が滑らかであるとともに確実な緩み止め力が得ら
れる緩み止めねじの提供であり、更に、本発明の第4の
目的は、比較的厚みの薄いワークに対して高い保持力を
有するとともにねじのワークへの着座と同時に緩み止め
力を発揮する緩み止めねじの提供である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
トルク伝達工具との係合部3を有する頭部2とこの頭部
2と一体でねじ山6を有する脚部4とからなるねじにお
いて、先端が先細円形形状のガイド部7を有する脚部4
の先端から頭部側にかけていずれか所望の位置にねじ山
頂角が40°以下でこれを挟む両側の第1フランク面1
1に連続するとともに谷側が前記頂角より緩い角度に形
成された第2フランク面13からなる複合角ねじ山10
を形成し、この複合角ねじ山10の外径が脚部4の他の
部分に形成されている通常のねじ山14より僅かに大き
いねじ山外径となっており、しかも前記通常のねじ山1
4は前記第2フランク面13により形成されるねじ山頂
角を有する緩み止めねじ1を提供することで達成され
る。
【0007】本発明の第2の目的は、前記複合角ねじ山
10を脚部4の先端側に形成した緩み止めねじ1を提供
することで達成される。本発明の第3の目的は、前記複
合角ねじ山10を脚部4の中程に形成した緩み止めねじ
1を提供することで達成される。本発明の第4の目的
は、複合角ねじ山10を脚部4の頭部側に形成した緩み
止めねじを1提供することで達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図3に基づき説明する。図1及び図2において、1
は緩み止めねじであり、この緩み止めねじ1はトルク伝
達工具(図示せず)と係合して緩み止めねじ1にねじ込
み力を伝達する係合部3の一例をなす六角形状の頭部2
とこの頭部2と一体に連なる断面円形形状の脚部4とか
らなっている。この脚部4には頭部2の下部に位置する
首部5から先端にかけてねじ山10が形成してあり、こ
の脚部4の先端部は僅かに先細円形形状となるように傾
斜している。この先細円形形状の先端部はワーク8にあ
らかじめ形成された雌ねじ21を有する下穴20への挿
入を容易にするガイド部7を構成しており、これにより
あらかじめワーク8に明けられている下穴20にねじ1
が傾斜することのないように案内されている。
【0009】このガイド部7に連続する脚部4には頂角
が40°以下に形成された第1フランク面11とこれに
連続してねじ山6の谷12に連なるとともに前記頂角よ
り緩い角度で傾斜する第2フランク面13から構成され
る複合角ねじ山10が少なくとも1〜3山程度形成され
ている。また、この複合角ねじ山10に連続する脚部4
の頭部側には通常のねじ山14が形成してあり、この通
常のねじ山14は前記複合角ねじ山10の第2フランク
面13で形成される角度に等しい頂角のねじ山6であ
り、更に、前記複合角ねじ山10の外径は通常のねじ山
14の外径より僅か大きくなっている。
【0010】このように構成された緩み止めねじ1の係
合部3にトルク伝達工具を係合させてトルクを加え、こ
のねじ1をワーク8の下穴20に螺入する場合、脚部4
の先端に設けられたガイド部7がこの下穴20に最初に
入る。このため、ガイド部がほぼ線状に接することにな
り、ワーク8の下穴20に対してねじ1は垂直に保持さ
れることになる。続いて複合角ねじ山10が下穴20に
入り、ねじ込みが開始される。この時、あらかじめ下穴
20には雌ねじ21が形成されているので、この雌ねじ
21に沿い脚部4のねじ山6がねじ込まれることにな
る。そのため、図3に示すように、複合角ねじ山10の
頂角部分が雌ねじ21の谷22に更に食い込むことにな
り、この谷22に複合角ねじ山10の頂角部分が新たに
雌ねじ21を形成しながらねじ込まれる。
【0011】一方、前記複合角ねじ山10に連続する通
常のねじ山14は雌ねじ21に沿い少ない抵抗でねじ込
まれることになる。このようにして緩み止めねじ1がワ
ーク8の下穴20にねじ込まれると、このねじ1には常
時緩み止め力が発生することになり、ねじ1を頭部2が
所定量だけワーク8から離れた状態、所謂、ねじ浮き状
態で次の作業まで待つ間に振動が加わってもこのままの
状態を維持させることができる。そして、例えば、リー
ド線(図示せず)の端子をこのねじ1で固定する時、端
子を頭部2とワーク8との間に入れ、ねじ込むだけでワ
ーク8にリード線を固定でき作業性が向上する。
【0012】また、上記実施の形態では、前記複合角ね
じ山10を脚部4の先端部に形成したが、この他にもこ
の複合角ねじ山10を脚部4の中程に形成し、この複合
角ねじ山10を挟んで先端側及び頭部側にそれぞれ通常
のねじ山14を形成してもよく、このようにすることで
ねじ込み作業時にねじ1が傾斜してねじ込まれることが
ほとんど回避されるばかりか比較的薄いワーク8に対す
るねじ込み完了直前でのねじ浮き状態の維持が可能にな
る。更に、前記複合角ねじ山10を頭部2の座面に接近
した位置に形成することも可能でこのようにすること
で、比較的厚みの薄いワーク8に対してねじ込んでもし
っかりと緩み止め力を発揮でき、このように脚部4の所
望位置に複合角ねじ山10を形成することで種々の作用
が得られる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施の形態から明
らかなように、先端が先細円形形状のガイド部7を有す
る脚部4のいずれか所望の位置にねじ山頂角が40°以
下でこれを挟む両側の第1フランク面11に連続すると
ともに谷側がねじ山頂角より緩い角度に形成された第2
フランク面13からなる複合角ねじ山10を形成し、こ
の複合角ねじ山10の外径が脚部4に形成されている通
常のねじ山14より僅かに大きいねじ山外径となってお
り、しかも通常のねじ山14は前記第2フランク面13
により形成されるねじ山頂角を有する緩み止めねじ1で
あるので、ねじの緩み止め力が向上するとともにワーク
へのねじ込み力があまり高くならずねじとワークとの焼
き付きが防止される。また、このねじをねじ込むのに使
用される自動ねじ締め機も従来のような高トルク用のも
のを使用する必要がなく、組立コストが低減される。更
に、脚部先端のガイド部が先細円形形状であるので、ね
じは傾斜することなくほぼ下穴に対して垂直になるの
で、ねじが確実に下穴にねじ込まれるとともにねじ込み
途中でねじ込み作業が停止し、ねじの頭部座面がワーク
に着座せずにねじ浮き状態が発生することがない。
【0014】しかも、前記複合角ねじ山10を脚部4の
先端側に形成した緩み止めねじの場合、ねじを頭部が所
定量だけワークから離れた状態、所謂、ねじ浮き状態を
保ったままで次の作業を待つことも可能で、この間に振
動が加わってもこの状態を維持させることができる。ま
た、複合角ねじ山10を脚部4の中程に形成した場合
は、ねじ込み作業時にねじが傾斜してねじ込まれること
が確実に回避されるばかりか比較的薄いワークに対する
ねじ込み完了直前でのねじ浮き状態の維持が可能にな
る。更に、複合角ねじ山10を脚部4の頭部側に形成し
た場合は、比較的厚みの薄いワークに対してねじ込んで
もしっかりと緩み止め力を発揮できる等の特有の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す緩み止めねじの正面
図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】ねじ込み状態を示す一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 緩み止めねじ 2 頭部 3 係合部 4 脚部 5 首部 6 ねじ山 7 ガイド部 8 ワーク 10 複合角ねじ山 11 第1フランク面 12 谷 13 第2フランク面 14 通常のねじ山 20 下穴 21 雌ねじ 22 谷

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達工具が係合可能な係合部3を
    有する頭部2とこの頭部2と一体でねじ山6を有する脚
    部4とからなるねじにおいて、 先端が先細円形形状のガイド部7を有する脚部4の先端
    から頭部側にかけていずれか所望の位置にねじ山頂角が
    40°以下でこれを挟む両側の第1フランク面11に連
    続するとともに谷側が前記頂角より緩い角度に形成され
    た第2フランク面13からなる複合角ねじ山10を形成
    し、この複合角ねじ山10の外径が脚部4の他の部分に
    形成されている通常のねじ山14より僅かに大きいねじ
    山外径となっており、しかも前記通常のねじ山14は前
    記第2フランク面13により形成されるねじ山頂角を有
    することを特徴とする緩み止めねじ。
  2. 【請求項2】 複合角ねじ山は脚部4の先端側に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の緩み止めね
    じ。
  3. 【請求項3】 複合角ねじ山は脚部4の中程に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の緩み止めね
    じ。
  4. 【請求項4】 複合角ねじ山は脚部4の頭部側に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の緩み止めね
    じ。
JP10371590A 1998-12-25 1998-12-25 緩み止めねじ Pending JP2000192932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025136A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Advance Denki Kogyo Kk 樹脂製チューブの継ぎ手構造
CN109612678A (zh) * 2018-12-27 2019-04-12 中国航天空气动力技术研究院 一种针对管弧加热器后电极快速安装装置

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