JP2000191509A

JP2000191509A - 皮膚洗浄剤組成物

Info

Publication number: JP2000191509A
Application number: JP10370653A
Authority: JP
Inventors: Miki Seki; 幹関; Hiroko Tsuda; ひろ子津田; Ichiro Sukai; 一郎須貝
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1998-12-25
Filing date: 1998-12-25
Publication date: 2000-07-11

Abstract

(57)【要約】【解決手段】（Ａ）ポリオール、及び（Ｂ）式（１）【化１】（ＲはＣ₄〜Ｃ₁₂のアルキル基又はアルケニル基を示
す）で表わされるモノグリセリルエーテルを含有する皮
膚洗浄剤組成物。【効果】起泡性、洗浄性及びすすぎ性に優れ、しかも
洗浄後につっぱらず、しっとり感を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、起泡性及び洗浄性
に優れ、すすぎ性も良好であり、しかも洗浄後につっぱ
らず、しっとり感を付与する皮膚洗浄剤組成物に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】洗顔料、メイク落とし等の皮膚洗浄剤組
成物には、種々の界面活性剤と、洗浄後に良好な感触を
得るためにポリオールが配合されている。しかし、これ
らは、毛穴皮脂やメイクアップ化粧料に対する洗浄性が
十分でなく、また起泡性についても満足できるものでは
ない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗浄
後の良好な感触を損うことなく、起泡性及び洗浄性に優
れた皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリオー
ルと、特定のモノグリセリルエーテルを組合わせて用い
れば、起泡性及び洗浄性に優れ、すすぎ性も良好で、し
かも洗浄後につっぱらず、しっとり感を付与する皮膚洗
浄剤組成物が得られることを見出した。

【０００５】すなわち、本発明は、次の成分（Ａ）及び
（Ｂ）：（Ａ）ポリオール、（Ｂ）一般式（１）

【０００６】

【化２】

【０００７】（式中、Ｒは炭素数４〜１２の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す）で表わされ
るモノグリセリルエーテルを含有する皮膚洗浄剤組成物
を提供するものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分（Ａ）の
ポリオールとしては、例えばプロピレングリコール、イ
ソプレングリコール、ヘキシレングリコール、１，３−
ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、１，３−プ
ロピレングリコール、マルチトール、マンニトール、キ
シリトール、グルコース、ジグリセリン、スクロース、
ポリオキシアルキレングリコシド誘導体等が挙げられ
る。これらのうち、特にグリセリン、分子量８００以下
のポリエチレングリコール、ソルビトール、プロピレン
グリコール、イソプレングリコール、１，３−ブチレン
グリコールが好ましい。

【０００９】成分（Ａ）のポリオールは、１種以上を用
いることができ、全組成中に０．５〜８０重量％、特に
１〜７０重量％、さらに２〜６０重量％配合するのが好
ましい。

【００１０】本発明で用いる成分（Ｂ）のモノグリセリ
ルエーテルは、前記一般式（１）で表わされ、式中、Ｒ
としては炭素数４〜９、特に炭素数４〜８の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基が好ましく、具体的には、ｎ−ブチル
基、イソブチル基、ｎ−ペンチル基、２−メチルブチル
基、イソペンチル基、ｎ−ヘキシル基、イソヘキシル
基、ｎ−ヘプチル基、ｎ−オクチル基、２−エチルヘキ
シル基等が挙げられる。

【００１１】成分（Ｂ）のモノグリセリルエーテルは、
１種以上を用いることができ、全組成中に０．１〜７０
重量％、特に０．５〜６０重量％、さらに１〜５０重量
％配合するのが好ましい。

【００１２】また、本発明の皮膚洗浄剤組成物には、通
常の洗浄剤組成物に用いられるアニオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等の界面活性剤
が配合される。アニオン界面活性剤としては、高級脂肪
酸塩、Ｎ−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸エステ
ル型界面活性剤、Ｃ₈−Ｃ₂₄の脂肪酸モノグリセライド
硫酸エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化タ
ウレート、Ｎ−アシル−Ｎ−カルボキシエチルグリシン
塩、Ｎ−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩が
好ましい。

【００１３】両性界面活性剤としては、アミドアミノ酸
型、カルボベタイン型、アミドベタイン型、アミドスル
ホベタイン型、スルホベタイン型、アミノ酸型及びリン
酸エステル型が好ましく、特にカルボベタイン型、アミ
ドベタイン型、スルホベタイン型が好ましい。

【００１４】非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸
（Ｃ₈−Ｃ₂₀）グリコールエステル、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、アルキルアミンオキサイド、アルキルサッカ
ライド系界面活性剤が好ましい。

【００１５】これらの界面活性剤は、１種以上を用いる
ことができる。その配合量は、洗浄剤の剤型等により異
なるが、全組成中に０．５〜５０重量％、特に１〜４０
重量％、さらに２〜３０重量％であるのが好ましい。

【００１６】本発明の皮膚洗浄剤組成物には、上記成分
のほか、通常の洗浄剤に用いられるカチオン性界面活性
剤、アニオン性重合体、非イオン性重合体、カチオン性
重合体、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロッ
ク共重合体、アルコール類、油分、粉体、機能性ビーズ
・カプセル類、シリコーン類、金属キレート剤、抗酸化
剤、紫外線吸収剤、植物エキス、前記以外の保湿剤、殺
菌剤、抗炎症剤、防腐剤、pH調整剤、無機塩類、パール
化剤、色素、香料などを、適宜配合できる。

【００１７】本発明の皮膚洗浄剤組成物は、常法に従っ
て製造できる。また、その剤型も特に制限されず、液体
状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状など任意
の剤型ができ、液体状、ペースト状、クリーム状とする
のが好ましく、特に液体状とするのが好ましい。液体状
とする場合には、液体媒体として水を用いるのが好まし
く、水の配合量は全組成中に１０〜９５重量％が好まし
い。また、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、洗顔料、メイ
ク落とし、ボディシャンプー、頭皮用シャンプー等とし
て好適である。

【００１８】本発明の皮膚洗浄剤組成物は、水で１０重
量倍に希釈したときの水溶液のpHが４〜１０、特にpH５
〜９が好ましく、洗浄剤組成物に酸又はアルカリを加え
て調整すればよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明の皮膚洗浄剤組成物は、毛穴皮脂
やメイクアップ化粧料に対する洗浄性や起泡性に優れ、
またすすぎ性も良好であり、しかも洗浄後につっぱら
ず、しっとり感を付与する効果に優れたものである。

【００２０】

【実施例】実施例１表１に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を常法により製造
し、起泡性、洗浄性（メイクアップ化粧料、毛穴皮
脂）、すすぎ性、洗浄後の感触（つっぱりの無さ、しっ
とり感）を評価した。結果を表１に併せて示す。

【００２１】（評価方法）各評価項目について、専門パ
ネラー１０人により以下の基準に従って官能評価し、そ
の平均スコアを求めた。平均スコア２．５以上を○、
１．５〜２．４を△、１．４以下を×として判定した。

【００２２】（１）起泡性：各洗浄剤組成物１ｇを手で
泡立てたときの泡立ちを以下の基準で官能評価した。充分な泡が立つ・・・・・スコア３。少し泡立つ・・・・・・・スコア２。ほとんど泡立たない・・・スコア１。

【００２３】（２）メイクアップ化粧料の洗浄性：口紅
を１０mg／５cm²の割合で塗布した前腕内側を、洗浄剤
組成物０．１ｇで３０秒間洗浄し洗い流した後、残留し
た口紅の量を、以下の基準で目視にて評価した。ほとんど残留していない・・・・スコア３。わずかに残留している・・・・・スコア２。残留している・・・・・・・・・スコア１。

【００２４】（３）毛穴皮脂洗浄性：２０代の脂性肌日
本人女性専門パネラー１０人に、各洗浄剤組成物を使用
してもらい、洗顔後の額あるいは鼻梁側などの毛穴皮脂
の多い部位のべたつきの無さ、すっきり感を以下の基準
で官能評価した。べたつきが無く、すっきりしている・・・・スコア３。ややべたつきがある・・・・・・・・・・・スコア２。べたつきがある・・・・・・・・・・・・・スコア１。

【００２５】（４）すすぎ性：各洗浄剤組成物１ｇを用
いて洗顔したときのすすぎ性を以下の基準で官能評価し
た。すすぎ易い・・・・スコア３。ふつう・・・・・・スコア２。すすぎ難い・・・・スコア１。

【００２６】（５）洗浄後のつっぱりの無さ：各洗浄剤
組成物１ｇを用いて洗顔した後のつっぱり感を以下の基
準で官能評価した。つっぱらない・・・・スコア３。ややつっぱる・・・・スコア２。つっぱる・・・・・・スコア１。

【００２７】（６）洗浄後のしっとり感：各洗浄剤組成
物１ｇを用いて洗顔した後のしっとり感を以下の基準で
官能評価した。しっとりする・・・・・・スコア３。ややしっとりする・・・・スコア２。しっとりしない・・・・・スコア１。

【００２８】

【表１】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者須貝一郎東京都墨田区文花２−１−３花王株式会社研究所内Ｆターム(参考） 4C083 AC111 AC122 AC171 AC172 AC242 AC562 AC662 AC712 AC902 AD202 CC23 DD23 EE06 EE07 4H003 AB03 AB08 AB38 AB44 AC03 AC05 AC15 AD04 BA01 BA09 BA12 BA15 DA02 EB05 ED02 ED28 ED29 FA18 FA21 FA23 FA28

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】次の成分（Ａ）及び（Ｂ）：（Ａ）ポリオール、（Ｂ）一般式（１）【化１】（式中、Ｒは炭素数４〜１２の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を示す）で表わされるモノグリセ
リルエーテルを含有する皮膚洗浄剤組成物。