JP2000182316A - ディスク駆動装置 - Google Patents
ディスク駆動装置Info
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- JP2000182316A JP2000182316A JP10355219A JP35521998A JP2000182316A JP 2000182316 A JP2000182316 A JP 2000182316A JP 10355219 A JP10355219 A JP 10355219A JP 35521998 A JP35521998 A JP 35521998A JP 2000182316 A JP2000182316 A JP 2000182316A
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- center
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- gravity
- disk drive
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- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型且つ安価にして、ディスク状情報記録媒
体の偏重心を高精度に測定でき、且つ偏重心の補正を簡
単に行うことが出来るようにする。 【解決手段】 スピンドルモータ２によってCD-ROM媒体
１と渦巻きマーク付円盤３を同時に回転させる。また、
渦巻きマーク付円盤３には１周に亘って中心付近から周
縁部に渦巻きマーク７が記されており、固定されたCCD
ラインセンサ４により、回転時間に対する渦巻きマーク
の位置が読みとれるようになっている。CD-ROM媒体１の
重心が中心にあるときは、回転時間に対する読み取り位
置が直線傾斜となり、CD-ROM媒体１が偏心しているとき
は非直線傾斜となる。直線傾斜に対する非直線傾斜のズ
レの方向と量を測定し、CD-ROM媒体１の重心のズレの位
置と大きさを知る。そして、その位置と反対側の位置に
矢印マーク６を合わせるようにCD-ROM媒体１を回し、そ
こに重心ズレの重さに相当するステッカーを貼る。
体の偏重心を高精度に測定でき、且つ偏重心の補正を簡
単に行うことが出来るようにする。 【解決手段】 スピンドルモータ２によってCD-ROM媒体
１と渦巻きマーク付円盤３を同時に回転させる。また、
渦巻きマーク付円盤３には１周に亘って中心付近から周
縁部に渦巻きマーク７が記されており、固定されたCCD
ラインセンサ４により、回転時間に対する渦巻きマーク
の位置が読みとれるようになっている。CD-ROM媒体１の
重心が中心にあるときは、回転時間に対する読み取り位
置が直線傾斜となり、CD-ROM媒体１が偏心しているとき
は非直線傾斜となる。直線傾斜に対する非直線傾斜のズ
レの方向と量を測定し、CD-ROM媒体１の重心のズレの位
置と大きさを知る。そして、その位置と反対側の位置に
矢印マーク６を合わせるようにCD-ROM媒体１を回し、そ
こに重心ズレの重さに相当するステッカーを貼る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD-ROMやDVD-ROM
などのディスク状情報記録媒体における重心の偏りを測
定し、これを修正することの出来るディスク駆動装置に
関する。
などのディスク状情報記録媒体における重心の偏りを測
定し、これを修正することの出来るディスク駆動装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】ノート型パーソナルコンピュータ用のデ
ィスク駆動装置は、外形を小型且つ薄型化し、さらに読
み取り速度を早くするためにCD-ROMやDVD媒体の回転数
を上げてるなどして、性能の向上化を図っている。特
に、CD-ROM媒体自体は、音楽CDの規格をそのまま使用し
てコンピュータ用のデータを書き込んだものであり、高
速回転を考慮した規格及び構造にはなっていない。この
ため、製造上のばらつきにより、これらの記録媒体の重
心に偏り（以下、偏重心と云う）が生じると記録媒体に
振動が発生する。特に、記録媒体が高速回転になるほ
ど、さらに、軽量化されるほど振動は著しく大きくな
る。
ィスク駆動装置は、外形を小型且つ薄型化し、さらに読
み取り速度を早くするためにCD-ROMやDVD媒体の回転数
を上げてるなどして、性能の向上化を図っている。特
に、CD-ROM媒体自体は、音楽CDの規格をそのまま使用し
てコンピュータ用のデータを書き込んだものであり、高
速回転を考慮した規格及び構造にはなっていない。この
ため、製造上のばらつきにより、これらの記録媒体の重
心に偏り（以下、偏重心と云う）が生じると記録媒体に
振動が発生する。特に、記録媒体が高速回転になるほ
ど、さらに、軽量化されるほど振動は著しく大きくな
る。
【０００３】また、ソフトアェア的に読み取りができな
くなった場合に、回転記録媒体の重心がずれていると判
断して、回転数を落とすことの出来る装置では、振動ば
かりではなく他の原因による読み取りの不能と区別する
ことがができずに回転数を落としてしまうことがある。
くなった場合に、回転記録媒体の重心がずれていると判
断して、回転数を落とすことの出来る装置では、振動ば
かりではなく他の原因による読み取りの不能と区別する
ことがができずに回転数を落としてしまうことがある。
【０００４】そこで、記録媒体の回転振動を軽減させる
方法としては、例えば、特開平６ー８４１５２号公報
に、回転体の動的不釣り合いを取り除くのに、回転体に
設けた修正面にバランサとなる微粒子を塗布する方法が
開示されている。この技術によれば、回転体の円周上に
等間隔の目盛りが設けられた修正面に微粒子を塗布する
ことによって、高い精度で回転体の動的不釣り合いを修
正することができる。また、回転記録媒体の面振れを検
出する技術は、例えば、特開平１０ー８３５８０号公報
などに報告されている。この技術は、レーザドップラ速
度計から放射させたレーザ光を光ディスクに反射させ
て、０次回折反射光から回転体の傾きを検出し、１次回
折反射光から回転体の偏心を検出して光ディスクの面振
れなどを測定するものである。
方法としては、例えば、特開平６ー８４１５２号公報
に、回転体の動的不釣り合いを取り除くのに、回転体に
設けた修正面にバランサとなる微粒子を塗布する方法が
開示されている。この技術によれば、回転体の円周上に
等間隔の目盛りが設けられた修正面に微粒子を塗布する
ことによって、高い精度で回転体の動的不釣り合いを修
正することができる。また、回転記録媒体の面振れを検
出する技術は、例えば、特開平１０ー８３５８０号公報
などに報告されている。この技術は、レーザドップラ速
度計から放射させたレーザ光を光ディスクに反射させ
て、０次回折反射光から回転体の傾きを検出し、１次回
折反射光から回転体の偏心を検出して光ディスクの面振
れなどを測定するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
１０ー８３５８０号公報の技術による光学的な面振れの
測定方法では、装置が複雑且つ大きくなり、ノート型パ
ーソナルコンピュータの組み込み用として小型化するこ
とは不可能である。さらに、特開平６ー８４１５２号公
報の技術による面振れや振動を軽減させる修正方法は、
工場での出荷検査などにおいては行うことができるが、
出荷後あるいはユーザの手に渡ったディスク駆動装置に
あっては簡単に修正を行うことが出来ない。また、これ
以外の従来技術においても、ノート型パーソナルコンピ
ュータの組み込み用として小型化されたディスク駆動装
置に適した偏重心測定技術や振動吸収技術は開示されて
いない。
１０ー８３５８０号公報の技術による光学的な面振れの
測定方法では、装置が複雑且つ大きくなり、ノート型パ
ーソナルコンピュータの組み込み用として小型化するこ
とは不可能である。さらに、特開平６ー８４１５２号公
報の技術による面振れや振動を軽減させる修正方法は、
工場での出荷検査などにおいては行うことができるが、
出荷後あるいはユーザの手に渡ったディスク駆動装置に
あっては簡単に修正を行うことが出来ない。また、これ
以外の従来技術においても、ノート型パーソナルコンピ
ュータの組み込み用として小型化されたディスク駆動装
置に適した偏重心測定技術や振動吸収技術は開示されて
いない。
【０００６】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、小型且つ安価にして、ディス
ク状情報記録媒体の偏重心を高精度に測定することがで
き、且つ偏重心の補正を簡単に行うことの出来る手段を
備えたディスク駆動装置を提供することにある。
ものであり、その目的は、小型且つ安価にして、ディス
ク状情報記録媒体の偏重心を高精度に測定することがで
き、且つ偏重心の補正を簡単に行うことの出来る手段を
備えたディスク駆動装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク駆動装
置は、CD-ROM媒体やDVD媒体などのディスク状情報記録
媒体と同時に回転する円盤に渦巻き状の線を書き込み、
回転に伴ってこの渦巻き状の線をＣＣＤ（電荷結合素
子）ラインセンサで読み取る。これによって、回転する
円盤の振動の方向と振幅を測定して、ディスク状情報記
録媒体の重心の偏り量すなわち偏心モーメントと偏りの
方向を測定する。すなわち、重心が中心にあって回転振
動が無い場合は、回転とＣＣＤラインセンサ上の読み取
り位置の関係が直線的に変化する。しかし、重心が中心
からズレて回転振動が発生する場合は、回転位置（すな
わち回転の時間）とＣＣＤラインセンサ上の読み取り位
置の関係が直線からズレて変化するので、このデータを
読み取れば重心の偏りの絶対値と偏りの方向を測定する
ことができる。そして、重心の偏りの大きさ（偏心モー
メント）と偏りの方向に基づいて、ステッカーなどのバ
ランサーをディスク状情報記録媒体の表面に貼り付けれ
ば偏重心のバランスをとることができ、偏重心によるド
ライブ自体の振動を防止することが出来る。
置は、CD-ROM媒体やDVD媒体などのディスク状情報記録
媒体と同時に回転する円盤に渦巻き状の線を書き込み、
回転に伴ってこの渦巻き状の線をＣＣＤ（電荷結合素
子）ラインセンサで読み取る。これによって、回転する
円盤の振動の方向と振幅を測定して、ディスク状情報記
録媒体の重心の偏り量すなわち偏心モーメントと偏りの
方向を測定する。すなわち、重心が中心にあって回転振
動が無い場合は、回転とＣＣＤラインセンサ上の読み取
り位置の関係が直線的に変化する。しかし、重心が中心
からズレて回転振動が発生する場合は、回転位置（すな
わち回転の時間）とＣＣＤラインセンサ上の読み取り位
置の関係が直線からズレて変化するので、このデータを
読み取れば重心の偏りの絶対値と偏りの方向を測定する
ことができる。そして、重心の偏りの大きさ（偏心モー
メント）と偏りの方向に基づいて、ステッカーなどのバ
ランサーをディスク状情報記録媒体の表面に貼り付けれ
ば偏重心のバランスをとることができ、偏重心によるド
ライブ自体の振動を防止することが出来る。
【０００８】すなわち、本発明のディスク駆動装置は、
円周方向に亘って情報が記録されているディスク状情報
記録手段と、このディスク状情報記録手段を回転させる
回転手段とを備えたディスク駆動装置において、回転手
段には、円周の中心部付近から周縁部に向けて、少なく
とも１周に亘って渦巻きマークが施され、且つ渦巻きマ
ークの起点と終点にインデックスマークが施された円盤
が、ディスク状情報記録媒体と共に回転するように装着
され、円盤の回転位置に対する渦巻きマークの位置を検
知する位置検知手段が回転手段に対して固定された状態
で装着され、位置検知手段が検知した回転位置に対する
渦巻きマークの位置に基づいて、ディスク状情報記録媒
体の重心位置のズレの方向と重心の偏心モーメントの絶
対量を測定することを特徴とする。
円周方向に亘って情報が記録されているディスク状情報
記録手段と、このディスク状情報記録手段を回転させる
回転手段とを備えたディスク駆動装置において、回転手
段には、円周の中心部付近から周縁部に向けて、少なく
とも１周に亘って渦巻きマークが施され、且つ渦巻きマ
ークの起点と終点にインデックスマークが施された円盤
が、ディスク状情報記録媒体と共に回転するように装着
され、円盤の回転位置に対する渦巻きマークの位置を検
知する位置検知手段が回転手段に対して固定された状態
で装着され、位置検知手段が検知した回転位置に対する
渦巻きマークの位置に基づいて、ディスク状情報記録媒
体の重心位置のズレの方向と重心の偏心モーメントの絶
対量を測定することを特徴とする。
【０００９】さらに、ディスク状情報記録媒体の近傍に
は、固定された状態で矢印マークが配置され、この矢印
マークは、位置検知手段が検知したディスク状情報記録
媒体の重心位置のズレの方向に基づいて、ディスク状情
報記録媒体の偏心した重心から最も離れた位置を指示さ
せることを特徴とする。また、この矢印マークが指示す
るディスク状情報記録媒体の位置は、重心の偏心モーメ
ントを相殺する位置である。尚、回転手段が定速回転し
ているときは、円盤の回転位置は時間に換算してもよ
い。また、位置検出手段としてはＣＣＤラインセンサが
汎用性があり好ましい。
は、固定された状態で矢印マークが配置され、この矢印
マークは、位置検知手段が検知したディスク状情報記録
媒体の重心位置のズレの方向に基づいて、ディスク状情
報記録媒体の偏心した重心から最も離れた位置を指示さ
せることを特徴とする。また、この矢印マークが指示す
るディスク状情報記録媒体の位置は、重心の偏心モーメ
ントを相殺する位置である。尚、回転手段が定速回転し
ているときは、円盤の回転位置は時間に換算してもよ
い。また、位置検出手段としてはＣＣＤラインセンサが
汎用性があり好ましい。
【００１０】また、本発明のディスク駆動装置は、位置
検出手段の検知に基づいて測定されたディスク状情報記
録媒体の重心位置のズレの方向と重心の偏心モーメント
の絶対量により、ディスク状情報記録媒体の重心の偏心
をバランスさせる位置に、所定の重さのバランサーを取
り付けることを特徴とする。このバランサーは、ディス
ク状情報記録媒体の表面に容易に貼付することの出来る
ステッカーが好ましい。
検出手段の検知に基づいて測定されたディスク状情報記
録媒体の重心位置のズレの方向と重心の偏心モーメント
の絶対量により、ディスク状情報記録媒体の重心の偏心
をバランスさせる位置に、所定の重さのバランサーを取
り付けることを特徴とする。このバランサーは、ディス
ク状情報記録媒体の表面に容易に貼付することの出来る
ステッカーが好ましい。
【００１１】尚、ディスク状情報記録手段は、一般的に
は、ＣＤ−ＲＯＭ媒体またはＤＶＤ−ＲＯＭ媒体の何れ
かであり、ディスク駆動装置はパーソナルコンピュータ
に搭載されることを特徴とする。
は、ＣＤ−ＲＯＭ媒体またはＤＶＤ−ＲＯＭ媒体の何れ
かであり、ディスク駆動装置はパーソナルコンピュータ
に搭載されることを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図１は、本発明の実施の形態
のディスク駆動装置をＣＤ−ＲＯＭドライブで示した概
略の構成図である。先ず、この実施の形態の構成を説明
する。ＣＤ−ＲＯＭドライブは、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１
と、これを回転させるスピンドルモータ２と、このスピ
ンドルモータ２にシャフトで直結されて共に回転する渦
巻きマーク付円盤３と、渦巻きマーク７を読み取るＣＣ
Ｄラインセンサ４と、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１の情報を読み
取るピックアップ５及びＣＤ−ＲＯＭ媒体１の偏重心の
位置の目安を示す矢印マーク６とによって構成されてい
る。勿論、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１はＤＶＤ−ＲＯＭ媒体で
あっても構わないが、以下の説明はＣＤ−ＲＯＭ媒体に
よって行う。
の形態を詳細に説明する。図１は、本発明の実施の形態
のディスク駆動装置をＣＤ−ＲＯＭドライブで示した概
略の構成図である。先ず、この実施の形態の構成を説明
する。ＣＤ−ＲＯＭドライブは、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１
と、これを回転させるスピンドルモータ２と、このスピ
ンドルモータ２にシャフトで直結されて共に回転する渦
巻きマーク付円盤３と、渦巻きマーク７を読み取るＣＣ
Ｄラインセンサ４と、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１の情報を読み
取るピックアップ５及びＣＤ−ＲＯＭ媒体１の偏重心の
位置の目安を示す矢印マーク６とによって構成されてい
る。勿論、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１はＤＶＤ−ＲＯＭ媒体で
あっても構わないが、以下の説明はＣＤ−ＲＯＭ媒体に
よって行う。
【００１３】上述のような構成によってＣＤ−ＲＯＭ媒
体１と渦巻きマーク付円盤３は同軸で回転する。また、
スピンドルモータ２の回転に対してＣＣＤラインセンサ
４は固定された状態で配置されており、スピンドルモー
タ２が振動防止バネで筐体に支えられながら回転してい
るとき、ＣＣＤラインセンサ４が渦巻きマーク付円盤３
の円周を読み取るように構成されている。尚、ピックア
ップ５も、回転するＣＤ−ＲＯＭ媒体１の円周上の情報
を読み取れるように、スピンドルモータ２の回転に対し
て固定された状態で配置されている。さらに、矢印マー
ク６も一定の位置に固定されている。
体１と渦巻きマーク付円盤３は同軸で回転する。また、
スピンドルモータ２の回転に対してＣＣＤラインセンサ
４は固定された状態で配置されており、スピンドルモー
タ２が振動防止バネで筐体に支えられながら回転してい
るとき、ＣＣＤラインセンサ４が渦巻きマーク付円盤３
の円周を読み取るように構成されている。尚、ピックア
ップ５も、回転するＣＤ−ＲＯＭ媒体１の円周上の情報
を読み取れるように、スピンドルモータ２の回転に対し
て固定された状態で配置されている。さらに、矢印マー
ク６も一定の位置に固定されている。
【００１４】図２は、図１における渦巻きマーク付円盤
３の拡大図である。この図において、渦巻きマーク付円
盤３の円周の１周に亘って、中心付近から周縁部に向け
て渦巻きマーク７が描かれており、その起点と終点を示
す位置にインデックスマーク８が記入されている。これ
らの渦巻きマーク７やインデックスマーク８は、ＣＣＤ
ラインセンサ４に光を反射することのできるものであれ
ば何でもよい。
３の拡大図である。この図において、渦巻きマーク付円
盤３の円周の１周に亘って、中心付近から周縁部に向け
て渦巻きマーク７が描かれており、その起点と終点を示
す位置にインデックスマーク８が記入されている。これ
らの渦巻きマーク７やインデックスマーク８は、ＣＣＤ
ラインセンサ４に光を反射することのできるものであれ
ば何でもよい。
【００１５】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図３は、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１を回転させて、渦巻きマー
ク７の位置をＣＣＤラインセンサ４が読み取った場合の
特性図であり、横軸には回転の時間、縦軸には一直線に
受光部が並ぶＣＣＤラインセンサ４が渦巻きマーク７を
電荷の変化として捉えた位置を示す。
図３は、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１を回転させて、渦巻きマー
ク７の位置をＣＣＤラインセンサ４が読み取った場合の
特性図であり、横軸には回転の時間、縦軸には一直線に
受光部が並ぶＣＣＤラインセンサ４が渦巻きマーク７を
電荷の変化として捉えた位置を示す。
【００１６】先ず、理想的に重心が中心に有るＣＤ−Ｒ
ＯＭ媒体１を測定した場合について説明する。スピンド
ルモータ２が回転して、ＣＣＤラインセンサ４が渦巻き
マーク７を読み取ったときは、回転位置（すなわち時
間）に対する渦巻きマーク７の読み取り位置が直線的に
変化し、１回転する毎にインデックスマーク８の起点を
読み取るので、図３の実線で示すように、インデックス
位置９を起点としたノコギリ波状の直線傾斜波形１１が
得られる。
ＯＭ媒体１を測定した場合について説明する。スピンド
ルモータ２が回転して、ＣＣＤラインセンサ４が渦巻き
マーク７を読み取ったときは、回転位置（すなわち時
間）に対する渦巻きマーク７の読み取り位置が直線的に
変化し、１回転する毎にインデックスマーク８の起点を
読み取るので、図３の実線で示すように、インデックス
位置９を起点としたノコギリ波状の直線傾斜波形１１が
得られる。
【００１７】ところが、ＣＤ−ＲＯＭ媒体１の重心が中
心から偏っている場合は、スピンドルモータ２が回転す
ると振動を起こし、これに伴って渦巻きマーク付円盤３
も振動するので、ＣＣＤラインセンサ４が読み取った渦
巻きマーク７の読み取り軌跡データは、図３の破線で示
すような非直線傾斜波形１０となる。すなわち、この非
直線傾斜波形１０は、重心が中心にある場合の直線傾斜
波形１１に対して一方あるいは両側にずれて振動する比
直線的な波形となる。この非直線傾斜波形１０の直線傾
斜波形１１に対するズレの絶対値（振幅）とズレる方向
とにより、ＣＤ−ＲＯＭ媒体の重心のズレている方向と
偏重心の大きさを知ることができる。
心から偏っている場合は、スピンドルモータ２が回転す
ると振動を起こし、これに伴って渦巻きマーク付円盤３
も振動するので、ＣＣＤラインセンサ４が読み取った渦
巻きマーク７の読み取り軌跡データは、図３の破線で示
すような非直線傾斜波形１０となる。すなわち、この非
直線傾斜波形１０は、重心が中心にある場合の直線傾斜
波形１１に対して一方あるいは両側にずれて振動する比
直線的な波形となる。この非直線傾斜波形１０の直線傾
斜波形１１に対するズレの絶対値（振幅）とズレる方向
とにより、ＣＤ−ＲＯＭ媒体の重心のズレている方向と
偏重心の大きさを知ることができる。
【００１８】このようにして測定されたズレの方向に基
づいてスピンドルモータ２の回転を停止させるとき、矢
印マーク６の示す位置に対して、ズレが負方向に最も大
きいＣＤ−ＲＯＭ媒体１の回転位置、すなわちＣＤ−Ｒ
ＯＭ媒体１の最も軽い位置を合わせて停止させる。そし
て、矢印マーク６の位置に対応するＣＤ−ＲＯＭ媒体１
の位置に、ズレの絶対量に応じて計算された重さのステ
ッカーを貼り付ける。これによって、ＣＤ−ＲＯＭ媒体
１の重心のバランスをとることができる。
づいてスピンドルモータ２の回転を停止させるとき、矢
印マーク６の示す位置に対して、ズレが負方向に最も大
きいＣＤ−ＲＯＭ媒体１の回転位置、すなわちＣＤ−Ｒ
ＯＭ媒体１の最も軽い位置を合わせて停止させる。そし
て、矢印マーク６の位置に対応するＣＤ−ＲＯＭ媒体１
の位置に、ズレの絶対量に応じて計算された重さのステ
ッカーを貼り付ける。これによって、ＣＤ−ＲＯＭ媒体
１の重心のバランスをとることができる。
【００１９】ＣＤ−ＲＯＭ媒体１の重心の偏り量と方向
については、図３の実線で示す直線傾斜波形１１に対す
る破線で示す非直線傾斜波形１０のズレ方向とズレ量を
測定して求める。すなわち、非直線傾斜波形１０が負方
向に最も大きくズレた最大点１２に相当するＣＤ−ＲＯ
Ｍ媒体１の回転位置が、重心が外側にズレた位置とみな
し、負方向にズレたズレ量により重さを決定する。ま
た、非直線傾斜波形１０が正方向に最も大きくズレた最
大点１３に相当するＣＤ−ＲＯＭ媒体１の回転位置が、
負方向にズレた最大点１２の反対側となる。すなわち、
ＣＤ−ＲＯＭ媒体１の最も軽い位置となる。
については、図３の実線で示す直線傾斜波形１１に対す
る破線で示す非直線傾斜波形１０のズレ方向とズレ量を
測定して求める。すなわち、非直線傾斜波形１０が負方
向に最も大きくズレた最大点１２に相当するＣＤ−ＲＯ
Ｍ媒体１の回転位置が、重心が外側にズレた位置とみな
し、負方向にズレたズレ量により重さを決定する。ま
た、非直線傾斜波形１０が正方向に最も大きくズレた最
大点１３に相当するＣＤ−ＲＯＭ媒体１の回転位置が、
負方向にズレた最大点１２の反対側となる。すなわち、
ＣＤ−ＲＯＭ媒体１の最も軽い位置となる。
【００２０】以上のようにして、ＣＤ−ＲＯＭ媒体の重
心のズレの方向と偏重心の重さを測定して、ステッカー
などのバランサーを所定の位置に貼れば、簡単にＣＤ−
ＲＯＭの動的バランスをとることができる。しかも、パ
ーソナルコンピュータなどの小型の装置にも簡単に取り
付けることが出来るし、出荷後のディスク駆動装置にあ
っても簡単にＣＤ−ＲＯＭ媒体の動的バランスをとるこ
とが出来る。
心のズレの方向と偏重心の重さを測定して、ステッカー
などのバランサーを所定の位置に貼れば、簡単にＣＤ−
ＲＯＭの動的バランスをとることができる。しかも、パ
ーソナルコンピュータなどの小型の装置にも簡単に取り
付けることが出来るし、出荷後のディスク駆動装置にあ
っても簡単にＣＤ−ＲＯＭ媒体の動的バランスをとるこ
とが出来る。
【００２１】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。すなわち、上記の実施の形態はＣＤ−ＲＯ
Ｍ媒体について説明したが、ＤＶＤーＲＯＭ媒体でも光
磁気ディスクでもその他あらゆる回転型情報記録媒体に
適用することができることは勿論である。
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。すなわち、上記の実施の形態はＣＤ−ＲＯ
Ｍ媒体について説明したが、ＤＶＤーＲＯＭ媒体でも光
磁気ディスクでもその他あらゆる回転型情報記録媒体に
適用することができることは勿論である。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
駆動装置は、ノート型パーソナルコンピューター用のＣ
Ｄ−ＲＯＭ読み取り装置やＤＶＤ読取装置のように小型
薄型化されていて、構造的に充分な振動対策がとれない
ものであっても、簡単な装置を付加するだけで、ＣＤ−
ＲＯＭ媒体などの動的アンバランスを測定することがで
きる。そして、測定結果に基づいて、自動車タイヤのホ
イールバランスをとるのと同様の方法で、ＣＤ−ＲＯＭ
媒体などにスッテカーをバランサーとして貼りつけ、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ媒体などの動的バランスをとることができ
る。
駆動装置は、ノート型パーソナルコンピューター用のＣ
Ｄ−ＲＯＭ読み取り装置やＤＶＤ読取装置のように小型
薄型化されていて、構造的に充分な振動対策がとれない
ものであっても、簡単な装置を付加するだけで、ＣＤ−
ＲＯＭ媒体などの動的アンバランスを測定することがで
きる。そして、測定結果に基づいて、自動車タイヤのホ
イールバランスをとるのと同様の方法で、ＣＤ−ＲＯＭ
媒体などにスッテカーをバランサーとして貼りつけ、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ媒体などの動的バランスをとることができ
る。
【図１】 本発明の実施の形態のディスク駆動装置をＣ
Ｄ−ＲＯＭドライブで示した概略の構成図。
Ｄ−ＲＯＭドライブで示した概略の構成図。
【図２】 図１における渦巻きマーク付円盤３の拡大
図。
図。
【図３】 ＣＤ−ＲＯＭ媒体１を回転させて、渦巻きマ
ーク７の位置をＣＣＤラインセンサ４が読み取った場合
の特性図。
ーク７の位置をＣＣＤラインセンサ４が読み取った場合
の特性図。
１…CD-ROM媒体、２…スピンドルモータ、３…渦巻きマ
ーク付円盤、４…ＣＣＤラインセンサ、５…ピックアッ
プ、６…矢印マーク、７…渦巻きマーク、８…インデッ
クスマーク、９…インデックス位置、１０…非直線傾斜
波形、１１…直線傾斜波形、１２…位置が負方向にずれ
た最大点、１３…位置が正方向にずれた最大点
ーク付円盤、４…ＣＣＤラインセンサ、５…ピックアッ
プ、６…矢印マーク、７…渦巻きマーク、８…インデッ
クスマーク、９…インデックス位置、１０…非直線傾斜
波形、１１…直線傾斜波形、１２…位置が負方向にずれ
た最大点、１３…位置が正方向にずれた最大点
Claims (9)
- 【請求項１】 円周方向に亘って情報が記録されている
ディスク状情報記録手段と、前記ディスク状情報記録手
段を回転させる回転手段とを備えたディスク駆動装置に
おいて、 前記回転手段には、円周の中心部付近から周縁部に向け
て、少なくとも１周に亘って渦巻きマークが施され、且
つ前記渦巻きマークの起点と終点にインデックスマーク
が施された円盤が、前記ディスク状情報記録媒体と共に
回転するように装着され、 前記円盤の回転位置に対する前記渦巻きマークの位置を
検知する位置検知手段が、前記回転手段に対して固定さ
れた状態で装着され、 前記位置検知手段が検知した回転位置に対する前記渦巻
きマークの位置に基づいて、前記ディスク状情報記録媒
体の重心位置のズレの方向と重心の偏心モーメントの絶
対量を測定することを特徴とするディスク駆動装置。 - 【請求項２】 前記ディスク状情報記録媒体の近傍に
は、固定された状態で矢印マークが配置され、 前記矢印マークは、前記位置検知手段が検知した前記デ
ィスク状情報記録媒体の重心位置のズレの方向に基づい
て、前記ディスク状情報記録媒体の偏心した重心から最
も離れた位置を指示させることを特徴とする請求項１記
載のディスク駆動装置。 - 【請求項３】 前記矢印マークが指示する前記ディスク
状情報記録媒体の位置は、前記重心の偏心モーメントを
相殺する位置であることを特徴とする請求項２記載のデ
ィスク駆動装置。 - 【請求項４】 前記回転手段が定速回転しているとき
は、前記円盤の回転位置は時間に換算されることを特徴
とする請求項１〜請求項３の何れか１項記載のディスク
駆動装置。 - 【請求項５】 前記位置検出手段はＣＣＤラインセンサ
であることを特徴とする請求項１〜請求項４の何れか１
項記載のディスク駆動装置。 - 【請求項６】 前記位置検出手段の検知に基づいて測定
された前記ディスク状情報記録媒体の重心位置のズレの
方向と重心の偏心モーメントの絶対量により、前記ディ
スク状情報記録媒体の重心の偏心をバランスさせる位置
に、所定の重さのバランサーを取り付けることを特徴と
する請求項１〜請求項５の何れか１項記載のディスク駆
動装置。 - 【請求項７】 前記バランサーは、前記ディスク状情報
記録媒体の表面に容易に貼付することの出来るステッカ
ーであることを特徴とする請求項６記載のディスク駆動
装置。 - 【請求項８】 ディスク状情報記録手段はＣＤ−ＲＯＭ
媒体またはＤＶＤ−ＲＯＭ媒体の何れかであることを特
徴とする請求項１〜請求項７の何れか１項記載のディス
ク駆動装置。 - 【請求項９】 前記ディスク駆動装置はパーソナルコン
ピュータに搭載されることを特徴とする請求項１〜請求
項８の何れか１項記載のディスク駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10355219A JP2000182316A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | ディスク駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10355219A JP2000182316A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | ディスク駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000182316A true JP2000182316A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18442650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10355219A Pending JP2000182316A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | ディスク駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000182316A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8051678B2 (en) * | 2001-08-08 | 2011-11-08 | Minolta Co., Ltd. | Press molding method for manufacturing of glass substrate |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10355219A patent/JP2000182316A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8051678B2 (en) * | 2001-08-08 | 2011-11-08 | Minolta Co., Ltd. | Press molding method for manufacturing of glass substrate |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010717 |