JP2000179178A - 免震集合住宅 - Google Patents
免震集合住宅Info
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- JP2000179178A JP2000179178A JP10354352A JP35435298A JP2000179178A JP 2000179178 A JP2000179178 A JP 2000179178A JP 10354352 A JP10354352 A JP 10354352A JP 35435298 A JP35435298 A JP 35435298A JP 2000179178 A JP2000179178 A JP 2000179178A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集合住宅に於て各住戸内に突出する柱及び梁
をなくして、型枠工事を容易に行うと共に床厚及び壁厚
を厚くして遮音性と耐震性を向上させる。 【解決手段】 各住戸2,2…間に戸境壁3,3…を上
下階方向に連続して配設する。該戸境壁3,3…は、上
部荷重を支えると共に地震力にも抵抗するよう壁厚Tを
厚く形成する。又、各階の床6,6…は、中空スラブで
構成し、上部荷重を支えると共に地震力にも抵抗するよ
う床厚Wを厚く形成する。更に、免震装置13,13…
を最下階の該戸境壁3,3…の両端部の下方で最下階床
8,8…下の基礎部9,9…と地盤基礎12,12…と
の間に配設する。
をなくして、型枠工事を容易に行うと共に床厚及び壁厚
を厚くして遮音性と耐震性を向上させる。 【解決手段】 各住戸2,2…間に戸境壁3,3…を上
下階方向に連続して配設する。該戸境壁3,3…は、上
部荷重を支えると共に地震力にも抵抗するよう壁厚Tを
厚く形成する。又、各階の床6,6…は、中空スラブで
構成し、上部荷重を支えると共に地震力にも抵抗するよ
う床厚Wを厚く形成する。更に、免震装置13,13…
を最下階の該戸境壁3,3…の両端部の下方で最下階床
8,8…下の基礎部9,9…と地盤基礎12,12…と
の間に配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免震集合住宅に関す
るものであり、特に、戸境壁と床とで構成し、且つ、耐
震性を向上する免震集合住宅に関するものである。
るものであり、特に、戸境壁と床とで構成し、且つ、耐
震性を向上する免震集合住宅に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の住戸を水平及び上下方向に
連続して配置する集合住宅は、各住戸の外部に面する開
口部を確保するために柱と梁とで構成されるラーメン構
造にて構築される。
連続して配置する集合住宅は、各住戸の外部に面する開
口部を確保するために柱と梁とで構成されるラーメン構
造にて構築される。
【0003】又、集合住宅の下部基礎部と地盤基礎との
間に免震装置を設置して該集合住宅に作用する地震力を
低減させる基礎免震構法がある。
間に免震装置を設置して該集合住宅に作用する地震力を
低減させる基礎免震構法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の柱と梁とで構成
する集合住宅は、柱及び梁が住戸内に突出し、施工する
際型枠の形状が複雑になると共に、型枠の加工組立等に
大変手間が掛かり型枠工事全体の工事費が多大となる。
又、住戸内に突出する柱及び梁が障害になり、住戸内の
間取り等の自由な設計ができない。更に、床厚及び壁厚
は構造上薄くて良いが、薄くすることにより遮音性に問
題があり構造的に不必要でも床厚及び壁厚を厚くしてい
る。又、薄くするとコンクリートの乾燥収縮に伴う亀裂
や中性化によってコンクリート板の耐久性が劣ることに
なる。
する集合住宅は、柱及び梁が住戸内に突出し、施工する
際型枠の形状が複雑になると共に、型枠の加工組立等に
大変手間が掛かり型枠工事全体の工事費が多大となる。
又、住戸内に突出する柱及び梁が障害になり、住戸内の
間取り等の自由な設計ができない。更に、床厚及び壁厚
は構造上薄くて良いが、薄くすることにより遮音性に問
題があり構造的に不必要でも床厚及び壁厚を厚くしてい
る。又、薄くするとコンクリートの乾燥収縮に伴う亀裂
や中性化によってコンクリート板の耐久性が劣ることに
なる。
【0005】そこで、柱及び梁を上部構造体から無くし
て型枠工事が容易に行え、又、壁及び床のみで構造体を
形成し、各荷重に耐え遮音性にも優れる免震集合住宅を
得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
て型枠工事が容易に行え、又、壁及び床のみで構造体を
形成し、各荷重に耐え遮音性にも優れる免震集合住宅を
得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、複数の住戸を水平及
び上下方向に連続して配置する一棟の集合住宅に於て、
各住戸間には戸境壁を上下階方向に連続して設け、且
つ、該戸境壁は上部荷重を支えると共に、地震力にも抵
抗するよう壁厚を厚く形成し、更に、各階の床は中空ス
ラブで構成し、上部荷重を支えると共に地震力にも抵抗
するよう床厚を厚く形成し、且つ、免震装置を最下階の
該戸境壁の両端部の下方であって、最下階床下の基礎部
と地盤基礎との間に配設する免震集合住宅を提供するも
のである。
するために提案されたものであり、複数の住戸を水平及
び上下方向に連続して配置する一棟の集合住宅に於て、
各住戸間には戸境壁を上下階方向に連続して設け、且
つ、該戸境壁は上部荷重を支えると共に、地震力にも抵
抗するよう壁厚を厚く形成し、更に、各階の床は中空ス
ラブで構成し、上部荷重を支えると共に地震力にも抵抗
するよう床厚を厚く形成し、且つ、免震装置を最下階の
該戸境壁の両端部の下方であって、最下階床下の基礎部
と地盤基礎との間に配設する免震集合住宅を提供するも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図4に従って詳述する。図1は集合住宅1の桁方
向の縦断面を示し、図2はスパン方向の縦断面を示す。
該集合住宅1は複数の住戸2,2…を水平及び上下方向
に連続して配置して一棟の建物を構成する。各住戸2,
2…間の戸境壁3,3…は図4に示すように、複数の縦
筋19と複数の横筋20を格子状に組合せる鉄筋格子の
一対を所々スペーサ(図示せず)で位置決めして壁体を
形成し、その外側は壁厚Tになるよう型枠21を各階の
床6上に組立て、該型枠21内にコンクリートを打設し
て下階から上階方向へ連続して構築する。該縦筋19は
所定個所にて規定の重ねしろを取って接合する。
1乃至図4に従って詳述する。図1は集合住宅1の桁方
向の縦断面を示し、図2はスパン方向の縦断面を示す。
該集合住宅1は複数の住戸2,2…を水平及び上下方向
に連続して配置して一棟の建物を構成する。各住戸2,
2…間の戸境壁3,3…は図4に示すように、複数の縦
筋19と複数の横筋20を格子状に組合せる鉄筋格子の
一対を所々スペーサ(図示せず)で位置決めして壁体を
形成し、その外側は壁厚Tになるよう型枠21を各階の
床6上に組立て、該型枠21内にコンクリートを打設し
て下階から上階方向へ連続して構築する。該縦筋19は
所定個所にて規定の重ねしろを取って接合する。
【0008】尚、該戸境壁3,3…の施工に於て、予め
鋼材で製作される定形の該型枠21をクレーン(図示せ
ず)等で移動させながらコンクリートを打設すれば、該
戸境壁3,3…を効率的に構築することができる。
鋼材で製作される定形の該型枠21をクレーン(図示せ
ず)等で移動させながらコンクリートを打設すれば、該
戸境壁3,3…を効率的に構築することができる。
【0009】又、該戸境壁3,3…は上部の荷重を支え
ると共に、地震時に桁行き方向については主に該戸境壁
3,3…の面外方向の曲げとせん断耐力でもって抵抗
し、又、スパン方向については主に該戸境壁3,3…の
面内せん断力で抵抗するようにして、構造的に柱の役割
を果たすよう通常より壁厚Tを厚くして構築する。該壁
厚Tは前記住戸2,2…間の遮音性等を高めるため略3
0cm以上を可とする。然るときには、該戸境壁3,3…
のコンクリート表面から空気中の炭酸ガスの作用を受
け、コンクリートのアルカリ性が失われる中性化現象の
進行を抑えると共に、内部に配置されている前記縦筋1
9及び前記横筋20の腐食をなくし前記戸境壁3,3…
の耐久性を維持する。
ると共に、地震時に桁行き方向については主に該戸境壁
3,3…の面外方向の曲げとせん断耐力でもって抵抗
し、又、スパン方向については主に該戸境壁3,3…の
面内せん断力で抵抗するようにして、構造的に柱の役割
を果たすよう通常より壁厚Tを厚くして構築する。該壁
厚Tは前記住戸2,2…間の遮音性等を高めるため略3
0cm以上を可とする。然るときには、該戸境壁3,3…
のコンクリート表面から空気中の炭酸ガスの作用を受
け、コンクリートのアルカリ性が失われる中性化現象の
進行を抑えると共に、内部に配置されている前記縦筋1
9及び前記横筋20の腐食をなくし前記戸境壁3,3…
の耐久性を維持する。
【0010】一方、該戸境壁3,3…には図2に示すよ
うに将来の二戸一の使用にも容易に対応するように、予
め所定の個所に出入口4程度の開口を見越して開口周囲
部5に補強筋を配設して置くものとする。
うに将来の二戸一の使用にも容易に対応するように、予
め所定の個所に出入口4程度の開口を見越して開口周囲
部5に補強筋を配設して置くものとする。
【0011】次に図3に従って各階の床6を説明する。
該床6は下部を施工の合理化のためプレキャストコンク
リート6bを使用し上部は現場打ちコンクリート6aで
構築する。該プレキャストコンクリート6bは該床6の
軽量化を図るため前記集合住宅1のスパン方向に所定間
隔で配設される鋼管14,14…と該鋼管14,14…
を下部で支持する受台15,15…と該鋼管14,14
…の下部に位置し、主筋17b,17b…及び配力筋1
6b,16b…が格子状に配設することにより構成す
る。
該床6は下部を施工の合理化のためプレキャストコンク
リート6bを使用し上部は現場打ちコンクリート6aで
構築する。該プレキャストコンクリート6bは該床6の
軽量化を図るため前記集合住宅1のスパン方向に所定間
隔で配設される鋼管14,14…と該鋼管14,14…
を下部で支持する受台15,15…と該鋼管14,14
…の下部に位置し、主筋17b,17b…及び配力筋1
6b,16b…が格子状に配設することにより構成す
る。
【0012】又、該鋼管14,14…の所々に下部は配
力筋16b,16b…にU字状で斜めに係着し、上部は
現場で配設される配力筋16a,16a…にU字状で斜
めに係着できる長さの突出部18aを有するスタラップ
18を配設する。尚、該受台15,15…にはコンクリ
ート打設による該鋼管14,14…の浮上り防止金具1
5a,15a…を取着する。該床6,6…の施工は、該
プレキャストコンクリート6b,6b…が折れないよう
所々に下階より仮設のサポート材(図示せず)を配設し
た後、上部主筋17a,17a…及び上部配力筋16
a,16a…を格子状に配筋し、その後、前記スタラッ
プ18の上部突出部18a,18a…をハッカー(図示
せず)で該上部配力筋16a,16a…にU字状に係着
する。
力筋16b,16b…にU字状で斜めに係着し、上部は
現場で配設される配力筋16a,16a…にU字状で斜
めに係着できる長さの突出部18aを有するスタラップ
18を配設する。尚、該受台15,15…にはコンクリ
ート打設による該鋼管14,14…の浮上り防止金具1
5a,15a…を取着する。該床6,6…の施工は、該
プレキャストコンクリート6b,6b…が折れないよう
所々に下階より仮設のサポート材(図示せず)を配設し
た後、上部主筋17a,17a…及び上部配力筋16
a,16a…を格子状に配筋し、その後、前記スタラッ
プ18の上部突出部18a,18a…をハッカー(図示
せず)で該上部配力筋16a,16a…にU字状に係着
する。
【0013】上部の配筋終了後、所定個所に型枠21,
21…を配設して該型枠21,21…内にコンクリート
を打設して上部現場打ちコンクリート6aと該プレキャ
ストコンクリート6bとを一体として床厚Wを有する該
床6,6…を構築する。該床6,6…は前記したよう
に、鋼管14,14…を配設して中空スラブにすること
により、通常より該床厚Wを厚くして梁としての役割を
果して常時の荷重を支えると共に地震力にて抵抗する。
該床厚Wは前記壁厚Tと同様、遮音性を高めるため略3
0cm以上を可とする。
21…を配設して該型枠21,21…内にコンクリート
を打設して上部現場打ちコンクリート6aと該プレキャ
ストコンクリート6bとを一体として床厚Wを有する該
床6,6…を構築する。該床6,6…は前記したよう
に、鋼管14,14…を配設して中空スラブにすること
により、通常より該床厚Wを厚くして梁としての役割を
果して常時の荷重を支えると共に地震力にて抵抗する。
該床厚Wは前記壁厚Tと同様、遮音性を高めるため略3
0cm以上を可とする。
【0014】尚、該床厚W及び前記壁厚Tを厚くするこ
とによる重量増に対しては、コンクリートを超軽量コン
クリート等を使用することにより対応すればよい。又、
前記プレキャストコンクリート6b,6b…に代えて、
該床6,6のすべてを現場打ちコンクリート6a,6a
…で構築してもよい。
とによる重量増に対しては、コンクリートを超軽量コン
クリート等を使用することにより対応すればよい。又、
前記プレキャストコンクリート6b,6b…に代えて、
該床6,6のすべてを現場打ちコンクリート6a,6a
…で構築してもよい。
【0015】次に図4により前記戸境壁3,3…と前記
床6,6…との交差部を説明する。該床6,6…の下部
と該戸境壁3,3…の上部とを結ぶ交差部のコンクリー
トは傾斜する型枠21によりハッチ7をつけて補強す
る。該壁厚Tを厚くすることと該ハッチ7,7で補強す
ることにより地震力による前記主筋17a,17bの該
戸境壁3,3…からの抜け出しを抑えることができる。
又、小径の該主筋17a,17bを数多く配設してコン
クリートとの付着表面積を多くして規定の埋込み長さを
保持することができる。
床6,6…との交差部を説明する。該床6,6…の下部
と該戸境壁3,3…の上部とを結ぶ交差部のコンクリー
トは傾斜する型枠21によりハッチ7をつけて補強す
る。該壁厚Tを厚くすることと該ハッチ7,7で補強す
ることにより地震力による前記主筋17a,17bの該
戸境壁3,3…からの抜け出しを抑えることができる。
又、小径の該主筋17a,17bを数多く配設してコン
クリートとの付着表面積を多くして規定の埋込み長さを
保持することができる。
【0016】このように上部構造体が該戸境壁3,3…
と該床6,6…とで構成される前記集合住宅1は耐震的
に不利なため基礎部9,9…に免震装置13,13…を
用いて地震力を低減させる。該免震装置13,13…は
該集合住宅1のスパン方向最下階の該戸境壁3,3…の
両端部の下方に位置して、最下階の床8下のコンクリー
ト基礎部9,9…と地盤上の基礎梁12,12との間に
複数配設する。各該コンクリート基礎部9,9…間は下
梁10,10…で連結して該集合住宅1の基礎を形成す
る。尚、該下梁10,10…と該基礎梁12,12…と
の間には該免震装置13,13…の保守点検のための免
震ピット11を設ける。
と該床6,6…とで構成される前記集合住宅1は耐震的
に不利なため基礎部9,9…に免震装置13,13…を
用いて地震力を低減させる。該免震装置13,13…は
該集合住宅1のスパン方向最下階の該戸境壁3,3…の
両端部の下方に位置して、最下階の床8下のコンクリー
ト基礎部9,9…と地盤上の基礎梁12,12との間に
複数配設する。各該コンクリート基礎部9,9…間は下
梁10,10…で連結して該集合住宅1の基礎を形成す
る。尚、該下梁10,10…と該基礎梁12,12…と
の間には該免震装置13,13…の保守点検のための免
震ピット11を設ける。
【0017】該免震装置13,13…は、該戸境壁3,
3…の真下で軸力を支えながら水平方向に弾力性のある
積層ゴム(図示せず)と地震力を素早く吸収するダンパ
(図示せず)で構成し、該集合住宅1が受ける地震力を
1/3〜1/5に低減させる。
3…の真下で軸力を支えながら水平方向に弾力性のある
積層ゴム(図示せず)と地震力を素早く吸収するダンパ
(図示せず)で構成し、該集合住宅1が受ける地震力を
1/3〜1/5に低減させる。
【0018】尚、実施の形態に示した戸境壁及び床の形
状、大きさ等はこれに限定されるべきものではなく、集
合住宅の設計により適宜変更される。斯くして、免震装
置を用いることにより上部構造体は戸境壁と床のみの簡
便な構造となり、集合住宅の施工性の向上及び耐震性が
向上する。
状、大きさ等はこれに限定されるべきものではなく、集
合住宅の設計により適宜変更される。斯くして、免震装
置を用いることにより上部構造体は戸境壁と床のみの簡
便な構造となり、集合住宅の施工性の向上及び耐震性が
向上する。
【0019】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0020】
【発明の効果】本発明は各住戸からなる上部構造体が戸
境壁と床とで構成されているので、コンクリート打設の
型枠は殆ど平板で構成することができ、型枠の加工、組
立等が容易に行え、転用回数も多くできる等型枠工事の
工期短縮及びコストダウンが図れる。又、各住戸内は柱
及び梁がないため居住性が向上すると共に、平面プラニ
ングの自由度が高くなり、多様な間取りが可能となる。
更に、戸境壁及び床は構造的に柱及び梁の役割を果たす
ため必然的に厚くなった結果、遮音性が向上すると共に
コンクリートの中性化の進行を抑え耐久性が向上する。
又、床を中空スラブにすることにより空気層があるため
断熱性、保温性に優れ、外部に面している個所も結露が
発生しない。
境壁と床とで構成されているので、コンクリート打設の
型枠は殆ど平板で構成することができ、型枠の加工、組
立等が容易に行え、転用回数も多くできる等型枠工事の
工期短縮及びコストダウンが図れる。又、各住戸内は柱
及び梁がないため居住性が向上すると共に、平面プラニ
ングの自由度が高くなり、多様な間取りが可能となる。
更に、戸境壁及び床は構造的に柱及び梁の役割を果たす
ため必然的に厚くなった結果、遮音性が向上すると共に
コンクリートの中性化の進行を抑え耐久性が向上する。
又、床を中空スラブにすることにより空気層があるため
断熱性、保温性に優れ、外部に面している個所も結露が
発生しない。
【0021】更に又、免震装置によって集合住宅に作用
する地震入力が低減されるため、上部構造体は戸境壁と
床のみの簡便な構造で耐震性を向上させて従来7階建て
が限度であったものを15階位の中高層の集合住宅に適
用することが可能となる等、正に著大なる効果を奏する
発明である。
する地震入力が低減されるため、上部構造体は戸境壁と
床のみの簡便な構造で耐震性を向上させて従来7階建て
が限度であったものを15階位の中高層の集合住宅に適
用することが可能となる等、正に著大なる効果を奏する
発明である。
【図1】本発明の一実施の形態を示し、免震集合住宅の
桁方向縦断解説図。
桁方向縦断解説図。
【図2】免震集合住宅のスパン方向縦断解説図。
【図3】中空スラブの一部切欠縦断面図。
【図4】住戸の戸境壁と床との交差部を示す一部切欠縦
断面図。
断面図。
1 集合住宅 2 住戸 3 戸境壁 6 中空スラブ 9 基礎部 12 地盤基礎 13 免震装置 T 壁厚 W 床厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 伸行 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 八田 直人 神奈川県横浜市神奈川区富家町1番地1 株式会社熊谷組横浜支店内 Fターム(参考) 2D046 DA13 DA15
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の住戸を水平及び上下方向に連続し
て配置する一棟の集合住宅に於て、各住戸間には戸境壁
を上下階方向に連続して設け、且つ、該戸境壁は上部荷
重を支えると共に、地震力にも抵抗するよう壁厚を厚く
形成し、更に、各階の床は中空スラブで構成し、上部荷
重を支えると共に地震力にも抵抗するよう床厚を厚く形
成し、且つ、免震装置を最下階の該戸境壁の両端部の下
方であって、最下階床下の基礎部と地盤基礎との間に配
設することを特徴とする免震集合住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10354352A JP2000179178A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 免震集合住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10354352A JP2000179178A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 免震集合住宅 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000179178A true JP2000179178A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18436987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10354352A Withdrawn JP2000179178A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 免震集合住宅 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000179178A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009068278A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Okumura Corp | 免震建物 |
JP2018035616A (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | さくら構造株式会社 | 免震構造物 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10354352A patent/JP2000179178A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009068278A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Okumura Corp | 免震建物 |
JP2018035616A (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | さくら構造株式会社 | 免震構造物 |
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Legal Events
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