JP2000176011A - 医療用色素送出システム - Google Patents

医療用色素送出システム

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JP2000176011A
JP2000176011A JP10360188A JP36018898A JP2000176011A JP 2000176011 A JP2000176011 A JP 2000176011A JP 10360188 A JP10360188 A JP 10360188A JP 36018898 A JP36018898 A JP 36018898A JP 2000176011 A JP2000176011 A JP 2000176011A
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medical
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管造影法などの診断方法に用いる色素を空
気が導入される危険がなく体内に送り込むシステムを提
供する。 【解決手段】 医療用色素送出システムは、医療用色素
容器と、この容器から医療用色素を吸い出すと共に色素
を患者に投与するための注入器とを含む。このシステム
に、医療用色素容器と流路連絡した入口と注入器と流路
連絡した出口とを有する弁を配置する。この弁は浮揚チ
ャンバを画定するハウジングを含み、その中に弁座と浮
揚部材を配置する。この浮揚部材は医療用色素がなくな
ると弁座開口を密封遮断し、残りの流体は制限された流
量を提供する側路に強制的に送り込まれ、医療用色素容
器が空になったことを示す触覚的警報をシステムのオペ
レータに提供するが、オペレータはまだ残りの色素をシ
ステムから吐きださせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に医療用色素送出
システムに関する。さらに詳しくは、本発明は、色素送
出システムに空気を導入する危険性を最小化する、患者
の体内に医療用色素を送り込むためのシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療用色素送出システムは、色素を患者
に注入するために医療者によって使用される。色素は、
血管造影法など様々な診断法のための造影剤として役立
つ。医療用色素送出システムは一般的に、色素を患者の
体内へ導入する機構に一連の導管を介して流路連絡状態
に接続された医療用色素容器を含む。この機構は色素を
容器から吸い出し、次いで色素をシステムを介して患者
の体内に注ぐ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】医療用色素送出システ
ムを使用して患者に診断試験を実行するときに、オペレ
ータは一般的に、モニタ上の患者の表示画面に注意を集
中し、色素送出システム内の色素の量には注意を集中し
ない。これは、オペレータが気付かないうちに色素容器
の残量が少なくなり、それによってシステム内に空気を
引き込む原因になることがある。この空気を除去するに
は、時間のかかる努力を必要とする。空気が除去されな
ければ、空気が患者の体内に入り、塞栓症やその他の有
害な作用を引き起こすかもしれない。さらに、システム
内への空気の侵入は、わずかな遅れでも望ましくない結
果につながりかねない、きわどい操作手順時にしばしば
発生する。
【0004】一般的な血管造影法には80ccから300
ccの間の医療用色素が必要である。また、医療用色素は
一般的に、50cc、100cc、または150cc入りの容
器で販売され、100cc入りのバッグが最も一般的であ
る。血管造影法には2つ以上の容器が必要になるので、
オペレータは1つの容器の残量が少なくなったらそれを
すばやく察知し、次の満杯の容器にすばやく切り換えな
ければならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
関連技術の限界および欠点による問題の1つまたはそれ
以上を実質的に回避する医療用色素送出システムに関す
る。
【0006】これらおよびその他の利点を達成するた
め、および本発明の目的に従って、具体化され、幅広く
記載するように、本発明は医療用色素容器と、該容器か
ら医療用色素を吸引すると共に医療用色素をシステム流
路を介して患者に注入するための装置とを含む。このシ
ステムには、医療用色素容器に流路連絡する入口と、吸
入装置に流路連絡する出口とを有する弁が配置される。
弁は、ある量の医療用色素を含むように作られたチャン
バを画定するハウジングと、このチャンバ内に出口と流
路連絡状態に配置された弁座と、浮揚部材とを含む。浮
揚部材は、チャンバ内に配置された医療用色素内で浮遊
するように作られ、チャンバに医療用色素が無くなると
弁座にもたれて着座し、それにより弁座開口が覆われ
る。
【0007】弁は、医療用色素の残量が少なくなると弁
座開口からの流量に対し制限された流量を与えるように
構成された、吸引装置に流路連絡した側路をも含むこと
ができる。この制限流量は、医療用色素の残量が少なく
なったことを知らせるオペレータへの触覚警報として作
用し、オペレータはシステムの流路から残りの色素を一
掃することができる。
【0008】本発明のその他の特徴および利点について
は以下の説明で述べ、部分的には説明から明らかにな
り、また本発明の実施によって学習することができよ
う。本発明の目的およびその他の利点は、明細書および
請求の範囲だけでなく添付の図面でも特に指摘する装置
によって実現され達成される。
【0009】上述の概要および以下の詳細な記述はどち
らも例証および解説であって、請求の範囲に記載された
本発明についてさらに詳しい説明を提供することを意図
していることを理解されたい。
【0010】
【発明の実施の形態】本明細書に組み込まれ、その一部
を構成する添付の図面は本発明の実施の形態を図示し、
記述と共に、本発明の目的、利点、および原理を説明す
るのに役立つ。
【0011】ここで、本発明の現在の好適な実施の形態
について、その実施例を示す添付の図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0012】本発明の医療用色素送出システムを図1に
示す。このシステムは一般的に医療用色素容器20と、
医療用色素を容器20から吸引すると共に色素を患者へ
注入するための注入器10またはその他の手段と、シス
テム内の医療用色素のレベルを監視するための弁30
と、システム内の医療用色素の流量を調節するための流
量調整弁40と、医療用色素を患者に注入する流体吐出
装置80とを含む。任意選択的に、操作手順の前、途
中、または後に代替流体を患者に投与するために、弁マ
ニホルド50をシステムに設けることができる。これら
の構成部品は、図1に示すように、医療用色素を患者に
投与するために、システムの流路を規定する一連の導管
を介して、流路連絡状態に接続される。
【0013】医療用色素容器20は、当該技術上公知の
医療用色素のいずれかを入れるのに使用できるバッグ、
ボトル、またはその他の任意の種類の容器とすることが
できる。医療用色素容器20の出口は、導管22、38
を介して三方流量調整弁40のポートに接続される。シ
ステム内および容器20からの色素の流動を促進するた
めに、色素容器空気抜き24(図8参照)を容器20の
出口付近に配置することができる。
【0014】流量調整弁40の第2ポートは導管18を
介して注入器10に接続され、弁40の第3ポートは、
導管48、58を介して流体吐出装置80に流路連絡状
態で接続される。弁40は、容器20と注入器10との
間、および注入器10と吐出装置80との間の色素の流
量を選択的に制御する。吐出装置80は、針、カニュー
レ、またはカテーテルなど、医療用色素を患者に注入す
るための任意の装置とすることができる。
【0015】調整弁40は、流れを支配するために少な
くとも2つの位置の間で可動な弁要素を有する三方弁と
することができる。第1位置では、弁要素は、弁40の
第1ポートを第2ポートと流路連絡状態に接続するが、
第3ポートを通る流れは遮断するように作動する。この
位置では、医療用色素を医療用色素容器20から注入器
10へ引き込むことができるが、吐出装置80を通る流
れは阻止される。第2位置では、弁要素は、弁40の第
2ポートを第3ポートと流路連絡状態に接続するが、第
1ポートを通る流れは遮断する。この位置では、注入器
10に含まれる医療用色素を吐出し装置80を介して患
者へ注入することができるが、注入器10から容器20
への逆流は阻止される。
【0016】弁30を容器20と調整弁40との間のシ
ステム流路に配置し、医療用色素容器20が空になると
オペレータに警報を出すように構成する。図2に示すよ
うに、弁30は、上部を入口34によって、下部を出口
35によって囲まれたハウジング31を含む。入口34
は、導管22を介して医療用色素容器20(図1)に流
路連絡状態に接続される。出口35は、導管38を介し
て流量調整弁40(図1)に流路連絡状態に接続され
る。
【0017】ハウジング31は、ある量の医療用色素を
入れる貯蔵容器として機能する浮揚チャンバ32をも画
定する。実質的に円錐形である弁座37をハウジング3
1内に配置し、弁座37は弁座を通って出口35と流路
連絡する開口を有する。出口35より大きい直径を持つ
浮揚部材またはボール33を浮揚チャンバ32内に配置
し、浮揚チャンバ32内の前記量の医療用色素内で浮揚
するように作られる。浮揚チャンバ32の医療用色素が
空になると、浮揚部材33が弁座37上に着座し、した
がって出口35が遮断され、そこを通る空気またはその
他の流体の流れが阻止される。
【0018】医療用色素送出システムを作動させるため
に、オペレータは、容器20が注入器10と流路連絡す
るように調整弁40を設定する。図1に示すように、注
入器10はハウジング12と、ハウジング12内にぴっ
たり適合し、ハウジングと共にすべり流体密封状態を形
成するプランジャ14とを含む。プランジャ14をハウ
ジング12から引き出すと、真空が形成され、医療用色
素が導管22、38、18を介して注入器ハウジング1
2に引き込まれ、浮揚チャンバ32が医療用色素で満た
される。ひとたび注入器ハウジング12に医療用色素が
入れられると、調整弁40は、注入器10を吐出装置8
0と流路連絡状態に接続すると共に注入器と容器20と
の間の逆流を阻止するように設定される。注入器プラン
ジャ14は次にハウジング12内に押し込まれ、医療用
色素は強制的に導管18、48、58を介して最終的に
吐出装置80を介して患者の体内へ注入される。充分な
色素が患者に注入されるか色素が無くなるまで、これら
のステップが数回繰り返される。
【0019】色素を患者に投与する前に、システムの流
路から空気を排出させるために、システムに呼び水(プ
ライミング)を施す必要がある。しかし、この時、弁3
0の浮揚チャンバ32には色素が全く無くなるので、浮
揚部材は弁座にもたれて着座し、容器20から注入器1
0への流れを遮断する。したがって、プランジャ14を
ハウジング12から引き出し、それによって医療用色素
を弁30に引き込む際に、弁30は浮揚部材33が弁座
37にもたれて着座しないように操作しなければならな
い(例えば弁を水平の向きに保持する)。充分な医療用
色素が浮揚チャンバ32に入ったら、弁30をその通常
の垂直の向きに戻すことができる。
【0020】システム内に充分な医療用色素があると
き、浮揚チャンバ32は浮揚部材33を浮場させるのに
充分な医療用色素を含み、したがって医療用色素は邪魔
されずに弁30から流れることができる。しかし、医療
用色素容器20内の医療用色素が少なくなると、浮揚チ
ャンバ32には浮揚部材33を浮揚させるのに充分な医
療用色素が含まれなくなる。すると浮揚部材33は弁座
37に着座し、出口35の開口が密閉され、注入器10
の操作によって色素容器空気抜きからシステム内に空気
が引き込まれるのを防止する。したがって、弁30は、
不注意による患者への空気の注入に伴う有害な作用を防
止する。
【0021】浮揚部材33が弁座37にもたれて着座す
ると、導管38、18内に残っている色素を注入器ハウ
ジング内に引き込むことができなくなる。しかし、オペ
レータは、操作を完了するために、この残りの医療用色
素を使用したいと思うかもしれない。残りの色素を使用
できるようにするために、弁30は側路を含む。出口3
5が浮揚部材33によって密閉されると、空気を側路に
引き込むことができ、残りの流体を使用することができ
る。側路はシステム内に制限された流量を提供するよう
に構成され、それにより、注入器10を用いてシステム
内に流体を引き込むために必要な力が増加する。これに
よりオペレータに、システムに残っている色素の量が少
ないことを触覚で警告するが、オペレータはそれでも、
そうしたければこの残りの色素を使用することができ
る。
【0022】様々な側路構成を図2ないし図9に示す。
特に明記しない限り、弁30の上述の構成部品は各々の
実施の形態で同一である。
【0023】側路がシステム内の制限された流量を提供
し、システム内の色素の残量が少ないことを触覚で警告
するものである限り、開示したもの以外にも多岐にわた
るその他の側路の実施の形態が考えられる。
【0024】図2に示す実施の形態では、側路36は弁
座37の上流に導管22を介して容器20と流路連絡状
態の入口を有し、弁座37の下流に導管38と流路連絡
状態の出口を有する。したがって、側路36は容器20
と調整弁40との間に、弁座37を「迂回」する代替流
路を規定する。図2に示す側路入口は導管22に接続し
ているが、これは弁座37より上(すなわち上流)のい
ずれかの位置でハウジング31に接続することもでき
る。
【0025】この実施の形態では、側路36の断面積は
弁座37を通る開口より実質的に小さく、オペレータが
医療用色素を側路36を通して引き込むためにはより大
きい力を必要とする。この文脈で使用する「実質的に小
さい」とは、弁座開口および出口35に比較して充分に
小さく、注入器プランジャ14を引き出すために要する
力に顕著な差が表れ、したがって浮揚部材33が弁座3
7にもたれて着座していることがオペレータに触覚的に
警告されるほどであることを意味する。例えば、弁座開
口が約0.0625インチ以上であるときに、側路の直
径は約0.025〜0.035インチとすることができ
る。
【0026】図3および図4に示す別の実施の形態で
は、側路36aは弁座37aと一体化されており、それ
以外は図2に示した弁座37と同じである。したがっ
て、医療用色素容器20の残量が少なくなると、浮揚部
材33が弁座37aに着座するが、スロットを設けた側
路36aは遮断されず、したがって、流体をそこから引
き込むことが出来る。スロットを設けた側路36aは、
弁座開口より実質的に小さい開口を有し、したがって流
体を側路36aから引き込むにはより大きい力を必要と
する。
【0027】図5に示す別の実施の形態では、側路36
bは、弁座61とばね63によって所定の付勢力を掛け
て弁座61に対し付勢された弁部材62とを備えたバイ
パス弁80を含む。弁座37を通る開口が浮揚部材33
によって遮断されると、注入器10(図1)による連続
引込みがシステムの吸込み力を増加させる。この増加し
た吸込み力はばね63によって与えられた所定の付勢力
に打ち勝ち、弁部材62が弁座61から外れ、それによ
って側路36bの流路が開放される。望ましくは使用者
が調整できる所定の付勢力は、医療用色素が無くなって
きたことをオペレータに警告する触覚抵抗を提供しなが
ら、しかもオペレータがシステムに残りの色素を引き込
むことを可能にするのに充分なように選択する。この実
施の形態では、バイパス弁80が触覚抵抗を提供するよ
うに作動するので、側路の断面積は重要ではない。しか
し、より小さい側路断面積(弁座開口直径に比較して)
と弁80の組合せを使用することができる。
【0028】図6に示す別の実施の形態では、側路36
cは弁座37の下流に第1開口を、弁30の外壁に隣接
して第2開口を含む。バイパス弁39は、外部の空気を
第2開口から側路36cに選択的に導入させる。バイパ
ス弁39は、図5に示したものと同様のばねで付勢され
た弁とすることができ、あるいは浮揚部材が弁座開口を
覆うことによって生じる抵抗の増加が検知されたとき
に、オペレータが単に非流動位置から流動位置に切り換
えるだけのストップコック状の構造とすることもでき
る。
【0029】図7に示す別の実施の形態では、側路36
dは、バイパス弁座72に配置された可撓性有孔ゴム片
71を有するバイパス弁70を含む。有孔ゴム片71は
バイパス弁座72と同一直径であり、封止体(シール)
として作用し、集合的に弁座37を通る開口より実質的
に小さい面積のゴム片71の1つ以上の開口73に流体
を強制的に通過させる。
【0030】他の弁の実施の形態を図8および図9に示
す。図8に示すように、弁130は、容器20から送出
される医療用色素を入れるための浮揚チャンバ134を
画定する弁ハウジング132を含む。弁ハウジング13
2の底部に通路136を形成し、これを導管38と流路
連絡状態に接続する。導管38の上流で通路136は、
色素送出流路138と側路140との2つの別個の流路
に分岐する。図2に示す実施の形態と同様に、側路14
0は送出流路138より実質的に小さい断面積を持ち、
システムを通る制限された流量を提供し、それにより、
注入器10でシステム内に流体を引き込むために必要な
力が増加する。これによりオペレータに、システム内の
色素の残量が少なくなったことを触覚的に警告すること
ができるが、オペレータはそう望めばこの残りの色素を
使用することができる。側路140は、図5ないし図7
に示すバイパス弁構成を含むこともできる。
【0031】送出チャネル138は弁座142と流路連
絡状態に接続され、この弁座の形状は円錐形または半球
形とすることができる。上述の実施の形態の場合と同様
に、浮揚部材またはボール144を浮揚チャンバ134
内に入れ、浮揚チャンバ134内に色素が無くなったら
弁座142に着座させ、それによって送出路138を通
る空気やその他の流体の流れを遮断する。
【0032】弁座142に隣接して、側路140につな
がる拡大開口146がある。送出路138が浮揚部材1
44によって遮断されると、拡大開口146に少量の色
素が貯蔵され、側路140内で、空気ではなく、色素の
流れが促進される。
【0033】開口146が浮揚部材144によって誤っ
て遮断されるのを防止するために、浮揚部材144は、
弁座142を包囲するケージ148内に配置する。その
結果、浮揚チャンバ134内での浮揚部材144の運動
は制限され、浮揚部材144は、浮揚チャンバ134に
色素が無くなったときにだけ弁座142内に静止するこ
とができる。
【0034】システムのプライミングを促進するため
に、弁130はハウジング132の外面から外側に向か
って伸長する任意選択的弾性プライミング部材150を
含むことができる。部材150はハウジング132の外
周壁の一部を構成するが、ハウジング132の他のより
剛性の外周壁に比較して実質的に半円筒形または半球形
の突出部を含む。システムにプライミングを施すため
に、プライミング部材150を押し下げてから放すと吸
込み作用が発生し、医療用色素が容器20から浮揚チャ
ンバ134内に引き込まれる。
【0035】代替的に、ハウジング132の選択された
部分を可撓性に形成し、プライミング部材150と同様
にシステムを押し下げてプライミングを行うことができ
るようにすることもできる。可撓性に形成されたハウジ
ング132の部分は、浮揚部材144および側路140
の機能および性能を妨げないように選択される。例え
ば、ハウジング132の上部を可撓性にし、下部を剛性
にすることができる。
【0036】別の代替例として、弁130は、注入器の
針を挿入するポート152を含むことができる。注入器
を作動させるとチャンバ134内に吸引力が生じ、医療
用色素が容器20から浮揚チャンバ134内に引き込ま
れる。プライミングが達成された後、注入器をポート1
52から引き抜くことができる。ポート152は、注入
器を刺して穴をあけ、その後注入器を引き抜いたときに
閉じて再密閉することができるゴムシールを含むことが
望ましい。別の代替例として、当該技術上公知の何らか
の弁をハウジング132に形成して、プライミングが必
要なときにチャンバ134に空気を流入させるようにす
ることもできる。
【0037】上述のプライミング法はどれも、開示した
弁の実施の形態の各々に使用してプライミングを実行す
ることができる。
【0038】図9に示す実施の形態は、浮揚部材および
弁座の形状を除いて、図8に示すものと同一である。図
9に示すように、浮揚部材244は、実質的に円筒形の
頂部245と、頂部245から下向きに伸長する長尺の
細い部分246とを含む。さらに、弁座は、部材246
の同様の形状の端部と合う大きさに形成された小さい凹
部250を含み、送出路138をぴったり密閉するよう
に変形されている。
【0039】浮揚部材244の構成は2つの設計要件、
すなわち医療用色素内の充分な浮力および送出路の効果
的な密閉に基づく。医療用色素は一般的に比重が小さ
く、粘度が高い。したがって、浮揚部材は、医療用色素
内で浮揚するために充分な浮力を持たなければならない
が、弁座を密閉するために充分な重量をも持たなければ
ならない。図9に示す浮揚部材244は、送出路を密閉
するために必要な浮揚部材および弁座表面積を最小化す
ることによって、これらの設計要件を達成する。浮揚部
材244はさらに、上部部材245のより大きい重量を
利用して下部部材246を押し下げ、それを弁座250
にしっかりと押しつける。部材244の総重量は、例え
ば図8に示す弁座を密閉するために必要な部材より軽く
することができる。
【0040】ケージ148内の浮揚部材244の向きを
制御するために、浮揚部材244の側部248は平坦化
され、ケージ148の側壁に対し小さい公差で離間して
配置される。その結果、部材246は弁座の凹部250
と嵌合し、送出路138をしっかりと密閉する。
【0041】上述の弁の実施の形態は各々、プラスチッ
クまたは医療用に設計された任意の適切な材料で形成す
ることができる。
【0042】当業者には、本発明の精神または範囲から
逸脱することなく、本発明の医療用色素送出システムの
様々な修正や変更を行うことができることが明白であろ
う。例えば、上述の弁の実施の形態の各々から側路を除
去することができる。代わりに、浮揚部材が弁座に着座
したときにオペレータが抵抗の増加を感知したとき、オ
ペレータが色素の投与を停止し、血管造影法を実行する
ことができ、あるいはシステム内の残りの色素を使用す
る場合には、オペレータが弁を操作し(例えば弁を横に
倒して浮揚部材を弁座から外すことによって)、残りの
色素を注入器に引込んで患者に注入させることもでき
る。したがって、本発明は、付属の請求の範囲またはそ
の均等物に該当するならば本発明の変化例や変更例をも
含むつもりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用色素送出システムの線図であ
る。
【図2】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の立
面図である。
【図3】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の別
の実施の形態の立面図である。
【図4】図3に示す弁の斜視図である。
【図5】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の別
の実施の形態の立面図である。
【図6】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の別
の実施の形態の立面図である。
【図7】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の別
の実施の形態の立面図である。
【図8】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の別
の実施の形態の立面図である。
【図9】図1に示す医療用色素送出システム用の弁の別
の実施の形態の立面図である。
【符号の説明】
10 注入器 20 医療用色素容器 22 導管 24 空気抜き 30 弁 40 流量調整弁 48 導管 50 弁マニホルド 58 導管 80 流体吐出装置
フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 AA07 BB01 CC01 CC03 DD08 EE11 FF01 FF05 GG06 JJ01 JJ04 JJ06 JJ10 QQ42 QQ43 QQ58

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用色素をシステム流路を介して患者
    に投与するための医療用色素送出システムであって、 医療用色素容器と、 前記容器から医療用色素を吸引し、医療用色素をシステ
    ム流路を介して患者に投与するための装置と、 医療用色素容器と流路連絡している入口と、吸引装置と
    流路連絡している出口とを有する弁であって、ある量の
    医療用色素を入れるように作られたチャンバを画定する
    ハウジングと、前記チャンバ内に配置され、前記出口と
    流路連絡されている開口を有する弁座と、前記チャンバ
    内にあって、前記量の医療用色素内に浮遊すると共に前
    記チャンバ内の医療用色素が実質的に空になると前記弁
    座にもたれて着座して弁座開口を覆う浮揚部材とを含む
    前記弁と、を有する医療用色素送出システム。
  2. 【請求項2】 前記弁が前記吸引装置と流路連絡してい
    る側路をさらに含み、前記側路が弁座開口を通る流量に
    比較して制限された流量を提供するように構成され、前
    記側路により残りの医療用色素をシステム流路から一掃
    することができる請求項1に記載の医療用色素送出シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記側路が前記弁座開口を画定する弁座
    の壁内のスロットから成り、前記スロットが弁座開口よ
    り実質的に小さい開口を有し、それによって浮揚部材が
    弁座に着座したときに前記スロットを覆わない請求項2
    に記載の医療用色素送出システム。
  4. 【請求項4】 前記側路が弁座開口の上流の入口と弁座
    開口の下流の出口とを有する請求項2記載の医療用色素
    送出システム。
  5. 【請求項5】 前記側路が、側路を通る制限された流量
    を提供するためにその中に配置されたバイパス弁を含む
    請求項2に記載の医療用色素送出システム。
  6. 【請求項6】 前記バイパス弁が弁座と、所定の付勢力
    により弁座に対して付勢された弁部材とを有する請求項
    5に記載の医療用色素送出システム。
  7. 【請求項7】 前記側路が弁座開口より実質的に小さい
    断面積を有する請求項2に記載の医療用色素送出システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記側路が弁座開口の下流の開口と、外
    部空気と選択的に流路連絡する反対側の開口とを有し、
    前記側路が外部空気を側路に選択的に流入させるための
    バイパス弁を有する請求項2に記載の医療用色素送出シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記バイパス弁が弁座開口より実質的に
    小さい貫通開口を有する可撓性部材を含む請求項5に記
    載の医療用色素送出システム。
  10. 【請求項10】 前記浮揚部材が実質的に球形である請
    求項1に記載の医療用色素送出システム。
  11. 【請求項11】 前記浮揚部材が第1部分と、該第1部
    分から伸長する長尺の第2部分とを有し、前記第2部分
    が前記第1部分より小さい寸法の断面を有する請求項1
    に記載の医療用色素送出システム。
  12. 【請求項12】 前記浮揚部材の前記第2部分の端部
    が、弁座にもたれて着座して弁座開口を閉止する形状で
    ある請求項11に記載の医療用色素送出システム。
  13. 【請求項13】 前記弁が、チャンバ内に配置され弁座
    を包囲するケージと、チャンバ内の浮揚部材の運動を制
    限するために前記ケージ内に配置された浮揚部材とをさ
    らに含む請求項1に記載の医療用色素送出システム。
  14. 【請求項14】 前記弁ハウジングが、システムのプラ
    イミングを可能にするために可撓性の押下げ可能な部分
    を含む請求項1に記載の医療用色素送出システム。
  15. 【請求項15】 前記弁が、前記浮揚チャンバと選択的
    に流路連絡する、弁ハウジング内に形成されたポートを
    さらに含み、外部ソースによりシステムのプライミング
    ができるように前記ポートが選択的に開閉される請求項
    1に記載の医療用色素送出システム。
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