JP2000173455A - 高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜 - Google Patents

高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜

Info

Publication number
JP2000173455A
JP2000173455A JP34335198A JP34335198A JP2000173455A JP 2000173455 A JP2000173455 A JP 2000173455A JP 34335198 A JP34335198 A JP 34335198A JP 34335198 A JP34335198 A JP 34335198A JP 2000173455 A JP2000173455 A JP 2000173455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
rib
low
film
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34335198A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Mase
恵二 間瀬
Shinji Kanda
真治 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Fuji Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Manufacturing Co Ltd
Priority to JP34335198A priority Critical patent/JP2000173455A/ja
Publication of JP2000173455A publication Critical patent/JP2000173455A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低融点ガラスを必要最小限使用し、また、リフ
トオフ法のように、レジスト剥離時における低融点ガラ
スの損傷を生じることなく経済的、効率的に大型高精細
リブの成形を可能とする。 【解決手段】加工基板表面にエッチングが可能な低融点
ガラス及び感光性樹脂以外の材質から成る皮膜に対し
て、耐エッチング性レジストを介してエッチングし、前
記レジストを除去して、前記エッチング部分に耐エッチ
ング性低融点ガラスを埋め込み、前記低融点ガラス及び
感光性樹脂以外の残留皮膜をエッチングにより除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超微細ないし高
精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニ
ング方法に関し、被加工物たる加工基板に広義のエッチ
ングを加えて、所定の3次元形状としての、例えば高精
細リブのパターンを得るパターニング方法、又、例え
ば、プラズマディスプレイの隔壁形成あるいは低融点ガ
ラスの他に金属材料と有機溶剤に溶かしたセルロース、
アクリル等のバインダーを混ぜてペースト化したものを
基板全面に塗布して乾燥後ドライフィルムでパターニン
グした後サンドブラスト加工を行い電極を形成させる電
極形成等に使用される前記パターンとしての高精細リブ
が低融点ガラスであるパターニング方法、そして、前記
低融点ガラスから成るパターンとしての高精細リブの成
形方法、すなわち、前記パターニングにより低融点ガラ
スから成る高精細リブを成形する方法、並びにこれら高
精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜に関
するものであり、より詳細にはエッチングが可能な前記
低融点ガラス及び感光性樹脂以外の材質で加工基板上に
皮膜を形成し、耐エッチング性レジストでマスキングを
行い前記皮膜を部分的にエッチングして、エッチングし
た部分に例えば低融点ガラスを埋め込み、レジストを剥
離ないし除去し、さらに前記エッチングされなかったレ
ジスト下の皮膜をエッチング又は焼成することにより低
融点ガラスのパターニングを行うことを主要な構成とす
る方法である。
【0002】これら高精細リブとしての所定形状をパタ
ーンと称し、又、皮膜ないしレジスト上にネガ又はポジ
により形成され、或いはあらかじめ形成されている前記
所定形状をマスキングパターンと称し(前記所定形状の
ネガ又はポジ自体をパターンと称することもある)、そ
して、前記マスキングパターンを含む、これらパターン
を得るためのエッチングなどによる加工をパターニング
という。
【0003】なお、この場合のエッチングは既知のウエ
ットエッチング、ドライエッチングのみではなくサンド
ブラストなどによる物理的なエッチングも含む。
【0004】
【従来の技術】従来、低融点ガラスのパターニングはプ
ラズマディスプレイやPALCの隔壁形成や電極形成等
に用いられており、低融点ガラスペーストを用いてパタ
ーンを形成する方法としてスクリーン印刷法、サンドブ
ラスト法、リフトオフ法がある。
【0005】スクリーン印刷法による低融点ガラスのパ
ターニング方法は、基板上にスクリーン印刷法でリブ材
としての低融点ガラスペーストを所定同一パターンで所
定の厚みまで何回も刷り重ねしてリブパターンを形成し
ていた。その後、低融点ガラスを焼成してガラス化し
た。
【0006】サンドブラスト法による低融点ガラスのパ
ターニング方法は基板上に、サンドブラストにより物理
的にエッチングされる皮膜及びリブ材として、低融点ガ
ラスペーストをコータもしくはスクリーン印刷にて全面
均一に塗布・乾燥後、サンドブラスト用のドライフィル
ムをラミネートしてその後露光・現像してレジストのパ
ターン(レジストパターン)を形成するかスクリーン印
刷にて直接、所定パターンのレジストを低融点ガラス上
に印刷してサンドブラスト用のマスクを形成して、その
後サンドブラスト装置にて研磨材を吹きつけレジストで
保護された低融点ガラスペースト以外の部分の低融点ガ
ラスペーストを研削し除去するサンドブラスト加工を行
いリブを形成する。
【0007】電極形成では低融点ガラスの他に金属材料
(Ag,Ni 等)と有機溶剤に溶かしたセルロース、アクリ
ル等のバインダーを混ぜてペースト化したものを基板全
面に塗布して乾燥後ドライフィルムでパターニングした
後サンドブラスト加工を行い電極を形成させる。
【0008】リフトオフ法による低融点ガラスのパター
ニング方法は、基板上にドライフィルムをラミネートす
る。低融点ガラスの厚みを厚くしたいときはドライフィ
ルムのラミネートを何回も繰り返して所定の厚みにする
例えばドライフィルムの厚みが50μm の時200μm
の高さにするときは4回ラミネートを行う。このように
してラミネート後フィルムマスク又はガラスマスクを乗
せて露光し、現像を行いドライフィルムでリブの(ネ
ガ)パターンを形成させる。その後ドライフィルムのパ
ターンの間に低融点ガラスを埋め込み乾燥後、剥離液
(アルカリ液)に浸漬しドライフィルムを膨潤させてド
ライフィルムを剥離し低融点ガラスのパターンを形成さ
せる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の低融点ガラスの
パターニング方法にあっては、以下の問題があった。
【0010】スクリーン印刷による低融点ガラスのパタ
ーニング方法にあっては、例えば180μに形成するに
は10回以上繰り返して印刷を行わなければならないた
め、同じ位置に正確に刷り重ねすることには限界がある
ので、大きな基板サイズに均一なリブを形成することが
困難であった。また、同様の理由からリブ幅を小さくす
ることには限界があり、量産性を考慮すると80μ以下
に形成することは困難であった。したがって、スクリー
ン印刷による刷り重ねではPDPの大型化、高精細化、
高輝度化を図る上で困難でり、実際には20インチクラ
スのVGAパネルの量産に使用されているのみである。
【0011】サンドブラスト法による低融点ガラスのパ
ターニング方法では、高精細化大型基板に対応でき、現
状では、高精細又は大型のプラズマディスプレイの隔壁
形成はすべてこの方法で行われている。
【0012】しかしながら、低融点ガラスを全面塗布し
てサンドブラストで削り取るため、削り取られた低融点
ガラスは廃棄される。そのため現状では、いまだ高価な
低融点ガラスペーストを廃棄されることとなる。プラズ
マディスプレイのリブ形成では塗布された低融点ガラス
のおよそ75% が廃棄され、利用されるのはおよそ25
% である。また削られた低融点ガラスは破砕された研磨
材と混じってしまい再生が難しく、鉛ガラスが入ってい
るため廃棄にもコストがかかる欠点があり、今後のプラ
ズマディスプレイの低コスト化に逆行する部分がある。
【0013】リフトオフ法による低融点ガラスのパター
ニング方法ではパターニングしたドライフィルムの間に
低融点ガラスを埋め込む方法のため、必要な部分のみ低
融点ガラスを使用するので低融点ガラスの使用量から考
えると非常に効率の良い方法である。また低融点ガラス
を廃棄する必要がないため廃棄コストはかからない。し
かし、低融点ガラスを埋め込んだあとドライフィルムを
剥離するために剥離液(通常アルカリ液)に浸し、ドラ
イフィルムを膨潤させて剥離するためせっかく埋め込ん
だ低融点ガラスを一緒に剥がしてしまい、あるいは、損
傷を与えることが頻繁に生じた。特にプラズマディスプ
レイの隔壁形成においてはドライフィルムのパターンと
埋め込む低融点ガラスのパターンの比が3:1と低融点
ガラスの方が狭くまた形成する低融点ガラスの高さも約
180μm と高いためドライフィルムの剥離が難しく、
ドライフィルムと一緒に埋め込んだ低融点ガラスも剥離
あるいは、破壊してしまう。そのため現実的にはプラズ
マディスプレイの隔壁形成では使用されていない。
【0014】上記のようにリフトオフ法は低融点ガラス
を効率よく使用してパターンを形成することができる。
この方法の主たる問題点の要因はリブ材となる例えば低
融点ガラスの埋め込み後のレジストの剥離ないし除去で
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく、ドライフィルムでパターニングするのではな
く低融点ガラス及び感光性樹脂以外の材質でエッチング
の可能な材質を基板上にコートし、皮膜を形成して、こ
の表面に耐エッチング性レジストにてパターニングを行
い、エッチングにてこの材質をパターニングしてパター
ニングした隙間に低融点ガラスを埋め込む。表面の耐エ
ッチング性レジストは剥離ないし除去して、さらに残っ
た皮膜をエッチングして除去する。
【0016】もしくは、低融点及び感光性樹脂以外の材
質で、エッチングが可能で500℃以下で完全に焼失す
る材質を用いて基板上にコートして、この表面に耐エッ
チング性レジストにてパターニングを行い、エッチング
にてこの材質をパターニングしてパターニングした隙間
に低融点ガラスを埋め込む。その後表面の耐エッチング
性レジストを剥離ないし除去して、残ったエッチング可
能な材質を焼成除去する。
【0017】この場合、好ましくは、耐エッチング性レ
ジストを500℃以下で完全に燃えて無くなる材質を用
いればガラス基板に損傷を与えることなく耐エッチング
性レジストを剥離しないで同時に焼成除去することも可
能である。500℃以下で完全に燃えて無くなる材質と
しては、セルロース、澱粉等の炭水化物の粉末を焼成可
能な樹脂をバインダーとして皮膜を形成したものを使用
する。
【0018】また、耐エッチング性レジストに感光性の
ドライフィルムを使用する場合は、タールが残りやすい
が表面層のみのため焼成条件を選択することにより完全
に焼成除去することが可能になる。この方法により従来
の膨潤剥離の手段ではないため埋め込んだ低融点ガラス
を剥がさずに除去することが可能である。
【0019】エッチング方法として、エッチングする皮
膜としてサンドブラストで削れやすい材質を使用すれ
ば、物理的なエッチングとしてサンドブラストによるエ
ッチングが可能であり、エッチングする皮膜として水に
溶けやすい材質を使用すれば、水によるエッチング処理
を行い、エッチングする皮膜としてアルカリ水溶液に溶
けやすい材質を使用してアルカリによるエッチング方法
を単独で行うか、又は上記皮膜の材質に応じてそれぞれ
のエッチングの組み合わせで処理が可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図
面にしたがって説明する。
【0021】図1から図4までの工程1に示すように低
融点ガラスのパターンを形成させる基板11上に、高精
細リブ形成のためのここでは、いわば雌型となるエッチ
ングが可能な低融点ガラス及び感光性樹脂以外の材質の
皮膜13を形成させる。
【0022】前記基板11は、例えば、セラミック、ガ
ラス板、金属表面に電極を形成したガラス板等で、例え
ば、低融点ガラスの焼成温度での耐熱性のあるものが好
ましい。
【0023】エッチングとしてサンドブラストを用いる
場合に、サンドブラストで削れやすい皮膜材料12とし
て、例えば、炭酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウ
ム、石膏等の粉末にアクリル、セルロース、ウレタン等
の樹脂を溶剤で希釈したもの、もしくはこれらの樹脂の
エマルジョンを水に希釈したものを混合して塗布乾燥さ
せて皮膜13を形成する。このとき樹脂が液体に可溶な
ものを使用すれば、図2及び図3の実施例のようにサン
ドブラストとの組み合わせでの加工が可能となる。
【0024】皮膜材料12として、例えば水に可溶な樹
脂としてデキストリン、アルギン酸ソーダ、カルボキシ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル
酸ソーダ、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール
等を使用すれば水によるエッチングも可能となり、アル
カリ可溶性のアクリル樹脂を使用すればアルカリ水溶液
によるエッチングも可能となる。
【0025】また、皮膜材料12として、水溶性の、例
えば硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、ブドウ等、蔗糖、デキストリン等と、樹脂として、
水にも有機溶剤にも可溶な樹脂、例えばメチルセルロー
ス、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルメチルエーテル等をアルコール等の溶剤に希釈
したものを混合して構成すれば完全に水溶性でサンドブ
ラスト可能な皮膜13を形成できる。
【0026】工程1〜2 皮膜13の形成方法としては
図1や図2のようにロールコータ等のコーター42を使
用して前記皮膜材料12を塗布乾燥させるか図3や図4
のようにスクリーン印刷により刷り重ねて乾燥させ(乾
燥)皮膜13を形成させる。また別に皮膜13を形成し
ておいて接着剤を用いて基板11に貼り付けてもよい。
【0027】かように、エッチング可能な皮膜13を形
成後、この皮膜13上にエッチング用のマスキングパタ
ーンを有するレジスト14を形成する。
【0028】図1、図2及び図4に示す実施形態では感
光性ドライフィルムを使用してパターニングし、レジス
ト14を形成している。
【0029】工程2〜3 耐エッチング性レジスト14
として感光性ドライフィルムをエッチング可能な前記皮
膜13上にラミネートする。本工程で、所定パターンの
ガラスマスク20又はフィルムマスク20をのせ露光を
行い、工程3にて例えば現像液32を用いて現像を行
う。これにより感光性ドライフィルムによりエッチング
可能な皮膜12上に感光性ドライフィルムのマスキング
パターンが形成される。マスキング方法としては感光性
ドライフィルムによる方法の他に図3に示すように、ス
テンレスの200メッシュのスキージ45によりスクリ
ーン版46を介して耐サンドブラスト性のある樹脂から
成るレジスト材料をガラス基板11にスクリーン印刷に
よる塗布と乾燥を繰り返し、所定の厚みにパターン印刷
して、これをマスキングパターンとしたレジスト14と
することができる。この他にメタルマスク等の型をレジ
ストとして皮膜13上に載せてマスキングする方法やエ
ッチング可能な皮膜13の上に直接感光性樹脂液を乗せ
て露光現像を行いマスキングパターンを形成させる方
法、そして、あらかじめ、感光性樹脂を使用してマスキ
ングを作成し、転写により前記皮膜上13に貼り付ける
等の種々の手段が採用できる。
【0030】次に、レジスト14でマスキングされたパ
ターン外の皮膜13をエッチングにより除去する。
【0031】工程4〜5 エッチング方法として図1及
び図2に示すように、サンドブラストによる物理的なエ
ッチングを行うか、図3及び図4に示すように、液体に
よる化学的エッチングを行う。サンドブラストで使用す
る研磨材30としては、エッチングされるべき皮膜材料
12として、低融点ガラス16を使用しないため、皮膜
の耐サンドブラスト性を小さくすることが可能なため、
アランダム、カーボランダム、ガラスビーズ、重曹、タ
ルク、炭酸カルシウム、ブドウ糖、プラスチック等サン
ドブラストで使用されるほとんどの研磨材が使用可能で
ある。
【0032】研磨材30の粒子径として好ましくは70
μm 以下のものを使用する。
【0033】また液体によるエッチングの場合は水又は
アルカリ水を使用するが、シャワーでエッチング液35
を吹き付けるかエッチング液35に浸漬してブラシによ
り洗い出してエッチングを行う。
【0034】工程6〜7 次に、低融点ガラス16をエ
ッチングした部分に埋め込む。低融点ガラスの埋め込み
は、マスキングパターンを形成した耐エッチング性レジ
スト14を剥離ないし除去する前でも後でも良い。レジ
スト14の剥離ないし除去前に埋め込んだほうが低融点
ガラス16のパターンの高さをレジスト14の厚み分高
く形成できるが、後のレジスト14の剥離時に低融点ガ
ラス16が、一緒に剥離されあるいは損傷を受け、欠陥
が出る可能性がある。
【0035】工程8〜9 レジスト14を剥離後、さら
に、エッチングを行いレジスト下のエッチング可能な皮
膜を全てエッチングにより除去する。この場合のエッチ
ングも前記と同様にサンドブラストによる物理的エッチ
ングと液体による化学的エッチングの双方が可能であ
る。
【0036】サンドブラストによる物理的エッチングの
場合は工程4の場合と異なりガラス基板11及び電極等
を傷つけないために、好ましくは、前記ガラス基板11
と同等の硬度かもしくは前記ガラス基板11より硬度の
低い研磨材16を用いる。前記ガラスと同等かそれ以下
の硬度の研磨材16としてはガラスビーズ、炭酸カルシ
ウム、タルク、重曹、硝酸ナトリウム等がある。工程8
でエッチングが終了すると工程9で低融点ガラス16の
高精細リブのパターンが形成される。
【0037】図4に示す実施形態においてはサンドブラ
スト加工を行わないため、サンドブラストで削成しにく
い材質の皮膜材料12も使用することができる。例え
ば、水溶性のポリマーのみでガラス基板11上に皮膜1
3を形成するか、もしくは水溶性のポリマーのフィル
ム、例えばポリビニルアルコールのフィルムを皮膜ざい
りょう12としてガラス基板11上に貼り付けてエッチ
ング可能な皮膜13とすることもできる。
【0038】実施例1 加工基板:300mm ×200mm ガラス基板 皮膜:水120g と石膏100g とポリアクリル酸ナト
リウム5g の比で混合したものを厚み150 μm で塗布し
た。
【0039】レジスト:東京応化工業(株)製のドライ
フィルムBF−603 前記レジスト14を皮膜13上にラミネートして上述の
ように現像処理してピッチ230 μm ライン150 μm のラ
インパターンのパターニングを行う。ついで、下記の加
工条件でサンドブラストを行い80μm の部分をノズル4
0より研磨剤30を噴射して削り取る。
【0040】サンドブラスト加工条件 エアー圧力:0.7kg/cm2 ノズル距離:30mm ノズル:(株)不二製作所製ハイパーノズル 研磨材:(株)不二製作所製S4−600 次にペースト状低融点ガラス16をサンドブラストで加
工した隙間に埋め込み乾燥後、東京応化工業(株)製の
BF剥離液に浸してドライフィルムの剥離を行う。
【0041】前記低融点ガラスペーストの組成として
は、低融点ガラスに耐サンドブラスト性を出すため鉛ガ
ラスにエチレン酢酸ビニル共重合体の樹脂を8%混合した
ものを使用した(希釈溶剤はターピネオール使用してペ
ースト化)。
【0042】次に、前記加工条件でサンドブラストを行
い残ったレジスト14下の皮膜13を除去して、低融点
ガラスのパターンを形成させた。
【0043】以上の工程を経て、ピッチ230 μm でライ
ン80μm 高さ180 μm の隔壁が形成された。
【0044】実施例2 加工基板:300mm ×200mm のガラス基板 皮膜:炭酸ナトリウム100g とデキストリンの10%
水溶液100g を混合したものを厚み150 μm で塗布し
た(サンドブラスト及び水によるエッチングが可能)。
【0045】レジスト:東京応化工業製のドライフィル
ムBF−603 ピッチ230 μm ライン150 μm のラインパターン 上記レジストを皮膜13上にラミネートしてレジストパ
ターンのパターニングを行う。
【0046】下記加工条件でサンドブラストを行い前記
パターンにしたがって深さ80μm を削り取る。 サンドブラスト加工条件 エアー圧力:0.7kg/cm2 ノズル距離:30mm ノズル:(株)不二製作所製ハイパーノズル 研磨材:(株)不二製作所製S4−600 次に低融点ガラス16をサンドブラストで加工した隙間
に埋め込み乾燥後、東京応化工業製のBF剥離液に浸し
てドライフィルムの剥離を行い、さらに水をスプレーに
て噴霧し残ったレジスト14下の皮膜13を洗い出し
た。
【0047】これにより低融点ガラスのパターンを形成
させた。
【0048】ピッチ230 μm でライン80μm 高さ180 μ
m の隔壁が形成された。
【0049】実施例3 加工基板:ガラス基板 皮膜:ポリビニルアルコールのフィルムを張り合わせポ
リビニルアルコールの200 μm のフィルムを作成する。
これにポリビニルピロリドンをアルコールに希釈した溶
液を使用して前記基板に貼り付ける。 レジスト:ポリビニルアルコールのフィルムに日本合成
化学(株)の感光性ドライフィルムNIT650でピッチ230
μm ライン150 μm のラインパターン 前記レジスト14を前記皮膜13に載せて紫外線露光し
パターニングを行う。水の中に加工基板11を浸してブ
ラシにて非露光部の皮膜13の洗い出しを行う。
【0050】乾燥後低融点ガラス16を前記洗い出し部
分に埋め込み、乾燥後ドライフィルムのレジスト14を
下記の条件でサンドブラストにより剥離した。このとき
埋め込んだ低融点ガラスペーストの組成としては、低融
点ガラスに耐サンドブラスト性を出すため鉛ガラスにエ
チレン酢酸ビニル共重合体の樹脂を8%混合したものを使
用した。(希釈溶剤はターピネオール使用してペースト
化)ついで、水をシャワーにて吹き付け残りのポリビニ
ルアルコール皮膜を完全に溶解除去して低融点ガラスの
パターンを形成させた。
【0051】サンドブラスト加工条件 エアー圧力:0.7kg/cm2 ノズル距離:30mm ノズル:不二製作所製(株)ハイパーノズル 研磨材:ブドウ糖
【0052】
【発明の効果】エッチングする材質として高価な低融点
ガラス及び感光性樹脂以外の皮膜材料であり、またこの
皮膜を使用して、低融点ガラスは必要な部分のみしか使
用しないため従来のサンドブラスト法で直接低融点ガラ
スを削るよりも材料コストが安くなる。
【0053】また、レジストも皮膜表面にのみ使用する
ため、通常のリフトオフ法では全面ドライフィルムを張
り付けるため膜厚を厚くするのでドライフィルムを何枚
か貼る必要があり、ドライフィルムのコストが高くなる
のに比べ同様にコストダウンを達成できる。また、リフ
トオフ法のように、ドライフィルムを膨潤させて剥離す
る必要が無く、埋設した低融点ガラスをレジストと一緒
に剥がし、あるいは、損傷を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンドブラストによるエッチングでパターンを
形成後、低融点ガラスを埋め込みサンドブラストによる
エッチングで残りの部分を除去する加工例を示す工程図
である。
【図2】サンドブラストによるエッチングでパターンを
形成後、低融点ガラスを埋め込み液体によるエッチング
で残りの部分を除去する加工例を示す工程図である。
【図3】液体によるエッチングでパターンを形成後、低
融点ガラスを埋め込みサンドブラストによるエッチング
で残りの部分を除去する加工例を示す工程図である。
【図4】液体によるエッチングでパターンを形成後、低
融点ガラスを埋め込み、液体によるエッチングで残りの
部分を除去する加工例を示す工程図である。
【符号の説明】
11 基板 12 皮膜材料 13 皮膜 14 レジスト(感光性ドライフィルム) 16 低融点ガラス 20 ガラスマスク(又はフォトマスク) 30 研磨材 32 現像液 35 エッチング液 40 ノズル 42 コーター 45 スキージ 46 スクリーン版

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工基板表面にエッチングが可能な低融点
    ガラス及び感光性樹脂以外の材質から成る皮膜を形成
    し、耐エッチング性レジストによりマスキングパターン
    を形成し、ついでエッチングにより前記皮膜にリブのネ
    ガパターンを形成することを特徴とする高精細リブのパ
    ターニング方法。
  2. 【請求項2】加工基板表面にエッチングが可能な低融点
    ガラス及び感光性樹脂以外の材質から成る皮膜を形成
    し、耐エッチング性レジストによりマスキングパターン
    を形成し、ついでエッチングにより前記皮膜にリブのネ
    ガパターンを形成することを特徴とする低融点ガラスの
    パターニング方法。
  3. 【請求項3】加工基板表面にエッチングが可能な低融点
    ガラス及び感光性樹脂以外の材質から成る皮膜を形成
    し、耐エッチング性レジストによりマスキングパターン
    を形成し、ついでエッチングによりリブのネガパターン
    を形成し、耐エッチング性レジストを剥離ないし除去
    し、前記リブのネガパターンの間に耐エッチング性低融
    点ガラスを埋め込む工程から成ることを特徴とする低融
    点ガラスから成る高精細リブの成形方法。
  4. 【請求項4】エッチングが可能な低融点ガラス及び感光
    性樹脂以外の材質から成ることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の高精細リブのパターニング方法、低融点
    ガラスのパターニング方法又は低融点ガラスから成る高
    精細リブの成形方法に用いるエッチング用皮膜。
  5. 【請求項5】前記エッチングによりリブのネガパターン
    を形成後、前記リブのネガパターンの間に耐エッチング
    性低融点ガラスを埋め込み、ついで、前記リブのネガパ
    ターンを形成する皮膜をエッチングにより除去する請求
    項3記載の低融点ガラスから成る高精細リブの成形方
    法。
  6. 【請求項6】前記エッチングによりリブのネガパターン
    を形成前又は形成後、前記リブのネガパターンの間に耐
    エッチング性低融点ガラスを埋め込み、ついで、前記リ
    ブのネガパターンを形成する皮膜をエッチングにより除
    去する請求項3記載の低融点ガラスから成る高精細リブ
    の成形方法。
  7. 【請求項7】前記皮膜は、耐サンドブラスト性の無い材
    質から成り、サンドブラストによる物理的エッチングに
    より前記皮膜を除去してリブのネガパターンを形成する
    請求項1,2又は3記載の高精細リブのパターニング方
    法、低融点ガラスのパターニング方法又は低融点ガラス
    から成る高精細リブの成形方法。
  8. 【請求項8】前記皮膜は、耐サンドブラスト性の無い材
    質から成り、前記エッチングによりリブのネガパターン
    を形成後、前記リブのネガパターンの間に低融点ガラス
    を埋め込み、サンドブラストで物理的エッチングを行い
    前記リブのネガパターンを形成する皮膜を除去する請求
    項5又は6記載の低融点ガラスから成る高精細リブの成
    形方法。
  9. 【請求項9】前記皮膜は、水に溶解又は分散する材質か
    ら成り、水によるエッチングにより前記皮膜を除去して
    リブのネガパターンを形成する請求項1,2又は3記載
    の高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパタ
    ーニング方法又は低融点ガラスから成る高精細リブの成
    形方法。
  10. 【請求項10】前記皮膜は、水に溶解又は分散する材質
    から成り、水によるエッチングによりリブのネガパター
    ンを形成後、前記リブのネガパターンの間に低融点ガラ
    スを埋め込み、前記リブのネガパターンを形成する皮膜
    を水により物理的エッチングを行い除去する請求項5又
    は6記載の低融点ガラスから成る高精細リブの成形方
    法。
  11. 【請求項11】前記皮膜は、アルカリに溶解または分散
    する材質から成り、アルカリによるエッチングにより前
    記アルカリに溶解または分散する材質を除去してリブの
    ネガパターンを形成する請求項1,2又は3記載の高精
    細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニン
    グ方法又は低融点ガラスから成る高精細リブの成形方
    法。
  12. 【請求項12】前記皮膜は、アルカリに溶解または分散
    する材質から成り、アルカリによる物理的エッチングに
    より前記アルカリに溶解または分散する材質を除去して
    リブのネガパターンを形成後、前記リブのネガパターン
    の間に低融点ガラスを埋め込み、前記リブのネガパター
    ンを形成する皮膜をアルカリによる物理的エッチングに
    より除去する請求項5又は6記載の低融点ガラスから成
    る高精細リブの成形方法。
  13. 【請求項13】エッチングが可能な低融点ガラス及び感
    光性樹脂以外の材質から成る皮膜と、該皮膜に積層形成
    した耐エッチング性レジストから成ることを特徴とする
    請求項4記載のエッチング用皮膜。
  14. 【請求項14】前記皮膜は、耐サンドブラスト性が無く
    500℃以下で完全に焼失する材質から成り、サンドブ
    ラストにより物理的にエッチング除去し、リブのネガパ
    ターンを形成し、低融点ガラス埋め込み後、低融点ガラ
    ス焼成時に前記リブのネガパターンを形成する皮膜及び
    耐エッチング性レジストを完全に焼成除去する請求項5
    又は6記載の低融点ガラスから成る高精細リブの成形方
    法。
  15. 【請求項15】前記皮膜は、アルカリに溶解または分散
    し500℃以下で完全に焼失する材質から成り、アルカ
    リによりエッチング除去し、リブのネガパターンを形成
    し、低融点ガラス埋め込み後、低融点ガラス焼成時に前
    記リブのネガパターンを形成する皮膜及び耐エッチング
    性レジストを完全に焼成除去する請求項5又は6記載の
    低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法。
  16. 【請求項16】前記皮膜は、水に溶解または分散し50
    0℃以下で完全に焼失する材質から成り、水によりエッ
    チング除去し、リブのネガパターンを形成し、低融点ガ
    ラス埋め込み後、低融点ガラス焼成時に前記リブのネガ
    パターンを形成する皮膜及び耐エッチング性レジストを
    完全に焼成除去する請求項5又は6記載の低融点ガラス
    から成る高精細リブの成形方法。
JP34335198A 1998-12-02 1998-12-02 高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜 Pending JP2000173455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34335198A JP2000173455A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34335198A JP2000173455A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000173455A true JP2000173455A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18360857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34335198A Pending JP2000173455A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000173455A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63286588A (ja) シャドウマスクの製造方法
JP2000173455A (ja) 高精細リブのパターニング方法、低融点ガラスのパターニング方法及び低融点ガラスから成る高精細リブの成形方法、並びに前記高精細リブのパターニングに用いるエッチング用皮膜
JP2007065624A (ja) 印刷版の製造方法
JP2000131853A (ja) 低融点ガラスのパターニング方法及び該方法に用いるレジストマスク材組成物
JP3149379B2 (ja) 金属薄板への微細透孔形成方法
JP4146879B2 (ja) 厚膜パターン膜剥離装置
JP3463503B2 (ja) リブの形成方法及びそのための構造体
JP2662344B2 (ja) 厚膜微細パターン形成方法
JPH1040808A (ja) 厚膜パターン形成方法
JP2000233948A (ja) 低融点ガラスのパターニング方法及び該方法に用いるサンドブラスト用皮膜
JPH11306967A (ja) プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法
JP2000215795A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JPH06210567A (ja) 厚膜パターン形成方法
KR100355418B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 후면판 제조방법
JP2709976B2 (ja) 低融点ガラスパターンの形成方法
KR100352181B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 후면판 제조방법 및 그제조장치
KR100217949B1 (ko) 플라즈마 표시패널의 격벽형성방법
JP2002324481A (ja) レジスト剥離装置
JPH04282531A (ja) ガス放電型表示パネルの製造方法
JP3666937B2 (ja) 厚膜パターン形成方法
JP2007008788A (ja) 低融点ガラスのパターン形成方法及びパターン形成装置
JP2007048494A (ja) 低融点ガラスのパターン形成方法及びパターン形成装置
JPH10118563A (ja) 厚膜パターン形成方法
JPH0786011A (ja) 厚膜パターン形成方法
KR100298236B1 (ko) 피디피텔레비젼제조에있어서패턴의형성방법