JP2000167723A - 転がり軸受の製造ライン - Google Patents

転がり軸受の製造ライン

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JP2000167723A
JP2000167723A JP10346431A JP34643198A JP2000167723A JP 2000167723 A JP2000167723 A JP 2000167723A JP 10346431 A JP10346431 A JP 10346431A JP 34643198 A JP34643198 A JP 34643198A JP 2000167723 A JP2000167723 A JP 2000167723A
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Takashi Ito
尚 伊藤
Masami Ishiyama
雅巳 石山
Susumu Nakamura
進 中村
Hironori Yoshino
博紀 吉野
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の狭帯域バンドで音響検査を行う場合に
も、製造ライン中で全数の検査が可能なものとする。 【解決手段】 軌道輪と転動体とを組み立てる組立工程
部12と、この工程で組立てられた軌道組立品6を検査
する検査工程部14,16とを備える。検査工程部1
4,16は、組立品6を回転させ、軌道輪にセンサ22
を接触させて振動を検査する音響検査装置20を有す
る。この音響検査装置20は、センサ22の振動信号の
周波数分析を行う周波数分析手段36と、時間軸分析手
段37と、分析結果の判定手段38とを有する。周波数
分析手段36は、FFT演算部40と、1/3オクター
ブ実効値算出部43と、パワースペクトル演算部44を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製造途中または
完成品の状態の軸受組立品の検査を行う音響装置を備え
た転がり軸受の製造ラインに関する。
【0002】
【従来の技術】軸受軌道輪の転走面または転動体に、研
削不良、打ち疵等が存在するか、軸受完成品に塵等の異
物が混入するか、あるいは公差外の転動体が混入した場
合、内輪または外輪を一定回転数で回転させたときに、
正常品よりも音響レベル(振動レベル)が高くなる。一
定レベル以上の音響値を生じる軸受は、欠陥品とみなさ
れ、出荷することができない。一般的に、この欠陥品と
正常品とを選別する方法として、加速度型センサまたは
速度型センサを内輪に接触させて外輪を回転させるか、
または外輪に接触させて内輪を回転させ、その振動を検
出する方法が採られている。軸受の異常振動は、ある一
定の周波数(この周波数は、回転数や内外輪の径、転動
体の大きさ等によって定まる)に顕著に現れる。転走面
角数等のうねりは低い周波数に、表面粗さは高い周波数
に現れる。この特性を利用して、特定周波数のみを通過
させるフィルタを通して得られた実効値を、規格に沿っ
たNGレベルと比較し、そのレベルよりも大きな値であ
れば欠陥品とする選別が行える。また、従来、前記のう
ねりに対応した選別と、表面粗さに対応した選別とが行
えるように、所定の低い周波数帯と、高い周波数帯との
2バンド、あるいは3バンドで前記の選別が行われてお
り、広い帯域の実効値にて欠陥品を全数選別している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、軸受の高品質化
の要望が強く、また軸受使用機器の種類によって、うね
り、表面粗さなど、軸受品質のうちの高品質化の要求さ
れる品質種類が異なる。このため、要求される品質の軸
受を製造するためには、さらに細かなバンド幅に分けて
音響レベルの解析を行うことが必要となっている。とこ
ろが、細かなバンド幅で音響レベルの解析を行うには、
従来の音響検査方法では、時間がかかり、実用化するこ
とが難しい。また、従来、前記の音響検査は製造ライン
とは別のラインで行われており、軸受製造から出荷まで
の生産性が悪いうえ、占有床面積が広く必要になるとい
う課題がある。このため、製造ライン上で音響検査を行
うことを考えたが、前記のように細かなバンド幅で音響
レベルの解析を行おうとすると、検査に時間がかかるた
め、全数検査することができない。
【0004】この発明の目的は、多数の狭帯域バンドで
音響検査を行う場合にも、製造ライン中で全数の検査が
可能な転がり軸受の製造ラインを提供することである。
この発明の他の目的は、他の各種の軸受品質の検査と共
に、軌道輪の転走面および転動体の疵の検査が行えるよ
うにすることである。この発明のさらに他の目的は、検
査工程部で、軌道輪の転走面および転動体のうねり、粗
さが効果的に判別できるようにすることである。この発
明のさらに他の目的は、異公差の転動体の混入判別を、
製造ライン中で可能とすることである。この発明のさら
に他の目的は、軸受完成状態における各種品質の検査を
可能とすることである。この発明のさらに他の目的は、
グリース充填およびシール取付前の状態における軸受の
各種品質の検査を可能とすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の転がり軸受の
製造ラインは、軌道輪と転動体とを組み立てる組立工程
部(12)と、この工程部(12)で組立てられた軌道
輪と転動体との組立品(6)を検査する検査工程部(1
4),(16)とを備える。前記検査工程部(14),
(16)は、組立品(6)を回転させ、軌道輪にセンサ
(22)を接触させて振動を検査する音響検査装置(2
0)を有する。この音響検査装置(20)は、組立品回
転時に前記センサ(22)で検出された振動信号の周波
数分析を行う周波数分析手段(36)を有するものとす
る。この構成によると、軸受が製造される過程で、軌道
輪と転動体との組立品(6)が音響検査装置(20)に
より検査される。音響検査装置(20)は、周波数分析
手段(36)により周波数分析を行うものであるため、
高速フーリェ変換等の周波数解析手法を用いることによ
り高速処理が可能であり、多数の狭帯域バンドで音響検
査を行う場合にも、製造ライン中で全数の検査が可能と
なる。多数の狭帯域バンドで検査することにより、高精
度な検査が行える。また、製造ライン上で検査を行うた
め、検査工程を含めた軸受生産の生産性が良く、占有床
面積も小さくて済む。
【0006】この発明において、前記音響検査装置(2
0)は、前記センサ(22)の振動信号の時間軸分析を
行う時間軸分析手段(37)を有するものとしても良
い。転動体の疵や軌道輪の転走面の疵は、時間軸に沿っ
て周期的に現れるため、時間軸分析手段(37)を設け
ることで、転動体の疵や軌道輪の転走面の疵を検出する
ことができる。また、周波数分析手段(36)と時間軸
分析手段(37)とを併用するため、時間軸分析手段
(37)は転動体の疵等の、周波数分析手段で得られな
い品質の検査を行うだけで良く、複雑な演算処理が不要
で、高速処理が可能である。したがって、転動体の疵検
出を含めて製造ライン上で全数検査をすることができ
る。
【0007】この発明において、前記音響検査装置(2
0)は、前記周波数分析手段(36)の分析結果および
時間軸分析手段(37)の分析結果に応じた所定の判定
処理を行う判定手段(38)を有するものとしても良
い。このように、音響検査装置(20)に判定手段(3
8)を設けることで、単に周波数分析や時間軸分析を行
うだけでなく、それらの分析結果に応じて、所定の品質
の判定までが同じ検査装置(20)内で行える。この判
定は、単なる良否判定であっても良く、また複数段階の
判定であっても良い。
【0008】この発明において、前記周波数分析手段
(36)は、各設定周波数帯の中心周波数に対する1/
3オクターブ実効値振幅を算出する手段(43)を有
し、前記周波数分析の結果の判定手段(38)として、
前記1/3オクターブ実効値振幅を設定値と比較して所
定の判定を行う1/3オクターブ判定手段(47)を有
するものとしても良い。軌道輪の転走面のうねりは、1
/3オクターブ実効値振幅に明確に現れる。そのため、
1/3オクターブ実効値振幅を算出する手段(43)、
およびその算出結果の判定手段(47)を設けること
で、軌道輪の転走面のうねりを精度良く判定することが
できる。
【0009】この発明において、前記周波数分析手段
(20)は、パワースペクトラムデータを演算するパワ
ースペクトル演算部(43)を有し、前記周波数分析の
結果の判定手段(38)として、複数設定される各設定
周波数帯毎に、前記パワースペクトラムデータを設定値
と比較して所定の判定を行うバンド別判定手段(48)
を有するものとしても良い。この構成により、設定周波
数帯毎に所定の品質の判定が行える。例えば、低い周波
数帯では、軌道輪の転走面の真円度等の判定が行え、高
い周波数帯では、軌道輪の転走面の表面粗さの判定が行
える。パワースペクトラムデータは、所定の判定データ
(例えば、測定データ実効値振幅)に加工したデータの
状態で設定値との比較を行っても良い。
【0010】この発明において、前記周波数分析手段
(36)は、パワースペクトラムデータを演算するパワ
ースペクトル演算部(44)を有し、前記周波数分析結
果の判定手段として、前記軌道輪と転動体との組立品に
異公差の転動体が混入した場合に発生する異公差周波数
におけるパワースペクトラム値から異公差転動体の混入
有無の判定を行う異公差判定手段(49)を有するもの
としても良い。このように、異公差周波数におけるパワ
ースペクトラム値を調べることで、異公差転動体の混入
有無の判定が行える。異公差周波数は、前記組立品の回
転数と、この組立品の軌道輪径等の既知データから算出
することができる。異公差判定手段(49)には、この
ように算出される異公差周波数を、例えば検査前に設定
しておく。なお、周波数分析は、高速フーリェ変換手法
等を用いることで高速処理が可能であるため、前記の1
/3オクターブ判定手段(47)、バンド別判定手段
(48)、および異公差判定手段(49)は、3者を全
て併用することが可能であり、また3者の中の任意の2
者を併用することもできる。すなわち、1/3オクター
ブ判定手段(47)とバンド別判定手段(48)、1/
3オクターブ判定手段(47)と異公差判定手段(4
9)、バンド別判定手段(48)と異公差判定手段(4
9)のいずれの組み合わせも可能である。
【0011】この発明において、前記検査工程部(1
6)は、前記組立工程部(12)で組立てられた軌道輪
と転動体との組立品(6)に対してシールの取付けおよ
びグリースの充填を行う充填工程部(15)の後工程に
設けても良い。これにより、軸受完成品の状態の各種品
質が検査できる。
【0012】この発明において、前記検査工程部(1
4)は、前記組立工程部(12)で組立てられた軌道輪
と転動体との組立品(6)に対してシールの取付けおよ
びグリースの充填を行う充填工程部(15)と、前記組
立工程部(12)との間に設けても良い。これにより、
シールの取付けおよびグリース充填の前の状態の軸受組
立品(6)における各種品質を検査することができる。
音響検査では、シールの取付けおよびグリース充填の前
と後とでは、異なる値となることがあり、このようにシ
ール取付等の前に検査を行うことで、完成品の状態では
検出されないような軸受品質が検査できる場合がある。
したがって、シール取付けおよびグリース充填の前、お
よび後の両方で音響検査を行うことで、より一層高精度
な検査結果が得られる。
【0013】この発明の転がり軸受の製造ラインは、前
記組立工程部(12)で組立に使用する軌道輪を製造す
るライン部(11)を含み、このライン部として、軌道
輪素材を旋削する旋削工程部(11b)、およびこの旋
削工程部(11b)で切削された軌道輪素材を研削する
研削工程部(11d)を有するものであっても良い。ま
た、この発明の転がり軸受の製造ラインは、前記音響検
査装置(20)が、前記周波数分析手段(36)の分析
結果および時間軸分析手段(37)の分析結果に応じた
所定の判定処理を行う判定手段(38)を有するもので
ある場合に、この判定手段(38)の判定結果に応じて
不良品を良品搬送経路外に排出する選別工程部(14
a),(16a)を、前記検査工程部(14),(1
6)またはこの検査工程部の直後に設けても良い。この
ように選別工程部(14a),(16a)を検査工程部
(14),(16)またはその直後に設けることで、不
良品を効率良く確実に排除できる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図7と共に説明する。図1は、音響検査装置を備えた
転がり軸受製造ラインを示すブロック図である。この軸
受製造ラインは、図7に軸受完成品の一例を示すよう
に、内輪および外輪となる軌道輪1,2の間に、保持器
4に保持された転動体3を介在させ、内部にグリースを
充填してシール5を軌道輪2に取付けた転がり軸受6A
を製造するものである。同図の軸受6Aは、シール付き
深溝玉軸受からなる。図1に示すように、この軸受製造
ラインは、軌道輪製造ライン部11、組立工程部12、
洗浄工程部13、第1の検査工程部14、充填工程部1
5、第2の検査工程部16、および梱包部17を順に有
し、この他に転動体準備部18および保持器準備部19
を有する。転動体準備部18および保持器準備部19
は、他のラインで製造された転動体3および保持器4を
各々準備する準備部であるが、これら転動体3および保
持器4を製造する製造ライン部であっても良い。軌道輪
製造ライン部11は、1本のライン部のみを図示してあ
るが、2本設けられ、各々の軌道輪製造ライン部11で
内外の軌道輪1,2が各々製造される。これら軌道輪製
造ライン部11は、軌道輪1,2の概略形状に鍛造した
軌道輪素材を準備する素材準備部11aと、旋削工程部
11bと、熱処理工程部11cと、研削工程部11dと
を順に有し、素材準備部11aで準備された鍛造品の素
材を旋削し、熱処理し、その後に研削する。
【0015】組立工程部12は、軌道輪製造ライン部1
1で製造された内外の軌道輪1,2と、転動体準備部1
8および保持器準備部19で各々準備された転動体3お
よび保持器4とを組立て、組立品6とするものである。
この組立品6は、洗浄工程部13で洗浄され、第1の検
査工程部14で所定の検査が行われ、充填工程部15で
グリースの充填およびシール5の取付けが行われて完成
品の軸受6Aとされた後、第2の検査工程部16で再度
所定の検査が行われ、梱包工程部17で梱包される。各
検査工程部14,16は、音響検査装置20を備え、そ
れぞれ組立品6を、シール未装着の状態、および完成品
軸受6Aとなった状態で音響検査する。また、各検査工
程部14,16は、音響検査装置20の検査の結果、不
良品と判定された組立品6を良品搬送経路外に排出する
選別工程部14a,16aを有している。選別工程部1
4a,16aは、検査工程部14,16の直後の工程と
して設けても良く、また省略しても良い。各検査工程部
14,16は、音響検査の他に適宜の検査を加えても良
い。両検査工程部14,16の音響検査装置20は、同
じ構成のものであり、設定値等を適宜異ならせて使用さ
れる。第1の検査工程部14は設けない場合もある。音
響検査装置20の概略構成は、同図の下部に拡大して示
してあるが、次に図2,図3等を参照して説明する。
【0016】図2は、音響検査装置20のハードウェア
構成例を示すブロック図である。この音響検査装置20
は、音響検査装置本体21と、軸受組立体6の軌道輪
1,2を回転させる回転駆動手段23と、軌道輪1,2
に接して振動をピックアップするセンサ22とを備え
る。回転駆動手段23は、内外の軌道輪1,2のいずれ
を回転させるものであっても良く、センサ22は静止側
の軌道輪1,2に接触して振動検出する。この例では、
内輪側の軌道輪1を回転させ、外輪側の軌道輪2にセン
サ22を接触させて振動検出するものとしてある。セン
サ22は、速度型センサまたは加速度型センサであり、
振動信号は、電圧値等のアナログ信号で出力する。
【0017】音響検査装置本体21は、アンプ24と、
分析器本体25と、表示・入出力手段26と、プログラ
マブルコントローラ27とを備える。アンプ24は、セ
ンサ22の振動信号を増幅し、ローパスフィルタを通し
て分析器本体25に送る。
【0018】分析器本体25は、アンプ24から送られ
てきたアナログ信号をディジタル変換し、ソフトウェア
処理により、高速フーリェ変換演算(TTF演算)や、
疵検出処理、各種判定処理を行う。分析器本体25は、
電源ユニット31、専用チップユニット32、CPUユ
ニット33、および入出力ユニット34で構成される。
入出力ユニット34は、分析器本体25の外部に対する
ディジタル入力ポートおよびディジタル出力ポートを有
し、さらにシリアル伝送ポートを有するものである。専
用チップユニット32およびCPUユニット33の構
成,機能は、後に説明する。
【0019】表示・入出力手段26は、後述の各種の判
定処理を行うための周波数範囲の設定、良否判定レベル
の設定など、作業者による初期設定をキースイッチによ
り行い、その設定データをプログラマブルコントローラ
27に送ると共に、プログラマブルコントローラ27か
ら送られて来た測定値や判定結果等を画面に表示する手
段である。表示・入出力手段26にはプログラマブル表
示器,パネルコンピュータ等が用いられる。プログラマ
ブルコントローラ27は、分析器本体25へ、初期設定
データや測定開始信号等を送り、分析器本体25から測
定値、判定結果等を受け取る。また、自動機制御部28
へ判定結果を送り、自動機制御部28からは測定開始信
号を受け取る。自動機制御部28は、測定物である組立
品6の搬送、不良品の排出など、軸受製造ライン中の検
査工程部14,16での機械動作、および選別工程部1
4a,16aでの機械動作を制御する。ネットワーク構
成機器29は、この音響検査装20とは別に設けられ、
分析器本体25とデータ通信を行う手段であり、パソコ
ン等のコンピュータや、通信機器等で構成される。ネッ
トワーク構成機器29を構成するパソコン等から遠隔操
作で、分析器本体25の作業者による初期設定や、分析
器本体25で得られた測定値、判定結果のモニタが可能
とされる。ネットワーク構成機器29は、分析器本体2
5のシリアル伝送ポートに、インタフェース30を介し
て接続される。
【0020】図3は、音響検査装置20の機能ブロック
図である。センサ22の出力は、前記アンプ24を構成
するアンプ部24aで増幅され、ローパスフィルタ24
bを通してA/D変換手段35に送られる。A/D変換
手段35は、ローパスフィルタ24bから出力されたア
ナログ信号の振動信号をディジタル信号に変換する手段
であり、例えば12ビットのディジタル信号とされる。
これらアンプ24およびA/D変換手段35は、ICチ
ップ等のハードウェアで構成される。
【0021】A/D変換手段35から出力されるディジ
タル信号の振動信号は、ソフトウェア処理を行う周波数
・時間軸分析部52で所定の解析が行われ、その解析結
果が分析結果判定部53で判定される。周波数・時間軸
分析部52は、周波数分析手段36と、時間軸分析手段
37とを備える。
【0022】周波数分析手段36は、高速フーリェ変換
を行うFFT演算部40と、その演算結果を解析する解
析部42とで構成され、解析部42は、1/3オクター
ブ実効値算出部43と、パワースペクトル演算部44と
で構成される。FFT演算部40は、互いに測定範囲が
異なる複数のものが設けられる。この例では、一つのF
FT演算部40は高周波域の演算を、他の一つのFFT
演算部40は低周波域の演算を行うものとしてある。各
FFT演算部40は、同じデータ点数の高速フーリェ変
換を行うものであるが、各々の前段に設けたディジタル
フィルタ処理手段39により、A/D変換手段35の出
力をローパスフィルタ処理およびサンプリングして入力
することで、周波数範囲および周波数分解能を異ならせ
てある。これらディジタルフィルタ処理手段39は、所
定測定時間に得られるデータ個数のうち、所定のデータ
個数のデータのみを出力するものとしてある。このう
ち、低周波数域用のFFT演算部40に入力するディジ
タルフィルタ処理手段39は、A/D変換手段35の出
力を所定間隔で間引くサンプリング処理を行うものとし
てある。これにより、いずれのディジタルフィルタ処理
手段39,39も、例えば1秒の測定時間に得られる2
5000点のデータのうち、1024点のデータを出力
するものとしている。
【0023】1/3オクターブ実効値算出部43は、設
定された各周波数帯につき(つまり各バンド毎に)、中
心周波数の1/3オクターブ実効値振幅を、FFT演算
部40の演算結果から算出する手段である。周波数帯の
設定は、各中心周波数を設定することで行われ、例えば
数個から数十程度の周波数帯が設定される。算出結果
は、所定の共有メモリ44aに記憶させる。
【0024】パワースペクトル演算部44は、FFT演
算部40の演算結果からパワースペクトラムデータを算
出する手段であり、例えば図5(A),(B)に示すよ
うな横軸を周波数、縦軸を振動レベルとした波形のパワ
ースペクトラムデータを出力する。パワースペクトル演
算部44は、算出した各周波数のパワー(振動レベル)
を、所定の共有メモリ44aに記憶させる。
【0025】時間軸分析手段37は、振動信号を時間軸
で表されるデータによって分析する手段であり、A/D
変換手段35の出力を設定された遮断周波数でハイパス
フィルタ処理するディジタルフィルタ処理手段45と、
この手段45の出力から転動体3の疵や、軌道輪1,2
の転走面の疵の検出用データを算出する疵検出用データ
算出部46とで構成される。疵検出用データ算出部46
は、算出した疵検出用データを所定の共有メモリ44a
に記憶させる。
【0026】分析結果判定部53は、判定手段38で構
成される。判定手段38は、1/3オクターブ判定手段
47、バンド別判定手段48、異公差判定手段49、疵
判定手段50、および総合判定手段51で構成される。
【0027】1/3オクターブ判定手段47は、1/3
オクターブ実効値算出部42で算出された各バンド毎の
1/3オクターブ実効値振幅を、各バンド毎に設定され
た良否判定レベルの設定値と比較し、良否の判定を行う
手段である。また、いずれか一つのバンドにおいて、不
良の結果となれば、不良品であるとの判定結果を出力す
る。良否判定レベルの設定値は、作業者のキー入力等で
手動で設定しても良く、また良品を所定個数測定してそ
の測定結果から所定の演算を行って自動的に設定するよ
うにしても良い。
【0028】バンド別判定手段48は、複数設定された
各周波数帯の所定周波数における測定データ実効値振幅
を、パワースペクトル演算部44の演算結果(共有メモ
リ44aに記憶されている)から演算し、その演算結果
である判定データを、良否判定レベルとなる設定値と比
較して良否判定を行う手段である。この例では、測定デ
ータ実効値振幅は、各周波数帯の上限周波数および下限
周波数における測定データ実効値振幅につき算出してい
る。周波数帯は、例えばハイバンド、ミドルバンド、ロ
ーバンドの3バンドとされる。この場合に、例えば、ロ
ーバンドでは、軌道輪1,2の転走面の真円度等の良否
判定を行い、ハイバンドでは、軌道輪1,2の転走面の
表面粗さの良否判定を行う。なお、バンド別判定手段4
8は、パワースペクトル演算部44の演算結果と共に、
1/3オクターブ実効値算出部43の演算結果を用いて
判定データを演算し、これを設定値と比較して良否判定
するものとしても良い。
【0029】異公差判定手段49は、パワースペトル演
算部44で演算した各周波数の振動レベル(共有メモリ
44aに記憶されている)のうち、異公差周波数の振動
レベルを良否判定レベルとなる設定値と比較し良否判定
を行う手段である。異公差周波数は、軸受組立体6を回
転駆動手段23で回転させる回転数と、軸受の型番から
得られる諸寸法(軌道輪径,転動体径等)とから算出で
きる。このように算出した異公差周波数を、段取り時等
に異公差判定手段49に設定しておく。なお、異公差周
波数の算出は、異公差判定手段49で行うようにしても
良く、またその他の箇所で自動算出して異公差判定手段
49に設定しても良い。
【0030】疵判定手段50は、時間軸分析手段37で
出力された時間軸の振動レベルデータから、所定の判定
を行って疵不良の判定結果を出力するものである。疵判
定手段50は、具体的には、良否判定レベルとなる設定
値を超えたデータを疵候補として抽出し、その疵候補間
の周期を計算すると共に、疵候補数をカウントする。そ
の結果、設定した疵候補数を上回る疵候補カウント数の
場合は、疵過多不良の判定結果を出力し、それ以下の場
合は設定された疵周期に合致したカウント数が設定値以
上のときに疵不良の判定結果を出力する。疵周期は、軌
道輪1,2の転走面の疵であるか、また転動体3の疵で
あるかなどによって定まり、予め各部品の疵周期を設定
しておくことで、いずれの部品の疵であるかが特定でき
る。疵判定手段50による処理,判定例を説明すると、
図6(A)に示すボール疵(転動体疵)を含む振動波形
の生データは、ディジタルフィルタ処理手段45による
ハイパスフィルタ処理を通り、疵判定手段50により同
図(B)のように包絡線処理され、この包絡線処理され
た波形から、同図(C)のように疵候補が抽出される。
同図(C)に示されるピッチpがボール疵(転動体疵)
ピッチである。
【0031】総合判定手段51は、1/3オクターブ判
定手段47,バンド別判定手段48,異公差判定手段4
9,および疵判定手段50の判定結果を総合的に判定し
て良否の判定結果を出力するものであり、例えば前記各
判定手段47〜50のいずれか一つから不良の判定結果
が出力されると、その軸受組立品6につき不良の判定結
果を出力する。総合判定手段51の判定結果出力など、
判定手段38で出力された判定結果は判定結果利用手段
54で利用される。判定結果利用手段54には、判定結
果を統計処理する手段や、判定結果またはその統計処理
結果から、軸受製造ラインの該当工程部の加工条件を自
動調整する手段や、前記プログラマブルコントローラ2
7および表示・入出力手段等が含まれる。
【0032】図2の分析器本体25と、図3に示された
各手段との関係を説明する。分析器本体25の専用チッ
プユニット32は、単数または複数の専用処理チップを
ボードに搭載して、図3のA/D変換手段35、ディジ
タルフィルタ手段38,39、周波数分析手段36、お
よび時間軸分析手段37を構成したものである。専用処
理チップは、所定の処理を行うICチップからなるが、
一つのチップでいずれの処理を行うようにしても良い。
例えば、A/D変換手段35、およびディジタルフィル
タ手段38,39を各々一つのチップとし、かつ周波数
分析手段36を一つのチップとしても良く、また周波数
分析手段36のうち、各FFT演算部40,41と、1
/3周波数実効算出部43と、パワースペトル演算部4
4とを各々一つのチップで構成しても良い。図2のCP
Uユニット33は、それ自体がマイクロコンピュータを
構成するものであって、ボード上にCPUや他の電子部
品を搭載したものであり、図3の判定手段38を構成し
たものである。なお、専用チップユニット32およびC
PUユニット33は、ボード上に複数の電子部品を搭載
したものに限らず、各々単独のチップで構成されたもの
であっても良い。
【0033】つぎに、上記構成の製造ラインによる軸受
製造過程と、音響検査装置20による音響検査の全体流
れを説明すると共に、各部分の補足説明をする。図1の
製造ラインにおいて、軌道輪製造ライン部11で製造さ
れた内外の軌道輪1,2と、各準備部18,19で準備
された転動体3および保持器4とが、組立工程部12で
組立体6に組立られる。その組立体6は、洗浄工程部1
3で洗浄された後、第1の検査工程部14で音響検査装
置20により音響検査され、充填工程部15でグリース
の充填およびシール5の取付けが行われた後、第2の検
査工程部16で音響検査装置20により再度音響検査さ
れる。各検査工程部14,16の選別工程部14a,1
6aで、不良品は選別して排出され、良品のみが梱包工
程部17に搬送されて梱包される。第1,第2の検査工
程部14,16で行う音響検査は、良否判定の設定値等
が異なるだけで、同じ検査である。
【0034】音響検査装置20による検査を説明する。
この検査は、図2のように、被測定物となる組立体6の
片方の軌道輪1を回転駆動手段23により一定回転速度
で回転させながら、静止側の軌道輪2にセンサ22を接
触させて振動信号を検出し、この振動信号を処理するこ
とで行われる。センサ22で検出された振動信号は、ア
ンプ24で増幅すると共に、所定の遮断周波数でローパ
スフィルタ処理を行い、その出力をA/D変換手段35
(図3)でディジタルデータに変換する。ディジタル化
された振動信号は、図3の周波数分析手段36および時
間軸分析手段36により、周波数分析および時間軸分析
が各々行われる。
【0035】周波数分析手段36は、FFT演算部40
と、解析部42とを備え、A/D変換された振動信号
は、ディジタルフィルタ処理手段39でローパスフィル
タ処理およびサンプリング処理された後、FFT演算部
40に入力され、高速フーリェ変換される。二つのFF
T演算部40,40は、各々高周波数域用と低周波数域
用のものである。解析部42は、1/3オクターブ実効
値算出部43と、パワースペクトル演算部44とを備
え、1/3オクターブ実効値算出部43では、各FFT
演算部40,40の高速フーリェ変換結果から、設定さ
れた周波数帯毎の1/3オクターブ実効値振幅を算出す
る。算出結果は所定の共有メモリ44aに記憶させる。
パワースペクトル演算部44は、各FFT演算部40,
40の高速フーリェ変換結果から、パワースペクトラム
データ(図5参照)を算出する。その算出結果である各
周波数の振動レベルデータは共有メモリ44aに記憶さ
せる。
【0036】時間軸分析手段37は、A/D変換された
振動信号につき、ディジタルフィルタ処理手段45によ
り所定の遮断周波数でハイパスフィルタ処理を行い、疵
検出用データ算出部46により、所定の疵検出用データ
を算出する。その算出結果である疵検出用データは共有
メモリ44aに記憶させる。
【0037】このように周波数分析および時間軸分析を
行った結果から、判定手段38により良否判定される。
判定手段38では1/3オクターブ実効値の良否判定
と、バンド別の良否判定と、異公差転動体の混入の判定
と、転動体の疵判定とが各々行われ、それらの判定結果
を総合した判定結果が、総合判定手段51により行われ
る。
【0038】これらの分析および判定は、例えば図4に
示す測定サイクルで行われる。同図に示すように、測定
開始信号により、所定時間の振動測定が行われる。この
測定された振動信号は、測定と並行して各ディジタルフ
ィルタ処理手段39,45によりディジタルフィルタ処
理され、このフィルタ処理の完了後に、各FFT演算部
40による高速フーリェ変換処理、並びに1/3オクタ
ーブ実効値振幅の算出およびパワースペクトラムデータ
の算出が行われる。これらの演算結果および疵検出用デ
ータは、共有メモリに記憶される。これまでの処理は、
専用チップユニット32(図2)により行われる。つい
で、CPUユニット33により、1/3オクターブ判
定、バンド別判定、異公差検出、疵検出の各判定処理が
行われ、各結果から総合判定されて総合判定結果が出力
される。これにより、1サイクルの測定,検査が完了す
る。被検査物である軸受組立体6は、1サイクルの測
定,検査が完了すると、音響検査装置20から排出さ
れ、次工程に搬送される。
【0039】なお、周波数分析のバンド幅は、必ずしも
1/3オクターブである必要はなく、必要に応じて、さ
らに細かく、あるいは粗く設定してもよい。例えば前記
1/3オクターブ実効値振幅の算出手段および1/3オ
クターブ判定手段に代えて、1/nオクターブ実効値振
幅の算出手段および1/n判定手段を設けてもよい。n
は正の整数である。
【0040】
【発明の効果】この発明の転がり軸受の製造ラインは、
ライン上の検査工程部に音響検査装置を有し、この音響
検査装置は、振動信号の周波数分析を行う周波数分析手
段を有するものとしたため、多数の狭帯域バンドで音響
検査を行う場合にも、製造ライン中で全数の検査を行う
ことができる。また、次の各手段を追加した場合は、製
造ライン中で次の各種の判定が行える。時間軸分析手段
を設けた場合は、軌道輪の転走面および転動体の疵の検
出も行える。1/3オクターブ判定手段を設けた場合
は、軌道輪の転走面および転動体のうねり、粗さが精度
良く判定できる。バンド別判定手段を設けた場合は、各
バンド毎に判定が行え、各種の周波数域で検出される特
有の軸受品質を判定することができる。異公差判定手段
を設けた場合は、異公差転動体の混入有無の判定を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる転がり軸受製造
ラインの工程説明図である。
【図2】同製造ライン中の音響検査装置のハードウェア
構成を示すブロック図である。
【図3】同音響検査装置の機能ブロック図である。
【図4】同音響検査装置の測定サイクル例のタイムチャ
ートである。
【図5】同音響検査装置の周波数分析手段の出力である
パワースペクトラムデータの説明図である。
【図6】同音響検査装置の時間軸分析手段およびその判
定手段による生データから転動体疵抽出までの波形処理
例を示す説明図である。
【図7】同軸受製造ラインで製造する転がり軸受を示す
断面図である。
【符号の説明】
1,2…軌道輪 36…周波数分析手段 3…転動体 37…時間軸分析手段 6…組立品 38…判定手段 6A…転がり軸受 39…ディジタルフィ
ルタ手段 14…検査工程部 40…FFT演算部 15…充填工程部 42…解析部 16…検査工程部 43…1/3オクター
ブ実効値算出部 20…音響検査装置 44…パワースヘクト
ル演算部 22…センサ 47…1/3オクター
ブ判定手段 23…回転駆動手段 48…バンド別判定手
段 25…分析器本体 49…異公差判定手段 32…専用チップユニット 50…疵判定手段 33…CPUユニット 51…総合判定手段 35…A/D変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 進 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 吉野 博紀 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3C030 BC31 BC34 CA12 3J017 HA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道輪と転動体とを組み立てる組立工程
    部と、この工程で組立てられた軌道輪と転動体との組立
    品を検査する検査工程部とを備え、前記検査工程部は、
    組立品を回転させ、軌道輪にセンサを接触させて振動を
    検査する音響検査装置を有し、この音響検査装置は、前
    記センサの振動信号の周波数分析を行う周波数分析手段
    を有するものとした転がり軸受の製造ライン。
  2. 【請求項2】 前記音響検査装置は、前記センサの振動
    信号の時間軸分析を行う時間軸分析手段を有するものと
    した請求項1記載の転がり軸受の製造ライン。
  3. 【請求項3】 前記音響検査装置は、前記周波数分析手
    段の分析結果および時間軸分析手段の分析結果に応じた
    所定の判定処理を行う判定手段を有するものとした請求
    項2記載の転がり軸受の製造ライン。
  4. 【請求項4】 前記周波数分析手段は、複数設定される
    各設定周波数帯の中心周波数に対する1/3オクターブ
    実効値振幅を算出する手段を有し、前記周波数分析の結
    果の判定手段として、前記1/3オクターブ実効値振幅
    を設定値と比較して所定の判定を行う1/3オクターブ
    判定手段を有するものとした請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の転がり軸受の製造ライン。
  5. 【請求項5】 前記周波数分析手段は、パワースペクト
    ラムデータを演算するパワースペクトル演算部を有し、
    前記周波数分析の結果の判定手段として、複数設定され
    る各設定周波数帯毎に、前記パワースペクトラムデータ
    を設定値と比較して所定の判定を行うバンド別判定手段
    を有するものとした請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載の転がり軸受の製造ライン。
  6. 【請求項6】 前記周波数分析手段は、パワースペクト
    ラムデータを演算するパワースペクトル演算部を有し、
    前記周波数分析結果の判定手段として、前記軌道輪と転
    動体との組立品に異公差の転動体が混入した場合に発生
    する異公差周波数におけるパワースペクトラム値から異
    公差転動体の混入有無の判定を行う異公差判定手段を有
    するものとした請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の転がり軸受の製造ライン。
  7. 【請求項7】 前記検査工程部は、前記組立工程部で組
    立てられた軌道輪と転動体との組立品に対してシールの
    取付けおよびグリースの充填を行う充填工程部の後工程
    に設けた請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の転
    がり軸受の製造ライン。
  8. 【請求項8】 前記検査工程部は、前記組立工程部で組
    立てられた軌道輪と転動体との組立品に対してシールの
    取付けおよびグリースの充填を行う充填工程部と、前記
    組立工程部との間に設けた請求項1ないし請求項7のい
    ずれかに記載の転がり軸受の製造ライン。
  9. 【請求項9】 前記組立工程部で組立に使用する軌道輪
    を製造するライン部を含み、このライン部に、軌道輪素
    材を旋削する旋削工程部、およびこの旋削工程部で旋削
    された軌道輪素材を研削する研削工程部とを有する請求
    項1ないし請求項8のいずれかに記載の転がり軸受の製
    造ライン。
  10. 【請求項10】 前記音響検査装置は、前記周波数分析
    手段の分析結果および時間軸分析手段の分析結果に応じ
    た所定の判定処理を行う判定手段を有するものであり、
    この判定手段の判定結果に応じて不良品を良品搬送経路
    外に排出する選別工程部を、前記検査工程部またはこの
    検査工程部の直後に設けた請求項2ないし請求項9のい
    ずれかに記載の転がり軸受の製造ライン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009191908A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Utsunomiya Kiki Kk ころ軸受の組立、検査方法
KR102092636B1 (ko) * 2018-10-10 2020-03-24 (주)아이지 불량조립품분해부를 갖춘 스마트 공장 시스템

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