JP2000167498A - 真空洗浄機 - Google Patents

真空洗浄機

Info

Publication number
JP2000167498A
JP2000167498A JP10341230A JP34123098A JP2000167498A JP 2000167498 A JP2000167498 A JP 2000167498A JP 10341230 A JP10341230 A JP 10341230A JP 34123098 A JP34123098 A JP 34123098A JP 2000167498 A JP2000167498 A JP 2000167498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
cleaning
oil
elevator
quenching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10341230A
Other languages
English (en)
Inventor
Heiji Tsuneyoshi
平二 恒吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP10341230A priority Critical patent/JP2000167498A/ja
Publication of JP2000167498A publication Critical patent/JP2000167498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼入油に浸漬したワークに付着した前記焼入
油を洗浄油で洗浄する真空洗浄機において、焼入油が溜
まり易い形状のワークであっても充分な洗浄効果が得ら
れるようにする。 【解決手段】 焼入油が付着したワークWを支持するエ
レベータ15を下降および上昇させて洗浄油を満たした
洗浄槽14の内部に1回出し入れした後に、洗浄槽14
の上部に設けたシャワーノズル16から洗浄油を噴出し
てワークWの上面に吹き付ける。このサイクルを複数サ
イクル繰り返すことによりワークWに付着した焼入油を
洗浄する。これにより、上面に焼入油が溜まり易い凹部
を有するワークWであっても確実に洗浄することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸炭処理工程に続
く焼入処理工程において焼入油に浸漬したワークに付着
した前記焼入油を洗浄油で洗浄する真空洗浄機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】歯車等のワークは浸炭炉内を通過して浸
炭処理された後に、第四類第四石油類の焼入油を満たし
た焼入槽に浸漬されて焼入処理される。焼入処理を終え
たワークは、その表面に付着した焼入油を除去すべく、
次の真空洗浄工程で第四類第三石油類の洗浄油を満たし
た洗浄槽に浸漬されて洗浄される。従来、上記真空洗浄
工程は、洗浄油が引火しないように減圧した真空室の内
部で、洗浄油が自由に通過できる籠状のワークホルダー
に多数のワークを複数段に収納してなるエレベータを往
復昇降駆動し、洗浄油を満たした洗浄槽に前記ワークホ
ルダーを出し入れすることにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のワー
クに付着した焼入油は上記真空洗浄工程で充分に除去可
能であるが、ワークホルダーに保持した状態で上面に凹
部が存在するような形状のワークは、その凹部に溜まっ
た焼入油が充分に洗浄されずに残留してしまう問題があ
った。その理由は、ワークの上面の凹部には焼入油が溜
まり易く、しかも洗浄油が流れ難いので、ワークホルダ
ーを昇降させるだけでは充分な洗浄効果が得られないた
めと考えられる。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、焼入油が溜まり易い形状のワークであっても充分な
洗浄効果が得られる真空洗浄機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、浸炭処理工程に続く
焼入処理工程において焼入油に浸漬したワークに付着し
た前記焼入油を、それに続く洗浄工程において洗浄油で
洗浄する真空洗浄機において、前記洗浄油を満たした洗
浄槽と、ワークを支持した状態で下降および上昇を繰り
返して該ワークを洗浄槽の内部に出し入れするエレベー
タと、洗浄槽の上部に設けられて該洗浄槽から出たワー
クの上面に前記洗浄油を噴射するシャワーノズルとを備
えてなり、エレベータの下降工程、エレベータの上昇工
程およびシャワーノズルからの洗浄油の噴射工程よりな
りサイクルを複数サイクル繰り返すことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、ワークを支持したエレ
ベータを下降および上昇させて洗浄油を満たした洗浄槽
の内部に出し入れすることによりワークを洗浄し、更に
エレベータが上昇して洗浄槽から出たときにシャワーノ
ズルからワークの上面に洗浄油を噴射してワークを洗浄
する。このエレベータの下降工程、エレベータの上昇工
程およびシャワーノズルからの洗浄油の噴射工程よりな
りサイクルを複数サイクル繰り返すことにより、上面に
焼入油が溜まり易い凹部が存在するような形状のワーク
であっても確実に洗浄することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はワークの熱処理ラインの構成を示すブロック
図、図2は真空洗浄機の縦断面図、図3はワークの縦断
面図である。
【0009】図1に示すように、ワークの熱処理ライン
には脱脂炉1、浸炭炉2、焼入槽3、真空洗浄機4、低
温焼戻炉5およびショット機6が配置される。真空洗浄
機4は、浸炭炉2で浸炭処理したワークを焼入槽3で第
四類第四石油類の焼入油に浸漬して焼入処理を行った
後、そのワークに付着する前記焼入油を第四類第三石油
類の洗浄油で洗浄するためのものであり、揮発性の洗浄
油の引火を防止すべく真空下でワークの洗浄を行う。第
四類第四石油類の焼入油の市販品には、例えば出光興産
(株)の「ハイテンプA」があり、第四類第三石油類の
洗浄油の市販品には、例えば出光興産(株)の「ダフニ
ークリーナNH」がある。
【0010】図2に示すように、真空洗浄機4は浸漬室
11と、蒸気洗浄室12と、乾燥室13とを備えてお
り、真空洗浄機4の入口側に設けられた浸漬室11には
前記洗浄油を満たした洗浄槽14が設けられ、その上方
に図示せぬ駆動源で昇降するエレベータ15が設けら
れ、更にその上方には、洗浄油タンク18に接続されて
洗浄槽14の洗浄油と同じ洗浄油をエレベータ15に向
けて噴射するシャワーノズル16が設けられる。エレベ
ータ15は洗浄油が自由に通過できる金属枠から構成さ
れたワークホルダ17を備えており、ワークホルダー1
7の多段になったワーク支持面171 …にそれぞれ複数
のワークW…が支持される。本実施例におけるワークW
はベベルギヤであって、ワークホルダー17のワーク支
持面171 …に載置された状態で、その上面に凹部W1
が形成される(図3参照)。
【0011】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0012】真空引きされた真空洗浄機4の浸漬室11
の内部で、前工程で焼入処理を終えたワークW…をワー
クホルダー17に載置したエレベータ15が昇降駆動さ
れる。エレベータ15が下降するとワークホルダー17
が洗浄槽14に満たした洗浄油の内部に没し、エレベー
タ15が上昇するとワークホルダー17が洗浄槽14に
満たした洗浄油から引き上げられる。エレベータ15が
上昇して洗浄油から引き上げられたとき、シャワーノズ
ル16から洗浄油が噴出してワークW…の上面に吹き付
けられる。上記「エレベータ15の下降による洗浄油へ
のワークW…の浸漬」、「エレベータ15の上昇による
洗浄油からのワークWの引き上げ」および「シャワーノ
ズル16から洗浄油の噴出」よりなるサイクルを3サイ
クル繰り返すことによりワークW…を洗浄する。
【0013】上面に凹部を持たないワークはエレベータ
15の昇降操作のみで焼入油の洗浄が可能であるが、図
3に示すように上面に凹部W1 を有するワークWは、凹
部W 1 に焼入油が溜まり易く、しかも凹部W1 の底面に
沿って洗浄油が流れ難いため洗浄効果が充分に発揮され
ず、エレベータ15の昇降操作のみでは洗浄後にも焼入
油が残留してしまう傾向がある。しかしながら、本実施
例によれば、エレベータ15の上昇後にシャワーノズル
16から噴出する洗浄油をワークW…の上面に吹き付け
ることにより、凹部W1 の底面に溜まった焼入油を吹き
飛ばして効果的に洗浄することができる。しかも前記サ
イクルを3サイクル繰り返すことにより、ワークWを一
層確実に洗浄することができる。
【0014】以上のようにして浸漬室11での洗浄を行
った後に、ワークW…を蒸気洗浄室12に搬入して蒸気
洗浄を行い、更にワークW…を乾燥室13に搬入して乾
燥を行って真空洗浄機4による洗浄工程を完了する。
【0015】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0016】例えば、実施例では「エレベータ15の下
降による洗浄油へのワークW…の浸漬」、「エレベータ
15の上昇による洗浄油からのワークWの引き上げ」お
よび「シャワーノズル16から洗浄油の噴出」よりなる
サイクルを3サイクル繰り返しているが、そのサイクル
数は2サイクル、あるいは4サイクル以上であっても良
い。尚、上記サイクルにおいて、「シャワーノズル16
から洗浄油の噴出」を「エレベータ15の下降による洗
浄油へのワークW…の浸漬」の前に行うことも可能であ
る。また実施例のワークWは上面に凹部W1 を有するベ
ベルギヤであるが、本発明は上面に凹部を持たないワー
クを含む他の任意のワークに適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ワークを支持したエレベータを下降および上
昇させて洗浄油を満たした洗浄槽の内部に出し入れする
ことによりワークを洗浄し、更にエレベータが上昇して
洗浄槽から出たときにシャワーノズルからワークの上面
に洗浄油を噴射してワークを洗浄する。このエレベータ
の下降工程、エレベータの上昇工程およびシャワーノズ
ルからの洗浄油の噴射工程よりなりサイクルを複数サイ
クル繰り返すことにより、上面に焼入油が溜まり易い凹
部が存在するような形状のワークであっても確実に洗浄
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワークの熱処理ラインの構成を示すブロック図
【図2】真空洗浄機の縦断面図
【図3】ワークの縦断面図
【符号の説明】
14 洗浄槽 15 エレベータ 16 シャワーノズル W ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浸炭処理工程に続く焼入処理工程におい
    て焼入油に浸漬したワーク(W)に付着した前記焼入油
    を、それに続く洗浄工程において洗浄油で洗浄する真空
    洗浄機において、 前記洗浄油を満たした洗浄槽(14)と、 ワーク(W)を支持した状態で下降および上昇を繰り返
    して該ワーク(W)を洗浄槽(14)の内部に出し入れ
    するエレベータ(15)と、 洗浄槽(14)の上部に設けられて該洗浄槽(14)か
    ら出たワーク(W)の上面に前記洗浄油を噴射するシャ
    ワーノズル(16)と、を備えてなり、エレベータ(1
    5)の下降工程、エレベータ(15)の上昇工程および
    シャワーノズル(16)からの洗浄油の噴射工程よりな
    りサイクルを複数サイクル繰り返すことを特徴とする真
    空洗浄機。
JP10341230A 1998-12-01 1998-12-01 真空洗浄機 Pending JP2000167498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10341230A JP2000167498A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 真空洗浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10341230A JP2000167498A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 真空洗浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000167498A true JP2000167498A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18344396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10341230A Pending JP2000167498A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 真空洗浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000167498A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013085477A (ja) * 2013-02-15 2013-05-09 Toshiba Corp インバータ装置
JP2014111826A (ja) * 2012-09-28 2014-06-19 Ipsen Inc マルチメディア焼入れシステム及び方法
CN105834155B (zh) * 2016-04-27 2018-05-29 太仓宝达齿条有限公司 一种金属清洗液喷射式齿轮喷洗装置
JP2018526200A (ja) * 2015-07-31 2018-09-13 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 定置洗浄方法ならびにそのためのシステム及び組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0169692U (ja) * 1987-10-26 1989-05-09
JPH08158080A (ja) * 1994-11-29 1996-06-18 Dowa Mining Co Ltd 金属等加工物の洗浄方法及びその装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0169692U (ja) * 1987-10-26 1989-05-09
JPH08158080A (ja) * 1994-11-29 1996-06-18 Dowa Mining Co Ltd 金属等加工物の洗浄方法及びその装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014111826A (ja) * 2012-09-28 2014-06-19 Ipsen Inc マルチメディア焼入れシステム及び方法
JP2013085477A (ja) * 2013-02-15 2013-05-09 Toshiba Corp インバータ装置
JP2018526200A (ja) * 2015-07-31 2018-09-13 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 定置洗浄方法ならびにそのためのシステム及び組成物
JP2021121432A (ja) * 2015-07-31 2021-08-26 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 定置洗浄方法ならびにそのためのシステム及び組成物
JP7092659B2 (ja) 2015-07-31 2022-06-28 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 定置洗浄方法ならびにそのためのシステム及び組成物
JP7216142B2 (ja) 2015-07-31 2023-01-31 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 定置洗浄方法ならびにそのためのシステム及び組成物
CN105834155B (zh) * 2016-04-27 2018-05-29 太仓宝达齿条有限公司 一种金属清洗液喷射式齿轮喷洗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3013635B2 (ja) 金属の工作物をクリーニングする方法および装置
JPH05255876A (ja) 金属品洗浄方法、金属品洗浄装置及び金属品乾燥装置
JPH07273077A (ja) ウエーハのリンス方法及びリンス装置
JP2000167498A (ja) 真空洗浄機
JP3441706B2 (ja) 真空蒸留洗浄方法
JP4571223B1 (ja) 被加工物に付着した加工油を減量するための処理方法及びその装置
CN1286426C (zh) 餐具清洗机
CN107658246A (zh) 一种太阳能硅片清洗工艺
JPH01120828A (ja) 半導体ウエハの自動洗浄装置
JP6329342B2 (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
JP2011143085A (ja) 食器洗浄装置
CN106733846A (zh) 发动机缸盖清洗装置
JP4556224B2 (ja) 洗浄方法
JPH1156735A (ja) 食器洗浄装置
JP3273339B2 (ja) 脱脂洗浄方法および装置
JPH09323070A (ja) 脱脂洗浄方法
JPH0957223A (ja) 部品洗浄装置
JP2010068937A5 (ja)
JP3038142B2 (ja) 機械加工物の洗浄方法とその方法に用いる洗浄装置
KR102415085B1 (ko) 수세식 식판 세정장치, 이를 포함하여 구성된 식판 헹굼 세정시스템
JPH0741970A (ja) ワークの洗浄方法
JPH0779904A (ja) 食器洗浄機
JP2003321787A (ja) 金属板の脱脂方法およびその脱脂装置
JP2005230742A (ja) 洗浄装置及び洗浄方法
JP2002309389A (ja) 脱脂洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040616