JP2000153135A - 中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄方法 - Google Patents

中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄方法

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JP2000153135A
JP2000153135A JP10332918A JP33291898A JP2000153135A JP 2000153135 A JP2000153135 A JP 2000153135A JP 10332918 A JP10332918 A JP 10332918A JP 33291898 A JP33291898 A JP 33291898A JP 2000153135 A JP2000153135 A JP 2000153135A
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Japan
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hollow fiber
membrane
washing
water
permeated
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JP10332918A
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Toshiichi Kuroda
敏一 黒田
Shinji Tawara
伸治 田原
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄方法で
あって、洗浄用液体を中空糸膜の内側から外側に向けて
通し、中空糸膜径を1.5倍以上に拡大させることによ
り、汚染された中空糸膜を効果的に洗浄する。 【解決手段】洗浄時は、透過水タンク9より逆先用ポン
プ11を用いて、バルブ12、出口ライン6よりフィル
ター5に透過水を供給し、洗浄用の透過水出口6から中
空糸膜の内側に透過水を供給する。中空糸膜は内側から
供給された透過水により膨らみ、膜の孔径が大きくなる
と同時に膜の内側から外側に向かって流れる洗浄用透過
水の流れによって膜内に固着した粒子が除去される。膜
から脱落した粒子を含む洗浄用の透過水はカバーに設け
た原水入り口(バルブ4の近辺)または濃縮出口7から
外部に排出される。透過水は純水であり、洗浄時に膜が
再汚染するおそれがなく、また透過水ラインが汚染され
るおそれもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中空糸膜を用いたフ
ィルター装置の洗浄方法に関する。さらに詳しくは、膜
に固着した粒子を除去するのに効果的な中空糸膜のフィ
ルターの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透過液を逆洗して膜を洗浄する方
法が提案されている(ミカエルス(Michaels)ら、米国化
学会シンポジウム、ワシントン、1979.9.14ブレナム・
プレス、ニューヨーク(1980))。この方法によれば、汚
染源が膜中に入り込んで固着することのない液体中のエ
マルジョン滴の除去が可能となる。
【0003】また空気逆洗法の提案もある(特公平6-56
393号公報)。この方法は、湿潤化した膜の細孔から気
体(主に空気)圧にて気泡を押し出し、膜に固着した粒
子を除去する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の透過液逆洗法では、洗浄流速が大きくないため洗浄
の効果は小さい。また膜中に固着しやすい個体の粒子の
洗浄には、逆洗によっての膜の細孔形状が変化しない。
【0005】また空気逆洗法では、通常気泡を押し出す
圧力は運転力よりはるかに高い場合が多く、大きな耐破
裂強度を必要とするため、中空糸膜の膜寿命に問題を生
ずることが多い。
【0006】本発明は、前記従来の問題を解決するため
になされたもので、汚染された中空糸膜を効果的に洗浄
する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄方
法は、中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄方法であ
って、洗浄用液体を中空糸膜の内側から外側に向けて通
し、中空糸膜径を1.5倍以上に拡大させることを特徴
とする。
【0008】前記洗浄方法においては、洗浄用液体が、
フィルター装置で得られる透過水であることが好まし
い。透過水は純水であり、洗浄時に膜が再汚染するおそ
れがなく、また透過水ラインが汚染されるおそれもな
い。
【0009】また前記洗浄方法においては、中空糸膜の
引っ張り伸度が500%以上であることが好ましい。引
っ張り伸度が500%以上であれば、直径を1.5倍以
上に拡大させても膜が破損するおそれがない。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施の形態の中空
糸膜の洗浄方法を示す工程概略図を図1に示す。図1に
示した中空糸膜フィルター装置においては、通常の処理
時、原水を原水ライン1より原水タンク2に供給し、次
いで原水ポンプ3によりバルブ4を通してフィルター5
に加圧導入する。フィルター5は、片端開口型の中空糸
膜フィルターを用いており、原水は中空糸膜の外側から
内側に透過させて、純水化した透過水を得る。中空糸膜
を通過した透過水(純水)は、中空糸膜の内側を通って
透過水出口ライン6よりフィルター外に取り出す。濃縮
水は濃縮水ライン7より、連続的または断続的に系外に
取り出す。出口ライン6より出された透過水は、バルブ
13,ライン8を通過して透過水タンク9に導入されて
貯留し、必要な分をライン10より使用箇所に供給す
る。
【0011】次に洗浄時には、透過水タンク9より逆先
用ポンプ11を用いて、バルブ12、出口ライン6より
フィルター5に透過水を供給し、洗浄用の透過水出口6
から中空糸膜の内側に透過水を供給する。このときバル
ブ13は締めておく。中空糸膜は内側から供給された透
過水により膨らみ、膜の孔径が大きくなると同時に膜の
内側から外側に向かって流れる洗浄用透過水の流れによ
って膜内に固着した粒子が除去される。膜から脱落した
粒子を含む洗浄用の透過水はカバーに設けた原水入り口
(バルブ4の近辺)または濃縮出口7から外部に排出さ
れる。
【0012】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。
【0013】
【実施例1】ポリウレタン樹脂(三菱重工製、ダイアリ
ィMM5520)14.2重量%、Nメチル−2ピロリ
ドン70.1重量%、ポリビニルピロリドン(NMP)
5.9重量%及び水9.8重量%よりなる製膜液を調整
した。この製膜液を2重管のジャケット部分から70℃
の水中に押し出した。同時に2重管の芯の部分から芯液
として水を流通させた。このようにして、外側の平均直
径が1.2mm、内側の平均直径が0.7mm、膜の厚
さ方向の孔の平均直径が0.2μm、純水透水量600
0l/m2h(25℃、1kgf/cm2 )、引っ張り伸度5
00%の中空糸膜を得た。得られた中空糸膜にて30c
m長のミニモジュールを作製した。作製したミニモジュ
ールにMLSS8000mg/lの活性汚泥溶液を0.4m3/m2d
の定量ろ過(外圧全量ろ過)にて1時間通水した後、中
空糸膜の内側から0.1〜1kgf/mc2 の透過水逆洗を行
い、透過水量の回復性を検討した。表1に結果を示し
た。逆洗圧力の上昇に伴って透過水量の回復性も大きく
なるが、膜径が1.5倍以上で完全に回復することが確
認できた。
【0014】
【表1】
【0015】
【比較例1】ポリスルホン樹脂(ユーデルP3500、
アコモ製)17.5%、Nメチル−2ピロリドン74.
4%、ポリビニルピロリドン5.8%及び水2.3%よ
りなる製膜液を調整した。この製膜液を芯液に80%N
MP水溶液を用いた2重管より70℃の水中に押し出
し、外径1.2mm、内径0.7mm、孔径0.2μ
m、純水透水量6500l/m2h(25℃、1kgf/cm2
)、引っ張り伸度60%の中空糸膜を得た。得られた
中空糸膜にて30cm長のミニモジュールを作製し、実
施例1と同様の方法で逆浄による洗浄回復性をみた。表
2にその結果を示す。
【0016】
【表2】
【0017】以上のように引っ張り伸度が500%以上
の中空糸膜を用いて膜径を1.5倍以上に拡大させる透
過液逆洗により、効率的に膜の洗浄が可能となることが
明確となった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の中空糸膜
を用いたフィルター装置の洗浄方法は、中空糸膜を用い
たフィルター装置の洗浄方法であって、洗浄用液体を中
空糸膜の内側から外側に向けて通し、中空糸膜径を1.
5倍以上に拡大させることにより、汚染された中空糸膜
を効果的に洗浄することができる。
【0019】
【図面の詳細な説明】
【0020】
【図1】 本発明の一実施の形態の中空糸膜の洗浄方法
を示す工程概略図である。 1 原水ライン 2 原水タンク 3 原水ポンプ 4,11,12,13 バルブ 5 フィルター 6 透過水出口ライン 7 濃縮水ライン 8,10 ライン 9 透過水タンク 11 逆先用ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 C02F 1/44 K Fターム(参考) 4D006 GA02 HA03 HA19 KC03 KC13 KE05Q KE06P MA01 MA22 MA33 MB16 MC40X MC53X MC83 NA05 PA01 PB02 PB08 PC64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄
    方法であって、洗浄用液体を中空糸膜の内側から外側に
    向けて通し、中空糸膜径を1.5倍以上に拡大させるこ
    とを特徴とする中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】 洗浄用液体が、フィルター装置で得られ
    る透過水である請求項1に記載の中空糸膜を用いたフィ
    ルター装置の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 中空糸膜の引っ張り伸度が500%以上
    である請求項1に記載の中空糸膜を用いたフィルター装
    置の洗浄方法。
JP10332918A 1998-11-24 1998-11-24 中空糸膜を用いたフィルター装置の洗浄方法 Pending JP2000153135A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100862214B1 (ko) 2008-05-20 2008-10-09 주식회사 한화건설 침지식 분리막과 막여과조의 세정방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100862214B1 (ko) 2008-05-20 2008-10-09 주식회사 한화건설 침지식 분리막과 막여과조의 세정방법

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