JP2000152300A - 無線通信基地局装置および無線信号光伝送用受信機および無線信号光伝送用送受信機 - Google Patents

無線通信基地局装置および無線信号光伝送用受信機および無線信号光伝送用送受信機

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JP2000152300A
JP2000152300A JP10316264A JP31626498A JP2000152300A JP 2000152300 A JP2000152300 A JP 2000152300A JP 10316264 A JP10316264 A JP 10316264A JP 31626498 A JP31626498 A JP 31626498A JP 2000152300 A JP2000152300 A JP 2000152300A
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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフトウェアにより機能変更できる変復調器部
を備えた集中基地局と主にアンテナポートからなる簡易
基地局を設け、光ファイバで接続された簡易基地局と集
中基地局の間に、無線情報信号を伝送する無線通信基地
局装置において、異なる無線通信方式に対して省エネ化
が可能にする。 【解決手段】主にアンテナポートからなる複数の簡易基
地局1と、その複数の簡易基地局のアンテナで送受信す
る無線信号の変復調及び回線制御を行う集中基地局2を
設け、簡易基地局と集中基地局間は光ファイバ3を介し
て、無線情報信号を伝達する無線通信基地局において、
集中基地局側には、ソフトウェアにより機能制御が可能
なデジタル信号処理を用いた変復調器部13を備え、簡易
基地局側の周波数変換量、A/D変換器10及びD/A変
換器18の動作帯域幅を可変する制御部14を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバで接続
された集中基地局と簡易基地局を備えた無線通信基地局
装置および該無線通信基地局装置に使われる無線信号光
伝送用受信機および無線信号光伝送用送受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動通信をはじめとする無線通信の需要
の急増に伴い、ビル内、ビルの陰、トンネル内あるいは
地下街など、電波の届きにくい閉空間エリアにおいて
も、無線通信サービスを提供することが求められてい
る。
【0003】このようなエリアは電波を遮る障害物が多
いため、多数の小さいセルで網羅することが必要とな
り、従って、多数の無線通信基地局数が必要となる。そ
のため、セルに適用する無線通信基地局の構成は、簡易
であり、且つ、小型で低消費電力なものが求められる。
【0004】このような要求に照らして利用可能なセル
用の無線通信基地局として考えられるものに、無線レピ
ータや漏洩ケーブルがあるが、現在、使用されているこ
れらは、発振による誤動作発生を防止すべく、装置構成
が複雑であったり、伝送帯域が狭く高周波の信号は扱え
ない等の問題があった。
【0005】そこで、各セルには、それぞれ主にアンテ
ナポートからなる簡易基地局を設置する。そして、それ
ら複数の簡易基地局で送受信する無線信号の変復調や回
線制御を一括して行う集中基地局を別途設けて、各セル
の簡易基地局と当該集中基地局間を光ファイバで接続し
て無線情報信号を伝送する形態とした簡易基地局群統合
管理運用方式の閉空間エリアサービス用無線通信基地局
システムが注目されている。この無線通信基地局では、
光ファイバの低干渉特性により、他電波による干渉を気
にせずに伝送路を配線でき、光ファイバの広帯域特性か
ら大容量の無線情報信号を伝送できる等のメリットがあ
る。
【0006】このような閉空間エリアサービス用無線通
信基地局システムは、WLL(ワイヤレスローカルルー
プ)や、上り回線には伝送レートの低い狭帯域信号を低
い周波数で伝送し、下り回線には伝送レートの高い広帯
域信号を高い周波数で伝送するといったような、異なる
無線インターフェースを用いた通信方式のサービスへの
適用も考えられている。
【0007】ところで、閉空間エリアサービス用無線通
信基地局システムに使用される集中基地局は、各簡易基
地局に接続してくる多数の端末に相当する数の変復調器
が必要となるため、装置規模が非常に大きくなる傾向が
ある。
【0008】そこで、変復調器部を、アナログ信号処理
系ではなくデジタルシグナルプロセッサ(DSP)など
によるデジタル信号処理系で構成することにより、変復
調器部の一層の小型化を図ることが求められている。特
に、ソフトウェアにより変復調機能が変更可能なDSP
を用いた無線機(以下、ソフトウェア無線機、と呼ぶ)
技術は、新しい無線通信サービスへの変更がハードウェ
アの交換なく行えるため、期待されている。
【0009】図34に、この無線通信基地局装置の一例
を示す。図34に示す構成において、1は簡易基地局、
2は集中基地局、3は両基地局1,2を繋ぐ伝送路とし
ての光ファイバ、4は簡易基地局1のアンテナ、5はサ
ーキュレータ、6は増幅器、10はアナログデジタル変
換器(A/D)、11は電気‐光変換器、12は光‐電
気変換器、13は変復調器、18はデジタルアナログ変
換器(D/A)、114はデジタルシグナルプロセッサ
(DSP)、115はソフトウェア制御部であり、簡易
基地局1から集中基地局2への上り信号となるアンテナ
4から受信した無線信号は、簡易基地局1内において電
気‐光変換器(E/O)11で光信号に変換された後、
光ファイバ3上を集中基地局2に向け、伝送される。
【0010】集中基地局2では、この伝送されてきた光
信号を自己の光‐電気変換器(O/E)12で受信して
電気信号に変換し、無線信号を得る。そして、ソフトウ
ェア無線機技術を適用した変復調器13に入力して復調
する。
【0011】集中基地局2から簡易基地局1への下り信
号は、集中基地局2内の変復調器13で変調された後、
集中基地局2内の電気‐光変換器(E/O)11にて光
信号に変換されて後、光ファイバ3を介して簡易基地局
1に伝送される。簡易基地局1側は、その伝送されてき
た光信号を光‐電気変換器(O/E)12にて受信して
電気信号に変換し、これを増幅器20で増幅することに
より無線信号を得て、これをアンテナ4から空中に電波
として送信する。
【0012】なお、簡易基地局1内において、電気‐光
変換器や光‐電気変換器のコンポーネントの動作周波数
帯が、無線信号の周波数帯よりも低いときは、周波数変
換手段を設けてRF帯の周波数変換を行うようにする。
【0013】ところで、現在、移動通信に代表される無
線通信の使用周波数帯は、例えば、セルラー電話は90
0[MHz]帯と1.5[GHz]帯、PHS(パーソ
ナルハンディホンシステム)は1.9[GHz]帯を用
いている。しかし、需要が増大の一途を辿っているた
め、これらだけでは近い将来、需要が賄えなくなるた
め、今後も新たな周波数帯である例えば、2[GHz]
帯、5[GHz]帯、20[GHz]帯、40[GH
z]帯、60[GHz]帯の利用や、無線信号の帯域幅
拡大が考えられている。
【0014】そして、新しい無線通信サービスを提供す
るにあたっては、閉空間エリアサービス用無線通信基地
局システムでは、上述のような様々な周波数帯、信号帯
域、変復調方式を持つ無線情報信号を、簡易基地局のア
ンテナと集中基地局の変復調器の間で光ファイバを介し
て伝送しなければならないことになる。
【0015】新しく無線通信サービスを提供するため
に、簡易基地局内の電気‐光変換器等のハードウェアを
交換したり追加しなければならないということは、簡易
基地局が分散して、しかも、多数配置されていると云う
状況を考えると、その作業時間及びコストが膨大とな
り、現実には実施困難となる。
【0016】そこで、このような作業を不要とする必要
がある。そのためには、あらかじめ簡易基地局に、狭帯
域無線信号あるいは搬送波周波数の低い信号のみなら
ず、広帯域無線信号あるいは搬送波周波数の高い信号を
送受信できる高速な光‐電気変換器、電気‐光変換器等
のコンポーネントを予め備えておくことが考えられる。
【0017】しかし、狭帯域無線信号あるいは搬送波周
波数の低い信号に対しては、変換器内のアナログ処理の
電気回路が必要以上に高速であり、大きな電力を消費す
ることになる。さらに簡易基地局内のアナログ処理部
は、無線信号の周波数帯に合わせて高速でなければなら
ないとともに、アナログ信号の耐雑音特性の弱さから、
低雑音で高増幅な増幅器等の仕様の厳しいコンポーネン
トが求められる。
【0018】通常、このようなコンポーネントは消費電
力が大きい。また簡易基地局と集中基地局間の光伝送特
性においても、アナログ伝送は電気/光変換器内のレー
ザの線形特性や伝送距離の制限が厳しく、歪補償等の保
護回路を付加する必要がでて、さらに電力を消費するこ
とになる。
【0019】簡易基地局は、多数配置されるため、一つ
一つの消費電力は閉空間エリアサービス用無線通信基地
局システムにとって、全体の消費電力に大きく影響し、
基地局運用コストを大きくする原因となる。また、消費
電力に応じて放熱板やバックアップ用の電源容量も大き
くするため、配置のスペースを増やす必要がある。その
ため、簡易基地局の規模が大きくなり、狭い閉空間や電
柱等に設置することが困難となる。
【0020】さらに消費電力が大きいとコンポーネント
に熱が蓄積し易くなり、各コンポーネントの耐久性も落
ちることとなって、簡易基地局に対する信頼性、安定度
も低下することになる。そのため、簡易基地局は低消費
電力であることが求められており、前記のような様々な
無線信号に対応できる高速なコンポーネントを備える方
法は適していない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、閉空間
エリアでの通信サービスを改善する方式として閉空間エ
リアをセル化し、各セルに簡易基地局をそれぞれ設ける
と共に、これらを統括的に管理する運用する集中基地局
を設けて光ファイバで接続し、簡易基地局群を管理運用
する閉空間エリアサービス用無線通信基地局システム
(簡易基地局と集中基地局の構成をとるシステム)にお
いて、異なる無線通信サービスである異なる周波数帯、
信号帯域幅の無線信号に対応するため、簡易基地局側に
十分に高速な光/電気変換器及び電気/光変換器等のコ
ンポーネントを備えることが考えられる。
【0022】しかし、周波数帯が低く狭帯域幅の無線信
号に対しては、簡易基地局で、必要以上の大きな消費電
力を必要とすることになる。
【0023】そのため、多数の簡易基地局を備える閉空
間エリアサービス用無線通信基地局システム全体の消費
電力を抑えることができず、基地局の運用コストが高く
なる。また、消費電力に応じて放熱板やバックアップ用
の電源容量も大きくなるため、設置スペースの増大が避
けられない。つまり、簡易基地局の規模が大きくなり、
狭い閉空間や電柱等に簡易基地局を設置することが困難
となる。
【0024】さらに消費電力が大きいとコンポーネント
に熱が蓄積され易く、そのために、各コンポーネントの
耐久性も低下することとなるために、簡易基地局に対す
る信頼性、安定度も低くなる。
【0025】以上のような観点から、簡易基地局は低消
費電力であることが求められており、前記のような様々
な周波数帯の無線信号に対応できるような高速なコンポ
ーネントを備えるという方法は適していない。
【0026】そこで、この発明の目的とするところは、
閉空間エリアでの通信サービスを改善する方式として閉
空間エリアをセル化し、各セルに簡易基地局をそれぞれ
設けると共に、これらを統括的に管理する運用する集中
基地局を設けて光ファイバで接続し、簡易基地局群を管
理運用する閉空間エリアサービス用無線通信基地局シス
テム(簡易基地局と集中基地局の構成をとるシステム)
において、簡易基地局が低消費電力かつ小型であり、し
かも、利用電波周波数帯の拡大に容易に対応できるよう
にした無線通信システムを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。
【0028】[1]本第1の発明に係わる無線通信基地
局装置は、無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行う
複数の基地局を備えると共に、これら基地局について集
中制御を行う集中基地局を設け、かつ、基地局で送受信
する無線通信信号に関する無線情報信号を該基地局と集
中基地局との間を結ぶ光ファイバを介して伝達する手段
を備え、集中基地局には無線情報信号の変復調をデジタ
ル信号処理で実施するものであって帯域変更可能でソフ
トウェアにより変復調機能を変更できる変復調手段を備
える無線通信基地局装置において、前記基地局には、送
信する無線通信信号を周波数変換する第1の周波数変換
手段と、受信した無線通信信号を周波数変換する第2の
周波数変換手段と、前記集中基地局に伝送するため、第
2の周波数変換手段にて周波数変換された無線通信信号
をデジタル信号に変換する変換帯域可変のアナログ‐デ
ジタル変換手段と、前記集中基地局より変調されて送ら
れてくる無線情報信号をアナログ信号に変換して第1の
周波数変換手段に与える変換帯域可変のデジタル‐アナ
ログ変換手段と、前記集中基地局から送られてくる可変
制御信号より前記第1及び第2の周波数変換手段の周波
数変換量と前記アナログ‐デジタル変換手段及びデジタ
ル‐アナログ変換手段の変換帯域を制御する信号とを発
生する手段とを備え、前記集中基地局には、前記基地局
側の周波数変換手段の周波数変換量と前記アナログ‐デ
ジタル変換手段及びデジタル‐アナログ変換手段の変換
帯域を可変制御する信号とを制御信号として発生する制
御手段と、この制御手段の発生した制御信号を無線情報
信号に加算する手段を備えることを特徴とする。本発明
では、A/D変換器、D/A変換器を、集中基地局側の
ソフトウェア無線機内ではなく簡易基地局側内に備え
て、無線通信基地局内のアナログ信号処理部を減らすこ
とで、簡易基地局内のコンポーネントの仕様もしくは基
地局間の光伝送の条件を緩和することができ、簡易基地
局の低消費電力化を達成できる。また、十分に高速なA
/D変換器、D/A変換器は、狭帯域幅の無線信号に対
しては無駄に大きな電力を消費してしまうため、簡易基
地局に周波数変換部を設け、搬送波周波数の高い信号を
低い信号に変換して、搬送波周波数の低い信号と等しい
動作周波数帯を使用することで、A/D変換器、D/A
変換器あるいは各変換器内の電気回路を低速化でき、消
費電力を抑圧することができる。さらに、様々な周波数
帯をもつ無線信号がA/D変換器などの各コンポーネン
トの動作周波数帯に含まれるように、周波数変換部での
周波数変換量を制御し、様々な信号帯域に対しては、A
/D変換器、D/A変換器の動作帯域幅を制御して、低
消費電力の簡易基地局を提供する。これらの周波数変換
量及びA/D変換器、D/A変換器の動作帯域幅を、集
中基地局側から制御する構成とすることで、新しい無線
通信サービスのための制御機能の追加等の際にも、各簡
易基地局のハードウェアを交換したり追加する必要な
く、作業時間及びコストの削減を図ることができる。
【0029】[2]本第2の発明に係わる無線通信基地
局装置は、本第1の発明に記載の無線通信基地局装置に
おいて、該基地局には、該無線通信信号の周波数変換に
用いる第1の可変周波数発振器と、該A/D変換器及び
該D/A変換器のクロック周波数に用いる第2の可変周
波数発振器と、該第1及び第2の可変周波数発振器の発
振周波数を可変する手段と、該A/D変換器及びD/A
変換器の変換帯域をクロック周波数により可変する手段
を備え、該集中基地局には、該基地局側のA/D変換器
及びD/A変換器の変換帯域と無線通信信号の周波数変
換値を判定する手段と、この判定する手段の出力を該基
地局の該可変周波数発振器の発振周波数可変手段に伝達
して、該無線通信信号の周波数変換量と該A/D変換器
及び該D/A変換器の変換帯域を制御する手段を備える
ことを特徴とする。
【0030】簡易基地局から集中基地局へ、無線情報信
号をデジタル伝送する場合、まず、アナログの無線情報
信号をA/D変換器によりデジタル信号に変換する。そ
の際、様々な周波数帯、信号帯域をもつ無線信号を、A
/D変換器の帯域内に含めるためには、周波数ダウンコ
ンバートで用いるローカル周波数を変化させることが必
要であり、また、信号帯域に対応したサンプリングをす
るため、A/D変換器のサンプリング速度を変更するこ
とが必要である。従って、このローカル周波数の発振す
る可変周波数発振器とA/D変換器のサンプリング速度
に関係するクロック周波数を集中基地局から制御するこ
とで、新しい無線通信サービスのための制御機能の追加
等の際にも、各簡易基地局のハードウェアを交換したり
追加する必要なく、作業時間及びコストが削減できる。
同様に、下り信号である集中基地局から簡易基地局への
無線情報信号においても、D/A変換器のクロック周波
数と周波数アップコンバージョン用のローカル周波数を
制御すればよい。
【0031】[3]本第3の発明に係わる無線通信基地
局装置は、無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行う
複数の基地局を備えると共に、これら基地局について集
中制御を行う集中基地局を設け、かつ、基地局で送受信
する無線通信信号に関する無線情報信号を該基地局と集
中基地局との間を結ぶ光ファイバを介して伝達する手段
を備え、集中基地局には無線情報信号の変復調をデジタ
ル信号処理で実施する変復調手段を備える無線通信基地
局装置において、前記集中基地局は、前記基地局に無線
情報デジタル信号とクロック周波数信号Scと周波数変
換用信号Sm(但し、Scの周波数成分≦Smの周波数
成分の関係を持つ)を伝達する手段を備え、前記基地局
には、前記集中基地局から伝達された信号から無線情報
デジタル信号とクロック周波数信号Scと周波数変換用
信号Smを得る手段と、送信する無線通信信号を、前記
周波数変換用信号Smを用いてアップコンバージョンす
る第1の周波数変換手段と、受信した無線通信信号を、
前記周波数変換用信号Smを用いてダウンコンバージョ
ンする第2の周波数変換手段と、前記集中基地局に伝送
するため、第2の周波数変換手段にて周波数変換された
無線通信信号を、前記クロック周波数信号Sc対応に動
作してデジタル信号に変換する変換帯域可変のアナログ
‐デジタル変換手段と、前記集中基地局より変調されて
送られてくる無線情報信号を、前記クロック周波数信号
Sc対応に動作してアナログ信号に変換し、第1の周波
数変換手段に与える変換帯域可変のデジタル‐アナログ
変換手段とを備えており、該クロック周波数信号Scを
用いて該A/D変換器及び該D/A変換器の帯域を可変
し、該周波数変換用信号Smを用いて、該アンテナ送受
信信号の周波数変換を行うことを特徴とする。
【0032】前述のように、様々な周波数帯、信号帯域
をもつ無線信号を伝送するために、A/D変換器、D/
A変換器のクロック周波数と周波数変換用の発振周波数
を変化させることが必要である。これらは、周波数可変
の可変周波数発振器から出力されるものであるが、周波
数可変範囲は有限である。そのため、新しい種類の端末
などに対応できる領域の周波数帯が可変範囲外であるこ
とも考えられる。その際に、多数に配置してある簡易基
地局それぞれについて、機器の変更は困難である。その
ため、集中基地局側にそれらの周波数発信器を配備し
て、各簡易基地局に配信する。そうすることで、可変周
波数発振器を変更する必要が生じても、集中基地局側で
のみ交換すればよく、簡易基地局ごとに変更する作業に
比較して非常に作業を簡単にすることができる。
【0033】[4]本第4の発明に係わる無線通信基地
局装置は、本第1の発明に記載の無線通信基地局装置に
おいて、該集中基地局は、該簡易基地局に無線情報デジ
タル信号を伝達する手段を備え、該簡易基地局は、該A
/D変換器及びD/A変換器の変換帯域をクロック周波
数により可変させる手段と、伝達された該無線情報デジ
タル信号からクロック周波数fcを再生する手段を備
え、再生された該クロック周波数fcを該A/D変換器
及び該D/A変換器のクロック周波数として用いること
を特徴とする。A/D変換器及びD/A変換器のクロッ
ク周波数を集中基地局側から伝送する際、簡易基地局側
において、その周波数を分離するためのフィルタを必要
とするなど、構成が複雑となる。A/D変換器及びD/
A変換器のクロック周波数は、通常、デジタル信号の変
調周波数、もしくはその逓倍周波数である。また、簡易
基地局側では光信号を受信する際に、伝送されたデジタ
ル信号からクロック信号を再生する。そのクロック周波
数を、A/D変換器及びD/A変換器のクロック信号と
して使用することで、簡易基地局側の構成は簡易とな
る。
【0034】[5]本第5の発明に係わる無線通信基地
局装置は、本第4の発明に記載の無線通信基地局装置に
おいて、該集中基地局は、無線情報デジタル信号と周波
数変換用信号Smを該簡易基地局に伝達する手段を備
え、該簡易基地局は、該集中基地局から伝達された該信
号から該周波数変換用信号Smを抽出する手段と、該周
波数変換用信号Smを用いて、該無線通信信号の周波数
変換を行うことを特徴とする。
【0035】デジタル信号とアナログの周波数信号Sm
の多重は加算器で行うことができ、簡易基地局において
も、フィルタで容易にデジタル信号とアナログ周波数信
号Smを分離抽出できる。そのため、基地局内の構成を
複雑にすることなく、集中基地局と簡易基地局の間に、
周波数変換用信号Smを伝送できる。本第6の発明に係
わる無線通信基地局装置は、本第3及び第4及び第5に
記載の無線通信基地局装置において、集中基地局から簡
易基地局へ伝達する無線情報デジタル信号に、高調波を
遮断するための帯域制限を付加したを特徴とする。
【0036】通常、デジタル信号から発生する高調波は
広い範囲にわたり広がっているため、重畳したクロック
周波数信号あるいは発振周波数信号の帯域にかぶさる可
能性がある。このような高調波は、クロック周波数、発
振周波数の雑音源となり、無線信号の雑音となったり、
A/D及びD/A変換器の誤動作につながってしまう。
【0037】そのため、デジタル信号にクロック周波数
信号等を重畳する前に、低域透過フィルタを透過させ
て、高調波を遮断する。このような構成とすることで、
上述の高調波のかぶさりを抑圧し、安定したクロック信
号あるいは発振周波数信号の伝達を提供する。
【0038】[7]本第7の発明に係わる無線通信基地
局装置は、無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行う
基地局を備え、該基地局の複数毎について集中制御を行
う集中基地局を設け、該基地局で送受信する無線通信信
号に関する無線情報信号を該基地局と該集中基地局との
間で光ファイバを介して伝達する手段を備え、該集中基
地局には、該無線通信信号に関する無線情報信号の変復
調器部を備え、該変復調器部の変復調機能はデジタル信
号処理で行われ、ソフトウェアにより変復調機能を変更
できる無線通信基地局装置において、該集中基地局に
は、該変復調器の出力デジタル信号を第1の無線情報ア
ナログ信号に変換するデジタルーアナログ(D/A)変
換器と、該第1の無線情報アナログ信号と無線通信信号
の周波数変換のための周波数信号Smを該簡易基地局側
に伝送する手段と、該簡易基地局から伝送されてきた第
2の無線情報アナログ信号を受信する手段と、該第2の
無線情報アナログ信号を該変復調器の入カデジタル信号
に変換するアナログ‐デジタル(A/D)変換器を備
え、該簡易基地局には、該集中基地局から伝送された該
第1の無線情報アナログ信号と該周波数信号Smを得る
手段と、該周波数信号Smを用いて該第1の無線情報信
号の周波数を変換し、端末へ送信する無線通信信号を得
る手段と、端末からの無線通信信号を受信し、該周波数
信号Smを用いて周波数変換して該第2の無線情報アナ
ログ信号を得る手段と、第第2の無線情報アナログ信号
を該集中基地局側へ伝送する手段を備えることを特徴と
する。
【0039】本発明によれば、簡易基地局側において、
第1の無線情報アナログ信号及び無線受信信号を、様々
な周波数帯の無線信号に周波数変換する構成をとること
により、光/電気変換器及び電気/光変換器に余剰な帯
域を与えることなく、簡易基地局を低消費電力化でき
る。
【0040】その周波数変換のための周波数を集中基地
局から制御することで、新しい無線通信サービスのため
の周波数帯追加等の際にも、各簡易基地局のハードウェ
アを交換したり追加する必要なく、集中基地局側のハー
ドウェアの変更だけで済むため、作業時間及びコストが
削減できる。
【0041】[8]本願第8の発明に係わる無線信号光
伝送用受信機は、第1の受信周波数帯から第m(mは1
より大きい整数)の受信周波数帯までの複数の受信周波
数帯の無線信号を搬送する光信号を受信する無線信号光
伝送用受信機に対する分配器と前記の受信周波数帯のう
ちそれぞれそのうちの異なる1つの周波数帯の信号を通
過させる少なくとも1個で多くともm個のフィルタと第
1の受信周波数帯から第mの受信周波数帯のうちの少な
くとも一つの受信周波数帯に属する狭帯域無線信号を受
信できる少なくとも1個の狭帯域無線受信機と第1の受
信周波数帯から第mの受信周波数帯のうちの少なくとも
一つの受信周波数帯に属する広帯域無線信号を受信でき
る少なくとも1個の広帯域無線受信機とを具備すること
を特徴とする。
【0042】[9]本願第9の発明に係わる無線信号光
伝送用受信機は、本願第8の発明に係わる無線信号光伝
送用受信機において、前記狭帯域無線受信機および前記
広帯域無線受信機は、相互に交換できる非固定式の接続
方式で本体に接続され、無線信号、制御信号、電源等の
接続端子の全てあるいは一部を共通にしていることを特
徴とする。
【0043】[10]本願第10の発明に係わる無線信
号光伝送用送受信機は、第1の送信周波数帯から第n
(nは1より大きい整数)の送信周波数帯までの複数の
送信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を送信し、第
1の受信周波数帯から第m(mは1より大きい整数)の
受信周波数帯までの複の受信周波数帯の無線信号を搬送
する光信号を受信する無線信号光伝送用送受信機におい
て、第1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のうち
の少なくとも一つの送信周波数帯に属する狭帯域無線信
号を出力できる少なくとも1個の狭帯域無線送信機と、
第1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のうちの少
なくとも一つの送信周波数帯に属する広帯域無線信号を
出力できる少なくとも1個の広帯域無線送信機と、無線
信号を合成する少なくとも1つのハイブリッド回路と、
合成された送信信号を光信号に変換する電気‐光変換装
置と、複数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信号
を電気信号に変換する光‐電気変換装置と、前記電気信
号を分岐する分配器と、前記の受信周波数帯のうちそれ
ぞれそのうちの異なる1つの周波数帯の信号を通過させ
る少なくとも1個で多くともm個のフィルタと、第1の
受信周波数帯から第mの受信周波数帯のうちの少なくと
も一つの受信周波数帯に属する狭帯域無線信号が受信で
きる少なくとも1個の狭帯域無線受信機と、第1の受信
周波数帯から第mの受信周波数帯のうちの少なくとも一
つの受信周波数帯に属する広帯域無線信号が受信できる
少なくとも1個の広帯域無線受信機とを具備することを
特徴とする。
【0044】[11]本願第11の発明に関わる無線信
号光伝送用送受信機は、本願第9の発明に関わる無線信
号光伝送用送受信機において、前記狭帯域無線受信機お
よび前記広帯域無線受信機は、相互に交換できる非固定
式の接続方式で本体に接続され、無線信号、制御信号、
電源等の接続端子の全てあるいは一部を共通にしてお
り、前記狭帯域無線送信機および前記広帯域無線送信機
は、相互に交換できる非固定式の接続方式で本体に接続
され、無線信号、制御信号、電源等の接続端子の全てあ
るいは一部を共通にしていることを特徴とする。
【0045】[12]本願第12の発明に係わる無線信
号光伝送用送受信機は、第1の送信周波数帯から第n
(nは1より大きい整数)の送信周波数帯までの複数の
送信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を送信し、第
1の受信周波数帯から第m(mは1より大きい整数)の
受信周波数帯までの複数の受信周波数帯の無線信号を搬
送する光信号を受信する無線通信基地局装置において第
1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のうちの少な
くとも一つの送信周波数帯に属する狭帯域無線信号を出
力できる少なくとも1個の狭帯域無線送信機と第1の送
信周波数帯から第nの送信周波数帯のうちの少なくとも
一つの送信周波数帯に属する広帯域無線信号を出力でき
る少なくとも1個の広帯域無線送信機と無線信号を合成
する少なくとも1つのハイブリッド回路と合成された送
信信号を光信号に変換する電気・信号を分岐する分配器
と前記の受信周波数帯のうちそれぞれそのうちの異なる
1つの周波数帯の信号を通過させる少なくとも1個で多
くともm個のフィルタと第1の受信周波数帯から第mの
受信周波数帯のうちの少なくとも一つの受信周波数帯に
属する狭帯域無線信号が受信できる少なくとも1個の狭
帯域無線受信機と第1の受信周波数帯から第mの受信周
波数帯のうちの少なくとも一つの受信周波数帯に属する
広帯域無線信号が受信できる少なくとを第1の光信号に
変換する第1の電気・光変換装置と第1の光信号を伝送
する光伝送路に接続され第1の光信号を電気信号に変換
する少なくとも1つの第1の光・電気変換装置とそれぞ
れの前記の第1の光・電気変換装置の出力に接続される
少なくとも1つの高周波信号送信回路と無線信号を受信
する少なくとも1つの高周波信号受信回路とそれぞれの
前記の高周波信号受信回路の出力に接続され受信信号を
第2の光信号に変換する少なくとも1つの第2の電気・
光変換装置と第2の光信号を電気信号に変換し該複数無
線周波数信号送受信機の受信入力ヘ出力する第2の光・
電気変換装置とを具備することを特徴とする。
【0046】以上、本発明は、異種の無線通信サービス
の異なる周波数帯または帯域をもつ無線通信方式に対応
できる拡張性及び柔軟性をもち、狭帯域無線信号あるい
は搬送波周波数の低い信号と広帯域無線信号あるいは搬
送波周波数の高い信号を送受信する場合においても、消
費電力を抑えることができる無線信号光伝送用受信機お
よび無線信号光伝送用送受信機あるいは無線通信基地局
装置を提供することを目的としている。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明は、閉空間エリアサービス
用無線通信基地局システム(簡易基地局と集中基地局の
構成をとるシステム)において、多種多様な周波数帯、
信号帯域幅の無線信号に対応できるようにすると共に、
低消費電力化を図ることができるようにするものであっ
て、以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0048】(第1の実施例)図1は本第1及び第2の
発明の第1の実施例を示すブロック構成図である。図に
おいて、1は無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行
う簡易基地局、2は集中基地局であって、簡易基地局1
は閉空間を小さいセル領域に区切って、それら各セル領
域毎に簡易基地局1を設置してサービスエリアとしてあ
る。このような簡易基地局1の複数を一群として、この
簡易基地局群について集中制御を行う集中基地局2を設
け、簡易基地局1と集中基地局2は、光ファイバ3で接
続し、無線情報信号を光信号に変換して伝送を行ってい
る。
【0049】構成について、詳細に説明すると、簡易基
地局1はアンテナ4、サーキュレータ5、ローノイズア
ンプ6、局部発振器7、ミキサ8t,8r、ローパスフ
ィルタ9、アナログデジタル変換器(A/D)10、電
気‐光変換器(E/O)11s、光‐電気変換器(O/
E)12s、簡易基地局制御器16、D/A変換器1
8、ハイパスフィルタ19、パワーアンプ20とを備え
て構成してある。
【0050】これらのうち、アンテナ4は電波を送信し
たり、受信したりするためのものであり、サーキュレー
タ5は送信系からの送信信号をアンテナ4に送り、アン
テナ4からの受信信号を受信系に送るといった経路切り
替えのための方向性を持った経路切り替え器である。
【0051】また、光‐電気変換器(O/E)12s
は、集中基地局2側から光ファイバ3を介して送られて
きた光信号を電気信号に変換するためのものであり、電
気‐光変換器(E/O)11sは、A/D変換器10か
ら出力されるデジタルデータを光信号に変換して光ファ
イバ3に送り出すためのものである。
【0052】また、D/A変換器18は、光‐電気変換
器(O/E)12sの出力する電気信号をアナログ信号
に変換するものであって、簡易基地局制御器16により
サンプリング周波数を制御できる構成となっている。ま
た、A/D変換器10は、ローパスフィルタ9の出力を
デジタル信号に変換して電気‐光変換器(E/O)11
sに出力するものであって、簡易基地局制御器16によ
りサンプリング周波数を制御できる構成となっている。
【0053】局部発振器7は、所要の周波数の信号を発
振する発振周波数可変型の発振器であって、簡易基地局
制御器16により発振周波数制御される構成となってい
る。また、ミキサ8tは局部発振器7の発振する信号と
D/A変換器18の出力信号とを掛け合わせて周波数ア
ップコンバージョンするものであり、ハイパスフィルタ
19はこの周波数アップコンバージョンされた信号中の
雑音を除去するイメージ除去用のフィルタである。ま
た、パワーアンプ20はこのハイパスフィルタ19から
の出力を無線送信用に電力増幅してサーキュレータ5に
送り出す増幅器である。
【0054】また、アンプ6はサーキュレータ5を介し
て入力されたアンテナ4による受信信号を増幅する増幅
器であり、ミキサ8rはこのアンプ6より出力された信
号を、局部発振器7からの局部発振信号と掛け合わせて
周波数ダウンコンバートするものである。ローパスフィ
ルタ9は、ミキサ8rにより周波数ダウンコンバートさ
れた信号の低域成分を抽出するA/D変換器10に与え
るイメージ除去用のフィルタである。
【0055】また、簡易基地局制御器16は簡易基地局
2の各種制御を司るものであって、集中基地局2側から
の制御指令により局部発振器7の発振周波数制御や、ま
た、D/A変換器18やA/D変換器10のサンプリン
グレートを自由に変更制御することができる構成となっ
ている。
【0056】また、集中基地局2は、図1に示すよう
に、電気‐光変換器(E/O)11m、光‐電気変換器
(O/E)12m、変復調器13、集中基地局制御器1
4、加算器15とを備えて構成してある。
【0057】ここで、電気‐光変換器(E/O)11m
は、電気信号を光信号に変換して光ファイバ3に送出す
るためのものであり、光‐電気変換器(O/E)12m
は、光ファイバ3にて送信されてきた光信号を電気信号
に変換するためのものであり、加算器15は、変復調器
13からの信号と集中基地局制御器14からの簡易基地
局1用の制御信号とを加算するためのものであり、この
加算出力は電気‐光変換器(E/O)11mに与えられ
る構成としてある。
【0058】また、変復調器13は、通信相手先から伝
送されてくる情報信号53を、デジタル信号の無線情報
信号に変調して加算器15に出力し、また、光‐電気変
換器(O/E)12mにて変換されて出力された電気信
号を復調して得た復調信号52を出力するものである。
【0059】この変復調器13は、ソフトウェアによる
機能変更が可能な変復調器であって、ソフトウェア制御
部115とデジタル信号処理部(DSP)114で構成
されており、ソフトウェア制御部115によりデジタル
信号処理部114の変復調機能を変更できる。
【0060】また、集中基地局制御器14は、簡易基地
局1用の制御信号を発生して加算器15に与えたり、変
復調器13の各種制御を司ると云った機能を有するもの
である。
【0061】このような構成の本システムは、簡易基地
局1において、アンテナ4で受信した高周波の無線信号
は、サーキュレータ5により受信系に導かれ、受信系の
ローノイズアンプ6にて増幅された後、局部発振器7か
らの局部発振信号とミキサ8rで掛け合わされて周波数
ダウンコンバートされる。
【0062】そして、イメージ除去用のローパスフィル
タ9を通って、アナログデジタル変換器10において、
デジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号
は、電気−光変換器11において、光信号51に変換し
て、光ファイバ3により集中基地局2に伝送される。
【0063】集中基地局2においては、この送信されて
きたデジタル光信号51を光‐電気変換器(O/E)1
2で電気信号に変換する。そして、この電気信号はソフ
トウェア制御部115により変復調機能を変更できるデ
ジタル信号処理(DSP)114で構成される変復調器
13で復調されて復調信号52となり、通信相手先へ伝
送されていく。また、通信相手先から伝送されてきた情
報信号53は、変復調器13において、デジタル信号の
無線情報信号に変調される。
【0064】そして、集中基地局制御器14からの簡易
基地局1用の制御信号を加算器15により重畳して、電
気‐光変換器11において、光信号54に変換されて、
光ファイバ3を介して簡易基地局1側に伝送される。
【0065】簡易基地局1においては、伝送されてきた
無線情報光信号54を光‐電気変換器(O/E)12で
電気信号に変換し、2分岐して、一方は、簡易基地局制
御器16へ伝達し、もう一方は、無線情報信号を復調し
た後、D/A変換器18においてアナログ信号に変換さ
れ、アナログ無線情報信号となる。このアナログ無線情
報信号は局部発振器7からの局部発振信号とミキサ8t
において、掛け合わされ、周波数アップコンバージョン
され、イメージ除去用のハイパスフィルタ19とパワー
アンプ20、サーキュレータ5を介して、アンテナ4か
ら移動端末へ送信される。
【0066】このとき、簡易基地局制御器16では、集
中基地局2からの制御信号に従い、D/A変換器17及
びA/D変換器10のサンプリング周波数を送受信信号
の周波数と帯域幅とに合わせた適宜な値に設定すると共
に、周波数変換用の発振器7の発振周波数も、送受信信
号の周波数と帯域幅とに合わせた適宜な値となるように
制御する。
【0067】<機能変更可能な変復調器>本システムに
おける変復調器13においては、ソフトウェア制御部1
15とデジタル信号処理(DSP)114を基本とする
構成によりソフトウェアによる機能変更が可能な構成と
しているが、ソフトウェアによる機能変更が可能な変復
調器としては構成が異なるものの、従来より利用されて
いる技術が存在する。
【0068】本システムの構成、効果を明確にするため
にも、このソフトウェアによる機能変更が可能な変復調
器を用いた従来の無線機技術と、本システムにおける変
復調器13の違い及び改良点について、対比して詳細に
説明する。
【0069】まず、従来の技術について触れておく。従
来のこの種の変復調器(ソフトウェア変復調器)はA/
D変換器とD/A変換器とを含んでおり、当該従来のソ
フトウェア変復調器を用いて構成した無線機としては図
2に示す如きとなる。すなわち、図2に示すように、高
周波アナログ部2101、アナログデジタル(A/D)
変換器2102、デジタルアナログ(D/A)変換器2
103、デジタルダウンコンバートソフトウェアをロー
ドしたダウンコンバート処理用のFPGA2104、マ
ルチアクセス方式に対応するモデムのソフトウェアやチ
ャネルコーデックのソフトウェアや音声コーデックのソ
フトウェアなどをロードしたデジタル信号処理IC(以
下、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とも呼
ぶ)2105、無線送受信のための制御ソフトウェアを
ロードするプロセッサである制御MPU(以下、MPU
とも呼ぶ)2106、それに、これらA/D変換器21
02、D/A変換器2103、FPGA2104、DS
P2105、制御MPU2106の動作のために必要な
クロック信号を発生する各クロック源2107,210
8,2109,2110,2111とで構成されてい
る。
【0070】そして、A/D変換器2102、D/A変
換器2103、FPGA2104、DSP2105、そ
して、MPU2106により、変復調器部分が構成され
ている。
【0071】このソフトウェア無線機の大きな特徴は、
復変調をデジタルデータのレベルで処理することにあ
り、この処理に必要なFPGA2104やDSP210
5やMPU2106のソフトウェアを変更することによ
り、ハードウェアの変更なく、異なる無線システムの変
復調に対応できることである。
【0072】そして、無線システムでは送受信する電波
はアナログ信号となるので、デジタル処理系であっても
結局のところ、アナログ信号化しなければ無線送信でき
ないので無線送受信部分を構成する高周波アナログ部と
の間に、A/D変換器2102とD/A変換器2103
を配してある。
【0073】そして、全ての無線信号の周波数帯及び信
号帯域幅を動作周波数帯に含むように無線機を構成する
場合、A/D変換器2102及びD/A変換器2103
も必要最大のスペックで動作するようにしておかねばな
らず、従って、使用する可能性のある最大の周波数帯の
信号に対応できるようにしておく必要があることから、
その最大の周波数帯で必要な高速サンプリング動作で駆
動させておくことになる。
【0074】そして、素子を高速動作させると低速動作
させる場合に比べてどうしても消費電力は大きくなるこ
とから、高速動作させるようにしているA/D変換器1
0及びD/A変換器18は、周波数帯の低いまたは信号
帯域幅の狭い無線信号を処理する場合に必要以上に高速
であって、この点でオーバースペックとなる。
【0075】そのため、周波数帯の低いまたは信号帯域
幅の狭い無線信号を処理する場合に、消費電力が無用に
大きなものとなっている。
【0076】本システムではこのような消費電力の無駄
を省いて省エネ化を図るために、無線信号を、特定範囲
の周波数帯内にダウンコンバートし、A/D変換器10
及びD/A変換器18はその動作周波数帯を低くしても
問題ないようにして、低動作周波数化を図り、これらA
/D変換器10及びD/A変換器18の消費電力を低減
するようにする。
【0077】すなわち、低消費電力化を図るために、ま
ず、様々な周波数帯の無線信号を、特定範囲の周波数帯
内にダウンコンバートして、A/D変換器10及びD/
A変換器18の動作周波数帯を低く済ませるようにし、
消費電力を低減する。
【0078】そのため、局部発振器7の発振周波数を変
更する必要がある。本システムでは、この局部発振器7
の周波数値を、集中基地局2側から簡易基地局制御器1
6を介して制御する。また、異なる信号帯域幅を持つ無
線信号に対しては、A/D変換器10、D/A変換器1
8の帯域を合わせて、消費電力を低減する。
【0079】すなわち、種々あるA/D変換器やD/A
変換器の中には、基準とするクロック周波数によって帯
域変更できる構成のものもある。このような帯域可変の
ものをA/D変換器10及びD/A変換器18として用
い、これらを簡易基地局1側に備えて構成することによ
り、集中基地局1からの指令により簡易基地局2の簡易
基地局制御器16を介して、クロック周波数を変化させ
るようにし、A/D変換器10及びD/A変換器18の
帯域を変更するよう制御すればよい。
【0080】また、集中基地局と簡易基地局間を光ファ
イバで繋ぎ、情報を光伝送するが、一般に、光伝送に使
用する光電変換素子は帯域が無線信号の周波数帯よりも
低いことから、無線信号の周波数帯よりも低い簡易基地
局1側において、周波数ダウンコンバート及び周波数ア
ップコンバートを行うようにした。そして、簡易基地局
1側で周波数変換を行い、電気‐光変換器11s,11
m及び光‐電気変換器12s,12mの動作周波数帯を
低くしたことにより、これら変換装置(電気‐光変換器
11s,11m及び光‐電気変換器12s,12m)の
消費電力を低減することができる。つまり、周波数変換
を行うのであれば、簡易基地局1側で周波数変換を行
い、電気‐光変換器11s,11m及び光‐電気変換器
12s,12mの動作周波数帯を低くして、消費電力を
低減するのが良い。
【0081】以上の第1のにかかわる無線通信基地局装
置は、無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行う基地
局を備え、該基地局の複数毎について集中制御を行う集
中基地局を設け、該基地局で送受信する無線通信信号に
関する無線情報信号を該基地局と該集中基地局との間で
光ファイバを介して伝達すると共に、該集中基地局に
は、該無線情報信号の変復調器部を備え、該変復調器部
の変復調機能はデジタル信号処理で行われ、ソフトウェ
アにより変復調機能を変更できる無線通信基地局装置で
あって、該基地局には、該無線通信信号を周波数変換す
る手段と、無線通信信号に対応したアナログ信号をデジ
タル信号に変換するアナログ‐デジタル(A/D)変換
器と、デジタル信号を無線通信信号に対応したアナログ
信号に変換するデジタルーアナログ(D/A)変換器を
備え、該集中基地局には、該基地局側の該周波数変換手
段の周波数変換量と該A/D変換器及び該D/A変換器
の変換帯域を制御して可変する手段とを備える構成とし
たことを特徴とするものである。
【0082】この実施例では、A/D変換器、D/A変
換器を、集中基地局側のソフトウェア無線機内ではなく
簡易基地局側内に備えて、無線通信基地局内のアナログ
信号処理部を減らすようにしたことで、簡易基地局内の
コンポーネントの仕様もしくは基地局間の光伝送の条件
を緩和することができ、簡易基地局の低消費電力化を達
成できる。また、十分に高速なA/D変換器、D/A変
換器は、処理対象が狭帯域幅の無線信号である場合に、
過大性能となり、無用に大きな電力を消費してしまうこ
とから、省エネ化と過大性能の要素を使用することによ
る無用なコストアップを避けるために、この実施例のシ
ステムでは簡易基地局に周波数変換部を設け、搬送波周
波数の高い信号を低い信号に変換して、搬送波周波数の
低い信号と等しい動作周波数帯を仕様するようにした。
これにより、A/D変換器、D/A変換器あるいは各変
換器内の電気回路を低速化でき、コストダウンを図るこ
とができると共に、消費電力の抑圧をすることができる
ようになる。
【0083】さらに、様々な周波数帯をもつ無線信号が
A/D変換器などの各コンポーネントの動作周波数帯に
含まれるようにするために、周波数変換部での周波数変
換量を制御できるようにし、様々な信号帯域に対して
は、A/D変換器、D/A変換器の動作帯域幅を制御で
きるようにしたことで、低消費電力で、しかも、様々な
周波数帯に対応できるようになる簡易基地局を提供する
ことができる。これらの周波数変換量及びA/D変換
器、D/A変換器の動作帯域幅を、集中基地局側から制
御する構成とすることで、新しい無線通信サービスのた
めの制御機能の追加等の際にも、各簡易基地局のハード
ウェアを交換したり追加する必要なく、作業時間及びコ
ストの削減を図ることができるものである。
【0084】(第2の実施例)図3は第2の実施例を示
す構成図であって、本願第3の発明に相当する。図3に
おいて、簡易基地局1及び集中基地局2の主な構成にお
いては、第1の実施例の構成と同様とする。但し、第1
の実施例における簡易基地局1の構成における局部発振
器7を廃止し、代わりにハイパスフィルタ(HPF)2
2とバンドパスフィルタ(BPF)24を設け、光‐電
気変換部(O/E)12で電気信号に変換された集中基
地局1からの伝送信号の高域成分をハイパスフィルタ
(HPF)22で取り出し、加算器8rの与えるように
し、また、光‐電気変換部(O/E)12で電気信号に
変換された集中基地局1からの伝送信号の帯域成分をバ
ンドパスフィルタ(BPF)24で取り出し、D/A変
換器18に与えるように構成してある。
【0085】また、集中基地局2では制御器14により
発振周波数の制御が可能な発振器21a,21bを増設
して、所望周波数の周波数信号を発振器21aにより発
振させ、所望周波数のクロック信号を発振器21bによ
り発振させる構成とすると共に、これら発振器21a,
21bの出力を加算器15により変復調器13からの変
調信号出力に加算して電気‐光変換器11に与える構成
としてある。
【0086】簡易基地局1の消費電力を抑えるために
は、第1の実施例で述べたように局部発振器7の周波
数、D/A変換器18及びA/D変換器10の基準クロ
ック周波数を変更する必要がある。この場合、簡易基地
局1側にあらかじめ、周波数可変の局部発振器を備えて
おくことも一案ではあるが、周波数可変範囲を無限とす
ることはできないので、新しい無線通信方式に対応する
ために、局部発信器を交換するか、または増設する必要
が生じる可能性がある。その際、全ての簡易基地局に対
して、機器の交換または増設は大変な作業となる。
【0087】しかし、周波数源を集中基地局2側に備え
て、各簡易基地局1に配信するような構成をとれば、機
器交換の必要が生じた場合、集中基地局2においてのみ
そのための作業を行えば良く、各簡易基地局での交換作
業は必要がなくなるので、作業コスト及び作業時間の削
減になる。
【0088】また、A/D変換器10やD/A変換器1
8のクロック周波数用も含めて、発振器のようなアクテ
ィブなコンポーネントを集中基地局2側に一括して備え
られば、各簡易基地局における消費電力が低減される。
【0089】さらに、周波数変換用の周波数信号Smと
A/D変換器10やD/A変換器18のクロック信号S
cを集中基地局2から伝送すると、簡易基地局1側の構
成はより簡易となるので有用である。
【0090】但し、周波数信号Smとクロック信号Sc
を多重して伝送する際には、簡易基地局1側で、分離し
て抽出する必要がある。通常、A/D変換器10、D/
A変換器18の帯域は、高周波の無線信号の周波数帯に
対して非常に低く、また高速になればなるほど消費電力
もかかる。よって、無線信号の周波数ダウンコンバート
の際には、A/D変換器10、D/A変換器18の帯域
条件を緩和するためにも、DC(直流電流)に近い低域
まで周波数変換する方が良い。そのため、周波数変換の
ための周波数信号Smの値は無線信号の周波数に近い値
にすることが多く、比較的高周波が要求される。
【0091】また、クロック信号Scの周波数は、“周
波数ダウンコンバートされた信号の帯域と、その信号を
何倍でサンプリングするか?”、“信号の振幅を何bi
tで量子化するか?”、“A/D変換器10の入出力形
態がシリアル‐シリアルか、シリアル‐パラレルか?”
と云ったことに大きく依存することとなるが、通常、信
号帯域の数十倍に留まる。
【0092】例えば、搬送波周波数が5[GHz]で、
信号帯域が10[MHz]の場合、なるべく低域まで周
波数変換したいため、Sm=4.95[GHz]とし
て、周波数ダウンコンバートする。そして、5[MH
z]の周波数を中心に、周波数帯0〜10[MHz]に
広がった信号を、8倍サンプリングで、振幅を8[bi
t]で量子化して、シリアル-シリアル出力とした場
合、クロック周波数Scは、10[MHz]×8×8=
640[MHz]となる。
【0093】簡易基地局1側で、周波数信号Smとクロ
ック信号Scを簡易に分離するためには、周波数帯で異
なる域に多重する必要があるので、Sc<Smとして、
それぞれを袖出するフィルタに異なる信号の周波数帯が
かからないように設定する。周波数信号Smとクロック
信号Scを共通で用いることも可能ではあるため、Sc
とSmの間の条件は、Sc≦Smとする。
【0094】実施例の作用について詳細に説明する。図
3の如き構成のシステムにおいて、集中基地局2では、
ソフトウェアにより機能変更可能な変復調器13からの
出力であるデジタル無線情報信号55は、制御器14で
発振周波数が制御された発振器21aからの周波数信号
Sm56と制御器14で発振周波数が制御された発振器
21bからのクロック信号Sc60を加算器15で重畳
した後、電気-光変換器11において光信号54に変換
する。
【0095】図4に光信号54の光スペクトルを示す。
デジタル無線情報信号55は、DCから伝送容量帯域に
ひろがり、空いている高周波側にアナログである局部発
振周波数信号56及びA/D変換器10、D/A変換器
18の基準クロック信号60を重畳することができる。
そして、光信号54は光ファイバ3を介して簡易基地局
1側に伝送される。簡易基地局1においては、伝送され
てきた光信号54を光-電気変換器12により電気信号
に変換し、それを分岐して、その分岐した一方は、デジ
タル無線情報信号55を復調して、デジタル‐アナログ
変換器18に入力する。
【0096】また、分岐した他方信号は、バンドパスフ
ィルタ24及びハイパスフィルタ22を通すことによ
り、発振周波数Smなる周波数信号56とクロック周波
数Scなるクロック信号60とを取り出し、周波数信号
56は周波数ダウンコンバートあるいは周波数アップコ
ンバートのローカル信号として、また、クロック信号6
0はA/D変換器10、D/A変換器18の基準クロッ
クとして用いる。
【0097】本実施例においては、発振器21a,21
bが制御部14により周波数を任意に可変することがで
きる構成であり、この発振周波数信号56とクロック信
号60の周波数を可変させることにより、任意の帯域を
持つ任意の周波数帯の信号の送受信を、集中基地局1側
の制御により行うことが可能となる。
【0098】以上のように、局部発振器7の周波数また
はA/D変換器10、D/A変換器18の基準クロック
周波数を、集中基地局2側から制御する構成は、新しい
無線通信サービスのために制御機能を変更する時などに
おいて、多数配置された簡易基地局1での変更作業を全
く必要とせず、集中基地局2のみの作業で良いため、作
業時間及びコストの大幅な削減効果が得られる。
【0099】但し、簡易基地局1内のアンテナ4、フィ
ルタ19の帯域、ミキサ8の帯域、アンプ6、20等も
動作周波数帯には限界があるため、無線信号の周波数帯
に対して対応範囲が広く余裕がある設計としておくこと
も重要である。
【0100】また、あらかじめ、アンテナ4,フィルタ
19,ミキサ8,アンプ6,20において、異なる動作
周波数帯の複数種のコンポーネントを備えておいて、集
中基地局から伝達される制御信号によって、スイッチ等
を用いて、コンポーネントを可変してもよい。
【0101】前述した局部発振器7の発振周波数、D/
A及びA/D変換器10、18のクロック周波数の透過
帯域の可変方法においても、それぞれ複数のコンポーネ
ン卜をあらかじめ、簡易基地局1内に持ち、その入力と
出力をスイッチにより選択する手段でもよい。
【0102】(第3の実施例)次に、集中基地局2から
簡易基地局2に対してクロック信号の伝送を不要とし
て、伝送帯域をその分、有効に利用できるようにした実
施例を第3の実施例として説明する。この第3の実施例
は本願第4の発明に相当するものである。この実施例
は、A/D変換器10及びD/A変換器18ではその動
作に必要な基準クロック信号は、通常、入出力されるデ
ジタル信号の変調周波数の逓倍(1倍以上)成分をとる
ため、伝送されてくるデジタル信号の変調周波数である
再生されたクロック信号を、簡易基地局1ではそのまま
基準クロック信号として使用するか、または必要ならば
逓倍して使用する構成とするものである。このことによ
り、簡易な処理で済み、しかも、集中基地局2から簡易
基地局2に対してクロック信号の伝送を不要とすること
ができるようにするものである。以下詳細を説明する。
【0103】図5は第3の実施例を示す構成図である。
簡易基地局1及び集中基地局2の主な構成を説明する
と、簡易基地局1はアンテナ4、サーキュレータ5、ロ
ーノイズアンプ6、アナログデジタル変換器(A/D)
10、電気‐光変換器(E/O)11s、光‐電気変換
器(O/E)12s、D/A変換器18、パワーアンプ
20とを備えて構成してある。また、光‐電気変換器
(O/E)12sは、光電変換器であるフォトデテクタ
(PD)26、ローパスフィルタ(LPF)17、クロ
ック再生部23、復調器(DEM)27にて構成してあ
る。
【0104】これらのうち、アンテナ4は電波を送信し
たり、受信したりするためのものであり、サーキュレー
タ5は送信系からの送信信号をアンテナ4に送り、アン
テナ4からの受信信号を受信系に送るといった経路切り
替えのための方向性を持った経路切り替え器である。
【0105】また、光‐電気変換器(O/E)12s
は、集中基地局2側から光ファイバ3を介して送られて
きた光信号を電気信号に変換するためのものであり、光
ファイバ3を介して送られてきた光信号をフォトデテク
タ(PD)26で電気信号に変換し、これをローパスフ
ィルタ17を通すことにより低域成分を抽出し、復調器
27にてデジタルデータに復調して出力すると共に、ロ
ーパスフィルタ17にて得られる低域成分からクロック
再生部23によりクロック信号を再生して、これをD/
A変換器18と復調器27とA/D変換器10に与える
構成としてある。従って、A/D変換器10およびD/
A変換器18はクロック再生部23により再生されたク
ロック信号にて動作する構成としてある。
【0106】また、電気‐光変換器(E/O)11s
は、A/D変換器10から出力されるデジタルデータを
光信号に変換して光ファイバ3に送り出すためのもので
ある。
【0107】また、D/A変換器18は、光‐電気変換
器(O/E)12sの出力する電気信号をアナログ信号
に変換するものであって、光‐電気変換器(O/E)1
2sの出力するクロック信号対応の周波数でデータをア
ナログ信号に変換して出力できる構成となっている。ま
た、アンプ6はサーキュレータ5を介して入力されたア
ンテナ4による受信信号を増幅する増幅器であり、A/
D変換器10は、このアンプ6の出力をデジタル信号に
変換して電気‐光変換器(E/O)11sに出力するも
のであって、光‐電気変換器(O/E)12sの出力す
るクロック信号対応の周波数でアナログ信号をサンプリ
ングし、デジタルデータ化して光ファイバ3へ出力でき
る構成となっている。
【0108】また、集中基地局2は、図5に示すよう
に、電気‐光変換器(E/O)11m、光‐電気変換器
(O/E)12m、変復調器13とを備えて構成してあ
る。
【0109】ここで、電気‐光変換器(E/O)11m
は、電気信号を光信号に変換して光ファイバ3に送出す
るためのものであり、光‐電気変換器(O/E)12m
は、光ファイバ3にて送信されてきた光信号を電気信号
に変換するためのものであり、変復調器13は、通信相
手先から伝送されてくる情報信号を、デジタル信号の無
線情報信号に変調して電気‐光変換器(E/O)11m
に出力し、また、光‐電気変換器(O/E)12mにて
変換されて出力された電気信号を復調して出力するもの
である。
【0110】この変復調器13は、ソフトウェアによる
機能変更が可能な変復調器であって、ソフトウェア制御
部115とデジタル信号処理部(DSP)114で構成
されており、ソフトウェア制御部115によりデジタル
信号処理部114の変復調機能を変更できる構成として
ある。
【0111】このような構成の本システムは、集中基地
局2において、変復調器13からの出力であるデジタル
無線情報信号を電気-光変換器11mに入力して光信号
に変換する。この光信号は光ファイバ3を介して簡易基
地局1側に伝送される。
【0112】簡易基地局1では、伝送されてきた光信号
を光‐電気変換器12sにおいてフォトデテクタ(P
D)26で受信し、電気信号に変換して2分岐する。
【0113】2分岐されたうちの一方の受信信号は、ク
ロック再生部23に与えられ、ここで当該受信信号から
クロック信号が再生される。
【0114】2分岐されたうちのもう一方の受信信号
は、ローパスフィルタ17透過後に復調器27で復調さ
れ、D/A変換器18に入力される。D/A変換器18
は前記クロック再生部23で再生されたクロック信号を
用い、必要があればこのクロック信号を逓倍して、A/
D変換器10及びD/A変換器18の基準クロック信号
として用いる。
【0115】D/A変換器18は、クロック信号に同期
しながら動作して復調器27により復調されたデジタル
信号をアナログ信号に変換した後、パワーアンプ20で
無線送信用に電力増幅してからサーキュレータ5を介し
てアンテナ4に送り出し、送信する。
【0116】一方、アンテナ4で受信された信号はサー
キュレータ5を介して、アンプ6に送られ、ここで増幅
された後、A/D変換器10に与えられ、A/D変換器
10は前記クロック再生部23で再生されたクロック信
号を基準クロックとして動作してサンプリングしつつ、
信号をアナログからデジタルに変換し、電気‐光変換器
11sにて光信号化してから光ファイバ3に伝送され
る。
【0117】集中基地局2では、この光信号を光‐電気
変換器12mにて電気信号に変換した後、復変調器13
で復調して接続先へと送り出す。
【0118】この実施例では、集中基地局2から簡易基
地局1に送られてくるデジタル無線信号からデジタル信
号の変調周波数を取り出し、この変調周波数にてクロッ
クを再生して簡易基地局1におけるA/D変換器10及
びD/A変換器18での基準クロック信号として使用す
るようにしたものであるから、集中基地局2から簡易基
地局2に対してクロック信号を伝送せずに済むようにな
り、集中基地局2から簡易基地局2に対してクロック信
号の伝送を不要とした分、伝送帯域を有効に利用できる
ようになる。
【0119】A/D変換器10及びD/A変換器18の
基準クロック信号は、通常、入出力されるデジタル信号
の変調周波数の逓倍(1倍以上)成分をとるため、伝送
されてきたデジタル信号の変調周波数である再生された
クロック信号を、そのまま、また必要ならば逓倍するだ
けの簡易な処理で用いることができる。
【0120】本発明によれば、クロック信号を多重して
伝送する必要がないため、伝送帯域を有効に使うことが
できる。
【0121】(第4の実施例)第4の実施例は本願第5
の発明に対応するものであって、この実施例では、集中
基地局2側で必要なデジタル信号の変調周波数であるク
ロック信号Scと周波数変換用の周波数信号Smを、簡
単な重畳により集中基地局2から簡易基地局1に伝送で
きるようにする例を説明する。
【0122】図6は第4の実施例を示す構成図である。
簡易基地局1及び集中基地局2の主な構成は、第3の実
施例の構成と同様である。
【0123】この実施例では、図5に示した第4の実施
例の構成において、簡易基地局1には更にミキサ8t,
8rおよびハイパスフィルタ19,22およびローパス
フィルタ9を設け、また、集中基地局2には集中基地局
制御器14、加算器15、発振器21を更に設けた構成
である。
【0124】これらのうち、ハイパスフィルタ22は光
‐電気変換器12sのフォトデテクタ(PD)26で変
換されたデジタル電気信号の高域成分を抽出するための
フィルタであり、ミキサ8tはこのハイパスフィルタ2
2の出力とD/A変換器18の出力信号とを掛け合わせ
て周波数アップコンバージョンするものであり、ハイパ
スフィルタ19はこの周波数アップコンバージョンされ
た信号中の雑音を除去してパワーアンプ20に出力する
イメージ除去用のフィルタである。
【0125】また、ミキサ8rは、サーキュレータ5を
介して入力されたアンテナ4による受信信号を増幅する
アンプ6より出力された信号を、ハイパスフィルタ22
の出力と掛け合わせて周波数ダウンコンバートするもの
である。
【0126】また、ローパスフィルタ9は、ミキサ8r
により周波数ダウンコンバートされた信号の低域成分を
抽出するA/D変換器10に与えるイメージ除去用のフ
ィルタである。
【0127】また、集中基地局2に設けた集中基地局制
御器14は、集中基地局2のシステムの制御を司るもの
であり、周波数発振器21は、この集中基地局制御器1
4の制御のもとに所要の発振周波数信号Smを発振する
ものであり、発振周波数信号Smは復変調器13より変
調されて出力されるデジタル無線情報信号と加算器15
により加算してから電気‐光変換器11mで光信号変換
して簡易基地局1に伝送する構成とする。
【0128】本システムの作用を説明すると、集中基地
局2において、変復調器13からの出力であるデジタル
無線情報信号に制御器14で制御された発振器21から
の発振周波数信号Smを加算器15において重畳して、
電気‐光変換器11mにおいて光信号に変換する。そし
て、この光信号は光ファイバ3を介して簡易基地局1側
に伝送される。
【0129】簡易基地局1においては、伝送されてきた
光信号を光‐電気変換器12sにおいてフォトデテクタ
(PD)26で受信し、電気信号に変換する。そして、
これをローパスフィルタ17とハイパスフィルタ22に
与える。
【0130】ハイパスフィルタ22では、この信号の高
域成分を抽出することにより、発振周波数信号Smを取
り出し、周波数ダウンコンバートあるいは周波数アップ
コンバート用のローカル信号として用いる。
【0131】また、ローパスフィルタ17ではフォトデ
テクタ(PD)26で変換された電気信号の低域成分を
抽出して、復調器27とクロック再生器23に渡す。ク
ロック再生部23では、当該信号からクロック信号を再
生して復調器27とD/A変換器18およびA/D変換
器10に与える。
【0132】この結果、クロック再生部23では、集中
基地局2から送られてきたデジタル信号の変調周波数を
持つクロック信号を再生することとなる。
【0133】そして、復調器27ではクロック再生部2
3からのクロック信号に同期してローパスフィルタ17
の出力信号を復調し、この復調した信号をD/A変換器
18に入力する。なお、クロック再生部23で再生した
クロック信号は、A/D変換器10及びD/A変換器1
8の基準クロック信号として用いる場合に、必要であれ
ば逓倍して使用する。
【0134】D/A変換器18は、クロック再生部23
からのクロック信号に同期しながら動作して復調器27
により復調されたデジタル信号をアナログ信号に変換
し、ミキサ8tに与える。ミキサ8tは前記ハイパスフ
ィルタ22抽出された周波数信号SmとD/A変換器1
8の出力信号とを掛け合わせて周波数アップコンバージ
ョンする。そして、ハイパスフィルタ19にてこの周波
数アップコンバージョンされた信号中の雑音を除去した
後、パワーアンプ20で無線送信用に電力増幅してから
サーキュレータ5を介してアンテナ4に送り出し、送信
する。
【0135】一方、アンテナ4で受信された信号はサー
キュレータ5を介して、アンプ6に送られ、ここで増幅
された後、ミキサ8rに与えられる。そして、このミキ
サ8rではアンプ6より出力された信号を、前記ハイパ
スフィルタ22抽出された周波数信号Smと掛け合わせ
て周波数ダウンコンバートする。そして、周波数ダウン
コンバートされた信号はローパスフィルタ9に送られ、
ここで低域成分が抽出されることによってイメージ除去
が成される。このローパスフィルタ9にて抽出された低
域成分はA/D変換器10に与えられ、A/D変換器1
0は前記クロック再生部23で再生されたクロック信号
を基準クロックとして動作してサンプリングしつつ、信
号をアナログからデジタルに変換し、電気‐光変換器1
1sにて光信号化してから光ファイバ3に伝送される。
【0136】集中基地局2では、この光信号を光‐電気
変換器12mにて電気信号に変換した後、復変調器13
で復調して接続先へと送り出す。
【0137】以上のように、この実施例では、集中基地
局2側で必要なデジタル信号の変調周波数であるクロッ
ク信号Scと周波数変換用の周波数信号Smを、簡単な
重畳により集中基地局2から簡易基地局1に伝送でき
る。
【0138】(第5の実施例)次に、集中基地局から簡
易基地局へ大容量のデジタル無線情報信号を伝送する際
にも、高調波を気にすることなく、発振周波数信号S
m、クロック周波数信号Scを重畳できるようにすると
共に、簡易基地局1側において、ハイパスフィルタ22
により発振周波数信号Sm、クロック周波数信号Scを
取り出した際に、ノイズレベルが低く、純度の高い信号
を抽出できるようにした例を第5の実施例として説明す
る。この第5の実施例は本願第6の発明に相当する。
【0139】図7は第5の実施例を示す構成図である。
簡易基地局1及び集中基地局2の基本的構成は、第4の
実施例とほぼ同様であるが、図7に示すように、集中基
地局2には復変調器13から変調されて出力されるデジ
タル無線情報信号から低域成分を取り出すローパスフィ
ルタ25を設けると共に、発振周波数信号Sm56を発
振する可変周波数発振器21aとクロック信号Sc60
を発振する可変周波数発振器21bを設けて、これらと
ローパスフィルタ25の透過出力とを加算器15で加算
してから電気‐光変換器11mで光信号変換して集中基
地局2に伝送する構成とする。
【0140】また、簡易基地局1にはバンドパスフィル
タ24が新たに設けられている。このバンドパスフィル
タ24は、光信号を光‐電気変換器12sにおいて電気
信号に変換されて出力されたものから帯域成分を抽出す
るためのフィルタであって、高調波成分を除去するため
のものである。この高調波成分の除去された信号はA/
D変換器10およびD/A変換器18のクロック信号S
cとして使用され、ミキサ8t,8rにはハイパスフィ
ルタ22の出力が与えられる構成としてある。
【0141】すなわち、簡易基地局1のハイパスフィル
タ22は、光信号を光‐電気変換器12sにおいて電気
信号に変換されて出力されたものから、この信号の高域
成分を抽出することにより、発振周波数信号Smを取り
出し、ミキサ8t,8rに与えて周波数ダウンコンバー
トあるいは周波数アップコンバート用のローカル信号と
して用いる。
【0142】このような構成の本システムの動作を説明
すると、集中基地局2において、変復調器13からの出
力であるデジタル無線情報信号55に、制御器14で制
御した可変周波数発振器21aからの発振周波数信号S
m56及び可変周波数発振器21bからのクロック信号
Sc60を加算器15で重畳する。
【0143】通常、デジタル無線情報信号55の高調波
は、広い範囲に大きく現れている。特に、集中基地局2
では無線信号となるアナログ信号をオーバーサンプリン
グしてデジタル信号化して簡易基地局1側に伝送するよ
うにしているため、情報容量は大きくなり易く、高調波
も容量に比例して高域まで広がる。
【0144】図8(a)に示されるように、デジタル無
線情報信号55の高調波成分に発振周波数信号Sm56
やクロック信号Sc60が重なると、発振周波数信号、
クロック信号に雑音が加わるため、SN比が悪くなり、
周波数変換の際の雑音の増加やA/D変換器10、D/
A変換器18の誤動作につながる。
【0145】そのため、デジタル無線情報信号55を、
高調波成分を除去するローパスフィルタ25を透過させ
てから、発振周波数信号Sm56やクロック信号Sc6
0と重畳させる。
【0146】このローパスフィルタ25を挿入して高調
波を除去するようにしたことで、図8(b)に示す如
く、デジタル無線情報信号55の高調波成分に発振周波
数信号Sm56やクロック信号Sc60が重ならなくな
り、従って、大容量のデジタル無線情報信号55を伝送
する際にも、高調波を気にすることなく、発振周波数信
号Sm56、クロック周波数信号Sc60の重畳ができ
るようになる。
【0147】そして、高調波成分を除去をしたことによ
り、簡易基地局1側において、ハイパスフィルタ22や
バンドパスフィルタ24により発振周波数信号Sm56
やクロック信号Sc60を取り出した際に、ノイズレベ
ルが低くなり、純度の高い信号を抽出できることにな
る。
【0148】以上の各実施例は、いずれも簡易基地局側
にA/D変換器、D/A変換器を設けた構成であった
が、A/D変換器やD/A変換器は集中基地局側に設け
て、簡易基地局側ではアナログ無線情報信号のみを送受
する構成とし、簡易基地局の構成を一層簡素化して小型
低廉化を図るようにすることもできる。その実施例を次
に説明する。
【0149】(第6の実施例)この第6の実施例は本願
第7の発明に相当するものであって、図9示す如く、A
/D変換器やD/A変換器は集中基地局側に設けて、簡
易基地局側ではアナログ無線情報信号のみを送受する構
成としたものである。
【0150】図9において、1は無線ゾーン内の端末と
の間で無線通信を行う簡易基地局、2は集中基地局であ
って、簡易基地局1は閉空間を小さいセル領域に区切っ
て、それら各セル領域毎に簡易基地局1を設置してサー
ビスエリアとしてある。このような簡易基地局1の複数
を一群として、この簡易基地局群について集中制御を行
う集中基地局2を設け、簡易基地局1と集中基地局2
は、光ファイバ3で接続し、無線情報信号を光信号に変
換して伝送を行っている。
【0151】構成について、詳細に説明すると、簡易基
地局1はアンテナ4、サーキュレータ5、ローノイズア
ンプ6、ミキサ8t,8r、ローパスフィルタ9、電気
‐光変換器(E/O)11s、光‐電気変換器(O/
E)12s、バンドパスフィルタ17、ハイパスフィル
タ19,22、パワーアンプ20とを備えて構成してあ
る。
【0152】これらのうち、アンテナ4は電波を送信し
たり、受信したりするためのものであり、サーキュレー
タ5は送信系からの送信信号をアンテナ4に送り、アン
テナ4からの受信信号を受信系に送るといった経路切り
替えのための方向性を持った経路切り替え器である。
【0153】また、ローノイズアンプ6は、サーキュレ
ータ5を介して入力されたアンテナ4による受信信号を
増幅する増幅器であり、ミキサ8rはこのアンプ6より
出力された信号を、ハイパスフィルタ22からの信号と
掛け合わせて周波数ダウンコンバートするものである。
ローパスフィルタ9は、ミキサ8rにより周波数ダウン
コンバートされた信号の低域成分を抽出して電気‐光変
換器11sに与えるイメージ除去用のフィルタである。
【0154】また、光‐電気変換器(O/E)12s
は、集中基地局2側から光ファイバ3を介して送られて
きた光信号を電気信号に変換するためのものであり、ハ
イパスフィルタ22はこの信号の高域成分を抽出するた
めのものであって、このフィルタ22を透過させること
により、発振周波数信号Smを取り出すものである。な
お、この発振周波数信号Smは、ミキサ8r,8tに与
えられることにより、周波数ダウンコンバートあるいは
周波数アップコンバート用のローカル信号として用いら
れる。
【0155】電気‐光変換器(E/O)11sは、ロー
パスフィルタ9から出力されるアナログ受信信号を光信
号に変換して光ファイバ3に送り出すためのものであ
る。
【0156】また、バンドパスフィルタ17は、光‐電
気変換器(O/E)12sの出力のうちの帯域成分を抽
出するものであり、無線情報アナログ信号を抽出するた
めのものである。また、ミキサ8tはハイパスフィルタ
22の出力する発振周波数信号Smとバンドパスフィル
タ17の出力する帯域成分の信号(無線情報アナログ信
号)とを掛け合わせて周波数アップコンバージョンする
ものであり、ハイパスフィルタ19はこの周波数アップ
コンバージョンされた信号中の雑音を除去するイメージ
除去用のフィルタである。また、パワーアンプ20はこ
のハイパスフィルタ19からの出力を無線送信用に電力
増幅してサーキュレータ5に送り出す増幅器である。
【0157】また、集中基地局2は、図9に示すよう
に、電気‐光変換器(E/O)11m、光‐電気変換器
(O/E)12m、変復調器13、集中基地局制御器1
4、加算器15、可変周波数発振器21a,21b、D
/A変換器26、A/D変換器27とを備えて構成して
ある。
【0158】ここで、電気‐光変換器(E/O)11m
は、電気信号を光信号に変換して光ファイバ3に送出す
るためのものであり、光‐電気変換器(O/E)12m
は、光ファイバ3にて送信されてきた光信号を電気信号
に変換するためのものであり、D/A変換器26は復変
調器13の出力するデジタル無線情報信号をアナログの
無線情報信号に変換するものである。また、可変周波数
発振器21bは、制御器14による制御のもとに、発振
周波数信号Sm56を発振するものであり、可変周波数
発振器21aは、制御器14による制御のもとに、クロ
ック信号Sc60を発振するものであり、加算器15は
D/A変換器26の出力に発振周波数信号Sm56とク
ロック信号Sc60とを加算して出力するものであり、
電気‐光変換器11mはこの加算器15の出力を光信号
に変換して光ファイバ3へと送り出すものである。
【0159】また、光‐電気変換器12mは光ファイバ
3を介して伝送されてきた信号を電気信号に変換するも
のであり、A/D変換器27はこの光‐電気変換器12
mからの出力信号をデジタル信号に変換して変復調器1
3に渡すものである。本システムでは、D/A変換器2
6、A/D変換器27は可変周波数発振器21aの出力
するクロック信号Sc60により動作する構成としてあ
る。
【0160】また、変復調器13は、通信相手先から伝
送されてくる情報信号を、デジタル信号の無線情報信号
に変調してD/A変換器26に出力し、また、光‐電気
変換器(O/E)12mにて変換されて出力された電気
信号をD/A変換器27でデジタル信号に変換したもの
を復調することにより得た復調信号を出力するものであ
る。
【0161】この変復調器13は、ソフトウェアによる
機能変更が可能な変復調器であって、ソフトウェア制御
部115とデジタル信号処理部(DSP)114で構成
されており、ソフトウェア制御部115によりデジタル
信号処理部114の変復調機能を変更できる。
【0162】このシステムでは、簡易基地局1では扱う
無線信号はアナログであり、デジタル信号は集中基地局
2でのみ扱うようにしている。
【0163】簡易基地局1及び集中基地局2の作用につ
いて詳細に説明すると、集中基地局2において、変復調
器13からの出力であるデジタル無線情報信号をA/D
変換器26によりアナログ信号に変換する。
【0164】変換されたアナログ信号に、制御器14で
制御した可変周波数発振器21aからの発振周波数信号
Sm56を加算器15で重畳し、光信号に変換して簡易
基地局1へ伝送する。
【0165】簡易基地局1側では、伝送された光信号を
受信して、光‐電気変換器12sにより電気信号に変換
した後、分岐して、バンドパスフィルタ17で無線情報
アナログ信号を、ハイパスフィルタ22で発振周波数信
号Sm56をそれぞれ抽出する。
【0166】両者の抽出した信号をミキサ8に入力し、
周波数アップコンバージョンしてから、ハイパスフィル
タ19によりイメージを除去し、その後、パワーアンプ
20、サーキュレータ5を通して、アンテナ4から情報
端末へ無線信号を送信する。
【0167】またアンテナ4から受信した無線信号は、
サーキュレータ5、ローノイズアンプ6を通って、ミキ
サ8に入力され、ハイパスフィルタ22にて抽出した発
振周波数信号Sm(集中基地局2の可変周波数発振器2
1aが出力して光りファイバ3にて送られてきた発振周
波数信号Sm)より周波数ダウンコンバートされる。
【0168】そして、この周波数ダウンコンバートされ
た信号はローパスフィルタ9に送られ、ここでイメージ
を除去された後、電気‐光変換器11sに送られて光信
号に変換され、集中基地局2へ伝送される。
【0169】集中基地局2では、この伝送されてきた信
号を受信し、光‐電気変換器12mにより電気信号に変
換された後、A/D変換器27により無線情報を持つデ
ジタル信号に変換されて、変復調器13に入力される。
【0170】この際、集中基地局2内におけるA/D変
換器27とD/A変換器26は、制御器14で制御され
た可変周波数発振器21bからの出力周波数信号である
Scをクロック信号としており、このクロック信号Sc
を可変させることによって、A/D及びD/Aの変換帯
域を可変する。
【0171】一般に、簡易基地局1側において、周波数
ダウンコンバート及び周波数アップコンバートを行うよ
うにすることが多いが、これは、光‐電気変換器12
s,12m及び電気‐光変換器11s,11mの帯域
は、無線信号の周波数帯よりも低いことに起因してお
り、このような場合には簡易基地局1側で、周波数変換
する必要が生じることになる。
【0172】しかしながら、光‐電気変換器12s,1
2m及び電気‐光変換器11s,11mの帯域内に、無
線信号の周波数帯が含まれるようなシステムであれば、
簡易基地局1側では周波数変換をせずに、集中基地局2
側で、A/D変換器及びD/A変換器の変換帯域内に周
波数コンバートすれば良いことになる。
【0173】本実施例は、このようなシステムを想定し
ており、従って、集中基地局2側に、A/D変換器27
及びD/A変換器26を設けて集中基地局2側において
これら変換器26,27の変換帯域内に周波数コンバー
トすれば良いので、簡易基地局1の構成は一層簡素化さ
れることになり、しかも、使用周波数の変更は集中基地
局2側で対応すれば良いから、簡易な構成で、周波数変
更にも容易に対処できる安価なシステムが構築できる。
【0174】以上の各実施例では、光ファイバ3上のデ
ジタル伝送は、光信号の雑音耐力があり、簡易基地局1
と集中基地局2間の伝送距離を長くとれる。また、電気
‐光変換器11s,11mでは光源が必要であるが、こ
れに用いる光源としては、非線形特性が問題とならない
ため、非線形特定のあまり良くない安価なレーザ素子で
あっても十分利用可能である。そのため、簡易基地局1
全体のコストを抑えることが可能となる。
【0175】しかしながら、送受する無線信号の容量が
比較的大きい場合、例えば、容量が155[Mb/s]
のとき、周波数ダウンコンバートした後の信号を4倍サ
ンプリングで、振幅8[bit]でのA/D変換をする
ものとすると、デジタル信号容量は、4.96[Gb/
s]にもなる。つまり、無線情報信号の容量がある程度
大きいと、非常に高速なA/D変換器10や高速の電気
‐光変換器11s,11mが必要となり、低コストに簡
易基地局1を構成することが難しくなる。
【0176】そこで、これに対処できるようにする実施
例を以下説明する。
【0177】一方、本第7の発明以降のアナログ伝送の
場合は、周波数帯が高く信号容量の大きな無線信号に対
しては、電気‐光変換器11s,11mの帯域内に含め
るための周波数変換の信号処理のみであるため、信号帯
域を広げることはない。但し、アナログ伝送する場合
に、光信号の雑音耐力の点で良いとは云えないから、簡
易基地局1‐集中基地局2間の伝送距離はデジタル伝送
のように長くとれない。特に、電気‐光変換器11s,
11mにおけるレーザ素子の非線形特性による3次歪等
の影響は大きく被るため、低歪の高価格なアナログ用レ
ーザを使用する必要がある。また、簡易基地局1の収容
方法としては、デジタル伝送では、通常、時分割多重ま
たは波長多重が用いられる。時分割多重は、光ファイバ
3における伝送時間も考慮した各簡易基地局1のタイミ
ング同期等のように制御が複雑になる。波長多重は、各
簡易基地局1の光源波長によるビート雑音が発生しない
ように波長制御することが必要であり、集中基地局2側
では、波長を分離して、各簡易基地局1毎に受光する必
要がある。
【0178】一方、アナログ伝送では、通常、波長多重
が用いられ、デジタル伝送と同様に、波長制御をする必
要があるが、無線情報信号を副搬送波多重することによ
って、集中基地局2側では、波長を分離する必要がな
く、各簡易基地局1毎の光信号を一括して受光すること
が可能となり、集中基地局2の光/電気変換部12の構
成を簡易にすることができる。
【0179】以上のように、光ファイバ3への無線情報
信号のアナログ伝送とデジタル伝送に関して、一概に優
劣はつけがたく、無線情報信号の信号容量、変復調に必
要な無線情報信号のサンプル数及び量子化率、A/D変
換器10、D/A変換器18、電気‐光変換器11s,
11mのレーザの特性、簡易基地局1‐集中基地局2間
の伝送距離、簡易基地局1の収容方式等を等を考慮し
て、伝送形態を決定していくことが重要である。
【0180】次に省エネ化とコストダウンを図りつつ
も、多様な無線信号の送受信に対応できるようにする別
の例を説明する。
【0181】(第7の実施例)第7の実施例は、無線信
号光伝送用送受信機602に設ける無線信号の送受信機
を広帯域無線信号用と狭帯域無線信号用の2種として省
エネ化とコストダウンを図りつつも、多様な無線信号の
送受信に対応できるようにしたものであり、以下詳細を
説明する。
【0182】図10に、本発明の第7の実施例を示す。
図10全体は請求項10に相当する無線通信基地局装置
を示しており、破線601で囲まれた部分が請求項4に
相当する無線信号光伝送用受信機を、また破線602で
囲まれた部分が請求項8に相当する無線信号光伝送用送
受信機を示している。
【0183】図において、602は無線信号光伝送用送
受信機であり、また、605a〜605nは基地局であ
る。また、606は基地局のアンテナ、607はアンテ
ナ共用器、608は電気‐光変換装置(E/O)、60
9は光‐電気変換装置(O/E)、610は光カプラま
たは光フィルタ、633は光増幅器、634は光‐電気
変換装置(O/E)、631は光増幅器、611,63
2は光フィルタ、630は光ファイバ、612および6
29は光増幅器、613は光‐電気変換器(O/E)、
628は電気‐光変換器(E/O)、614は分配器、
615および616はフィルタ、618および699は
分配器、619および621は広帯域無線受信機、62
0および624は狭帯域無線受信機、627,623お
よび624はハイブリッド回路、625および626は
フィルタである。
【0184】これらのうち、広帯域無線送信機621
は、複数種の広帯域無線信号(図10の例では帯域#
4、帯域#5、帯域#6に属する無線信号)を発生する
ものであり、狭帯域無線送信機622は、複数種の狭帯
域無線信号(図10の例では帯域#1、帯域#2、帯域
#3に属する無線信号)を発生するものである。
【0185】また、ハイブリッド回路627,623お
よび624は、多系統の入力信号を合成するものであっ
て、ハイブリッド回路623は、広帯域無線送信機62
1から出力される帯域#4、帯域#5、帯域#6に属す
る無線信号を合成してフィルタ625に出力するもので
あり、ハイブリッド回路624は、狭帯域無線送信機6
22から出力される帯域#1、帯域#2、帯域#3に属
する無線信号を合成してフィルタ626に出力するもの
であり、ハイブリッド回路627はフィルタ625,6
26より出力される信号を合成して電気‐光変換器62
8に出力するものである。
【0186】また、電気‐光変換器628はハイブリッ
ド回路627の出力信号を光信号に変換して光増幅器6
29に出力するものであり、光増幅器629は電気‐光
変換器628からの光信号を光増幅して伝送路である光
ファイバ630に出力するものである。
【0187】また、光増幅器612は伝送路である光フ
ァイバ611にて伝送されてきた光信号を受信して光増
幅し、光‐電気変換器613に与えるものであり、この
光‐電気変換器613はこの光増幅された光信号を電気
信号に変換して分配器614に与えるものである。
【0188】分配器614は、この電気信号を2分岐さ
せる回路であり、2分岐された一方はフィルタ615
に、また、他方はフィルタ616に与えて所望帯域の信
号成分を抽出する構成である。また、分配器618はフ
ィルタ615の出力を複数ある広帯域無線受信機619
に分配するものであり、分配器619はフィルタ616
の出力を複数ある狭帯域無線受信機620に分配するも
のである。
【0189】複数ある広帯域無線受信機619は、分配
された広帯域無線信号である帯域#4、帯域#5、帯域
#6に属する無線信号のいずれかを受信処理するもので
あり、狭帯域無線受信機620は、分配された狭帯域無
線信号である帯域#1、帯域#2、帯域#3に属する無
線信号のいずれかを受信処理するものである。
【0190】また、基地局605a〜605nは分散配
置されており、それぞれ光ファイバ611,630に接
続されていて、これらの光ファイバ611,630を介
することにより無線信号光伝送用送受信機602と信号
授受できるようになっている。
【0191】光ファイバ611,630には、中間点
に、すなわち、基地局605a〜605nの配置位置
に、光カプラまたは光フィルタ610,632が取り付
けられており、また、長距離の光伝送により光ファイバ
中で生じる光信号の減衰に対処するために、光増幅器6
31,617を適宜取り付けてある。
【0192】このように、基地局605a〜605n
は、光カプラまたは光フィルタ610,632を介して
光ファイバ611,630と光学的に結合される。
【0193】基地局605a〜605nはそれぞれアン
テナ606、アンテナ共用器607、光‐電気変換器6
34、電気‐光変換器608、光増幅器609,633
を備えて構成されている。アンテナ共用器607は、送
受信信号をアイソレーションするものであり、無線信号
を送受信するアンテナ606はこのアンテナ共用器60
7に接続されている。
【0194】光増幅器633は、光カプラまたは光フィ
ルタ632により取り込まれた光ファイバ630中の光
信号を増幅するものであり、光‐電気変換器634は、
この光増幅器633で増幅された光信号を電気信号に変
換するものであり、この変換された電気信号を増幅した
後、アンテナ共用器609を介してアンテナ606に送
り出すことで、無線信号として外部に送信される構成で
ある。
【0195】電気‐光変換器608は、アンテナ606
で受信され、アンテナ共用器607を介して得られた受
信無線信号を光信号に変換するものであり、光増幅器6
09はこの光信号を増幅して光カプラまたは光フィルタ
610に送り出すものである。
【0196】図10に示すこのような構成の無線通信基
地局装置では、周波数スペクトル分布を示すグラフ60
3に示す如き5つの周波数帯、すなわち帯域#1、帯域
#2、帯域#3、帯域#4、帯域#5、帯域#6の信号
を送受信する機能を有する。
【0197】一般に、ユーザが用いる端末と本発明にか
かる無線通信基地局装置に代表される簡易基地局とが通
信を行うパーソナル通信の場合、おおむね、搬送波とし
て周波数の高い帯域を用いる通信システムほど広帯域信
号を送受信するという特有の性質がある。
【0198】この特有の性質を利用し、帯域#1から帯
域#6の全体をある周波数fb1(604)で2分割
し、それぞれの帯域群で伝送される信号の帯域幅に応じ
た送受信機で送受信することが考えられる。
【0199】次に、前記構成の本システムの作用を説明
する。図10の実施例の無線通信基地局装置では、帯域
#1、帯域#2、帯域#3の3つの帯域を用いる通信シ
ステムは、狭帯域無線受信機622と狭帯域無線送信機
621を用いて送受信を行い、帯域#4、帯域#5、帯
域#6の3つの帯域を用いる通信システムは、広帯域無
線受信機620と広帯域無線送信機619を用いて送受
信を行う。
【0200】例えば、図11に示すように、デジタルセ
ルラーに用いられる900[MHz]帯と1.5[GH
z]帯、PHSに用いられる1.9[GHz]帯、高速
LANに用いられる5[GHz]帯、LMDS(Local
Multipoint Distribution System)や高速のWLL(Wi
reless Local Loop)などに用いられる20[GHz]
帯と38[GHz]帯を、順に帯域#1、帯域#2、帯
域#3、帯域#4、帯域#5、帯域#6と考え、これら
のシステムの送受信を行うとすると、帯域#1から帯域
#3までは1周波数チャネル当たりせいぜい1[MH
z]の狭帯域信号を伝送するのに対し、帯域#4から帯
域#6までは1[MHz]を越える広帯域信号を伝送す
る。
【0201】従って、1.9[GHz]帯と5[GH
z]帯の間で、用いるフィルタの特性、各帯域での送信
電力や受信電力とそのダイナミックレンジなどを勘案し
て、適当な周波数をfb1として選ぶことが考えられ
る。
【0202】また、帯域#4までは1周波数チャネル当
たり25[Mbps]程度までを伝送することが多いと
考えられるのに対し、帯域#5、#6では100Mbp
sを越える広帯域信号を伝送することが多いと考えられ
る。
【0203】従って、5[GHz]帯と20[GHz]
帯との間で、用いるフィルタの特性、各帯域での送信電
力や受信電力とそのダイナミックレンジ、などを勘案し
て、適宜な周波数をfb1として選ぶ、または、同様の
選び方でfb2を選び、上述した1.9[GHz]帯と
5[GHz]帯の間のfb1とあわせて用いて帯域#1
から帯域#6の全体を3分割することが考えられる。
【0204】その他、帯域#1から帯域#6を全て分割
したり、隣り合う帯域同士を組み合わせるあらゆる場合
を考え、2分割ないし3分割ないし4分割ないし5分割
することも考えられる。
【0205】また、無線信号光伝送用受信機と無線信号
光伝送用送信機とで、分割数や分割する周波数を異なる
ものにすることも考えられ、これにより、受信機、送信
機それぞれで最適なデジタル回路やそれらに用いるクロ
ック周波数などを選択することができる。
【0206】ここで、クロック周波数を受信機、送信機
それぞれで異なるものに選んだときには、クロック信号
の漏洩による相互干渉を低減する効果も生じる。また、
今後、新しい無線通信システムが供用された場合、分割
数や分割周波数等は、帯域の周波数軸上の位置関係や新
しい無線通信システムで伝送される信号の1周波数チャ
ネル当たりの信号帯域などで、決定する必要がある。
【0207】一方、一般に高周波回路は、対象とすべき
帯域の比帯域の大きいものほど、利得や位相特性、それ
らの帯域内偏差などを良好にするのが困難である。
【0208】従って、送受信する機能を有する周波数帯
域群を複数に分割し、分割後の周波数帯域群に関して、
所要の利得や位相特性などを満たすものを用意すること
により、より容易でかつ低コス卜の無線通信基地局装
置、無線信号光伝送用受信機、無線信号光伝送用送受信
機を構成することが可能になるという効果が得られる。
【0209】<受信信号の流れ>次に、図10の実施例
の無線通信基地局装置における受信信号の流れを説明す
る。複数の簡易基地局605a,…605nが、それぞ
れの周囲にある無線通信システムの端末と通信すべく分
散配置される。簡易基地局605a,…605nに接続
されたそれぞれのアンテナ606で端末からの無線信号
は受信され、送受信信号をアイソレーションするアンテ
ナ共用器607(通信システムによっては、高周波スイ
ッチなどで置き換ええることも考えられる)を通過した
後、必要ならば増幅やフィルタリング処理を施した後、
電気‐光変換器608で光信号に変換され、必要ならば
光増幅器609で増幅される。
【0210】なお、ここでは、非常に広帯域特性を持つ
単一のアンテナ606で全ての帯域を受信しているが、
図12のように、異なる帯域(ないしは複数の帯域)に
適した送受信特性を持つ複数のアンテナ1101、11
02、1103、1104を用い、アンテナ共用器、増
幅器、フィルタなどを必要に応じて用いた後、信号合成
器1105で合成して、電気・光変換装置608で光信
号に変換することも考えられる。
【0211】また、図13に示したような簡易基地局6
05i(i=1,2,3,…n)に取り付けられるアン
テナ群のうち“20[GHz]帯用”、“38[GH
z]帯用”のように、ある無線ゾーンをカバーするため
に複数のアンテナを用いることも考えられる。このよう
な場合には、複数のアンテナの信号を合成した後の信号
に対して、図11に示したような簡易基地局を用いるこ
とも考えられる。
【0212】また、図13に示した例の中の“5[GH
z]帯用”,“〜2.2[GHz]帯用”のように、帯
域によっては、複数のアンテナの信号を合成する(ある
いは選択する)ダイバーシチ方式を用いることも考えら
れる。
【0213】このような場合には、ダイバーシチ合成
(あるいは選択)を行った後の信号に対して図11に示
したような簡易基地局を用いることも考えられる。簡易
基地局605から出力された光信号は、光カプラ610
(光フィルタで置き換えることも考えられる)で光ファ
イバ611に接続される。なお、光ファイバ611を用
いた伝送距離が長距離になる場合には、途中、必要に応
じて、光増幅器617等で増幅・整形することも考えら
れる。
【0214】光伝送路である光ファイバ611は、無線
信号光伝送用送受信機602内の無線信号光伝送用受信
機601に接続される。
【0215】無線信号光伝送用受信機601では、ま
ず、必要に応じて光増幅器612で光ファイバ611か
らの光信号を増幅した後、光‐電気変換器613で電気
信号に再生変換される。電気信号は、分配器(R1)6
14で分岐され、それぞれフィルタ(R1)615、フ
ィルタ(R2)616に入力される。
【0216】フィルタ(R1)615の出力は、分配器
(R2)618で分配され、1つまたは複数の広帯域無
線受信機619に入力される。また、フィルタR2(6
16)の出力は、分配器(R2)699で分配され、1
つまたは複数の狭帯域無線受信機620に入力される。
【0217】フィルタ(R1)614の特性としては、
帯域#3以下の周波数成分を十分に減衰させる特性を持
つハイパスフィルタ(HPF)、あるいは、帯域#1、
帯域#2、帯域#3の各周波数成分を十分に減衰させる
特性を持つバンドリジェクションフィルタ(BRF)、
あるいは、帯域#4、帯域#5、帯域#6の各周波数成
分をなるべく減衰させず、そのほかの周波数成分を十分
に減衰させる特性をもつバンドパスフィルタ(BPF)
などが考えられる。
【0218】フィルタ(R2)616の特性としては、
帯域#4以上の周波数成分を十分に減衰させる特性をも
つローパスフィルタ(LPF)、あるいは、帯域#4、
帯域#5、帯域#6の各周波数成分を十分に減衰させる
特性を持つBRF、あるいは、帯域#1、帯域#2、帯
域#3の各周波数成分をなるべく減衰させず、そのほか
の周波数成分を十分に減衰させる特性を持つBPFなど
が考えられる。
【0219】これらのような特性を持たせることによ
り、広帯域無線受信機619および狭帯域無線受信機6
20における受信の際の受信対象以外の帯域に存する干
渉信号がそれぞれ少なくなるため、周波数干渉除去など
のための選択性を得るためのデジタルフィルタやアナロ
グフィルタの特性を簡易なものにできる利点がある。ま
た、それぞれの受信機での受信性能が向上する効果も得
られる。
【0220】さて、前記の無線信号光伝送用受信機60
1には、前述したような無線通信システムのうち、少な
くとも2つ以上のシステムに対応できるソフトウェア無
線機を並べることが考えられる。
【0221】それぞれのシステムのトラヒックの変動に
も柔軟に対応できる。例えば、1セットの無線機で、夕
方にトラヒックのピークがあるセルラーと、夜中にピー
クのあるPHSの両方に対応できる。
【0222】しかしながら、狭帯域無線信号のみを送受
信する場合に比べ、広帯域無線信号も送受信する場合に
は、A/D変換器とD/A変換器が高速である必要があ
り、消費電力が大きくなるという問題点が生じる。セル
ラーのような狭帯域信号用のソフトウェア無線機は比較
的A/D変換器とD/A変換器のサンプリング周波数が
低くて済むのに、LMDS等は広帯域でサンプリング周
波数が高い必要がある。従って、全てのソフトウェア無
線機がLMDSに対応すると高価な構成になる。このよ
うな広帯域無線受信機619あるいは狭帯域無線受信機
620にソフトウェア無線機を用いる場合には、さらに
次にのべるような効果が生ずる。
【0223】まず、分配器614とフィルタR2(61
6)が無い場合、狭帯域無線受信機620には、帯域#
4、帯域#5、帯域#6に存する干渉波成分を除去する
必要があるため、この帯域を減衰させるフィルタ特性を
DSP(デジタルシグナルプロセッサ)上のソフトウェ
アで実現することが必要である。
【0224】これを実現するためには、デジタル信号の
サンプリング周波数を干渉波のうち最も高い周波数の2
倍より十分高くする必要がある。従って、非常に高い周
波数でのデジタル信号処理が必要になり、結局、図14
のように全て広帯域無線受信機619を並べたのとほぼ
同じことになる。
【0225】これに対し、分配器614とフィルタ(R
2)616を用いた場合、干渉波が帯域#4とそれより
上の周波数に存在しないので、デジタル信号のサンプリ
ング周波数を下げることが可能になる。従って、狭帯域
無線受信機620は、動作周波数が低くて済み安価で低
消費電力に構成することができる。
【0226】また、分配器614とフィルタ(R1)6
15が無い場合、広帯域無線受信機619には、帯域#
1、帯域#2、帯域#3に存する干渉波成分を除去する
必要があるため、この帯域を減衰させるフィルタ特性を
DSP上のソフトウェアで実現することが必要である。
【0227】これに対し、これに対し、分配器614と
フィルタ(R1)615を用いた場合、干渉波が帯域#
3とそれより下の周波数に存在しないので、必要とされ
るフィルタ特性は、帯域#4、帯域#5、帯域#6のう
ち必要とする希望波成分を除いた部分で良いことから、
その分、フィルタ特性の仕様が低減され、必要なデジタ
ルフィルタの段数や形式等を簡略にすることができる。
【0228】以上述べたように、帯域#1から帯域#6
までの全ての帯域をソフトウェア無線機を用いて送受信
するのに、信号を一旦複数に分岐し、分岐した信号に対
して帯域制限をかけることにより、無線信号光伝送用受
信機全体として安価で低消費電力の受信機を構成するこ
とができる。なお、ソフトウェア無線機を用いる場合に
も、周波数干渉除去などのための選択性を得るためにア
ナログフィルタを用いることも考えられるが、本実施例
の構成を採用することにより、該アナログフィルタの特
性を簡易なものにでき、コストを低減できる、という効
果が得られることになる。
【0229】<送信信号の流れ>次に、図10の実施例
の無線通信基地局装置における送信信号の流れを説明す
る。
【0230】広帯域無線送信機621では、帯域#4、
帯域#5、帯域#6に属する無線信号を発生する。狭帯
域無線送信機622では、帯域#1、帯域#2、帯域#
3に属する無線信号を発生する。
【0231】一般に、広帯域無線送信機621に比べ狭
帯域無線送信機622の方が価格も安く、低消費電力で
あり、予測される無線システムの需要に応じて双方の数
や割合を定めることで、図14のように一切、狭帯域無
線送信機622を用いずに全てを広帯域無線送信機62
1で構成するようにした場合に比べ、低価格で低消費電
力とすることができる。
【0232】複数の広帯域無線送信機621の出力、複
数の狭帯域無線送信機622の出力は、それぞれの信号
を合成するハイブリッド回路623,624に入力さ
れ、その後、高調波の除去や波形整形など、必要に応じ
てフィルタ(T1)625、フィルタ(T2)626を
通過し、それぞれの信号を合成するハイブリッド回路6
27に入力され、合成される。
【0233】なお、図10の実施例では、ハイブリッド
回路を3個用いているが、フィルタ(T1)625、フ
ィルタ(T2)626が不要であれば、最低1個の信号
合成に必要なだけの数のハイブリッド回路で構成しても
よい。
【0234】合成された電気信号は、電気‐光変換器6
28で光信号に変換され、必要に応じて光増幅器629
で増幅され、光ファイバ630で複数の簡易基地局60
5に伝送される。なお、光ファイバ630を用いた伝送
距離が長距離になる場合には、途中、必要に応じて、光
増幅器631等で増幅・整形することも考えられる。
【0235】光ファイバ630で伝送され、光カプラま
たは光フィルタ632で各々の簡易基地局605で必要
な一部、あるいは全部を取り出された光信号は、個々の
簡易基地局605a,…605nに入力される。
【0236】簡易基地局605a,…605nでは、必
要に応じて光増幅器633で増幅し、光‐電気変換器6
34で電気信号に変換する。変換された電気信号は、必
要に応じて増幅整形され、アンテナ共用器607を通し
て、アンテナ606より電波信号として空中に送信され
る。
【0237】以上の第7の実施例は、無線信号光伝送用
送受信機602に設ける無線信号の送受信機を広帯域無
線信号用と狭帯域無線信号用の2種、設けるようにして
省エネ化とコストダウンを図りつつも、多様な無線信号
の送受信に対応できるようにしたものであった。
【0238】しかし、上述の図10の構成においては、
光信号を電気信号に変換してから該電気信号を分配し、
電気信号を合成してから電気信号を光信号に変換してい
るが、光信号のままで分配した後に、各々の信号をフィ
ルタに入力したり、あるいは、各フィルタの電気信号出
力をそれぞれ光信号に変換した後に光カプラあるいは光
フィルタ等で光信号を合成する構成も考えられる。従っ
て、次にその例を第8の実施例として説明する。
【0239】(第8の実施例)第8の実施例を図15に
示す。図15の構成は、図10の構成における無線信号
光伝送用送受信機602を、光ファイバ611,630
との出入口における光増幅器612,629段部分にあ
った光‐電気変換器613および電気‐光変換器628
を廃止し、代わりに分配器614とフィルタ615との
間において光‐電気変換器613aを配置し、分配器6
14とフィルタ616との間において光‐電気変換器6
13bを配置すると共に、分配器614は光学的な分配
器とする。
【0240】また、図10の構成におけるハイブリッド
回路627を廃止し、代わりに光カプラまたは光フィル
タ650を設けてこれを光増幅器629に接続すると共
に、フィルタ626と光カプラまたは光フィルタ650
との間に電気‐光変換器628bを設け、フィルタ62
5と光カプラまたは光フィルタ650との間に電気‐光
変換器628aを設ける構成とする。
【0241】この構成は、光信号のままで分配した後
に、各々の信号をフィルタに入力し、あるいは、各フィ
ルタの電気信号出力をそれぞれ光信号に変換した後に光
カプラあるいは光フィルタ等で光信号を合成する構成と
したものである。
【0242】一般に、光の分配器・合成器は電気信号の
それに比べて小さく、装置を小型化することができる。
伝送された信号が広帯域の場合には電気信号の分配器・
合成器は損失が大きくなる可能性があるため、装置全体
の構成が容易になる。一方、電気信号に変換してから該
電気信号を分配する場合、あるいは電気信号を合成して
から電気信号を光信号に変換する場合、高価な光・電気
変換装置やそれに付随する電気信号のフィルタとのイン
ピーダンスマッチング回路の個数を減らすことができる
上、光の分配器・合成器より比較的安価な電気信号の分
配器・合成器を用いることができるため、装置を安価に
することができる効果がある。
【0243】なお、前記の実施例では、広帯域無線信号
の送受信にもソフトウェア無線機を用いているが、既述
のようにこの部分の消費電力は大きい。したがって、こ
の部分を通常の無線回路で構成することにより、受信で
きる信号の自由度は低下するものの、消費電力の低減を
図ることも考えられる。
【0244】また、以上に述べた実施例では、周波数全
体を2つに分割したが、分割する数は3つ以上であって
も、同様の効果を得ることができる。このことは、以下
に述べる実施例でも同様である。また、以上に述べた実
施例では、無線信号光伝送用送受信機からバス型のアー
キテクチュアで複数の簡易基地局を収容しているが、バ
ス型に限らず、スター型やループ型、これらの任意の組
合せによるアーキテクチュアを用いる場合でも、同様の
実施例が適用できることは言うまでもない。
【0245】なお、単一の広帯域アンテナを用いる代わ
りに、図13に示したアンテナ群のように、異なる周波
数帯域(あるいはそのグループ)に対して異なるアンテ
ナを用いる構成の場合には、図12のように、ハイブリ
ッド回路1105、分配器1106、フィルタ110
7、増幅器などを用いて、アンテナ1101、110
2、1103、1104とそれぞれの周波数帯域(ある
いはそのグループ)の信号をやり取りし、送受信するこ
とが考えられる。
【0246】さて、無線通信基地局装置に用いる光源と
してLD(レーザダイオード)や外部変調器、受光素子
としてのPD(ホトダイオード)などの素子の持つ特性
上の制限に伴い、個々の簡易基地局605a,…605
nにおいて、下り信号、あるいは、上り信号、あるい
は、下り信号と上り信号の両方に対して、周波数変換を
行う必要が生じる。
【0247】図16に、このような周波数変換を行う簡
易基地局を収容するための光SCM伝送のための周波数
配置の例を示す。例えば、帯域#1では、無線通信基地
局装置全体で周波数チャネルを重複しないように使用す
るように制御を行い、かつ周波数変換を行わない。ま
た、例えば、帯域#2から帯域#6では、個々の簡易基
地局で他の簡易基地局が使用する周波数チャネルによら
ず自由に周波数チャネルを選択する。
【0248】また、例えば、帯域#2では、一つの簡易
基地局向けの帯域のみ周波数変換を行わず、他の簡易基
地局では周波数変換を行う。また、例えば、帯域#3か
ら帯域#6では、全ての簡易基地局で周波数変換を行
う。また、図16の中にしめしたように、ローカルCW
(Continuous Wave)信号、あるいはローカル信号を生
成する逓倍器,アップコンバータ,ダウンコンバータ等
に入力するためのCW信号、あるいは、ローカル信号の
周波数の高安定基準を簡易基地局に与えるための基準パ
イロットCW(Continuous Wave)信号を、無線信号光
伝送用送受信機から簡易基地局に対して伝送することも
考えられる。
【0249】なお、CW信号に関しては、変調信号に比
して、高い変調周波数が可能である場合が多く、情報伝
送用の信号よりも高い周波数に配置することが考えられ
る。
【0250】このように、もともとの電波としての周波
数配置と帯域幅、TDD(Time Division Duplex)かF
DD(Frequency Division Duplex)か、LDや外部変
調器,PDなどの周波数特性に依存する光変調可能な帯
域幅、などを勘案しつつ、周波数の重なりの出ないよう
に、かつ、簡易基地局においてフィルタなどで所望の帯
域を選択する際に、なるべくフィルタの特性が容易なも
のになるように、送受信信号間に適宜な間隔を設けて周
波数配置することが考えられる。
【0251】また、このように周波数変換を行う簡易基
地局605では、図17、図18、図19に示す如く、
図12の構成を一部変更して、下り信号、あるいは、上
り信号、あるいは、下り信号と上り信号の両方に対し
て、必要に応じて、ローカル周波数を発生するためのL
O(ローカル発振器)1301,1302,1303や
ミクサ1304、その他、逓倍器、イメージ周波数や高
調波、低調波を低減するフィルタ、増幅器などを用い
て、周波数変換することが考えられる。
【0252】ここで、図17において、701,70
2,703,704はアンテナであり、607はそれぞ
れのアンテナ701,702,703,704毎に設け
られたアンテナ共用器、1301,1302,1303
はLO(ローカル発振器)、1304,1305,13
06,1307,1308はそれぞれミキサ、705は
ハイブリッド回路、706は分配器、608は電気‐光
変換器、634は光‐電気変換器634、609,63
3は増幅器である。
【0253】アンテナ701の系統では受信信号をミキ
サ1305によりLO1301のローカル信号と混合
し、ハイブリッド回路705で他の系統の受信信号と合
成して、電気‐光変換器708に送り出す構成であり、
アンテナ702の系統では受信信号をミキサ1305に
よりミキサ1304の混合出力を混合し、ハイブリッド
回路705で他の系統の受信信号と合成して、電気‐光
変換器708に送り出す構成であり、ミキサ1304は
LO1302,1304のローカル信号を混合してミキ
サ1307に出力する構成であり、…、また、ミキサ1
306は光‐電気変換器634の出力を分配器706で
分配したものと、LO1301のローカル信号とを混合
し、アンテナ701に与える構成であり、また、ミキサ
1308は光‐電気変換器634の出力を分配器706
で分配したものと、LO1302のローカル信号とを混
合し、アンテナ702に与える構成である…と云った具
合に、下り信号と上り信号の両方に対して、必要に応じ
て、LO(ローカル発振器)1301,1302,13
03からのローカル周波数の信号とミキサ1304〜1
308により、混合して周波数変換するようにした構成
である。
【0254】また、図18の構成は、図17の構成から
ミキサ1304,1305,1307と、LO1303
を取り除き、アンテナ701,〜704の各系統ではそ
れぞれ受信信号は周波数変換せずに、ハイブリッド回路
705で他の系統の受信信号と合成して、電気‐光変換
器708に送り出す構成であり、送信系統では、ミキサ
1306は光‐電気変換器634の出力を分配器706
で分配したものと、LO1301のローカル信号とを混
合し、アンテナ701に与える構成であり、また、ミキ
サ1308は光‐電気変換器634の出力を分配器70
6で分配したものと、LO1302のローカル信号とを
混合し、アンテナ702に与える構成である…と云った
具合に、下り信号に対して、必要に応じて、LO(ロー
カル発振器)からのローカル周波数の信号とミキサによ
り、混合して周波数変換するようにした構成である。
【0255】また、図19の構成はその逆で、下り信号
に対しては周波数変換せず、上り信号に対してのみ、必
要に応じて、LO(ローカル発振器)からのローカル周
波数の信号とミキサにより、混合して周波数変換するよ
うにした構成である。
【0256】ここで、図16の周波数配置において、帯
域#2や帯域#5のようなTDDのシステムの場合は、
上り下りで光SCM(Sub‐Carrier multiplexing)伝
送のための周波数配置を同じくする、あるいは、帯域#
4のようなFDDのシステムの場合は、電波信号での周
波数差と同じだけ、上り下りで光SCM伝送のための周
波数配置に差をつけると、図17に示したように、送受
信でローカル信号発生回路を共用することができるとい
う効果を得ることができる。
【0257】以上、第8の実施例では、第9の実施例の
変形例を示した。次に、狭帯域無線受信機と広帯域無線
受信機、あるいはそれを構成する一部あるいは全部のコ
ンポーネントを相互に交換できるようにして、無線信
号、制御信号、電源等の接続端子の全てあるいは一部を
共通にし、コストダウンを図るようにした実施例を説明
する。
【0258】(第9の実施例)<第9の実施例における
構成例1>図20に、本発明の第9の実施例を示す。本
実施例は、狭帯域無線受信機と広帯域無線受信機、ある
いはそれを構成する一部あるいは全部のコンポーネント
が、相互に交換できる非固定式の接続方式で本体に接続
され、無線信号、制御信号、電源等の接続端子の全てあ
るいは一部を共通にしていることを特徴としている。
【0259】図20の構成は、簡易基地局側で受信され
て光伝送された上り信号を、電気信号に変換して分配器
R1により分配されたものを、各無線受信機で受信処理
する構成であるが、各無線受信機を構成する要素は、高
周波アナログ部、A/D変換器、ダウンコンバータであ
るFPGA(デジタルダウンコンバータソフトウェアを
ロードしたFPGA;他のプログラマブルな組合せ・順
序回路を搭載できるICであっても一般性は失われな
い)、マルチアクセス方式に対応した変調器ソフトウェ
アやチャネルデコーダソフトウェアや音声デコーダソフ
トウェアをロードしたDSP(デジタルシグナルプロセ
ッサ)、受信機制御用ソフトウェアをロードしたCPU
(プロセッサ)、等をそれぞれ構成コンポーネントと
し、これらの間の無線信号、制御信号、電源等の全てあ
るいは一部の配線をコネクタやソケットなどの予め定め
た端子やピンに割当て、狭帯域無線受信機に用いるコン
ポーネントと広帯域無線受信機に用いるコンポーネント
とで共通にするようにした。
【0260】これにより、無線機の機能を変更したい場
合には、該コンポーネントを交換することによって、無
線機の機能を容易に変更することが可能な構成になる。
【0261】なお、分配器との接続の切り替えに関して
は、高周波コネクタなどを用いて機械的に切り替えるこ
とも考えられるし、図21のように高周波スイッチSW
を用いて、広帯域系統用と狭帯域系統用を電気的に切り
替え可能な構成とすることも考えられる。また、分配器
DIVに関しては、あらかじめ分配数が変更になること
を予測して、当初の分配数より多くの分配数のものを設
置しておき、必要に応じて終端素子を着脱することも考
えられるし、損失を最低限に抑えるため、構成の変更の
際に分配器を分配数の異なるものに変更することも考え
られる。
【0262】<第9の実施例における構成例2>図22
に、別の構成例を示す。図22の機能ブロック図は、図
10に示した構成例のうち、フィルタ615,616、
分配器618,699、広帯域無線受信機619、狭帯
域無線受信機621の部分のみを示している。また、こ
の構成はそれぞれソフトウェア無線機で狭帯域無線受信
機と、広帯域無線受信機とを実現する場合についての例
であり、図34に示したソフトウェア無線機の例のう
ち、高周波アナログ部、A/D変換器、FPGA,DS
P,MPUの相互の入出力に関しては省略して示してい
る。
【0263】図22の例は、ハードウェア(以下、H/
Wとも記す)のうち高周波アナログ部のみが、2組の狭
帯域無線受信機と2組の広帯域無線受信機とで異なる
が、相互に交換できる非固定式の接続方式で本体に接続
され無線信号、制御信号、動作クロック信号、電源等の
接続端子の全てあるいは一部を共通にしており、A/D
変換器とFPGAはH/W構成が同一であるが、動作周
波数を決める動作クロックに関して、狭帯域無線受信機
に用いるクロックに比べ、広帯域無線受信機に用いるク
ロックを高速としていることを特徴としている。
【0264】A/D変換器,FPGAなどデジタルクロ
ック信号を必要とする回路コンポーネントは、一般に高
速動作用のH/Wであっても、クロック周波数を下げる
ことにより、低速動作が可能であって、しかも、高速動
作時に比べて消費電力の低滅が可能である。
【0265】この実施例では、図22に示したように、
狭帯域無線受信機では符号1805を付して示すコンポ
ーネントのように、その構成要素であるA/D変換器1
804とFPGA1803のクロック端子にはクロック
周波数の低いクロックを発生するクロック源1807か
ら、また、広帯域無線受信機のコンポーネントではその
構成要素であるA/D変換器とFPGAのクロック端子
にはクロック周波数の高いクロックを発生するクロック
源1806から、それぞれクロック信号が供給される構
成となっている。
【0266】狭帯域無線受信機1805に接続されてい
る分配器(R1)1801は広帯域の上り系統であり、
分配器(R2)1802は狭帯域の上り系統である。
【0267】この構成で用いられていた状態から、各帯
域を用いる通信のトラヒックの比率が変わったため、狭
帯域無線受信機を1つ減らし、広帯域無線受信機を1つ
増やす場合には、例えば、一つ減らす狭帯域無線受信機
を狭帯域無線受信機コンポーネント1805とすると、
当該狭帯域無線受信機コンポーネント1805の高周波
アナログ部1899に接続されている分配器(R2)1
802との接続を、図23に示すように、分配器(R
1)1801への接続に変更する。
【0268】但し、狭帯域無線受信機コンポーネント1
805の高周波アナログ部1898は、広帯域信号に対
応できるもので、且つ、当該高周波アナログ部1898
と相互に交換できる非固定式の接続方式で本体に接続さ
れ、無線信号、制御信号、動作クロック信号、電源等の
接続端子の全てあるいは一部を共通にしている構成であ
るものとする。
【0269】このように、狭帯域無線受信機コンポーネ
ント1805の高周波アナログ部1899の接続を広帯
域系統の分配器に切り替える。そして、FPGA180
3にロードされていたソフトウェアを広帯域無線受信機
の機能を有するものに変更し、FPGA1803とA/
D変換器1804に接続されている低周波数クロックの
共通クロック源1807から、高周波数クロックの共通
クロック源1806へと接続変更することにより、狭帯
域無線受信機コンポーネント1805は容易に広帯域無
線受信機コンポーネントに機能変更されることになる。
【0270】このように、狭帯域無線受信機と広帯域無
線受信機とでH/Wの全部あるいは一部を共通とし、受
信する信号の帯域や周波数によって、PFGA,DS
P,制御MPUにロードするソフトウェアあるいはプロ
グラムと、A/D変換器,PFGA,DSP,制御MP
Uに供給する動作クロックを変更することにより、動作
時の消費電力を可能な限り低減しつつ、十分な受信性能
を得ることができる。
【0271】さらに、クロックの変更に関しては、動作
クロック信号の接続端子を共通にしておくことにより、
共通クロック源から既にある他の共通クロック源へ配線
を変更するだけでよいので、クロック源の増設を伴わず
に無線受信機としての機能を変更できるという、本実施
例の無線信号光伝送用受信機特有の効果がある。もちろ
ん、スイッチなどを用いてクロック源との接続を変更す
ることにより実現することも考えられる。
【0272】<第9の実施例における構成例3>次に、
図24、図25に示す例は、広帯域無線受信機コンポー
ネント1809の高周波アナログ部1813を、広い周
波数帯域で動作可能で広帯域無線信号と狭帯域無線信号
との両方に対応できるものにした場合の構成例である。
【0273】ここでは広帯域無線受信機コンポーネント
1808,1809のうち、広帯域無線受信機コンポー
ネント1809はその高周波アナログ部1813を、広
い周波数帯域で動作可能で広帯域無線信号と狭帯域無線
信号との両方に対応できるものを採用している。
【0274】そして、広帯域無線信号用の需要が広帯域
無線受信機コンポーネント1808のみで賄える間は、
図25に示すように広帯域無線受信機コンポーネント1
809はそのA/D変換器1817とFPGA1818
については低周波数クロック用の共通クロック源180
7からクロック供給を受けるように接続して狭帯域無線
信号用として使用し、広帯域無線信号用の需要が増大し
て広帯域無線受信機コンポーネントの増設が必要になっ
た段階で、広帯域無線受信機コンポーネント1809は
そのA/D変換器1817とFPGA1818について
は高周波数クロック用の共通クロック源1806からク
ロック供給を受けるように接続切り替えして狭帯域無線
信号用から広帯域無線信号用に切り替えるようにするも
のである。
【0275】この場合は、まず図25に示すように、ま
ず、FPGA1818とA/D変換器1817に接続さ
れている共通クロック源1806から既にある他の共通
クロック源1807へ、半導体スイッチなどを用いて接
続を変更するとともに、FPGA1818にロードされ
ていたソフトウェアを狭帯域無線受信機の機能を有する
ものに変更し、また、図では省略したが、高周波アナロ
グ部への分配器からの接続を図21で既に述べたように
高周波スイッチを用いて広帯域系統側に電気的に切り替
える。
【0276】このようにすることで、迅速に広帯域無線
受信機を狭帯域無線受信機として用いることができるよ
うになり、あるいは元の状態に戻すことができるように
なる。
【0277】この実施例の場合には、モジュールの差替
えができるような状態である必要はないが、図10にお
ける分配器614、フィルタ615、フィルタ616を
用いることにより、図14のようにこれらを用いない場
合に比べて、干渉波の入力を低減し、受信性能を向上し
たり、狭帯域無線受信機をより簡易にすることができる
という効果がある。
【0278】もちろん、各帯域を用いる通信のトラヒッ
クの比率の変化がなく将来も長期にわたり、広帯域無線
信号の需要は増えないと考えられるときには、図26に
示す構成のように、広帯域無線受信機コンポーネント1
809はそのA/D変換器1817とFPGA1818
については低周波数クロック用の共通クロック源180
7からクロック供給を受けるように接続し、高周波アナ
ログ部1813を、狭帯域無線信号に対応する高周波ア
ナログ部1814に交換して完全に狭帯域無線信号用の
構成にすることにより、実状に見合う構成と消費電力
に、容易に移行することができ、低消費電力化をはかる
ことができる。
【0279】また逆に、図24のように、狭帯域無線受
信機コンポーネントと、広帯域無線受信機コンポーネン
トがともに2つずつある状態であって、この状態から狭
帯域無線受信機を1つ減らし、広帯域無線受信機を1つ
増やす場合には、狭帯域無線受信機コンポーネント18
10に接続されている分配器との接続を変更し、高周波
アナログ部1815を、広帯域信号に対応できる構成の
もの(高周波アナログ部1816)で置き換えた広帯域
無線受信機コンポーネント1810と入れ替える(図2
7)。
【0280】このようにコンポーネントを、高周波アナ
ログ部1815と相互に交換できるようにした非固定式
の接続方式で本体に接続して無線信号、制御信号、動作
クロック信号、電源等の接続端子の全てあるいは一部を
共通にしている高周波アナログ部1816と交換し、入
れ換える。そして、当該コンポーネントのFPGA18
20にロードされていたソフトウェアを広帯域無線受信
機の機能を有するものに変更し、FPGA1820とA
/D変換器1819に接続されている共通クロック源1
807との接続を共通クロック源1806への接続へ変
更する。これにより、図24の構成は、図27のように
変更され、狭帯域用の無線受信機コンポーネントは広帯
域無線受信機の機能を有するコンポーネントとなって、
狭帯域用の無線受信機コンポーネントが一つ、そして、
広帯域無線受信機の機能を有するコンポーネントが3つ
の固定化されたシステムに簡易に移行できる。
【0281】このように、広帯域用、狭帯域用の組み合
わせを容易に変更可能な構成が実現できることは、図2
2、図23でも述べた通りである。
【0282】もちろん、この図27の場合は、高周波ア
ナログ部1816が狭帯域にも流用可能であるので、再
度狭帯域無線受信機のみの機能に戻す場合も、1810
に接続されている分配器との接続を、元の通りに再変更
し、FPGA1820にロードされていたソフトウェア
を狭帯域無線受信機の機能を有するものに変更し、FP
GA1820とA/D変換器1819に接続されている
共通クロック源1806との接続を共通クロック源18
07への接続へ変更することにより、可能であるという
利点もある。
【0283】<第9の実施例における構成例4>次に、
第9の実施例における構成例4を説明する。図28に示
す例は、広帯域無線受信機コンポーネントが1821と
1822の、そして、狭帯域無線受信機コンポーネント
が1823と1824の、それぞれ二つずつを持つ例で
あり、広帯域、狭帯域の各無線受信機コンポーネント
は、高周波アナログ部だけではなく、A/D変換器も2
組の狭帯域無線受信機と2組の広帯域無線受信機とで異
なるが、相互に交換できる非固定式の接続方式で本体に
接続され無線信号、制御信号、動作クロック信号、電源
等の接続端子の全てあるいは一部を共通にしている場合
を示している。
【0284】一般に、システムが狭帯域無線信号のみに
対応すればよいような用途のとき、A/D変換器の回路
は低速で良く、従って、クロック周波数を下げることが
できるほか、より安価なプロセスでこのA/D変換器の
回路は実現できるようになり、消費電力も低く抑えるこ
とができる利点がある。従って、狭帯域無線受信機のA
/D変換器とFPGAのクロック端子にはクロック周波
数の低いクロック源から、広帯域無線受信機のA/D変
換器とFPGAのクロック端子にはクロック周波数の高
いクロック源から、それぞれクロック信号が供給されて
いる。
【0285】この構成での運用状態から、各帯域を用い
る通信のトラヒックの比率が変わったため、狭帯域無線
受信機を1つ減らし、広帯域無線受信機を1つ増やした
いとする。この場合には、図29に示すように、A/D
変換器1826と高周波アナログ部1827を、広帯域
信号に対応できるものでA/D変換器1826あるいは
高周波アナログ部1827と相互に交換できる非固定式
の接続方式で本体に接続され、無線信号、制御信号、動
作クロック信号、電源等の接続端子の全てあるいは一部
を共通にしているA/D変換器1828と高周波アナロ
グ部1829と交換し、FPGA1825とA/D変換
器1826に接続されている共通クロック源1807と
の接続を共通クロック源1806への接続へ変更し、F
PGA1825にロードされていたソフトウェアを広帯
域無線受信機の機能を有するものに変更し、また、図2
9には示してないが、図23と同様に、狭帯域無線受信
機コンポーネント1823に接続されている分配器との
接続を他の分配器への接続へ変更する。このようにする
ことにより、狭帯域無線受信機を1つ減らし、広帯域無
線受信機を1つ増やす形態に容易に変更することができ
る。
【0286】<第9の実施例における構成例5>次に、
第9の実施例における構成例5を説明する。図30の例
は、無線受信機の高周波アナログ部1834、A/D変
換器1835、FPGA1836を、広い周波数帯域で
動作可能で、かつ、広帯域無線信号と狭帯域無線信号と
の両方に対応できるものにしておいた場合の構成例であ
る。
【0287】この場合は、まず図31のように、FPG
A1836とA/D変換器1835に接続されている共
通クロック源1806から、既にある他の共通クロック
源1807へ半導体スイッチなどを用いて接続を変更す
るとともに、FPGA1836にロードされていたソフ
トウェアを狭帯域無線受信機の機能を有するものに変更
し、また、図では省略したが、高周波アナログ部への分
配器からの接続を図21で既に述べたように高周波スイ
ッチを用いて電気的に切り替えることで、迅速に広帯域
無線受信機を狭帯域無線受信機に変更して狭帯域無線受
信機として用いるようにしたり、あるいは元の状態に戻
すことができる。
【0288】この場合に関してはモジュールの差替えが
できるような状態である必要はないが、図10における
分配器614、フィルタ615、フィルタ616を用い
ることにより、図14のように、これらを用いない場合
に比べて、干渉波の入力を低減し、受信性能を向上した
り、狭帯域無線受信機をより簡易にすることができると
いう効果がある。
【0289】もちろん、各帯域を用いる通信のトラヒッ
クの比率の変化が一時的でなく将来長期にわたると考え
られるときには、高周波アナログ部1834を、狭帯域
無線信号に対応する高周波アナログ部に交換することに
より、容易に低消費電力化をはかることができる。また
逆に、狭帯域無線受信機を1つ減らし、広帯域無線受信
機を1つ増やす場合には、図32のように、狭帯域無線
受信機コンポーネント1832に接続されている分配器
との接続を変更し、FPGA1339とA/D変換器1
838と高周波アナログ部1837を、広帯域信号に対
応できるものでFPGA1339あるいはA/D変換器
1838あるいは高周波アナログ部1837と相互に交
換できる非固定式の接続方式で本体に接続され、無線信
号、制御信号、動作クロック信号、電源等の接続端子の
全てあるいは一部を共通にしているFPGA1342と
A/D変換器1841と高周波アナログ部1840と交
換し、FPGAにロードされていたソフトウェアを広帯
域無線受信機の機能を有するものに変更し、FPGAと
A/D変換器に接続されている共通クロック源1807
との接続を共通クロック源1806への接続へと変更す
ることにより、狭帯域無線受信機を1つ減らし、広帯域
無線受信機を1つ増やす構成への変換を容易に実現でき
ることは、図22,図23でも述べた通りである。
【0290】もちろん、この図32の場合は、FPGA
1342とA/D変換器1841と高周波アナログ部1
840が狭帯域にも流用可能であるので、再度、狭帯域
無線受信機のみの機能に戻す場合も、広帯域無線受信機
コンポーネント1832に接続されている分配器との接
続を元の通りに再変更し、FPGA1842にロードさ
れていたソフトウェアを狭帯域無線受信機の機能を有す
るものに変更し、FPGA1842とA/D変換器18
41に接続されている共通クロック源1806との接続
を共通クロック源1807への接続へ変更することによ
り、可能であるという利点もある。
【0291】なお、第9の実施例では、狭帯域無線受信
機と広帯域無線受信機とをソフトウェア無線機で実現す
る場合についての例を示したが、従来の構成の無線機、
すなわち、形式の上では、FPGA,DSPが従来のゲ
ートアレイやASICをはじめとしたデジタル回路で構
成される場合に関しても、コネクタなどを用いて機械的
に切り替える、あるいは、スイッチを用いて電気的に切
り替える、あるいは、クロック源との接続方法を変更し
クロック周波数を変えて動作周波数を変更する、あるい
は、H/Wモジュールを交換する、等の前記に示した方
法を適用して、構成を容易に変更できる効果があること
は、いうまでもない。
【0292】(第10の実施例)図33に、本発明の第
10の実施例における無線信号光伝送用送受信機のうち
の送信部の構成例を示す。本実施例の無線信号光伝送用
送受信機は、図20で示した受信機と同様に、狭帯域無
線送信機と広帯域無線送信機、あるいはそれを構成する
一部あるいは全部のコンポーネントが、相互に交換でき
る非固定式の接続方式で本体に接続され、無線信号、制
御信号、電源等の接続端子の全てあるいは一部を共通に
していることを特徴としている。
【0293】なお、図33は第9の実施例で示した各図
のように、送信部のうち、狭帯域無線送信機と広帯域無
線送信機における高周波アナログ部よりD/A変換器、
DSP、MPUよりなるコンポーネント部分の構成のみ
を示し、また、非固定式の接続方法を示す部分を省略し
て機能図として示している。
【0294】図20や図21、第9の実施例で使用した
各図における無線受信機での構成を変更する際に示した
図のように、図18の無線送信機の場合にも、ハイブリ
ッド回路への接続の切替に関しては、高周波コネクタな
どを用いて機械的に切り替える、あるいは、高周波スイ
ッチを用いて電気的に切り替える、あるいは、クロック
源との接続方法を変更しクロック周波数を変えて動作周
波数を変更する、あるいは、H/W(ハードウェア)モ
ジュールを交換する、あるいは、ソフトウェアを変更す
る、といった構成を、ここでも適用することが可能であ
る。
【0295】また、H/Wを共通として、送信する信号
の帯域や周波数によって、DSP,制御MPUにロード
するソフトウェアあるいはプログラムと、供給する動作
クロックを変更することにより、動作時の消費電力を可
能な限り低減しつつ、十分な送信性能を得ることができ
る。
【0296】以上、述べたように、本発明に関わる簡易
基地局は、周波数帯の異なる無線信号を周波数変換して
同一の周波数帯で扱い、各無線信号の帯域に合わせてA
/D変換器、D/A変換器の動作帯域を可変することが
できる構成である。
【0297】よって、全てのコンポーネントに高速性が
要求されず、各無線信号に合わせた動作帯域を適宜提供
することができて、簡易基地局の消費電力を低減でき
る。消費電力が小さくなると放熱板やバックアップ用の
電源容量も小さくなり、基地局内の占有スペースを減ら
すことができる。つまり簡易基地局の装置規模が小さく
なり、狭い閉空間や電柱等に設置することが容易とな
る。そのため、より多くの数の簡易基地局を設置しやす
く、無線通信サービスのカバーエリアを広げやすい。さ
らに消費電力が小さいと、コンポーネントに対する熱の
負荷も小さくなるため、耐久性が良くなり、簡易基地局
に対する信頼性、安定度もあがることになる。また、多
数の簡易基地局を備える無線通信基地局全体において
も、消費電力が大きく低減されることになり、基地局の
運用コストを抑えられる等の効果がある。
【0298】特に、本発明システムでは、伝送されたデ
ジタル信号から再生したクロック信号を、A/D変換器
及びD/A変換器の基準クロックとして用いて、信号容
量に応じてA/D変換器及びD/A変換器の信号帯域幅
を可変することで、集中基地局側からの信号帯域幅に関
する制御信号を減らし、集中基地局及び簡易基地局側の
構成を簡単にして、装置規模の縮小ができる。
【0299】また、集中基地局で光‐電気変換をした
後、該無線情報信号をA/D変換し、復調する形態にお
いて、複数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信号
を受信する無線信号光伝送用受信機では、前記の受信周
波数帯のうち、それぞれそのうちの異なる1つの周波数
帯の信号を通過させる少なくとも1個で多くともm個の
フィルタと、前記の受信周波数帯のうち少なくとも一つ
の受信周波数帯に属する狭帯域無線信号を受信できる少
なくとも1個の狭帯域無線受信機と、前記の受信周波数
帯のうちの少なくとも一つの受信周波数帯に属する広帯
域無線信号を受信できる少なくとも1個の広帯域無線受
信機とを備えることにより、狭帯域無線信号あるいは搬
送波周波数の低い信号も広帯域無線信号あるいは搬送波
周波数の高い信号もソフトウェア無線機で受信する場合
にも、消費電力を抑えることができ、受信特性も良好な
無線信号光伝送用受信機を提供できる。
【0300】また、複数の送信周波数帯の無線信号を搬
送する光信号を送信し、複数の受信周波数帯の無線信号
を搬送する光信号を受信する無線信号光伝送用送受信機
において、送信周波数帯のうちの少なくとも一つの送信
周波数帯に属する狭帯域無線信号を出力できる少なくと
も1個の狭帯域無線送信機と、送信周波数帯のうちの少
なくとも一つの送信周波数帯に属する広帯域無線信号を
出力できる少なくとも1個の広帯域無線送信機と、無線
信号を合成する少なくとも1つのハイブリッド回路と、
光信号から変換された電気信号を分岐する分配器と、受
信周波数帯のうちそれぞれそのうちの異なる1つの周波
数帯の信号を通過させる1個または複数のフィルタと、
受信周波数帯のうちの少なくとも一つの受信周波数帯に
属する狭帯域無線信号が受信できる少なくとも1個の狭
帯域無線受信機と、受信周波数帯のうちの少なくとも一
つの受信周波数帯に属する広帯域無線信号が受信できる
少なくとも1個の広帯域無線受数帯のうちの少なくとも
一つの受信周波数帯に属する広帯域無線信号が受信でき
る少なくとも1個の広帯域無線受信機とを備えることに
より、狭帯域無線信号あるいは搬送波周波数の低い信号
も広帯域無線信号あるいは搬送波周波数の高い信号もソ
フトウェア無線機で送受信する場合にも、消費電力を抑
えることができ、送受信特性も良好な無線信号光伝送用
送受信機を提供できる。
【0301】また、複数の送信周波数帯の無線信号を搬
送する光信号を送信し、複数の受信周波数帯の無線信号
を搬送する光信号を受信する無線通信基地局装置におい
て、送信周波数帯のうちの少なくとも一つの送信周波数
帯に属する狭帯域無線信号を出力できる少なくとも1個
の狭帯域無線送信機と、送信周波数帯のうちの少なくと
も一つの送信周波数帯に属する広帯域無線信号を出力で
きる少なくとも1個の広帯域無線送信機と、無線信号を
合成する少なくとも1つのハイブリッド回路と、光信号
から変換された電気信号を分岐する分配器と、受信周波
数帯のうちそれぞれそのうちの異なる1つの周波数帯の
信号を通過させる1個または複数のフィルタと、受信周
波数帯のうちの少なくとも一つの受信周波数帯に属する
狭帯域無線信号が受信できる少なくとも1個の狭帯域無
線受信機と、受信周波数帯のうちの少なくとも一つの受
信周波数帯に属する広帯域無線信号が受信できる少なく
とも1個の広帯域無線受信機とを備える複数無線周波数
信号送受信機と、該複数無線周波数信号送受信機の送信
信号を第1の光信号に変換する第1の電気・光変換装置
と、第1の光信号を伝送する光伝送路に接続され第1の
光信号を電気信号に変換する少なくとも1つの第1の光
‐電気変換装置と、それぞれの前記の第1の光・電気変
換装置の出力に接続される少なくとも1つの高周波信号
送信回路と、無線信号を受信する少なくとも1つの高周
波信号受信回路と、それぞれの前記の高周波信号受信回
路の出力に接続され受信信号を第2の光信号に変換する
少なくとも1つの第2の電気‐光変換装置と、第2の光
信号を電気信号に変換し該複数無線周波数信号送受信機
の受信入カヘ出力する第2の光・電気変換装置とを備え
ることにより、狭帯域無線信号あるいは搬送波周波数の
低い信号も広帯域無線信号あるいは搬送波周波数の高い
信号もソフトウェア無線機で送受信する場合にも、消費
電力を抑えることができ、送受信特性も良好な無線通信
基地局装置を提供できる。
【0302】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明に関わる簡
易基地局は、周波数帯の異なる無線信号を周波数変換し
て同一の周波数帯で扱い、各無線信号の帯域に合わせて
A/D変換器、D/A変換器の動作帯域を可変すること
ができる構成である。
【0303】よって、全てのコンポーネントに高速性が
要求されず、各無線信号に合わせた動作帯域を適宜提供
することができて、簡易基地局の消費電力を低減でき
る。消費電力が小さくなると放熱板やバックアップ用の
電源容量も小さくなり、基地局内の占有スペースを減ら
すことができる。つまり簡易基地局の装置規模が小さく
なり、狭い閉空間や電柱等に設置することが容易とな
る。そのため、より多くの数の簡易基地局を設置しやす
く、無線通信サービスのカバーエリアを広げやすい。さ
らに消費電力が小さいと、コンポーネントに対する熱の
負荷も小さくなるため、耐久性が良くなり、簡易基地局
に対する信頼性、安定度もあがることになる。また多数
の簡易基地局を備える無線通信基地局全体においても、
消費電力が大きく低減されることになり、基地局の運用
コストを抑えられる等の効果が得られる無線システムが
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来例を説明するための図であって、従来より
あるソフトウェア無線機の原理構成を示す機能ブロック
図である。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例を示すブロック構成図である。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例における光スペクトルを示した図である。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施例を示すブロック構成図である。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
第4の実施例を示すブロック構成図である。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
第5の実施例を示すブロック構成図である。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
第5の実施例における光スペクトルを示した図である。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
第6の実施例を示すブロック構成図である。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の第7の実施例を示すブロック構成図である。
【図11】パーソナル通信に用いられる周波数帯域を示
した図
【図12】本発明を説明するための図であって、複数の
簡易基地局のアンテナ群を用いる簡易基地局の構成例を
示した図である。
【図13】簡易基地局に用いられるアンテナ群の例を示
した図である。
【図14】本発明を説明するための図であって、広帯域
無線受信機・広帯域無線送信機を用いた無線通信基地局
装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
の第8の実施例を示すブロック構成図である。
【図16】本発明を説明するための図であって、周波数
変換を行う簡易基地局を収容するための光SCM伝送の
ための周波数配置の例を示した図である。
【図17】本発明を説明するための図であって、周波数
変換機能を有する簡易基地局構成の例を示す図である。
【図18】本発明を説明するための図であって、周波数
変換機能を有する簡易基地局構成の他の例を示す図であ
る。
【図19】本発明を説明するための図であって、周波数
変換機能を有する簡易基地局構成の別の例を示す図であ
る。
【図20】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図21】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例に用いる分配器の接続の切り替え装置の
例を示した構成図である。
【図22】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図23】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図24】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図25】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図26】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図27】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図28】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図29】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図30】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図31】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図32】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図33】本発明を説明するための図であって、本発明
の第10の実施例を説明するためのブロック構成図であ
る。
【図34】従来の光ファイバを用いた無線通信基地局を
示した図である。
【符号の説明】
1…簡易基地局 2…集中基地局 3,611,630…光ファイバ 4…アンテナ 5…サーキュレータ 6…ローノイズアンプ 7,21…局部発振器(LO) 8…ミキサ 9…ローパスフィルタ 10…アナログ‐デジタル変換器 11…電気‐光変換器 12…光‐電気変換器 13…ソフトウェア変復調器 14…集中基地局側制御器 15…加算器 16…簡易基地局側制御器 17…ローパスフィルタ 18…デジタルーアナログ変換器 19,22…ハイパスフィルタ 20…パワーアンプ 23…帯域制限用ローパスフィルタ 24…バンドパスフィルタ 25…クロック再生器 26…フォトデテクタ 27…復調器 41…端末からの無線受信信号 42…端末への無線送信信号 51…上り無線情報光信号 52…通信相手への送信信号 53…通信相手からの受信信号 54…下り無線情報光信号 55…無線情報デジタル信号 56…発振周波数信号 57…帯域制限された無線情報デジタル信号 60…クロック周波数信号 114…デジタル信号処理部(DSP) 115…DSP機能のソフトウェア制御部 601…無線信号光伝送用受信機 602…無線信号光伝送用送受信機 603…周波数スペクトル分布を示すグラフ 604…帯域を2分割する周波数fbl 605…簡易基地局 606…アンテナ 607…アンテナ共用器 608…電気‐光変換器 609,612…光増幅器 610…光カプラ 613…光‐電気変換器 614,618…分配器 615,616,625,626…フィルタ 617…光増幅器 619…広帯域無線受信機 620…狭帯域無線受信機 621…広帯域無線送信機 622…狭帯域無線送信機 623,624…ハイブリッド回路 629,631,633…光増幅器 632…光カプラまたは光フィルタ 634…光‐電気変換器(O/E) 699…分配器 101,1102,1103,1104…アンテナ 1105…信号合成器 2101…高周波アナログ部 2102…アナログ‐デジタル変換器 2103…デジタル‐アナログ変換器 2104…デジタルダウンコンバートソフトウェアをロ
ードしたFPGA 2105…マルチアクセス方式に対応するモデムのソフ
トウェア,チャネルコーデックのソフトウェア,音声コ
ーデックのソフトウェアなどをロードしたデジタル信号
処理(DSP) 2106…無線送受信のための制御ソフトウェアをロー
ドする制御MPU 2107,2108,2109,2110,2111…
クロック源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K002 AA05 CA13 DA04 DA10 FA01 GA07 5K067 AA22 AA43 CC02 DD02 DD11 DD27 EE06 EE10 EE61

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行
    う複数の基地局を備えると共に、これら基地局について
    集中制御を行う集中基地局を設け、かつ、基地局で送受
    信する無線通信信号に関する無線情報信号を該基地局と
    集中基地局との間を結ぶ光ファイバを介して伝達する手
    段を備え、集中基地局には無線情報信号の変復調をデジ
    タル信号処理で実施するものであって帯域変更可能でソ
    フトウェアにより変復調機能を変更できる変復調手段を
    備える無線通信基地局装置において、 前記基地局には、 送信する無線通信信号を周波数変換する第1の周波数変
    換手段と、 受信した無線通信信号を周波数変換する第2の周波数変
    換手段と、 前記集中基地局に伝送するため、第2の周波数変換手段
    にて周波数変換された無線通信信号をデジタル信号に変
    換する変換帯域可変のアナログ‐デジタル変換手段と、 前記集中基地局より変調されて送られてくる無線情報信
    号をアナログ信号に変換して第1の周波数変換手段に与
    える変換帯域可変のデジタル‐アナログ変換手段と、 前記集中基地局から送られてくる可変制御信号より前記
    第1及び第2の周波数変換手段の周波数変換量と前記ア
    ナログ‐デジタル変換手段及びデジタル‐アナログ変換
    手段の変換帯域を制御する信号とを発生する手段とを備
    え、 前記集中基地局には、前記基地局側の周波数変換手段の
    周波数変換量と前記アナログ‐デジタル変換手段及びデ
    ジタル‐アナログ変換手段の変換帯域を可変制御する信
    号とを制御信号として発生する制御手段と、この制御手
    段の発生した制御信号を無線情報信号に加算する手段を
    備えることを特徴とする無線通信基地局装置。
  2. 【請求項2】無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行
    う複数の基地局を備えると共に、これら基地局について
    集中制御を行う集中基地局を設け、かつ、基地局で送受
    信する無線通信信号に関する無線情報信号を該基地局と
    集中基地局との間を結ぶ光ファイバを介して伝達する手
    段を備え、集中基地局には無線情報信号の変復調をデジ
    タル信号処理で実施するものであって、帯域変更可能で
    ソフトウェアにより変復調機能を変更できる変復調手段
    を備える無線通信基地局装置において、 前記基地局には、 前記集中基地局から送られてくる信号よりクロック信号
    と周波数変換用の周波数信号とを抽出する抽出手段と、 送信する無線通信信号を、前記抽出手段にて抽出されて
    与えられる周波数信号を用い、アップコンバージョンす
    べく周波数変換する第1の周波数変換手段と、 受信した無線通信信号を、前記抽出手段にて抽出されて
    与えられる周波数信号を用いてダウンコンバージョンす
    べく周波数変換する第2の周波数変換手段と、 前記集中基地局に伝送するため、第2の周波数変換手段
    にて周波数変換された無線通信信号を、前記抽出手段に
    て抽出されて与えられるクロック信号対応に動作してデ
    ジタル信号に変換する変換帯域可変のアナログ‐デジタ
    ル変換手段と、 前記集中基地局より変調されて送られてくる無線情報信
    号を、前記抽出手段にて抽出されて与えられるクロック
    信号対応に動作してアナログ信号に変換し、第1の周波
    数変換手段に与える変換帯域可変のデジタル‐アナログ
    変換手段とを備え、 前記集中基地局には、 無線通信信号の周波数変換に用いる周波数信号を発生す
    る発振周波数可変型の第1の可変周波数発振手段と、 前記基地局における前記アナログ‐デジタル変換手段及
    びデジタル‐アナログ変換手段の駆動用のクロック信号
    を発生する可変型の第2の可変周波数発振手段と、 この第1及び第2の可変周波数発振手段の発振周波数を
    可変制御する発振周波数可変手段と、を備えることを特
    徴とする無線通信基地局装置。
  3. 【請求項3】無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行
    う複数の基地局を備えると共に、これら基地局について
    集中制御を行う集中基地局を設け、かつ、基地局で送受
    信する無線通信信号に関する無線情報信号を該基地局と
    集中基地局との間を結ぶ光ファイバを介して伝達する手
    段を備え、集中基地局には無線情報信号の変復調をデジ
    タル信号処理で実施する変復調手段を備える無線通信基
    地局装置において、 前記集中基地局は、 前記基地局に無線情報デジタル信号とクロック周波数信
    号Scと周波数変換用信号Sm(但し、Scの周波数成
    分≦Smの周波数成分)を伝達する手段を備え、 前記基地局には、 前記集中基地局から伝達された信号から無線情報デジタ
    ル信号とクロック周波数信号Scと周波数変換用信号S
    mを得る手段と、 送信する無線通信信号を、前記周波数変換用信号Smを
    用いてアップコンバージョンする第1の周波数変換手段
    と、 受信した無線通信信号を、前記周波数変換用信号Smを
    用いてダウンコンバージョンする第2の周波数変換手段
    と、 前記集中基地局に伝送するため、第2の周波数変換手段
    にて周波数変換された無線通信信号を、前記クロック周
    波数信号Sc対応に動作してデジタル信号に変換する変
    換帯域可変のアナログ‐デジタル変換手段と、 前記集中基地局より変調されて送られてくる無線情報信
    号を、前記クロック周波数信号Sc対応に動作してアナ
    ログ信号に変換し、第1の周波数変換手段に与える変換
    帯域可変のデジタル‐アナログ変換手段とを備え、 前記クロック周波数信号Scを用いて前記アナログ‐デ
    ジタル変換手段及びデジタル‐アナログ変換手段の変換
    帯域を可変し、前記周波数変換用信号Smを用いて、無
    線通信信号の周波数変換を行うことを特徴とする無線通
    信基地局装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の無線通信基地局装置にお
    いて、 前記集中基地局は、 前記簡易基地局に無線情報デジタル信号を伝達する手段
    を備え、 前記簡易基地局は、 前記アナログ‐デジタル変換手段及びデジタル‐アナロ
    グ変換手段の変換帯域をクロック周波数により可変させ
    る手段と、 伝達された無線情報デジタル信号からクロック周波数f
    cを再生する手段を備え、再生された該クロック周波数
    fcを前記アナログ‐デジタル変換手段及びデジタル‐
    アナログ変換手段の動作用のクロック信号として用いる
    ことを特徴とする無線通信基地局装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の無線通信基地局装置にお
    いて、 前記集中基地局は、 無線情報デジタル信号と周波数変換用信号Smを前記簡
    易基地局に伝達する手段を備え、 前記簡易基地局は、 前記集中基地局から伝達された該信号から周波数変換用
    信号Smを抽出する手段と、 この周波数変換用信号Smを用いて、無線通信信号の周
    波数変換を行う手段を備えたことを特徴とする無線通信
    基地局装置。
  6. 【請求項6】請求項3乃至5いずれか1項記載の無線通
    信基地局装置において、 集中基地局から簡易基地局へ伝達する無線情報デジタル
    信号に、高調波を遮断するための帯域制限を付加したを
    特徴とする無線通信基地局装置。
  7. 【請求項7】無線ゾーン内の端末との間で無線通信を行
    う複数の簡易基地局を備えると共に、これら簡易基地局
    について集中制御を行う集中基地局を設け、かつ、簡易
    基地局で送受信する無線通信信号に関する無線情報信号
    を、簡易基地局と集中基地局との間を結ぶ光ファイバを
    介して伝達する手段を備え、集中基地局には無線情報信
    号の変復調をデジタル信号処理で実施するものであって
    帯域変更可能でソフトウェアにより変復調機能を変更で
    きる変復調手段を備える無線通信基地局装置において、 前記集中基地局には、 前記変復調手段の出力デジタル信号を第1の無線情報ア
    ナログ信号に変換するデジタル‐アナログ変換手段と、 第1の無線情報アナログ信号と無線通信信号の周波数変
    換のための周波数信号Smを前記簡易基地局側に伝送す
    る手段と、 該簡易基地局から伝送された第2の無線情報アナログ信
    号を受信する手段と、 この第2の無線情報アナログ信号を前記変復調手段の入
    力デジタル信号に変換するアナログ‐デジタル変換手段
    とを備え、 前記簡易基地局には、 前記集中基地局から伝送された第1の無線情報アナログ
    信号と周波数信号Smとを抽出する抽出手段と、 抽出手段で抽出された周波数信号Smを用いて第1の無
    線情報信号の周波数を変換し、端末へ送信する無線通信
    信号を得る手段と、 端末からの無線通信信号を受信し、抽出手段で抽出され
    た周波数信号Smを用いて周波数変換して第2の無線情
    報アナログ信号を得る手段と、 この得られた第2の無線情報アナログ信号を前記集中基
    地局側へ伝送する手段とを備えることを特徴とする無線
    通信基地局装置。
  8. 【請求項8】第1の受信周波数帯から第m(mは1より
    大きい整数)の受信周波数帯までの複数の受信周波数帯
    の無線信号を搬送するための光信号を受信する無線信号
    光伝送用受信機において、 複数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を電気
    信号に変換する光‐電気変換手段と、前記電気信号を分
    岐する分配手段と、前記の受信周波数帯のうちそれぞれ
    そのうちの異なる1つの周波数帯の信号を通過させる少
    なくとも1個で多くともm個のフィルタと、第1の受信
    周波数帯から第mの受信周波数帯のうちの少なくとも一
    つの受信周波数帯に属する狭帯域無線信号を出力できる
    少なくとも1個の狭帯域無線受信機と、第1の受信周波
    数帯から第mの受信周波数帯のうちの少なくとも一つの
    受信周波数帯に属する広帯域無線信号を出力できる少な
    くとも1個の広帯域無線受信機とを具備することを特徴
    とする無線信号光伝送用受信機。
  9. 【請求項9】前記狭帯域無線受信機および前記広帯域無
    線受信機、あるいはそれを構成する一部あるいは全部の
    コンポーネントは、相互に交換できる非固定式の接続方
    式で本体に接続され、無線信号、制御信号、動作クロッ
    ク信号、電源等の接続端子の全てあるいは一部を共通に
    していることを特徴とする請求項8記載の無線信号光伝
    送用受信機。
  10. 【請求項10】第1の送信周波数帯から第n(nは1よ
    り大きい整数)の送信周波数帯までの複数の送信周波数
    帯の無線信号を搬送する光信号を送信し、第1の受信周
    波数帯から第m(mは1より大きい整数)の受信周波数
    帯までの複数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信
    号を受信する無線信号光伝送用送受信機において、 第1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のうちの少
    なくとも一つの送信周波数帯に属する狭帯域無線信号を
    出力できる少なくとも1個の狭帯域無線送信機と、 第1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のうちの少
    なくとも一つの送信周波数帯に属する広帯域無線信号を
    出力できる少なくとも1個の広帯域無線送信機と、 無線信号を合成する少なくとも1つのハイブリッド回路
    と合成された送信信号を光信号に変換する電気‐光変換
    手段と、 複数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を電気
    信号に変換する光‐電気変換手段と、 前記電気信号を分岐する分配手段と、 前記の受信周波数帯のうちそれぞれそのうちの異なる1
    つの周波数帯の信号を通過させる少なくとも1個で多く
    ともm個のフィルタと、 第1の受信周波数帯から第mの受信周波数帯のうち、少
    なくとも一つの受信周波数帯に属する狭帯域無線信号が
    受信できる少なくとも1個の狭帯域無線受信機と、 第1の受信周波数帯から第mの受信周波数帯のうち、少
    なくとも一つの受信周波数帯に属する広帯域無線信号が
    受信できる少なくとも1個の広帯域無線受信機と、を具
    備することを特徴とする無線信号光伝送用送受信機。
  11. 【請求項11】前記狭帯域無線受信機および前記広帯域
    無線受信機、あるいはそれを構成する一部あるいは全部
    のコンポーネントは、相互に交換できる非固定式の接続
    方式で本体に接続され、無線信号、制御信号、動作クロ
    ック信号、電源等の接続端子の全てあるいは一部を共通
    にしており、前記狭帯域無線送信機および前記広帯域無
    線送信機、あるいは無線信号、制御信号、動作クロック
    信号、電源等の接続端子の全部もしくは一部を共通化し
    たことを特徴とする請求項10記載の無線信号光伝送用
    送受信機。
  12. 【請求項12】第1乃至第n(nは1より大きい整数)
    の複数の送信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を送
    信し、前記第1乃至第m(mは1より大きい整数)の複
    数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を受信す
    る無線通信基地局装置において、 前記第1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のう
    ち、少なくとも一つの送信周波数帯に属する狭帯域無線
    信号を出力可能な少なくとも1個の狭帯域無線送信機
    と、 第1の送信周波数帯から第nの送信周波数帯のうち、少
    なくとも一つの送信周波数帯に属する広帯域無線信号を
    出力可能な少なくとも1個の広帯域無線送信機と、 無線信号を合成する少なくとも1つのハイブリッド回路
    と、 このハイブリッド回路にて合成された送信信号を光信号
    に変換する電気‐光変換手段と、 複数の受信周波数帯の無線信号を搬送する光信号を電気
    信号に変換する光‐電気変換手段と、 前記電気信号を分岐する分配手段と、 前記記の受信周波数帯のうち、それぞれ、そのうちの異
    なる1つの周波数帯の信号を通過させる少なくとも1個
    で、多くともm個のフィルタと、 第1の受信周波数帯から第mの受信周波数帯のうちの少
    なくとも一つの受信周波数帯に属する狭帯域無線信号が
    受信できる少なくとも1個の狭帯域無線受信機と、 第1の受信周波数帯から第mの受信周波数帯のうち、少
    なくとも一つの受信周波数帯に属する広帯域無線信号を
    受信可能な少なくとも1個の広帯域無線受信機とを具備
    する複数無線周波数信号送受信機と、 該複数無線周波数信号送受信機の送信信号を第1の光信
    号に変換する第1の電気‐光変換手段と、 第1の光信号を伝送する光伝送路に接続され、第1の光
    信号を電気信号に変換する少なくとも1つの第1の光‐
    電気変換手段と、 それぞれの前記の第1の光‐電気変換手段の出力に接続
    される少なくとも1つの高周波信号送信回路と、 無線信号を受信する少なくとも1つの高周波信号受信手
    段とそれぞれの前記の高周波信号受信手段の出力に接続
    され、受信信号を第2の光信号に変換する少なくとも1
    つの第2の電気‐光変換手段と、 第2の光信号を電気信号に変換し、該複数無線周波数信
    号送受信機の受信入力ヘ出力する第2の光‐電気変換手
    段と、を具備することを特徴とする無線通信基地局装
    置。
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