JP2000146791A - シャルピー試験機 - Google Patents

シャルピー試験機

Info

Publication number
JP2000146791A
JP2000146791A JP10323126A JP32312698A JP2000146791A JP 2000146791 A JP2000146791 A JP 2000146791A JP 10323126 A JP10323126 A JP 10323126A JP 32312698 A JP32312698 A JP 32312698A JP 2000146791 A JP2000146791 A JP 2000146791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test piece
charpy
test
support
testing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10323126A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Muroi
一男 室井
Keiji Tanaka
桂司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd
Original Assignee
Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd filed Critical Toyo Seiki Seisaku-sho Ltd
Priority to JP10323126A priority Critical patent/JP2000146791A/ja
Publication of JP2000146791A publication Critical patent/JP2000146791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンマーの自由揺動域
である試験片支持台上での試験片の位置決め載置作業は
危険が伴うのみならず、スペース的に制限が多く、ま
た、試験片支持台上に試験片を密着状態で載置するのが
難しく、安全性、迅速性、確実性に欠ける課題があっ
た。 【解決手段】 試験片支持台2と試験片
支持台2から離れた試験片供給部3との間に試験片搬送
部材4を設け、試験片供給部3において試験片搬送部材
4に試験片5をセットすることによって、試験片搬送部
材4により搬送されて試験片支持台2に載置された試験
片5のセンター位置が試験片支持台2のセンター位置に
一致するシャルピー試験機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由に揺動するハ
ンマーを、支持台上に強く固定せずにおいたノッチ付試
験片に当てて破壊し、破壊に要した仕事量をハンマーの
最初の高さと破壊後の高さを比較することによって求め
る、試験片の両端が自由なシャルピー試験(Charpy te
st)、試験片の一端を固定したアイゾット試験(Izot t
est)等に使用するシャルピー試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試験片支持台のセンター位置に試
験片のセンターを一致させて載置してハンマーの自由揺
動により試験片を破壊するシャルピー試験機において
は、ハンマーの揺動域である試験片支持台上で位置決め
ゲージにより試験片のセンター位置を試験片支持台のセ
ンター位置に一致させる作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハンマーの自由揺動域
である試験片支持台上での試験片の位置決め載置作業は
危険が伴うのみならず、スペース的に制限が多く、ま
た、試験片支持台上に試験片を常時変わらない密着状態
で載置するのが難しく、安全性、迅速性、確実性に欠け
る課題があった。
【0004】
【課題を解決する手段】そこで、本発明は、請求項1に
記載のように、試験片支持台と試験片支持台から離れた
試験片供給部との間に試験片搬送部材を設け、試験片供
給部において試験片搬送部材に試験片をセットすること
によって、試験片搬送部材により搬送されて試験片支持
台に載置された試験片のセンター位置を試験片支持台の
センター位置に一致せしめたことを特徴とするシャルピ
ー試験機を提供するものである。この構成によれば、試
験片供給部において試験片搬送部材に試験片をセットす
るだけで、従来のようにハンマーの揺動域である試験片
支持台上で位置決めゲージにより試験片のセンター位置
を試験片支持台のセンター位置に一致させる作業を行う
必要が無くなるから、試験片支持台上での試験片の位置
決め載置作業が迅速、安全、確実且つ容易になり、シャ
ルピー試験を極めて安全、正確、円滑に行うことができ
る。
【0005】また、本発明は、請求項1に記載のシャル
ピー試験機において、試験片供給部に試験片搬送部材に
セットすべき試験片のノッチ高さを測定すると同時にセ
ンター合わせを行うノッチ高さ測定子を設けたことを特
徴とするシャルピー試験機を提供するものである。上記
の構成によれば、試験片供給部に設けたノッチ高さ測定
子により試験片搬送部材にセットすべき試験片のノッチ
高さを測定すると同時にセンター合わせを行うことがで
きるから、試験片のノッチ高さの測定とセンター合わせ
を個々に行う必要が無くなり、装置の簡略化と自動化工
程の短縮を行うことができる。
【0006】また、本発明は、請求項1又は2に記載の
シャルピー試験機において、試験片供給部に試験片搬送
部材にセットすべき試験片をストックするカセットを設
けると共に、該カセットから試験片を試験片搬送部材に
供給する供給部材を設けたことを特徴とするシャルピー
試験機を提供するものである。上記の構成によれば、試
験片供給部に設けたカセットに試験片搬送部材にセット
すべき試験片を多数ストックしておき、該カセットから
試験片を試験片搬送部材に供給部材により供給すること
ができ、試験片搬送部材への試験片のセットを自動化工
程で行うことができる。
【0007】また、本発明は、請求項3に記載のシャル
ピー試験機において、供給部材に対して互換性を有する
カセットを2連以上に併設したことを特徴とするシャル
ピー試験機を提供するものである。上記の構成のよう
に、供給部材に対して互換性を有するカセットを2連以
上にすることで、一のカセットにより連続自動運転中
に、別種の試験片を装着した他のカセットに互換するこ
とにより、連続自動運転中でも試験片を並び換えること
なく割り込み試験を可能とし、また、一のカセットが故
障したとしても、他のカセットを使用することによっ
て、自動運転を中断することなく連続運転することがで
きる。
【0008】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載のシャルピー試験機において、試験片供給部に厚
さ測定及びノッチ高さ測定を行う測定部を設けると共
に、測定結果によって不良品となった試験片を試験片供
給部から排出する排出機構を設けたことを特徴とするシ
ャルピー試験機を提供するものである。上記の構成を有
することにより、試験片供給部の測定部において試験片
の厚さ測定及びノッチ高さ測定を行い、測定結果によっ
て不良品となった試験片を試験片供給部から排出するこ
とができる。
【0009】また、本発明は、請求項1、2、3、4又
は5に記載のシャルピー試験機において、試験片供給部
に画像処理による試験片の形状測定部を設けたことを特
徴とするシャルピー試験機を提供するものである。上記
の構成により、画像処理により、例えば、ノッチ先端R
等の形状まで測定可能となるため、より一層確実な試験
データを得ることができる。
【0010】また、本発明は、請求項1、2、3、4、
5又は6に記載のシャルピー試験機において、試験片供
給部の近傍に試験片のノッチカット装置を設けたことを
特徴とするシャルピー試験機を提供するものである。上
記の構成によれば、試験片供給部の近傍において試験片
のノッチカットを行い供給することができるから、カッ
トから試験に移動するための時間短縮を計り、より一層
衝撃試験を省力化することができる。
【0011】また、本発明は、請求項1、2、3、4、
5、6又は7に記載のシャルピー試験機において、試験
片供給部を恒温槽内に設けたことを特徴とするシャルピ
ー試験機を提供するものである。上記の構成を有するこ
とにより、従来の試験機のようにサンプルセット時に引
き起こすサンプルの温度変化による影響を無くしたた
め、より確実なデータを得られる。
【0012】また、本発明は、請求項1〜8のいずれか
に記載のシャルピー試験機において、試験片供給部にお
いて試験片搬送部材にセットした試験片のセンター位置
を維持して試験片を搬送し試験片支持台に載置すること
によって試験片のセンター位置が試験片支持台のセンタ
ー位置に一致することを特徴とするシャルピー試験機を
提供するものである。上記の構成によれば、試験片供給
部において試験片搬送部材にセットした試験片のセンタ
ー位置を維持して試験片を搬送し試験片支持台に載置す
るだけで、試験片のセンター位置を試験片支持台のセン
ター位置に一致させることができることとなり、試験片
支持台上での試験片の位置決め載置作業が不要となり、
安全、迅速、確実且つ容易にシャルピー試験を円滑に行
うことができる。
【0013】また、本発明は、請求項9に記載のシャル
ピー試験機において、ハンマーの振り下げ方向に向かっ
て試験片の両端部を支持するため試験片支持台に設けた
支持突起部に試験片を押し当てて載置する際に、押し当
て状態を維持して試験片を試験片搬送部材上で滑らせて
から載置することを特徴とするシャルピー試験機を提供
するものである。上記の構成によれば、試験片支持台に
設けた支持突起部に試験片を押し当てて載置する際に、
押し当て状態を維持して試験片を試験片搬送部材上で滑
らせてから載置することにより、支持突起部に試験片を
押し当てて載置する際に、試験片を放したときに試験片
に押し付けた反力が作用しないから、試験片を支持突起
部に確実に密着させてセットすることができ、正確な試
験結果を得ることができる。
【0014】また、本発明は、請求項9又は10に記載
のシャルピー試験機において、試験片を支持突起部に当
接して試験片搬送部材上で軽く滑るように把持する把持
部材を設け、試験片支持台に設けた支持突起部に試験片
を押し当てて載置する際に、押し当て状態を維持して試
験片を試験片搬送部材上において滑らせてから離れるこ
とを特徴とするシャルピー試験機を提供するものであ
る。上記の構成によれば、試験片搬送部材上の試験片を
把持部材で把持して搬送し試験片支持台上において支持
突起部に試験片を押し当てて載置する際に、押し当て状
態を維持して試験片を試験片搬送部材上において滑らせ
てから離れることにより、試験片をセンター位置がずれ
るようなことなく支持突起部に確実に密着させてセット
することができ、正確な試験結果を得ることができる。
【0015】また、本発明は、請求項11に記載のシャ
ルピー試験機において、把持部材が試験片搬送部材上の
試験片に離反可能に当接するウエイト部材からなること
を特徴とするシャルピー試験機を提供するものである。
請求項11において、試験片を支持突起部に当接して試
験片搬送部材上で軽く滑るように把持する把持部材とし
ては、支点にコイルバネ、拡開ばね等のばね弾力を受け
た把持部材や、板ばね等のばね弾性部材からなる把持部
材や、把持部材そのもののウエイトをばね弾性部材によ
り増減して圧接力を調整した把持部材や、空気圧等の流
体圧を受けた把持部材等が実施可能であるが、この請求
項の把持部材を重力による荷重を利用したウエイト部材
から構成することにより、把持部材の把持力を、経年的
に常時、明確且つ一定にすることができ、試験片を支持
突起部に確実に密着させてセットすることができ、正確
な試験結果を得ることができる。
【0016】また、本発明は、請求項1〜12のいずれ
かに記載のシャルピー試験機において、試験片支持台に
試験片等を除去する試験片除去装置を設けたことを特徴
とするシャルピー試験機を提供するものである。上記の
構成により、試験終了後等に、試験片支持台に残った試
験片等を除去することができ、試験片支持台から次試験
に不要なものを除去することにより、試験を連続して円
滑に行うことができる。
【0017】また、本発明は、請求項13に記載のシャ
ルピー試験機において、試験片支持台に設けた試験片除
去装置がエアー噴出装置からなることを特徴とするシャ
ルピー試験機を提供するものである。請求項13に記載
のシャルピー試験機の試験片支持台に設けた試験片除去
装置としては、アクチュエーター等による、ワイパー装
置、ブラシ掛け装置、拭き取り装置又は液体噴射装置等
が実施可能であるが、本発明請求項のエアー噴出装置か
らなる試験片除去装置によれば、エアーにより吹き飛ば
すことによって試験片支持台から確実に試験片等は細か
い塵までが除去され、残サンプルによる次試験の弊害は
なくなり、且つ、作動が迅速で、構造、配置等が簡単で
あるから、より確実な自動化を図ることができる。
【0018】また、本発明は、請求項1〜14のいずれ
かに記載のシャルピー試験機において、ハンマーの回転
軸を中心とした円周上にハンマーを持ち上げるための回
転するピンを有するハンマー持ち上げ装置を設けたこと
を特徴とするシャルピー試験機を提供するものである。
上記の構成によれば、ハンマーを、ハンマー回転軸を中
心に回転するピンを有するハンマー持ち上げ装置により
持ち上げることができるから、ハンマーの設定が容易で
あり、装置も小型にすることができ、省スペース化を計
った確実に自動化を図ることができるシャルピー試験機
を提供することができる。
【0019】
【実施例】以下図示する実施例により本発明を詳細に説
明する。図1において、本発明に係るシャルピー試験機
の機体1には、試験片支持台2と試験片支持台2から離
れた試験片供給部3との間に試験片搬送部材4を設け、
試験片供給部3において試験片搬送部材4に試験片5を
セットすることによって、試験片搬送部材4により搬送
されて試験片支持台2に載置された試験片5のセンター
位置が試験片支持台2のセンター位置に一致するように
構成してある。
【0020】試験片供給部3には、試験片搬送部材4に
セットすべき試験片5を自重により下方に移動自在に多
数重ねてストックするカセット8を立設すると共に、該
カセット8の下端には試験片5を下から順に試験片搬送
部材4に供給する供給部材9を設けてある。試験片5は
搬送方向に向かってセンター位置にノッチ27を具備し
ており、通常、カセット8に収納される試験片5は、予
めその縦横の幅の寸法が規定通り正確に製作されている
ことは測定済みとなっているが、カセット8に縦横幅が
緩み無く円滑に収納されることによって、その寸法精度
を確認することができる。
【0021】供給部材8は、図3に記載のように、水平
な機体1に設けられた案内溝22に沿って、試験片押し
出しシリンダー20の作動軸21によって押し出し開始
位置と試験片搬送部材4への載置位置との間で往復移動
するプレート部材により構成してある。供給部材8の先
端部には、移動方向に直交する段差23を介して試験片
5の中央部を水平に載置するハンド部24を具備し、前
記段差23が試験片5の厚みより小さく構成してあるこ
とによって、段差23がカセット8の底部を通過すると
き、ハンド部24上に載置されている最下部の試験片5
を段差23で引き掛けて前方に送り出すことができるよ
うに構成してある。そして送り出しと同時に、次の試験
片5が供給部材8の上面に位置することとなり、試験片
5を試験片搬送部材4に受け渡して元位置に戻ると、次
の試験片5がハンド部24上に載置されるように構成し
てある。
【0022】段差23の垂直面は、図3のように広い垂
直面状に一体に構成することもできるが、図5に記載の
ように、二個又は三個の同一垂直面を有する段差23を
突起状に設けた段差片25を、位置調整ネジ26により
位置決め調整自在に設けることができる。この場合、位
置調整ネジ26が突出しないように段差片25の表面の
面一以下に設けてあり、段差片25が供給部材8のプレ
ート面と段差がないように面一に設けてあることは勿論
である。
【0023】また、試験片5は搬送方向に向かってセン
ター位置にノッチ27を具備しているが、そのノッチの
高さが規定通りに製作されているか測定するためのノッ
チ高さゲージ28が前記供給部材8の押し出し位置付近
に設けてあり、ノッチ高さゲージ28の測定子29が試
験片5のノッチ27に嵌合してから、ノッチ高さゲージ
28と供給部材9とが所定距離接近した時のゲージの測
定値から、ノッチ高さが測定され、規定の値の範囲を逸
脱していることによって、ノッチ高さの異常を発見でき
るように構成してある。
【0024】実施例の場合、図1を参照して説明する
と、供給部材9の押し出し位置付近に試験片測定部30
が設けてあり、エアシリンダー等のノッチ測定駆動部材
31により、図3に概略的に記載したノッチ高さゲ−ジ
28が、供給部材9の段差23に背面が当接してハンド
部25上に載置された試験片5のノッチ27に向かって
進出し、測定子29が試験片5のノッチ27に嵌合し、
ノッチ高さゲージ28が所定距離移動した時のゲージ2
8の測定値から、ノッチ高さが測定されるように構成し
てある。また、前述の場合、固定的な試験片5に向かっ
てノッチ高さゲージ28が移動する構成であるのに対し
て、他の実施態様としては、予めノッチ高さゲージ28
が測定位置に進出しており、そこに、供給部材9によっ
て、試験片5が押し出されてノッチ27に測定子29が
嵌合し、測定子29を押しながら所定距離移動するとき
のゲージの読みから、ノッチ高さが測定されるように構
成することもでき、また、試験片5が供給部材9により
押し出し位置に押し出されると同時に、ノッチ高さゲー
ジ28が測定位置に進出し、両者が所定距離接近した時
のゲージの測定値から、ノッチ高さが測定されるように
構成することも可能である。そして、その測定値が規定
の値の範囲を逸脱していることによって、ノッチ高さの
異常を発見できるように構成してある。
【0025】前記ノッチ高さゲージ28の測定子29
は、実施例の場合、図7に記載のように、先端部に試験
片5のノッチ27に嵌合するノッチ嵌合部36を具備
し、機体1の試験片支持台2のセンター位置に一致して
進退するように、ノッチ高さゲージ28の作動軸37に
取り付けてある。従って、本発明に係るシャルピー試験
機によれば、供給部材8に載置された試験片5の位置が
ずれている場合でも、ノッチ嵌合部36を試験片5のノ
ッチ27に嵌合するとき、それに伴って試験片5は段差
23に背面を案内されてハンド部24上でセンター位置
に平行移動し、試験片供給部3において試験片5のセン
ター位置と試験片支持台2のセンター位置を一致させる
ことができる。この構成により、試験片供給部3に設け
たノッチ高さ測定子29により試験片搬送部材4にセッ
トすべき試験片5のノッチ高さを測定すると同時にセン
ター合わせを行うことができるから、試験片5のノッチ
高さの測定とセンター合わせを個々に行う必要が無くな
り、装置の簡略化と自動化工程の短縮を行うことができ
る。
【0026】また、試験片測定部30には、エアシリン
ダー等の厚さ測定駆動部材32により、供給部材9の段
差23に背面が当接してハンド部25上に載置された試
験片5の上面に向かって進出し、その測定子33が試験
片5の上面に当接し、図では省略したゲージが所定距離
移動した時のゲージの測定値から、試験片5の厚さが測
定されるように構成してある。そして、その測定値が規
定の値の範囲を逸脱していることによって、試験片5の
厚さの異常を発見できるように構成してある。
【0027】測定終了後、試験片の測定子29、33は
それぞれ試験片5から避退すると共に、試験片測定部3
0は取付枠部34と一体にエアシリンダー等の駆動部材
35により機体1の上部に避退するように構成してあ
る。なお、図8において、38は取付枠部34に対して
ノッチ測定駆動部材31の作動軸37の進退ストローク
を調整する調整部材、39は取付枠部34に対して厚さ
測定駆動部材32の測定子33の進退ストロークを調整
する調整部材である。
【0028】そして、本発明では、試験片測定部30に
おいて、測定値に異常の発見された試験片5を、不良品
として排出機構11により試験片供給部3から排出する
ように構成してあり、これによって測定結果によって不
良品となった試験片5を試験片供給部3から排出するこ
とができるから、次の試験片5の検査の障害を除去し
て、円滑に連続的に試験の続行をすることができる。
【0029】排出機構11は、実施例の場合、試験片供
給部材9が試験片5を搬送部材4に受け渡すことなく、
試験片5をハンド部24上に載置したままカセット8の
立設位置の近傍に戻る通り道で、試験片両端部の上方に
位置して設けた排出機構11の排出ピン41が電磁弁、
エアシリンダ等からなる駆動部材40の作動軸と共に試
験片両端部の移動域に突出して、試験片5をハンド部2
4上から除去するように構成してある。しかし、排出機
構11としては、気体噴出機を設けて圧縮空気で吹き飛
ばすことも、ワイパー装置で除去することも可能であ
る。
【0030】また、本発明に係るシャルピー試験機にお
いては、図3又は図8に記載のように、試験片供給部3
又は試験片搬送路部42に画像処理により試験片の形状
測定部を行うことができる画像処理形状測定部12を設
けた構成にすることができ、画像処理により、試験片5
の全体形状、例えば、ノッチ先端R等の形状まで測定可
能となるため、ノッチ先端形状の歪み、変色、クラッ
ク、表面荒れ等を検出して対処することができ、より一
層確実な試験データを得ることができる。図3におい
て、51はシーケンサーである。
【0031】次いで、本発明の試験片供給部3におい
て、実施例の場合、単独の供給部材9に対して互換性を
有するカセット8を2連に併設して設けてあり、一のカ
セット8により連続自動運転中に、別種の試験片5を装
着した他のカセット8に互換することにより、連続自動
運転中でも試験片5を並び換えることなく割り込み試験
を可能とし、また、一のカセットが故障したとしても、
他のカセットを使用することによって、自動運転を中断
することなく連続運転することができる。
【0032】図3に記載の実施例の場合、2連のカセッ
ト8は、供給部材9の移動方向に直交して水平方向にガ
イド部材43を有するガイド付エアシリンダー等からな
る流体圧シリンダー44に一体に取り付けて設けてあ
り、ガイド部材43に沿ってガイド付流体圧シリンダー
44が移動するのに伴って移動し、単独の供給部材9に
対して互換性を有して設置することができるように構成
してある。
【0033】図4に記載の実施例の場合、2連のカセッ
ト8は、機体1の平面に供給部材9の移動方向に直交し
て設けたレール45上をローラ46によってガイドされ
た案内部材47に一体に設けてあり、案内部材47はレ
ール45に平行して機体1上に設けたガイド部材48に
沿って移動するガイド付エアシリンダー等からなる流体
圧シリンダー49に一体に取り付けて設けてあり、ガイ
ド部材48に沿ってガイド付エアシリンダー49が移動
するのに伴ってカセット8が移動し、単独の供給部材9
に対して互換性を有して設置することができるように構
成してある。
【0034】上記の実施例の場合、ガイド部材43,4
8に沿って移動する流体圧シリンダー44,49が、ガ
イド部材を支持する一方側の支柱50に当接して停止す
る位置で、一方のカセット8が供給部材9に相対し、反
対側の支柱50に当接して停止する位置で、他方のカセ
ット8が供給部材9に相対するように構成してある。な
お、図示の実施例ではカセット8を2連に併設して設け
てあるが、3個以上を併設して、選択的に供給部材9に
相対させて互換性を有する構成にすることができること
は、勿論である。
【0035】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、図では省略したが、試験片供給部3の近傍に機体
1と並んで試験片5のノッチ形状の切り刃を有するフラ
イス盤等からなるノッチカット装置を設け、試験片供給
部3の近傍において試験片5のノッチカットを行い供給
する構成にすることができる。このことから、カットか
ら試験に移動するための時間短縮を計り、より一層衝撃
試験を省力化することができる効果がある。
【0036】また、本発明に係るシャルピー試験機にお
いては、図8に記載のように、試験片供給部3のカセッ
ト8を恒温槽13内に設け、カセット8内に収容された
試験片5の温度を、例えば、200°C又は250°C
のように一定に保持し、従来の試験機の場合のようにサ
ンプルセット時に引き起こすサンプルの温度変化による
影響を無くし、より確実なデータを得られる。なお、恒
温槽13内には、図では省略したが、温度センサーと、
その検出温度により自動制御されたヒーターと、攪拌フ
ァン等が設けられている。
【0037】ここで、図1、図2に記載のように、供給
部材9のハンド部24上で、試験片5のセンター位置の
一致がなされ、ノッチ高さ及び厚みの測定値が規定の範
囲以内であることの判明した試験片5は、試験片搬送部
材4に移送されセットされることとなる。実施例の場
合、試験片搬送部材4は、図1、図2、図8に記載のよ
うに、機体1に試験片供給部3から試験片支持台2にか
けて駆動モーター55により正逆回転駆動可能に設けた
搬送ねじ回転軸52に螺合して往復移動する搬送基体5
3と、搬送基体53に設けた2個一対のエアシリンダー
等の流体圧シリンダー54、56により作動する搬送保
持腕部材10と把持部材15とからなる。搬送基体53
の移動距離及び移動位置は、搬送ねじ回転軸52と平行
に搬送路42に設けたリニアエンコーダー57により計
測することができるように構成してある。
【0038】図5、図6に記載のように、搬送保持部材
10は、供給部材9のハンド部24上に載置された試験
片5を下方からその下面を持ち上げるように保持し、把
持部材15は試験片5の上方からその上面を押さえるよ
うにして、試験片5のセンター位置を維持したまま受け
取り、試験片支持台2に運ぶことができるように構成し
てある。
【0039】実施例の場合、先ず、図5に記載のよう
に、測定完了した試験片5は、供給部材9のハンド部2
4上に段差23を背にして載置されている。このとき、
ハンド部24には、試験片5のセンター位置にあるノッ
チ27に相対する部分に切り欠き部58が設けてあり、
搬送保持部材10に三ツ股のヨ字状に上方に突出して設
けた3個の保持台部59、60、61の内の中央の保持
台部60が前記切り欠き部58を通過して試験片5のノ
ッチ27部分に当接するように構成してある。そして、
両側の保持台部59、61がハンド部24の両側から突
出した試験片5の両側部に当接して試験片5を水平を維
持して保持することができるように構成してある。ま
た、このとき、実施例の場合、中央の保持台部60の上
面にセンターピン62を設けて、ノッチ27に丁度良く
嵌合して試験片5のセンター位置を維持するように構成
してある。
【0040】また、図5、図6に記載のように、把持部
材15には、前記搬送保持部材10の両側の保持台部5
9、61より更に外側において、試験片5の両端部に上
方から当接する把持部材としてウエイト部材16を設け
てある。ウエイト部材16は、実施例の場合、U字型平
板状の把持部材基台部を貫通して下方に突出可能な押さ
え脚部63を一体に具備しており、ウエイト部材16の
荷重により試験片5を搬送保持部材10の上面に押し付
けてセンター位置が狂わないように搬送することができ
るように構成してある。
【0041】そして、搬送保持部材10と把持部材15
により試験片5を把持した段階で、試験片供給部3にお
ける供給部材9から搬送部材4への試験片5の受け渡し
は完了し、供給部材9は前記カセット8を設置してある
移動開始位置に復帰移動するように構成してある。
【0042】図6において、搬送ネジ回転軸52の回転
に伴って、試験片搬送部材4は、試験片支持台2に接近
する。搬送支持部材10は試験片支持台2の支持突起部
14の間に設けたハンマー通過空間64内を挿通するよ
うに構成してあり、且つ、搬送支持部材10の保持台部
59、60、61の高さは試験片支持台2の支持台部6
5の高さと面一に構成してあって、試験片5は、その両
端部を支持台部65上においてその先端面66が支持突
起部14に当接し更に保持台59、60、61上を滑る
まで搬送支持部材10で移送されたところで、試験片5
のノッチ27が試験片支持台2のセンター位置が一致し
た状態を維持したまま、搬送支持部材10は下方に移動
し把持部材15は上方に移動することによって、試験片
5から離れ、試験片5は、その両端の先端面66が支持
突起部14に密着した状態で、支持台部65上に設置さ
れるように構成してある。
【0043】このように、試験片支持台2に設けた支持
突起部14に試験片5を押し当てて載置する際に、押し
当て状態を維持して試験片5を試験片搬送部材4の保持
台部59、60、61上で滑らせてから載置することに
より、支持突起部14に試験片5を押し当ててから放し
たときに、試験片5に押し付けた反力が作用しないか
ら、試験片5を支持突起部14に常時確実に密着させて
セットすることができ、正確な試験結果を得ることがで
きるのである。
【0044】また、試験片5を支持突起部14に当接し
て試験片搬送部材4上で軽く滑るように把持する把持部
材15として、支点にコイルバネ、拡開ばね等のばね弾
力を受けた把持部材や、板ばね等のばね弾性部材からな
る把持部材や、把持部材そのもののウエイトをばね弾性
部材により増減して圧接力を調整した把持部材や、空気
圧等の流体圧を受けた把持部材等を採用することができ
る。なお、図示の実施例のように、把持部材15を重力
による荷重を利用したウエイト部材16から構成するこ
とにより、把持部材15の把持力を、経年的に常時、明
確且つ一定にすることができ、試験片5を支持突起部1
4に確実に密着させてセットすることができ、正確な試
験結果を得ることができる効果がある。
【0045】ここで、試験片支持台2に設けた支持突起
部14に試験片5を単に押し当てて載置する場合には、
放した試験片5に押し付けた反力が作用して、試験片5
は支持突起部14から離れてしまい、僅かな隙間が生じ
た場合でも確実に密着させてセットすることができない
場合には、正確な試験結果が得られなくなることは従来
の経験からして明白である。
【0046】以上の通り、本発明に係るシャルピー試験
機によれば、試験片供給部3において試験片搬送部材4
にセットした試験片5のセンター位置を維持して試験片
を搬送し、試験片支持台2に載置することによって試験
片5のセンター位置が試験片支持台2のセンター位置に
一致する構成により、試験片供給部3において試験片搬
送部材4にセットするだけで、試験片5のセンター位置
を試験片支持台2のセンター位置に一致させることがで
きることとなり、試験片支持台2上での試験片5の位置
決め載置作業が不要となり、安全、迅速、確実且つ容易
にシャルピー試験を円滑に行うことができる。
【0047】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、図1、図2、図10に記載のように、ハンマー6
の回転軸18を中心とした円周上にハンマー6を持ち上
げるための回転するピン19を有するハンマー持ち上げ
装置20を設けてあり、これによって、ハンマー6を、
ハンマー回転軸18を中心に回転するピン19を有する
ハンマー持ち上げ装置20により持ち上げることができ
るから、ハンマーの設定が安全、迅速、且つ容易である
効果があり、装置も小型にすることができ、省スペース
化を計って確実に自動化を図ることができる。
【0048】実施例の場合、ピン19はハンマー回転軸
18の周囲を回転する円盤67の外周部に、ハンマー回
転腕7にその回転域において当接するように設けてあ
る。円盤67は、その中心部に設けたチェーンスプロケ
ット等からなる被駆動部材68を、チェーン等の駆動伝
達部材70を介して、アクチュエータ等の駆動モーター
により作動する大型チェーンスプロケット等からなる駆
動部材69により、往復回転作動し、図10に記載のよ
うに垂直下方に下降しているハンマー回転腕7を、図1
において、反時計方向に約330度ほど回転させて、フ
ック71に係合せしめてから、元位置に復帰回転して待
機したところで持ち上げ作用を完了する。持ち上げ完了
後、先の本発明の構成により試験片支持台2上に試験片
5を載置したところで、フック71を外すことによって
試験は行われ、試験片破断後のハンマー6の上昇高さを
記録することによって、試験片5の破壊に要した仕事量
をハンマー6の最初の高さと破壊後の高さを比較するこ
とによって求めることができる。
【0049】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、試験片支持台2に試験片5等を除去する試験片除
去装置を設けた構成を有することにより、試験終了後等
に、試験片支持台2に残った試験片5等を除去すること
ができ、試験片支持台2から次試験に不要なものを除去
することにより、試験を連続して円滑に行うことができ
る。試験片支持台に設けた試験片除去装置として、アク
チュエーター等による、ワイパー装置、ブラシ掛け装
置、拭き取り装置、又は、液体噴射装置等が実施可能で
あるが、本発明のエアー噴出装置からなる試験片除去装
置によれば、図6に記載のように、実施例の場合、試験
片支持台2の支持突起部14にはエアー噴出装置17が
設けてあり、エアーにより吹き飛ばすことによって試験
片支持台2から確実に試験片5等は細かい塵に至るまで
除去され、残サンプルによる次試験の弊害がなくなり、
且つ、作動が迅速で、構造、配置等が簡単であるから、
より確実な自動化を図ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上の通り本発明に係るシャルピー試験
機によれば、試験片支持台と試験片支持台から離れた試
験片供給部との間に試験片搬送部材を設け、試験片供給
部において試験片搬送部材に試験片をセットすることに
よって、試験片搬送部材により搬送されて試験片支持台
に載置された試験片のセンター位置を試験片支持台のセ
ンター位置に一致せしめたことを特徴とする構成を有す
ることにより、試験片供給部において試験片搬送部材に
試験片をセットするだけで、従来のようなハンマーの揺
動域である試験片支持台上で位置決めゲージにより試験
片のセンター位置を試験片支持台のセンター位置に一致
させる作業を行う必要が無くなるから、試験片支持台上
への試験片の位置決め載置作業が迅速、安全、確実且つ
容易になり、シャルピー試験を極めて安全、正確、円滑
に行うことができる効果がある。
【0051】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1に記載のシャルピー試験機において、試
験片供給部に試験片搬送部材にセットすべき試験片のノ
ッチ高さを測定すると同時にセンター合わせを行うノッ
チ高さ測定子を設けたことを特徴とする構成を有するこ
とにより、試験片供給部に設けたノッチ高さ測定子によ
り試験片搬送部材にセットすべき試験片のノッチ高さを
測定すると同時にセンター合わせを行うことができるか
ら、試験片のノッチ高さの測定とセンター合わせを個々
に行う必要が無くなり、装置の簡略化と自動化工程の短
縮を行うことができる効果がある。
【0052】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1又は2に記載のシャルピー試験機におい
て、試験片供給部に試験片搬送部材にセットすべき試験
片をストックするカセットを設けると共に、該カセット
から試験片を試験片搬送部材に供給する供給部材を設け
たことを特徴とする構成を有することにより、試験片供
給部に設けたカセットに試験片搬送部材にセットすべき
試験片を多数ストックしておき、該カセットから試験片
を試験片搬送部材に供給部材により供給することがで
き、試験片搬送部材への試験片のセットを自動化工程で
行うことができる効果がある。
【0053】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項3に記載のシャルピー試験機において、供
給部材に対して互換性を有するカセットを2連以上に併
設したことを特徴とする構成を有することにより、供給
部材に対して互換性を有するカセットを2連以上にする
ことで、一のカセットにより連続自動運転中に、別種の
試験片を装着した他のカセットに互換することにより、
連続自動運転中でも試験片を並び換えることなく割り込
み試験を可能とし、また、一のカセットが故障したとし
ても、他のカセットを使用することによって、自動運転
を中断することなく連続運転することができる効果があ
る。
【0054】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1、2、3又は4に記載のシャルピー試験
機において、試験片供給部に厚さ測定及びノッチ高さ測
定を行う測定部を設けると共に、測定結果によって不良
品となった試験片を試験片供給部から排出する排出機構
を設けたことを特徴とする構成を有することにより、試
験片供給部の測定部において試験片の厚さ測定及びノッ
チ高さ測定を行い、測定結果によって不良品となった試
験片を試験片供給部から排出することができるから、次
の試験片の検査の障害を除去して、円滑に連続的に試験
の続行をすることができる効果がある。
【0055】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1、2、3、4又は5に記載のシャルピー
試験機において、試験片供給部に画像処理による試験片
の形状測定部を設けたことを特徴とする構成を有するか
ら、画像処理により、例えば、ノッチ先端R等の形状ま
で測定可能となるため、より一層確実な試験データを得
ることができる効果がある。
【0056】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1、2、3、4、5又は6に記載のシャル
ピー試験機において、試験片供給部の近傍に試験片のノ
ッチカット装置を設けたことを特徴とする構成を有する
ことにより、試験片供給部の近傍において試験片のノッ
チカットを行い供給することができるから、カットから
試験に移動するための時間短縮を計り、より一層衝撃試
験を省力化することができる効果がある。
【0057】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のシ
ャルピー試験機において、試験片供給部を恒温槽内に設
けたことを特徴とする構成を有することにより、従来の
試験機のようにサンプルセット時に引き起こすサンプル
の温度変化による影響を無くしたため、より確実なデー
タを得られる。
【0058】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1〜8のいずれかに記載のシャルピー試験
機において、試験片供給部において試験片搬送部材にセ
ットした試験片のセンター位置を維持して試験片を搬送
し試験片支持台に載置することによって試験片のセンタ
ー位置が試験片支持台のセンター位置に一致することを
特徴とする構成を有することにより、試験片供給部にお
いて試験片搬送部材にセットした試験片のセンター位置
を維持して試験片を搬送し試験片支持台に載置するだけ
で、試験片のセンター位置を試験片支持台のセンター位
置に一致させることができることとなり、試験片支持台
上での試験片の位置決め載置作業が不要となり、安全、
迅速、確実且つ容易にシャルピー試験を円滑に行うこと
ができる効果がある。
【0059】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項9に記載のシャルピー試験機において、ハ
ンマーの振り下げ方向に向かって試験片の両端部を支持
するため試験片支持台に設けた支持突起部に試験片を押
し当てて載置する際に、押し当て状態を維持して試験片
を試験片搬送部材上で滑らせてから載置することを特徴
とする構成を有することにより、試験片支持台に設けた
支持突起部に試験片を押し当てて載置する際に、押し当
て状態を維持して試験片を試験片搬送部材上で滑らせて
から載置することにより、支持突起部に試験片を押し当
てて載置する際に、試験片を放したときに試験片に押し
付けた反力が作用しないから、試験片を支持突起部に常
時確実に密着させてセットすることができ、正確な試験
結果を得ることができる効果がある。
【0060】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項9又は10に記載のシャルピー試験機にお
いて、試験片を支持突起部に当接して試験片搬送部材上
で軽く滑るように把持する把持部材を設け、試験片支持
台に設けた支持突起部に試験片を押し当てて載置する際
に、押し当て状態を維持して試験片を試験片搬送部材上
において滑らせてから離れることを特徴とする構成を有
することにより、試験片搬送部材上の試験片を把持部材
で把持して搬送し試験片支持台上において支持突起部に
試験片を押し当てて載置する際に、押し当て状態を維持
して試験片を試験片搬送部材上において滑らせてから離
れることにより、試験片をセンター位置がずれるような
ことなく支持突起部に確実に密着させてセットすること
ができ、正確な試験結果を得ることができる効果があ
る。
【0061】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項11に記載のシャルピー試験機において、
把持部材が試験片搬送部材上の試験片に離反可能に当接
するウエイト部材からなることを特徴とする構成を有す
ることにより、請求項11において、試験片を支持突起
部に当接して試験片搬送部材上で軽く滑るように把持す
る把持部材として、支点にコイルバネ、拡開ばね等のば
ね弾力を受けた把持部材や、板ばね等のばね弾性部材か
らなる把持部材や、把持部材そのもののウエイトをばね
弾性部材により増減して圧接力を調整した把持部材や、
空気圧等の流体圧を受けた把持部材等が実施可能である
が、この本発明において把持部材を重力による荷重を利
用したウエイト部材から構成することにより、把持部材
の把持力を、経年的に常時、明確且つ一定にすることが
でき、試験片を支持突起部に確実に密着させてセットす
ることができ、正確な試験結果を得ることができる効果
がある。
【0062】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1〜12のいずれかに記載のシャルピー試
験機において、試験片支持台に試験片等を除去する試験
片除去装置を設けたことを特徴とする構成を有すること
により、試験終了後等に、試験片支持台に残った試験片
等を除去することができ、試験片支持台から次試験に不
要なものを除去することにより、試験を連続して円滑に
行うことができる効果がある。
【0063】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項13に記載のシャルピー試験機において、
試験片支持台に設けた試験片除去装置がエアー噴出装置
からなることを特徴とする構成を有することにより、請
求項13に記載のシャルピー試験機の試験片支持台に設
けた試験片除去装置として、アクチュエーター等によ
る、ワイパー装置、ブラシ掛け装置、拭き取り装置、又
は、液体噴射装置等が実施可能であるが、本発明のエア
ー噴出装置からなる試験片除去装置によれば、エアーに
より吹き飛ばすことによって試験片支持台から確実に試
験片等は細かい塵に至るまで除去され、残サンプルによ
る次試験の弊害がなくなる効果があり、且つ、作動が迅
速で、構造、配置等が簡単であるから、より確実な自動
化を図ることができる効果がある。
【0064】また、本発明に係るシャルピー試験機によ
れば、請求項1〜14のいずれかに記載のシャルピー試
験機において、ハンマーの回転軸を中心とした円周上に
ハンマーを持ち上げるための回転するピンを有するハン
マー持ち上げ装置を設けたことを特徴とする構成を有す
ることにより、ハンマーを、ハンマー回転軸を中心に回
転するピンを有するハンマー持ち上げ装置により持ち上
げることができるから、ハンマーの設定が安全、迅速、
且つ容易である効果があり、装置も小型にすることがで
き、省スペース化を計って確実に自動化を図ることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の一使用態様を概略して示
す正面図。
【図2】 図1の実施例の他の使用態様を概略して示す
正面図。
【図3】 図1の実施例の一使用態様を概略して示す斜
面図。
【図4】 図1の実施例の要部を取り出して拡大して示
す平面図。
【図5】 図1の実施例の要部を分解し拡大して示す斜
面図。
【図6】 図1の実施例の要部を分解し拡大して示す斜
面図。
【図7】 図1の実施例の要部を拡大して示す概略平面
図。
【図8】 本発明の他の実施例の要部を拡大して示す概
略正面図。
【図9】 本発明の他の実施例の要部を拡大して示す概
略正面図。
【図10】 図1の実施例の要部の右側面図。
【符号の説明】
1 機体 2 試験片支持台 3 試験片供給部 4 試験片搬送部材 5 試験片 6 ハンマー 7 ハンマー回転腕 8 カセット 9 供給部材 10 搬送保持腕部材 11 排出機構 12 画像処理形状測定部 13 恒温槽 14 支持突起部 15 把持部材 16 ウエイト部材 17 エアー噴出装置(試験片除去装置) 18 ハンマーの回転軸 19 ハンマー回転ピン 20 ハンマー持ち上げ装置 21 作動軸 22 案内溝 23 段差 24 ハンド部 25 段差片 26 位置調整ネジ 27 ノッチ 28 ノッチ高さゲージ 29 測定子 30 試験片測定部 31 ノッチ測定駆動部材 32 厚さ測定駆動部材 33 測定子 34 取付枠部 35 駆動部材 36 ノッチ嵌合部 37 作動軸 38 調整部材 39 調整部材 40 駆動部材 41 排出ピン 42 試験片搬送路部 43 ガイド部材 44 ガイド付流体圧シリンダー 45 レール 46 ローラ 47 案内部材 48 ガイド部材 49 ガイド付流体圧シリンダー 50 支柱 51 シーケンサー 52 搬送ネジ回転軸 53 搬送基体 54 流体圧シリンダー 55 モーター 56 流体圧シリンダー 57 リニアエンコーダー 58 切り欠き部 59 保持台部 60 保持台部 61 保持台部 62 センターピン 63 押さえ脚部 64 ハンマー通過空間 65 支持台部 66 試験片の先端面 67 円盤 68 被駆動部材 69 駆動部材 70 駆動伝達部材 71 フック

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片支持台と試験片支
    持台から離れた試験片供給部との間に試験片搬送部材を
    設け、試験片供給部において試験片搬送部材に試験片を
    セットすることによって、試験片搬送部材により搬送さ
    れて試験片支持台に載置された試験片のセンター位置が
    試験片支持台のセンター位置に一致することを特徴とす
    るシャルピー試験機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシャル
    ピー試験機において、試験片供給部に試験片搬送部材に
    セットすべき試験片のノッチ高さを測定すると同時にセ
    ンター合わせを行うノッチ高さ測定子を設けたことを特
    徴とするシャルピー試験機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシ
    ャルピー試験機において、試験片供給部に試験片搬送部
    材にセットすべき試験片をストックするカセットを設け
    ると共に、該カセットから試験片を試験片搬送部材に供
    給する供給部材を設けたことを特徴とするシャルピー試
    験機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシャルピ
    ー試験機において、供給部材に対して互換性を有するカ
    セットを2連以上に併設したことを特徴とするシャルピ
    ー試験機。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は
    4に記載のシャルピー試験機において、試験片供給部に
    厚さ測定及びノッチ高さ測定を行う測定部を設けると共
    に、測定結果によって不良品となった試験片を試験片供
    給部から排出する排出機構を設けたことを特徴とするシ
    ャルピー試験機。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4
    又は5に記載のシャルピー試験機において、試験片供給
    部又は試験片搬送路部に画像処理による試験片の形状測
    定部を設けたことを特徴とするシャルピー試験機。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、
    4、5又は6に記載のシャルピー試験機において、試験
    片供給部の近傍に試験片のノッチカット装置を設けたこ
    とを特徴とするシャルピー試験機。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、
    4、5、6又は7に記載のシャルピー試験機において、
    試験片供給部を恒温槽内に設けたことを特徴とするシャ
    ルピー試験機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいず
    れかに記載のシャルピー試験機において、試験片供給部
    において試験片搬送部材にセットした試験片のセンター
    位置を維持して試験片を搬送し試験片支持台に載置する
    ことによって試験片のセンター位置が試験片支持台のセ
    ンター位置に一致することを特徴とするシャルピー試験
    機。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の
    シャルピー試験機において、ハンマーの振り下げ方向に
    向かって試験片の両端部を支持するため試験片支持台に
    設けた支持突起部に試験片を押し当てて載置する際に、
    押し当て状態を維持して試験片を試験片搬送部材上で滑
    らせてから載置することを特徴とするシャルピー試験
    機。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10
    に記載のシャルピー試験機において、試験片を支持突起
    部に当接して試験片搬送部材上で軽く滑るように把持す
    る把持部材を設け、試験片支持台に設けた支持突起部に
    試験片を押し当てて載置する際に、押し当て状態を維持
    して試験片を試験片搬送部材上において滑らせてから離
    れることを特徴とするシャルピー試験機。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載
    のシャルピー試験機において、把持部材が試験片搬送部
    材上の試験片に離反可能に当接するウエイト部材からな
    ることを特徴とするシャルピー試験機。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のい
    ずれかに記載のシャルピー試験機において、試験片支持
    台に試験片等を除去する試験片除去装置を設けたことを
    特徴とするシャルピー試験機。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の
    シャルピー試験機において、試験片支持台に設けた試験
    片除去装置がエアー噴出装置からなることを特徴とする
    シャルピー試験機。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいず
    れかに記載のシャルピー試験機において、ハンマーの回
    転軸を中心とした円周上にハンマーを持ち上げるための
    回転するピンを有するハンマー持ち上げ装置を設けたこ
    とを特徴とするシャルピー試験機。
JP10323126A 1998-11-13 1998-11-13 シャルピー試験機 Pending JP2000146791A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10323126A JP2000146791A (ja) 1998-11-13 1998-11-13 シャルピー試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10323126A JP2000146791A (ja) 1998-11-13 1998-11-13 シャルピー試験機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000146791A true JP2000146791A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18151386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10323126A Pending JP2000146791A (ja) 1998-11-13 1998-11-13 シャルピー試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000146791A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047277A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Nitto Denko Corp 衝撃試験装置及び衝撃試験方法
KR20210079717A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 현대제철 주식회사 낙중 시험 장치 및 그 제어 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047277A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Nitto Denko Corp 衝撃試験装置及び衝撃試験方法
JP4619157B2 (ja) * 2004-07-08 2011-01-26 日東電工株式会社 衝撃試験装置及び衝撃試験方法
KR20210079717A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 현대제철 주식회사 낙중 시험 장치 및 그 제어 방법
KR102289526B1 (ko) 2019-12-20 2021-08-12 현대제철 주식회사 낙중 시험 장치 및 그 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6892616B2 (en) Cutting apparatus
JP2648647B2 (ja) 圧入体圧入方法及び圧入体の測長器付き圧入装置
KR200427893Y1 (ko) 내경 두께 겸용 홀테스터가 장착된 측정장치
JP2000146791A (ja) シャルピー試験機
CN110712993A (zh) 一种适用于装夹不规则电池的检测设备
JP2017199777A (ja) 測定治具
KR20100135195A (ko) 유리판 단면(端面) 측정 장치에 대한 유리판 세팅 방법 및 측정 치구(治具)
JPS606818A (ja) 内外側測定機
JPH07308920A (ja) 単結晶材料切断時の結晶方位合わせ方法及びその装置
JP5064461B2 (ja) ガラス板端面のパーティクル測定方法および測定装置
TWI745136B (zh) 承置器調位機構及其應用之作業設備
KR20090060839A (ko) 내연기관용 엔진 밸브의 축경 측정장치
KR20080009344A (ko) 내경 두께 겸용 홀테스터가 장착된 측정장치
JPH06295968A (ja) デジタル素子のリード配列修正方法および修正装置
JP2002080236A (ja) ガラス円板の製造方法及び装置
KR20190022659A (ko) 유리 기판 왜곡 측정 방법 및 유리 기판 왜곡 측정 장치
JPH0658201B2 (ja) ディスク内径検査方法及びその装置
DK169167B1 (da) Apparat til bøjning af metalprofiler
JP3090585B2 (ja) ベアチップ導通検査装置
JPH042776Y2 (ja)
JP4519449B2 (ja) 形状測定機
TW201931450A (zh) 斷裂裝置
US6653853B1 (en) Multiple test probe system and method
JP3687450B2 (ja) ワーク搬送装置
CN114739273B (zh) 检具