JP2000146255A - 空気調和システムおよび該システム用の温冷感監視モジュール - Google Patents

空気調和システムおよび該システム用の温冷感監視モジュール

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JP2000146255A
JP2000146255A JP10325724A JP32572498A JP2000146255A JP 2000146255 A JP2000146255 A JP 2000146255A JP 10325724 A JP10325724 A JP 10325724A JP 32572498 A JP32572498 A JP 32572498A JP 2000146255 A JP2000146255 A JP 2000146255A
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thermal sensation
air conditioning
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air conditioner
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JP10325724A
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Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
Takashi Takeda
隆司 武田
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TAKEDA DENSHI KOGYO KK
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TAKEDA DENSHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和装置の省エネ運転が行え、かつ低コ
ストで既存のデータ処理機器を設計変更可能で、使用者
の体温等の影響を受けずに屋内の温湿度を検出する空気
調和システムおよび該システム用の温冷感監視モジュー
ルを提供する。 【解決手段】 パソコン11の空きコネクタ11aに接
続可能で、かつ温冷感センサ16が付いた温冷感監視モ
ジュール12を備え、この温冷感センサ16からの温度
データに基づいて、エアコン13の温度の設定値を変更
する。結果、パソコン11を設置した部屋R1〜R3…
の自動空調ができる。しかも、モジュール12を装着す
るといった比較的簡単で低コストな手段により既存のパ
ソコン11を本発明機器に設計変更できる。また、空き
コネクタ11aがパソコン11背面にあるので、比較的
使用者の体温の影響を受けずに、室温を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和システ
ムおよび該システム用の温冷感監視モジュール、詳しく
は例えばパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとい
う)などのデータ処理機器を利用して、この機器が設置
された部屋の自動空調が行える空気調和システムおよび
該システム用の温冷感監視モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置は、室内の温度および湿度
を調整して快適な雰囲気が得られる装置である。人間が
快適と感じる温湿度は、若干の個人差はあるものの、夏
期では温度26±1℃、湿度55±5%である。また、
冬期の場合には、温度22±1℃、湿度45±5%であ
る。なお、一般的に空気調和装置は、空調負荷に応じて
圧縮器の容量などの制御ゲインを補正し、その空調能力
を制御する。ところで、従来の空気調和装置として、例
えば特開平2−306041号公報に開示されたものが
知られている。これは、例えば屋内にいる人間を検出し
て圧縮器の容量などを制御し、その結果、快適性の向上
を図るようにした装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、屋内にいる人間の寒暖、乾湿などの
温冷感については何ら考慮されていない。これにより、
各居住者ごとの個別空調を行うことができず、快適性に
劣るという問題があった。
【0004】そこで、これを解消する他の従来技術とし
て、例えば特開平5−248683号公報に開示されて
いるようなものが知られている。すなわち、この従来手
段は、例えばオフィスの各机上に設置されたパソコンの
キーボードに、屋内の温度および/または湿度を検出す
る温冷感センサを埋め込んだ構成を有している。これに
より、各温冷感センサから伝達された温度および/また
は湿度の検出信号に基づき、各パソコンの使用者ごとの
個別空調が実現され、その結果、個々の利用者の快適性
が向上する。
【0005】しかしながら、この他の従来技術によれ
ば、以下に記載する問題点があった。すなわち、既存の
パソコンをこの温冷感センサを具備するものに変更する
場合、パソコン本体に接続されたキーボードを、温冷感
センサの内蔵型のボードに交換しなければならなかっ
た。その結果、手間がかかり、コストが高くなるという
問題点があった。しかも、ノート型のパソコンの場合
は、キーボードの内部にCPUなどの主な電子部品のほ
とんどが組み込まれているために、単なるキーボードの
交換だけには止まらなかった。さらに、この従来技術に
おいては、温冷感センサがキーボードに埋め込まれてい
る。そのため、センサがコンピュータの使用者の体温等
の影響を受けやすいという問題点があった。この結果、
パソコンが設置された部屋、正確にはパソコン設置部の
周辺の温湿度を正しく検出することができないという問
題点があった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、データ処理機器が設置され
た屋内の自動空調を行うことができ、これにより空気調
和装置の省エネルギー運転を実現することができ、しか
も比較的低コストで既存のデータ処理機器を本発明の機
器に設計変更することが可能であって、さらに屋内の温
湿度の検出を使用者の体温等の影響を比較的受けずに行
うことができる空気調和システムおよび該システム用の
温冷感監視モジュールを提供することを、その目的とし
ている。
【0007】また、この発明によれば、データ処理機器
を移動した場合でも、新たに配線工事などを行わずに、
その屋内の自動空調を行うことができる空気調和システ
ムおよび該システム用の温冷感監視モジュールを提供す
ることを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、信号の授受を行うコネクタを有するデータ処理機器
と、該データ処理機器の空きコネクタに接続可能で、該
データ処理機器の設置された屋内の温度および/または
湿度を検出する温冷感センサを有する温冷感監視モジュ
ールと、前記データ処理機器が設置された屋内の空調を
行う空気調和装置とを備え、前記データ処理機器側に
は、前記温冷感センサからの検出信号に基づき、前記空
気調和装置に温度および/または湿度の設定値の変更指
令を送信する設定値変更指令手段が設けられ、前記空気
調和装置には、前記指定値変更指令手段からの変更指令
に基づいて、温度および/または湿度の設定値を変更す
る設定値変更手段が設けられた空気調和システムであ
る。
【0009】データ処理機器としては、例えばマイクロ
コンピュータ,パーソナルコンピュータ,オフィスコン
ピュータ,プロセスコンピュータ,小型から超大型の汎
用コンピュータ,スーパーコンピュータなどの各種のコ
ンピュータが挙げられる。その他、ワードプロセッサな
どのコンピュータ以外のデータ処理が可能な機器でもよ
い。また、このデータ処理機器は、ブラウン管を有する
デスクトップ型でも、ノート型パソコンのような液晶表
示部を有する小型で計量のラップトップ型でもよい。な
お、このノート型の場合には携帯性があるために、移動
先の屋内(部屋など)に据えられた空気調和装置を制御
することも可能になる。また、接続するコネクタとして
は、プリンタ接続用のコネクタが好ましい。すなわち、
近年のオフィスや工場などでは、LAN(Local Area N
etwork) またはWANを介して、多数台のパソコン(デ
ータ処理機器)が接続されている。このようにネットワ
ーク構成された状況下において、実際にプリンタが接続
されているパソコンは、プリンタ出力用(プリンタサー
バ)の1台だけである。したがって、他のパソコンのプ
リンタポートは空き状態となっており、これを利用すれ
ば好都合となる。
【0010】ここでいう温冷感監視モジュールとは、温
度センサや湿度センサなどの温冷感センサにより、デー
タ処理機器が設置された部屋(具体的には、データ処理
機器の設置部周辺)の温湿度などの温冷感を検出し、そ
の検出信号をデータ処理機器の制御部に伝達する着脱自
在な端末のことである。この検出信号のデータ処理機器
への伝達は、有線でもよいし、電波や光信号などでもよ
い。空気調和装置としては、例えば冷暖房および除湿が
可能な冷暖房除湿型のエアコンディショナ(air-co
nditioner、以下エアコン)などが挙げられ
る。その他、冷房のみ、暖房のみ、除湿のみのエアコン
であってもよい。空気調和装置は、データ処理機器を配
備する部屋に1台ずつ設けられていてもよいし、複数台
ずつ配備されていてもよい。
【0011】ここでいう設定値変更指令手段が設けられ
るデータ処理機器側は、各部屋に配備された温冷感監視
モジュール付きのデータ処理機器に限定されない。例え
ば、空調管理室などに配備されて、各部屋のデータ処理
機器から送られた温湿度データに基づき、各部屋の空気
調和装置を制御する別個のデータ処理機器(温湿度の測
定と制御を兼務)でもよい。また、各部屋のデータ処理
機器(測定専用)から送られた温湿度データに基づい
て、各部屋の空調を一括して調整する大型の空気調和装
置を制御する別個のデータ処理機器(制御専用)でもよ
い。設定値変更手段としては、手動操作またはリコモン
操作により設定温度を変更可能な空気調和装置に内蔵さ
れた周知の変更手段を採用することができる。なお、複
数の部屋に配備されたデータ処理機器を、LANなどを
介して接続し、ネットワーク化してもよい。もちろん、
1つの部屋の中だけで、この空気調和システムを用い
て、空気調和装置の設定温度の制御を行ってもよい。こ
れらの事項は、請求項3にも該当する。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記温冷感監視
モジュールに、前記設定値変更指令手段からの設定値の
変更指令信号を光信号に変換して空気調和装置へ送信す
る光送信部を設け、該空気調和装置には、この光信号を
受信する光受信部を設けた請求項1に記載の空気調和シ
ステムである。ここでいう光信号は限定されない。例え
ば赤外線やレーザ光線など、通信が可能な光線の信号で
あればよい。また、光送信部および光受信部も、市販品
など、周知のものを採用することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、データ処理機器
に備え付けられた空きコネクタに接続可能で、しかも該
データ処理機器が設置された屋内の温度および/または
湿度を検出する温冷感センサを内蔵した温冷感監視モジ
ュールである。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記温冷感セン
サに基づくデータ処理機器からの設定値の変更指令信号
を光信号に変換し、該光信号を空気調和装置に設けられ
た光受信部へ送信する光送信部を有する請求項3に記載
の温冷感監視モジュールである。
【0015】
【作用】この発明によれば、データ処理機器の空きコネ
クタに温冷感監視モジュールを接続し、温冷感センサに
よりデータ処理機器が設置された屋内の温度および/ま
たは湿度を検出する。その後、この温冷感センサの検出
信号に基づき、設定値変更指令手段から空気調和装置に
温度および/または湿度の設定値の変更指令が送信さ
れ、それを設定値変更手段が受けて、空気調和装置が、
温度および/または湿度の設定値を変更する。このよう
に制御することで、データ処理機器が設置された屋内の
自動空調を行うことができる。その結果、空気調和装置
の省エネルギー運転または、地球温暖化という環境問題
の解決が実現されることになる。しかも、温冷感監視モ
ジュールを前記空きコネクタに接続したり、データ処理
機器側に設定値変更指令手段を設けるなどの比較的作業
が簡単で、コスト的にも廉価な設計変更を行うだけで、
既存のデータ処理機器をこの発明の機器に改良すること
が可能になる。また、温冷感センサが、従来のように使
用者の体温の影響を受けやすいキーボード表面ではな
く、比較的使用者から離れたデータ処理機器のコネクタ
に取り付けられるので、この体温の影響を受けずに屋内
の温度制御を行うことができる。
【0016】特に、請求項2および請求項4に記載の発
明によれば、温冷感センサの検出信号に基づく、設定値
変更指令手段からの設定値の変更指令信号は、光送信部
により光信号に変換されて空気調和装置へ送られる。そ
の後、この空気調和装置側では、その光信号を光受信部
が受信し、これに基づいて設定値を変更する。その結
果、データ処理機器を移動した場合でも、新たに配線工
事などを行わずに、屋内の自動空調を行うことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係る空
気調和システムおよび該システム用の温冷感監視モジュ
ールを説明する。まず、図1〜図11に基づいて、この
発明の第1実施例を説明する。図1は、この発明の第1
実施例に係る空気調和システムのハードウエア構成図で
ある。図2は、この発明の第1実施例に係るモジュール
をパソコンへ接続中の拡大斜視図である。図3は、この
発明の第1実施例に係る空気調和システムのネットワー
クを示す構成図である。
【0018】図1および図2において、10はこの発明
の第1実施例に係る空気調和システムであり、この空気
調和システム10は、オフィスビル内の各独立した営業
1課,営業2課,開発1課などの部屋R1〜R3…に配
備された所定台数のパソコン(データ処理機器)11
と、それぞれのパソコン11の背面の空きコネクタ(こ
こではプリンタポート)11aに接続された温冷感監視
モジュール12と、各部屋R1〜R3…の側壁に組み付
けられた所定台数のエアコン(空気調和装置)13とを
備え、各パソコン11のプリンタポート11aから出力
されたパラレル信号を電源として温冷感監視モジュール
12を作動し、これにより各部屋R1〜R3…の室温を
検出し、このときの検出信号に基づいて、各パソコン1
1により、個々の部屋R1〜R3…に据え付けられたエ
アコン(空気調和装置)13の設定温度を自動的に変更
するシステムである。以下、これを詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、各部屋R1〜R3…の
机上には、空調制御用のパソコン11が搭載されてい
る。それぞれのパソコン11に組み込まれたRAMに
は、自分の部屋R1〜R3…の快適温度が登録されてい
る。したがって、エアコン13と各パソコン11とが作
動可能な状態であるならば、それぞれのパソコン11
は、自動で対応するエアコンの温度(風量を含む)を設
定することができる。各パソコン11には、温度センサ
(温冷感センサ、図4参照)からの検出信号に基づい
て、所定のエアコン13に対して、温度の設定値の変更
指令を送信する設定値変更指令手段が組み込まれてい
る。しかも、それぞれの空きコネクタ11aには、各部
屋R1〜R3…の室温を検出する前記温度センサを内蔵
した温冷感監視モジュール12が接続されている。この
接続には、両端部にコネクタ14aが固着された接続ケ
ーブル14が利用される。
【0020】一方、オフィスビルの地下には、空調管理
室が設けられている。この空調管理室には、配備された
机上に、表示部(モニタ)15aを有する表示用パソコ
ン15が設けられている。表示用パソコン15は、LA
N用のケーブルを経て、各空調制御用のパソコン11か
ら送られてきた温度データを受信するとともに、これら
の温度データの内容を、パソコン本体に接続された表示
部15aを用いて、表化したり、グラフ化したりして表
示する。なお、この表示用パソコンの制御部に、各パソ
コン11からの温度データを集計する温度データ集計手
段を設けてもよい。また、温冷感監視モジュール12か
らエアコン13への温度制御指令は、赤外線である光信
号で行われている(図3も参照)。
【0021】次に、図4の発明の第1実施例に係るモジ
ュールのブロック図を参照して、温冷感監視モジュール
12の構成を詳細に説明する。図4に示すように、温冷
感監視モジュール12は、温度センサ16,A/D変換
器17,I/Oポート18,シリアル変換器19および
赤外線送信部(光送信部)20を有している。温度セン
サ16は、パソコン11周辺の外気温を検出し、それを
温度データ(アナログ)として出力する。もちろん、温
度センサ16はサーミスタ,熱電対などを含み、温度値
−出口データの関係がy=axの関数を満たさないの
で、リニアライズされたアナログデータを温度センサ1
6の出力とする。前記A/D変換器17は、温度センサ
16の出力データを読み取って、デジタル信号(8bi
t)を出力する。
【0022】なお、ここでは、A/D変換器17とし
て、逐次比較型の変換器が採用されている。その結果、
(基準電圧÷2)の値と、入力アナログ電圧とを比較
し、その大小に応じてビットを移項し、再度比較しなが
ら結果的にデジタル信号として並列もしくは直列に出力
する。ただし、このA/D変換器17は、このような逐
次比較型でなくても、例えば、低コストで寿命が長い追
従比較型のA/D変換器でもよい。その理由は、温冷感
監視モジュール12が常温で設定されることから、温度
センサ16より出力されるデータに関しては大きな変動
がない。仮に、変動しても温度センサ16が出力する電
圧変化はゆるやかになる。その結果、A/D変換器17
として、この追従比較型のものを採用した方がむしろよ
い場合もある。
【0023】なお、逐次比較型のA/D変換器17のサ
ンプリング数は約3000/秒である。このため、制御
信号1により、A/D変換器17の変換機能を「サンプ
リングする」と、「サンプリングした信号をデジタル出
力する」とに振り分けることができる。また、I/Oポ
ート18は、「A/D変換器17からのデジタル信号を
パソコン11のパラレルポート11aにTTL(tra
nsistor transistor logic)
レベルで送ること」と、「パラレルポート11aから渡
されたデジタル信号をTTLレベルでシリアル変換器1
9に送ること」とが、その役割となっている。これらの
2つの機能を満足させるために、制御信号2によりデー
タの受け渡しを効率良く行う。すなわち、パラレルポー
ト11aは、I/Oポート18が「送った温度データを
採取する」と、「取得した温度データに対して異常があ
ればI/Oポート18にそのデータを出力する」という
役割を担う。
【0024】一方、シリアル変換器19は、I/Oポー
ト18から受け取った並列のデジタル信号を直列のデジ
タル信号に変換し、これを赤外線送信部(光送信部)2
0から赤外線信号としてエアコン13側へ発信する。す
なわち、この赤外線信号(光信号)を、エアコン13の
本体付属ユニット13aに組み込まれた図外の赤外線受
信部(光受信部)で受信し、これをデジタル信号に戻し
た後、エアコン13の温度制御回路に組み込まれた設定
値変更手段(図外)を用いて、このエアコン13の温度
設定値を変更する。なお、パラレルポート11aからの
出力電圧にはバラつきがある(実測では4.74V〜
5.22V)。そこで、制御信号を分圧しただけで、A
/D変換器17の基準電圧として使用することも考えら
れる。しかしながら、これでは実際の温度と、A/D変
換器17から出力された温度データとが大きく異なるお
それがある。そこで、この対策として、A/D変換器1
7の基準電圧として使用する場合に、定電圧回路を取り
入れることも考えられる。
【0025】次に、図5〜図8に示すこの発明の第1実
施例に係る空気調和システムのフローチャートを参照
し、空気調和システム10が配備されたオフィスビルの
空調管理方法を説明する。まず、図5に示すメインルー
チンについて説明する。スタート後、まずプリンタ用の
コネクタ(パラレルポート)11aに温冷感監視モジュ
ール12が接続されていることを認識する(S10
1)。次に、この温冷感監視モジュール12の電源を投
入し(S102)、S103へ進む。ここでは後述する
タイマ1のサブルーチンが実行される。
【0026】その後、S104では、空気調和システム
10のアプリケーション(略号:APL)が終了状態に
あるか確認される。終了状態にある場合には回路を終了
する。一方、終了状態でない場合はS105へ進む。こ
こで、アプリケーションが初めての起動かが確認され
る。初めての場合には、後述するメニューの設定ルーチ
ンへと進む(S106)。一方、始めてでない場合は、
シリアル変換器19の初期化を実施する(S107)。
この初期化を行うことで、パソコン11の設定温度の変
更制御が実行可能な状態となる。
【0027】次に、温度設定メニューの変更があるか否
かが確認される(S108)。変更がある場合には、S
106のメニューの設定ルーチンへと戻る。一方、変更
がなければ、設定温度の変更制御を実行したかどうかが
確認される(S109)。実行した場合には、次のS1
10でアプリケーションが初めて起動されたものである
かが確認される。実行されていない場合はS108に戻
り、設定温度の変更制御の実行を待つ。一方、このS1
10において、アプリケーションが初めて起動されたも
のの場合には、温度データのファイルが作成される(S
111)。一方、初めてでない場合には次のS112へ
と進む。そして、S112において、前記S103と同
様にして、タイマ1のサブルーチンが実行される。さら
にその後、後述するタイマ2のサブルーチンが実行され
る(S113)。
【0028】続いて、S114では、アプリケーション
が終了したか、もしくは終了状態にあるかが確認され
る。終了状態にあるときは、温冷感監視モジュール12
の電源を切って、メインルーチンが終了する。一方、終
了状態にない場合は、S112まで戻り、タイマ1およ
びタイマ2の各サブルーチン(S112,S113)
が、順次、実行されて、アプリケーションが終了状態と
なるのを待つ。
【0029】次に、図6を参照して、タイマ1のサブル
ーチン(S103,S112)を説明する。図6に示す
ように、まずA/D変換器17の初期化を行う(S10
3a)。その後、パソコン11が温度データを入手する
と(S103b)、A/D変換器17により、この入手
データが温度値にデジタル変換される(S103c)。
続いて、このデジタル変換された温度値に異常があるか
どうかが確認される(S103d)。異常があればアプ
リケーションを終了状態にして(S103g)、メイン
ルーチンへと戻る。一方、異常がなければ、その温度値
を表示部15aに表示してからメインルーチンへと戻
る。
【0030】次に、図7を参照して、メニューの設定ル
ーチン(S106)を説明する。図7に示すように、こ
のメニューの設定ルーチンでは、まずメニューデータの
ファイルを作製する(S106a)。そして、その結果
表示の名称を入力する(S106b)。それから、測定
時間の間隔を決定する(S106c)。次いで、その決
定内容をファイルに保存し(S106d)、それからそ
の入力値に問題があるかどうか確認する(S106
e)。問題がなければメインルーチンへ戻り、問題があ
ればこのメニューの設定ルーチンをもう一度繰り返す。
【0031】次に、図8を参照して、タイマ2のサブル
ーチン(S113)を説明する。図8に示すように、こ
のタイマ2のサブルーチンでは、まずアプリケーション
が終了状態にあるか否かが確認され(S113a)、終
了状態にある場合にはそのままメインルーチンへと戻
る。一方、終了状態にない場合には、S113bにおい
て測定時間に到達したかが確認される。到達した場合に
はS113cへ進み、到達していない場合にはS113
eへと進む。S113cではパソコン11のメモリに温
度値が保存され、その後、LANを経由して、表示用パ
ソコン15にファイルが転送される(S113d)。
【0032】また、S113eでは、温度値が設定温度
の範囲を満足しているかどうかが判断され、満足してい
ればメインルーチンへ戻り、満足していなければ(温度
値−温度範囲の限界値)を演算して(S113f)、そ
の演算値をシリアル変換器19によりシリアル変換した
後、赤外線送信部20から赤外線の光信号としてエアコ
ン13側へと送信する(S113g)。このエアコン1
3側では、本体付属ユニット13aに組み込まれた赤外
線受信部がこの赤外線信号を受信し、それを再びデジタ
ル信号に変換してから、エアコン回路の設定値変更手段
を用いて、エアコン11の温度設定値を変更する(S1
13h)。
【0033】このようにして、オフィスビルの空調管理
を行うようにしたので、オフィスビルの自動空調を実現
することができる。その結果、パソコン11の省エネル
ギー運転を実現することが可能となる。しかも、温冷感
監視モジュール12を既存のパソコン11の空きコネク
タ11aに接続するとともに、このパソコン11の回路
内に、比較的簡単に作製可能な設定値変更指令手段を設
置することで、既存のパソコンを、比較的低コストでも
って、この第1実施例のパソコン11に設計変更するこ
とができる。しかも、この温度センサ16を有する温冷
感監視モジュール12が接続される空きコネクタ11a
は、前述したようにパソコン11の背面に設けられてい
るので、各部屋R1〜R3…の温度検出を、使用者の体
温等の影響を比較的受けずに、より正確に行うことがで
きる。
【0034】ここで、図9,図10のグラフを参照しな
がら、実際にこの空気調和システム10を用いて、オフ
ィスビルの空調管理を行ったときの実験結果を記載す
る。図9は、この発明の第1実施例に係る空気調和シス
テムによる各部屋の温度を示すグラフである。図10
は、この発明の第1実施例に係る空気調和システムによ
る営業1課の部屋の一日の温度変化を示すグラフであ
る。表示用パソコン15には、各部屋R1〜R3…のパ
ソコン11から、常時、温度データが採取されている。
それを表示部15aのモニタ画面に表示する。例えば、
表1のように、1998年10月20日の始業時(ここ
では9:00)から、1分間ごとの各部屋R1〜R3…
の室温を表示する。
【0035】
【表1】
【0036】また、これ以外の表示形態でもよい。例え
ば、図9のように、この日の所定時刻(ここでは9:0
2分)の各部屋R1〜R3…の温度を、棒グラフで表す
ようにしてもよい。さらに、図10のように、例えば特
定の部屋(ここでは営業1課)における始業時から就業
時までの温度変化を、線グラフとしてグラフ化するよう
にしてもよい。
【0037】次に、図11に基づいて、この発明の第2
実施例に係る空気調和システムおよび該システム用の温
冷感監視モジュールを説明する。図11は、この発明の
第2実施例に係る空気調和システムのハードウエア構成
図である。図11に示すように、この発明の第2実施例
に係る空気調和システム30は、オフィスビル内の独立
した営業1課,営業2課などの各部屋r1,r2…に配
備された温度測定専用のパソコン(データ処理機器)1
1Aと、温冷感監視モジュール12と、空調管理室Ra
に配備された大型エアコン(空気調和装置)13Aと、
各部屋r1,r2…の天井に配備されて、大型エアコン
13Aからの温風または冷風を吹き出す吹き出し口13
aと、空調管理室Raに設けられて、各パソコン11A
から送られた温度データに基づき、大型エアコン13A
の温度設定値を変更したり、その温度値をモニタ表示す
る制御・表示用のパソコン11Bとを備えている。な
お、このようにパソコン11Aは、室温を測定する専用
のパソコンである。これにより、パソコン11Aの温冷
感監視モジュール12には、シリアル変換器19や赤外
線送信部20は組み込まれていない。
【0038】この第2実施例の空気調和システム30に
おいて、測定用の各パソコン11Aから送られてきた各
部屋r1,r2…の温度データ(空調管理室Raの温度
データを含む)は、LANよりパソコン11Bに伝達さ
れる。その後は、第1実施例と略同じようにして各部屋
の温度が制御される。すなわち、温冷感監視モジュール
12の赤外線送信部20から赤外線信号が発せられ、そ
の信号を大型エアコン13Aに内蔵する赤外線受信部が
受信し、この受信した温度値に基づいて、このエアコン
13Aの設定温度が自動的に変更される。なお、大型エ
アコン13Aの稼働時は、空調管理室Raの換気扇31
を作動させた方が好ましい。その他の構成、作用および
効果は、第1実施例と略同様であるので、説明を省略す
る。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、データ処理機器の空
きコネクタに接続可能で、しかも温冷感センサ付きの温
冷感監視モジュールを具備することで、この温冷感セン
サからの検出信号に基づき、空気調和装置の温度および
/または湿度の設定値を変更するようにしたので、デー
タ処理機器が設置された屋内の自動空調を行うことがで
きる。しかも、比較的低コストで既存のデータ処理機器
をこの発明の機器に設計変更することができる。さら
に、比較的使用者の体温の影響を受けずに、屋内の温度
および/または湿度の設定値を変更することができる。
【0040】特に、請求項2および請求項4に記載の発
明によれば、設定値の変更指令信号を、光信号に変換し
て空気調和装置へ伝達するようにしたので、例えばデー
タ処理機器を移動した場合でも、新たに配線工事などを
行わずに、屋内の自動空調を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
のハードウエア構成図である。
【図2】この発明の第1実施例に係るモジュールをパソ
コンへ接続中の拡大斜視図である。
【図3】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
のネットワークを示す構成図である。
【図4】この発明の第1実施例に係るモジュールのブロ
ック図である。
【図5】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
のフローチャートである。
【図6】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
のフローチャートである。
【図7】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
のフローチャートである。
【図8】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
のフローチャートである。
【図9】この発明の第1実施例に係る空気調和システム
による各部屋の温度を示すグラフである。
【図10】この発明の第1実施例に係る空気調和システ
ムによる営業1課の部屋の一日の温度変化を示すグラフ
である。
【図11】この発明の第2実施例に係る空気調和システ
ムのハードウエア構成図である。
【符号の説明】
10,30 空気調和システム、 11,11A,11B パソコン(データ処理機器)、 11a コネクタ(パラレルポート,プリンタポー
ト)、 12 温冷感センサ、 13 エアコン(空気調和装置)、 13A 大型エアコン(空気調和装置)、 20 赤外線送信部(光送信部)、 R1〜R3…,r1,r2…,Ra 部屋(屋内)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L060 AA06 AA07 CC02 CC06 DD05 EE01 3L061 BF02 BF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の授受を行うコネクタを有するデー
    タ処理機器と、 該データ処理機器の空きコネクタに接続可能で、該デー
    タ処理機器の設置された屋内の温度および/または湿度
    を検出する温冷感センサを有する温冷感監視モジュール
    と、 前記データ処理機器が設置された屋内の空調を行う空気
    調和装置とを備え、 前記データ処理機器側には、前記温冷感センサからの検
    出信号に基づき、前記空気調和装置に温度および/また
    は湿度の設定値の変更指令を送信する設定値変更指令手
    段が設けられ、 前記空気調和装置には、前記指定値変更指令手段からの
    変更指令に基づいて、温度および/または湿度の設定値
    を変更する設定値変更手段が設けられた空気調和システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記温冷感監視モジュールには、前記設
    定値変更指令手段からの設定値の変更指令信号を光信号
    に変換して空気調和装置へ送信する光送信部を設け、該
    空気調和装置には、この光信号を受信する光受信部を設
    けた請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 【請求項3】 データ処理機器に備え付けられた空きコ
    ネクタに接続可能で、しかも該データ処理機器が設置さ
    れた屋内の温度および/または湿度を検出する温冷感セ
    ンサを内蔵した温冷感監視モジュール。
  4. 【請求項4】 前記温冷感センサに基づくデータ処理機
    器からの設定値の変更指令信号を光信号に変換し、該光
    信号を空気調和装置に設けられた光受信部へ送信する光
    送信部を有する請求項3に記載の温冷感監視モジュー
    ル。
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