JP2000144897A - スチールハウス用接合金物及びスチールハウス用構造材の接合構造 - Google Patents

スチールハウス用接合金物及びスチールハウス用構造材の接合構造

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JP2000144897A
JP2000144897A JP10319087A JP31908798A JP2000144897A JP 2000144897 A JP2000144897 A JP 2000144897A JP 10319087 A JP10319087 A JP 10319087A JP 31908798 A JP31908798 A JP 31908798A JP 2000144897 A JP2000144897 A JP 2000144897A
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structural
truss
steel house
fitting
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Susumu Shirai
進 白井
Fumihiko Kawano
文彦 川野
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Kondotec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造材の接合作業を簡略にし且つ精度良く構
造材を接合し得るスチールハウス用接合金物及びスチー
ルハウス用構造材の接合構造を提供する。 【解決手段】 同一平面内に配置される隈トラス下弦材
20と三角トラス下弦材21とを、隈トラス下弦材20
の途中部に三角トラス下弦材21の端部を突き合わせた
状態に接合する金属板からなるスチールハウス用接合金
物30であって、隈トラス下弦材20の1対の側面と上
面とに嵌合する略コ字状の嵌合支持部31を形成し、嵌
合支持部31の少なくとも一方の側面の側端から三角ト
ラス下弦材21の側面に沿って延びる取付部32を形成
し、前記取付部32の下縁部から三角トラス下弦材21
の下面側へ延びる下部支持フランジ33を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、スチールハウスを
構成する構造材を接合するためのスチールハウス用接合
金物及びスチールハウス用構造材の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の骨組を構成する構造材を
軽量型鋼で構成したスチールハウスが、耐震性及び耐久
性に優れていることから、枠組壁構造を更に進化させた
工法として脚光を浴びている。通常、スチールハウスを
構成する構造材は、金属板からなる接合金物を介してタ
ップネジで接合されている。例えば、図9に示すよう
に、隈トラス下弦材100の途中部に同一平面内に配置
される2本の三角トラス下弦材101の端部を突き合わ
せた状態に接合する場合には、途中部を折曲させた2枚
の接合金物102を用いて接合されている。具体的に
は、先ず隈トラス下弦金物100の側面に接合金物10
2の一方の取付部103を万力にて仮止めするととも
に、接合金物102の他方の取付部103に三角トラス
下弦材102の側面を万力にて仮止めし、取付位置を再
度確認しながら微調整した後、取付部103に形成した
貫通孔104にタップネジを挿通させて接合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記接合金物102
は、製作が容易でしかもコンパクトに保管できるが、こ
の接合金物を用いて構造材を接合する場合には、前述の
ように接合手順が複雑で、接合作業が大変煩雑になると
ともに、多くの作業時間を要するという問題がある。ま
た、接合金物102の取付部103が平坦なので、隈ト
ラス下弦材100に万力にて仮止めした接合金物102
を三角トラス下弦材101に万力にて仮止めする際に、
三角トラス下弦材101を手で支持しながら両者を上下
方向に位置合わせする必要があり、多くの労力を必要と
するとともに、上下方向に対する位置決め精度にバラツ
キが発生し易いという問題がある。
【0004】本発明の目的は、構造材の接合作業を簡略
にし且つ精度良く構造材を接合し得るスチールハウス用
接合金物及びスチールハウス用構造材の接合構造を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用】請求項1に
係るスチールハウス用接合金物は、同一平面内に配置さ
れる第1構造材と第2構造材とを、第1構造材の途中部
或いは端部に第2構造材の端部を突き合わせた状態に接
合する金属板からなるスチールハウス用接合金物であっ
て、前記第1構造材の1対の側面と上面とに嵌合する略
コ字状の嵌合支持部を形成し、前記嵌合支持部の少なく
とも一方の側面の側端から第2構造材の側面に沿って延
びる取付部を形成し、前記取付部の下縁部から第2構造
材の下面側へ延びる下部支持フランジを形成したもので
ある。
【0006】このスチールハウス用接合金物において
は、嵌合支持部を第1構造材に嵌合させてから、嵌合位
置を第1構造材の長手方向に微調整して、接合金物を第
1構造材に対して位置決めするとともに、下部支持フラ
ンジ上に第2構造材を載置して、接合金物を第2構造材
に対して位置決めし、この状態でタップネジにより接合
金物を第1構造材及び第2構造材に接合することにな
る。このように嵌合支持部を第1構造材に嵌合させて、
接合金物を第1構造材に位置決め固定するので、万力等
を用いることなく、接合金物を第1構造材の適正な位置
に容易に且つ精度良く位置決め仮固定できる。また、下
部支持フランジに第2構造材の端部を載置することで、
接合金物を第2構造材の適正な位置に容易に且つ精度良
く位置決めできる。しかも、第2構造材と接合金物とを
万力等により仮固定する場合でも、第2構造材の端部を
人手により支持する必要がないので、仮固定のための作
業労力を軽減できる。
【0007】請求項2記載のスチールハウス用接合金物
は、請求項1記載の接合金物において、前記第1構造材
の途中部或いは端部に、第1構造材を挟んでその両側に
2本の第2構造材を第1構造材に突き合わせた状態に接
合すべく、嵌合支持部の他方の側面の側端から他方の第
2構造材の側面に沿って延びる取付部を形成し、該取付
部に他方の第2構造材の下面側へ延びる下部支持フラン
ジを形成したものである。この接合金物においては、嵌
合支持部を第1構造材に嵌合させて位置決めさせてか
ら、2つの下部支持フランジに対して第2構造材の端部
をそれぞれ載置して位置決めできるので、請求項1記載
の接合金物と同様に、接合金物を第1構造材及び第2構
造材の適正な位置に、容易に且つ精度良く位置決めでき
るとともに、接合金物を第2構造材に仮固定するときに
おける作業労力を軽減できる。
【0008】請求項3記載のスチールハウス用接合金物
は、請求項1又は2記載の接合金物において、前記取付
部の上縁部に第2構造材の上面側へ延びる上部支持フラ
ンジを形成したものである。このように上部支持フラン
ジを形成し、上下のフランジ間に第2構造材を挟持させ
ると、第2構造材の端部が不用意に上下移動することを
規制でき、しかも接合金物と第2構造材との結合強度を
向上できる。
【0009】請求項4記載のスチールハウス用接合金物
は、請求項1〜3のいずれか1項記載の接合金物におい
て、前記嵌合支持部に第1構造材に設けた位置決め用の
ビス孔に対応させて、一端側を開放させた位置決めスリ
ットを形成したものである。この場合には、接合金物の
位置決めスリットの奥部が位置決め用のビス孔に合致す
るように嵌合支持部を第1構造材に嵌合させることで、
接合金物が第1構造材に位置決めされる。このため、例
えば、位置決め用ビス孔にビスを緩めに締結するととも
に、嵌合支持部を第1構造材に嵌合させた状態で、接合
金物を第1構造材の長手方向に移動させて、該ビスのネ
ジ部に位置決めスリットの奥端部を係合させて、接合金
物を第1構造材に位置決めしてから、該ビスを嵌合支持
部に締結することで、接合金物を第1構造材の適正な位
置に精度良く仮固定できる。
【0010】請求項5記載のスチールハウス用接合金物
は、請求項1〜4のいずれか1項記載の接合金物におい
て、前記第1構造材が隈トラス下弦材であり、第2構造
材が三角トラス下弦材であるものである。このように構
成すると、請求項1〜4のいずれか1項記載の接合金物
を用いて、隈トラス下弦材と三角トラス下弦材とを精度
良く接合できる。
【0011】請求項6に係るスチールハウス用構造材の
接合構造は、前記請求項1〜5のいずれか1項記載の接
合金物を用い、第1構造材の途中部或いは端部に嵌合支
持部を嵌合させて接合し、下部支持フランジに第2構造
材の端部を載置して、取付部を第2構造材の側面に接合
し、第1構造材の途中部或いは端部に第2構造材の端部
を突き合わせた状態に接合してなるものである。この接
合構造においては、請求項1〜5のいずれか1項記載の
接合金物を用いているので、接合金物を第1構造材及び
第2構造材の適正な位置に、容易に且つ精度良く仮固定
できるとともに、接合金物を第2構造材に仮固定すると
きにおける作業労力を軽減できる。
【0012】請求項7記載のスチールハウス用構造材の
接合構造は、請求項6記載の接合構造において、前記第
1構造材に接合金物の取付位置に対応させて位置決め用
のビス孔を形成し、嵌合支持部に該ビス孔に対応させ
て、一端側を開放させて位置決めスリットを形成し、ビ
ス孔に締結されるビスのネジ部を位置決めスリットの奥
端部に係合させた状態で、嵌合支持部を該ビスによりビ
ス止めすることで、接合金物を第1構造材に位置決め仮
固定するものである。この接合構造においては、簡単な
作業により接合金物を第1構造材の適正な位置に精度良
く仮固定できる。また、工場において位置決め用のビス
孔に予めビスを締結させておくと、ビスの紛失も防止で
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、スチー
ルハウス1の骨組は、基本的には、基礎に対して鉛直方
向に立設固定した複数の柱材2と、複数の柱材2の上端
部にわたって架設した前後の桁材3及び左右の桁材4
と、前後の桁材3上に長さ方向に一定間隔おきに架設し
た複数の三角トラス5と、前後の桁材4の右部に架設し
た台形トラス6と、台形トラス6と桁材3、4の右部間
に架設した隈トラス7及び三角トラス8と、隈トラス7
と桁材3、4の右部間に架設した三角トラス9とを備え
ている。但し、スチールハウス1の骨組構造は、外観形
状に応じて任意に設定可能である。
【0014】このスチールハウス1の骨組として使用さ
れる構造材は、図2(a)に示すようなリップ付き溝型
鋼からなる構造材10や、図2(b)に示すように、リ
ップ付き溝型鋼11に溝型鋼12を嵌合させ、溝型鋼1
2のウェブ部12aやフランジ部12bをリップ付き溝
型鋼11のリップ部11aやフランジ部11bにタップ
ネジ13で固定した閉断面状の構造材14で構成されて
いる。
【0015】スチールハウス1を構成する複数の構造材
は、使用部位等に適合する接合金物を用いて接合されて
いるが、本発明は、図1、図3に示すように、隈トラス
7のうちの略水平に配置される隈トラス下弦材20(第
1構造材に相当する)に対して、隈トラス7の接合され
る2組の三角トラス9のうちの略水平に配置される2本
の三角トラス下弦材21(第2構造材に相当する)を結
合するのに好適な接合金物30に係るものなので、他の
接合金物の詳細な説明は省略する。また、スチールハウ
ス1の前側と後側に設けられる隈トラス下弦材20と三
角トラス下弦材21とは対称に配置されるので後側のも
のについて説明する。
【0016】図3、図4に示すように、隈トラス下弦材
20は、その後端部が後部桁材3と右部桁材4との結合
部上に固定され、後部桁材3と右部桁材4とに対して約
45°の傾斜角度で略水平に斜め前方へ延設され、その
前端部は前後の桁材3上に架設された台形トラス6の下
弦材22の途中部の右側面に接合されている。隈トラス
下弦材20の上面には、接合金物30の取付位置に対応
する位置、即ち隈トラス下弦材20と後述する2本の三
角トラス下弦材21の中心線の交点位置に図示外のビス
孔が形成され、このビス孔にはビス23が締結されてい
る。ビス23は、施工現場においてビス孔に締結しても
よいが、紛失等を防止するため、隈トラス下弦材20を
工場にて製作する際に予め締結させておくことが好まし
い。但し、ビス孔及びビス23に代えて、けがき線等の
マーキングにより、接合金物30の取付位置を特定して
もよい。
【0017】2本の三角トラス下弦材21は、隈トラス
下弦材20の長さ方向の途中部から略水平に後方及び右
方へ延びる構造材であり、その後端部及び右端部は後部
桁材3と右部桁材4とにそれぞれ載置固定されている。
つまり2本の三角トラス下弦材21は隈トラス下弦材2
0と同一平面内において隈トラス下弦材20を挟んでそ
の両側に約45°の傾斜角度で傾斜状に、且つ一端部を
隈トラス下弦材20の途中部に突き合わせた状態に配置
されている。
【0018】このスチールハウス1においては、2本の
三角トラス下弦材21と後部桁材3及び右部桁材4とを
正方形状に接合し、その一方の対角線上に隈トラス下弦
材20を接合した構成を採用することで、横方向への荷
重に対する強度を向上させているが、2本の三角トラス
下弦材21と後部桁材3及び右部桁材4とを長方形状に
接合し、その一方の対角線上に隈トラス下弦材20を接
合する構成を採用することも可能である。
【0019】接合金物30は、1枚の金属板をプレス成
形などにより折曲して製作したもので、図4〜図7に示
すように、隈トラス下弦材20の上面と左右の側面とに
上方より嵌合する断面略コ字状の嵌合支持部31が設け
られ、嵌合支持部31の左右の側壁31aの後端部には
2本の三角トラス下弦材21の側面に沿って延びる2つ
の取付部32が一体的に形成され、取付部32の下縁部
には三角トラス下弦材21の下側へ延びる下部支持フラ
ンジ33が形成されている。但し、取付部32の上縁部
に三角トラス下弦材21の上側へ延びるフランジを形成
し、上下のフランジを三角トラス下弦材21に側方より
嵌合させて、接合金物30に三角トラス下弦材21を仮
止めできるように構成してもよい。嵌合支持部31の側
壁31aの高さは、隈トラス下弦材20の高さよりも多
少短めに設定したが、略同じに設定してもよい。また、
嵌合支持部31の左右の側壁31a間の距離は隈トラス
下弦材20の側面間の距離と略同じに設定され、嵌合支
持部31を隈トラス下弦材20に嵌合させることで、接
合金物30の左右方向への位置決めが自然になされるよ
うに構成されている。
【0020】嵌合支持部31の左右の側壁31aには4
つの貫通孔34が形成され、嵌合支持部31の上壁31
bにはビス23に対応させて位置決めスリット35が形
成され、ビス23を緩めて位置決めスリット35の奥部
にビス23のネジ部を係合させてからビス23を再度締
結することで、接合金物30を隈トラス下弦材20に対
して位置決め仮固定できるように構成されている。但
し、隈トラス下弦材20の上面や側面にビス孔を形成す
るとともに、嵌合支持部31の側壁31aや上壁31b
に位置決め孔を形成し、ビス孔に対して位置決め孔を合
致させた状態でビス23を螺合させ、接合金物30を隈
トラス下弦材20に対して位置決め仮固定してもよい。
【0021】次に、接合金物30を用いた隈トラス下弦
材20に対する2本の三角トラス下弦材21の接合方法
について簡単に説明する。先ず、隈トラス下弦材20に
嵌合支持部31を上方より嵌合させて接合金物30を隈
トラス下弦材20に取付けるとともに、少なくとも接合
金物20の板厚分だけビス23を緩めて、接合金物30
の取付位置を隈トラス下弦材20に沿って移動させ、接
合金物20の位置決めスリット35の奥部にビス23の
ネジ部を係合させてからビス23を締結し、接合金物3
0を隈トラス下弦材20に位置決め仮固定する。
【0022】次に、下部支持フランジ33上に一方の三
角トラス下弦材21の端部を載置して、位置調整しなが
ら万力等で仮止め固定し、他方の三角トラス下弦材21
に関しても同様に、その端部を下部支持フランジ33上
に載置して、位置調整しながら万力等で仮止め固定す
る。こうして、接合金物30を位置決め仮固定した状態
で、嵌合支持部31の側面31aに片面4本、計8本の
タップネジ36を締結して嵌合支持部31を隈トラス下
弦材20に接合するとともに、1対の取付部32に4本
のタップネジ36をそれぞれ締結して、接合金物30に
2本の三角トラス下弦材21を接合し、接合金物30を
介して隈トラス下弦材20の途中部に2本の三角トラス
下弦材21を接合することになる。
【0023】このように、接合金物30においては、ビ
ス23のネジ部を位置決めスリット35の奥部に係合さ
せることで、隈トラス下弦材20に対する接合金物30
の位置決めが容易且つ高精度に行え、しかも接合金物3
0の下部支持フランジ33上に三角トラス下弦材21の
端部を載置した状態で、接合金物30に三角トラス下弦
材21を接合できるので、隈トラス下弦材20と三角ト
ラス下弦材21の接合作業を能率的に行える。
【0024】尚、本実施例では、隈トラス下弦材20に
対して2本の三角トラス下弦材21を接合する接合金物
30について説明したが、スチールハウス1における他
の構造材を接合する接合金物に対しても本発明を適用で
きる。具体的な接合パターンとしては、例えば、図8
(a)に示す接合金物30Aのように、嵌合支持部31
の一方の側壁の一端にのみ取付部32を形成し、第1構
造材40の途中部或いは端部に1本の第2構造材41を
接合したり、図8(b)に示す接合金物30Bのよう
に、嵌合支持部31の一方の側壁の両端部に取付部32
をそれぞれ形成し、第1構造材40の途中部或いは端部
に2本の第2構造材41を接合したり、図8(c)に示
す接合金物30Cのように、嵌合支持部31の2つの側
壁の反対側の端部に取付部32をそれぞれ形成し、第1
構造材40の途中部或いは端部に2本の第2構造材41
を接合したり、図8(d)に示す接合金物30Dのよう
に、嵌合支持部31の一方の側壁の両端部と他方の側壁
の一方の端部に取付部32をそれぞれ形成し、第1構造
材40の途中部或いは端部に3本の第2構造材41を接
合したり、図8(e)に示す接合金物30Eのように、
嵌合支持部31の2つの側壁の両端部に取付部32をそ
れぞれ形成し、第1構造材40の途中部或いは端部に4
本の第2構造材41を接合したりすることが可能であ
る。尚、本実施例では、水平面内に配置される複数本の
構造材を接合金物30で接合する場合について説明した
が、鉛直面内や傾斜面内に配置される複数本の構造材を
接合する場合でも、接合金物30を用いて同様に接合で
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るスチールハウス用接合金物
によれば、嵌合支持部を第1構造材に嵌合させて、接合
金物を第1構造材に位置決め固定するので、万力等を用
いることなく、接合金物を第1構造材の適正な位置に容
易に且つ精度良く仮固定できる。また、下部支持フラン
ジに第2構造材の端部を載置することで、接合金物を第
2構造材の適正な位置に容易に且つ精度良く位置決めで
きる。しかも、第2構造材と接合金物とを万力等により
仮固定する場合でも、第2構造材の端部を人手により支
持する必要がないので、仮固定のための作業労力を軽減
できる。
【0026】請求項2記載のように、嵌合支持部の2つ
の取付部を設けると、1つの接合金物により、2本の第
2構造材を第1構造材に接合できる。しかも、請求項1
記載の接合金物と同様に、接合金物を第1構造材及び第
2構造材の適正な位置に容易に且つ精度良く仮固定でき
るとともに、接合金物を第2構造材に仮固定するときに
おける作業労力を軽減できる。請求項3記載のように、
取付部の上縁部に第2構造材の上面側へ延びる上部支持
フランジを形成すると、上下のフランジ間に第2構造材
を挟持させることが可能となり、第2構造材の端部が不
用意に上下移動することを規制でき、しかも接合金物と
第2構造材との結合強度を向上できる。
【0027】請求項4記載のように、嵌合支持部に第1
構造材に設けた位置決め用のビス孔に対応させて、一端
側を開放させた位置決めスリットを形成すると、嵌合支
持部を第1構造材に嵌合させてその長手方向に移動させ
るという簡単な操作で、接合金物を第1構造材の適正な
位置に精度良く仮固定することが可能となる。請求項5
記載のように、第1構造材が隈トラス下弦材であり、第
2構造材が三角トラス下弦材である場合には、隈トラス
下弦材と三角トラス下弦材とを精度良く接合できるの
で、スチールハウスの強度を向上できる。
【0028】請求項6に係るスチールハウス用構造材の
接合構造によれば、請求項1〜5のいずれか1項記載の
接合金物を用いているので、接合金物を第1構造材及び
第2構造材の適正な位置に容易に且つ精度良く仮固定で
きるとともに、接合金物を第2構造材に仮固定するとき
における作業労力を軽減できる。請求項7記載のよう
に、第1構造材の位置決め用のビス孔に締結したビス
と、接合金物に形成した位置決めスリットとを用いて両
者を位置決めすると、嵌合支持部を第1構造材に嵌合さ
せてその長手方向に移動させるという簡単な操作で、接
合金物を第1構造材の適正な位置に精度良く仮固定する
ことが可能となる。また、工場において位置決め用のビ
ス孔に予めビスを締結させておくと、ビスの紛失も防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスチールハウスの全体構成図
【図2】 スチールハウスに使用する構造材の説明図
【図3】 スチールハウス要部の構成を示す斜視図
【図4】 接合金物付近の斜視図
【図5】 接合金物の平面図
【図6】 接合金物の側面図
【図7】 接合金物の正面図
【図8】 他の実施例の接合金物を用いた構造材の接合
パターンの説明図
【図9】 従来のスチールハウスにおける構造材の接合
構造を示す斜視図
【符号の説明】 1 スチールハウス 2 柱材 3 桁材 4 桁材 5 三角トラス 6 台形トラス 7 隈トラス 8 三角トラス 9 三角トラス 10 構造材 11 リップ付き
溝型鋼 11a リップ部 11b フランジ部 12 溝型鋼 12b フランジ部 12a ウェブ部 13 タップネジ 14 構造材 20 隈トラス下弦材 21 三角トラス
下弦材 22 下弦材 23 ビス 30 接合金物 31 嵌合支持部 31a 側壁 31b 上壁 32 取付部 33 下部支持フ
ランジ 34 貫通孔 35 位置決めス
リット 36 タップネジ 30A 接合金物 40 第1構造材 41 第2構造材 30B 接合金物 30C 接合金物 30D 接合金物 30E 接合金物
フロントページの続き (72)発明者 川野 文彦 大阪府大阪市西区境川2丁目2番90号 コ ンドーテック株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA14 AA32 AB05 AB10 AB16 AC15 AC17 AG14 BB11 BB13 BB22 BB25 BB37 BC02 BC09 BD01 BE02 BF01 CA02 CA14 CA92 EA01 EA08 EA16 EA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面内に配置される第1構造材と第
    2構造材とを、第1構造材の途中部或いは端部に第2構
    造材の端部を突き合わせた状態に接合する金属板からな
    るスチールハウス用接合金物であって、 前記第1構造材の1対の側面と上面とに嵌合する略コ字
    状の嵌合支持部を形成し、 前記嵌合支持部の少なくとも一方の側面の側端から第2
    構造材の側面に沿って延びる取付部を形成し、 前記取付部の下縁部から第2構造材の下面側へ延びる下
    部支持フランジを形成した、 ことを特徴とするスチールハウス用接合金物。
  2. 【請求項2】 前記第1構造材の途中部或いは端部に、
    第1構造材を挟んでその両側に2本の第2構造材を第1
    構造材に突き合わせた状態に接合すべく、嵌合支持部の
    他方の側面の側端から他方の第2構造材の側面に沿って
    延びる取付部を形成し、該取付部に他方の第2構造材の
    下面側へ延びる下部支持フランジを形成した請求項1記
    載のスチールハウス用接合金物。
  3. 【請求項3】 前記取付部の上縁部に第2構造材の上面
    側へ延びる上部支持フランジを形成した請求項1又は2
    記載のスチールハウス用接合金物。
  4. 【請求項4】 前記嵌合支持部に第1構造材に設けた位
    置決め用のビス孔に対応させて、一端側を開放させた位
    置決めスリットを形成した請求項1〜3のいずれか1項
    記載のスチールハウス用接合金物。
  5. 【請求項5】 前記第1構造材が隈トラス下弦材であ
    り、第2構造材が三角トラス下弦材である請求項1〜4
    のいずれか1項記載のスチールハウス用接合金物。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれか1項記載の
    接合金物を用い、第1構造材の途中部或いは端部に嵌合
    支持部を嵌合させて接合し、下部支持フランジに第2構
    造材の端部を載置して、取付部を第2構造材の側面に接
    合し、第1構造材の途中部或いは端部に第2構造材の端
    部を突き合わせた状態に接合してなるスチールハウス用
    構造材の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記第1構造材に接合金物の取付位置に
    対応させて位置決め用のビス孔を形成し、嵌合支持部に
    該ビス孔に対応させて、一端側を開放させて位置決めス
    リットを形成し、ビス孔に締結されるビスのネジ部を位
    置決めスリットの奥端部に係合させた状態で、嵌合支持
    部を該ビスによりビス止めすることで、接合金物を第1
    構造材に位置決め仮固定する請求項6記載のスチールハ
    ウス用構造材の接合構造。
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