JP2000144756A - 建築物の基礎の作成方法 - Google Patents

建築物の基礎の作成方法

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JP2000144756A
JP2000144756A JP10314542A JP31454298A JP2000144756A JP 2000144756 A JP2000144756 A JP 2000144756A JP 10314542 A JP10314542 A JP 10314542A JP 31454298 A JP31454298 A JP 31454298A JP 2000144756 A JP2000144756 A JP 2000144756A
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ground
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Shuichi Nagataki
周一 永滝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎形成部分の掘削作業を正確に簡単に行う
ことができず、基礎を設ける位置の位置精度を高めるこ
とができない。 【解決手段】 建築物の基礎を形成するための基礎形成
部分に対応する地盤表面を除いた地盤表面上にコンクリ
ートなどによる地盤表面被覆層13を設けた後に、当該
地盤表面被覆層が設けられていない部分の地盤を掘削し
て上記基礎形成部分を形成し、その後、この基礎形成部
分にコンクリートを打設して建築物の基礎を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の杭基礎
部などの基礎の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、例えば、杭基礎部及びこの杭基
礎部と連続する地中梁部とから成る建築物の基礎を作成
する場合の施工工程を、図9〜図14に基づいて説明す
る。まず、建築物の基礎を構成する杭及び地中梁の位置
を出す。次に、図9に示すように、複数の杭位置に、杭
打機で場所打コンクリート杭2を作成する。これはよく
知られているように、杭打機で地盤中に穴2sをあけ、
その中に杭主筋2aを配置してコンクリートを打設する
ことによって作成される。尚、穴2sの上部は埋め戻し
2fされる。また、この場合、杭頭2tの品質を保つた
め、杭頭部分においてコンクリートを余盛し、後述する
ように、この余盛コンクリート部分2bをはつるように
している。次に、図10,図13に示すように、杭基礎
部のフーチング部及びこのフーチング部と連続する地中
梁部を形成する位置の地盤を掘削して、フーチング部形
成部分3及び地中梁部形成部分4を形成する。そして、
上述したように、杭頭の余盛コンクリート部分2bをは
つり、フーチング部形成部分3及び地中梁部形成部分4
の底面に薄いコンクリート層5(捨てコンクリート)を
設ける(図11,図13参照)。フーチング部形成部分
3の底面に設けた薄いコンクリート層5の上にはフーチ
ング部及び柱形状の墨出しが行われ、地中梁部形成部分
4の底面に設けた薄いコンクリート層5の上には地中梁
部の墨出しが行われる。次に、フーチング部形成部分3
においては、図12に示すように、上記薄いコンクリー
ト層5の上にベース配筋6を設けて、杭頭2tの杭主筋
2aに柱配筋7を取り付け、かつ、フーチング部の墨に
合わせて、ベース配筋6の周囲を囲むように型枠8を設
置する。また、地中梁部形成部分4においても、図14
に示すように、上記薄いコンクリート層5の上に地中梁
鉄筋受架台9(または足場)を設置してこの地中梁鉄筋
受架台9を利用して、地中梁構体10を配筋して組み立
てる。そして、組み立てた地中梁構体10の両側に、地
中梁部の墨に合わせて型枠を設置する。尚、図14中、
11は仮設通路、12は仮設昇降階段であり、これら
は、地中梁構体10の組立て作業用の仮設物である。そ
して、上記各型枠内にコンクリートを流し込んで、杭基
礎部のフーチング部と地中梁部とを作成する。その後、
各型枠を撤去,あるいは組み付けたまま、完成したフー
チング部の周囲及び地中梁部の両側に土砂を埋戻す。最
後に、地盤表面上に薄いコンクリート層や砂利層などを
設けて、その上に配筋した後、床(土間)コンクリート
を打設する。
【0003】また、従来、特開平4−49332号公報
に示されるように、地中梁部形成部分を形成する場合、
当該地中梁部形成部分に対応する部分の地盤を改良した
後に、当該地中梁部形成部分を形成するようにした工法
がある。これによれば、地中梁部形成部分において、土
砂の埋戻し作業が不要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の建築物の基礎の作成方法によれば、建築物の建
築位置の周囲に、ある基準を決め、この基準より杭の中
心位置やフーチング部形成部分,地中梁部形成部分の位
置を、糸などを張って出している。しかし、地盤1上に
は墨を打てないので、フーチング部形成部分,地中梁部
形成部分などの基礎形成部分の掘削作業を正確に行うこ
とができなかった。また、地盤1上には墨を打てず、ま
た、上記糸は、実際の杭打時やフーチング部,地中梁部
の施工時には撤去されたり、位置が狂う場合があるの
で、実際の杭基礎や地中梁の施工にあたっては、適時上
記基準より、杭の中心位置やフーチング,地中梁など基
礎の位置を確認しながら作業を進めなければならず、確
認の際ごとの誤差が出る可能性があった。よって、基礎
形成部分の掘削作業を正確に行うことができないととも
に、基礎を設ける位置の位置精度を高めることが困難で
あった。
【0005】本願発明は上述した課題を解消するために
なされたもので、基礎形成部分の掘削作業を正確に簡単
に行うことができるとともに、基礎を設ける位置の位置
精度を高めることができる建築物の基礎の作成方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1に係
る建築物の基礎の作成方法は、建築物の基礎を形成する
ための基礎形成部分に対応する地盤表面を除いた地盤表
面上にコンクリートなどによる地盤表面被覆層を設けた
後に、当該地盤表面被覆層が設けられていない部分の地
盤を掘削して上記基礎形成部分を形成し、その後、この
基礎形成部分にコンクリートを打設して建築物の基礎を
作成するようにした。請求項2では、少なくとも上記基
礎形成部分に対応する部分の地盤を改良した後に、上記
基礎形成部分に対応する地盤表面を除いた地盤表面上に
上記地盤表面被覆層を設けるようにした。請求項3で
は、上記基礎形成部分は、杭基礎部及びこの杭基礎部と
連続する地中梁部を形成するための杭基礎部形成部分及
び地中梁部形成部分とした。
【0007】
【発明の実施の形態】・実施の形態1 本実施の形態1による建築物の基礎の作成方法は、建築
物の基礎としての杭基礎部及び地中梁部を形成するため
の杭基礎部形成部分及びこの杭基礎部形成部分と連続す
る地中梁部形成部分に対応する地盤表面を除いた地盤表
面上にコンクリートを打設して地盤表面被覆層を設けた
後に、当該地盤表面被覆層が設けられていない部分の地
盤を掘削して上記杭基礎部形成部分及び地中梁部形成部
分を形成し、その後、この杭基礎部形成部分及び地中梁
部形成部分にコンクリートを打設して建築物の基礎を作
成するようにしたものである。以下、図1ないし図8に
基づいて本発明の実施の形態1による建築物の基礎の作
成方法を詳説する。尚、図11〜図14の従来技術で説
明した構成部分と同一部分は同一符号を付している。
【0008】まず、建築物を立てる地盤1において、建
築物の基礎としての杭基礎部及び地中梁部を形成するた
めの杭基礎部形成部分及びこの杭基礎部形成部分と連続
する地中梁部形成部分に対応する地盤表面を除いた地盤
表面にコンクリート(捨てコンクリート)を打設して地
盤表面被覆層を設ける。具体的には、図1に示すよう
に、まず、建築物を立てる地盤1全体を、打設するコン
クリートの厚さ分だけ数十mm掘削(根切)する。尚、
この場合、地盤1に自立性があれば地盤改良を行う必要
がないが、自立性がない地盤1の場合は予め地盤全体の
地盤改良を行っておく(地盤改良とは、例えば、地盤面
を転圧して地盤を硬くしたり、セメント系,石灰系の材
料を地盤の土と混ぜ合わせて地盤を硬くしたりすること
をいう)。例えば、地盤1が「関東ローム層」であれ
ば、地盤改良を行う必要がない場合が多い。そして、杭
及び地中梁の位置を出す。この位置出しは、ある基準を
決め、この基準より杭の中心位置やフーチング部形成部
分,地中梁部形成部分の位置を、糸などを張って出す。
上記位置出しは、数十mm掘削した地盤表面1A上にお
いて、杭が設けられる中心位置の周囲に杭径D1より大
きい径D2をとってフーチング部形成部分の位置出しを
行い、この位置に基づいて型枠8Aを設置する。また、
地中梁が設置される位置の両側に地中梁の巾W1より大
きい巾W2をとって地中梁部形成部分の位置出しを行
い、この位置に基づいて型枠8Bを設置する(従って、
最終的には、径D2のフーチング部,巾W2の地中梁部
が作成されることになる)。上記のように型枠8A,8
Bを設置した後に、図2に示すように、型枠8A,8B
の外側にコンクリートを打設して、地盤表面被覆層13
を設ける。即ち、建築物を立てる地盤1全体を均等に若
干掘削した後、この掘削後の地盤表面1Aにおいて、図
2に示すように、杭基礎部形成部分及びこの杭基礎部形
成部分と連続する地中梁部形成部分に対応する地盤表面
1A部分を区画するように型枠8A,8Bを設置して、
上記杭基礎部形成部分及び地中梁部形成部分に対応する
地盤表面を除いた地盤表面1A上にコンクリートを打設
して地盤表面被覆層13を設ける。上記地盤表面被覆層
13を設けた後は、基準線Xを当該地盤表面被覆層13
の上に移す。つまり、上記ある基準より計測して図2に
示すように上記杭基礎部形成部分及び地中梁部形成部分
の近くの地盤表面被覆層13の上に基準線Xを墨出しす
る。そして、以後、実際の杭基礎や地中梁の施工作業
は、上記地盤表面被覆層13の上に打った基準線Xに基
づいて位置を確認しながら行う。また、基準線Xによ
り、柱,壁位置の墨出しも行う。
【0009】次に、図3,図5に示すように、地盤表面
被覆層13が設けられていない部分の地盤を、地盤表面
被覆層13に沿って、アースオーガーなどの杭打機30
およびバックホーなどの掘削機40で地盤を地盤表面1
Aに対してほぼ垂直に掘削することにより、杭基礎部形
成部分23や地中梁部形成部分24を形成する。
【0010】手順としては、まず、図3に示すように、
杭打機30で杭基礎部形成部分23を形成する。この場
合、まず、径D2のドリルで掘削してフーチング部形成
部分23Bを形成し、その後、基準線Xに基づいて杭位
置を再確認した後、径D1のドリルに換えて杭形成部分
23Aを形成する。次に、図4に示すように、杭基礎部
形成部分23の杭形成部分23A内に、複数の杭主筋2
x(鉄筋)を帯筋(フープ筋)で巻いて作成した杭構体
を配置し、コンクリートを打設して杭2を形成する(杭
頭処理する場合は、杭主筋2xを継ぐ場合がある)。
尚、杭形成部分23Aにコンクリートを打設する場合、
杭形成部分23Aとフーチング部形成部分23Bとの境
できっちりとコンクリートの打設を止めるのは困難であ
るし、また、必然性もないので、フーチング部形成部分
23Bの底面にも薄いコンクリート層5(捨てコンクリ
ート)が打設されるようにする。尚、杭頭2tの余盛コ
ンクリートは行わない(泥水を使用する場合は、バキュ
ームなどで杭頭コンクリートを除去する)。さらに、フ
ーチング部形成部分23Bの内側面地肌23sから乾い
た土砂等がくずれて底面に溜まっても、この土砂等がフ
ーチング部形成部分23Bに打設するコンクリートと混
ざらないように、フーチング部形成部分23Bの内面
(内側面,底面の両方あるいは少なくとも内側面)側に
は、フーチング部形成部分23Bの内面とフーチング部
形成部分23Bに打設されるコンクリートとの縁を切る
ための縁切り材14としてのシートなどを取り付けてお
く。
【0011】次に、図5に示すように、掘削機40で地
中梁部形成部分24を形成した後、図6に示すように、
予め地中梁主筋10a,帯筋10bで組んでおいた地組
の地中梁構体10A(例えば、現場内や現場の近くで直
接、地面の上で主筋,帯筋を組んで作成した地中梁)
を、形成した地中梁部形成部分24内に設置する。この
場合、図7に詳細を示すように、地中梁部形成部分3の
上縁両側にスペーサ15,15を介して掛け渡した支持
用鉄筋16(カンザシ筋)で、地組の地中梁構体10A
の底が地中梁部形成部分24の底面より離れるように地
組の地中梁構体10Aを吊架する。尚、上記同様の縁切
り材14としてのシートなどを地中梁部形成部分24の
内面側に取り付けておく。この縁切り材14は、上記型
枠8Bをそのまま付けている場合は、型枠8Bに木材8
bなどで釘止めすればよいし、型枠8Bをはずしている
場合は、コンクリート釘などで止めればよい。
【0012】その後、図4のように、杭頭2tより突出
する杭主筋2xに帯筋2y(フープ筋)を巻く。この
時、ベース配筋は行わない。そして、RC柱を立てる場
合は、杭主筋2xの上端に本来の柱筋(図示せず)の下
端を突き合わせて溶接などで接続しておく。即ち、構造
上、杭頭2t部分を基礎及び柱として考えて、杭主筋2
xを直接に柱筋につなぐようにして、杭主筋2xが柱筋
を兼ねるように構成している。つまり、杭頭2tに植設
した杭主筋2xそのものを柱の主筋として用いるように
する。尚、鉄骨柱を立てる場合は、アンカーボルト2z
(図8)が地盤表面被覆層13より上に長く突出するよ
う配設しておく。
【0013】以上の工程が終了したら、図8に示すよう
に、地中梁構体10Aの主筋10a同士を鉄筋10cで
接続する。この場合、地中梁構体10Aの主筋10aと
これをつなぐ鉄筋10cは、継ぎ手部材10dを用いた
り、重ね継手,溶接,圧接などで接続する。尚、鉄筋1
0cと杭主筋2xは接続しない。
【0014】その後、地盤表面被覆層13の上に配筋
(土間配筋)して、フーチング部形成部分23B内及び
地中梁部形成部分24内にコンクリートを打設すること
により、フーチング部及び地中梁部が形成され、杭基礎
部及び地中梁部とから成る基礎が作成されることにな
る。最後に、床(土間)コンクリートを打設する(尚、
フーチング部,地中梁部,及び床(土間)のコンクリー
トを同時に打設するようにしてもよい)。
【0015】上記実施の形態1によれば、以下のような
効果が得られる。 (1)杭基礎形成部分23のフーチング部形成部分23
Bや地中梁形成部分24など基礎形成部分の掘削作業
は、地盤表面被覆層13が設けられていない部分の地盤
を地盤表面被覆層13に沿って地盤表面1Aに対してほ
ぼ垂直に掘削するだけなので、掘削作業を簡単に正確に
行えるとともに、形成される杭基礎部形成部分23のフ
ーチング部形成部分23B及び地中梁部形成部分24な
ど基礎形成部分がそのまま型枠として機能し、埋戻し作
業を行わなくてもよいので、従来と比べて作業が簡単に
なる。尚、この場合、自立性がある地盤1であれば、地
盤改良せずとも、フーチング部形成部分23B及び地中
梁部形成部分24など基礎形成部分をそのまま型枠とし
て機能させることができる。また、自立性がない地盤1
であっても、予め地盤全体の地盤改良を行っておくこと
により、フーチング部形成部分23B及び地中梁部形成
部分24など基礎形成部分をそのまま型枠として機能さ
せることが可能となる。 (2)地盤表面被覆層13の上に基準線Xを移すことが
でき、この移した基準線Xに基づいて、以後、杭の中心
位置やフーチング,地中梁の位置を正確に確認しながら
施工が行えるので、従来と比べて、杭やフーチング,地
中梁など基礎を設ける位置の位置精度を高くできる。ま
た、基準線Xに基づいて、地中梁主筋10aの位置が杭
主筋2xと干渉しないように地中梁構体10Aの位置を
予め決めることができるので、従来のように、ある基準
に基づいて何回も地中梁構体10Aの位置を決め直さな
ければならないようなことがなくなる。また同様に、基
準線Xに基づいて、柱,壁位置の確認を正確に行えるの
で、柱,壁位置の位置精度も高くできる。 (3)フーチング部の配筋において、杭主筋2xそのも
のを柱筋として用いるようにしているので、ベース配筋
を設ける必要が無くなる。つまり、従来は、杭主筋2a
とは別に柱配筋7を設けているので、この柱配筋7のか
かる荷重を受けるためにベース配筋を設けているが、実
施の形態1では、本来の柱筋にかかる荷重を、この柱筋
に接続されて柱筋として機能する杭主筋2xが直接受け
るので、ベース配筋を設ける必要が無くなる。従って、
フーチング部の配筋において、従来と比べて大幅に施工
手間を削減できる。 (4)地中梁部の作成においては、予め形成した地組の
地中梁構体10Aを、地組の地中梁構体10Aの底が地
中梁部形成部分24の底面より離れるように支持用鉄筋
16(カンザシ筋)で吊架するだけなので、従来のよう
に、地中梁鉄筋受架台(または足場),仮設通路,仮設
昇降階段を設置する必要がなく、地中梁部形成部分24
の底面にコンクリート(捨てコンクリート)を打つ必要
も無い。従って、地中梁部の作成において、従来と比べ
て大幅に施工手間を削減できる。 (5)フーチング部形成部分23B及び地中梁部形成部
分24の内面側に縁切り材14を設けた後に、コンクリ
ートを打設するようにしているので、フーチング部形成
部分23B及び地中梁部形成部分24に打設するコンク
リートと土砂が混ざることがなくなるため、品質の良い
フーチング部及び地中梁部を作成できる。
【0016】尚、実施の形態1では、杭基礎部及び杭基
礎部と連続する地中梁部とから成る基礎の作成について
説明したが、本発明は、杭基礎部だけで構成される基
礎、さらには、杭を設けない基礎(フーチング)だけで
構成される基礎を作成する場合にも適用できることはも
ちろんである。また、地盤表面被覆層13としては、ア
スファルトなどで形成してもよく、要は、杭基礎形成部
分23のフーチング部形成部分23Bや地中梁形成部分
24などの基礎形成部分の掘削作業の際に地盤と区別で
きて目印となり得るもの、及び基準線Xを移して墨出し
できるものであれば、他の材料で形成してもよい。ま
た、実施の形態1では、地盤1に自立性がなければ、予
め地盤全体の地盤改良を行っておくと説明したが、少な
くとも、フーチング部形成部分23B及び地中梁部形成
部分24などの基礎形成部分に対応する部分の地盤を改
良した後に、この基礎形成部分に対応する地盤表面を除
いた地盤表面上に地盤表面被覆層13を設けるようにす
ればよい。例えば、図5の破線に示すように、地盤が崩
れない安定角度Aに満たない部分だけを地盤改良した
り、あるいは、施工性を考えて、破線Bの範囲内でのみ
地盤改良を行ってもよい。尚、これは、フーチング部形
成部分23Bにおいても同様である。さらに、縁切り材
14としては、シートの他に、ベニヤやキーストンプレ
ートなど、要は、フーチング部形成部分23B及び地中
梁部形成部分24の内面側とフーチング部形成部分23
B及び地中梁部形成部分24に打設されるコンクリート
との縁を切れるものであれば何でもよい。また、実施の
形態1においては、地中梁構体を地組したが、例えば、
仮設馬などを用いて地中梁構体を組んで作成した後、支
持用鉄筋16(カンザシ筋)で吊架するようにしてもよ
い。また、実施の形態1においては、場所打ち杭の場合
について説明したが、本願は、PC杭または鋼管杭など
を用いる場合でも適用できる。この場合、フーチング部
形成部分においてベース配筋を行い、このベース配筋の
上に柱主筋を組めばよい。尚、実施の形態1において
は、丸柱の杭,フーチング部を形成する場合を説明した
が、これらの形状は任意に設計できる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、基礎形成
部分の掘削作業は、地盤表面被覆層が設けられていない
部分の地盤を地盤表面被覆層に沿って掘削するだけで、
簡単に正確に行える。また、地盤表面被覆層の上に基準
線を移すことができ、この移した基準線に基づいて、以
後、基礎の位置を正確に確認しながら施工が行えるの
で、従来と比べて、基礎を設ける位置の位置精度を高く
できる。また、上記効果に加えて、基礎形成部分をその
まま型枠として機能させることが可能となり、埋戻し作
業を行わなくてもよくなるので、作業が簡単になる。請
求項2によれば、地盤が、自立性のない地盤であって
も、基礎形成部分をそのまま型枠として機能させること
が可能となるので、埋戻し作業を行わなくてもよくな
り、請求項1と同様な効果が得られる。請求項3によれ
ば、杭基礎部及び杭基礎部と連続する地中梁部とから成
る基礎の作成において、請求項1,請求項2と同様な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図7】 図6の詳細を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による建築物の基礎
の作成方法を説明するための工程図である。
【図9】 従来の建築物の基礎の作成方法の一例を説明
するための工程図である。
【図10】 従来の建築物の基礎の作成方法の一例を説
明するための工程図である。
【図11】 従来の建築物の基礎の作成方法の一例を説
明するための工程図である。
【図12】 従来の建築物の基礎の作成方法の一例を説
明するための工程図である。
【図13】 従来の建築物の基礎の作成方法の一例を説
明するための工程図である。
【図14】 従来の建築物の基礎の作成方法の一例を説
明するための工程図である。
【符号の説明】
1 地盤、23 杭基礎部形成部分(基礎形成部分)、
23A 杭形成部分(基礎形成部分)、23B フーチ
ング部形成部分(基礎形成部分)、24 地中梁部形成
部分(基礎形成部分)、1A 基礎形成部分に対応する
地盤表面を除いた地盤表面、13 地盤表面被覆層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の基礎を形成するための基礎形成
    部分に対応する地盤表面を除いた地盤表面上にコンクリ
    ートなどによる地盤表面被覆層を設けた後に、当該地盤
    表面被覆層が設けられていない部分の地盤を掘削して上
    記基礎形成部分を形成し、その後、この基礎形成部分に
    コンクリートを打設して建築物の基礎を作成するように
    したことを特徴とする建築物の基礎の作成方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも上記基礎形成部分に対応する
    部分の地盤を改良した後に、上記基礎形成部分に対応す
    る地盤表面を除いた地盤表面上に上記地盤表面被覆層を
    設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の建
    築物の基礎の作成方法。
  3. 【請求項3】 上記基礎形成部分は、杭基礎部及びこの
    杭基礎部と連続する地中梁部を形成するための杭基礎部
    形成部分及び地中梁部形成部分であることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の建築物の基礎の作成方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233512A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Muto Hideo 柱脚の基礎構造及びその施工方法並びにその設計方法及びその記録媒体
JP2020084686A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社竹中工務店 独立フーチング基礎構造とその施工方法

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