JP2000144649A - 防音壁及び防音パネル - Google Patents

防音壁及び防音パネル

Info

Publication number
JP2000144649A
JP2000144649A JP10323299A JP32329998A JP2000144649A JP 2000144649 A JP2000144649 A JP 2000144649A JP 10323299 A JP10323299 A JP 10323299A JP 32329998 A JP32329998 A JP 32329998A JP 2000144649 A JP2000144649 A JP 2000144649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
soundproof
panels
main body
adjacent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10323299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3080613B2 (ja
Inventor
Takahiro Doi
尊弘 土井
Toru Hagiwara
徹 萩原
Yoshio Yukiue
義生 雪上
Mitsuhiro Kitano
充洋 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP10323299A priority Critical patent/JP3080613B2/ja
Publication of JP2000144649A publication Critical patent/JP2000144649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3080613B2 publication Critical patent/JP3080613B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】美観に優れ、且つ施工性の良い防音壁及び防音
パネルを提供する。 【構成】間隔をあけて道路上に一列に配列された複数の
防音パネル1と、隣り合う防音パネル1間に取付けられ
た連結パネル7とから構成する。防音パネル1は、防音
性を有するパネル本体2の左右の側面部に、その下端部
より取付板3をそれぞれ長手方向に向けて突設し、この
取付板3により道路上に固定する。連結パネル7は、隣
り合う防音パネル1間に挿入し、隣り合う防音パネル1
間の間隙を塞ぐようにする。連結パネル7により、隣り
合う防音パネル1間の間隙が不均一であっても、その間
隙が塞がれるので、施工精度が必要でなく、又防音パネ
ル1を道路上に固定するための取付板3は、連結パネル
7によって隠されて一切外観に現れず、且つ支柱も用い
ていないため、美観に優れ、都市景観を損なうことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車道と歩
道の境界や中央分離帯に沿って設置され、車両における
騒音公害を防止するための防音壁及び防音パネルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、街路等の一般道路においては、
歩行者や沿線住民に対して車両の騒音公害を防止するた
めに、700〜1500mm程度の比較的高さの低い防
音壁を、車道と歩道の境界や中央分離帯に沿って設置す
ることがある。従来、この種の防音壁としては、例え
ば、所定間隔をおいて道路上に立設したH型鋼よりなる
支柱の相対向する凹溝間に、落とし込むようにして防音
パネルを取付けたもの、実開平3−2009号公報に記
載される如く、下面部の一側縁に壁部を直立状に形成し
た防音パネルの前記下面部を、路盤の側縁に設けた敷モ
ルタル部のアンカーボルトに固定するようにしたもの、
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】街路等の一般道路に設
置される防音壁は、騒音公害のみを防止すればよい高速
道路等の自動車専用道路に設置される防音壁に較べて、
騒音公害を防止することに加えて美観も要求され、都市
景観を損なわないものであることが必要であるところ、
前記の如き従来の防音壁においては都市景観に対しては
殆ど考慮されていない。すなわち防音パネルを支柱によ
って支持する前者の支柱支持式の防音壁にあっては、支
柱が正面側及び背面側に露出し、又防音パネルの下面部
を路盤に直接固定するようにした後者の自立式防音壁に
あっては、下面部のボルト取付部が正面側又は背面側に
露出しており、これら目立つ正面や背面に露出した支柱
や下面部のボルト取付部によって美観に欠け、都市景観
上好ましくない。
【0004】又施工性においても、前者の支柱支持式の
防音壁にあっては、支柱の施工が必要であり、施工工数
が増え、特に支柱は重量物であるためにクレーン等の重
機が必要であり、施工は容易ではなく、又道路線形に合
わせた勾配やカーブに対応するために、支柱の角度調整
に手間がかかり、さらに支柱間隔を防音パネルの長さに
精度良く合致させないと、防音パネルを支持できなくな
る、等の施工上の問題がある。又後者の自立式防音壁に
あっては、隣り合う防音パネルの連結部分は、防音パネ
ルの側面部に形成した溝部にパッキング材を固着し、こ
のパッキング材を介して連結するようになされているの
で、隣り合う防音パネルをほぼ隙間なく配列する必要が
あり、隙間が開くと音漏れするので極めて高い施工精度
が要求される、等の施工上の問題がある。
【0005】そこで本発明は、上記の如き問題点を解決
し、美観に優れ、且つ施工性の良い防音壁及び防音パネ
ルを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る防音壁は、間隔をあけて道路上に一列に配列さ
れた複数の防音パネルと、隣り合う防音パネル間に取付
けられた連結パネルとからなり、防音パネルは、防音性
を有するパネル本体の左右の側面部に、その下端部より
取付板がそれぞれ長手方向に向けて突設され、この取付
板により道路上に固定されており、連結パネルは隣り合
う防音パネル間に挿入され、連結パネルにより隣り合う
防音パネルの間隙が塞がれていることを特徴とするもの
である。
【0007】本発明によれば、防音パネルは、左右の側
面部にそれぞれ長手方向に向けて突設された取付板によ
り道路上に固定されるようになされ、支柱支持式ではな
く自立式であるので、支柱を施工する必要がなく、従っ
て支柱を施工するに要する施工の手間がなく、又施工が
容易であり、又道路が勾配やカーブしていても、その道
路線形に容易に対応することができる。
【0008】又本発明は、相隣る防音パネル間に連結パ
ネルが挿入され、この連結パネルにより隣り合う防音パ
ネルの間隙が塞がれているので、隣り合う防音パネル間
からの音漏れがなく、且つ隣り合う防音パネルの間隙が
不均一であっても、その間隙は連結パネルにより塞がれ
るので、施工精度が必要でなく、又防音パネルを道路上
に固定するための取付板は、連結パネルによって隠され
て一切外観に現れず、且つ支柱も用いていないため、美
観に優れ、都市景観を損なうことがなく、むしろ連結パ
ネルによって防音パネルの区切りが明確となり、その区
切りが一種の意匠として認識されることから、都市景観
を向上させることができる。
【0009】前記連結パネルは、隣り合う防音パネル間
に挿入されて、隣り合う防音パネルの間隙を塞ぐもので
あれば、特にその形態は限定されるものではなく、防音
パネルに凹溝を有する側面部を形成し、連結パネルを防
音パネルの高さ以上に持ち上げてその凹溝に落とし込む
ようなものでもよいが、連結パネルを、隣り合う防音パ
ネル間に挿入される本体部と、本体部の前面において左
右に張り出された鍔部とから構成し、前記鍔部を防音パ
ネルの前面に固定し、この本体部と鍔部とにより隣り合
う防音パネルの間隙を塞ぐようにすれば、連結パネルを
確実に隣り合う防音パネル間に固定できるので、連結パ
ネルと防音パネルとの間からの音漏れを効果的に防ぐこ
とができ、又連結パネルを防音パネルの高さ以上に持ち
上げることなく、前面側から取付けることができるの
で、施工能率を高めることができる。
【0010】なお、前記の如き本体部と鍔部とから構成
される連結パネルを用いた場合は、パネル本体の左右の
側面部の背面側に、張出部を長手方向に向けて張り出
し、この張出部により連結パネルの本体部の左右の背面
側縁部を塞ぐようにすれば、背面側における防音パネル
と連結パネルとの間隙、すなわち防音パネルの側面部と
連結パネルの本体部との間隙が張出部により塞がれるの
で、背面側から見た場合の美観をも向上させることがで
きる。
【0011】なお本発明の防音パネルにおいて、パネル
本体の上端に沿って笠木が設けられていれば、その笠木
によって音が回折されるため、防音効果を向上させるこ
とができ、又防音パネルの高さが一般道路に用いられる
ほぼ1500mm以下、好適には700〜800mm程
度の歩行者のほぼ腰骨の高さ程度のものにあっては、こ
の笠木を手を添えやすい形状にすることにより、手摺と
しての機能を付加することができる。
【0012】前記笠木の防音効果をさらに高める場合
は、笠木を吸音体から形成し、吸音性能を具備させるの
が好ましい。笠木を吸音体から形成するには、笠木を吸
音材から形成してもよいし、多数の開孔を有するカバー
材に吸音材を内装して形成してもよい。
【0013】又本発明は、市街地の一般道路に好適に設
置されるものであるので、防音パネルのパネル本体や笠
木に植物を植え付けるための植栽部を設け、植物により
緑化させるようしてもよい。
【0014】又本発明は、車両から放出されて空気中に
浮遊する汚染物質や、防音パネルに付着する汚染物質等
を除去するために、防音パネルのパネル本体又は/及び
笠木の外面に二酸化チタン等の光触媒を担持させていて
もよい。二酸化チタン等の光触媒は、太陽光等に含まれ
る紫外光に照射されると活性化して強い酸化力が発現さ
れ、汚染物質を効果的に除去することができる。
【0015】次に本発明に係る防音パネルは、防音性を
有するパネル本体の左右の側面部に、その下端部より取
付板がそれぞれ長手方向に向けて突設され、この取付板
により道路上に固定されるようになされたことを特徴と
するものである。
【0016】本発明に係る防音パネルは、パネル本体の
左右の側面部に設けられた取付板により道路上に固定す
ることができるものであり、従来の如く支柱を用いない
ので、美観に優れ、且つ施工が容易である。又取付板
は、目立ちにくいパネル本体の左右の側面部に長手方向
に向けて突設されているので、例え取付板が露出されて
いても、これによって美観が損なわれることがない。さ
らにこの防音パネルを複数一列に配列して施工するに際
して、隣り合う防音パネル間に連結パネルを挿入して取
付け、この連結パネルにより隣り合う防音パネルの間隙
を塞ぐようにすれば、前記の如き美観に優れ、且つ施工
が容易である防音壁を構成することができる。
【0017】なお本発明に係る防音パネルは、本発明に
係る防音壁の説明において記載した通り、パネル本体
は、その左右の側面部の背面側に、張出部が長手方向に
向けて形成されていてもよく、又パネル本体はその上端
に沿って笠木が設けられていてもよく、この笠木は、吸
音体から形成してもよく、パネル本体又は/及び笠木
は、植物を植え付けるための植栽部が設けられていても
よく、パネル本体又は/及び笠木は、その表面に光触媒
が担持されていてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態につ
き図面に基づき具体的に説明する。まず、図1は本発明
に係る防音壁の実施の一形態を示す正面図、図2はその
主要部の断面図、図3は防音パネルの一部切欠正面図、
図4はその断面図、図5は主要部の斜視図である。
【0019】図面において、1は間隔をあけて道路上に
一列に配列される防音パネルであり、防音性を有するパ
ネル本体2の左右の側面部に、その下端部より取付板3
がそれぞれ長手方向に向けて突設されているものであ
る。
【0020】パネル本体2は、多数の開孔21が設けら
れた前面板22と、遮音性を有する背面板23とで形成
される箱体内に吸音材24が内装されたものであって、
前面板22の開孔21より箱体内に入射した音が吸音材
24により吸音されると共に背面板23により遮音され
て背面板23側から外部に漏れないようになされてい
る。このパネル本体2は吸遮音タイプのものであるが、
中央分離帯に設置される場合は、背面板23にも多数の
開孔を設け、音が前面板22と背面板23の両方から箱
体内に入射されて吸音される吸音タイプであってもよ
く、又ポリカーボネートやアクリル樹脂等の透光性合成
樹脂板やガラス等の透光板からなる面板が枠材により支
持された透視性を備えた遮音タイプや金属や合成樹脂か
らなる不透明な面板からなる非透視性の遮音タイプでも
よく、その他吸音材からなる板状体、コンクリート等、
防音性を有しておれば形態や材質、形状等は特に限定さ
れるものではない。又、パネル本体2を前面板22と背
面板23とによって構成する場合は、前面板22と背面
板23とは同一の材料から形成されていてもよいし、車
道側の前面板22にコンクリート板を用い、歩行者側の
背面板23に美観を高めるために化粧板を用いる等、前
面板22と背面板23とは異なる材料から形成されてい
てもよい。
【0021】なお間隔をあけて道路上に一列に防音パネ
ル1を配列するに際しては、パネル本体2の前記タイプ
はいずれか1種類のタイプのもののみを配列してもよい
し、例えば図6に示される如く前記吸遮音タイプのパネ
ル本体2と透光板からなる面板aが枠材bにより支持さ
れた遮音タイプのパネル本体2aとを交互に組み合わせ
て配列する等、2種類以上のタイプを組み合わせて配列
してもよい。
【0022】パネル本体2の左右には、断面が溝型形状
の側面板25が溝側を外方に向けて上下方向に取付けら
れて側面部が形成されている。そしてその側面板25の
溝内の下端部にはアングル材からなる取付板3が長手方
向に向けて突設され、取付板3には長手方向に長くなさ
れた長孔31が穿設されている。さらに側面板25の前
面側のフランジ26を覆って前面板22が前記取付板3
の長さとほぼ同寸法だけ張り出され、側面板25の背面
側には、背面板23が背面側のフランジ27を覆って前
記前面板22以上に張り出された張出部28が設けられ
ている。
【0023】この防音パネル1を道路上に固定するに
は、まず道路上に前記取付板3の長孔31のピッチ毎に
アンカーボルト4を埋設し、そのアンカーボルト4を取
付板3の長孔31に挿通してナット41で締付ければよ
い。アンカーボルト4が挿通される取付板3の孔は長孔
31となされているので、アンカーボルト4のピッチが
多少ずれていても問題はない。なお前面板22の下縁に
は切欠部29が設けられ、ナット41を締付ける際のス
ペースが確保されている。
【0024】さらに防音パネル1には、パネル本体2の
上端に沿って笠木5が設けられている。この笠木5によ
って美観が高められ、又笠木5によって音が回折される
ため、防音パネル1の高さを低くしても防音効果を向上
させることができる。笠木5は単に中空体や棒体から形
成されていてもよいが、吸音体から形成すれば、回折に
加えて吸音性能をも具備させることができる。笠木5を
吸音体から形成するには、吸音材から形成してもよい
し、図7に示される如く多数の開孔51を有するカバー
材52に吸音材53を内装したものから形成してもよ
い。
【0025】なお防音パネル1の高さは、一般道路に設
置される場合には景観性を考慮して視界を遮らない高
さ、一般にはほぼ1500mm以下、好適には700〜
800mm程度とされるが、かかる防音パネル1にあっ
ては、この笠木5を手を添えやすい形状にすることによ
り、手摺としての機能を付加することができる。
【0026】さらに、前記パネル本体2や笠木5に植物
を植え付けるための植栽部6を設け、植物により緑化さ
せるようにしてもよい。この植栽部6を設ける箇所は特
に限定されるものではなく、パネル本体2や笠木5の任
意の箇所に設ければよく、例えば図8に示される如く笠
木5の上部をへこませて植栽部6としてもよいし、図9
に示される如く背面板23に植栽部6がもうけられてい
てもよく、又前面板22に防音材が用いられ、背面板2
3に植栽部6が装着されていてもよい。
【0027】又車両から放出されて空気中に浮遊する汚
染物質、パネル本体2や笠木5に付着する汚染物質を除
去するために、パネル本体2や笠木5に二酸化チタン等
の光触媒を担持させていてもよい。二酸化チタン等の光
触媒は、太陽光等に含まれる紫外光に照射されると活性
化して強い酸化力が発現され、汚染物質を効果的に除去
することができる。パネル本体2に光触媒を担持させる
場合は、パネル本体2の外面全体に担持させてもよい
し、前面板22又は背面板23のいずれかに担持させて
もよく、又太陽光等に照射されるようにすれば吸音材2
4に担持させてもよい。
【0028】7は、相互に間隔をあけて道路上に一列に
配列された複数の前記防音パネル1の隣り合う防音パネ
ル1間に取付けられた連結パネル7である。連結パネル
7は、隣り合う防音パネル1の側面部間に挿入される本
体部71と、本体部71の前面において左右に張り出さ
れた鍔部72とから構成され、前記左右の鍔部72が防
音パネル1の前面板22の端部にボルト73等により固
定されて、隣り合う防音パネル1間に取付けられてい
る。
【0029】前記本体部71の幅は、隣り合う防音パネ
ル1間に挿入可能なように、隣り合う防音パネル1の前
面板22間の間隔より狭く、且つ隣り合う防音パネル1
の背面板23の張出部28間の間隔より広くなされてい
る。又左右の鍔部72の張出長さは、隣り合う防音パネ
ル1の前面板22に固定しうる長さが必要であり、好ま
しくは防音パネル1の設置誤差を吸収しうる長さとさ
れ、又勾配やカーブした道路に設置される場合にあって
はそれに対応して固定可能な長さとされる。
【0030】そしてこの連結パネル7が隣り合う防音パ
ネル1間に取付けられることにより、前面側において
は、隣り合う防音パネル1間の間隙が本体部71とその
本体部71の前面において左右に張り出された鍔部72
とによって塞がれ、背面側においては、背面板23の張
出部28により連結パネル7の本体部71の左右の背面
側縁部が塞がれることから、背面側における防音パネル
1と連結パネル7との間隙、すなわち防音パネル1の側
面部と連結パネル7の本体部71との間隙が張出部28
により塞がれ、正面側のみならず背面側から見た場合に
おいても、相互の間隙を塞ぐことにより、音漏れを防止
すると共に美観をも向上させることができる。
【0031】なお本形態においては、背面板23の張出
部28と連結パネル7の本体部71とはボルト等で固定
されておらず、背面側においては、ボルト等の固定部材
は用いられていない。従って、背面板23の張出部28
の内側端部には上下方向にゴム等のパッキン材8が取付
けられ、連結パネル7の本体部71の左右の背面側縁部
をこのパッキン材8に圧接させることにより、背面側か
らの音漏れをさらに防止すると共に、雨水等の浸入をも
防止している。
【0032】連結パネル7の本体部71は、防音性を有
しているのが好ましく、パネル本体2と同様に、多数の
開孔74が設けられた前面板75と、遮音性を有する背
面板76とで形成される箱体内に吸音材77が内装され
たものであって、前面板75の開孔74より箱体内に入
射した音が吸音材77により吸音されると共に背面板7
6により遮音されて背面板76側から外部に漏れないよ
うになされている。この本体部71は吸遮音タイプのも
のであるが、中央分離帯に設置される場合は、背面板7
6にも多数の開孔を設け、音が前面板75と背面板76
の両方から箱体内に入射されて吸音される吸音タイプで
あってもよく、又ポリカーボネートやアクリル樹脂等の
透光性合成樹脂板やガラス等の透光板からなる面板が枠
材により支持された透視性を備え又は非透視性の遮音タ
イプでもよく、その他吸音材からなる板状体、コンクリ
ート、植栽容器を兼ねたもの、照明装置を内装したもの
等、特に限定されるものではない。
【0033】連結パネル7の高さは、笠木5に達しない
高さにするのが好ましい。隣り合う防音パネル1の笠木
5間に間隙を設けておくことにより、隣り合う笠木5同
志の連続性をだす微調整の必要がなくなり、施工手間を
省くことができる。この隣り合う笠木5間の間隙が小さ
いと僅かなズレでも人の目で見たときには不連続である
と認識されるが、間隙を適当に開けることにより、例え
ズレがあったとしても不連続とは認識されにくくなる。
前記間隙は100mm以上とするのが好ましい。
【0034】なお連結パネル7は、上記形態では、本体
部71と鍔部72とにより構成されているが、隣り合う
防音パネル1間に挿入されて、隣り合う防音パネル1の
間隙を塞ぐものであれば、特にその形態は限定されるも
のではなく、例えば、図10の如く、防音パネル1に凹
溝11を設けた側面部を形成し、連結パネル7をこの防
音パネル1の高さ以上に持ち上げてその凹溝11間に落
とし込むようにして取付けるものでもよく、又凹溝11
の背面側に張出部28を設けて側面部を形成した防音パ
ネル1に対して、連結パネル7の本体部71の一方の側
面の背面側に突片78を形成し、図11の如く、この連
結パネル7を前面側から凹溝11に差込むようにして取
付けるものでもよい。
【0035】以上本発明に係る防音壁についての実施の
形態について詳細に説明したが、本発明に係る防音パネ
ルの実施の形態については、前記説明中において記載し
たので省略する。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る防音壁によれば、防音パネ
ルは、左右の側面部にそれぞれ長手方向に向けて突設さ
れた取付板により道路上に固定されるようになされ、支
柱支持式ではなく自立式であるので、支柱を施工する必
要がなく、従って支柱を施工するに要する施工の手間が
なく、又施工が容易であり、又道路が勾配やカーブして
いても、その道路線形に容易に対応することができる。
【0037】又、相隣る防音パネル間に連結パネルが挿
入され、この連結パネルにより隣り合う防音パネルの間
隙が塞がれているので、隣り合う防音パネル間からの音
漏れがなく、且つ隣り合う防音パネルの間隙が不均一で
あっても、その間隙は連結パネルにより塞がれるので、
施工精度が必要でなく、又防音パネルを道路上に固定す
るための取付板は、連結パネルによって隠されて一切外
観に現れず、且つ支柱も用いていないため、美観に優
れ、都市景観を損なうことがなく、むしろ連結パネルに
よって防音パネルの区切りが明確となり、その区切りが
一種の意匠として認識されることから、都市景観を向上
させることができる。
【0038】本発明に係る防音パネルは、パネル本体の
左右の側面部に設けられた取付板により道路上に固定す
ることができるものであり、従来の如く支柱を用いない
ので、美観に優れ、且つ施工が容易である。又取付板
は、目立ちにくいパネル本体の左右の側面部に長手方向
に向けて突設されているので、例え取付板が露出されて
いても、これによって美観が損なわれることがない。さ
らにこの防音パネルを複数一列に配列して施工するに際
して、隣り合う防音パネル間に連結パネルを挿入して取
付け、この連結パネルにより隣り合う防音パネルの間隙
を塞ぐようにすれば、前記の如き美観に優れ、且つ施工
が容易である防音壁を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音壁の実施の一形態を示す正面
図である。
【図2】図1の主要部の断面図である。
【図3】本発明に係る防音パネルの実施の一形態を示す
一部切欠正面図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図3は主要部の斜視図である。
【図6】本発明に係る防音壁の実施の他の形態を示す正
面図である。
【図7】防音パネルの実施の他の形態を示す断面図であ
る。
【図8】防音パネルの実施のさらに他の形態を示す断面
図である。
【図9】防音パネルの実施のさらに他の形態を示す断面
図である。
【図10】本発明に係る防音壁の実施のさらに他の形態
を示す平面図である。
【図11】本発明に係る防音壁の実施のさらに他の形態
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 防音パネル 11 凹溝 2 パネル本体 21 開孔 22 前面板 23 背面板 24 吸音材 25 側面板 26 前面側のフランジ 27 背面側のフランジ 28 張出部 29 切欠部 3 取付板 31 長孔 4 アンカーボルト 41 ナット 5 笠木 51 開孔 52 カバー材 53 吸音材 6 植栽部 7 連結パネル 71 本体部 72 鍔部 73 ボルト 74 開孔 75 前面板 76 背面板 77 吸音材 78 突片 8 パッキン材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月20日(1999.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】次に本発明に係る防音パネルは、防音性を
有するパネル本体の左右の側面部に、その下端部より取
付板がそれぞれ長手方向に向けて突設され、この取付板
により道路上に固定されるようになされ、且つパネル本
体は、その左右の側面部の背面側に、張出部が長手方向
に向けて形成されていることを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】なお本発明に係る防音パネルは、本発明に
係る防音壁の説明において記載した通り、パネル本体
、その上端に沿って笠木が設けられていてもよく、こ
の笠木は、吸音体から形成してもよく、パネル本体又は
/及び笠木は、植物を植え付けるための植栽部が設けら
れていてもよく、パネル本体又は/及び笠木は、その表
面に光触媒が担持されていてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 図3主要部の斜視図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をあけて道路上に一列に配列された
    複数の防音パネルと、隣り合う防音パネル間に取付けら
    れた連結パネルとからなり、防音パネルは、防音性を有
    するパネル本体の左右の側面部に、その下端部より取付
    板がそれぞれ長手方向に向けて突設され、この取付板に
    より道路上に固定されており、連結パネルは隣り合う防
    音パネル間に挿入され、連結パネルにより隣り合う防音
    パネルの間隙が塞がれていることを特徴とする防音壁。
  2. 【請求項2】 連結パネルは、隣り合う防音パネル間に
    挿入される本体部と、本体部の前面において左右に張り
    出された鍔部とからなり、前記鍔部が防音パネルの前面
    に固定され、この本体部と鍔部とにより隣り合う防音パ
    ネルの間隙が塞がれていることを特徴とする請求項1記
    載の防音壁。
  3. 【請求項3】 防音パネルは、パネル本体の左右の側面
    部の背面側に、張出部が長手方向に向けて形成され、連
    結パネルの本体部の左右の背面側縁部が前記張出部で塞
    がれていることを特徴とする請求項2記載の防音壁。
  4. 【請求項4】 防音パネルは、パネル本体の上端に沿っ
    て笠木が設けられていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の防音壁。
  5. 【請求項5】 笠木は、吸音体から形成されていること
    を特徴とする請求項4記載の防音壁。
  6. 【請求項6】 防音パネルのパネル本体又は/及び笠木
    は、植物を植え付けるための植栽部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防
    音壁。
  7. 【請求項7】 防音パネルのパネル本体又は/及び笠木
    は、その外面に光触媒が担持されていることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項に記載の防音壁。
  8. 【請求項8】 防音性を有するパネル本体の左右の側面
    部に、その下端部より取付板がそれぞれ長手方向に向け
    て突設され、この取付板により道路上に固定されるよう
    になされたことを特徴とする防音パネル。
  9. 【請求項9】 パネル本体は、その左右の側面部の背面
    側に、張出部が長手方向に向けて形成されていることを
    特徴とする請求項8記載の防音パネル。
  10. 【請求項10】 パネル本体は、その上端に沿って笠木
    が設けられていることを特徴とする請求項8〜9のいず
    れか1項に記載の防音パネル。
  11. 【請求項11】 笠木は、吸音体から形成されているこ
    とを特徴とする請求項10記載の防音パネル。
  12. 【請求項12】 パネル本体又は/及び笠木は、植物を
    植え付けるための植栽部が設けられていることを特徴と
    する請求項8〜11のいずれか1項に記載の防音パネ
    ル。
  13. 【請求項13】 パネル本体又は/及び笠木は、その表
    面に光触媒が担持されている請求項8〜12のいずれか
    1項に記載の防音パネル。
JP10323299A 1998-11-13 1998-11-13 防音壁及び防音パネル Expired - Lifetime JP3080613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10323299A JP3080613B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 防音壁及び防音パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10323299A JP3080613B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 防音壁及び防音パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000144649A true JP2000144649A (ja) 2000-05-26
JP3080613B2 JP3080613B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=18153241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10323299A Expired - Lifetime JP3080613B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 防音壁及び防音パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3080613B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056268A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日鐵住金建材株式会社 防音パネルユニット、防音パネルユニットの施工方法、防音壁の補修方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056268A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日鐵住金建材株式会社 防音パネルユニット、防音パネルユニットの施工方法、防音壁の補修方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3080613B2 (ja) 2000-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200347833Y1 (ko) 유지보수가 용이한 클립형 투명 방음판넬
KR101388799B1 (ko) 지주가림판과 블록식 프레임을 구비한 투명방음벽
KR100976058B1 (ko) 도시 경관 공명 방음벽
KR100814583B1 (ko) 외관이 미려한 방음벽
JP3080613B2 (ja) 防音壁及び防音パネル
KR100986316B1 (ko) 흡음형 투명 동심원 경관조명 방음벽
JP2006328858A (ja) 防音パネルの取付構造及び防音壁
JP3655856B2 (ja) 防音装置および防音装置を備えた防音壁
KR200324444Y1 (ko) 이중구조의 흡음형 경량 pc 방음판
KR102151677B1 (ko) 유리파손방지 가림판 및 그 가림판이 구비된 전체 탈부착 투명방음판 및 그 방음판의 설치방법
KR200177204Y1 (ko) 투명방음벽 구조
JP2586401Y2 (ja) 街路用防音壁
KR100378634B1 (ko) 흡음벽
KR102655207B1 (ko) 지붕패널 누수방지 구조가 적용된 방음터널
KR102275201B1 (ko) 소음 및 빛 반사 방지를 위한 기능을 갖는 방음패널
KR930001862Y1 (ko) 도로용 방음벽
KR200236210Y1 (ko) 도로용 방음벽
JP2580815Y2 (ja) 採光性防音壁
KR930001863Y1 (ko) 도로용 방음벽
KR200333008Y1 (ko) 일조량 확보를 위한 방음벽
KR200339918Y1 (ko) 보도용 방음난간
JP2000144651A (ja) 防音パネル
KR200394471Y1 (ko) 주차장용 방음벽장치
JP3289233B2 (ja) 透光性吸音パネル
KR200378875Y1 (ko) 방음벽용 넝쿨 보호망

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140623

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term