JP2000131496A - 放射化コンクリートの保管方法および保管施設 - Google Patents
放射化コンクリートの保管方法および保管施設Info
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- JP2000131496A JP2000131496A JP10301461A JP30146198A JP2000131496A JP 2000131496 A JP2000131496 A JP 2000131496A JP 10301461 A JP10301461 A JP 10301461A JP 30146198 A JP30146198 A JP 30146198A JP 2000131496 A JP2000131496 A JP 2000131496A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 極低レベル放射性廃棄物である放射化コンク
リートを合理的に保管する。 【解決手段】 原子力施設として使用する建屋の支持杭
を鋼管杭４あるいはＰＨＣ杭５等の中空杭２とし、該中
空杭内に放射化コンクリート７を中込材として充填して
封じ込めることにより、該中空杭を保管容器として放射
化コンクリートを保管する。
リートを合理的に保管する。 【解決手段】 原子力施設として使用する建屋の支持杭
を鋼管杭４あるいはＰＨＣ杭５等の中空杭２とし、該中
空杭内に放射化コンクリート７を中込材として充填して
封じ込めることにより、該中空杭を保管容器として放射
化コンクリートを保管する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、極低レベル放射性
廃棄物としての放射化コンクリートを保管するための保
管方法および保管施設に関する。
廃棄物としての放射化コンクリートを保管するための保
管方法および保管施設に関する。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、原子力施設から発生する
放射性廃棄物はそのレベルに応じた適切な処理がなされ
て専用の保管施設において長期にわたって保管された
後、最終的には処分場に処分されるが、極低レベル放射
廃棄物は原子力施設内の保管サイトにおいて一時的に保
管することも許容されている。
放射性廃棄物はそのレベルに応じた適切な処理がなされ
て専用の保管施設において長期にわたって保管された
後、最終的には処分場に処分されるが、極低レベル放射
廃棄物は原子力施設内の保管サイトにおいて一時的に保
管することも許容されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年、老朽化した原子
力施設を廃止あるいは更新する時期を迎え、既存の原子
力施設を解体する必要が生じてきている。しかし、原子
力施設を解体した際には極低レベル放射性廃棄物が多量
に発生するのでその対策が不可欠であり、特に建屋の解
体により発生する多量の放射化コンクリートの保管を如
何にして行うかは早急に解決するべき重要な課題であ
る。
力施設を廃止あるいは更新する時期を迎え、既存の原子
力施設を解体する必要が生じてきている。しかし、原子
力施設を解体した際には極低レベル放射性廃棄物が多量
に発生するのでその対策が不可欠であり、特に建屋の解
体により発生する多量の放射化コンクリートの保管を如
何にして行うかは早急に解決するべき重要な課題であ
る。
【０００４】上記事情に鑑み、本発明は、原子力施設の
解体等により多量に発生する極低レベルの放射化コンク
リートを保管するための有効かつ合理的な方法とそのた
めの保管施設を提供することを目的とするものである。
解体等により多量に発生する極低レベルの放射化コンク
リートを保管するための有効かつ合理的な方法とそのた
めの保管施設を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明の放射化
コンクリートの保管方法は、原子力施設として使用する
建屋の支持杭を中空杭とし、該中空杭内に放射化コンク
リートを中込材として充填して封じ込めることにより、
該中空杭を保管容器として放射化コンクリートを保管す
るものである。
コンクリートの保管方法は、原子力施設として使用する
建屋の支持杭を中空杭とし、該中空杭内に放射化コンク
リートを中込材として充填して封じ込めることにより、
該中空杭を保管容器として放射化コンクリートを保管す
るものである。
【０００６】請求項２の発明の放射化コンクリートの保
管施設は、原子力施設として使用する建屋の支持杭を中
空杭とし、該中空杭内に放射化コンクリートを中込材と
して充填して封じ込めることにより、該中空杭を保管容
器として放射化コンクリートを保管する構成としたもの
である。
管施設は、原子力施設として使用する建屋の支持杭を中
空杭とし、該中空杭内に放射化コンクリートを中込材と
して充填して封じ込めることにより、該中空杭を保管容
器として放射化コンクリートを保管する構成としたもの
である。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１および図２は本発明の実施形
態を示すものであり、図中符号１は原子力施設として使
用される建屋、２は支持地盤３から建屋１を支持する支
持杭としての中空杭である。この建屋１は、老朽化した
原子力施設における建屋を解体した後に同施設内に新た
に建設されたものであり、旧建屋を解体した際に発生し
た多量の放射化コンクリートを中空杭２中に中込材とし
て充填することで、放射化コンクリートを中空杭２を保
管容器としてそこに保管するようにしたものである。換
言すれば、保管するべき放射化コンクリートを中空杭２
の中込材として再利用するようにしたものである。
態を示すものであり、図中符号１は原子力施設として使
用される建屋、２は支持地盤３から建屋１を支持する支
持杭としての中空杭である。この建屋１は、老朽化した
原子力施設における建屋を解体した後に同施設内に新た
に建設されたものであり、旧建屋を解体した際に発生し
た多量の放射化コンクリートを中空杭２中に中込材とし
て充填することで、放射化コンクリートを中空杭２を保
管容器としてそこに保管するようにしたものである。換
言すれば、保管するべき放射化コンクリートを中空杭２
の中込材として再利用するようにしたものである。
【０００８】保管容器としての中空杭２としては、図２
（ａ）に示すような鋼管杭４や、同図（ｂ）に示すよう
なＰＨＣ杭５（高強度遠心力プレストレストコンクリー
ト杭）が好適に採用可能である。鋼管杭４の先端は止水
剤を添加した封止コンクリート６により閉塞して完全水
密性を確保できるものとする。ＰＨＣ杭５はその素材で
あるコンクリートに止水剤を添加してそれ自体が完全止
水性を有するものとしておく。いずれにしてもそれら鋼
管杭４やＰＨＣ杭５は少なくとも保管予定期間中の耐久
性と健全性を保証し得る肉厚と強度を有するものとし、
必要に応じて適宜の補強や、止水性向上のための処理た
とえば止水性樹脂の塗布や止水膜形成等の処理を行えば
良い。
（ａ）に示すような鋼管杭４や、同図（ｂ）に示すよう
なＰＨＣ杭５（高強度遠心力プレストレストコンクリー
ト杭）が好適に採用可能である。鋼管杭４の先端は止水
剤を添加した封止コンクリート６により閉塞して完全水
密性を確保できるものとする。ＰＨＣ杭５はその素材で
あるコンクリートに止水剤を添加してそれ自体が完全止
水性を有するものとしておく。いずれにしてもそれら鋼
管杭４やＰＨＣ杭５は少なくとも保管予定期間中の耐久
性と健全性を保証し得る肉厚と強度を有するものとし、
必要に応じて適宜の補強や、止水性向上のための処理た
とえば止水性樹脂の塗布や止水膜形成等の処理を行えば
良い。
【０００９】図２は保管容器としての中空杭２への放射
コンクリート７の充填作業を行っている状況を示してい
る。（ａ）に示す鋼管杭４の場合には通常のようにその
鋼管杭４を地盤中に打ち込んだ後、内部の土砂を抜き取
り、下端部に上記の封止コンクリート６を打設して水密
性を確保する。そして、保管すべき放射化コンクリート
７を搬送容器８に積み込んで先端部まで吊り降ろし、静
かに投入して密に充填していく。充填するべき放射化コ
ンクリート７は中込材として適当な大きさに揃えて粉砕
しておくことが好ましく、必要であれば保管に必要な適
宜の前処理を施せば良い。また、鋼管杭４の頭部には蓋
９を設けて作業中に放射化コンクリートの粉塵が周囲に
飛散することを防止する。勿論、作業終了後には鋼管杭
４の頭部を完全に密封する。（ｂ）に示すＰＨＣ杭５の
場合には、通常のようにこのＰＨＣ杭５を地盤に打ち込
んだ後、鋼管杭４の場合と同様にして放射化コンクリー
ト７を投入して充填すれば良い。
コンクリート７の充填作業を行っている状況を示してい
る。（ａ）に示す鋼管杭４の場合には通常のようにその
鋼管杭４を地盤中に打ち込んだ後、内部の土砂を抜き取
り、下端部に上記の封止コンクリート６を打設して水密
性を確保する。そして、保管すべき放射化コンクリート
７を搬送容器８に積み込んで先端部まで吊り降ろし、静
かに投入して密に充填していく。充填するべき放射化コ
ンクリート７は中込材として適当な大きさに揃えて粉砕
しておくことが好ましく、必要であれば保管に必要な適
宜の前処理を施せば良い。また、鋼管杭４の頭部には蓋
９を設けて作業中に放射化コンクリートの粉塵が周囲に
飛散することを防止する。勿論、作業終了後には鋼管杭
４の頭部を完全に密封する。（ｂ）に示すＰＨＣ杭５の
場合には、通常のようにこのＰＨＣ杭５を地盤に打ち込
んだ後、鋼管杭４の場合と同様にして放射化コンクリー
ト７を投入して充填すれば良い。
【００１０】以上のように、旧建屋解体により発生した
極低レベル放射性廃棄物である放射化コンクリートを、
新たな建屋１を構築する際にその中空杭２を保管容器と
してそこに保管することにより、放射化コンクリートを
外部に搬出することなく、また格別の保管スペースを必
要とせずに、長期にわたって安全に保管することが可能
であり、保管コストの削減を図ることができる。特に、
原子力施設としての建屋１は通常の建物に比較して遙か
に高度な構造的信頼性や耐震性が要求されるから、建屋
１を支持する支持杭としての中空杭２も頑強で大径なも
のが多数設けられることが通常であり、したがってその
ような中空杭２を保管容器とすることで自ずと十分な保
管安全性と十分な保管スペースを確保できることにな
り、建屋１の規模や立地条件にもよるが数千トンもの保
管量を確保することも可能である。そして、そのように
して保管される放射化コンクリート７は中空杭２の中込
材として再利用されるものである。
極低レベル放射性廃棄物である放射化コンクリートを、
新たな建屋１を構築する際にその中空杭２を保管容器と
してそこに保管することにより、放射化コンクリートを
外部に搬出することなく、また格別の保管スペースを必
要とせずに、長期にわたって安全に保管することが可能
であり、保管コストの削減を図ることができる。特に、
原子力施設としての建屋１は通常の建物に比較して遙か
に高度な構造的信頼性や耐震性が要求されるから、建屋
１を支持する支持杭としての中空杭２も頑強で大径なも
のが多数設けられることが通常であり、したがってその
ような中空杭２を保管容器とすることで自ずと十分な保
管安全性と十分な保管スペースを確保できることにな
り、建屋１の規模や立地条件にもよるが数千トンもの保
管量を確保することも可能である。そして、そのように
して保管される放射化コンクリート７は中空杭２の中込
材として再利用されるものである。
【００１１】なお、将来的にこの保管施設が老朽化して
解体することになった際には、中空杭２内に保管してい
た放射化コンクリート７を取り出して他の保管施設ある
いは処分場へ移せば良く、そのための作業は何等支障な
く行い得る。
解体することになった際には、中空杭２内に保管してい
た放射化コンクリート７を取り出して他の保管施設ある
いは処分場へ移せば良く、そのための作業は何等支障な
く行い得る。
【００１２】また、中空杭２の健全性を監視するための
監視設備や、周囲地盤の汚染の有無を監視する設備、あ
るいはこの保管施設全体を止水壁で取り囲む等の対策を
講じて、安全性や信頼性をより向上させることがより好
ましい。ただし、いずれにしてもこの保管施設は原子力
施設内に設置されるものであるから、万が一にも原子力
施設の外部に汚染が及ぶ懸念はない。
監視設備や、周囲地盤の汚染の有無を監視する設備、あ
るいはこの保管施設全体を止水壁で取り囲む等の対策を
講じて、安全性や信頼性をより向上させることがより好
ましい。ただし、いずれにしてもこの保管施設は原子力
施設内に設置されるものであるから、万が一にも原子力
施設の外部に汚染が及ぶ懸念はない。
【００１３】
【発明の効果】本発明の放射化コンクリートの保管方法
および保管施設によれば、原子力施設として使用する建
屋の支持杭を中空杭とし、該中空杭内に放射化コンクリ
ートを中込材として充填して封じ込めることにより、該
中空杭を保管容器として放射化コンクリートを保管する
ので、格別の保管スペースを必要とすることなく多量の
放射化コンクリートを安全かつ長期にわたって保管する
ことが可能であり、しかも、その放射化コンクリートを
中空杭の中込材として再利用し、きわめて合理的かつ有
効である。
および保管施設によれば、原子力施設として使用する建
屋の支持杭を中空杭とし、該中空杭内に放射化コンクリ
ートを中込材として充填して封じ込めることにより、該
中空杭を保管容器として放射化コンクリートを保管する
ので、格別の保管スペースを必要とすることなく多量の
放射化コンクリートを安全かつ長期にわたって保管する
ことが可能であり、しかも、その放射化コンクリートを
中空杭の中込材として再利用し、きわめて合理的かつ有
効である。
【図１】 本発明の保管施設の概要を示す図である。
【図２】 同保管施設における保管容器としての中空杭
に放射化コンクリートを充填している状況を示す図であ
る。
に放射化コンクリートを充填している状況を示す図であ
る。
１ 建屋 ２ 中空杭 ４ 鋼管杭（中空杭） ５ ＰＨＣ杭（中空杭） ７ 放射化コンクリート
Claims (2)
- 【請求項１】 極低レベル放射性廃棄物としての放射化
コンクリートを保管するための方法であって、原子力施
設として使用する建屋の支持杭を中空杭とし、該中空杭
内に放射化コンクリートを中込材として充填して封じ込
めることにより、該中空杭を保管容器として放射化コン
クリートを保管することを特徴とする放射化コンクリー
トの保管方法。 - 【請求項２】 極低レベル放射性廃棄物としての放射化
コンクリートを保管するための施設であって、原子力施
設として使用する建屋の支持杭を中空杭とし、該中空杭
内に放射化コンクリートを中込材として充填して封じ込
めることにより、該中空杭を保管容器として放射化コン
クリートを保管する構成とされてなることを特徴とする
放射化コンクリートの保管施設。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10301461A JP2000131496A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 放射化コンクリートの保管方法および保管施設 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10301461A JP2000131496A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 放射化コンクリートの保管方法および保管施設 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000131496A true JP2000131496A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17897184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10301461A Withdrawn JP2000131496A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 放射化コンクリートの保管方法および保管施設 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000131496A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2488904C1 (ru) * | 2012-01-12 | 2013-07-27 | Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский и конструкторский институт монтажной технологии - Атомстрой" (ОАО "НИКИМТ - Атомстрой") | Способ захоронения твердых радиоактивных отходов |
| WO2013141524A1 (ko) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Yoon Han Oul | 핵연료봉 매립 시스템 |
| JP2014025922A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-02-06 | Jfe Steel Corp | 放射性物質格納容器、放射性物質貯蔵施設およびその築造方法ならびに放射性物質貯蔵構造 |
| RU2592067C2 (ru) * | 2014-11-28 | 2016-07-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Национальный минерально-сырьевой университет "Горный" | Способ захоронения твердых радиоактивных отходов |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP10301461A patent/JP2000131496A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2488904C1 (ru) * | 2012-01-12 | 2013-07-27 | Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский и конструкторский институт монтажной технологии - Атомстрой" (ОАО "НИКИМТ - Атомстрой") | Способ захоронения твердых радиоактивных отходов |
| WO2013141524A1 (ko) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Yoon Han Oul | 핵연료봉 매립 시스템 |
| JP2014025922A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-02-06 | Jfe Steel Corp | 放射性物質格納容器、放射性物質貯蔵施設およびその築造方法ならびに放射性物質貯蔵構造 |
| RU2592067C2 (ru) * | 2014-11-28 | 2016-07-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Национальный минерально-сырьевой университет "Горный" | Способ захоронения твердых радиоактивных отходов |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |