JP2000122065A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JP2000122065A JP28940298A JP28940298A JP2000122065A JP 2000122065 A JP2000122065 A JP 2000122065A JP 28940298 A JP28940298 A JP 28940298A JP 28940298 A JP28940298 A JP 28940298A JP 2000122065 A JP2000122065 A JP 2000122065A
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    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板表面に設けた突起を利用して電圧印加時
における液晶分子の傾斜方向を制御する垂直配向型の液
晶表示装置及びその製造方法に関し、輝度を改善しうる
液晶表示装置の構造及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 能動素子と、画素電極と、液晶分子を膜
面に垂直な方向に配向する第1の配向膜とを有する第1
の基板と;共通電極と、液晶分子を膜面に垂直方向に配
向する第2の配向膜とを有する第2の基板と;第1の基
板と第2の基板との間に封入された負の誘電率異方性を
もつ液晶層とを有する液晶表示装置であって、電極と配
向膜との間に液晶分子の傾斜方向を規制する突起を有
し、突起が形成された領域の配向膜の垂直配向規制力
が、突起が形成されていない領域の垂直配向規制力より
も弱められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
その製造方法に係り、特に、基板表面に設けた突起を利
用して電圧印加時における液晶分子の傾斜方向を制御す
る垂直配向型の液晶表示装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、アクティブマトリクスを用い
た液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)と
しては、正の誘電率異方性をもつ液晶材料を基板面に水
平に、且つ、対向する基板間で90度ツイストするよう
に配向させた、TN(TwistedNematic)モードの液晶表
示装置が広く用いられている。しかしながら、TNモー
ドの液晶表示装置は視角特性が悪いという大きな問題を
有しており、視角特性を改善すべく種々の検討が行われ
ている。
【0003】本願発明者等は、係る観点から鋭意検討を
行い、TNモードに替わる方式として、負の誘電率異方
性をもつ液晶材料を垂直配向させ、且つ、基板表面に設
けた突起により電圧印加時の液晶分子傾斜方向を規制す
るMVA(Multi-domain Vertical Alignment)方式の
液晶表示装置を提案し、視角特性の大幅な改善に成功し
ている(例えば、同一出願人による特願平9−3613
84号明細書を参照)。
【0004】上記MVA方式の液晶表示装置は、図16
(a)に示すように、負の誘電率異方性をもつ液晶材料
を垂直配向させるVA(Vertically Aligned)モードの
液晶表示装置において、基板上に突起を設け、電圧印加
時の液晶分子が斜めに配向される方向が、一画素内にお
いて複数の方向になるように規制し、視角特性の改善を
図るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のMVA方式を用いた液晶表示装置では、表示画素領
域内に突起を設けるため、その原理上どうしても開口率
が低下し、TNモードと比較すると明状態の透過率は低
くなっていた。すなわち、MVA方式では突起を設ける
ことにより突起形成領域の液晶分子に印加される電圧が
低下するため、図16(b)に示すように、突起頂点部
の液晶分子は傾斜せず、その結果、突起上のすべての液
晶分子が傾斜しにくくなる。また、突起上の液晶分子が
電圧印加時に傾斜する場合、その方向は突起と垂直方
向、すなわち、間隙部の液晶分子の傾斜方向とほぼ一致
する。そのため、液晶パネルを通過する光の透過率曲線
は図16(c)に示すようになり、突起面積分だけ開口
率が低下していた。
【0006】パネルの省電力化やノートパソコンへの搭
載を考えた場合、MVA方式の輝度改善は大きな課題で
あり、突起状及びエッジ部の透過率の低下を最低限に抑
えるとともに、間隙部における液晶分子が電圧印加時に
傾斜しやすいようにすることが望まれている。本発明の
目的は、MVA方式の液晶表示装置における輝度を改善
する液晶表示装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液晶を駆動
するための能動素子と、前記能動素子により駆動電圧が
印加される画素電極と、前記画素電極上に形成され、前
記駆動電圧を印加しないときに液晶分子を膜面に垂直な
方向に配向する第1の配向膜とを有する第1の基板と;
前記画素電極と対向する共通電極と、前記共通電極上に
形成され、前記駆動電圧を印加しないときに液晶分子を
膜面に垂直方向に配向する第2の配向膜とを有する第2
の基板と;前記第1の基板と前記第2の基板との間に封
入された負の誘電率異方性をもつ液晶層とを有する液晶
表示装置であって、前記画素電極と前記第1の配向膜と
の間、及び/又は、前記共通電極と前記第2の配向膜と
の間に、前記駆動電圧を印加したときの液晶分子の傾斜
方向を規制する突起を有し、前記第1の配向膜及び/又
は前記第2の配向膜は、前記突起が形成された領域の垂
直配向規制力が、前記突起が形成されていない領域の垂
直配向規制力よりも弱められていることを特徴とする液
晶表示装置によって達成される。
【0008】また、上記の液晶表示装置において、前記
第1の配向膜及び/又は前記第2の配向膜は、前記突起
が形成された領域の膜厚を前記突起が形成されていない
領域の膜厚よりも薄くすることにより、前記突起が形成
された領域の垂直配向規制力が弱められているようにし
てもよい。また、上記の液晶表示装置において、前記第
1の配向膜及び/又は前記第2の配向膜は、前記突起が
形成された領域に、前記配向膜が形成されていない微細
な領域を散在することにより、前記突起が形成された領
域の垂直配向規制力が弱められているようにしてもよ
い。
【0009】また、上記目的は、液晶を駆動するための
能動素子と、前記能動素子により駆動電圧が印加される
画素電極と、前記画素電極上に形成され、前記駆動電圧
を印加しないときに液晶分子を膜面に垂直な方向に配向
する配向膜とを有する基板であって、前記画素電極と前
記配向膜との間に、前記駆動電圧を印加したときの液晶
分子の傾斜方向を規制する突起を有し、前記配向膜は、
前記突起が形成された領域の垂直配向規制力が、前記突
起が形成されていない領域の垂直配向規制力よりも弱め
られていることを特徴とする液晶表示装置用基板によっ
ても達成される。
【0010】また、上記目的は、共通電極と、前記共通
電極上に形成され、駆動電圧を印加しないときに液晶分
子を膜面に垂直方向に配向する配向膜とを有する基板で
あって、前記共通電極と前記配向膜との間に、前記駆動
電圧を印加したときの液晶分子の傾斜方向を規制する突
起を有し、前記配向膜は、前記突起が形成された領域の
垂直配向規制力が、前記突起が形成されていない領域の
垂直配向規制力よりも弱められていることを特徴とする
液晶表示装置用基板によっても達成される。
【0011】また、上記目的は、表面に垂直配向処理を
施した一対の基板間に負の誘電率異方性をもつ液晶層が
封入された液晶表示装置の製造方法であって、基板上
に、液晶分子の傾斜方向を規制する突起を形成する工程
と、前記突起が形成された前記基板上に、前記突起が形
成された領域の垂直配向規制力が、前記突起が形成され
ていない領域の垂直配向規制力よりも弱い配向膜を形成
する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製
造方法によっても達成される。
【0012】また、上記の液晶表示装置の製造方法にお
いて、前記配向膜を形成する工程では、前記突起上の配
向膜の膜厚が前記突起が形成されていない領域の膜厚よ
りも薄い前記配向膜を形成することにより、前記突起が
形成されていない領域の垂直配向規制力を弱めるように
してもよい。また、上記の液晶表示装置の製造方法にお
いて、前記配向膜を形成する工程では、前記突起上にお
いて前記配向膜が形成されていない微細な領域が散在す
る前記配向膜を形成することにより、前記突起が形成さ
れていない領域の垂直配向規制力を弱めるようにしても
よい。
【0013】また、上記の液晶表示装置の製造方法にお
いて、前記配向膜を形成する工程は、垂直配向規制力が
ほぼ均一な配向膜を形成する工程と、前記突起が形成さ
れた領域の前記配向膜に選択的に紫外線を照射すること
により、前記突起が形成された領域の垂直配向規制力を
弱める工程とを有するようにしてもよい。また、上記の
液晶表示装置の製造方法において、前記配向膜を形成す
る工程の後に、前記配向膜の全体の垂直配向規制力を弱
める処理を行う工程を更に有するようにしてもよい。
【0014】また、上記の液晶表示装置の製造方法にお
いて、前記突起を形成する工程の後に、前記突起の表面
張力を高める工程を更に有するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による液晶表
示装置及びその製造方法について図1乃至図13を用い
て説明する。はじめに、本実施形態による液晶表示装置
の構造について図1乃至図5を用いて説明する。図1は
本実施形態による液晶表示装置における画素部の平面
図、図2は図1のA−A′線断面図、図3は本発明の原
理を説明する図、図4は本実施形態による液晶表示装置
における液晶分子の傾斜の態様を示す図及び光透過率を
示すグラフ、図5は突起上の配向規制力を間隙部の配向
規制力よりも弱くした場合としない場合とにおける透過
光の状態を示す図である。
【0016】図1及び図2に示すように、ガラス基板1
0上には、補助容量を形成するためのCS電極12と、
TFTのゲート電極を含むゲートバスライン14が形成
されている。CS電極12及びゲートバスライン14が
形成されたガラス基板10上には、ゲート絶縁膜16が
形成されている。ゲート絶縁膜16上には、TFTのチ
ャネル領域を構成する活性層18が形成されている。活
性層18が形成されたゲート絶縁膜16上には、活性層
18の一方の側に接続されたソース電極20と、活性層
18の他方の側に接続されたドレイン電極を含むドレイ
ンバスライン22とが形成されている。ソース電極20
及びドレインバスライン22が形成されたゲート絶縁膜
16上には、絶縁膜24が形成されている。絶縁膜24
上には、ソース電極20に接続された画素電極26が形
成されている。絶縁膜24上及び画素電極26上には、
ジグザグ状に屈曲して設けられた光透過性の材料よりな
る突起28が形成されている。画素電極26、突起28
が形成された絶縁膜24上には、液晶分子を垂直方向に
配向する配向膜30が形成されている。
【0017】一方、ガラス基板40上には、ブラックマ
トリクス層42が形成されている。ブラックマトリクス
層42が形成されたガラス基板40上には、カラーフィ
ルタを形成する着色(CF)樹脂層46が形成されてい
る。着色樹脂層46上には、コモン電極48が形成され
ている。コモン電極48上には、基板10上に形成され
た突起28に対して半ピッチずらしてジグザグ状に屈曲
して設けられた光透過性の材料よりなる突起50が形成
されている。突起50が形成されたコモン電極上には、
液晶分子を垂直方向に配向する配向膜52が形成されて
いる。
【0018】このように構成されたガラス基板10(T
FT基板)及びガラス基板40(CF基板)は、配向膜
30、52が互いに向かい合うように対向して配置さ
れ、これら基板の間には誘電率異方性が負であるネガ型
の液晶材料60が封止される。こうして、本実施形態に
よる液晶表示装置が構成されている。ここで、本実施形
態による液晶表示装置は、液晶材料に接する面に設けら
れた配向膜30、52に主たる特徴がある。すなわち、
図3に示すように、本実施形態による液晶表示装置は、
突起28(又は突起50)が形成された領域の配向膜3
0(又は配向膜52)の垂直配向規制力が、他の領域の
配向膜30の垂直配向規制力よりも弱くなっていること
に特徴がある。
【0019】このように突起28、50上の配向膜3
0、52の垂直配向規制力を弱めることにより、突起2
8、50の頂点部の液晶分子も電圧印加時に傾斜するよ
うになり、突起上においても光が透過するようになる。
したがって、画素部の開口率を向上することができる。
なお、突起部では、液晶分子は突起の走査方向、すなわ
ち、間隙部と垂直方向に傾斜するため、突起のエッジ近
傍では弾性的にスプレイ状態となりディスクリネーショ
ンラインのような細い光を透過しない領域が発生する
(図4(a)参照)。しかしながら、突起形成領域の中
央近傍では光が透過する領域が発生するため、図16
(c)に示す従来の液晶表示装置の場合と比較すると、
画素部全体では輝度特性を大幅に改善することができる
(図4(b)参照)。
【0020】図5(a)は突起上の配向規制力と間隙部
の配向規制力とがほぼ等しい場合の透過光の状態を示す
図、図5(b)は突起上の配向規制力が間隙部の配向規
制力よりも弱い場合の透過光の状態を示す図である。図
示するように、突起上の配向規制力を弱めた図5(b)
では、突起が形成された領域においても光が透過してお
り、図5(a)と比較して輝度が向上していることが判
る(後述の実施例1及び比較例1を参照)。
【0021】次に、本実施形態による液晶表示装置の製
造方法について図6乃至図13を用いて説明する。図6
乃至図8は本実施形態による液晶表示装置の製造方法を
示す工程断面図、図9は突起上の配向膜の膜厚を薄くし
た試料の断面形状を示すTEM像、図10は突起上に配
向膜が形成されていない微細な領域を形成した試料の断
面形状を示すTEM像、図11は突起の表面張力を変え
た場合の透過光の状態を示す図、図12はアッシング処
理による表面張力の変化を示すグラフ、図13は配向膜
のプリベークの温度を変えた場合の光透過率の変化を示
す図である。
【0022】まず、ガラス基板10上に金属膜を堆積し
てパターニングし、CS電極12及びゲート電極を含む
ゲートバスライン14を形成する。次いで、CS電極1
2及びゲートバスライン14が形成されたガラス基板1
0上に、ゲート絶縁膜16となる絶縁膜を形成する(図
6(a))。次いで、ゲート絶縁膜16上にアモルファ
スシリコン層やポリシリコン層などの半導体層を堆積し
てパターニングし、半導体層よりなる活性層18を形成
する。
【0023】次いで、活性層18が形成されたゲート絶
縁膜16上に金属膜を堆積してパターニングし、活性層
18の一方の側に接続されたソース電極20と、活性層
18の他方の側に接続されたドレイン電極を含むドレイ
ンバスライン22とを形成する(図6(b))。次い
で、全面に絶縁膜を堆積してパターニングし、ソース電
極上に開口部が形成された絶縁膜24を形成する。
【0024】次いで、全面にITO膜などの透明電極材
料を堆積してパターニングし、開口部を介してソース電
極20に接続された画素電極26を形成する(図6
(c))。次いで、絶縁膜24上及び画素電極26上
に、突起28を形成する(図7(a))。突起28とし
ては、例えば通常のリソグラフィー技術を用いてパター
ニングしたレジスト膜を適用することができる。突起の
材料として感光性樹脂を用いる場合、多少の色付きはあ
っても光を透過させるものを選択することができる。そ
のような材料を用い、突起上の液晶分子を傾斜しやすい
状態にしておき、電圧印加時に光を透過させる方向へ傾
斜させるようにすると、透過率のロスを最低限に抑える
ことができる。感光性樹脂の材料としては、例えば、シ
プレイ株式会社製のLC−200、S1801を適用す
ることができる。なお、突起28のパラメータ(突起形
状、高さ、幅、間隙等)は、液晶表示装置の輝度に影響
を与える重要なパラメータであり、これらパラメータ
は、レジスト材料や全体のデバイスパラメータ等に応じ
て適宜設定することが望ましい。
【0025】次いで、全面に、液晶分子を垂直方向に配
向する配向膜30を形成する。このような配向膜として
は、例えば、JSR株式会社製のJALS−2008−
R2、JALS−684、JALS−684−R3、J
ALS−2016−R2等を用いることができる。な
お、配向膜30は、突起28が形成された領域の垂直配
向規制力を他の領域の垂直配向規制力よりも弱くなるよ
うに形成するが、これについては後述する。
【0026】こうして、TFT基板を形成する(図7
(b))。一方、カラーフィルタ(CF)を有するCF
基板の形成は、まず、ガラス基板40上に、金属膜を堆
積してパターニングし、遮光用のブラックマトリクス層
42を形成する。次いで、ブラックマトリクス層42が
形成されたガラス基板40上の所定の領域に、所定の色
のCF樹脂層46を形成する(図8(a))。
【0027】次いで、CF樹脂層46及びブラックマト
リクス層42が形成されたガラス基板40上にITO膜
を堆積してパターニングし、コモン電極48を形成す
る。次いで、コモン電極48上に、基板10上に形成し
た突起28と同様の形成方法により、突起50を形成す
る。突起50は、例えば図1に示すように突起28に対
して半ピッチずらしてジグザグ状に屈曲したパターンと
する(図8(b))。
【0028】次いで、突起50が形成されたコモン電極
48上に、基板10上に形成した配向膜30と同様の形
成方法により、突起50が形成された領域の垂直配向規
制力が他の領域の垂直配向規制力よりも弱い配向膜52
を形成する。こうして、CF基板を形成する(図8
(c))。この後、液晶材料を封止した状態でTFT基
板とCF基板とを貼り合わせ、液晶表示装置を完成す
る。
【0029】ここで、本実施形態による液晶表示装置の
製造方法は、突起28、50上の配向膜30、52の垂
直配向規制力を選択的に弱めるための処理を行うことに
主たる特徴がある。配向膜30、52の垂直配向規制力
を選択的に弱める方法としては、例えば以下に示す3つ
の方法が考えられる。第1の方法は、突起28、50上
の配向膜30、52の厚さを突起間隙部よりも薄くする
方法である。配向膜は、その膜厚が数nm程度若しくは
それ以下であっても垂直配向性を示すが、このときの垂
直配向規制力は膜厚が厚い場合と比較して弱くなるとい
う特徴を有している。したがって、このように配向膜3
0、52を形成することにより、突起28、50上の配
向膜30、52の垂直規制力を選択的に弱めることがで
きる。
【0030】一般に、突起のある基板上に膜形成を行う
場合、突起部では突起の形成されていない領域と比較し
て膜厚が薄くなる。このような物理的な性質を利用する
ことにより、突起28、50上の配向膜30、52の膜
厚を選択的に薄くすることができる。例えばスピンコー
ト法により配向膜30、52を形成する場合、突起の形
状と回転数とを適宜制御することにより、突起28、5
0上の配向膜30、52の厚さを制御することができ
る。突起28、50上の配向膜30、52は、突起の頂
部において約0.5〜1nm程度の厚さにすることが望
ましい。
【0031】図9は、シプレイ株式会社製のレジストS
1801を用いて突起を形成後、JSR株式会社製のJ
ALS−684をスピナー回転数1500rpmとして
回転塗布することにより配向膜を形成した試料における
突起部の形状を示す断面TEM像である。図9に示され
るように、幅約8μm、高さ約1.45μmの突起上に
形成された配向膜の膜厚は、突起の頂部において約1n
mであり、突起間隙部の膜厚である約0.3μmに対し
てきわめて薄くすることができた。
【0032】第2の方法は、突起28、50上に配向膜
30、52が形成されていない微細な領域を形成する方
法である。配向膜30、52が形成されていない領域で
は液晶分子は配向膜の垂直配向規制力を受けないので、
このように配向膜30、52を形成することにより、突
起28、50上の配向膜30、52の垂直規制力を選択
的に弱めることができる。なお、配向膜のない領域は基
本的には水平配向となるが、その領域が微細で且つ周辺
が垂直配向であれば、液晶は連続体であるため配向膜の
ない領域も垂直配向となる。したがって、配向膜のない
領域が十分に微細であれば配向膜30、52を形成しな
い領域を形成することに不都合はない。
【0033】例えば、突起28、50を形成した後にア
ッシングを行って突起28、50表面を荒らし、その後
に配向膜30、52の形成を行い、突起28、50の窪
み内部にのみ配向膜30、52が残るようにすれば、こ
のような状態を形成することができる。図10は、シプ
レイ株式会社製のレジストS1801を用いて突起を形
成し、次いでプラズマアッシングを10秒間行って突起
の表面を荒らし、次いでJSR株式会社製のJALS−
684をスピナー回転数2000rpmとして回転塗布
することにより配向膜を形成した試料における突起部の
形状を示す断面TEM像である。図示するように、突起
の頂部には細かい窪みが多数形成されており、その窪み
内には配向膜が埋め込まれている。
【0034】第3の方法は、配向膜30、52に処理を
施すことにより所定の領域の垂直配向規制力を弱める方
法である。一般に、配向膜材料に紫外線を照射すると、
垂直配向成分のアルキル鎖を断ち切ることができ、これ
により垂直配向規制力の弱い状態を実現することができ
る。したがって、突起28、50の形成領域上の配向膜
30、52に選択的に紫外線照射を行うことにより、垂
直配向規制力が弱い領域を選択的に形成することができ
る。選択的に紫外線を照射するためには、例えば、金属
マスクやレジスト材により突起形成領域以外の領域を覆
った状態で紫外線照射を行えばよい。
【0035】配向膜材料を構成する有機物の状態を変化
させるには、短波長のエネルギーの高い紫外線を照射す
ることにより効率を上げることが有効である。例えば、
250nm付近の波長帯にピークをもつ光源、例えばシ
ョートアーク型のキセノン水銀ランプを利用することが
できる。なお、突起28、50部の表面張力が小さいと
配向膜30、52の焼成時に突起28、50上の配向膜
30、52がエッジ部に寄せられ、突起28、50上に
ほとんど残らず、電圧無印加時に既に水平配向してしま
うことがある。これによって起こる光漏れはコントラス
トの低下及び表示むらの原因となる。これを防ぐために
は、突起の表面張力を高める処理を行うことが望まし
く、例えば、突起28、50を形成した後にアッシング
処理を行うプロセスにより達成することができる。
【0036】図11は突起の表面張力と光透過率の関係
を示す図である。図11(a)はシプレイ株式会社製の
レジストLC−200を用いて高さ1.5μm突起を形
成し、次いでJSR株式会社製のJALS−684をス
ピナー回転数2000rpmとして回転塗布することに
より配向膜を形成した試料における電圧印加時の透過光
の様子を示す図、図11(b)はシプレイ株式会社製の
レジストLC−200を用いて高さ1.5μmの突起を
形成し、次いでプラズマアッシングを10秒間行って突
起の表面張力を向上し、次いでJSR株式会社製のJA
LS−684をスピナー回転数2000rpmとして回
転塗布することにより配向膜を形成した試料における電
圧印加時の透過光の様子を示す図である。なお、図11
(a)に示す試料は突起の表面張力は約46mN/mで
あり、図11(b)に示す試料は突起の表面張力は65
mN/mであった。
【0037】図示するように、表面張力を向上していな
い図11(a)の試料では突起間隙の一部において光の
透過率が劣っている領域が存在しており配向膜の配向性
に乱れがあることが判るが、表面張力を向上した図11
(b)の試料ではこのような現象はみられなかった。ま
た、電圧無印加時の光透過率についても同様の観察をし
た結果、表面張力を向上していない試料では突起上に配
向膜がほとんど残っておらず突起部において光が透過し
ていたが、表面張力を向上した試料ではこのような現象
はみられなかった。
【0038】なお、本願発明者が検討した突起材料の範
囲では、アッシング処理を行わない状態の表面張力は5
0mN/mより低かった。また、表面張力を改善する効
果は少しのアッシング処理によっても得られると考えら
れる。したがって、突起の表面張力が50mN/m以上
になるように表面処理を行うことにより、上記効果を得
ることができると考えられる。
【0039】図12はアッシング処理による表面張力
(表面エネルギー)の変化を示すグラフである。図中、
「S1808」とあるのは突起材料としてシプレイ株式
会社製のレジストS1808を用いた場合を、「LC−
200」とあるのはシプレイ株式会社製のレジストLC
−200を用いた場合を示している。図示するように、
50mN/m以上の表面張力を得るためには約10秒程
度のアッシングを行えばよいことがわかる(後述の実施
例2及び比較例2を参照)。
【0040】また、紫外線照射、特に、エキシマUVを
照射することにより、突起28、50の高さを低くする
ことなく表面張力を向上することができる。また、配向
膜30、52を形成した後のプリベーク時の温度を低く
設定し、溶媒をゆっくりと飛ばすようにすれば、上記の
ような突起28、50の処理を行わずとも突起28、5
0上に配向膜30、52を残存させることができる。
【0041】図13はプリベークの温度と光透過率の関
係を示す図である。図13(a)はプリベークを80℃
で行った場合、図13(b)はプリベークを30℃で行
った場合である。図示するように、プリベークを80℃
で行った試料では突起部において光が透過しており突起
上の配向膜がほとんど残っていないが、プリベークを3
0℃で行った試料ではこのような領域は存在せず突起部
にも配向膜が十分残存していることが判る(後述の実施
例3及び比較例3を参照)。このように、配向膜30、
52形成後のプリベークの温度は、80℃よりも低い温
度、望ましくは50℃以下に設定すればよい。
【0042】MVA方式をはじめとする表面構造を用い
て表示領域全面の配向を制御する液晶表示装置では、特
に、配向膜面の液晶分子に与えるアンカリングエネルギ
ーが液晶表示装置の輝度に大きく関与する。MVA方式
においても、間隙部の垂直配向規制力が強すぎると、ま
ず、配向膜と液晶との界面近傍に位置する液晶分子が垂
直のまま傾斜しにくくなり、それに伴いバルクの液晶分
子も傾斜しにくくなる。そのため、透過率が飽和し始め
る電圧が高くなり、ひいては実駆動上の輝度及びコント
ラストの低下をもたらすことにもなる。
【0043】これを改善するためには、配向膜全体の配
向規制力を一段階下げることが望ましい。配向膜全体の
配向規制力を弱める処理としては、上述の紫外線照射に
よる方法や、純水洗浄を適用することができる。ラビン
グ後洗浄のような純水洗浄を行えば、洗浄処理と同時に
工程中に付着した異物を取り除くことができるので、製
品の歩留まりを改善する上でもきわめて有効である(後
述の実施例4を参照)。
【0044】紫外線照射により配向規制力を弱めるに
は、前述のように、短波長のエネルギーの高い紫外線を
照射することが有効である。例えば、250nm付近の
波長帯にピークをもつ光源、例えばショートアーク型の
キセノン水銀ランプを利用することができる。なお、紫
外線照射処理や純水洗浄処理の詳細な条件は、配向膜材
料や必要とする垂直配向規制力などに応じて適宜調整す
ることが望ましい。
【0045】このように、本実施形態によれば、MVA
方式の液晶表示装置において、突起が形成された領域上
の配向膜の垂直配向規制力を、突起間隙部の垂直配向規
制力に対して選択的に弱めることにより、突起上の液晶
分子が電圧印加時に傾斜しやすくなるので、突起形成領
域における透過光を増加することができる。すなわち、
MVA方式の液晶表示装置における輝度を改善すること
ができる。
【0046】本発明は上記実施形態に限らず種々の変形
が可能である。例えば、上記実施形態では、TFT−L
CDを例にとって本発明を説明したが、TFT−LCD
に限らず種々の液晶表示装置に適用することが可能であ
る。すなわち、本発明は液晶分子の傾斜方向を規制する
突起を設けた場合の不具合を改善すべく配向膜の垂直配
向規制力に分布を持たせることを特徴とするものであ
り、このような突起を有する液晶表示装置であれば、例
えば、単純マトリクス型のLCDにおいても同様に適用
することができる。
【0047】また、上記実施形態では、突起をジグザグ
状に配置することにより、液晶分子の傾斜方向を4方向
に規制したが、突起の配置パターンは上記実施形態に限
定されるものではない。例えば、突起をストライプ状に
配置し、液晶分子の傾斜方向を2方向に規制するように
してもよい。また、上記実施形態では、TFT基板及び
CF基板の両方に突起を有する液晶表示装置に本発明を
適用したが、必ずしも両方の基板に突起が形成されてい
る必要はなく、一方の基板のみに突起が形成されている
液晶表示装置であっても同様に適用することができる。
【0048】
【実施例】[実施例1]突起材料としてシプレイ株式会
社製のレジストLC−200を用い、突起高さ1.5μ
m、突起幅7.5μm、突起間隙15μmの突起を形成
した。次いで、配向膜材料としてJSR株式会社製のJ
ALS−2008−R2を用い、突起上に微細な配向膜
のない領域を設けて垂直配向規制力を弱めた配向膜を形
成した。こうして、4分割MVA評価セルを作成した。
なお、セル厚は3.5μmとした。
【0049】このように作成した評価セルについて配向
状態を観察したところ、電圧無印加時には全体的に光漏
れはなかった。また、5V印加時の配向状態では突起上
の液晶分子は突起の走査方向に傾斜しており、画素全体
において高い透過光量を得ることができた(図5(b)
参照)。 [比較例1]実施例1と同様の突起材料及び配向膜材料
を用い、突起部全体が配向膜で覆われた垂直配向規制力
を均一とした評価セルを作成した。
【0050】このように作成した評価セルについて配向
状態を観察したところ、電圧無印加時には実施例1の評
価セルと同様に全体的に光漏れはみられなかった。しか
しながら、5V印加時の配向状態においても突起上の液
晶分子は垂直配向のままであり、突起形成領域において
透過光が減少していた(図5(a)参照)。 [実施例2]突起材料としてシプレイ株式会社製のレジ
ストLC−200を用い、突起高さ1.5μm、突起幅
7.5μm、突起間隙15μmの突起を形成した。次い
で、アッシング処理を行い、突起の表面エネルギーを6
0mN/mまで向上した。次いで、配向膜材料にJSR
株式会社製のJALS−684を用い、突起を覆う配向
膜を形成した。こうして、4分割MVA評価セルを作成
した。なお、セル厚は3.5μmとした。
【0051】このように作成した評価セルについて配向
状態を観察したところ、突起上配向は電圧無印加時に垂
直配向、電圧印加時に突起の走査方向に傾斜する理想的
な配向状態であった。JALS−684よりも垂直配向
規制力の弱い材料JALS−2016−R2についても
表面エネルギーを65mN/mまで上げたところ同様の
配向状態を得ることができた。また、突起の材料にシプ
レイ株式会社製のS1801を代わりに用いた場合にお
いてもほとんど同じ結果が得られた。
【0052】[比較例2]実施例2の評価セルを、突起
のパターニング後の処理(アッシング処理)を行わずに
形成した。この結果、電圧無印加時に既に突起上の液晶
分子は水平配向しており、光漏れが生じていた。なお、
このときのレジスト膜面の表面エネルギーを測定したと
ころ、およそ45mN/mであった。
【0053】また、スピンコートによる成膜に代えてJ
ALS−684−R3を用いた印刷により配向膜を形成
した場合にも同様の結果であった。 [実施例3]突起材料としてシプレイ株式会社製のレジ
ストLC−200を用い、突起高さ1.5μm、突起幅
7.5μm、突起間隙15μmの突起を形成した。次い
で、配向膜材料としてJALS−684を塗布し、30
℃のプリベークをホットプレート上で行い。配向膜を形
成した。この配向膜の推奨焼成温度は80℃である。ま
た、間隙部の配向膜膜厚は45nmであった。こうし
て、4分割MVA評価セルを作成した。なお、セル厚は
3.5μmとした。
【0054】このように作成した評価セルについて配向
状態を観察したところ、電圧無印加時に突起上の液晶分
子は垂直配向を維持しており、全体的に光漏れは生じて
いなかった。また、電圧印加時には突起の走査方向に傾
斜する理想の配向状態であり、画素全体において高い透
過光量を得ることができた(図13(b)参照)。ま
た、配向膜膜厚を10〜20nm程度厚く塗布した場合
には50℃の焼成温度であっても同様の配向状態を実現
することができた。
【0055】[比較例3]実施例3の評価セルを、配向
膜のプリベーク温度を80℃として作成した。このよう
に作成した評価セルについて配向状態を観察したとこ
ろ、電圧無印加時において突起上の液晶分子はすでに水
平配向しており、突起形成領域において光漏れが生じて
いた(図13(a)参照)。
【0056】[実施例4]突起材料としてシプレイ株式
会社製のレジストLC−200を用い、突起高さ1.5
μm、突起幅7.5μm、突起間隙15μmの突起を形
成した。次いで、配向膜材料として粘性の高いJALS
−684−R3を用い、突起部もある程度の厚みで配向
膜により覆われるようにした。次いで、純水による超音
波洗浄を20分間行った。こうして、4分割MVA評価
セルを作成した。また、比較のため洗浄処理を行わない
評価セルも作成した。なお、セル厚は3.5μmとし
た。
【0057】このようにして作成した評価セルについて
表示画素平均の透過光強度を測定した結果、洗浄処理を
行うことにより、電圧5Vの印加時で約22%の向上が
みられた(図14)。また、15μmのスポット系で間
隙部中央及び突起部を分離して電圧5V印加時の透過光
強度を波長スペクトル値にて測定した結果、洗浄処理を
行うことにより、間隙部(図15(a))も突起上(図
15(b))も傾斜しやすくなったことが確認された。
また、紫外線照射によっても同様の効果が得られた。
【0058】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、液晶を駆
動するための能動素子と、能動素子により駆動電圧が印
加される画素電極と、画素電極上に形成され、駆動電圧
を印加しないときに液晶分子を膜面に垂直な方向に配向
する第1の配向膜とを有する第1の基板と;画素電極と
対をなす共通電極と、共通電極上に形成され、駆動電圧
を印加しないときに液晶分子を膜面に垂直方向に配向す
る第2の配向膜とを有する第2の基板と;第1の基板と
第2の基板との間に封入された負の誘電率異方性をもつ
液晶とを有する液晶表示装置であって、画素電極と第1
の配向膜との間、及び/又は、共通電極と第2の配向膜
との間に、駆動電圧を印加したときの液晶分子の傾斜方
向を規制する突起を有し、第1の配向膜及び/又は第2
の配向膜は、突起が形成された領域の垂直配向規制力
が、突起が形成されていない領域の垂直配向規制力より
も弱められている液晶表示装置を構成するので、突起上
の液晶分子を駆動電圧印加時に傾斜しやすくすることが
できる。これにより、突起形成領域における透過光を増
加することができるので、すなわち、MVA方式の液晶
表示装置における輝度を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による液晶表示装置の構造
を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態による液晶表示装置の構造
を示す概略断面図である。
【図3】本発明による液晶表示装置及びその製造方法の
原理を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態による液晶表示装置におけ
る液晶分子の傾斜の態様を示す図及び光透過率を示すグ
ラフである。
【図5】突起上の垂直配向規制力を突起間隙部の垂直配
向規制力よりも弱くした場合としない場合とにおける透
過光の状態を示す写真を模写した図である。
【図6】本発明の一実施形態による液晶表示装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図7】本発明の一実施形態による液晶表示装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図8】本発明の一実施形態による液晶表示装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図9】突起上の配向膜の膜厚を薄くした試料の断面形
状を示すTEM像を模写した図である。
【図10】配向膜が形成されていない微細な領域を突起
上に形成した試料の断面形状を示すTEM像を模写した
図である。
【図11】突起の表面張力を変えた場合の透過光の状態
を示す写真を模写した図である。
【図12】アッシング処理による突起の表面張力の変化
を示すグラフである。
【図13】配向膜のプリベーク温度を変えた場合の透過
光の状態を示す写真を模写した図である。
【図14】洗浄を行った場合と行わない場合とにおける
画素全体の光透過率の変化を示すグラフである。
【図15】洗浄を行った場合と行わない場合とにおける
突起間隙部及び突起部の光透過率の変化を示すグラフで
ある。
【図16】従来の液晶表示装置の構造及び動作を説明す
る図である。
【符号の説明】
10…ガラス基板 12…CS電極 14…ゲートバスライン 16…ゲート絶縁膜 18…活性層 20…ソース電極 22…ドレインバスライン 24…絶縁膜 26…画素電極 28…突起 30…配向膜 40…ガラス基板 42…ブラックマトリクス層 46…CF樹脂層 48…コモン電極 50…突起 52…配向膜 60…液晶材料 62…液晶分子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶を駆動するための能動素子と、前記
    能動素子により駆動電圧が印加される画素電極と、前記
    画素電極上に形成され、前記駆動電圧を印加しないとき
    に液晶分子を膜面に垂直な方向に配向する第1の配向膜
    とを有する第1の基板と;前記画素電極と対向する共通
    電極と、前記共通電極上に形成され、前記駆動電圧を印
    加しないときに液晶分子を膜面に垂直方向に配向する第
    2の配向膜とを有する第2の基板と;前記第1の基板と
    前記第2の基板との間に封入された負の誘電率異方性を
    もつ液晶層とを有する液晶表示装置であって、 前記画素電極と前記第1の配向膜との間、及び/又は、
    前記共通電極と前記第2の配向膜との間に、前記駆動電
    圧を印加したときの液晶分子の傾斜方向を規制する突起
    を有し、 前記第1の配向膜及び/又は前記第2の配向膜は、前記
    突起が形成された領域の垂直配向規制力が、前記突起が
    形成されていない領域の垂直配向規制力よりも弱められ
    ていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶表示装置において、 前記第1の配向膜及び/又は前記第2の配向膜は、前記
    突起が形成された領域の膜厚を前記突起が形成されてい
    ない領域の膜厚よりも薄くすることにより、前記突起が
    形成された領域の垂直配向規制力が弱められていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶表示装置において、 前記第1の配向膜及び/又は前記第2の配向膜は、前記
    突起が形成された領域に、前記配向膜が形成されていな
    い微細な領域を散在することにより、前記突起が形成さ
    れた領域の垂直配向規制力が弱められていることを特徴
    とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 液晶を駆動するための能動素子と、前記
    能動素子により駆動電圧が印加される画素電極と、前記
    画素電極上に形成され、前記駆動電圧を印加しないとき
    に液晶分子を膜面に垂直な方向に配向する配向膜とを有
    する基板であって、 前記画素電極と前記配向膜との間に、前記駆動電圧を印
    加したときの液晶分子の傾斜方向を規制する突起を有
    し、 前記配向膜は、前記突起が形成された領域の垂直配向規
    制力が、前記突起が形成されていない領域の垂直配向規
    制力よりも弱められていることを特徴とする液晶表示装
    置用基板。
  5. 【請求項5】 共通電極と、前記共通電極上に形成さ
    れ、駆動電圧を印加しないときに液晶分子を膜面に垂直
    方向に配向する配向膜とを有する基板であって、 前記共通電極と前記配向膜との間に、前記駆動電圧を印
    加したときの液晶分子の傾斜方向を規制する突起を有
    し、 前記配向膜は、前記突起が形成された領域の垂直配向規
    制力が、前記突起が形成されていない領域の垂直配向規
    制力よりも弱められていることを特徴とする液晶表示装
    置用基板。
  6. 【請求項6】 表面に垂直配向処理を施した一対の基板
    間に負の誘電率異方性をもつ液晶層が封入された液晶表
    示装置の製造方法であって、 基板上に、液晶分子の傾斜方向を規制する突起を形成す
    る工程と、 前記突起が形成された前記基板上に、前記突起が形成さ
    れた領域の垂直配向規制力が、前記突起が形成されてい
    ない領域の垂直配向規制力よりも弱い配向膜を形成する
    工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の液晶表示装置の製造方法
    において、 前記配向膜を形成する工程では、前記突起上の配向膜の
    膜厚が前記突起が形成されていない領域の膜厚よりも薄
    い前記配向膜を形成することにより、前記突起が形成さ
    れていない領域の垂直配向規制力を弱めることを特徴と
    する液晶表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の液晶表示装置の製造方法
    において、 前記配向膜を形成する工程では、前記突起上において前
    記配向膜が形成されていない微細な領域が散在する前記
    配向膜を形成することにより、前記突起が形成されてい
    ない領域の垂直配向規制力を弱めることを特徴とする液
    晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の液晶表示装置の製造方法
    において、 前記配向膜を形成する工程は、垂直配向規制力がほぼ均
    一な配向膜を形成する工程と、前記突起が形成された領
    域の前記配向膜に選択的に紫外線を照射することによ
    り、前記突起が形成された領域の垂直配向規制力を弱め
    る工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれか1項に記載
    の液晶表示装置の製造方法において、 前記配向膜を形成する工程の後に、前記配向膜の全体の
    垂直配向規制力を弱める処理を行う工程を更に有するこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至10のいずれか1項に記
    載の液晶表示装置の製造方法において、 前記突起を形成する工程の後に、前記突起の表面張力を
    高める工程を更に有することを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。
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