JP2000121473A - 静電容量式絶対圧検出器 - Google Patents

静電容量式絶対圧検出器

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JP2000121473A
JP2000121473A JP10291830A JP29183098A JP2000121473A JP 2000121473 A JP2000121473 A JP 2000121473A JP 10291830 A JP10291830 A JP 10291830A JP 29183098 A JP29183098 A JP 29183098A JP 2000121473 A JP2000121473 A JP 2000121473A
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capacitor
pressure
diaphragm
fixed electrode
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Kimihiro Nakamura
公弘 中村
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/04Means for compensating for effects of changes of temperature, i.e. other than electric compensation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L9/00Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means
    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
    • G01L9/0072Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in capacitance
    • G01L9/0073Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in capacitance using a semiconductive diaphragm

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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で、ヒステリシスが小さく、高精度で、信
頼性が高く、組み立て良品率が優れ、組み立てが容易な
静電容量式絶対圧検出器を提供する。 【解決手段】圧力によって変位する可動電極としてのダ
イアフラム61と固定ギャップのコンデンサを形成するた
めの凹み62とが形成されたシリコン基板6aと、絶対圧検
出用固定電極73、補償用固定電極77、端子74a 等、及び
導圧孔71a 等を備えた絶縁基板A7aと、平板状の絶縁基
板B8aとで構成され、ダイアフラム61と固定電極73とが
絶対圧検出部100 の絶対圧検出用コンデンサを形成し、
凹み62の底と固定電極77とが補償部200 の補償用コンデ
ンサを形成し、ダイアフラム61の下側に真空基準室5aが
形成されている。これらのコンデンサの電極73等は導圧
孔71a 等を通して全て絶縁基板A7aの上面の端子74a 等
に引き出されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測定対象圧力に
応じて変位するダイアフラムを可動電極とする静電容量
式絶対圧検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来技術による静電容量式絶対圧
検出器の1例の構造を示す断面図であり、図4は他例の
構造を示す断面図である。
【0003】図3に示した絶対圧検出器は、中央に導圧
孔23を有し、両面に第1電極21及び第2電極22が蒸着さ
れ、両電極からそれぞれに第1リード41及び第2リード
42が側面に引き出されているセラミックス部材2と、静
電容量を形成するための上下のギャップ分だけセラミッ
クス部材2より長く、セラミックス部材2の外側を被
い、第1リード41及び第2リード42を通すための孔を側
面に有する金属部材B12と、この金属部材B12の上面に
溶接され、中央に導圧孔111 を有し、第1電極21と補償
用コンデンサを形成する金属部材A11と、金属部材B12
の下面に溶接され、測定圧を受けて変位し、第2電極22
と絶対圧測定用コンデンサを形成する金属ダイアフラム
3と、金属ダイアフラム3の下面外周に溶接され、金属
ダイアフラム3の下面側に真空基準室5を形成するため
の凹みを有する金属部材C13とで構成されている。な
お、図3において、測定圧を伝達するための圧力伝達媒
体は明示されていないが、導圧孔111 及び導圧孔23を通
ってコンデンサの内部に充填されている。
【0004】第1電極21の面積及び第2電極22の面積は
同じでSとし、第1電極21と金属部材A11との距離、す
なわち補償用コンデンサのギャップと、測定圧Pを受け
ていない状態における第2電極22と金属ダイアフラム3
との距離、すなわち絶対圧測定用コンデンサのギャップ
とが同じでdとし、測定圧Pを受けた時の金属ダイアフ
ラム3の変位をΔとすると、補償用コンデンサの静電容
量Cr 、絶対圧測定用コンデンサの静電容量Cx 及びΔ
は次の式で表される。
【0005】 Cr =ε0 εr S/d Cx =ε0 εr S/(d+Δ) Δ=k(P−Pv ) ここで、ε0 は真空の誘電率、εr は前記コンデンサの
キャップ部等に充填されている圧力伝達媒体の比誘電
率、kは比例係数、Pv は真空基準室内の圧力である。
【0006】Cr とCx とを用いて、 f=−(Cx −Cr )/Cx で定義されるf値を求めると、 f=Δ/d=k(P−Pv )/d となり、kを予め求めておくことによって、f値より
(P−Pv )を算出することができる。通常、Pv はP
に比べて十分に小さいので、Pv を無視することがで
き、上式によって絶対圧が算出できる。
【0007】図4に示した絶対圧検出器は、導電性材料
であるシリコン基板6と2つの絶縁性基板(図において
は絶縁基板A7及び絶縁基板B8)とが接合されて構成
されている。なお、図4において、測定圧を伝達するた
めの圧力伝達媒体は明示されていないが、導圧孔81を通
って絶対圧検出器の内部に充填されている。
【0008】導電性材料であり、かつ優れた弾性材料で
あるシリコン基板6には、絶対圧検出用のコンデンサの
可動電極となる絶対圧検出用ダイアフラム(図4では単
にダイアフラム)61が両面からのプラズマエッチングに
よって形成されている。
【0009】絶縁基板A7には、可動電極であるダイア
フラム61に対向する絶対圧検出用固定電極(図4では単
に固定電極)73と、外部回路と接続するために上側表面
に形成されている、固定電極73の端子(図4では単に端
子:以後に示す全ての端子も同様)74とシリコン基板6
の端子75と、固定電極73と端子74とを接続するためのス
ルーホールであり且つコンデンサ内を真空基準室5にす
るために真空引きするための貫通孔71と、シリコン基板
6と端子75とを接続するスルーホールである貫通孔72と
が形成されている。
【0010】絶縁基板B8には、測定圧を導入するため
の導圧孔81が形成されている。
【0011】絶縁基板A7及び絶縁基板B8は、シリコ
ン基板6の熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数をもつパイ
レックスガラス等の絶縁性材料からなっている。シリコ
ン基板6と絶縁基板A7及び絶縁基板B8とは静電接合
等の気密性を確保できる接合方法によって接合されてい
る。
【0012】これらの固定電極73、端子74及び端子75は
スパッタ法などの方法によりCr/Auの2層積層構造のメ
タライズ層として形成されており、固定電極73と端子74
及びシリコン基板6と端子75はそれぞれ貫通孔71及び貫
通孔72を通して接続されている。
【0013】真空基準室5は、シリコン基板6と絶縁基
板A7及び絶縁基板B8との接合物を真空中に入れ、静
電接合等の方法で絶縁基板A7の貫通孔71を蓋9によっ
て気密に塞ぐことによって形成される。
【0014】この絶対圧検出器における絶対圧の検出
は、ダイアフラム61と固定電極73とで形成されるコンデ
ンサによる。導圧孔81から導入される圧力Pによってダ
イアフラム61が変位し、その変位に伴って変化するコン
デンサの静電容量値によって圧力を検出する。真空基準
室5が測定圧力Pに比べて十分に低く設定されることに
よって、絶対圧が得られるのである。この場合のコンデ
ンサは真空基準室5内の真空雰囲気を挟んで形成されて
いるので、その誘電率はε0 であり、温度の影響を受け
ることはない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
による静電容量式絶対圧検出器には以下のような問題点
がある。
【0016】図3に示した構造の検出器では、可動部分
であるダイアフラムが金属製であり、他の金属部材と溶
接によって組み立てられているため、 1) 特性に大きなヒステリシスを有し、 2) センサ形状が大きくなる ことが問題点である。
【0017】また、図4に示した構造の検出器では、 1) コンデンサを形成している雰囲気が真空または減圧
窒素であるから、比誘電率が1となり、封入液を充填し
ている構造の検出器に比べて信号となる静電容量値が小
さく、S/N比がよくないこと、 2) 圧力や温度による全体の変形に伴う誤差の補償が非
常に難しいこと、 3) 印加される圧力によってコンデンサのギャップが減
少する方向にダイアフラムが変位するので、ギャップ内
に侵入した塵埃等によってダイアフラムの動きが阻害さ
れ、信頼性が低くなり、組み立て良品率が低下し易いこ
とが問題点である。
【0018】この発明の課題は、以上のような問題点を
解決して、小型で、ヒステリシスが小さく、高精度で、
信頼性が高く、組み立て良品率が優れ、且つ組み立てが
容易な静電容量式絶対圧検出器を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明においては、圧
力に応じて変位する可動電極としてのダイアフラムを有
する導電性基板と、ダイアフラムに対向する位置に固定
電極及び導圧孔が設けられており、且つ導電性基板の熱
膨張係数とほぼ等しい熱膨張係数を有する絶縁性基板と
が接合された構造を有し、ダイアフラムと固定電極とで
構成されるコンデンサの静電容量値によって絶対圧を検
出する絶対圧検出手段と、圧力伝達媒体としての封入液
と、圧力や温度等による特性誤差を補償するための補償
用手段とを備えている静電容量式絶対圧検出器におい
て、絶対圧検出手段のコンデンサ内には封入液が充填さ
れており、補償用手段が可動部をもたないコンデンサと
して構成されており、補償用のコンデンサ内には、絶対
圧検出手段のコンデンサ内と共通の封入液が導入されて
いる(請求項1の発明)。
【0020】可動部をもたないコンデンサを補償用手段
として備え、そのコンデンサ内と絶対圧検出手段として
のコンデンサ内とに共通の封入液を導入しているので、
圧力及び温度による変形や誘電率の変化に伴う誤差が十
分に補償される。また、コンデンサ内部に測定圧が導入
されるので、ダイアフラムと固定電極とのギャップは広
がる方向となる。
【0021】請求項1の発明において、コンデンサの静
電容量値を計測するための端子の全てが同一絶縁性基板
の外側表面上に形成されている(請求項2の発明)。
【0022】全ての端子が同一絶縁性基板の外側表面上
に形成されているので、外部回路との接続が容易とな
り、外部回路側の構造も単純となる。
【0023】請求項1の発明または請求項2の発明にお
いて、導電性基板がシリコンであり、絶縁性基板がパイ
レックスガラスである(請求項3の発明)。
【0024】導電性材料としてのシリコンは、弾性変形
範囲が広く、素材の特性のばらつきが少なく、ダイアフ
ラム等の加工技術も確立されており、ダイアフラムを形
成する材料としては理想的である。また、絶縁材料とし
てのパイレックスガラスは、その熱膨張係数がシリコン
の熱膨張係数に極めて近く、接合材料を必要としない静
電接合で接合することができ、絶縁基板A及び絶縁基板
Bには最適の材料である。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明による静電容量式絶対圧
検出器の実施の形態について実施例を用いて説明する。
【0026】なお、従来技術と同じ機能の部分について
は同じ符号を用いる。
【0027】図1は、この発明による静電容量式絶対圧
検出器の実施例の構造を示す断面図である。
【0028】この実施例は、図4に示した従来例と同様
に、導電性材料であるシリコン基板6aと2つの絶縁性基
板(図においては絶縁基板A7a及び絶縁基板B8a)とが
接合されて構成され、ダイアフラム61を可動電極とする
コンデンサとして形成されている絶対圧検出部100 と固
定ギャップのコンデンサとして形成されている補償部20
0 とからなる。なお、図1において、測定圧を伝達する
ための圧力伝達媒体は明示されていないが、導圧孔71a
及び76を通ってそれぞれのコンデンサの内部に導入され
ている。
【0029】導電性材料であり、かつ優れた弾性材料で
あるシリコン基板6aには、絶対圧検出用のコンデンサの
可動電極となる絶対圧検出用ダイアフラム(図1では単
にダイアフラム)61と補償用のコンデンサを形成するた
めの凹み62とが両面あるいは上面からのプラズマエッチ
ングによって形成されている。
【0030】絶縁基板A7aには、可動電極であるダイア
フラム61に対向する絶対圧検出用固定電極73と、補償用
固定電極77と、外部回路と接続するために上側表面に形
成されている、固定電極73の端子(図1では単に端子:
以後に示す全ての端子も同様)74a とシリコン基板6aの
端子75と補償用固定電極77の端子78と、固定電極73と端
子74a とを接続するためのスルーホールであり且つダイ
アフラム61へ測定圧Pを導びくための導圧孔71a と、シ
リコン基板6aと端子75とを接続するスルーホールである
貫通孔72と、固定電極77と端子78とを接続するためのス
ルーホールであり且つ補償用のコンデンサ内へ測定圧P
を導びくための導圧孔76とが形成されている。
【0031】絶縁基板B8aは平板状態である。
【0032】絶縁基板A7a及び絶縁基板B8aは、シリコ
ン基板6aの熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数をもつパイ
レックスガラス等の絶縁性材料からなっており、シリコ
ン基板6aと絶縁基板A7a及び絶縁基板B8aとは静電接合
等の気密性を確保できる接合方法によって接合されてい
る。
【0033】これらの固定電極73及び77と端子74a 、75
及び78とは、スパッタ法等の方法によりCr/Auの2層積
層構造のメタライズ層として形成されており、固定電極
73と端子74a 、シリコン基板6aと端子75及び固定電極77
と端子78は、それぞれ導圧孔71a 、貫通孔72及び導圧孔
76を通してメタライズ層によって接続されている。
【0034】真空基準室5aは、シリコン基板6aと絶縁基
板B8aとを真空中で静電接合等の方法で接合することに
よって形成される。
【0035】この実施例による絶対圧の検出は、図3に
示した従来例の場合と同様に、以下の方法による。
【0036】絶対圧検出用固定電極73の面積及び補償用
固定電極77の面積は同じでSa とし、測定圧Pを受けて
いない状態における絶対圧検出用固定電極73とダイアフ
ラム61との距離と、補償用固定電極77とシリコン基板6a
の凹み62の底面との距離(補償用コンデンサのギャッ
プ)とが同じでda とし、測定圧Pを受けた時のダイア
フラム61の変位をΔa とすると、補償用コンデンサの静
電容量Cra、絶対圧測定用コンデンサの静電容量Cxa
びΔa は次の式で表される。
【0037】 Cra=ε0 εraa /daxa=ε0 εraa /(da +Δa ) Δa =ka (P−Pva) ここで、ε0 は真空の誘電率、εraは前記コンデンサの
ギャップ部等に充填されている圧力伝達媒体の比誘電
率、ka は比例係数、Pvaは真空基準室5a内の圧力であ
る。
【0038】CraとCxaとを用いて、 fa =−(Cxa−Cra)/Cxa で定義されるfa 値を求めると、 fa =Δa /da =ka (P−Pva)/da となり、ka を予め求めておくことによって、fa 値よ
り(P−Pva)を算出することができる。通常、Pva
Pに比べて十分に小さいので、Pvaを無視することがで
き、上式によって絶対圧が算出できる。
【0039】この実施例においては、fa 値を算出する
ことによって、圧力伝達媒体の誘電率の温度や圧力によ
る変化が絶対圧測定に関係することを回避し、測定精度
を高めている。更に、絶対圧測定用コンデンサと補償用
コンデンサとを構造的に良く似た構成に配置し、共通の
圧力伝達媒体をその内部に充たし、且つfa 値によって
絶対圧を算出することによって、圧力や温度による全体
の歪みの影響等も大幅に補償される。その結果、この実
施例の絶対圧検出器によれば、測定精度の非常に高い測
定が可能となる。
【0040】更に、外部回路と接続するための全ての端
子74a 等が絶縁基板A7aの上面に形成されているので、
外部端子との接続が容易であり、外部端子の構造も単純
にできる。
【0041】また、シリコン基板とパイレックスガラス
との組み合わせによって構成しているので、各種のIC
加工技術が流用できるので小型化が容易である。
【0042】図2はこの実施例の変形例であり、真空基
準室5bとして、ダイアフラム6aの凹み加工分に加えて絶
縁基板B8bに形成した凹み82を合わせもっている。図で
は、ダイアフラム6aの凹み加工分と凹み82とが同等に示
されているが、実際には、シリコン基板側は数μmであ
るのに対して、凹み82は百μm のオーダーとされ、凹み
82をもつ真空基準室5bの体積は凹み82をもたない真空基
準室5aの体積の数倍から数10倍となる。真空基準室の体
積を大きくすることは、真空基準室の圧力Pvaをある一
定範囲内に維持(言い換えれば、所定の測定精度を維
持)することができる時間を長くし、信頼性を高める。
【0043】なお、以上の実施例においては、絶対圧検
出用固定電極73の面積と補償用固定電極77の面積とが同
じであり、測定圧Pを受けていない状態における絶対圧
検出用固定電極73とダイアフラム61との距離と、補償用
コンデンサのギャップとが同じであるとして説明してき
たが、これらの値が異なる場合には、それぞれが同じで
ある状態にコンデンサの静電容量値を換算して、上述の
a 値を算出すればよい。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、圧力に応じて変位す
る可動電極としてのダイアフラムを有する導電性基板
と、ダイアフラムに対向する位置に固定電極及び導圧孔
が設けられており、且つ導電性基板の熱膨張係数とほぼ
等しい熱膨張係数を有する絶縁性基板とが接合された構
造を有し、ダイアフラムと固定電極とで構成されるコン
デンサの静電容量値によって絶対圧を検出する絶対圧検
出手段と、圧力伝達媒体としての封入液と、圧力や温度
等による特性誤差を補償するための補償用手段とを備え
ている静電容量式絶対圧検出器において、絶対圧検出手
段のコンデンサ内には封入液が充填されており、補償用
手段が可動部をもたないコンデンサとして構成されてお
り、補償用のコンデンサ内には、絶対圧検出手段のコン
デンサ内と共通の封入液が導入されているので、圧力及
び温度による変形や誘電率の変化に伴う誤差が十分に補
償される。また、コンデンサ内部に測定圧が導入される
ので、ダイアフラムと固定電極とのギャップは広がる方
向となる。したがって、信頼性が高く、高精度な静電容
量式絶対圧検出器を提供することができる(請求項1の
発明)。
【0045】請求項1の発明において、コンデンサの静
電容量値を計測するための端子の全てが同一絶縁性基板
の外側表面上に形成されているので、外部回路との接続
が容易となり、外部回路側の構造も単純となる。したが
って、信頼性が高く、高精度で、組み立て良品率が優
れ、且つ組み立てが容易な静電容量式絶対圧検出器を提
供することができる(請求項2の発明)。
【0046】請求項1の発明または請求項2の発明にお
いて、導電性基板がシリコンであり、絶縁性基板がパイ
レックスガラスである。導電性材料としてのシリコン
は、弾性変形範囲が広く、素材の特性のばらつきが少な
く、ダイアフラム等の加工技術も確立されており、ダイ
アフラムを形成する材料としては理想的である。また、
絶縁材料としてのパイレックスガラスは、その熱膨張係
数がシリコンの熱膨張係数に極めて近く、接合材料を必
要としない静電接合で接合することができ、絶縁基板A
及び絶縁基板Bには最適の材料である。したがって、小
型で、ヒステリシスが小さく、高精度で、信頼性が高
く、組み立て良品率が優れ、且つ組み立てが容易な静電
容量式絶対圧検出器を提供することができる(請求項3
の発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による静電容量式絶対圧検出器の実施
例の構造を示す断面図
【図2】実施例における真空基準室の1変形例の構造を
示す部分断面図
【図3】従来技術による静電容量式絶対圧検出器の1例
の構造を示す断面図
【図4】従来の他例の構造を示す断面図
【符号の説明】
11 金属部材A 111 導圧孔 12 金属部材B 13 金属部材C 2 セラミックス部材 21 第1電極 22 第2電極 23 導圧孔 3 金属ダイアフラム 41 第1リード 42 第2リード 43 共通リード 5, 5a, 5b 真空基準室 6, 6a シリコン基板 61 ダイアフラム 62 凹み 7, 7a 絶縁基板A 71, 72 貫通孔 73 固定電極 74, 75, 74a, 78 端子 71a, 76 導圧孔 77 補償用固定電極 8, 8a, 8b 絶縁基板B 81 導圧孔 82 凹み 9 蓋100 , 100a 絶対圧検出部200 補償部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力に応じて変位する可動電極としてのダ
    イアフラムを有する導電性基板と、ダイアフラムに対向
    する位置に固定電極及び導圧孔が設けられており、且つ
    導電性基板の熱膨張係数とほぼ等しい熱膨張係数を有す
    る絶縁性基板とが接合された構造を有し、ダイアフラム
    と固定電極とで構成されるコンデンサの静電容量値によ
    って絶対圧を検出する絶対圧検出手段と、圧力伝達媒体
    としての封入液と、圧力や温度等による特性誤差を補償
    するための補償用手段とを備えている静電容量式絶対圧
    検出器において、 絶対圧検出手段のコンデンサ内には封入液が充填されて
    おり、 補償用手段が可動部をもたないコンデンサとして構成さ
    れており、 補償用のコンデンサ内には、絶対圧検出手段のコンデン
    サ内と共通の封入液が導入されていることを特徴とする
    静電容量式絶対圧検出器。
  2. 【請求項2】コンデンサの静電容量値を計測するための
    端子の全てが同一絶縁性基板の外側表面上に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式絶対
    圧検出器。
  3. 【請求項3】導電性基板がシリコンであり、絶縁性基板
    がパイレックスガラスであることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の静電容量式絶対圧検出器。
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