JP2000121030A - 排ガス処理方法および装置 - Google Patents

排ガス処理方法および装置

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JP2000121030A
JP2000121030A JP10295848A JP29584898A JP2000121030A JP 2000121030 A JP2000121030 A JP 2000121030A JP 10295848 A JP10295848 A JP 10295848A JP 29584898 A JP29584898 A JP 29584898A JP 2000121030 A JP2000121030 A JP 2000121030A
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exhaust gas
slaked lime
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filter
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JP10295848A
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English (en)
Inventor
Keizo Hamaguchi
敬三 浜口
Hiroshi Osada
容 長田
Toru Shiomitsu
徹 塩満
Atsushi Hirayama
敦 平山
Susumu Ayukawa
将 鮎川
Original Assignee
Nkk Corp
日本鋼管株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛灰処理を念頭に入れた、ダイオキシン低減
により効果的な排ガス処理方法および装置を提供する。 【解決手段】 焼却炉またはボイラからの有害成分を含
む排ガスを無害化処理する方法において、焼却炉または
ボイラからの排ガスを130〜180℃に冷却し、セラ
ミックよりなるろ過式集塵手段により排ガス中の煤塵を
除去し、次いで排ガスを反応バグフィルタに導入して消
石灰噴霧とともに排ガス中の酸性成分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみ焼却施設、
可燃性廃棄物処理施設、金属精錬工場等から排出される
有害成分を含む排ガスの無害化処理方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみや産業廃棄物を焼却処理する過
程や、金属精錬工場などで可燃性の付着物を含むスクラ
ップを予熱、溶解する際に排出される排ガスには、ばい
じん、塩化水素等の酸性成分、窒素酸化物、水銀等の重
金属、ダイオキシン類およびその前駆物質など、さまざ
まな有害物質が含まれている。これらの有害物質の内、
HClやSOxなどの酸性成分は、消石灰粉を排ガス中
に吹き込んで、乾式反応塔などで中和反応により除去す
る方法がしばしば採用されている。
【0003】図9に示すのは、上記の従来技術の一例
で、焼却炉またはボイラからの排ガスを冷却装置として
の減温塔101で冷却し、消石灰粉を消石灰噴霧装置1
06にて中和反応塔110に噴霧して、同装置内で消石
灰は排ガスと混合し、排ガス中の酸性成分が除去され、
排ガス中の煤塵(飛灰)および中和反応生成物をバグフ
ィルタ102で集塵除去する方法である。近年、社会問
題となっている毒性の強い微量有害物質であるダイオキ
シン類は、その低減方法として、例えば、焼却炉の燃焼
管理による発生抑制、排ガス温度管理による再合成防
止、触媒による酸化分解、吸着剤による吸着除去などに
より処理されている。
【0004】また、ごみ焼却施設からは排ガス中のダイ
オキシンだけでなく、バグフィルタなどの集塵機から排
出される飛灰にもダイオキシンが含まれており、飛灰中
のダイオキシン処理も近年の大きな課題となっている。
飛灰中のダイオキシンは、飛灰を300〜500℃程度
で加熱脱塩素処理する方法、1200℃以上で溶融処理
する方法等が提案されている。排ガス中のHCl、SO
xの酸性成分を除去し、処理困難な飛灰の発生量を低減
し、溶融処理を容易にするための方法として、次の方法
が開示されている。特開平5−71724に開示される
方法は、排ガスを冷却する工程、第一バグフィルタで煤
塵(飛灰)を除去する工程、煤塵除去後の排ガスを反応
塔で中和する工程、次いで中和された反応生成物を第二
バグフィルタで除去する工程からなる排ガス処理方法で
ある。
【0005】図10に示すのは上記排ガス処理方法の構
成で、焼却炉やボイラからの排ガスを冷却装置としての
減温塔101で冷却し、排ガス中の煤塵(飛灰)を第一
のバグフィルタ102aで除塵し、続いて消石灰噴霧装
置106により中和剤としての消石灰を中和反応塔11
0に噴霧して、該反応塔内で消石灰が排ガスと混合する
過程で排ガス中の酸性成分を中和し、続いて反応生成物
を第二のバグフィルタ102bで除塵する排ガス処理方
法である。排ガスに含まれる煤塵(飛灰)は第一のバグ
フィルタ102aでほとんどが除塵されるため、時に処
理困難とされる第二のバグフィルタ102bから排出さ
れる飛灰の量を低減する作用がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示す処理方法は、第一バグフィルタ102aから排出
される飛灰が消石灰(中和剤)を含んでいないので、ス
ラグの性状が安定するなど溶融処理が容易となる利点を
有するが、以下の問題点が生じていた。すなわち、排ガ
スを冷却する工程において、排ガスをどの程度まで冷却
すればよいかが明確にされていないので、ダイオキシン
の発生の最も少ない温度に設定することができなかっ
た。
【0007】また、第一バグフィルタ102aで飛灰を
除去したあとの中和工程は、第二バグフィルタ102b
の前段の反応塔にてなされるため、ガスと消石灰粉を混
合させるための反応塔の設置スペースが無視できない。
つまり、反応塔の設置でより多くの敷地が必要となる欠
点を有していた。さらに、第一バグフィルタ102aに
導入される排ガスはHClやSOxの酸性成分を多く含
むため、第一バグフィルタ102a装置内は酸性とな
り、排ガス中の水分や装置内の低温領域形成のため、装
置内壁などの酸腐食を誘発する恐れがあった。
【0008】本発明は以上のような問題点を克服し、飛
灰処理を念頭に入れたダイオキシン低減により効果的な
排ガス処理方法および装置を実現することを目的にした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の請求項
は、焼却炉またはボイラからの有害成分を含む排ガスを
無害化処理する方法において、イ)焼却炉またはボイラ
からの排ガスを130〜180℃に冷却し、ロ)セラミ
ックよりなるろ過式集塵手段により排ガス中の煤塵を除
去し、ハ)次いで排ガスを反応バグフィルタに導入して
消石灰噴霧とともに排ガス中の酸性成分を除去すること
を特徴とする排ガス処理方法である。
【0010】排ガスを130〜180℃に冷却するの
で、ダイオキシン発生量を効果的に抑えられる。180
℃以上で、例えば通常の電気集塵機の運転温度250〜
350℃程度とすると、近年の公知の事実であるように
ダイオキシン類の再合成が盛んになるため不適であり、
180〜250℃であっても、本発明者らの研究により
程度は小さいが200℃付近でのダイオキシン再合成が
観測されているので、望ましくない。
【0011】本発明者らは、180℃以下とすることに
より、ダイオキシンの再合成がほぼ皆無である事実をつ
きとめたため、排ガスの冷却温度を180℃以下とし
た。130℃以下とすると、排ガス中の酸性成分が酸露
点に達して装置の腐食を誘発するので、たとえダイオキ
シンの発生が少なくとも運転上、好ましくない。また、
35O℃以上とすると、後段の反応バグフィルタのろ布
の耐熱温度を越えてしまうので、好ましくない。以上か
ら、排ガスを130〜180℃に冷却することにより、
装置の安定運転を維持しながらダイオキシンの再合成を
確実に防ぐことが可能である。
【0012】後段の反応バグフィルタでは、消石灰噴霧
により、バグハウス内で消石灰と排ガス中の酸性成分が
混合し、中和反応が起こるとともに、反応生成物はろ布
により除塵される。また、酸性成分と反応をなさなかっ
た消石灰粉は、逆洗されるまでの一定の時間集塵され、
ろ布に堆積している間に酸性成分と中和反応を完了させ
る。すなわち、反応バグフィルタは、中和反応の直後集
塵する形態、集塵後中和反応がなされる形態、集塵およ
び中和反応が同時になされる形態、の複合型の反応が明
確に区別できない態様でほぼ同時に生じており、これら
反応がバグハウス内で効果的に行われるため、反応バグ
フィルタと称している。
【0013】したがって、バグフィルタ上流で中和反応
塔により中和反応を略完了させてから、反応生成物を除
塵する方法とは区別されなければならない。また、反応
バグフィルタはろ布の堆積層(反応層)の保持が不可欠
であり、例えば、逆洗間隔等を調整することにより差庄
を100mmAq程度に維持することが効果的である。
一方、前述のバグフィルタは中和反応塔により中和反応
が略完了した反応生成物を略除塵するのみなので、差庄
の調整は特に必要でなく、集塵した煤塵を素早く系外か
ら排出するのが望まれる。
【0014】反応バグフィルタの消石灰吹込口は排ガス
導入ダクト部に設置するか、バグハウス外壁に設置すれ
ばよく、消石灰吹込部とバグハウス本体および逆洗装置
全体を含めて、反応バグフィルタを構成する。したがっ
て、消石灰噴霧による中和反応と反応生成物の除塵をひ
とつの反応器、すなわち、反応バグフィルタで行うの
で、排ガスと消石灰粉を混合させるための中和反応塔な
どの中和手段を別に設置する必要がなく、敷地を節約で
き、コンパクトな構成となる利点を有する。
【0015】また、排ガス温度を冷却装置で130〜1
80℃に冷却するので、後段の反応バグフィルタ処理温
度が低く維持され、酸性成分の中和反応による除去効果
をより高める作用が付随的に得られる。
【0016】さらに、前段のセラミックフィルタで、中
和反応をなさないまま、ダイオキシンや重金属を含む煤
塵(飛灰)が排ガスから分離されるので、セラミックフ
ィルタから排出される飛灰は、塩類やカルシウムの含有
量が少なく、以て電気抵抗式の溶融処理やセメント固化
処理に適した飛灰となる。前段のセラミックフィルタで
排ガス中の煤塵をすべて除去したので、後段の反応バグ
フィルタで集塵される粉体(飛灰)は中和反応から得ら
れる反応生成物のみで略構成されるので、排出量が少な
く、ダイオキシンや重金属を微量に含んでいたとしても
処理量が少ないため有利である。
【0017】第2の請求項は、ロ)でろ過式集塵を行う
前の排ガス中に、またはろ過式集塵手段内に直接、防食
剤として消石灰を噴霧し、噴霧量をハ)の消石灰噴霧量
の1/5以下か、酸性成分に対する当量比0.5以下と
することを特徴とする排ガス処理方法である。
【0018】ろ過式集塵手段としてのセラミックフィル
タの上流の煙道排ガス中、またはセラミックフィルタ装
置内に直接、防食剤として消石灰を噴霧するので、排ガ
ス中に多く含まれるHCl、SOxの酸性成分による装
置内壁の酸腐食を未然に防ぐことが可能となる。防食剤
として噴霧した消石灰は、セラミックフィルタ内のろ過
部に到達する一方で、装置内壁や煙道内壁に到達するも
のがあるので、内壁に到達した消石灰は内壁にコーティ
ングされ、排ガス中の酸性成分や部分的な結蕗による内
壁金属の浸食を阻止することが可能となる。このときの
消石灰の噴霧量は後段の反応バグフィルタで中和剤とし
て用いられる消石灰の噴霧量の1/5以下または酸性成
分に対する当量比0.5以下とすることが望ましい。1
/5以上(または酸性成分に対する当量比0.5以上)
とすると、前段のセラミックフィルタで中和反応を積極
的に行うこととなり、前段のセラミックフィルタから排
出される反応生成物や未反応消石灰を含んだ飛灰量、す
なわち廃棄処理量が多くなることと、飛灰の廃菓処理が
以下のように困難となる不具合を生じる。
【0019】すなわち、未反応消石灰や塩化カルシウム
などの反応生成物を多く含むと、飛灰を電気抵抗式の溶
融固化処理をする際に、塩化カルシウムの溶融物が多量
に生成し、これが分離して溶融塩層を形成するので、電
極間に流れる電流が溶融塩層に集中する障害が発生し、
溶融炉の操業が著しく阻害される。また、飛灰の廃棄処
理として、セメント固化処理を行う場合は、固化物が廃
棄された後に、固化物中の塩化カルシウムが溶解し、固
化物が徐々に崩壊してしまうので、有害な重金属などが
流出する恐れがある。これらのケースで、消石灰吹込量
を1/5程度(または酸性成分に対する当量比0.5程
度)としたときに、概ね安定処理および安定操業が可能
であることを確認した。
【0020】以上の理由から、消石灰吹込量は後段の反
応バグフィルタで用いる消石灰量の1/5以下(または
酸性成分に対する当量比0.5以下)が望ましい。な
お、通常、ごみ焼却施設で酸性成分中和のために噴霧す
る消石灰の酸性成分に対する当量比は2〜4程度であ
り、この値の1/5は略当量比0.5に相当する。当量
比は次の化学反応式などから算定される消石灰(Ca
(OH)2 )の理論必要量に対する比のことである。 2HCl+Ca(OH)2 =CaC12 +2H2 O SO2 +Ca(OH)2 =CaSO3 +H2 O SO3 +Ca(OH)2 =CaSO4 +H2
【0021】セラミックフィルタ内の温度は第1の請求
項より130℃が確保されて酸露点を回避しているの
で、当量に満たないごく少量の消石灰噴霧であっても、
装置内が極端に酸性になることを避け、以て酸腐食を回
避できるので、防食剤としての役割を効果的に発揮す
る。したがって、防食剤としての消石灰噴霧量の下限値
は特に規定しないが、酸性成分の濃度等を考慮して1/
5(または当量比0.5)を越えない範囲で噴霧するこ
とが望ましい。また、防食剤として消石灰以外の公知の
薬剤を用いると、薬剤サイロが余分に必要になる欠点
や、噴霧した際に排ガス中の酸性成分と積極的に反応し
ないため、後段の反応バグフィルタにおける酸性成分除
去の負担を軽減することができない欠点を有している。
したがって、反応バグフィルタで用いる消石灰を防食剤
として流用することにより、より簡便に防食効果を得る
ことができる。
【0022】第3の請求項は、ロ)でろ過式集塵を行う
前の排ガス中に、またはろ過式集塵手段内に直接、炭素
系多孔質粉体を噴霧して、排ガスに含まれるダイオキシ
ンなどの微量有害物質を除去することを特徴とする排ガ
ス処理方法である。
【0023】炭素系多孔質粉体は、拭活の程度にもよる
が一般に高比表面積を有するので、ダイオキシン等の有
機ハロゲン化合物や水銀を効率よく吸着除去できる。こ
の炭素系多孔質粉体をろ過式集塵装置としてのセラミッ
クフィルタの上流煙道またはセラミックフィルタ装置内
に直接、噴霧するので、排ガスに微量に含まれる有害な
ダイオキシン等の有機ハロゲン化合物を、煙道内または
セラミックフィルタ内のろ過集塵過程で吸着除去でき
る。セラミックフィルタから排出される飛灰には炭素系
多孔質粉体が混入するが、例えば、飛灰を加熱処理また
は溶融処理する際には、飛灰中の炭素系多孔質粉体が熱
源となって、外部加熱によるエネルギーを削減すること
が可能となる。
【0024】第4の請求項は、ハ)の消石灰噴霧の際
に、炭素系多孔質粉体を同時に噴霧して排ガスに含まれ
るダイオキシンなどの微量有害物質を除去することを特
徴とする排ガス処理方法である。
【0025】排ガス中のダイオキシン等の有機ハロゲン
化合物は、前段のろ過式集塵手段としてのセラミックフ
ィルタにより、ある程度の除去が可能である。すなわ
ち、排ガスに含まれる飛灰は未燃炭素を含んでいるた
め、ダイオキシンをある程度吸着除去することができ、
第3の請求項のように炭素系多孔質粉体を噴霧すれば、
さらにダイオキシンを効果的に除去することが可能であ
る。
【0026】しかしながら、運転の諸事情により前段の
セラミックフィルタで炭素系多孔質粉体を噴霧しない場
合や、噴霧してもさらにダイオキシンの除去を完全に行
う必要があるときには、後段の反応バグフィルタにて炭
素系多孔質粉体を噴霧することが望ましい。すなわち、
消石灰噴霧と同時に炭素系多孔質粉末を噴霧すれば、消
石灰が反応バグフィルタ内のろ布に堆積されるのと同様
かつ同時に、炭素系多孔質粉体もろ布に堆積されるの
で、排ガス中のダイオキシンと炭素系多孔質粉体が、反
応バグフィルタ内およびろ布上で効果的に接触して、排
ガス中のダイオキシンが吸着除去されるとともに、もち
ろん排ガス中の酸性成分も中和反応により除去される。
【0027】第5の請求項は、第3、第4の請求項で用
いる炭素系多孔質粉体は比表面積が200m2 /g以上
の粉末活性炭であることを特徴とする排ガス処理方法で
ある。
【0028】前段のろ過式集塵手段または後段の反応バ
グフィルタに噴霧する炭素系多孔質粉体として、比表面
積が200m2 /g以上の粉末活性炭を用いれば、吸着
能が大きいため、排ガス中のダイオキシン等の微量有害
物質を効果的に吸着除去できる。比表面積が200m2
/g以下であると、所定の吸着効果を得るためには多量
の粉体を噴霧しなければならず、前段のろ過式集塵手段
または後段の反応バグフィルタから排出される廃棄処理
対象の飛灰の量が極端に多くなるため好ましくない。ま
た、噴霧量を少なくすると、十分なダイオキシン吸着除
去が得られないので好ましくない。200m2 /g程度
の粉末活性炭であれば、噴霧量を例えば0.2g/Nm
3 として反応バグフィルタでの消石灰噴霧量の1/10
程度とごく少量で抑えることができ、かつ十分なダイオ
キシン除去が得られることが、本発明者らの調査で判明
した。したがって、炭素系多孔貿粉体として比表面積が
200m2 /gの粉末活性炭を用いることが望ましい。
【0029】第6の請求項は、有害成分を含む焼却炉か
らの排ガスを無害化処理する際に、イ)焼却炉またはボ
イラからの排ガスを130〜180℃に熱回収手段また
は水噴霧により冷却する冷却装置、ロ)冷却された排ガ
ス中の煤塵をろ過式集塵するセラミックフィルタ、ハ)
セラミックフィルタにより煤塵を除去した排ガスに消石
灰を噴霧して排ガスを浄化する消石灰噴霧装置を備えた
反応バグフィルタ、とからなる排ガス処理装置である。
このような排ガス処理装置を排ガス処理施設に敷設する
ことにより、第1の請求項方法を容易に実施でき、第1
の請求項の作用効果を得ることができる。
【0030】第7の請求項は、前記ロ)のろ過式集塵す
るセラミックフィルタの上流に、防食剤としての消石
灰、または/および、排ガスに含まれるダイオキシンな
どの微量有害物質を除去するための炭素系多孔質粉体を
噴霧する1つ以上の粉体噴霧装置を備えたことを特徴と
する排ガス処理装置である。このような排ガス処理装置
を第6の請求項に敷設することにより、第1から第3の
請求項の作用効果が相乗的に得られる。
【0031】第8の請求項は、前記ロ)のろ過式集塵す
るセラミックフィルタは、防食剤としての消石灰、また
は/および、排ガスに含まれるダイオキシンなどの微量
有害物質を除去するための炭素系多孔質粉体を噴霧する
1つ以上の粉体噴務装置を兼ね備えたセラミックフィル
タであることを特徴とする排ガス処理装置である。この
ように消石灰や炭素系多孔質粉体の粉体噴霧装置を第6
の請求項の前段のセラミックフィルタに兼ね備えること
により、装置がコンパクトになる作用が得られる。同時
に、第1から第3の請求項の作用効果が相乗的に得られ
る。
【0032】第9の請求項は、前記ハ)の消石灰噴霧装
置にさらに炭素系多孔質粉体噴霧装置を具備させたこと
を特徴とする排ガス処理装置である。このように炭素系
多孔質粉体噴霧装置を反応バグフィルタに具備させるこ
とにより、装置がコンパクトになる作用が得られる。同
時に、第1、第4の請求項の作用効果が相乗的に得られ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の排ガス処
理方法および装置をごみ焼却処理施設に採用した場合の
各実施の形態を示す図である。図9、図10は従来の排
ガス処理装置を示す図である。図5,図6,図7は、消
石灰や活性炭の粉体をセラミックフィルタまたは反応バ
グフィルタに噴霧する際の粉体吹込口の設置位置を例示
するセラミックフィルタまたは反応バグフィルタの立面
図である。図8(a),(b),(c)は、セラミック
フィルタのろ過体の構造例を示す図である。
【0034】ここで、1は冷却装置としての減温塔、2
はろ過式集塵手段としてのセラミックフィルタ、3は反
応バグフィルタ、3aは反応バグフィルタに付属する消
石灰噴霧装置、3bは反応バグフィルタに付属する活性
炭噴霧装置、5は飛灰処理装置、6は消石灰噴霧装置、
7は活性炭噴霧装置、8は消石灰、活性炭混合物噴霧装
置、101は減温塔、102はバグフィルタ、106は
消石灰噴霧装置、110は中和反応塔、11は排ガス導
入ダクト、12はろ布(またはろ過体)、13は飛灰排
出部、14は排ガス排出ダクト、15はパルスジェット
式逆洗装置、16a〜Cは粉体供給ダクト、17は反応
バグフィルタ本体(またはセラミックフィルタ本体)、
21はハニカム状ろ過体、22はキャンドル型成型ろ過
体、23は布状ろ過体、24はリテーナである。
【0035】以下、図1に基づいて排ガス処理フローの
概略を説明する。図1は、本願第1、第6の請求項を説
明するための図である。焼却炉やボイラから排出される
200℃以上の排ガスは、排ガス冷却装置としての減温
塔1により、ダイオキシンの発生のごく少ない130〜
180℃に調温・冷却される。冷却された排ガスはろ過
式集塵手段としてのセラミックフィルタ2に導入され、
排ガスに含まれる煤塵(飛灰)が除去される。セラミッ
クフィルタ2を通過した排ガスは反応バグフィルタ3に
導入され、消石灰が消石灰噴霧装置3aにより噴霧さ
れ、反応バグフィルタ内で中和剤としての消石灰と排ガ
ス中の酸性成分とが中和反応し、排ガス中の酸性成分が
除去される。反応バグフィルタを経た排ガスは、必要に
応じて脱硝処理されたあと(図示しない)、煙突から清
浄ガスとして排出される。一方、セラミックフィルタ2
や反応バグフィルタ3から排出される飛灰は飛灰処理装
置5にて別途無害化処理される。図1などにおいて、排
ガスを誘引するための誘引ファン、消石灰サイロ、その
他周辺機器の記述は省略してある。
【0036】次に、本発明の実施の形態の詳細を説明す
る。排ガス冷却装置としての減温塔1では、スプレーノ
ズルからの水噴霧により130〜180℃に調温・冷却
される。排ガスを130〜180℃に冷却するので、ダ
イオキシン発生量を効果的に抑えられる。180℃以上
で、例えば通常の電気集塵機の運転温度250〜350
℃程度とすると、近年の公知の事実であるようにダイオ
キシン類の再合成が盛んになるため不適であり、180
〜 250℃であっても、本発明者らの研究により程度
は小さいが200℃付近でのダイオキシン再合成が観測
されているので、望ましくない。
【0037】本発明者らは、180℃以下とすることに
より、ダイオキシンの再合成がはぼ皆無である事実をつ
きとめたため、排ガスの冷却温度を180℃以下とし
た。130℃以下とすると、排ガス中の酸性成分が酸露
点に達して装置の腐食を誘発するので、たとえダイオキ
シンの発生が少なくとも運転上、好ましくない。また、
35O℃以上とすると、後段の反応バグフィルタのろ布
の耐熱温度を越えてしまうので、好ましくない。以上か
ら、排ガスを130〜180℃に冷却することにより、
装置の安定運転を維持しながらダイオキシンの再合成を
確実に防ぐことが可能である。
【0038】130〜180℃に冷却するにあたり、図
1では排ガス冷却装置として水噴霧による減温塔1を用
いたが、エコノマイザなどの熱回収手段やその他の冷却
手段であっても同等の効果が得られる。水噴霧による減
温塔1を用いると、微細水滴の蒸発潜熱により排ガスを
急冷することが可能であり、急冷によるダイオキシン低
減効果が付加される利点を有する。
【0039】130〜180℃に冷却された排ガスはろ
過式集塵手段としてのセラミックフィルタ2内でダイオ
キシンの再合成がなされないまま、除塵される。除塵さ
れた排ガスはHClやSOx等の酸性成分を含んでいる
ので、反応バグフィルタ3に付属する消石灰噴霧装置3
aにより、消石灰が反応バグフィルタ3内に導入され、
中和処理がなされる。反応バグフィルタでは、消石灰噴
霧により、バグハウス内で消石灰と排ガス中の酸性成分
が混合し、中和反応が起こるとともに、反応生成物はろ
布12により除塵される。また、酸性成分と反応をなさ
なかった消石灰粉は、逆洗されるまでの一定の時間集塵
され、ろ布に堆積している間に酸性成分と中和反応を完
了させる。
【0040】すなわち、反応バグフィルタは、中和反応
の直後集塵する形態、集塵後中和反応がなされる形態、
集塵および中和反応が同時になされる形態、の複合型の
反応が明確に区別できない態様でほぼ同時に生じてお
り、これら反応がバグハウス内で効果的に行われるた
め、反応バグフィルタと称している。したがって、バグ
フィルタ上流で中和反応塔により中和反応を略完了させ
てから、反応生成物を除塵する方法とは区別されなけれ
ばならない。また、反応バグフィルタはろ布の堆積層
(反応層)の保持が不可欠であり、例えば、逆洗間隔等
を調整することにより差圧を100mmAq程度に維持
することが効果的である。
【0041】一方、前述のバグフィルタは中和反応塔に
より中和反応が略完了した反応生成物を略除塵するのみ
なので、差圧の調整は特に必要でなく、集塵した煤塵を
素早く系外から排出するのが望まれる。反応バグフィル
タの消石灰吹込口は排ガス導入ダクト部に設置するか
(図5)、バグハウス外壁に設置(図6,図7)すれば
よく、消石灰吹込部とバグハウス本体および逆洗装置全
体を含めて、反応バグフィルタを構成する。したがっ
て、消石灰噴霧による中和反応と反応生成物の除塵をひ
とつの反応器、すなわち、反応バグフィルタで行うの
で、排ガスと消石灰粉を混合させるための中和反応塔な
どの中和手段を別に設置する必要がなく、敷地を節約で
き、コンパクトな構成となる利点を有する。また、排ガ
ス温度を冷却装置で130〜180℃に冷却するので、
後段の反応バグフィルタ処理温度が低く維持され、酸性
成分の中和反応による除去効果をより高める作用が付随
的に得られる。
【0042】さらに、前段のセラミックフィルタで、中
和反応をなさないまま、ダイオキシンや重金属を含む煤
塵(飛灰)が排ガスから分離されるので、セラミックフ
ィルタから排出される飛灰は、塩類やカルシウムの含有
量が少なく、以て電気抵抗式の溶融処理やセメント固化
処理に適した飛灰となる。前段のセラミックフィルタで
排ガス中の煤塵をすべて除去したので、後段の反応バグ
フィルタで集塵される粉体(飛灰)は中和反応から得ら
れる反応生成物のみで略構成されるので、排出量が少な
く、ダイオキシンや重金属を微量に含んでいたとしても
処理量が少ないため有利である。
【0043】図2は、第2、第3、第7の請求項を説明
するための図で、図1と同一の構成部分は説明を省略す
る。消石灰噴霧装置6により噴霧される消石灰粉は、減
温塔1とセラミックフィルタ2の間の煙道に吹き込ま
れ、煙道内やセラミックフィルタ2の内壁にコーティン
グされるので、煙道内やセラミックフィルタ2の内壁な
どの防食剤として機能する。防食剤として消石灰を噴霧
する際の噴霧量は、後段の反応バグフィルタ3の消石灰
噴霧量の1/5以下か、酸性成分に対する当量比0.5
以下とすることが望ましい。1/5以上(または酸性成
分に対する当量比0.5以上)とすると、前段のセラミ
ックフィルタで中和反応を積極的に行うこととなり、前
段のセラミックフィル夕から排出される反応生成物や未
反応消石灰を含んだ飛灰量、すなわち廃棄処理量が多く
なることと、飛灰の廃棄処理が以下のように困難となる
不具合を生じる。
【0044】すなわち、未反応消石灰や塩化カルシウム
などの反応生成物を多く含むと、飛灰を電気抵抗式の溶
融固化処理をする際(飛灰処理装置5の一例)に、塩化
カルシウムの溶融物が多量に生成し、これが分離して溶
融塩層を形成するので、電極間に流れる電流が溶融塩層
に集中する障害が発生し、溶融炉の操業が著しく阻害さ
れる。また、飛灰の廃棄処理として、セメント固化処理
を行う場合(飛灰処理装置の一例)は、固化物が廃棄さ
れた後に、固化物中の塩化カルシウムが溶解し、固化物
が徐々に崩壊してしまうので、有害な重金属などが流出
する恐れがある。これらのケースで、消石灰吹込量を1
/5程度(または酸性成分に対する当量比0.5程度)
としたときに、概ね安定処理および安定操業が可能であ
ることを確認した。
【0045】以上の理由から、消石灰吹込量は後段の反
応バグフィルタで用いる消石灰量の1/5以下(または
酸性成分に対する当量比0.5以下)が望ましい。な
お、通常、ごみ焼却施設で酸性成分中和のために噴霧す
る消石灰の酸性成分に対する当量比は2〜4程度であ
り、この値の1/5は略、前記当量比0.5に相当す
る。当量比は次の化学反応式などから算定される消石灰
(Ca(OH)2 )の理論必要量に対する比のことであ
る。 2HCl+Ca(OH)2 =CaC12 +2H2 O SO2 +Ca(OH)2 =CaSO3 +H2 O SO3 +Ca(OH)2 =CaSO4 +H2
【0046】セラミックフィルタ内の温度は第1の請求
項より130℃が確保されて酸露点を回避しているの
で、当量に満たないごく少量の消石灰噴霧であっても、
装置内が極端に酸性になることを避け、以て酸腐食を回
避できるので、防食剤としての役割を効果的に発揮す
る。したがって、防食剤としての消石灰吹込量の下限値
は特に規定しないが、酸性成分の濃度等を考慮して1/
5(または当量比0.5)を越えない範囲で噴霧するこ
とが望ましい。また、防食剤として消石灰以外の公知の
薬剤を用いると、薬剤サイロが別個余分に必要になる欠
点や、噴霧した際に排ガス中の酸性成分と積極的に反応
しないため、後段の反応バグフィルタにおける酸性成分
除去の負担を軽減することができない欠点を有してい
る。したがって、反応バグフィルタで用いる消石灰を防
食剤として流用することにより、より簡便に防食効果を
得ることができる。
【0047】次に、活性炭噴霧装置7により噴霧される
炭素系多孔質粉体としての活性炭は、減温塔1とセラミ
ックフィルタ2の間の煙道に吹き込まれ、排ガス中のダ
イオキシンなどの微量有害物質を吸着除去する。炭素系
多孔質粉体は、賦活の程度にもよるが一般に高比表面積
を有するので、ダイオキシン等の有機ハロゲン化合物や
水銀を効率よく吸着除去できる。この炭素系多孔質粉体
をろ過式集塵装置としてのセラミックフィルタの上流煙
道またはセラミックフィルタ装置内に直接、噴霧するの
で、排ガスに微量に含まれる有害なダイオキシン等の有
機ハロゲン化合物を、煙道内またはセラミックフィルタ
内のろ過集塵過程で吸着除去できる。セラミックフィル
タから排出される飛灰には炭素系多孔質粉体が混入する
が、例えば、飛灰を加熱処理または溶融処理する際(飛
灰処理装置5の一例)には、飛灰中の炭素系多孔質粉体
が熱源となって、外部加熱によるエネルギーを削減する
ことが可能となる。
【0048】図3は、第2、第3、第7、第8の請求項
を説明するための図で、特に、第2、第3の請求項の別
の形態として、ろ過式集塵手段としてのセラミックフィ
ルタ2内に直接、消石灰噴霧装置6または/および活性
炭噴霧装置7により噴霧を行い、同装置をセラミックフ
ィルタ2に具備させたことを示す図である。すなわち、
防食剤としての消石灰または、炭素系多孔質粉体として
の活性炭は、例えば図6に示すように、セラミックフィ
ルタ本体17の排ガス導入ダクト11の上部のセラミッ
クフィルタ本体17外壁に粉体供給ダクト16aを設置
して、セラミックフィルタ本体17に消石灰または活性
炭を噴霧するか、図5に示すように、セラミックフィル
タ本体17の排ガス導入ダクト11の尊入部に粉体供給
ダクト16bを設置して、セラミックフィルタ本体17
に消石灰または活性炭を噴霧するか、図7に示すように
複数に分岐された粉体供給ダクト16cをセラミックフ
ィルタ本体17の外壁に設置して、消石灰または活性炭
を噴霧する。防食剤としての消石灰と炭素系多孔質粉体
としての活性炭は、図4に示すように、消石灰、活性炭
混合物噴霧装置8により、予め混合させてから煙道に噴
霧してもよいし、図示しないが、混合物をセラミックフ
ィルタ2内に直接噴霧してもよい。
【0049】次に図4は、第4、第9の請求項を主に説
明するための図である。中和剤としての消石灰噴霧装置
3aを兼ね備えた反応バグフィルタ3に、炭素系多孔質
粉体としての活性炭噴霧装置3bを、具備させたもので
ある。
【0050】排ガス中のダイオキシン等の有機ハロゲン
化合物は、前段のろ過式集塵手段としてのセラミックフ
ィルタ2により、ある程度の除去が可能である。すなわ
ち、排ガスに含まれる飛灰は未燃炭素を含んでいるた
め、ダイオキシンをある程度吸着除去することができ、
第3の請求項のように炭素系多孔質粉体を噴霧すれば、
さらにダイオキシンを効果的に除去することが可能であ
る。しかしながら、運転の諸事情により前段のセラミッ
クフィルタ2で炭素系多孔質粉体を噴霧しない場合や、
噴霧してもさらにダイオキシンの除去を完全に行う必要
があるときには、後段の反応バグフィルタ3にて炭素系
多孔質粉体(活性炭など)を噴霧することが望ましい。
【0051】すなわち、消石灰噴霧と同時に炭素系多孔
質粉末を噴霧すれば、消石灰が反応バグフィルタ3内の
ろ布に堆積されるのと同様かつ同時に、炭素系多孔質粉
体もろ布に堆積されるので、排ガス中のダイオキシンと
炭素系多孔質粉体が、反応バグフィルタ3内およびろ布
上で効果的に接触して、排ガス中のダイオキシンが吸着
除去されるとともに、もちろん排ガス中の酸性成分も中
和反応により除去される。炭素系多孔質粉体としての活
性炭噴霧装置7による噴霧は、例えば、図5,図6,図
7に示すとおりであって、すでに詳細は説明したとおり
である。
【0052】本発明の第3、第4の請求項で用いる炭素
系多孔質粉体は比表面積が200m2 /g以上の粉末活
性炭であることが望ましい。前段のろ過式集塵手段とし
てのセラミックフィルタ2または後段の反応バグフィル
タ3に噴霧する炭素系多孔質粉体として、比表面積が2
00m2 /g以上の粉末活性炭を用いれば、吸着能が大
きいため、排ガス中のダイオキシン等の微量有害物質を
効果的に吸着除去できる。比表面積が200m2 /g以
下であると、所定の吸着効果を得るためには多量の粉体
を噴霧しなければならず、前段のろ過式集塵手段として
のセラミックフィルタ2または後段の反応バグフィルタ
3から排出される廃棄処理対象の飛灰の量(飛灰処理装
置5に供される飛灰の量)が極端に多くなるため好まし
くない。
【0053】また、噴霧量を少なくすると、十分なダイ
オキシン吸着除去が得られないので好ましくない。20
0m2 /g程度の粉末活性炭であれば、噴霧量を例えば
0.2g/Nm3 として反応バグフィルタでの消石灰噴
霧量の1/10程度とごく少量で抑えることができ、か
つ十分なダイオキシン除去が得られることが、本発明者
らの調査で判明した。したがって、炭素系多孔質粉体と
して比表面積が200m2 /gの粉末活性炭を用いるこ
とが望ましい。但し、噴霧量は処理前のダイオキシン濃
度や除去程度により左右されるので一概には言えない
が、およそ0.01〜0.3g/Nm3 の範囲の噴霧量
が適切である。
【0054】粉末活性炭は製造方法として、泥炭系、椰
子殻系、木炭系であっても効果はほとんど同じであり、
空気搬送により装置内に沈降することなく吹込が可能で
あれば粒度は特に問題としない。粉末活性炭等の炭素系
多孔質粉体粉末の貯蔵サイロにおける粉塵爆発の回避を
考慮して、炭素系多孔質粉体は十分に揮発分を揮発され
る工程を含んで製造されたもので、発火点が十分に高い
ものが好ましい。
【0055】本発明で用いる防食剤としての消石灰およ
び中和剤としての消石灰は、CaCO3 、CaOなどア
ルカリ性の粉体をその代替えとして用いても略同じ効果
があるが、反応効率や粉体の取扱い、価格を考慮して消
石灰を用いるのが好ましい。本発明で用いる消石灰噴霧
装置、活性炭噴霧装置の粉体噴霧装置は、公知の装置を
用いればよく、例えば、空気搬送式のテーブルフイーダ
など、粉体の供給量を調整できて、供給変動の小さいも
のが好ましい。また、消石灰噴霧装置は、防食剤として
噴霧するラインと、中和剤として反応バグフィルタに噴
霧するラインとを分岐させてもよいし、消石灰噴霧装置
の消石灰切り出し部分を2系列として別の搬送ラインで
噴霧してもよく、活性炭噴霧装置の場合も同様である
が、これらの工夫は運用上随時なされる。
【0056】本発明で用いるセラミックフィルタ装置に
おけるろ過体の構造は、例えば、図8(a)に示すよう
な、セラミックを開口部と閉口部を交互に有するハニカ
ム状の成型体としたハニカム状ろ過体、図8(b)に示
すような、セラミックをキャンドル型に成型したキャン
ドル型成型ろ過体、図8(c)に示すような、繊維状セ
ラミツクをフレキシブルな布状とした布状ろ過体、など
が挙げられるが、その他の形状であってもかまわない。
セラミックの材質は、ムライト、コージエライトなどの
無機物を用いればよいが限定しない。また、表面にシリ
コンカーバイドやその他薬剤でコーティングしたものを
用いてもよい。セラミックフィルタの逆洗方式は、逆風
式、パルスジェット式などが用いられ、何れも効果は同
じである。
【0057】本発明で用いる反応バグフィルタは、織
布、不織布、フェルトなどをろ布として用いたものでよ
く、逆洗方式は、逆風式、パルスジェット式等、何れで
あっても効果は同じである。
【0058】本発明で用いる減温塔は、スプレーノズル
による水噴霧式の装置であるが、排ガスを130〜18
0℃に冷却できれば、エコノマイザやその他の熱回収手
段、冷空気その他熱媒体による冷却手段であっても同等
の効果が得られる。水噴霧式の減温塔である場合は、微
細な水滴が得られる二流体式スプレーノズルや、加圧式
のスプレーノズルを用いれば、未蒸発水滴が形成されず
に、効果的な排ガス冷却が可能である。
【0059】以上、本発明の実施の形態をごみ焼却施設
に適用した場合について詳しく述べたが、本発明は燃焼
や加熱に伴って排出される排ガス中にダイオキシンなど
の有機ハロゲン化合物が存在する場合に適用することが
でき、産業廃棄物など可燃性廃棄物やその他燃焼装置一
般から排出される排ガスや、金属精錬工場でスクラップ
を予熱、溶解する際に排出される排ガスであっても、同
じように適用することができる。
【0060】なお、炭素系多孔質粉体で除去できる有害
物質としての有機ハロゲン化合物とは、厚生省により清
掃工場へのガイドラインが毒性換算値により指定されて
いるダイオキシン類および、ダイオキシン類の前駆物
質、関連物質と称されるクロロベンゼン、クロロフェノ
ール、PCBなどや、塩素以外のハロゲン元素で一部が
置換されたこれら化学物質の総称である。さらに、ダイ
オキシン類とは、ポリジベンゾバラジオキシンとポリジ
ペンゾフランの総称であって、通常毒性換算濃度によっ
て評価されるものである。本明細書においては、簡単の
ため単にダイオキシンと称している。
【0061】
【実施例】本発明に係わる排ガス処理方法をごみ焼却処
理施設に採用して得られた本発明の効果を示す実施例を
示す。表1は、本発明の第1の請求項に基づいて実施し
た実施例1と、第2の請求項に基づいて実施した実施例
2と、第4の請求項に基づいて実施した実施例3と、比
較のための従来技術による比較例との4者について、排
ガスのダイオキシンの濃度等について調べた結果を示す
表である。実施例1は、図1の装置構成によるもの、実
施例2は図2の活性炭噴霧装置を除いた構成によるも
の、実施例3は図4の構成によるもの、比較例は図10
の構成によるものである。
【0062】本発明の実施例では冷却装置として二流体
ノズルを用いた水噴霧式の減温塔、セラミックフィルタ
として図8(a)のハニカム状ろ過体からなるもの、反
応バグフィルタとして、パルスジェット式を採用した。
なお、比較のため排ガス処理量や処理前のHCl、SO
xの酸性成分濃度、焼却炉(説明略)の運転条件等は略
同じ条件とした。その他の条件は表1に記載したとおり
である。
【0063】表1によれば、冷却装置により排ガスを1
30〜180℃の範囲内の170℃に冷却してセラミッ
クフィルタに導入した本発明の実施例は実施例1、2、
3ともに、200℃に冷却した比較例と比べると、煙突
でのダイオキシン濃度が大幅に低い値となった。実施例
2は実施例1に対して防食剤としての消石灰噴霧がなさ
れたのみなので、実施例1と比べるとダイオキシン濃度
にほとんど変化はなかった。
【0064】実施例3は、前段のセラミックフィルタと
後段の反応バグフィルタに粉末活性炭を噴霧したので、
効果的にダイオキシンを除去でき、十分低い値となっ
た。酸性成分の代表としてHCl濃度をみると、トータ
ルの消石灰噴霧量が当量比3と同じであるにもかかわら
ず、3つの実施例は比較例と比較して低い濃度となつ
た。これは温度を低くしたため、中和反応が効率的に行
われたためである。また、実施例2および3の前段のセ
ラミックフィルタから排出される飛灰は、消石灰や活性
炭を含んでいるが、飛灰処理としての電気抵抗式溶融処
理およびセメント固化処理に供したところ、問題なく処
理できたことを確認した。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、焼却炉またはボイラか
らの排ガスを130〜180℃のダイオキシンの発生の
ごく少ない温度に排ガスを冷却し、セラミックフィルタ
により排ガス中の煤塵を除去し、次いで反応バグフィル
タに導入して消石灰噴霧とともに排ガス中の酸性成分を
除去するので、ダイオキシンの再合成を効果的に抑え、
前段のセラミックフィルタからは後処理の容易な飛灰を
排出することができ、中和反応のための中和反応塔を省
略しつつ、効率的に排ガス中の酸性成分を除去できる効
果を有する。
【0067】さらに、防食剤として消石灰を前段のセラ
ミックフィルタに所定量噴霧することにより、該セラミ
ックフィルタから排出される飛灰を処理困難物にさせる
ことなく、防食剤サイロを新たに設置しない簡便な方法
で、装置酸腐食の回避を達成することができる。
【0068】また、さらに炭素系多孔質粉体としての活
性炭を前段のセラミックフィルタまたは後段の反応バグ
フィルタに噴霧することにより、より一層確実なダイオ
キシン低減が可能となる。
【0069】よって、本発明によれば、飛灰処理を念頭
に入れたダイオキシン低減に、より効果的な排ガス処理
方法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排ガス処理方法をごみ焼却処理施設に
採用した場合の一実施形態のブロック図である。
【図2】本発明の排ガス処理方法をごみ焼却処理施設に
採用した場合の他の例のブロック図である。
【図3】本発明の排ガス処理方法をごみ焼却処理施設に
採用した場合のさらに他の例のブロック図である。
【図4】本発明の排ガス処理方法をごみ焼却処理施設に
採用した場合の別の例のブロック図である。
【図5】本発明に用いるバグフィルタ及び反応セラミッ
クフィルタの本体の一例の斜視図である。
【図6】本発明に用いるバグフィルタ及び反応セラミッ
クフィルタの本体の他の例の斜視図である。
【図7】本発明に用いるバグフィルタ及び反応セラミッ
クフィルタの本体のさらに他の例の斜視図である。
【図8】バグフィルタまたは反応セラミックフィルタに
用いるフィルタの一例の説明図である。
【図9】従来の排ガス処理方法の一例を示すブロック図
である。
【図10】従来の排ガス処理方法の他の例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 冷却装置(減温塔) 2 ろ過式集塵手段(セラミックフィルタ) 3 反応バグフィルタ 3a 消石灰噴霧装置 3b 活性炭噴霧装置 5 飛灰処理装置 6 消石灰噴霧装置 7 活性炭噴霧装置 8 消石灰、活性炭混合物噴霧装置 101 減温塔 102 バグフィルタ 106 消石灰噴霧装置 110 中和反応塔 11 排ガス導入ダクト 12 ろ布(ろ過体) 13 飛灰排出部 14 排ガス排出ダクト 15 パルスジェット式逆洗装置 16a〜c 粉体供給ダクト 17 反応バグフィルタ本体(セラミックフィルタ本
体) 21 ハニカム状ろ過体 22 キャンドル型成型ろ過体 23 布状ろ過体 24 リテーナ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月8日(1999.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩満 徹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 平山 敦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鮎川 将 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3K070 DA05 DA07 DA13 DA27 DA32 DA37

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉またはボイラからの有害成分を含
    む排ガスを無害化処理する方法において、 焼却炉またはボイラからの排ガスを130〜180℃に
    冷却し、セラミックよりなるろ過式集塵手段により排ガ
    ス中の煤塵を除去し、 次いで排ガスを反応バグフィルタに導入して消石灰噴霧
    するとともに前記排ガス中の酸性成分を除去することを
    特徴とする排ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 ろ過式集塵を行う前の排ガス中に、また
    はろ過式集塵手段内に直接、防食剤として消石灰を噴霧
    し、噴霧量を前記消石灰噴霧量の1/5以下か、酸性成
    分に対する当量比0.5以下とすることを特徴とする請
    求項1に記載の排ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 ろ過式集塵を行う前の排ガス中に、また
    はろ過式集塵手段内に直接、炭素系多孔質粉体を噴霧し
    て、排ガスに含まれるダイオキシンなどの微量有害物質
    を除去することを特徴とする請求項1または2に記載の
    排ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 消石灰噴霧の際に、炭素系多孔質粉体を
    同時に噴霧して排ガスに含まれるダイオキシンなどの微
    量有害物質を除去することを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の排ガス処理方法。
  5. 【請求項5】 炭素系多孔質粉体は比表面積が200m
    2 /g以上の粉末活性炭であることを特徴とする請求項
    3または4に記載の排ガス処理方法。
  6. 【請求項6】 有害成分を含む焼却炉またはボイラから
    の排ガスを無害化処理する際に、焼却炉またはボイラか
    らの排ガスを130〜180℃に熱回収手段または水噴
    霧により冷却する冷却装置と、冷却された排ガス中の煤
    塵をろ過式集塵するセラミックフィルタと、該セラミッ
    クフィルタにより煤塵を除去した排ガスに消石灰を噴霧
    して排ガスを浄化する消石灰噴霧装置を備えた反応バグ
    フィルタとからなることを特徴とする排ガス処理装置。
  7. 【請求項7】 ろ過式集塵するセラミックフィルタの上
    流に、防食剤としての消石灰、または/および排ガスに
    含まれるダイオキシンなどの微量有害物質を除去するた
    めの炭素系多孔質粉体を噴霧する1つ以上の粉体噴霧装
    置を備えたことを特徴とする請求項6に記載の排ガス処
    理装置。
  8. 【請求項8】 ろ過式集塵するセラミックフィルタは、
    防食剤としての消石灰、または/および排ガスに含まれ
    るダイオキシンなどの微量有害物質を除去するための炭
    素系多孔質粉体を噴霧する1つ以上の粉体噴霧装置を兼
    ね備えたセラミックフィルタであることを特徴とする請
    求項6に記載の排ガス処理装置。
  9. 【請求項9】 消石灰噴霧装置にさらに炭素系多孔質粉
    体噴霧装置を具備させたことを特徴とする請求項6〜8
    の何れかに記載の排ガス処理装置。
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