JP2000117213A - プラズマ洗浄方法及び装置 - Google Patents

プラズマ洗浄方法及び装置

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JP2000117213A
JP2000117213A JP29064898A JP29064898A JP2000117213A JP 2000117213 A JP2000117213 A JP 2000117213A JP 29064898 A JP29064898 A JP 29064898A JP 29064898 A JP29064898 A JP 29064898A JP 2000117213 A JP2000117213 A JP 2000117213A
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JP
Japan
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plasma
nozzle
cleaned
cleaning
substrate
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Application number
JP29064898A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nishino
賢一 西野
Kiyoshi Mayahara
潔 馬屋原
Masayuki Ida
雅之 伊田
Shinjiro Tsuji
慎治郎 辻
Tomotaka Nishimoto
智隆 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄すべき個所のみを効率的に洗浄すること
ができ、反応ガスを効率良く使用することができるプラ
ズマ洗浄方法及び装置を提供する。 【解決手段】 反応ガスと高周波電力をプラズマ照射ノ
ズル1に供給してその先端からプラズマ6を発生させ、
上記発生したプラズマを対象物12の洗浄すべき被洗浄
部分12aに照射して、照射されたプラズマにより上記
被洗浄部分を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の電極、液晶
ディスプレイの接続電極、ICチップのランドなどをプ
ラズマにより洗浄して有機物や酸化物などを除去するプ
ラズマ洗浄方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプラズマ洗浄装置は種々
の構造のものが知られている。例えば、減圧チャンバー
内に洗浄すべき基板を搬入するとともに反応ガス及び高
周波電力を供給して減圧チャンバー内でプラズマを発生
させ、発生したプラズマにより、基板の電極の表面を洗
浄するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、減圧チャンバー内でプラズマを発生させ
るため、洗浄すべき電極以外の部分にもプラズマが接触
することになり、精密部品などが既に実装されている基
板についてはプラズマが悪影響を及ぼすおそれがあるた
め、プラズマ洗浄を適用することができないといった問
題があった。また、洗浄すべき部分は基板の電極など基
板全体の大きさと比較して極小さな面積であり、実際に
電極に対するプラズマ洗浄として使用する反応ガスの量
はわずかでも、基板全体を収納するチャンバー内に反応
ガスを供給する必要があるため大量の反応ガスが必要と
なり、反応ガスの使用効率が悪いとともに、大量の反応
ガスを廃棄処理する必要があり、無駄であり、かつ、環
境問題上、問題があった。従って、本発明の目的は、上
記問題を解決することにあって、洗浄すべき個所のみを
効率的に洗浄することができ、反応ガスを効率良く使用
することができるプラズマ洗浄方法及び装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。本発明の第1態様
によれば、反応ガスと高周波電力をプラズマ照射ノズル
に供給してその先端からプラズマを発生させ、上記発生
したプラズマを対象物の洗浄すべき被洗浄部分に照射し
て、照射されたプラズマにより上記被洗浄部分を洗浄す
るようにしたことを特徴とするプラズマ洗浄方法を提供
する。本発明の第2態様によれば、上記照射されたプラ
ズマにより上記被洗浄部分を洗浄するとき、洗浄されて
発生したごみを吸引するようにした第1態様に記載のプ
ラズマ洗浄方法を提供する。本発明の第3態様によれ
ば、上記反応ガスは酸素を含み、上記照射されたプラズ
マにより上記被洗浄部分の有機物を除去することにより
洗浄を行う第1又は2態様に記載のプラズマ洗浄方法を
提供する。
【0005】本発明の第4態様によれば、上記反応ガス
は水素を含み、上記照射されたプラズマにより上記被洗
浄部分の酸化物又は水酸化物を除去することにより洗浄
を行う第1又は2態様に記載のプラズマ洗浄方法を提供
する。本発明の第5態様によれば、上記反応ガスはアル
ゴンガスを含み、上記照射されたプラズマにより上記被
洗浄部分の有機物を除去することにより洗浄を行う第1
から4のいずれかの態様に記載のプラズマ洗浄方法を提
供する。本発明の第6態様によれば、上記発生したプラ
ズマを上記対象物の洗浄すべき被洗浄部分に照射する際
に上記ノズルが上記対象物の洗浄不要部分を移動すると
きには、上記ノズルの先端をシャッターで覆い上記プラ
ズマが上記対象物の上記洗浄不要部分に照射されるのを
妨げる一方、上記ノズルが上記対象物の上記被洗浄部分
を移動するときには、上記ノズルの先端から上記シャッ
ターを退避させて上記ノズルの先端から上記プラズマを
上記対象物の上記被洗浄部分に照射させて洗浄するよう
にした第1〜5のいずれかの態様に記載のプラズマ洗浄
方法を提供する。
【0006】本発明の第7態様によれば、上記発生した
プラズマを上記対象物の洗浄すべき被洗浄部分に照射す
る際に上記ノズルが上記対象物の洗浄不要部分を移動す
るときには、上記対象物をマスクで覆い、上記ノズルの
先端からの上記プラズマが上記対象物の上記洗浄不要部
分に照射されるのを妨げる一方、上記ノズルが上記対象
物の上記被洗浄部分を移動するときには、上記マスクの
プラズマ照射用開口を貫通させて上記ノズルの先端から
上記プラズマを上記対象物の上記被洗浄部分に照射させ
て洗浄するようにした第1〜5のいずれかの態様に記載
のプラズマ洗浄方法を提供する。本発明の第8態様によ
れば、上記ノズルのプラズマ照射口とは大きさが異なる
別のプラズマ照射ノズルを用意し、この2つのノズルの
うちから上記対象物の上記被洗浄部分の大きさに対応す
るプラズマ照射口を有する方のノズルを選択したのち、
上記選択されたノズルから上記プラズマを照射して洗浄
するようにした第1〜7のいずれかの態様に記載のプラ
ズマ洗浄方法を提供する。本発明の第9態様によれば、
反応ガスと高周波電力が供給されて先端からプラズマを
対象物の洗浄すべき被洗浄部分に照射して洗浄するプラ
ズマ照射ノズルを備えるようにしたことを特徴とするプ
ラズマ洗浄装置を提供する。
【0007】本発明の第10態様によれば、上記プラズ
マ照射ノズルから上記照射されたプラズマにより上記対
象物の上記被洗浄部分を洗浄するとき、洗浄時に発生す
るごみを吸引する吸引装置をさらに備えるようにした第
9態様に記載のプラズマ洗浄装置を提供する。本発明の
第11態様によれば、上記反応ガスは酸素を含み、上記
プラズマ照射ノズルから上記照射されたプラズマにより
上記被洗浄部分の有機物を除去することにより洗浄を行
う第9又は10態様に記載のプラズマ洗浄装置を提供す
る。本発明の第12態様によれば、上記反応ガスは水素
を含み、上記プラズマ照射ノズルから上記照射されたプ
ラズマにより上記被洗浄部分の酸化物又は水酸化物を除
去することにより洗浄を行う第9又は10態様に記載の
プラズマ洗浄装置を提供する。
【0008】本発明の第13態様によれば、上記反応ガ
スはアルゴンガスを含み、上記プラズマ照射ノズルから
上記照射されたプラズマにより上記被洗浄部分の有機物
を除去することにより洗浄を行う第9から12のいずれ
かの態様に記載のプラズマ洗浄装置を提供する。本発明
の第14態様によれば、上記ノズルの先端を覆うシャッ
ターと、上記シャッターを駆動して上記ノズルの先端を
覆う被覆位置と退避する退避位置との間で上記シャッタ
ーを移動させるシャッター駆動装置とをさらに備えて、
上記発生したプラズマを上記対象物の洗浄すべき被洗浄
部分に照射する際に上記ノズルが上記対象物の洗浄不要
部分を移動するときに上記シャッター駆動装置の駆動に
より上記シャッターを上記被覆位置に移動させて上記ノ
ズルの先端を覆い上記プラズマが上記対象物に照射され
るのを妨げる一方、上記ノズルが上記対象物の上記被洗
浄部分を移動するときには、上記シャッター駆動装置の
駆動により上記シャッターを上記退避位置に移動させて
上記ノズルの先端から上記プラズマを上記対象物の上記
被洗浄部分に照射させて洗浄するようにした第9〜13
のいずれかの態様に記載のプラズマ洗浄装置を提供す
る。
【0009】本発明の第15態様によれば、上記対象物
の洗浄不要部分を覆いかつ上記被洗浄部分にプラズマ照
射用開口を有するマスクをさらに備えて、上記発生した
プラズマを上記対象物に照射する際に上記ノズルが上記
対象物の上記洗浄不要部分を移動するときには、上記対
象物の上記洗浄不要部分がマスクで覆われて上記ノズル
の先端からの上記プラズマが上記対象物の上記洗浄不要
部分に照射されるのを妨げる一方、上記ノズルが上記対
象物の上記被洗浄部分を移動するときには、上記ノズル
の先端から上記プラズマを上記マスクの上記プラズマ照
射用開口を貫通させて上記対象物の上記被洗浄部分に照
射させて洗浄するようにした第9〜13のいずれかの態
様に記載のプラズマ洗浄装置を提供する。本発明の第1
6態様によれば、上記ノズルのプラズマ照射口とは大き
さが異なる別のプラズマ照射ノズルをさらに備え、この
2つのプラズマ照射ノズルのうちから上記対象物の上記
被洗浄部分の大きさに対応するプラズマ照射口を有する
方のノズルを選択したのち、上記選択されたノズルから
上記プラズマを照射して洗浄するようにした第9〜15
のいずれかの態様に記載のプラズマ洗浄装置を提供す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】本発明の第1の実施形態にかかるプラズマ
洗浄方法及び装置は、図1に示すように、反応ガスと高
周波電力をプラズマ照射ノズル1に供給してその先端か
らプラズマ6を発生させ、上記発生したプラズマ6を対
象物の洗浄すべき被洗浄部分、例えば回路基板12の電
極12aに常圧状態で照射して、照射されたプラズマ6
により上記電極12aを洗浄する。このノズル1から
は、密度の高いプラズマジェットを下方に吹き出し、瞬
時に回路基板12の電極12aに照射して洗浄する。ま
ず、上記プラズマ洗浄方法及び装置のプラズマ洗浄につ
いて説明する。
【0012】図3は、上記ノズル1により回路基板12
の電極12aを洗浄する状態の説明図である。図3にお
いて、上記ノズル1の内部に高周波用コイル3を配置し
て、該コイル3の一端を高周波電源2に接続し他端を接
地して、高周波電源2から高周波電力をノズル1の内部
のコイル3に供給する。上記ノズル1の外側には冷却用
コイル4を配置し、冷却装置5との間で冷却水を循環さ
せてノズル1を過度の加熱状態にならないように冷却す
る。ノズル1の貫通孔1aの上端からは反応ガスが供給
され、この結果、ノズル1の貫通孔1aの先端付近にお
いてブラズマが発生し、反応ガスの供給量や速度を制御
することにより、ノズル1の貫通孔1aの先端から下向
きにプラズマ6を照射させることができる。上記ノズル
1はプラズマを発生させて照射しても侵食されないよう
な材料から構成することが好ましく、例えば、ガラスが
好ましい。
【0013】ここで、プラズマとは、一般に知られてい
るように、電子やイオンやラジカルなどの正負の荷電粒
子が共存した高いエネルギー状態を指し、この高いエネ
ルギーを反応ガスの成分、供給量、供給速度、高周波電
源電力量、ノズル先端と被洗浄部分との距離、ノズルの
移動速度などを制御することにより、常圧でも各種化学
反応などを実現したり物理的な動作を行わせて洗浄処理
を行わせる。各種化学反応の例としては、図4及び図5
に示すように、水素や酸素のプラズマ6を洗浄すべき部
分13の表面に接触させて反応させ、酸素や炭素などの
原子を水H2O又は二酸化炭素CO2などの揮発性化合物
の形にして除去させることにより洗浄処理を行うことが
できる。一方、物理的な動作の例としては、図6に示す
ように、アルゴンなどの重い原子や電子を含むプラズマ
6を洗浄すべき部分13の表面に叩きつけることによ
り、表面の炭素をはじき飛ばすことにより洗浄処理を行
うことができる。
【0014】プラズマ洗浄の適用対象としては、基板の
電極、液晶ディスプレイの接続電極、CSP(Chip Si
ze Package)やBGA(Ball Grid Array)などにお
けるICチップのランドなどが挙げられる。より具体的
には、基板の電極については、ワイヤボンディングを行
うワイヤボンダーの前工程として、基板の電極の表面
を、プラズマ特に酸素を含む反応ガスによる酸素プラズ
マにより洗浄することにより、基板の電極の表面に付着
した半田フラックスやエポキシ樹脂などの有機物による
汚れを除去して、ワイヤボンドとの接合性すなわちボン
ダビリティー、及び封止樹脂との密着性を改善させるこ
とができる。
【0015】また、図2(A)に示すように、ワイヤボ
ンディングを行うワイヤボンダーの前工程として、基板
の電極の表面を、プラズマ、特に例えば99%He、1
%Hの不燃ガスを反応ガスとして使用する水素プラズマ
により洗浄することにより、酸化物や水酸化物を還元さ
せることができる。ニッケル酸化物や水酸化物203
は、金200と銅201との中間に形成されたNi金属
202が拡散により表面に移行して形成されるものであ
ってボンディング不良を引き起こす原因となる。そこ
で、水素プラズマにより洗浄することにより、ニッケル
酸化物や水酸化物203を除去することによりワイヤボ
ンド性を改善させることができる。
【0016】また、図2(B)に示すように、ダイボン
ディングを行うダイボンダーの前工程として、樹脂基板
210の表面を、プラズマ特に酸素を含む反応ガスによ
る酸素プラズマにより洗浄することにより、樹脂基板2
10の表面に付着した半田フラックスやエポキシ樹脂な
どの有機物による汚れを除去して、樹脂基板210の表
面濡れ性を改善し、封止材211との密着性を向上させ
ることができる。
【0017】また、リードフレームを構成する金属の表
面を、プラズマ、特に水素を含む反応ガスによる水素プ
ラズマにより洗浄することにより、酸化物や水酸化物を
還元させることができる。ニッケル酸化物や水酸化物
は、リードフレームを構成する金属の表面に付着した空
気中で形成された酸化物層は、ハンダ濡れ性などの金属
接合性が悪くなる原因となる。そこで、水素プラズマに
より洗浄することにより、ニッケル酸化物や水酸化物を
除去することにより純粋な金属表面を作りハンダ濡れ性
などの金属接合性を改善させることができる。この他、
銅、銀、銀パラジウム材料の酸化膜還元にも適用でき
る。
【0018】また、図2(C)に示すように、BGA2
20の半田バンプ(または半田ボール)221の表面
を、プラズマ特に水素を含む反応ガスによる水素プラズ
マ又はCF4プラズマにより洗浄することにより、BG
A220の半田バンプ(または半田ボール)221の表
面の酸化物層を除去して、半田バンプ(または半田ボー
ル)の基板222の電極223に対する接合信頼性を向
上させ、フラックスレス接合及び鉛フリーハンダ接合を
行うことができる。
【0019】また、図2(D)に示すように、液晶ディ
スプレイ240の接続電極241の表面を、プラズマ特
に酸素を含む反応ガスによる酸素プラズマにより洗浄す
ることにより、接続電極241の表面に付着した半田フ
ラックスやエポキシ樹脂などの有機物による汚れを除去
して、チップ242などとの接合性を改善させることが
できる。なお、例えば、酸素ガスとアルゴンガスを混合
してプラズマ照射させることにより、上記有機物系によ
る汚れと無機化合物系による汚れを同時に除去すること
もできる。
【0020】次に、上記プラズマ洗浄を行う本実施形態
にかかる上記プラズマ洗浄方法及び装置について説明す
る。図1は上記プラズマ洗浄装置の概略斜視図である。
洗浄すべき基板12は、公知の一対のベルトコンベヤ2
1aなどから構成される基板搬入装置21によりX方向
沿いに図面の右側から左側に向けて基板保持装置22の
近傍まで移動される。そして、基板移動装置82によ
り、基板搬入装置21から基板保持装置22に移し変え
られる。すなわち、基板移動装置82のモータ83の駆
動により、基板移動装置82の図示しないボールネジが
回転駆動されて該ボールネジに螺合した移動部84が図
9の右側から左側に向けて移動し、移動部84に各基端
が固定され各先端に基板係合部85aが固定された2本
の基板係合アーム85が移動部84とともに右側から左
側に向けて移動する。この結果、右側の基板係合アーム
85の基板係合部85aが、基板搬入装置21に載置さ
れた基板12に係合して該基板12を基板搬入装置21
から基板保持装置22に移動させる。同時に、左側の基
板係合アーム85の基板係合部85aが、基板保持装置
22に載置された基板12に係合して該基板12を、基
板搬入装置21から、公知の一対のベルトコンベヤ20
aなどから構成される基板搬出装置20に移動させる。
基板12が、基板搬入装置21から基板保持装置22に
載置されると、基板搬出時には下降位置に位置するよう
に図示しないストッパ駆動装置で駆動され位置決め時の
み上昇位置に位置するように上記ストッパ駆動装置で駆
動される基板保持装置22のストッパ22bでX方向の
左方向への移動が規正されてX方向の位置決めが行われ
る。その後、直ちに、図10にも示すように、Y方向位
置決め装置22cによりY方向の位置決めが行われる。
すなわち、駆動シリンダ22fが駆動されてリンク22
eを介して押圧ローラ22dが、基板保持装置22の奥
側の支持レール22aを貫通して基板12の奥側の側面
に当接して、基板12の手前側の側面を基板保持装置2
2の手前側の支持レール22a内面に押圧して、Y方向
の位置決めが行われる。基板搬入装置21、基板搬出装
置20、基板移動装置82、Y方向位置決め装置22
c、ストッパ22bのストッパ駆動装置などの駆動はす
べて制御装置100により制御されている。また、図1
0において、22iは支持レール22aの基板12を支
持する面、22hは基板12の上面に係合する係合突起
板、22jは基板12の裏面を支持する支持部、22k
は支持部22jを昇降する昇降装置であって、基板保持
装置22の移動時や洗浄時には、制御装置100の制御
により、支持部22jを上昇させて両側の係合突起板2
2hとの間で基板12を把持して保持できるようにして
いる。
【0021】なお、図9において、80は基板12が基
板搬入装置21から基板保持装置22に移し変えられる
のを確認する基板認識装置、81は基板12が基板保持
装置22から基板搬出装置20に移し変えられるのを確
認する基板認識装置であって、これらの基板認識装置8
0,81からの情報が制御装置100に入力されて、制
御装置100の制御の元に上記基板移動装置82が動作
制御されることにより、基板保持装置22に基板12が
残っているにもかかわらず基板12が基板搬入装置21
から基板保持装置22に移し変えられたり、基板搬出装
置20に基板12が残っているにもかかわらず基板12
が基板保持装置22から基板搬出装置20に移し変えら
れるのを防止するようにしている。
【0022】一方、上記したように基板12が基板保持
装置22においてX方向及びY方向に位置決めされた状
態で基板保持装置22がX方向と直交するY方向にY方
向移動装置23で移動させられ、洗浄領域に移動させら
れる。この洗浄領域の近傍には、図1に示すように、上
記ノズル1が、昇降装置11を介してL字状の支柱10
に上下方向沿いに支持されている。支柱10は装置基台
300に固定されている。昇降装置11は、ノズル1を
上下方向に移動させるものであり、公知の昇降装置を使
用することができる。例えば、モータと、該モータによ
り回転駆動されるボールネジと、ボールネジに螺合され
上記ノズル1に連結されるナットとより昇降装置11を
構成して、モータの駆動によりボールネジを正逆回転駆
動してナットを上下動させ、ノズル1を昇降させて、ノ
ズル1の先端と洗浄すべき対象物例えば回路基板12と
の間隔を調整できるようにしている。回路基板12は、
基板保持装置22に位置決めされた状態で、制御装置1
00の制御の元に、X方向移動装置24によりX方向に
往復移動されるとともに、Y方向移動装置23によりY
方向に往復移動されることにより、基板12の所望の被
洗浄部分12aをノズル1の下方に位置させることがで
きる。
【0023】基板12の洗浄後、上記基板12は基板保
持装置22とともにY方向移動装置23で元の基板搬入
時の位置まで移動したのち、基板移動装置82により、
基板保持装置22から基板搬出装置20にX方向沿いに
図面の右側から左側に向けて移動され、基板保持装置2
2から搬出されると同時に、次の洗浄すべき基板12が
基板搬入装置21から基板保持装置22に搬入され、連
続的に基板洗浄を行うことができる。
【0024】図7(A),(B)は、それぞれ、上記プ
ラズマ洗浄装置において、照射されたプラズマ6により
上記被洗浄部分を洗浄するとき、洗浄されて発生したご
みを吸引する吸引装置7を備えた例を示す断面図及び上
記ノズル付近の底面図である。吸引装置7は、ノズル1
の先端近傍のノズル周囲に円筒部7bを固定し、円筒部
7bのリング状開口7aをノズル1の先端の周囲に配置
するとともに、円筒部7bをフィルタ7cを介して真空
吸引装置70に連結して大略構成している。よって、ノ
ズル1の先端から照射されたプラズマ6により上記被洗
浄部分の例としての電極12aを洗浄するとき、真空吸
引装置70の駆動により、フィルタ7cを介して円筒部
7b従ってリング状開口7aから吸引動作を行い、リン
グ状開口7a内に上記プラズマ6により洗浄されて発生
したごみを吸引する。吸引されたごみは、フィルタ7c
に捕捉される。これにより、洗浄されて発生したごみが
洗浄後の部分に再び付着することが確実に防止でき、か
つ、周囲環境を汚染することがないため、このようなノ
ズル洗浄装置を例えばワイヤボンディングを行うワイヤ
ボンダーやダイボンディングを行うダイボンダーなどの
近傍に配置したりその中に組み込んだりしても、ワイヤ
ボンディングやダイボンディングなどの動作に悪影響を
及ぼすことがない。
【0025】図8は、上記ノズル洗浄装置の全体の制御
及び反応ガスの供給装置を示す説明図である。図8にお
いて、31は安全性を考慮して水を分解して水素を発生
させる水素発生装置、32は酸素ガスボンベ、33はヘ
リウムガスボンベ、34はアルゴンガスボンベ、35は
水素用流量制御弁、36は酸素用流量制御弁、37はヘ
リウム用流量制御弁、38はアルゴン用流量制御弁、3
9は水素用流量計測器、40は酸素用流量計測器、41
はヘリウム用流量計測器、42はアルゴン用流量計測
器、43は水素用圧力計、44は酸素用圧力計、45は
ヘリウム用圧力計、46はアルゴン用圧力計、47はヘ
リウムとアルゴン、ヘリウムと水素、又はアルゴンと酸
素など2種類又は3種類の異なる気体を均一に混合して
所望の反応ガスを調整する混合器、48はノズル1に供
給する反応ガス全体の流量を制御する流量制御弁、49
は先端が広幅の広幅のプラズマ照射ノズル101と上記
ノズル1のような噴射式のノズル1とを切換えて使用す
るとき反応ガスの供給を切換える切換弁、50は上記ノ
ズル1又は広幅ノズル101をX方向とY方向とにそれ
ぞれ移動させるXY移動装置である。また、100は制
御装置であって、高周波電源2、冷却装置5、XY移動
装置50、シャッター装置60、真空吸引装置70、各
流量制御弁35〜38、各流量計測器39〜42、混合
器47、流量制御弁48、切換弁49などの動作をそれ
ぞれ制御するとともに、各圧力計43〜46からの圧力
情報を入手して、各ガスの流量などを制御する。
【0026】以下に、より具体的な例について説明す
る。反応ガスとして酸素を使用して有機物の除去を行う
場合には、プラズマ洗浄速度は大略10000Å/mi
nとする。また、反応ガスとしてアルゴンを使用して有
機物の除去を行う場合には、プラズマ洗浄速度は大略3
000Å/minとする。反応ガスとしてアルゴンを使
用する場合には、銀や銅などの酸化しやすい金属にも使
用することができる。また、反応ガスとして水素を使用
して金属酸化物の除去を行う場合、例えば酸化銅を還元
させて除去する場合には、プラズマ洗浄速度は大略10
00Å/minとする。
【0027】このときの搬送基板サイズとしては、長さ
が50〜300mm、幅が30〜100mmであり、基
板の板厚が0.2〜2.0mmである。電源は単相AC
200V(50/60Hz)、約30Aを使用し、供給
ガスとしては(なお、酸素と水素はいずれか一方のみを
使用し、危険防止のため両方同時には使用しないことが
望ましい。)、ヘリウムHe;1〜6 liter/mi
n、アルゴンAr:1〜6 liter/min、酸素:
0.05〜0.1 liter/min、水素:0.05〜
0.1 liter/minとする。高周波電力は0〜12
00W、高周波周波数は13.56MHzとする。この
条件においては、洗浄処理能力は、30×200mmの
BGA基板に換算して4〜15枚/分とすることができ
る。このとき、対象物の例としての回路基板の被洗浄部
分の電極表面とノズル先端との距離は約5mm程度であ
る。
【0028】上記実施形態によれば、反応ガスと高周波
電力が供給されたプラズマ照射ノズル1の先端からプラ
ズマ6を発生させ、上記発生したプラズマ6を対象物の
洗浄すべき被洗浄部分、例えば回路基板12の電極12
aに常圧状態で照射して、照射されたプラズマ6により
上記電極12aを洗浄するため、プラズマ洗浄を特別な
減圧状態で行う必要がなく、設備コストも安価になり、
小型化が図れ、かつ、実装設備内に容易に組み込むこと
ができて取り扱いやすくなる。また、ノズル1の先端か
らのみプラズマ6を照射するため、局部的に洗浄すべき
個所のみを効率的に洗浄することができ、洗浄後の電極
などの接続信頼性を高めることができるとともに、プラ
ズマを照射したくない精密部品やチップ部品などの洗浄
不要部分にプラズマが照射されることを確実に防止でき
る。よって、プラズマが悪影響を及ぼすおそれがある精
密部品などが既に実装されている基板についても本実施
形態にかかるプラズマ洗浄を適用することができる。
【0029】また、ノズル1の先端からのみプラズマ6
を照射するため、ノズル1内にのみ反応ガスを供給すれ
ばよく、基板などの対象物12が配置される空間には反
応ガスを供給する必要がないため、従来のように大量の
反応ガスを必要とせず、反応ガスを効率良く使用するこ
とができる。なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。
【0030】例えば、ノズル1は1本に限るものではな
く、同一形状同一機能のノズル1を複数本設けて、基板
12の複数の電極12aを同時にプラズマ洗浄すること
もできる。また、ノズル1の下端の貫通孔1aの内径が
異なる複数本のノズル1を用意したり、先に述べたよう
に広幅のノズル101を用意したり、反応ガスの供給系
統が独立して複数本例えば酸素プラズマ用のノズル1と
水素プラズマ用のノズル1を用意して、対象物の被洗浄
部分に応じて、適宜、選択して使用するようにしてもよ
い。
【0031】また、上記ノズル1は、昇降装置11を介
してL字状の支柱10に上下方向沿いに支持されている
が、本発明はこれに限られるものではなく、上下方向に
対して傾斜調整可能に支持されるようにして、対象物の
被洗浄部分に応じて傾斜した状態でプラズマを照射する
ようにしてもよい。例えば、液晶パネルの比較的長尺な
接続電極部分を洗浄するときには、その長手方向沿いに
傾斜させて、より長い時間、接続電極部分にプラズマ照
射できるようにしてもよい。この場合、プラズマ洗浄に
より洗浄されたごみなどが飛散されると思われる個所
に、図7のような吸引装置を配置して、ごみなどを吸引
するようにしてもよい。
【0032】また、ノズル1の被洗浄部分でのプラズマ
洗浄の仕方としては、1本のノズル1が被洗浄部分を1
回通過するだけでプラズマ洗浄を行う方法、1本のノズ
ル1が被洗浄部分を往復移動して又はそれ以上通過して
プラズマ洗浄を行う方法、複数本のノズル1を用意し
て、複数本のノズル1を同一の被洗浄部分に連続的に通
過させてプラズマ洗浄を行う方法などか考えられる。
【0033】また、上記ノズル1へ供給される反応ガス
の供給通路は1本であったが、本発明はこれに限るもの
ではなく、図11に示すように、第1流量制御弁91と
第1流量計測器94とを備えた第1供給通路97と、第
2流量制御弁92と第2流量計測器95とを備えた第2
供給通路98と、第3流量制御弁93と第3流量計測器
96とを備えた第3供給通路99とを備えて、第1供給
通路97では第1流量制御弁91の制御により大流量の
反応ガスをノズル1に供給可能とし、第2供給通路98
では第2流量制御弁92の制御により中流量の反応ガス
をノズル1に供給可能とし、第3供給通路99では第3
流量制御弁93の制御により小流量の反応ガスをノズル
1に供給可能として、第1〜第3供給通路97〜99の
いずれかの供給通路を選択することにより、反応ガスの
供給量を迅速に変更して、プラズマ洗浄のプラズマ照射
量を迅速に調整できるようにしてもよい。
【0034】また、図12,13に示すように、上記ノ
ズル1からプラズマ6を上記回路基板12の洗浄すべき
被洗浄部分である電極12aに照射する際、上記ノズル
1が上記回路基板12の洗浄不要部分を移動するときに
は、昇降装置11によりノズル1を一旦若干上昇させて
基板12との間にシャッター駆動用空間を確保した上で
シャッター駆動用モータ60aを駆動してそのモータ6
0aの回転軸に固定されたシャッター60bを回転させ
て被覆位置(図12及び図13の実線の位置)まで回動
させ、上記ノズル1の先端をシャッター60bで覆い、
上記プラズマ6が上記回路基板12に照射されるのを妨
げるようにすることができる。一方、上記ノズル1が上
記回路基板12の上記被洗浄部分である電極12aを移
動するときには、上記ノズル1の先端から上記シャッタ
ー60bを回転させて退避位置(図13の一点鎖線の位
置)まで回動させたのち、ノズル1を昇降装置11によ
り下降させ、上記ノズル1の先端から上記プラズマ6を
シャッター60bで邪魔されることなく上記回路基板1
2の上記電極12aに照射させるようにすることもでき
る。この場合、シャッター60bの材質としては、プラ
ズマ6により侵食されない材料例えば、ガラスなどが好
ましい。この例では、ノズル1が回路基板12の洗浄不
要部分を移動する度にプラズマ発生を停止させるのでは
なく、単にシャッター60bで覆うだけであるため、被
洗浄部分である電極12aにノズル1の先端が位置する
と、シャッター60bを退避位置まで回転させるだけで
直ちにプラズマ洗浄を再開することができ、洗浄作業効
率を向上させることができる。これに対して、洗浄不要
部分を移動する度にプラズマ発生を停止させれば、被洗
浄部分である電極12aにノズル1の先端が位置したと
きに直ちにプラズマ洗浄を行うことができず、洗浄作業
効率の低下を招くことになる。
【0035】また、基板12を基板保持装置22に保持
させたのち、基板12の被洗浄部分の電極12aに相当
する部分のみプラズマ照射用開口500aを設けたマス
ク500(図7(A)の一点鎖線参照。)を基板12に
被せ、上記ノズル1から発生したプラズマ6を上記回路
基板12の洗浄すべき被洗浄部分の電極12aに照射す
る際に上記ノズル1が上記回路基板12の洗浄不要部分
を移動するときには、上記回路基板12をマスク500
のプラズマ照射用開口部分以外の部分で覆い、上記ノズ
ル1の先端からの上記プラズマ6が上記回路基板12の
上記洗浄不要部分に照射されるのを妨げる一方、上記ノ
ズル1が上記回路基板12の上記被洗浄部分の電極12
aを移動するときには、上記マスク500のプラズマ照
射用開口500aを貫通させて上記ノズル1の先端から
上記プラズマ6を上記回路基板12の上記被洗浄部分の
電極12aに照射させて洗浄するようにしてもよい。
【0036】また、基板12のどの部分を洗浄すべきか
の情報を基板12の表面や被洗浄部分である電極のみに
記載し、その記載された情報を認識カメラなどにより読
み取り、読み取られた情報を制御装置100に入力する
ことにより、又は、予めデータとして、制御装置100
に入力することにより、制御装置100の制御の元に、
基板12の被洗浄部分のみをノズル下方に位置させるよ
うに制御してプラズマ洗浄を自動的に行わせるようにす
ることもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、反応ガスと高周波電力
が供給されたプラズマ照射ノズルの先端からプラズマを
発生させ、上記発生したプラズマを対象物の洗浄すべき
被洗浄部分に常圧状態で照射して、照射されたプラズマ
により上記被洗浄部分を洗浄するため、プラズマ洗浄を
特別な減圧状態で行う必要がなく、設備コストも安価に
なり、小型化が図れ、かつ、実装設備内に容易に組み込
むことができて取り扱いやすくなる。また、ノズルの先
端からのみプラズマを照射するため、局部的に洗浄すべ
き個所のみを効率的に洗浄することができ、洗浄後の被
洗浄部分例えば電極などの接続信頼性を高めることがで
きるとともに、プラズマを照射したくない精密部品やチ
ップ部品などの洗浄不要部分にプラズマが照射されるこ
とを確実に防止できる。よって、プラズマが悪影響を及
ぼすおそれがある精密部品などが既に実装されている基
板についても本発明にかかるプラズマ洗浄を適用するこ
とができる。また、ノズルの先端からのみプラズマを照
射するため、ノズル内にのみ反応ガスを供給すればよ
く、基板などの対象物が配置される空間には反応ガスを
供給する必要がないため、従来のように大量の反応ガス
を必要とせず、反応ガスを効率良く使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるプラズマ洗浄方
法を実施することができるプラズマ洗浄装置の概略斜視
図である。
【図2】 (A),(B),(C),(D)はそれぞれ
上記プラズマ洗浄方法を適用することができる対象であ
って、Ni酸化物の除去の状態を説明するための説明
図、樹脂基板の樹脂封止前の電極洗浄の状態を説明する
ための説明図、フラックスレス又は鉛レスはんだ接合に
おける電極洗浄の状態を説明するための説明図、液晶パ
ネルの電極洗浄の状態を説明するための説明図である。
【図3】 上記ノズルにより回路基板の電極を洗浄する
状態の説明図である。
【図4】 上記ノズルから照射された水素のプラズマを
洗浄すべき部分の表面に接触させ、酸素の原子を水H2
Oの形に反応させて除去させることにより洗浄処理を行
う状態の説明図である。
【図5】 上記ノズルから照射された酸素のプラズマを
洗浄すべき部分の表面に接触させ、炭素の原子を二酸化
炭素CO2の形に反応させて除去させることにより洗浄
処理を行う状態の説明図である。
【図6】 上記ノズルから照射されたアルゴンなどの重
い原子や電子を含むプラズマを洗浄すべき部分の表面に
叩きつけることにより、表面の炭素をはじき飛ばすこと
により洗浄処理を行う状態の説明図である。
【図7】 (A),(B)はそれぞれ図1の上記実施形
態のプラズマ洗浄装置において、照射されたプラズマに
より被洗浄部分を洗浄するとき、洗浄されて発生したご
みを吸引する吸引装置を備えた例を示す断面図及び上記
ノズル付近の底面図である。
【図8】 上記ノズル洗浄装置の全体の制御及び反応ガ
スの供給装置を示す説明図である。
【図9】 上記ノズル洗浄装置の基板の搬送機構部分を
説明する概略斜視図である。
【図10】 上記ノズル洗浄装置の基板の搬送機構部分
及び保持部分を説明する概略断面正面図である。
【図11】 本発明の上記実施形態の変形例にかかるノ
ズルへの反応ガスの供給通路の変更方法の説明図であ
る。
【図12】 本発明の上記実施形態の変形例にかかるプ
ラズマ洗浄装置においてシャッター機構を備えてノズル
先端がシャッターで覆われた状態の概略斜視図である。
【図13】 図12のシャッターの動作の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…噴射式のプラズマ照射ノズル、1a…貫通孔、2…
高周波電源、3…高周波用コイル、4…冷却用コイル、
5…冷却装置、6…プラズマ、7…吸引装置、7a…リ
ング状開口、7b…円筒部、7c…フィルタ、10…支
柱、11…昇降装置、12…基板、12a…電極、20
…基板搬出装置、20a…ベルトコンベヤ、21…基板
搬入装置、21a…ベルトコンベヤ、22…基板保持装
置、22a…支持レール、22b…ストッパ、22c…
Y方向位置決め装置、22d…押圧ローラ、22e…リ
ンク、22f…駆動シリンダ、22h…係合突起板、2
2i…支持面、22j…支持部、22k…昇降装置、2
3…Y方向移動装置、24…X方向移動装置、31…水
素発生装置、32…酸素ガスボンベ、33…ヘリウムガ
スボンベ、34…アルゴンガスボンベ、35…流量制御
弁、36…流量制御弁、37…流量制御弁、38…流量
制御弁、39…流量計測器、40…流量計測器、41…
流量計測器、42…流量計測器、43…圧力計、44…
圧力計、45…圧力計、46…圧力計、47…混合器、
48…流量制御弁、49…切換弁、50…XY移動装
置、60…シャッター装置、60a…シャッター駆動用
モータ、60b…シャッター、70…真空吸引装置、8
0…基板認識装置、81…基板認識装置、82…基板移
動装置、83…モータ、84…移動部、85…基板係合
部、91,92,93…第1,第2,第3流量制御弁、
94,95,96…第1,第2,第3流量計測器、9
7,98,99…第1,第2,第3供給通路、100…
制御装置、101…広幅のプラズマ照射ノズル、300
…装置基台、500…マスク、500a…プラズマ照射
用開口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊田 雅之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 辻 慎治郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西本 智隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA46 AB42 BB22 BB32 BB55 BB72 BB75 BB81 BC01 CD11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応ガスと高周波電力をプラズマ照射ノ
    ズル(1)に供給してその先端からプラズマ(6)を発
    生させ、 上記発生したプラズマを対象物(12)の洗浄すべき被
    洗浄部分(12a)に照射して、照射されたプラズマに
    より上記被洗浄部分を洗浄するようにしたことを特徴と
    するプラズマ洗浄方法。
  2. 【請求項2】 上記照射されたプラズマにより上記被洗
    浄部分を洗浄するとき、洗浄されて発生したごみを吸引
    するようにした請求項1に記載のプラズマ洗浄方法。
  3. 【請求項3】 上記反応ガスは酸素を含み、上記照射さ
    れたプラズマにより上記被洗浄部分の有機物を除去する
    ことにより洗浄を行う請求項1又は2に記載のプラズマ
    洗浄方法。
  4. 【請求項4】 上記反応ガスは水素を含み、上記照射さ
    れたプラズマにより上記被洗浄部分の酸化物又は水酸化
    物を除去することにより洗浄を行う請求項1又は2に記
    載のプラズマ洗浄方法。
  5. 【請求項5】 上記反応ガスはアルゴンガスを含み、上
    記照射されたプラズマにより上記被洗浄部分の有機物を
    除去することにより洗浄を行う請求項1から4のいずれ
    かに記載のプラズマ洗浄方法。
  6. 【請求項6】 上記発生したプラズマを上記対象物の洗
    浄すべき被洗浄部分に照射する際に上記ノズルが上記対
    象物の洗浄不要部分を移動するときには、上記ノズルの
    先端をシャッター(60b)で覆い上記プラズマが上記
    対象物の上記洗浄不要部分に照射されるのを妨げる一
    方、上記ノズルが上記対象物の上記被洗浄部分を移動す
    るときには、上記ノズルの先端から上記シャッターを退
    避させて上記ノズルの先端から上記プラズマを上記対象
    物の上記被洗浄部分に照射させて洗浄するようにした請
    求項1〜5のいずれかに記載のプラズマ洗浄方法。
  7. 【請求項7】 上記発生したプラズマを上記対象物の洗
    浄すべき被洗浄部分に照射する際に上記ノズルが上記対
    象物の洗浄不要部分を移動するときには、上記対象物を
    マスク(500)で覆い、上記ノズルの先端からの上記
    プラズマが上記対象物の上記洗浄不要部分に照射される
    のを妨げる一方、上記ノズルが上記対象物の上記被洗浄
    部分を移動するときには、上記マスクのプラズマ照射用
    開口(500a)を貫通させて上記ノズルの先端から上
    記プラズマを上記対象物の上記被洗浄部分に照射させて
    洗浄するようにした請求項1〜5のいずれかに記載のプ
    ラズマ洗浄方法。
  8. 【請求項8】 上記ノズルのプラズマ照射口とは大きさ
    が異なる別のプラズマ照射ノズルを用意し、この2つの
    ノズルのうちから上記対象物の上記被洗浄部分の大きさ
    に対応するプラズマ照射口を有する方のノズルを選択し
    たのち、上記選択されたノズルから上記プラズマを照射
    して洗浄するようにした請求項1〜7のいずれかに記載
    のプラズマ洗浄方法。
  9. 【請求項9】 反応ガスと高周波電力が供給されて先端
    からプラズマ(6)を対象物(12)の洗浄すべき被洗
    浄部分(12a)に照射して洗浄するプラズマ照射ノズ
    ル(1)を備えるようにしたことを特徴とするプラズマ
    洗浄装置。
  10. 【請求項10】 上記プラズマ照射ノズルから上記照射
    されたプラズマにより上記対象物の上記被洗浄部分を洗
    浄するとき、洗浄時に発生するごみを吸引する吸引装置
    (7)をさらに備えるようにした請求項9に記載のプラ
    ズマ洗浄装置。
  11. 【請求項11】 上記反応ガスは酸素を含み、上記プラ
    ズマ照射ノズルから上記照射されたプラズマにより上記
    被洗浄部分の有機物を除去することにより洗浄を行う請
    求項9又は10に記載のプラズマ洗浄装置。
  12. 【請求項12】 上記反応ガスは水素を含み、上記プラ
    ズマ照射ノズルから上記照射されたプラズマにより上記
    被洗浄部分の酸化物又は水酸化物を除去することにより
    洗浄を行う請求項9又は10に記載のプラズマ洗浄装
    置。
  13. 【請求項13】 上記反応ガスはアルゴンガスを含み、
    上記プラズマ照射ノズルから上記照射されたプラズマに
    より上記被洗浄部分の有機物を除去することにより洗浄
    を行う請求項9から12のいずれかに記載のプラズマ洗
    浄装置。
  14. 【請求項14】 上記ノズルの先端を覆うシャッター
    (60b)と、 上記シャッターを駆動して上記ノズルの先端を覆う被覆
    位置と退避する退避位置との間で上記シャッターを移動
    させるシャッター駆動装置(60a)とをさらに備え
    て、 上記発生したプラズマを上記対象物の洗浄すべき被洗浄
    部分に照射する際に上記ノズルが上記対象物の洗浄不要
    部分を移動するときに上記シャッター駆動装置の駆動に
    より上記シャッターを上記被覆位置に移動させて上記ノ
    ズルの先端を覆い上記プラズマが上記対象物に照射され
    るのを妨げる一方、上記ノズルが上記対象物の上記被洗
    浄部分を移動するときには、上記シャッター駆動装置の
    駆動により上記シャッターを上記退避位置に移動させて
    上記ノズルの先端から上記プラズマを上記対象物の上記
    被洗浄部分に照射させて洗浄するようにした請求項9〜
    13のいずれかに記載のプラズマ洗浄装置。
  15. 【請求項15】 上記対象物の洗浄不要部分を覆いかつ
    上記被洗浄部分にプラズマ照射用開口(500a)を有
    するマスク(500)をさらに備えて、 上記発生したプラズマを上記対象物に照射する際に上記
    ノズルが上記対象物の上記洗浄不要部分を移動するとき
    には、上記対象物の上記洗浄不要部分がマスクで覆われ
    て上記ノズルの先端からの上記プラズマが上記対象物の
    上記洗浄不要部分に照射されるのを妨げる一方、上記ノ
    ズルが上記対象物の上記被洗浄部分を移動するときに
    は、上記ノズルの先端から上記プラズマを上記マスクの
    上記プラズマ照射用開口を貫通させて上記対象物の上記
    被洗浄部分に照射させて洗浄するようにした請求項9〜
    13のいずれかに記載のプラズマ洗浄装置。
  16. 【請求項16】 上記ノズルのプラズマ照射口とは大き
    さが異なる別のプラズマ照射ノズルをさらに備え、この
    2つのプラズマ照射ノズルのうちから上記対象物の上記
    被洗浄部分の大きさに対応するプラズマ照射口を有する
    方のノズルを選択したのち、上記選択されたノズルから
    上記プラズマを照射して洗浄するようにした請求項9〜
    15のいずれかに記載のプラズマ洗浄装置。
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