JP2000107190A - 生体組織切除用自動縫合器 - Google Patents

生体組織切除用自動縫合器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の挟持操作で小切片の切り取りを可能と
する縫合を行なうことが出来る縫合器を提供する。 【解決手段】人体の生体組織から生検用小切片を切除す
るために腫瘍を含む小切片の外周部分を縫合する縫合器
であって、生体組織中に存在する腫瘍を囲むように包囲
して該生体組織を挟持する開閉可能な上下一対の挟持部
材と、その挟持部材の一方に装着するステープルと、該
ステープルを他方の挟持部材側に打ち出して生体組織を
縫合するステープル打ち出し部材からなり、前記上下一
対の挟持部材における挟持部が環状に形成され、腫瘍を
含む生検用小切片の外周を一動作で縫合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体の生体組織切除
用自動縫合器に関し、詳しくは生体組織から生検のため
の小切片を切り取る時に、該小切片の外側周囲(人体側
に残る生体組織)をステープルで縫合する縫合器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人体の内臓を病理学的に調べる生検は、
腫瘍等が含まれた部位の生体組織の小切片を切り取って
行なわれるが、その小切片の切除に当たっては人体側に
残る生体組織の切り取り部の外周はステープルで縫合す
るようになっている。その小切片の切り取りに際して使
用される縫合器は数多く提案されているが、それらは何
れもハンドルの先部に上下方向に開閉する一対の直線棒
状の挟持部が設けられ、その一方の挟持部にステープル
を収容したカートリッジが着脱可能に装着され、挟持部
で生体組織を挟持後、ハンドル部に設けられた操作子を
操作することでカートリッジのステープルが打ち出され
て挟持する生体組織を縫合するように構成されている。
例えば、特開平10−195号公報等が挙げられる。
【0003】しかし、上記した従来の縫合器は生体組織
を挟持する挟持部が直線棒状に形成されているため、生
体組織から小切片を切り取るためにはその切除しようと
する小切片の周りを数回の操作で囲むことに成る。即
ち、小切片の切り取りを平面略V字形状に行う場合は、
縫合器による挟持を小切片の左側と右側から一度づつ行
なう合計二回、平面略台形状に行う場合は前記左右から
の縫合をその先端を交叉させずに行ない、三回目に前記
二回の縫合を結ぶように行なうことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記した従来
の縫合器で生体組織から生検のための小切片を切除しよ
うとした場合は、少なくとも縫合器を2回以上操作しな
ければ切り取ろうとする腫瘍部分の外側を縫合すること
ができないものであり、その為に切除作業に手数を要
し、取り出しに時間が掛かるといった不便さを有する。
そして、その小切片の位置が深部の場合、胸腔内操作が
困難になるため前記開口部の大きさも大きくなるという
問題点を有する。
【0005】更に、生体組織を縫合するステープルは一
回の縫合毎にカートリッジを交換して行ない、しかも2
回、3回の操作でV形或いは台形等に区画するため、ス
テープルが重なり合ったり、又、不要な部分にステープ
ルが打ち込まれるという問題点を有する。本発明は上記
した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、1回のステープル打ち出
し操作で小切片の切り取りを可能とする縫合を行なうこ
とが出来る縫合器を提供することにある。更に、本発明
の他の目的は腫瘍部分の検査などを容易に行なうことが
できる機能を備えた縫合器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに本発明が講じた技術的手段は、人体の生体組織から
生検用小切片を切除するために腫瘍を含む小切片の外周
部分を縫合する縫合器であって、生体組織中に存在する
腫瘍を囲むように包囲して該生体組織を挟持する開閉可
能な上下一対の挟持部材と、その挟持部材の一方に装着
するステープルとそのステープルを打ち出す打ち出し爪
を備えたカートリッジと、該ステープルを他方の挟持部
材側に打ち出して生体組織を縫合するステープル打ち出
し部材からなり、前記ステープル打ち出し部材の操作で
打ち出されるステープルが区画する縫合形状が少なくと
も腫瘍部分を取り囲む形状とし、腫瘍を含む生検用小切
片の外周を一動作で縫合することを特徴とする。上記ス
テープルが区画する縫合形状が少なくとも腫瘍部分を取
り囲む形状としては、周囲が閉塞された環状(O形)だ
けでなく、周囲の一部が切り欠かれたV形、U形、C形
等でもよいものである。
【0007】上記一方の挟持部材に装着するステープル
のカートリッジは、合成樹脂材で成形した環状(O形)
或いはV形、U形、C形等のステープル収容部と、ステ
ープル収容部の外側に取付用柄部が連設され、その取付
用柄部を挟持部材の一方のグリップ部に差し込み又は嵌
め込みによって装着固定し得るように構成されている。
そして、環状等のステープル収容部にはステープルが2
列又は3列互い違いに配列されて平面略V字形或いは平
面U字形に配置され、更にそのステープルを打ち出す打
ち出し爪が装備されている。 又、上記カートリッジに
セットされるステープルは、肺の生体組織の縫合におい
ては肺は外周縁の厚さが薄く、外周縁から内方に入るに
従い次第に厚くなるため、縫合部位の手前側と先端側
(奥側)でステープルの針脚に長短差を付けると共に、
ステープルの幅に広狭差を付けるようにする。即ち、手
前側には針脚の長さが短く且つ幅の広いステープルを配
置し、先端側(奥側)の湾曲部には針脚が長く且つより
曲線的に縫合できるように幅の狭いステープルを配置
し、それにより確実に縫合し得るようにする。尚、本発
明の一動作で腫瘍部分を囲む形状に縫合する場合は、針
脚の長さよりもステープルの幅に広狭差を付けることが
重要である。
【0008】上記ステープルの針脚の先端を受け止める
挟持部材の環状等の挟持部は、その開口部が開放された
ままでもよいが、その開口部を閉塞してもよく、その閉
鎖する底板部材は透明、不透明の何れでもよい。
【0009】上記手段によれば、生体組織を挟持する開
閉可能な上下一対の挟持部材における一方の挟持部と他
方の挟持部材に装着するステープル及び打ち出し爪を内
蔵したカートリッジが、生体組織中に存在する腫瘍部分
を囲む環状(O形)、V形、U形、C形等に形成されて
いることで、前記腫瘍部分を含む小切片の縫合を平面略
V字形、平面略U字形、平面略C字形等に一動作で行な
うことができる。又、挟持部が上記したように環状をな
しているため、生体組織を挟持部材で挟むことで硬いシ
コリ状の腫瘍部分の検出を縫合器で行なうことが可能と
なる。そして、一番下側に位置する挟持部材の挟持部
(生体組織の下側に位置する挟持部材)の開口部が底板
で閉鎖された場合は、生体組織中に腫瘍が存在すれば該
腫瘍は底板で支えられるため上側の挟持部材に装着され
るカートリッジの環状部内で上方に盛り上がり、腫瘍の
探索を視覚によって容易に行なうことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る生体組織切除
用自動縫合器の外観図で、該縫合器Aは生体組織を挟持
するステンレス材で構成した開閉可能な上下一対の挟持
部材1,2と、その一方(上側)の挟持部材1に対して
着脱自在に装着するステープル及び打ち出し爪を収容し
たカートリッジ3と、前記カートリッジ3に収容された
ステープルを打ち出すステープル打ち出し部材4とで構
成され、挟持部材1に対して下側の挟持部材2とステー
プル打ち出し部材4がピン5で鋏状に組み立てられ開閉
可能に構成されている。
【0011】上側の挟持部材1は、後述するカートリッ
ジの取付用柄部を連結固定又は開放する連結固定手段を
内蔵するグリップ1aの先に、下側の挟持部材2及びス
テープル打ち出し部材4を鋏状に交叉させて開閉可能に
軸支する支持杆1bが固着突設され、グリップ1aの先
端にカートリッジ3の取付用柄部の差込口6が開設され
ている。尚、グリップ1aの内部に内蔵する連結固定手
段はカートリッジ3の取付用柄部を差込口から差し込む
ことで自動的に連結固定される自動ロックタイプ(解除
は手動)、或いは連結固定及び解除を手動操作で行なう
手動タイプの何れでもよい。
【0012】前記挟持部材1と対を成す下側の挟持部材
2は、柄部2aとその柄部2aの先端に接続固定した環
状の挟持部2bとで構成され、挟持部2bは平面略卵形
に形成されて径の大きい側方が柄部2aに接続されてい
る。又、環状の挟持部2bの上面には前記した上側の挟
持部材1に装着されるカートリッジ3から打ち出される
ステープルの脚先端を受け止め且つ内側への折り曲げを
スムーズに行なわしめる受け凹部7がカートリッジ3に
収容されるステープルに対応させて凹設されている。更
に、環状の挟持部2bはその内側の開口を開放させたま
までもよいが、挟持部2bの開口下側を底板8で閉鎖し
てもよい。尚、該底板8は縫合した生体組織(小切
片))をメス等で切り取るときの刃先を受ける受け材と
なるため、それによって切断されることの無い材料、例
えば金属板(ステンレス板)が有効である。
【0013】前記した上側の挟持部材1に装着されるカ
ートリッジ3は、合成樹脂材で成形した取付用柄部3a
と、その取付用柄部3aの先端に一体に接続固定された
環状のステープル収容ケース3bと、そのステープル収
容ケース3b内に収容される複数列(図面では3列)の
ステープル9と、該ステープル9を押し出す打ち出し爪
10とで構成され、ステープル収容ケース3bの平面形
状は前記した挟持部材2における挟持部2bの平面形状
と同一の形状に形成されている。尚、カートリッジ3の
平面形状における最大幅の寸法(挟持部材の挟持部の横
幅と同じ)は、本縫合器を体内に差し入れるために切開
する切り口の大きさに影響を与えるため、より切り口を
小さくするためには最大幅部分に配置するステープルの
列を最少の2列にする。
【0014】カートリッジ3における取付用柄部3aの
後部には前記した挟持部材1におけるグリップ1a内の
連結固定手段に対して係脱する係合部(図示省略)が設
けられている。ステープル収容ケース3bに内蔵される
ステープル9は、該収容ケース3aの後側の略1/3を
除いた部分に3列配置収容し、その収容する全体のステ
ープル9は線径及び幅が同一のものでもよいが、縫合の
対象となる生体組織の厚さが外周縁は薄く内方に至るに
したがって厚くなる肺組織にあってはその3列のステー
プル9は前半部と後半部で針脚の長さとステープルの幅
を変えると効果的である。特に収容ケース3bの前半部
は略V字形に湾曲しているため後半部の直線部に比べて
漏れが生じ易く、その為例えば前半部(L1)に針脚が
長く且つ幅が狭いステープル9aを密に配置し、後半部
(L2)には針脚が短く且つ幅が広いステープル9bを
配置する。尚、3列に配置されるステープル9は夫々ス
テープル収容ケース3bに上下方向に貫通して開設した
独立の孔11に収容されている。尚、ステープルの配置
は針脚の長さが同じで幅が上記のように広狭差のあるス
テープルを配置しても効果的である。
【0015】又、ステープル収容ケース3bには孔11
内に収容されたステープル9を押し出す打ち出し爪10
が上下摺動可能に取付けられている。打ち出し爪10
は、ステープル収容ケース3b内に収容された3列のス
テープル9に対応する3個の爪枠10a、10b、10
cで構成され、爪枠10aは外側列のステープルを、爪
枠10bは中間列のステープルを、爪枠10cは内側列
のステープルを受け持ち、その3個の爪枠は爪枠10a
を一番下にしてその上に爪枠10b、更にその上に爪枠
10cが順次積み重ねられて取付けてある。即ち、爪枠
10aの上縁にはその上に積層配置される爪枠10b及
び爪枠10cの爪部が貫通するスリット12a、12b
が2列形成され、爪枠10bの上縁にはその上に積層配
置される爪枠10cの爪部が貫通するスリット12cが
形成されており、これにより後述する打ち出し部材4の
下降押圧により各爪枠10a、10b、10cが下動し
て孔11に収容されているステープル9を押し出すよう
になつている。尚、爪枠10a、10bに形成するスリ
ット12a、12b、12cは図示した爪部に対応した
独立形態に限定されず、周方向に連続した溝としてもよ
いものである。13はステープル収容ケース3bの上側
に嵌合セットされる打ち出し爪10が搬送中等の振動で
不用意に動いてステープル9を押し出すといったことを
防止するカバーである。
【0016】上記したカートリッジ3のステープル9を
打ち出す打ち出し部材4は、柄部4aと、その柄部4a
の先部に上下揺動可能に支持した環状の押圧部材4bと
で構成され、柄部4aの中程が前記した挟持部材1と挟
持部材2とを鋏状に組み立てるピン5を利用して同軸で
開閉可能に取付けられ、柄部4aを開く(挟持部材1の
グリップ1aから離れる方向の動き)ことで押圧部材4
bがカートリッジ3から離れ、逆に柄部4aを閉じる
(挟持部材1のグリップ1aに近づける方向の動き)と
押圧部材4bがカートリッジ3に当接し前記した打ち出
し爪10を押圧する。そして、押圧部材4bは柄部4a
に軸13で上下揺動可能に支持されているため、カート
リッジ3の上面に当接する押圧部材4bは柄部4aの閉
じ動作により押圧部材4bの下面全面が当接した状態で
下方に平行移動され、打ち出し爪10を均等に押圧する
ため、全てのステープルに均等な力が作用し確実な縫合
が行なわれる。尚、打ち出し部材4の閉じ状態を保持す
るロック機構を装備するかは任意である。
【0017】次に以上の如く構成した縫合器の使用を図
9乃至図13に基づいて説明すると、先ず挟持部材1に
カートリッジ3を装着固定して準備を完了する。この時
カートリッジ3に装着されているカバー13は外し、他
の手段でステープルが打ち出されないようにしてある。
以上の状態で図9に示すように開胸または開腹した切開
部から生体組織Bを把持鉗子14で挟んで引き出し、次
に図10及び図11に示すようにその生体組織Bを挟持
部材1に装着したカートリッジ3と挟持部材2の挟持部
2bとで挟みながら腫瘍部分を探し出す。この時、生体
組織中に腫瘍等があると挟持部2bの底板8上に支えら
れるため該腫瘍部分は環状のカートリッジ3の中で上方
に突出し、それにより挟持部材1,2で挟んだ時の感触
に加えて視覚によって容易に認識することができる。そ
して、腫瘍部分が見つかった場合はその腫瘍が悪性か良
性かを調べるために該腫瘍を含んだ部分を小切片として
切り取るが、図12に示すように当該部分を挟持部材1
のカートリッジ3と挟持部材2で挟持し、その状態で打
ち出し部材4を閉じる。この打ち出し部材4の閉動によ
り押圧部材4bが下動され、カートリッジ3に装備され
た打ち出し爪10を押圧しステープル9を押し出し、生
体組織Bを縫合する。小切片の周囲の縫合が完了した後
は挟持部材2の挟持部2b、カートリッジ3、打ち出し
部材4の積層状態でその内周縁に沿ってメスを入れるこ
とで小切片を切り離すことが出来る。この時、挟持部材
2の挟持部2bの開口は底板8で閉鎖されているため、
メスの先端が挟持部2bを突き抜ける心配が無く、従っ
て切断時他の生体組織を傷つける危険がなくなる。尚、
上記縫合で区画された内側部分(小切片)の切断(切
開)を電気メスで行なうことを考慮して、その場合挟持
する生体組織を焼き切らないようにするために、電気メ
スと接触する挟持部材2の挟持部2b、打ち出し部材4
の押圧部4bの内側面、及び底板8の内表面は絶縁処理
を施すとよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の生体組織切除用自動縫合器は請
求項1に記載の構成により、生体組織から小切片を切り
取る時の縫合を一回の操作で確実に行なうことができ
る。従って、従来装置に比べて縫合作業に要する時間を
大幅に短縮することができると共に、開胸または開腹し
た切開部からの縫合器の差し込みも切り取ろうとする部
分に対して真っ直ぐ挿入して操作するため切開の幅は従
来装置を使用する場合の切開幅に比べて小さくすること
が出来る。即ち、小切片が深部に位置する場合でも小開
胸手術の適用が可能となり、従来のように切開の幅を大
きくする必要が無い。又、請求項2に記載の構成により
簡単に使用することが出来る縫合器を提供できる。更
に、請求項3に記載の構成により、湾曲部のある縫合に
おいても止血及び空気漏れ防止を確実に行なうことがで
きる縫合器を構成することが出来る。又、請求項4に記
載の構成により、生体組織中に存在する腫瘍の探索を容
易に行なうことが出来ると共に、縫合後の切断時他臓器
に傷を付ける危険が無く、且つ切断した小切片を受け止
める受け皿として働くため、悪性細胞が胸腔内または腹
腔内に散布することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動縫合器の実施の一例を示す
正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 分解斜視図である。
【図4】 カートリッジの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図5】 カートリッジを装備した挟持部材に対して下
側の挟持部材を開いた状態を示す斜視図である。
【図6】 図5における打ち出し部材の上下動を示す斜
視図である。
【図7】 カートリッジにおけるステープルの配置を示
し、(ィ)は平面図、(ロ)は前半部(L1)の範囲に
収容されたステープルを示す断面図、(ハ)は後半部
(L2)の範囲に収容されたステープルを示す断面図で
ある。
【図8】 生体組織を縫合する状態を示す拡大断面図で
ある。
【図9】 生体組織を把持鉗子で挟んで引き出し縫合器
で挟む状態を示す説明図である。
【図10】 下側の挟持部材を閉じて生体組織を挟む状
態を示す同説明図である。
【図11】 生体組織を縫合器で挟んで腫瘍の探索をす
る状態を示す同説明図である。
【図12】 縫合のために打ち出し部材を閉じる状態を
示す同説明図である。
【図13】 縫合状態を示す同説明図である。
【符号の説明】
A…縫合器 B…生体組織 1…上側の挟持部材 2…下側の挟持部材 3…カートリッジ 4…打ち出し部材 8…底板 9…ステープル 10…打ち出し爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の生体組織から生検用小切片を切除
    するために腫瘍を含む小切片の外周部分を縫合する縫合
    器であって、生体組織中に存在する腫瘍を囲むように包
    囲して該生体組織を挟持する開閉可能な上下一対の挟持
    部材と、その挟持部材の一方に装着するステープルと、
    該ステープルを他方の挟持部材側に打ち出して生体組織
    を縫合するステープル打ち出し部材からなり、前記ステ
    ープル打ち出し部材の操作で打ち出されるステープルが
    区画する縫合形状が少なくとも腫瘍部分を取り囲む形状
    とし、腫瘍を含む生検用小切片の外周を一動作で縫合す
    ることを特徴とする生体組織切除用自動縫合器。
  2. 【請求項2】 上記一方の挟持部材に装着するステープ
    ルが、樹脂製ケースにステープルとそのステープルを打
    ち出す打ち出し爪を備えたカートリッジタイプである請
    求項1記載の生体組織切除用自動縫合器。
  3. 【請求項3】 上記カートリッジにセットされるステー
    プルは、縫合部位の手前側に位置するステープルは針脚
    が短く且つ幅広とし、先端湾曲部に位置するステープル
    は針脚が長く且つ幅狭いことを特徴とする請求項2記載
    の生体組織切除用自動縫合器。
  4. 【請求項4】 上記ステープルの針脚を受ける挟持部材
    の環状を呈した挟持部が底板で閉塞されていることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の生体組織切除
    用自動縫合器。
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