JP2000105609A - 広域汚水送水系統の制御装置 - Google Patents

広域汚水送水系統の制御装置

Info

Publication number
JP2000105609A
JP2000105609A JP10275909A JP27590998A JP2000105609A JP 2000105609 A JP2000105609 A JP 2000105609A JP 10275909 A JP10275909 A JP 10275909A JP 27590998 A JP27590998 A JP 27590998A JP 2000105609 A JP2000105609 A JP 2000105609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewage
pump
flow rate
genetic algorithm
wastewater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10275909A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Takizawa
沢 剛 滝
Masaki Kunimi
見 正 樹 國
Masashirou Nakada
田 雅司郎 仲
Hiroshi Yuki
城 博 司 結
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10275909A priority Critical patent/JP2000105609A/ja
Publication of JP2000105609A publication Critical patent/JP2000105609A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Flow Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ場から輸送される汚水の流量の変動が
最小となるように制御することのできる広域汚水送水系
統の制御装置を提供する。 【解決手段】 複数のポンプ場から下水処理場に汚水を
輸送する広域汚水送水系統の制御装置(10)におい
て、各ポンプ場と下水処理場の水位を検出する水位検出
手段と、各ポンプ場から輸送される汚水流量を検出する
流量検出手段と、各ポンプ場の流入流量の予測パターン
(D1,D2,D3)、各ポンプ場の水位制約条件、各
ポンプ場の現在の水位、各ポンプ場へ流入する汚水の現
在の流入流量、および各ポンプ場から輸送される汚水の
現在の輸送流量とに基づいて、下水処理場から送出され
る汚水の流量変動が最小となるような各ポンプ場の汚水
の輸送流量目標パターンを、遺伝的アルゴリズムを用い
て最適化演算する目標パターン演算手段(12)と、目
標パターン演算手段によって演算された各ポンプ場から
輸送される汚水の流量目標パターンに基づいて、輸送す
る汚水の流量を制御する流量制御手段(15)と、を備
えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のポンプ場か
ら複数の送水系統を介して下水処理場に汚水を輸送する
広域汚水送水系統において、ポンプ場から輸送する汚水
流量の変動が最小となるように制御する広域汚水送水系
統の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に広域汚水送水系続は、下水処理
場、ポンプ場、ポンプ、および流量制御装置から構成さ
れる。そして、これらの組合せ方は、個数も含み種々あ
る。ここでは説明の便宜上、図2に示すように1箇所の
下水処理場Hに対し、3箇所のポンプ場J1,J2,J
3,3箇所のポンプ群L1,L2,L3からなる広域汚
水送水系続を想定し、従来の制御方法を説明する。
【0003】図2において各ポンプ場J1,J2,J3
に集まってた汚水は、各ポンプ場J1,J2,J3の独
立した運転規範に基づいて下水処理場Hに互いに独立に
輸送される。
【0004】ポンプ場Ji(i=1,…3)には汚水を
輸送するポンプ群Liと、ポンプ場Jiの水位を検出す
る水位計Fiと、この水位計Fiの検出値に基づいてポ
ンプ場Jiから輸送する汚水流量を制御する流量制御装
置Ciと、汚水の輸送流量を検出する流量計Giが設け
られている。
【0005】各ポンプ場Jiの水位、流量、ポンプ運転
情報はテレメータによって中央監視室に送られ、これに
基づいて計算機または運転員によって下水処理場Hのポ
ンプから揚水すべき流量が決定され、この流量に基づい
てポンプの吐出流量が流量制御装置によって制御され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の制御
装置では、各ポンプ場Ji(i=1,…3)毎に独立し
た水位制御を行っているため、各ポンプ場Ji(i=
1,…3)から輸送される汚水の量が大きく変動する可
能性があった。下水処理場ポンプから揚水される汚水の
量が大きく変動すると、活性汚泥処理プロセスに大きな
負担がかかり、プラントのメンテナンスインターバルが
短くなったり、汚水の水質管理がうまく行われなくなる
という問題点があった。
【0007】本発明は、ポンプ場から輸送される汚水の
流量の変動が最小となるように制御することのできる広
域汚水送水系統の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1発明は、複数のポンプ場から下水処理場
に汚水を輸送する広域汚水送水系統の制御装置におい
て、前記各ポンプ場と前記下水処理場の水位を検出する
水位検出手段と、前記各ポンプ場から輸送される汚水流
量を検出する流量検出手段と、前記各ポンプ場の流入流
量の予測パターン、前記各ポンプ場の水位制約条件、前
記各ポンプ場の現在の水位、前記各ポンプ場へ流入する
汚水の現在の流入流量、および前記各ポンプ場から輸送
される汚水の現在の輸送流量とに基づいて、前記下水処
理場から送出される汚水の流量変動が最小となるような
前記各ポンプ場の汚水の輸送流量目標パターンを、遺伝
的アルゴリズムを用いて最適化演算する目標パターン演
算手段と、前記目標パターン演算手段によって演算され
た各ポンプ場から輸送される前記汚水の流量目標パター
ンに基づいて、輸送する汚水の流量を制御する流量制御
手段と、を備えていることを特徴とする。
【0009】本願の第2発明は、前記汚水の輸送流量目
標パターンは、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止切
換の単位時間を1時間として一日に一回の割合で遺伝的
アルゴリズムを用いて立てられ、前記各ポンプ場のポン
プの運転/停止は1/0で表現され、前記各ポンプ場の
ポンプの総数がn台の場合に、1個体は、n個の単位が
24回繰り返されるn×24個の遺伝子からなるベクト
ルで表現され、前記1個体の集合からなる個体群に対し
遺伝的アルゴリズムの操作が行われることを特徴とす
る。
【0010】本願の第3発明は、前記汚水の輸送流量目
標パターンは、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止の
切換単位時間をオペレータによって設定可能な所定時間
Mとして一日に一回の割合で遺伝的アルゴリズムを用い
て立てられ、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止は1
/0で表現され、前記各ポンプ場のポンプの総数がn台
の場合に、1個体は、n個の単位が24/M回繰り返さ
れるn×24個の遺伝子からなるベクトルで表現され、
前記1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリ
ズムの操作が行われることを特徴とする。
【0011】本願の第4発明は、前記汚水の輸送流量目
標パターンは、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止切
換の単位時間を1時間として一日に一回の割合で遺伝的
アルゴリズムを用いて立てられ、前記各ポンプ場のポン
プの運転/停止は1/0で表現され、前記各ポンプ場の
ポンプの総数がn台の場合に、1個体は、24個の単位
がn回繰り返される24×n個の遺伝子からなるベクト
ルで表現され、前記1個体の集合からなる個体群に対し
遺伝的アルゴリズムの操作が行われることを特徴とす
る。
【0012】本願の第5発明は、前記汚水の輸送流量目
標パターンは、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止の
切換単位時間をオペレータによって設定可能な所定時間
Mとして一日に一回の割合で遺伝的アルゴリズムを用い
て立てられ、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止は1
/0で表現され、前記各ポンプ場のポンプの総数がn台
の場合に、1個体は、24/M個の単位がn回繰り返さ
れる24/M×n個の遺伝子からなるベクトルで表現さ
れ、前記1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アル
ゴリズムの操作が行われることを特徴とする。
【0013】本願の第6発明は、前記目標パターン演算
手段は、第1段階で、1時間毎24時間分の前記汚水の
輸送流量目標パターンを遺伝的アルゴリズムを用いて演
算し、第2段階で、前記第1段階で演算した前記汚水の
輸送流量目標パターンを満たす前記各ポンプ場のポンプ
の最適運転計画を、前記各ポンプ場のポンプの運転/停
止の切換時間を1時間として、遺伝的アルゴリズムを用
いて演算することを特徴とする。
【0014】本願の第7発明は、前記第1段階におい
て、遺伝子は、前記各ポンプ場の各時間毎の前記汚水の
輸送流量目標値をその時間の全ポンプ場の前記汚水の輸
送流量目標値の総和に対する割合で表現され、ポンプ場
の総数がmの場合、1個体はm×24個またたは24×
mの遺伝子からなるベクトルで表現され、前記第2段階
において、前記第1段階で演算した前記汚水の輸送流量
目標パターンを満たす前記各ポンプ場のポンプの最適運
転計画を、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止の切換
時間を1時間として、遺伝的アルゴリズムを用いて演算
することを特徴とする。
【0015】本願の第8発明は、前記第1段階におい
て、遺伝子は、前記各ポンプ場の各時間毎の前記汚水の
輸送流量目標値で表現され、ポンプ場の総数がm、前記
汚水の輸送流量目標値の有効数字がg桁である場合、1
個体はm×(g×24)個の遺伝子からなるベクトルで
表現され、前記第2段階において、前記第1段階で演算
した前記汚水の輸送流量目標パターンを満たす前記各ポ
ンプ場のポンプの最適運転計画を、前記各ポンプ場のポ
ンプの運転/停止の切換時間を1時間として、遺伝的ア
ルゴリズムを用いて演算することを特徴とする。
【0016】本願の第9発明は、遺伝的アルゴリズムの
遺伝子操作に対して、各プラントの運用に沿ったヒュー
リスティックスを付加し、遺伝的アルゴリズムの演算速
度を向上させることを特徴とする。
【0017】本願の第10発明は、外部からヒューリス
ティックスを入力する手段を備えたことを特徴とする。
【0018】本願の第11発明は、過去のポンプ制御実
績を記憶する手段を備えたことを特徴とする。
【0019】このようにして構成された上述の本願の発
明による送水系統の制御装置において、各ポンプ場の与
えられた流入予測パターン、各ポンプ場の水位制約条
件、水位検出手段によって得られた各ポンプ場の現在の
水位、各ポンプ場へ流入する汚水の現在の流入流量、お
よび、流量検出手段によって得られた各ポンプ場から輸
送する汚水の現在の流量に基づいて、下水処理場から輸
送する汚水の流量の変動が最小となるような各ポンプ場
の汚水の送水目標パターンを、遺伝的アルゴリズムを適
用して目標パターン演算手段によって演算する。次に、
演算された各ポンプ場の汚水の送水目標パターンに基づ
いて、輸送する汚水の流量を流量制御手段によって制御
する。本発明によれば、下水処理場から輸送される汚水
の流量の変動が最小となるように制御することことがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態について説明する。図1に本発明によ
る広域汚水送水系統の制御装置の一実施例の構成をブロ
ックで示す。
【0021】図1において、制御装置10は、目標パタ
ーン演算手段12と、送水流量制御装置15と、揚水流
量制御装置18とを備えている。制御装置10は図2に
示した広域汚水送水系統と同一の送水系統に適用可能で
ある。
【0022】予め求められた各ポンプ場Ji(i=1,
…3)の流入水量予測パターンDi(i=1,…3)、
各ポンプ場Jiの水位制約条件、水位計Fi(i=1,
…3)によって検出された各ポンプ場Jiの水位、各ポ
ンプ場Jiに流入する汚水の流入量、および各ポンプ場
Jiから輸送される汚水流量に基づいて、各ポンプ場J
iからの汚水の送水目標パターンが目標パターン演算手
段12によって演算される。そして、この目標パターン
演算手段12によって演算された各ポンプ場Ji(i=
1,…3)の汚水の送水目標パターンに基づいて、流量
制御装置15によって操作信号aiが生成され、操作信
号aiが3箇所のポンプ場J1,J2,J3のポンプ群
L1,L2,L3へ送られ、ポンプ群L1,L2,L3
によって輸送される汚水の流量が流量調整装置を介して
制御される。
【0023】上記送水目標パターンを求めるという問題
は次のように定式化される。
【0024】
【数1】 である。
【0025】本問題では変数は整数であるため遺伝的ア
ルゴリズムを用いて解くことができる。
【0026】式(2)、式(3)の制約条件の下で、式
(1)で表される目的関数Jが最小になるように、時刻
kにおけるポンプの運転/停止状態を表すX(k)が遺
伝子アルゴリズムを用いて求められる。
【0027】次に、第1実施例を説明する。
【0028】汚水の輸送流量目標パターンは、各ポンプ
場のポンプの運転/停止切換の単位時間を1時間として
一日に一回の割合で遺伝的アルゴリズムを用いて立てら
れ、各ポンプ場のポンプの運転/停止は1/0で表現さ
れ、各ポンプ場のポンプの総数がn台の場合に、図5に
示されるように、1個体は、n個の単位が24回繰り返
されるn×24個の遺伝子からなるベクトルで表現さ
れ、1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリ
ズムの操作が行われる。ここで、式(4)において、1
=0,11=23であり、個体とX(k)の関係は、個
体=[X(0)X(1)…X(23)]で表される。
【0029】次に、第2実施例を説明する。
【0030】汚水の輸送流量目標パターンは、各ポンプ
場のポンプの運転/停止の切換単位時間をオペレータに
よって設定可能な所定時間Mとして一日に一回の割合で
遺伝的アルゴリズムを用いて立てられ、各ポンプ場のポ
ンプの運転/停止は1/0で表現され、各ポンプ場のポ
ンプの総数がn台の場合に、1個体は、n個の単位が2
4/M回繰り返されるn×24個の遺伝子からなるベク
トルで表現される。
【0031】第2実施例では、汚水輸送量パターンに対
するポンプの運転/停止切換の単位時間をMとすると、
式(4)において、1=0,11=23であり、個体と
X(k)の関係は、式(5)で与えられる。
【0032】
【数2】 次に、第3実施例を説明する。
【0033】汚水の輸送流量目標パターンは、各ポンプ
場のポンプの運転/停止切換の単位時間を1時間として
一日に一回の割合で遺伝的アルゴリズムを用いて立てら
れ、各ポンプ場のポンプの運転/停止は1/0で表現さ
れ、各ポンプ場のポンプの総数がn台の場合に、図6に
示すように、1個体は、24個の単位がn回繰り返され
る24×n個の遺伝子からなるベクトルで表現され、1
個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリズムの
操作が行われる。式(4)において、1=0,11=2
3であり、個体とX(k)の関係は、式(6)で与えら
れる。
【0034】 個体=[X(0)の第1要素 X(1)の第1要素… X(23)の第1要素・・・X(0)の第n要素 X(M)の第n要素・・・X(23)の第n要素] (6) 次に、第4実施例を説明する。
【0035】汚水の輸送流量目標パターンは、各ポンプ
場のポンプの運転/停止の切換単位時間をオペレータに
よって設定可能な所定時間Mとして一日に一回の割合で
遺伝的アルゴリズムを用いて立てられ、各ポンプ場のポ
ンプの運転/停止は1/0で表現され、前記各ポンプ場
のポンプの総数がn台の場合に、1個体は、24/M個
の単位がn回繰り返される24/M×n個の遺伝子から
なるベクトルで表現され、1個体の集合からなる個体群
に対し遺伝的アルゴリズムの操作が行われる。式(4)
において、1=0,11=23であり、個体とX(k)
の関係は、式(7)で与えられる。
【0036】 個体=[X(0)の第1要素 X(M)の第1要素… X(24−M)の第1要素・・・X(0)の第n要素 X(M)の第n要素…X(24−M)の第n要素] (7) 次に、第5実施例を説明する。
【0037】式(8)乃至式(12)で表されるよう
に、目標パターン演算手段は、第1段階で、1時間毎2
4時間分の汚水の輸送流量目標パターンを遺伝的アルゴ
リズムを用いて演算し、第2段階で、第1段階で演算し
た汚水の輸送流量目標パターンを満たす各ポンプ場のポ
ンプの最適運転計画を、各ポンプ場のポンプの運転/停
止の切換時間を1時間として、遺伝的アルゴリズムを用
いて演算する。
【0038】
【数3】 次に、第6実施例を説明する。
【0039】式(8)乃至式(12)において、第1段
階において、遺伝子は、各ポンプ場の各時間毎の汚水の
輸送流量目標値をその時間の全ポンプ場の前記汚水の輸
送流量目標値の総和に対する割合で表現され、ポンプ場
の総数がmの場合、図7に示すように、1個体はm×2
4個またたは24×mの遺伝子からなるベクトルで表現
され、第2段階において、第1段階で演算した前記汚水
の輸送流量目標パターンを満たす前記各ポンプ場のポン
プの最適運転計画を、各ポンプ場のポンプの運転/停止
の切換時間を1時間として、遺伝的アルゴリズムを用い
て演算する。
【0040】図7において、例えば、汚水輸送流量目標
値の総和を8段階に分割して、各ポンプ場に割り振る場
合、a1,…,am=0〜7の整数、a1+a2+…+
am=7であり、 P場1の0時の送水量=a1/8×汚水輸送流量目標値
の総和 P場2の0時の送水量=a2/8×汚水輸送流量目標値
の総和 といった形で割り振る。
【0041】式(12)において、1=0,11=23
であり、第1段階の遺伝的アルゴリズムの個体とF
(k)の関係が、式(13)で表される。
【0042】
【数4】 第2段階の遺伝的アルゴリズムについては、第1実施例
または第3実施例の場合と同様にして定式化される。
【0043】次に、第7実施例を説明する。
【0044】第1段階において、遺伝子は、各ポンプ場
の各時間毎の前記汚水の輸送流量目標値で表現され、ポ
ンプ場の総数がm、前記汚水の輸送流量目標値の有効数
字がg桁である場合、図8に示すように、1個体はm×
(g×24)個の遺伝子からなるベクトルで表現され
る。式(12)において、1=0,11=23であり、
第1段階の遺伝的アルゴリズムの個体とF(k)の関係
が、式(14)で表される。
【0045】 個体=[F(0)F(1)…F(23)] (14) 第2段階の遺伝的アルゴリズムについては、第4実施例
または第6実施例の場合と同様にして定式化される。
【0046】図8において、例えば、水輸送流量目標値
の有効数字を3桁とする場合、 a,b,c=0〜9の整数 P1の0時の送水量=a0b0c0×10(工学単位
に合わせるため10を乗じる) P2の0時の送水量=a0b0c0×10(工学単位
に合わせるため10を乗じる) といった形で割り振る。
【0047】次に、第8実施例を説明する。
【0048】遺伝的アルゴリズムの遺伝子操作に対し
て、各プラントの運用に沿ったヒューリスティックスを
付加し、遺伝的アルゴリズムの演算速度を向上させる。
【0049】朝の流入量が大きい時間帯(7〜9時)に
は、各ポンプ場とも起動するポンプを固定するという、
ヒューリスティックスの場合、個体の採り方として第6
実施例の手法を用い、第3実施例の定式化において、X
(7)〜X(9)の特定のビットを”1”で固定するこ
とでその条件を最適化演算に取り込む。
【0050】また、一定時間以上任意のポンプ場の運転
が無いことはないという、ヒューリスティックスの場
合、第5実施例の定式化において、F(k)の要素の移
動積算を保持する変数FF(i)(iはポンプ場番号)
を用意し、FF(i)>0を制約条件に加えることで最
適化演算に取り込む。
【0051】次に、第9実施例を説明する。
【0052】図3に示すように、本実施例の制御装置
は、外部からヒューリスティックスを入力する手段を備
えている。
【0053】図3におけるヒューリスティックス入力手
段20を介して、第8実施例に記載した様な遺伝的アル
ゴリズムの遺伝子操作に対するヒューリスティックスを
外部より設定する場合に用いる。
【0054】次に、第10実施例を説明する。
【0055】図4に示すように、本実施例の制御装置
は、過去のポンプ制御実績を記憶する手段を備えてい
る。
【0056】図4における制御実績記憶手段22より記
憶した過去の制御信号a1,a2、…、aを、目標パタ
ーン演算手段12に入力することで、前述の遺伝的アル
ゴリズムの個体群発生において、発生させる個体の1部
を過去のポンプ制御実績から選択し、効率的に個体群発
生を行う場合に用いる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、ポンプ場から下水処理場に輸送される汚水の流量
の変動を最小となるように制御することのでき、下水処
理場ポンプから揚水される汚水の量が大きく変動するこ
とを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による送水系統の制御装置の一実施形態
の構成を示すブロック図。
【図2】送水系統の一例を示す系統図。
【図3】本発明による送水系統の制御装置の他の実施形
態の構成を示すブロック図。
【図4】本発明による送水系統の制御装置のさらに他の
実施形態の構成を示すブロック図。
【図5】遺伝的アルゴリズムを適用する場合の一個体を
示す模型図。
【図6】遺伝的アルゴリズムを適用する場合の一個体を
示す模型図。
【図7】遺伝的アルゴリズムを適用する場合の一個体を
示す模型図。
【図8】遺伝的アルゴリズムを適用する場合の一個体を
示す模型図。
【符号の説明】
10 送水系統の制御装置 12 目標パターン演算手段 15 送水流量制御装置 18 揚水流量制御装置 20 ヒューリスティックス入力手段 22 制御実績記憶手段 H 下水処理場 J1,J2,J3 ポンプ場 L1,L2,L3,L4 ポンプ F1,F2,F3,F4 水位計 G1,G2,G3,G4 流量計 D1,D2,D3 流入流量予測パターン a1,a2,a3 制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲 田 雅司郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 結 城 博 司 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 2D063 AA07 AA09 DC06 5H307 AA08 BB06 CC08 DD02 DD12 EE22 EE23 ES02 FF02 FF08 FF16 GG06 GG11 HH04 HH06 HH10 HH12 JJ05 JJ10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のポンプ場から下水処理場に汚水を輸
    送する広域汚水送水系統の制御装置において、 前記各ポンプ場と前記下水処理場の水位を検出する水位
    検出手段と、 前記各ポンプ場から輸送される汚水流量を検出する流量
    検出手段と、 前記各ポンプ場の流入流量の予測パターン、前記各ポン
    プ場の水位制約条件、前記各ポンプ場の現在の水位、前
    記各ポンプ場へ流入する汚水の現在の流入流量、および
    前記各ポンプ場から輸送される汚水の現在の輸送流量と
    に基づいて、前記下水処理場から送出される汚水の流量
    変動が最小となるような前記各ポンプ場の汚水の輸送流
    量目標パターンを、遺伝的アルゴリズムを用いて最適化
    演算する目標パターン演算手段と、 前記目標パターン演算手段によって演算された各ポンプ
    場から輸送される前記汚水の流量目標パターンに基づい
    て、輸送する汚水の流量を制御する流量制御手段と、を
    備えていることを特徴とする広域汚水送水系統の制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記汚水の輸送流量目標パターンは、前記
    各ポンプ場のポンプの運転/停止切換の単位時間を1時
    間として一日に一回の割合で遺伝的アルゴリズムを用い
    て立てられ、 前記各ポンプ場のポンプの運転/停止は1/0で表現さ
    れ、前記各ポンプ場のポンプの総数がn台の場合に、1
    個体は、n個の単位が24回繰り返されるn×24個の
    遺伝子からなるベクトルで表現され、 前記1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリ
    ズムの操作が行われることを特徴とする請求項1に記載
    の広域汚水送水系統の制御装置。
  3. 【請求項3】前記汚水の輸送流量目標パターンは、前記
    各ポンプ場のポンプの運転/停止の切換単位時間をオペ
    レータによって設定可能な所定時間Mとして一日に一回
    の割合で遺伝的アルゴリズムを用いて立てられ、 前記各ポンプ場のポンプの運転/停止は1/0で表現さ
    れ、前記各ポンプ場のポンプの総数がn台の場合に、1
    個体は、n個の単位が24/M回繰り返されるn×24
    個の遺伝子からなるベクトルで表現され、 前記1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリ
    ズムの操作が行われることを特徴とする請求項1に記載
    の広域汚水送水系統の制御装置。
  4. 【請求項4】前記汚水の輸送流量目標パターンは、前記
    各ポンプ場のポンプの運転/停止切換の単位時間を1時
    間として一日に一回の割合で遺伝的アルゴリズムを用い
    て立てられ、 前記各ポンプ場のポンプの運転/停止は1/0で表現さ
    れ、前記各ポンプ場のポンプの総数がn台の場合に、1
    個体は、24個の単位がn回繰り返される24×n個の
    遺伝子からなるベクトルで表現され、 前記1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリ
    ズムの操作が行われることを特徴とする請求項1に記載
    の広域汚水送水系統の制御装置。
  5. 【請求項5】前記汚水の輸送流量目標パターンは、前記
    各ポンプ場のポンプの運転/停止の切換単位時間をオペ
    レータによって設定可能な所定時間Mとして一日に一回
    の割合で遺伝的アルゴリズムを用いて立てられ、 前記各ポンプ場のポンプの運転/停止は1/0で表現さ
    れ、前記各ポンプ場のポンプの総数がn台の場合に、1
    個体は、24/M個の単位がn回繰り返される24/M
    ×n個の遺伝子からなるベクトルで表現され、 前記1個体の集合からなる個体群に対し遺伝的アルゴリ
    ズムの操作が行われることを特徴とする請求項1に記載
    の広域汚水送水系統の制御装置。
  6. 【請求項6】前記目標パターン演算手段は、 第1段階で、1時間毎24時間分の前記汚水の輸送流量
    目標パターンを遺伝的アルゴリズムを用いて演算し、 第2段階で、前記第1段階で演算した前記汚水の輸送流
    量目標パターンを満たす前記各ポンプ場のポンプの最適
    運転計画を、前記各ポンプ場のポンプの運転/停止の切
    換時間を1時間として、遺伝的アルゴリズムを用いて演
    算することを特徴とする請求項1に記載の広域汚水送水
    系統の制御装置。
  7. 【請求項7】前記第1段階において、遺伝子は、前記各
    ポンプ場の各時間毎の前記汚水の輸送流量目標値をその
    時間の全ポンプ場の前記汚水の輸送流量目標値の総和に
    対する割合で表現され、ポンプ場の総数がmの場合、1
    個体はm×24個またたは24×mの遺伝子からなるベ
    クトルで表現され、 前記第2段階において、前記第1段階で演算した前記汚
    水の輸送流量目標パターンを満たす前記各ポンプ場のポ
    ンプの最適運転計画を、前記各ポンプ場のポンプの運転
    /停止の切換時間を1時間として、遺伝的アルゴリズム
    を用いて演算することを特徴とする請求項6に記載の広
    域汚水送水系統の制御装置。
  8. 【請求項8】前記第1段階において、遺伝子は、前記各
    ポンプ場の各時間毎の前記汚水の輸送流量目標値で表現
    され、ポンプ場の総数がm、前記汚水の輸送流量目標値
    の有効数字がg桁である場合、1個体はm×(g×2
    4)個の遺伝子からなるベクトルで表現され、 前記第2段階において、前記第1段階で演算した前記汚
    水の輸送流量目標パターンを満たす前記各ポンプ場のポ
    ンプの最適運転計画を、前記各ポンプ場のポンプの運転
    /停止の切換時間を1時間として、遺伝的アルゴリズム
    を用いて演算することを特徴とする請求項6に記載の広
    域汚水送水系統の制御装置。
  9. 【請求項9】遺伝的アルゴリズムの遺伝子操作に対し
    て、各プラントの運用に沿ったヒューリスティックスを
    付加し、遺伝的アルゴリズムの演算速度を向上させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の広域汚水送水系統の制
    御装置。
  10. 【請求項10】外部からヒューリスティックスを入力す
    る手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の広域
    汚水送水系統の制御装置。
  11. 【請求項11】過去のポンプ制御実績を記憶する手段を
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の広域汚水送水
    系統の制御装置。
JP10275909A 1998-09-29 1998-09-29 広域汚水送水系統の制御装置 Pending JP2000105609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10275909A JP2000105609A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 広域汚水送水系統の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10275909A JP2000105609A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 広域汚水送水系統の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000105609A true JP2000105609A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17562128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10275909A Pending JP2000105609A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 広域汚水送水系統の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000105609A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100071343A (ko) * 2008-12-19 2010-06-29 재단법인 포항산업과학연구원 뉴럴 네트워크와 유전 알고리즘에 의한 펌프 유량 예측 장치 및 방법
JP2012193547A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toshiba Corp ポンプ運転計画装置
CN113392506A (zh) * 2021-05-21 2021-09-14 苏州市排水有限公司 一种基于流量的区域污水泵站联合调度的优化配置方法
CN115825366A (zh) * 2022-12-07 2023-03-21 江苏春晓信息科技有限公司 基于物联网的城市污水泵站智能监测系统及方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100071343A (ko) * 2008-12-19 2010-06-29 재단법인 포항산업과학연구원 뉴럴 네트워크와 유전 알고리즘에 의한 펌프 유량 예측 장치 및 방법
KR101664823B1 (ko) * 2008-12-19 2016-10-13 재단법인 포항산업과학연구원 뉴럴 네트워크와 유전 알고리즘에 의한 펌프 유량 예측 장치 및 방법
JP2012193547A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toshiba Corp ポンプ運転計画装置
CN113392506A (zh) * 2021-05-21 2021-09-14 苏州市排水有限公司 一种基于流量的区域污水泵站联合调度的优化配置方法
CN115825366A (zh) * 2022-12-07 2023-03-21 江苏春晓信息科技有限公司 基于物联网的城市污水泵站智能监测系统及方法
CN115825366B (zh) * 2022-12-07 2023-09-12 江苏春晓信息科技有限公司 基于物联网的城市污水泵站智能监测系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5943662A (en) Supporting method and system for process operation
Cardwell et al. Stochastic dynamic programming models for water quality management
CA1209227A (en) Adaptive process control using function blocks
US9120688B2 (en) Seawater desalination plant system
US11649183B2 (en) Water treatment plant
JP2000105609A (ja) 広域汚水送水系統の制御装置
EP0643672B1 (en) Method of controlling wastewater purification plants using quality evaluation of measuring data
JP2004171531A (ja) プラントワイド最適プロセス制御装置
JP2001214470A (ja) 最適水運用制御装置
JPH1161893A (ja) 上水道プラントの制御装置
US4178132A (en) Method and device for controlling the number of pumps to be operated
JP4327013B2 (ja) プラントワイド最適プロセス制御装置
JP3397475B2 (ja) 水運用計画装置
JP2019018170A (ja) 送風量制御装置、送風量制御方法及びコンピュータプログラム
JPH11190283A (ja) 広域汚水送水系統の制御装置
CN104914897A (zh) 一种连续性活性污泥法的曝气控制方法及系统
JP4316435B2 (ja) プラント運用最適化装置
Denysiuk et al. Wastewater Treatment Plant Design: Optimizing Multiple Objectives.
JPS6033613A (ja) 浄水場の取水量制御システム
JP4300092B2 (ja) プラント運用計画導出装置
JP2001047080A (ja) 下水処理制御装置
JP2002278603A (ja) 最適水運用計画装置及び最適水運用計画方法
US11781306B2 (en) Systems and methods using probabilistic forecast for agent-based control of sewers
JP2001014034A (ja) 汚水流予測制御装置
SU861343A1 (ru) Устройство дл автоматического управлени нагрузкой сооружений биологической очистки сточных вод

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040319