JP2000104704A - エア−シリンダ−におけるエア−補給装置。 - Google Patents

エア−シリンダ−におけるエア−補給装置。

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JP2000104704A
JP2000104704A JP10277672A JP27767298A JP2000104704A JP 2000104704 A JP2000104704 A JP 2000104704A JP 10277672 A JP10277672 A JP 10277672A JP 27767298 A JP27767298 A JP 27767298A JP 2000104704 A JP2000104704 A JP 2000104704A
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air
chamber
rod
pressure
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Katsuaki Sakai
坂井克秋
Minoru Wada
稔 和田
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明の目的は、操作用シリンダ−のシリン
ダ−ロッドの移動により生ずるシリンダ−内の負圧又は
加圧の圧力変化により、被駆動用シリンダ−のシリンダ
−ロッドを移動させる装置において、操作用シリンダ−
のシリンダ−ロッドの全ストロ−クを使って、長期間に
わたり被駆動用シリンダ−のシリンダ−ロッドを有効に
駆動出来るようにする事を目的としている。 【解決手段】操作用シリンダ−のシリンダ−ロッドの移
動により生ずるシリンダ−内の負圧又は加圧の圧力変化
により、被駆動用シリンダ−のシリンダ−ロッドを移動
させる装置において、それら操作用シリンダ−と被駆動
用シリンダ−とを連通するエア−経路にシャトルバルブ
を配置し、そのエア−経路中の空気量を自動補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作用シリンダ−
のシリンダ−ロッドの移動により生ずるシリンダ−内の
負圧又は加圧の圧力変化により、被駆動用シリンダ−の
シリンダ−ロッドを移動させるような装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては図4に示す
ような、ミシンの布押さえ昇降装置に使用した従来装置
が知られている。以下この従来の装置を図4を参照して
説明する。1は針棒で、不図示のミシンア−ムに上下動
自在に支持され、下端に針2が固定されている。3は移
動ベ−スで、ミシンのベッド4上に、針2の上下動経路
に交差する送り方向に移動可能に設けられている。この
移動ベ−ス3には、布送り台5の基部が固定され、布送
り台5の先端には、不図示の縦方向の溝が設けられ、そ
の溝には下端に上押さえ6を固定した押さえ足7が上下
動可能に支持されている。
【0003】8は下板で、基部が移動ベ−ス3に固定さ
れ、先端は前記上押さえ6の下方のベッド4上に延出し
ている。そして前記上押さえ6と下板8との間に加工布
9を挟持し、移動ベ−ス3を針2の上下動に調時して、
針2の上下動経路に交差する送り方向に移動させること
により、加工布9に縫い目が形成される。10はL字状
の押さえリンクで、中央部が布送り台5に対して軸11
により回動自在に支持され、一端は前記押さえ足7の上
端に設けられた不図示の孔に連結されている。
【0004】12は被駆動用シリンダ−で、その基部が
布送り台5に対して、軸13により回動自在に支持さ
れ、そのシリンダ−ロッド14は前記押さえリンク10
の他端に、シリンダナックル15を介して軸16により
回動自在に連結されている。またこの押えシリンダ12
のシリンダ−ロッド14には、その内部を第1室12a
と第2室12bとに画成するピストン17が固定されて
いる。
【0005】18は操作用シリンダ−で、その上端が支
持部材としてのミシンテ−ブル19に、軸20により回
動自在に支持され、そのシリンダ−ロッド21の下端
は、フットペダル22の先端に軸22aにより回動自在
に連結されている。またこの操作用シリンダ−18のシ
リンダ−ロッド21には、その内部を第1室18aと第
2室18bとに画成するピストン23が固定されてい
る。
【0006】24は切り換え手段としての電磁弁で、2
5はフットスイッチであり、25aは電磁弁を切り換え
るスイッチ(以下押さえスイッチ)である。また25b
はミシンを駆動するスタ−トスイッチである。電磁弁2
4は、第一の切り換え部24aと第二の切り換え部24
bとから構成されており、押さえスイッチ25aをOF
Fとしているときには、第一の切り換え部24aが選択
され、フットスイッチ25をONすることにより、第二
の切り換え部24bが選択されるように構成されてい
る。
【0007】26は圧縮空気源であり、27は制御装置
である。28は、被駆動用シリンダ−12の第1室12
aと、電磁弁24の第一の切り換え部24aの外界とを
連通するエア−チュ−ブであり、29は、操作用シリン
ダ−18の第2室18bと電磁弁24の第一の切り換え
部24aの圧縮空気源26とを連通するエア−チュ−ブ
であり、30は、被駆動用シリンダ−12の第2室12
bと操作用シリンダ−18の第1室18aとを連通する
エア−チュ−ブである。
【0008】次に、図5は、図4の従来の装置を制御す
るエア−回路であり、以下このエア−回路を説明する。
なお、図4の従来の装置と同じ部品には同一の番号を付
し、説明は省略する。32は排気弁で、被駆動用シリン
ダ−12の第1室12aからの排気を外界に排出すると
ともに、排気弁32よりも電磁弁24側に設けたスピ−
ドコントロ−ラ37によるその経路の排出ロスを改善す
る働きをする。34は排気弁で、操作用シリンダ−18
の第2室18bの圧力が一定以上の圧力に上昇したと
き、その圧縮空気を外界に排出する。なお前記排気弁3
4の一定以上の圧力は、減圧弁35により任意に設定出
来る。そして、この減圧弁35による空気圧力の調整値
は、減圧した空気圧力に抗してフットペダル22を踏み
込み、操作用シリンダ−18のシリンダ−ロッド21を
下降させるとともに、操作用シリンダ−18のシリンダ
−ロッド21を上昇させ、操作用シリンダ−18の第1
室18aにて圧縮することによって、被駆動用シリンダ
−12の第2室12bに送りこまれた空気圧力によっ
て、上押さえ6を十分に最上昇位置まで上昇させ得る空
気圧力の範囲とする。
【0009】36は保持手段としてのシャトルバルブで
あり、電磁弁24が、第一の切り換え部24aまたは第
二の切り換え部24bのいずれの場合でも、操作用シリ
ンダ−18の第2室18bに圧縮空気を接続する。次
に、上述した従来技術例の作用を、図4、図5により説
明する。これらの図の状態は、フットペタル22が操作
されていない状態であり、またフットスイッチ25の押
さえスイッチ25aがOFFとなっている状態であり、
従って電磁弁24は第一状態で第一の切り換え部24a
が選択されている。このため、空気源26からの圧縮空
気は、エア−チュ−ブ29を介して操作用シリンダ−1
8の第2室18bに送られ、そのシリンダ−ロッド21
は上方に押し上げられている。このため、操作用シリン
ダ−18の第1室18aにあった空気はエア−チュ−ブ
30を介して、被駆動用シリンダ−12の第2室12b
に送られ、シリンダ−ロッド14が図1のように右方に
移動し、押さえリンク10を介して上押さえ6は上昇位
置に保持されている。また、エア−チュ−ブ28の一端
は外界に接続されている。
【0010】この状態から下板8と上押さえ6との間に
加工布9をセットする。この状態からフットペタル22
を徐々に踏み込むと、シリンダ−ロッド21が空気源2
6の圧縮空気の圧力を減圧弁35によって減圧された圧
力に抗して下方に押し下げられる。このシリンダ−ロッ
ド21の下降により、操作用シリンダ−18の第1室1
8a内部の圧力が減圧し、エア−チュ−ブ30を介して
被駆動用シリンダ−12の第2室12b内部の圧力が減
圧され、これによりシリンダ−ロッド14が徐々に、図
1において左方に移動し、押さえリンク10は軸11を
中心に反時計方向に回動して、上押さえ6がフットペタ
ル22の踏み込み量に応じて徐々に下降する。この上押
さえ6の下降にともない、上押さえ6に対する加工布9
の位置を修正し、位置が決まったところでフットペタル
22を更に踏み込んで、操作用シリンダ−18の第1室
18a、被駆動用シリンダ−12の第2室12bを更に
減圧させ、上押さえ6によって加工布9を押圧保持す
る。
【0011】また、上押さえ6に対する加工布9の位置
を修正する必要がある時には、フットペタル22の踏み
込みを緩めると、上押さえ6はフットペタル22の踏み
込みを緩めた分だけ上昇し、または圧力を減じて再び加
工布9の位置を修正した後フットペタル22を踏み込ん
で、上押さえ6によって加工布9を押圧保持する。この
状態から、フットスイッチ25の押さえスイッチ25a
をONにすると、制御装置27によって電磁弁24は第
二状態となり第二の切り換え部24bが選択される。こ
れにより被駆動用シリンダ−12の第2室12aが空気
源26に接続されて、上押さえ6は空気源26からの圧
縮空気の圧力により加工布9を押圧する。
【0012】また上記フットスイッチ25の押さえスイ
ッチ25aを、ONにした後にOFFしたとき、制御装
置27がフットスイッチ25の押さえスイッチ25aの
ON/OFF入力を、ラッチモ−ドで制御していれば上
押さえ6は下降状態を維持し、アンラッチモ−ドで制御
していれば上押さえ6はフットスイッチ25の押さえス
イッチ25aをOFFとみなして電磁弁24は第一状態
となり第一の切り換え部24aが選択され、上押さえ6
は上昇する。
【0013】上押さえ6が下降した状態で、スタ−トス
イッチ25bをONとし、ミシンを駆動すると、針棒1
が上下動するとともに、移動ベ−ス3も針棒1の上下動
に調時して針2の上下動軌跡に交差する布送り方向に送
られ、加工布9に縫い目が形成される。所定の縫い目を
形成した後、制御装置27によって電磁弁24は第一状
態となり第一の切り換え部24aが選択される。これに
より操作用シリンダ−18の第2室18bが空気源26
に接続され、被駆動用シリンダ−12の第1室12aが
外界に接続されその内部の空気が排出されて、被駆動用
シリンダ−12のシリンダ−ロッド15は右方に移動し
て、上押さえ6は上昇する。
【0014】なお、上記のフットスイッチ25の押さえ
スイッチ25aをONにした際、被駆動用シリンダ−1
2の第2室12aに圧縮空気が送り込まれ、シリンダ−
ロッド14を介して第2室12bの空気圧力で操作用シ
リンダ−18の第1室18aに空気が送りこまれて、操
作用シリンダ−18のシリンダ−ロッド21を押し下げ
ようとする。しかし、図5に示すように保持手段として
のシャトルバルブ36により、電磁弁24が第二状態の
時は、減圧弁35を介さない高い圧力に、操作用シリン
ダ−18の第2室が接続されているので、操作用シリン
ダ−18のシリンダ−ロッド21は上方の位置に保持さ
れる。この結果、電磁弁24が第一状態24aと第二状
態24bのいずれの場合でも、操作用シリンダ−18は
上方位置に保持され、フットペダル22を踏み込み操作
している時以外、フットペダル22は上下に動くことは
ない。
【0015】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながらこの装置
においては次のような問題がある。この従来装置におい
ては、上押さえ6と下板8との間に加工布9を挟み布送
り台5を、予め入力された電気的信号又はカム等によ
り、X−Y及びその合成方向に移動させて、加工布9に
所定の形状の縫い目を形成する。
【0016】このため、加工布9の所定の位置に、所定
の形状の縫い目を正確に形成するには、加工布9を上押
さえ6に対して正確な位置に配置した後に、上押さえ6
と下板8との間に挟み、縫製しなければならない。そし
て、加工布9を上押さえ6に対して正確な位置にするた
めには、フットペダル22を踏み込んで、下板8の上に
乗せた加工布9の上面に上押さえ6を下降させて、上押
さえ6に対する加工布9の縫い目形成位置を確認し、も
し上押さえ6に対する加工布9の縫い目形成位置が不正
確な時は、作業者がフットペダル22を踏み込みを解放
して、上押さえ6を上昇させて加工布9の位置を修正し
た後に、再びフットペダル22を踏み込んで、下板8の
上に乗せた加工布9の上面に、上押さえ6を下降させ
る。
【0017】このフットペダル22の踏み込みによる上
押さえ6の下降、フットペダル22の踏み込み解放によ
る上押さえ6の上昇、加工布9の位置修正、フットペダ
ル22の踏み込みによる上押さえ6の下降、の操作は一
枚の加工布毎に行う必要があり、またこの位置修正は、
上押さえ6を加工布9の上面すれすれに下降させて行う
と、より正確に位置修正することができる。
【0018】しかし、このフットペダル22の踏み込み
操作と解放操作を繰り返えすと、被駆動用シリンダ−1
2の第2室12bと、操作用シリンダ−18の第1室1
8aとを含むエア−経路中の空気が、僅かづつ大気中に
漏れだす。このため、この被駆動用シリンダ−12の第
2室12bと、操作用シリンダ−18の第1室18aと
を含むエア−経路中の空気量が次第に減少して、フット
ペダル22を踏み込んでいない位置、つまりシリンダ−
ロッド21が最上方位置にあり、操作用シリンダ−18
の第1室18a内の空気を全て、被駆動用シリンダ−1
2の第2室12b側へ送り込んだ状態でも、経路内の圧
力が不足し、シリンダ−ロッド14を十分に左方に移動
出来なくなり、、従って上押さえ6の上昇量が不足す
る。
【0019】言い換えるとフットペダル22を僅かに踏
み込んだだけで、上押さえ6が加工布9を押圧する下降
位置となってしまい、フットペダル22の全範囲の踏み
込み量を使って上押さえ6を任意の高さに選択停止する
ことが出来なくなり、更には厚みの厚い、種々の加工布
を挿入出来なくなると言う問題がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、 操作用のシリンダ−のシ
リンダ−ロッドの移動により生ずるシリンダ−内の負圧
又は加圧の圧力変化により、被駆動用シリンダ−のシリ
ンダ−ロッドを移動させる装置において、それら操作用
と被駆動用とのシリンダ−を連通するエア−経路にシャ
トルバルブを配置した。
【0021】以下本発明の第一の実施例を図1、図2に
より説明する。本発明の主な構成は、従来の装置と同じ
なので、同じ構成部分の主な部品名と部品番号のみ記載
して、構成の詳細な説明は省略し、本発明の特徴部分を
詳細に説明する。2は針棒1に固定した針、5は布送り
台、6は上押さえ、8は下板、9は加工布である。12
は被駆動用シリンダ−、18は操作用シリンダ−、22
はフットペダル、24は電磁弁、25はフットスイッ
チ、29は操作用シリンダ−18の第2室18bと電磁
弁24の第一の切り替え部24aの圧縮空気源26とを
連通するエア−チュ−ブである。
【0022】30は操作用シリンダ−18の第1室18
aと、被駆動用シリンダ−12の第2室12bとを連通
する、エア−経路としてのエア−チュ−ブであり、この
エア−経路に、図2に示すようにシャトルバルブ33を
設ける。この発明の第一の実施例の構成は以上であり、
以下作用を説明する。この実施例の作用は、前述した従
来の装置と略同様であり、図1の状態はフットペダル2
2が操作されていない状態で、空気源26の圧縮空気は
エア−チュ−ブ29を介して、操作用シリンダ−18の
第2室18bに送られてそのシリンダ−ロッド21を上
昇させ、第1室18aの空気を被駆動用シリンダ−12
の第2室12bに送りこみ、そのシリンダ−ロッド14
を右方に移動させて上押さえ6を上昇位置としている。
【0023】次に、上押さえ6下方の下板8の上に加工
布9を置いた後に、フットペダル22を踏み込んでゆく
と、その踏み込み量に応じて上押さえ6は徐々に下降
し、上押さえ6に対する加工布9の位置を確認し、上押
さえ6に対する加工布9の位置が不適切の時は、フット
ペダル22を踏み込みを緩めて上押さえ66を僅かに上
昇させ、加工布9の位置を修正して再びフットペダル2
2を踏み込むと、加工布9は上押さえ6により押圧され
る。
【0024】その後、フットスイッチ25の押さえスイ
ッチ25aをONにすると、制御装置27によって電磁
弁24は第二状態となり第二の切り替え部24bが選択
され、これにより被駆動用シリンダ−12の第2室12
aが空気源26に接続される。この接続によって、上押
さえ6は空気源26からの圧縮空気によって加工布9を
押圧する。
【0025】この状態からフットスイッチ25のスタ−
トスイッチ25bをONにしてミシンを駆動すると、針
棒1が上下動するとともに、布送り台5も針棒1の上下
動に調時して針2の上下動軌跡に交差する布送り方向に
送られ、加工布9に縫い目が形成される。上記のよう
に、フットペダル22の踏み込みとその解放の操作は、
一枚の加工布9をセットする時に複数回行うとともに、
一日に相当数の加工布を縫製する。
【0026】そして、操作用シリンダ−18のシリンダ
−ロッド21は、フットペダル22の踏み込みとその解
放の操作の度毎に上下に移動するために、操作用シリン
ダ−18の第1室18aと、被駆動用シリンダ−12の
第2室12bと、それらを連通するエア−チュ−ブ内の
空気が大気中に漏れ、この経路中の空気量が少なくなっ
て空気圧力が減少し、この空気圧力がシャトルバルブ3
3自身が持つ切り替え圧力以上の負圧になると、シャト
ルバルブ33のIN(EXH)側からIN側に流入を自
動的に切り替え、大気中からこの経路中に不足した空気
を自動的に補給する。そして、このシャトルバルブ33
は、切り替えのための圧力差分を有するので、一定の負
圧は残存または維持可能である。
【0027】従って、操作用シリンダ−18の第1室1
8aと、被駆動用シリンダ−12の第2室12bと、そ
れらを連通するエア−チュ−ブ内の空気量は、常に一定
範囲の空気量に保たれる。次に第二の実施例について図
3により説明する。この実施例は、前記第一の実施例に
おいては、フットペダル22の踏み込み操作によって発
生する負圧により上押さえ6を任意の高さに下降するよ
うにしたが、この第二の実施例は、フットペダル22の
踏み込み操作によって発生する加圧により上押さえ6を
任意の高さに下降するようにしたものである。
【0028】この第二の実施例においても主な構成は、
第一の実施例の構成と同一なので、第一の実施例の構成
と相違する構成を説明する。28は、被駆動用シリンダ
−12の第1室12aと、電磁弁24の第一の切り換え
部24aの圧縮空気源26とを連通するエア−チュ−ブ
であり、その経路中に減圧弁35を設ける。
【0029】29は、操作用シリンダ−18の第1室1
8aと電磁弁24の第一の切り換え部24aの外界とを
連通するエア−チュ−ブである。30は、被駆動用シリ
ンダ−12の第2室12bと操作用シリンダ−18の第
2室18bとを連通するエア−チュ−ブであり、その経
路中にシャトルバルブ33を設ける。
【0030】31はフットペダル22を上方に引き上げ
るばねであり、フットペダル22と適宜の固定部材との
間にかけわたされている。次に、上述した第二の実施例
の作用を説明する。図3の状態は、フットペダル22が
操作されていない状態であり、またフットスイッチ25
の押さえスイッチ25aがOFFとなっている状態であ
り、従って電磁弁24は第一状態で第一の切り換え部2
4aが選択されている。このため、空気源26からの圧
縮空気は、エア−チュ−ブ28、減圧弁35を介して被
駆動用シリンダ−12の第1室12aに送られ、そのシ
リンダ−ロッド14は右方に移動されている。このた
め、押さえリンク10を介して上押さえ6は上昇位置に
保持されている。また、エア−チュ−ブ29の一端は大
気中に接続されている。
【0031】この状態から下板8と上押さえ6との間に
加工布9をセットする。この状態からばね31の引っ張
り力に抗してフットペダル22を徐々に踏み込むと、シ
リンダ−ロッド21が下降し、このシリンダ−ロッド2
1の下降により、操作用シリンダ−18の第2室18b
内部の空気が圧縮され、エア−チュ−ブ30を介して被
駆動用シリンダ−12の第2室12b内部に送られる。
これによりシリンダ−ロッド14は、第1室12aの圧
力に抗して徐々に、図3において左方に移動し、押さえ
リンク10は軸11を中心に反時計方向に回動して、上
押さえ6がフットペダル22の踏み込み量に応じて徐々
に下降する。この上押さえ6の下降にともない、上押さ
え6に対する加工布9の位置を修正し、位置が決まった
ところでフットペタル22を更に踏み込んで、被駆動用
シリンダ−12の第2室12bの圧力を増し、上押さえ
6によって加工布9を押圧保持する。
【0032】また、上押さえ6に対する加工布9の位置
を修正する必要がある時には、フットペタル22の踏み
込みを緩めると、上押さえ6はフットペダル22の踏み
込みを緩めた分だけ上昇し、又は圧力を減じて、再び加
工布9の位置を修正した後フットペダル22を踏み込ん
で、上押さえ6によって加工布9を押圧保持する。この
状態から、フットスイッチ25をONにすると、制御装
置27によって電磁弁24は第二状態となり第二の切り
換え部24bが選択される。これにより操作用シリンダ
−18の第1室18aが空気源26に接続されて、操作
用シリンダ−18のシリンダ−ロッド21は、空気源2
6からの圧縮空気の圧力により下降位置に維持されると
ともに、被駆動用シリンダ−12の第1室12aが外界
に接続されその内部の空気が排出される。
【0033】また上記フットスイッチ25は、ONにし
た後にOFFしたとき、制御装置27がフットスイッチ
25のON/OFF入力を、ラッチモ−ドで制御してい
れば上押さえ6は下降状態を維持し、アンラッチモ−ド
で制御していれば上押さえ6はフットスイッチ25をO
FFとみなして電磁弁24は第一状態となり第一の切り
換え部24aが選択され、上押さえ6は上昇する。
【0034】上押さえ6が下降した状態で、スタ−トス
イッチ25bをONとしてミシンを駆動すると、針棒1
が上下動するとともに、移動ベ−ス3も針棒1の上下動
に調時して針2の上下動軌跡に交差する布送り方向に送
られ、加工布9に縫い目が形成される。所定の縫い目を
形成した後、制御装置27によって電磁弁24は第一状
態となり第一の切り換え部24aが選択される。これに
より被駆動用シリンダ−12の第1室12aが空気源2
6に接続され、操作用シリンダ−18の第1室18aが
大気に接続されその内部の空気が排出され、被駆動用シ
リンダ−12のシリンダ−ロッド15は右方に移動し
て、上押さえ6は上昇する。
【0035】そして、この第二の実施例においても、作
業者がフットペダル22の操作を繰り返して上押さえ6
上下動すると、被駆動用シリンダ−12の第2室12b
と操作用シリンダ−18の第2室18bとを含む経路の
空気が大気中に漏れ、この経路中の空気量が少なくなっ
て、操作用シリンダ−18の第2室18b内の空気圧力
が減少するが、上記電磁弁24が第一の状態24aで、
操作用シリンダ−18をフットペダル22で操作してい
ない場合、上記経路中の空気量にかかわりなく、ばね3
1の引っ張り力によってシリンダ−ロッド21を引き上
げ、経路の圧力が下がる。そしてこの圧力がシャトルバ
ルブ33自身がもつ切り替え圧力以上の負圧になると、
大気に接続されているシャトルバルブ33のIN(EX
H)側からIN側に流入を自動的に切り替え、大気中か
ら不足した空気が自動的に補給される。またこのシャト
ルバルブ33は、切り替えの為の圧力差分を有するの
で、一定の負圧は残存または維持可能である。
【0036】従って、操作用シリンダ−18の第1室1
8aと、被駆動用シリンダ−12の第2室12bと、そ
れらを連通するエア−チュ−ブ30内の空気量は、常に
一定範囲の空気量に保たれる。また、前述した実施例で
は、自動補給先(比較先)を大気(外界)としたが、そ
の補給先を、調圧された装置とする事で用途が拡大する
のは当然である。
【0037】さらに、前述した実施例では、押さえスイ
ッチ(電磁弁の切り替えスイッチ)を操作用シリンダ−
18を操作するフットペダル22とは別に設けたが、当
然フットペダル22とともに配置しても良い。図中に
は、その押さえスイッチを25cとして図示し、ばね3
1はフットペダル22の踏み込みを終えたまたは中止し
た後、フットペダル22を押さえスイッチ25cより適
当な距離離し、押さえスイッチ25cをOFFとする。
【0038】なお、この前記実施例においては、ミシン
の上押さえを上下動させる装置に実施したものを示した
が、この発明のエア−補給方法はミシンに使用されるも
のに限定されず、他の種々の機械や装置に実施する事が
出来る。
【0039】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、操作用シリン
ダ−のシリンダ−ロッドの移動により生ずるシリンダ−
内の負圧又は加圧の圧力変化により、被駆動用シリンダ
−のシリンダ−ロッドを移動させる装置において、それ
ら操作用と被駆動用とのシリンダ−を連通するエア−経
路にシャトルバルブを配置する事によって、そのエア−
経路中の空気量が自動的に補給され、そのエア−経路中
の空気量を常に一定の範囲に保つ事ができるので、常に
操作用シリンダ−のシリンダ−ロッドの全ストロ−クを
有効に使って、被駆動用シリンダ−のシリンダ−ロッド
を移動させる事が出来るから、常に操作用シリンダ−の
操作量が一定になるとともに、操作力も一定に保つこと
ができ、被駆動用シリンダ−を正確に制御することが出
来る等、操作性に優れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示すミシンの布押さえ昇
降装置の要部構成図。
【図2】本発明の第一実施例を示すミシンの布押さえ昇
降装置のエア−回路図。
【図3】本発明の第二実施例を示すミシンの布押さえ昇
降装置の要部構成図。
【図4】従来技術を示すミシンの布押さえ昇降装置の要
部構成図。
【図5】従来技術を示すミシンの布押さえ昇降装置のエ
ア−回路図。
【符号の説明】
1 針棒 2 針 5 布送り台 6 上押さえ 8 下板 9 加工布 12 被駆動用シリンダ− 18 操作用シリンダ− 22 フットペダル 24 電磁弁 25 フットスイッチ 26 空気源 33 シャトルバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA15 CE27 EA12 EA13 GE13 JA13 LA20 NA20 NB07 NC18 QA05 3H089 BB15 BB17 CC01 DA01 DA16 DB37 EE01 FF07 GG03 GG04 JJ20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作用シリンダ−のシリンダ−ロッドの
    移動により生ずるシリンダ−内の負圧又は加圧の圧力変
    化により、被駆動用シリンダ−のシリンダ−ロッドを移
    動させるエア−シリンダ−におけるエア−補給装置にお
    いて、それら操作用と被駆動用とのシリンダ−を連通す
    るエア−経路に、シャトルバルブを配置したことを特徴
    とするエア−シリンダ−におけるエア−補給装置。
JP10277672A 1998-09-30 1998-09-30 エア−シリンダ−におけるエア−補給装置。 Pending JP2000104704A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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