JP2000104244A - 鋼矢板 - Google Patents

鋼矢板

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JP2000104244A
JP2000104244A JP10274494A JP27449498A JP2000104244A JP 2000104244 A JP2000104244 A JP 2000104244A JP 10274494 A JP10274494 A JP 10274494A JP 27449498 A JP27449498 A JP 27449498A JP 2000104244 A JP2000104244 A JP 2000104244A
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JP
Japan
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sheet pile
steel sheet
bent
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connecting portion
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JP10274494A
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Inventor
Hiroaki Nakayama
裕章 中山
Masataka Kinoshita
雅敬 木下
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手部において、複雑な加工を省略できる鋼
矢板を提供する。 【解決手段】 冷間成形により矢板本体5の両側部を同
一側に、かつそれぞれ先端を巻き込む方向に第1と第2
と第3の直角折曲げ部8,9,10を曲げ形成すること
により、第1と第2と第3の折曲げ板11,12,13
からなり、かつ第3折曲げ板13と矢板本体5との間
に、隣接する鋼矢板の矢板連結部6における第2折曲げ
板12を挿入する間隙14が形成されている矢板連結部
6を構成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば盛土,河川
護岸,港湾や埋め立て地の岸壁等において、液状化,流
動化による構造物の被害を抑止する工法を目的として、
土中または水中などに壁体を形成する、鋼矢板構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】地盤における液状化抑止工法に用いられ
る鋼矢板としては、図3に示すように、一般的にラルゼ
ン形の継手形状を有するU型鋼矢板が用いられている。
同図において、U型の鋼矢板1は、ウエブ2の両側部に
フランジ3が接続されて平面略U型に構成され、フラン
ジ3の先端に熱間成形による継手部4を有していて、相
隣る鋼矢板1を、その継手部4を互いに係合させて接続
することで、壁体を構成する。前記の鋼矢板1は道路,
地下擁壁などにおいて、遮水壁として機能するために、
止水性に優れた継手構造を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す鋼矢板の継
手構造は、壁体を構築する際に必要とされる強度及び止
水性等に対して、その機能を発揮できる。しかし、液状
化,流動化抑止工法などのように、土の流動を防ぐこと
を主目的とし、水の流れまで防止する必要のない場合
は、継手部において止水性は不要であるので、継手同士
が密実に結合する必要性はなく、継手部に高精度の加工
を施すことは無用であり、コストアップにもなる。しか
も、止水性に考慮した密実な構造とすると、打設及び引
き抜き時に継手間の摩擦抵抗が大きくなり、施工能率が
低下する。
【0004】本発明は、止水性は問題とならない液状
化,流動化抑止工法に適用可能な鋼矢板であつて、前記
の課題を解決した綱矢板を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の鋼矢板は冷間成形により矢板本体の両側部
を同一の側に、かつそれぞれ先端を巻き込む方向に3箇
所曲げ形成することにより矢板連結部を構成することを
特徴とする。また、本発明において、前記3箇所曲げ部
は、第1と第2と第3の直角折曲げ部であり、この第
1,第2,第3の直角折曲げ部によって第1と第2と第
3の折曲げ板が形成され、第3折曲げ板と矢板本体との
間に、隣接する鋼矢板の矢板連結部における第2折曲げ
板を挿入する間隙が形成されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記両側の矢板連結部における
第2折曲げ板の幅寸法の和を、前記矢板本体の幅寸法に
近づけることにより、矢板連結部を介して連結された鋼
矢板で形成される矢板壁面を略平坦に構成することを特
徴とする。
【0006】本発明によると、矢板連結部を冷間成形に
より3箇所曲げのみで簡易に製作でき、複雑な加工を省
略できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、所定長で、所定幅の
フラットな鋼板の幅方向両側部を同一の側に、かつ所定
の間隔を離して3箇所90度ずつ巻き込む方向に曲げ加
工して矢板本体(つまり矢板ウエブ)5と、その両側部
に矢板連結部6を形成することで、鋼矢板の継手部にお
ける複雑な加工を省略し、大断面が構築可能な冷間成形
で鋼矢板7を構築する。
【0008】また、本発明では、矢板本体5の両側部の
矢板連結部6の曲げ加工部における、その両側部から数
えて2つ目の曲げ部と3つ目の曲げ部の支点間距離の和
が、矢板本体(つまり矢板ウエブ)5の幅寸法とほぼ等
しくすることで、鋼矢板7を連結して構成される矢板両
側壁面を平坦状とする。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図を参照して説明する。図
1(A)と(B)は、第1実施例の鋼矢板7の平面図と
斜視図である。この鋼矢板7は、ホットコイルを用い
て、冷間成形により製作するもので、そのホットコイル
の両側部を、同じ側に向けて、かつ第1直角折曲げ部8
と、第2直角折曲げ部9と、第3直角折曲げ部10を介
して90度ずつ巻き込み方向に折曲げて第1折曲げ板1
1と、第2折曲げ板12と、第3折曲げ板13とからな
る矢板連結部6を形成し、その中間部を矢板本体(矢板
ウエブ)5とした鋼矢板7を製作する。この矢板連結部
6において、第3折曲げ板13の先端と、矢板本体5の
間には、互いに連結する他方の鋼矢板7の矢板連結部6
における第2折曲げ板12を差し込めるだけの間隙14
が形成されている。
【0010】前記鋼矢板7を複数連結するには、図1
(B)に示すように、各鋼矢板7を1つおきに交互にそ
の矢板連結部6が向い合うようにして、よこ方向に隣接
配置し、隣合う鋼矢板7における各矢板連結部6を間隙
14を介して上下方向に上から差し込み、それぞれの第
1,第2,第3の折曲げ板11,12,13を介して噛
み合わせる。
【0011】このようにして互いに噛み合った矢板連結
部6は、それぞれの第2折曲げ板12の先端が、相手側
の第1折曲げ板11の側面に当ることで、複数の鋼矢板
7をよこ方向に連結して形成される壁体の長手方向にず
れ動かない。また、第3折曲げ板13の先端が相手側の
第2折曲げ板12の側面と当たることで、第1折曲げ板
11によって形成される壁厚み方向にもずれ動かない。
【0012】図2(A),(B)は、第2実施例の鋼矢
板7の平面図と斜視図である。第2実施例の鋼矢板7
は、その矢板本体5と、第1折曲げ板11と、第2折曲
げ板12と、第3折曲げ板13の幅寸法を第1実施例の
鋼矢板7と異ならしめている。
【0013】第2実施例では、矢板本体5に形成される
2つの矢板連結部6におけるそれぞれの第2直角折曲げ
部9と、第3直角折曲げ部10の距離L1 (つまり、第
2折曲げ板12の幅寸法)の和が、矢板本体(つまり矢
板ウエブ)5の距離Lとほぼ等しくなるように形成され
ている。つまり、左右の矢板連結部6における第3折曲
げ板13の間に、隣接する他の鋼矢板7の矢板連結部6
における第3折曲げ板13を差し込めるに足りる間隙1
5を形成している。
【0014】前記鋼矢板7を複数連結する仕方は、基本
的には第1実施形態と同じである。つまり、図2(B)
に示すように、各鋼矢板7を1つおきに交互に矢板連結
部6を向い合わせるようにして、よこ方向に隣接配置
し、隣合う鋼矢板7における各矢板連結部6を間隙1
4,15を介して上下方向に上から差し込み、それぞれ
の第1,第2,第3の折曲げ板11,12,13を介し
て噛み合わせる。
【0015】このようにして互いに噛み合った矢板連結
部6は、それぞれの第2折曲げ板12の先端が、相手側
の第1折曲げ板11の側面に当ることで複数の鋼矢板7
によって形成される壁体の長手方向にずれ動かず、ま
た、第3折曲げ板13の先端が、相手側の第2折曲げ板
12の側面に当たることで鋼矢板7によって形成される
壁厚み方向にもずれ動かない。
【0016】しかも、第2実施例で特長的な点は、矢板
本体5の距離Lと、これと平行に位置する2つの矢板連
結部6におけるそれぞれの第2直角折曲げ部9と第3直
角折曲げ部10の距離L(つまり、第2折曲げ板12の
幅寸法)の和をほぼ等しく設けたことにより、第2実施
例の鋼矢板7を連結して構成される壁体の両側面は、矢
板本体5がそれぞれよこ方向に連続して平坦面に形成で
きる。
【0017】
【実施例の作用効果】本実施例では、鋼矢板は、従来の
矢板のような継手部での複雑な加工を省力し、矢板本体
の両側部をそれぞれ3箇所曲げるだけの簡単な加工で済
み、止水性を考慮しない緩い連結構造とすることから厳
格な製作管理を必要としない。よって、本実施例の場
合、熱間圧延による従来の鋼矢板と比べ、冷間成形によ
り矢板の製作加工費を低減できることからコスト面での
低下を期待できる。
【0018】また、矢板連結部6は、第1,第2,第3
の直角折曲げ部8,9,10による3点曲げによる連結
部構造とすることで、互いに嵌合した隣接する鋼矢板7
同士は、壁面方向及び、壁面直角方向に対して連結部の
移動を拘束し、各鋼矢板7で形成される壁軸線のずれ、
または壁面方向の拡がり及び締まり等を防止できる。
【0019】また、矢板連結部6は、矢板本体5の端部
を90度ずつ3箇所曲げ形成するだけの構造であるた
め、板厚の厚い鋼板を用いても冷間成形にて容易に製作
可能となる。また、冷間成形することで、熱間圧延では
限界がある大断面の鋼矢板を製作でき、地盤の流動圧に
耐え得る剛性の高い壁体を構築できる。
【0020】また、矢板連結部6は、緩い嵌合形式の連
結構造であるため、打設,引抜き時における継手同士の
摩擦抵抗が殆どないこと、製作誤差を打設時に容易に吸
収できることから施工能率が向上する。
【0021】また、第2実施例では、鋼矢板同士を対向
させて嵌合して連結したとき、矢板連結部において、隣
り合う矢板と重なり合い、矢板本体5がよこ方向に連続
して2重壁となるため、壁体として剛性の高いリブ機能
を発揮できる。
【0022】また、第2実施例では、矢板壁面を平坦に
でき、河川,護岸等で水流を受けるような場合に、壁面
での抵抗がなく、スムーズに河川が流れる。また、景観
に優れ、矢板壁両面で平坦となることから、建築用の壁
体としても適用可能である。
【0023】なお、矢板連結部6において、第3折曲げ
部10の先端をさらに折曲げることも可能である。さら
に、互いに嵌合した矢板連結部6に形成される内部空間
に、コンクリート,モルタル等の充填材を充填すること
も可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の鋼矢板によると、鋼矢板の継手
部において、複雑な加工を省略できるので、製作が容易
でかつ施工能率が向上し、しかも大断面が構築可能な冷
間成形鋼矢板を製作でき、さらに矢板壁面を平坦状にで
きる鋼矢板を製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施例に係る鋼矢板を単
体で示す平面図、(B)は同図(A)の鋼矢板の連結状
態を示す斜視図である。
【図2】(A)は本発明の第2実施例に係る鋼矢板を単
体で示す平面図、(B)は同図(A)の鋼矢板の連結状
態を示す斜視図である。
【図3】従来例に係る鋼矢板の平面図である。
【符号の説明】
1 鋼矢板 2 ウエブ 3 フランジ 4 継手部 5 矢板本体 6 矢板連結部 7 鋼矢板 8 第1直角折曲げ部 9 第2直角折曲げ部 10 第3直角折曲げ部 11 第1折曲げ板 12 第2折曲げ板 13 第3折曲げ板 14 間隙 15 間隙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間成形により矢板本体の両側部を同一
    の側に、かつそれぞれ先端を巻き込む方向に3箇所曲げ
    形成することにより矢板連結部が構成されていることを
    特徴とする鋼矢板。
  2. 【請求項2】 前記3箇所曲げ部は、第1と第2と第3
    の直角折曲げ部であり、この第1,第2,第3の直角折
    曲げ部によって第1と第2と第3の折曲げ板が形成さ
    れ、第3折曲げ板と矢板本体との間に、隣接する鋼矢板
    の矢板連結部における第2折曲げ板を挿入する間隙が形
    成されている請求項1記載の鋼矢板。
  3. 【請求項3】 前記両側の矢板連結部における第2折曲
    げ板の幅寸法の和を、前記矢板本体の幅寸法に近づける
    ことにより、矢板連結部を介して連結された鋼矢板で形
    成される矢板壁面を略平坦に構成することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の鋼矢板。
JP10274494A 1998-09-29 1998-09-29 鋼矢板 Withdrawn JP2000104244A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062534A (ja) * 2001-08-24 2003-03-04 Yokogawa Bridge Corp 廃棄物最終貯留施設
CN106996102A (zh) * 2017-04-28 2017-08-01 中交第航务工程勘察设计院有限公司 主辅桩式钢板桩结构
CN111014394A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 南京图信新材料科技有限公司 一种冷热钢板桩的连续成型装置
CN111058552A (zh) * 2020-01-08 2020-04-24 北京和筑科技有限公司 电阻焊钢板混凝土剪力墙

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110