JP2000103131A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2000103131A
JP2000103131A JP10274122A JP27412298A JP2000103131A JP 2000103131 A JP2000103131 A JP 2000103131A JP 10274122 A JP10274122 A JP 10274122A JP 27412298 A JP27412298 A JP 27412298A JP 2000103131 A JP2000103131 A JP 2000103131A
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JP
Japan
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tape
cassette
hole
locking
fitting
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JP10274122A
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Sadahito Nonomura
禎人 野々村
Hiroyuki Okuchi
裕之 奥地
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みテープカセットの各テープを詰め替
えて再利用する場合は、テープ詰め替え後のテープの種
類を容易に判別可能なテープカセットを提供する。 【解決手段】 先ず、下テープ判別部材51の位置決め
ポスト52、54、及び下嵌合部材53が、カセット本
体23の下判別部材取付部32の貫通孔44A、46
A、47A及びカバー22の上判別部材取付部33の貫
通孔44B、46B、47Bに嵌挿され、下テープ判別
部材51の当接部51Bが、下判別部材取付部32の下
面に当接される。次に、上側から、上テープ判別部材6
1の各位置決めピン62、64が、下テープ判別部材5
1の各位置決めポスト52、54に嵌挿され、該上テー
プ判別部材61が、下テープ判別部材51のリブ51A
の上端面に当接される。更に、上嵌合部材71が上テー
プ判別部材61の上側から取付孔63に圧入され、下テ
ープ判別部材51の係止溝53Bに弾性的に係合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ印字装置に
使用されるテープカセットに関し、特に、テープ印字装
置のセンサ手段と協動してテープの種類を特定するテー
プ特定部を別部品で形成し、係合部材によって前記別部
品をテープカセットの所定位置に取り付け、また、該係
合部材を破壊することによって該別部品をテープカセッ
トにダメージを与えることなく取り除くことができるた
め、使用済みテープカセットの各テープを詰め替えて再
利用する場合は、該別部品を容易に取り替えることがこ
とができると共に、テープ詰め替え後のテープの種類を
容易に判別可能なテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、長尺状の印字媒体である被印
字テープに文字等のキャラクタを印字するテープ印字装
置においては、被印字テープと被印字テープに印字を施
すためのインクリボンとを、所定形状のカセットケース
に収納したテープカセットを印字機構に装着し、テープ
カセットから供給される被印字テープとインクリボンと
を重ね合わせた状態でサーマルヘッドを介して文字等の
印字を行って文字付テープを作成するように構成されて
いる。
【0003】かかるテープカセットに収納される被印字
テープとしては、所定幅に形成された透明フィルムテー
プ、フィルムテープの片面に粘着剤を介して離形紙を付
着したテープ、及び、自己発色性を有する感熱テープ
(いわゆる、サーマルペーパー)等が存在し、これらの
いずれのテープもテープスプールに巻回された状態でテ
ープカセットのカセットケース本体に収納されている。
【0004】そして、カセット本体にテープを収納後、
このカセットケース本体は、カセットカバーが溶着ある
いはピンで圧入されて、固着される。そして、前記のよ
うな被印字テープ上に文字等の印字が行われていくと、
被印字テープは順次テープスプールから引き出されて、
最後にテープスプールからエンドテープが引き出され
る。そして、エンドテープが引き出されるとこの使用済
みテープカセットを簡単にテープ印字装置から取り外し
て、新しいテープカセットを迅速にセットすることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記使
用済みテープカセットは、使い終わってもカセットケー
ス本体等の形状、機能は損なわれていないにもかかわら
ず、カセットケース本体は、カセットカバーが溶着ある
いはピンで圧入されて、固着されているため、カセット
ケース本体とカセットカバーとを分離すると、カセット
ケース本体とカセットカバーが破壊されて再利用できな
いという問題がある。また、カセットケース本体とカセ
ットカバーとを分離できる構造に構成しても、印字装置
のセンサ手段と協動してテープカセット内のテープの種
類等を特定するテープ特定部は、カセットケース本体及
びカセットカバーに形成されているため、最初に詰めら
れていたテープの種類と異なる種類のテープを詰め替え
られず、リサイクルコストがアップするという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、テープ印字装置のセン
サ手段と協動してテープの種類を特定するテープ特定部
を別部品で形成し、係合部材によって前記別部品をテー
プカセットの所定位置に取り付け、また、該係合部材を
破壊することによって該別部品をテープカセットにダメ
ージを与えることなく取り除くことができるため、使用
済みテープカセットの各テープを詰め替えて再利用する
場合は、該別部品を容易に取り替えることができると共
に、テープ詰め替え後のテープの種類を容易に判別可能
なテープカセットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るテープカセットは、テープ印字装置に使
用されるテープカセットにおいて、カセットケース本体
と、前記カセットケース本体の上側に第1係合手段によ
り係合される蓋部材と、前記テープカセットの所定位置
に配置されると共に、前記テープ印字装置に配置された
センサ手段と協動してテープカセット内に収納されたテ
ープの種類を特定するテープ特定部が形成されたテープ
判別部材と、前記テープ判別部材をテープカセットに固
設する第2係合手段とを備え、前記テープ判別部材は、
テープカセット内のテープの種類に合わせて取り付けら
れることを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項1に係るテ
ープカセットによれば、蓋部材は第1係合手段によって
カセットケース本体に係合され、このテープカセットの
所定の位置にはテープ判別部材が第2係合手段によって
固設されている。このテープ判別部材には、テープ特定
部が形成され、このテープ特定部とテープ印字装置に配
置されたセンサ手段とによって、テープカセット内に収
納されたテープの種類が特定される。そして、テープカ
セットのテープの交換等の際には、テープの種類に合わ
せてこのテープ判別部材が取り付けられる。これによ
り、使用済みテープカセットのカセットケース本体と蓋
部材との係合を分離して、該カセットケース本体内の各
テープを詰め替えて再利用する場合は、詰め替えたテー
プの種類に合わせてテープ判別部材を第2係合手段によ
って固設すれば、テープカセット内の詰め替えたテープ
の種類を特定できるため、種々のテープに対してカセッ
トケース本体と蓋部材とを共用することが可能となると
共に、部品点数の削減及びリサイクルコストの削減を図
ることが可能となる。
【0009】また、請求項2に係るテープカセットは、
請求項1に記載のテープカセットにおいて、前記テープ
判別部材は、前記蓋部材の所定位置に配置される上テー
プ判別部材と、前記カセットケース本体の前記上テープ
判別部材に対向する位置に配置される下テープ判別部材
とからなり、前記テープ特定部は、前記上テープ判別部
材と下テープ判別部材との少なくとも一方に形成されて
いることを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項2に係るテ
ープカセットでは、請求項1に記載のテープカセットに
おいて、前記テープ判別部材は、上テープ判別部材と下
テープ判別部材とから構成される。また、該上テープ判
別部材と下テープ判別部材との少なくとも一方に前記テ
ープ特定部が形成されており、テープカセット内に収納
されたテープの種類が特定される。これにより、使用済
みテープカセットの各テープを詰め替えて再利用する場
合は、詰め替えたテープの種類に合わせて上テープ判別
部材及び下テープ判別部材を第2係合手段によって固設
すれば、テープカセット内の詰め替えたテープの種類を
特定できるため、種々のテープに対してカセットケース
本体と蓋部材とを共用することが可能となると共に、部
品構造の簡素化及びリサイクルコストの削減を図ること
が可能となる。
【0011】また、請求項3に係るテープカセットは、
請求項2に記載のテープカセットにおいて、前記第2係
合手段は、前記上テープ判別部材に形成される少なくと
も1つの第1貫通孔と、前記第1貫通孔に上側から挿入
される上嵌合部材と、前記蓋部材の前記第1貫通孔に対
向する位置に形成される第2貫通孔と、前記カセットケ
ース本体の前記第2貫通孔に対向する位置に形成される
第3貫通孔と、前記下テープ判別部材の前記第1貫通孔
に対向する位置に立設される下嵌合部材とを備え、前記
上テープ判別部材と下テープ判別部材は、前記第1乃至
第3貫通孔を介した前記上嵌合部材と下嵌合部材との結
合によって前記テープカセットに固設されると共に、前
記上嵌合部材と下嵌合部材との結合部分の破壊によって
前記テープカセットから分離可能になることを特徴とす
る。
【0012】このような特徴を有する請求項3に係るテ
ープカセットによれば、請求項2に記載のテープカセッ
トにおいて、上テープ判別部材と下テープ判別部材と
は、該上テープ判別部材に形成される第1貫通孔、蓋部
材の前記第1貫通孔に対向する位置に形成される第2貫
通孔、及びカセットケース本体の前記第2貫通孔に対向
する位置に形成される第3貫通孔を介して、上側から挿
入される上嵌合部材と、下テープ判別部材の前記第1貫
通孔に対向する位置に立設される下嵌合部材との結合に
より、テープカセットに固設されると共に、前記上嵌合
部材と下嵌合部材との結合部分の破壊によって該上テー
プ判別部材と下テープ判別部材とは、前記テープカセッ
トから分離可能になる。これにより、前記上嵌合部材と
下嵌合部材との結合部分を破壊することによって、上テ
ープ判別部材と下テープ判別部材とをテープカセットに
ダメージを与えることなく取り除くことができるため、
使用済みテープカセットの各テープを詰め替えて再利用
する場合は、該上テープ判別部材と下テープ判別部材と
を容易に取り替えることがことができると共に、テープ
詰め替え後のテープの種類を容易に判別することが可能
となる。
【0013】また、請求項4に係るテープカセットは、
請求項3に記載のテープカセットにおいて、前記上嵌合
部材は、キャップ部材と、前記キャップ部材の結合側下
面から垂設される弾性係止片と、前記弾性係止片の下端
部に形成される係止突起とを有し、前記下嵌合部材は、
結合側端部の前記係止突起に対向する位置に形成される
係止溝を有し、該上嵌合部材と下嵌合部材とは、前記係
止突起と係止溝との係止によって結合されると共に、上
嵌合部材の破壊によって該結合が分離されることを特徴
とする。
【0014】このような特徴を有する請求項4に係るテ
ープカセットによれば、請求項3に記載のテープカセッ
トにおいて、上嵌合部材は、キャップ部材とこのキャッ
プ部材の結合側下面から垂設される弾性係止片の下端部
に係止突起が形成されている。また、下嵌合部材の結合
側端部の該係止突起に対向する位置に係止溝が形成され
ている。そして、この係止突起と係止溝との係止によっ
て、該上嵌合部材と下嵌合部材とは、結合されると共
に、当該上嵌合部材の破壊によって結合が分離される。
これにより、前記上嵌合部材と下嵌合部材とは、係止突
起と該係止突起に対向する位置に形成される係止溝との
係止によって結合されるため、組み立てが容易であると
共に、当該上嵌合部材の破壊によって結合が分離される
ため、上テープ判別部材と下テープ判別部材とを傷つけ
ることなく容易に分離することが可能となる。また、上
テープ判別部材と下テープ判別部材とにダメージを与え
ることなく分離し、取り外すことができるため、この上
テープ判別部材と下テープ判別部材とを再利用すること
が可能となる。
【0015】また、請求項5に係るテープカセットは、
請求項4に記載のテープカセットにおいて、前記係止溝
が形成される結合側端部には、前記係止突起を該係止溝
に案内する係止案内部が形成されることを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する請求項5に係るテ
ープカセットによれば、請求項4に記載のテープカセッ
トにおいて、前記下嵌合部材の係止溝が形成される結合
側端部には、前記係止突起を該係止溝に案内する係止案
内部が形成されるため、上嵌合部材の取り付けをより容
易に行うことが可能となる。
【0017】また、請求項6に係るテープカセットは、
請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のテープカセッ
トにおいて、前記第2係合手段は、前記上テープ判別部
材又は下テープ判別部材の、一方の結合側端面に立設さ
れる少なくとも1つの位置決め部材と、前記蓋部材の前
記位置決め部材に対向する位置に形成される第4貫通孔
と、前記カセットケース本体の前記第4貫通孔に対向す
る位置に形成される第5貫通孔と、他方の結合側端面の
前記位置決め部材に対向する位置に立設されて、該位置
決め部材が挿脱可能に嵌挿される位置決め嵌挿部材とを
備え、前記上テープ判別部材と下テープ判別部材は、前
記第4貫通孔及び第5貫通孔を介した前記位置決め部材
と位置決め嵌挿部材との嵌挿によって位置決めされるこ
とを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項6に係るテ
ープカセットによれば、請求項2乃至請求項5のいずれ
かに記載のテープカセットにおいて、前記上テープ判別
部材又は下テープ判別部材の、一方の結合側端面には、
少なくとも1つの位置決め部材が立設され、他方の結合
側端面の前記位置決め部材に対向する位置には、該位置
決め部材が挿脱可能に嵌挿される位置決め嵌挿部材が立
設されている。また、前記蓋部材の前記位置決め部材に
対向する位置には、第4貫通孔が形成され、前記カセッ
トケース本体の前記第4貫通孔に対向する位置には、第
5貫通孔が形成されている。そして、前記上テープ判別
部材と下テープ判別部材は、前記第4貫通孔及び第5貫
通孔を介した前記位置決め部材と位置決め嵌挿部材との
嵌挿によって位置決めされる。これにより、前記上テー
プ判別部材と下テープ判別部材は、取り付け時には、前
記位置決め部材を前記第4貫通孔及び第5貫通孔を介し
て、位置決め嵌挿部材に嵌挿することにより位置決め
し、分離時には、前記位置決め部材を位置決め嵌挿部材
から抜くことにより分離することができるため、上テー
プ判別部材と下テープ判別部材とのテープカセットへの
取り付け・取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0019】また、請求項7に係るテープカセットは、
請求項6に記載のテープカセットにおいて、前記位置決
め部材と位置決め嵌挿部材との少なくとも一組の一方の
嵌合側端部の所定位置に形成される嵌合突起と、他方の
嵌合側端部の前記嵌合突起に対向する位置に形成される
嵌合溝とを備え、前記嵌合突起の形成される所定位置
は、前記テープ特定部の特定するテープの種類に対応し
ていることを特徴とする。
【0020】このような特徴を有する請求項7に係るテ
ープカセットによれば、請求項6に記載のテープカセッ
トにおいて、前記位置決め部材と位置決め嵌挿部材との
少なくとも一組の一方の嵌合側端部の所定位置には、嵌
合突起が形成され、他方の嵌合側端部の前記嵌合突起に
対向する位置には、嵌合溝が形成される。そして、前記
位置決め部材と位置決め嵌挿部材とは、前記第4及び第
5貫通孔を介して嵌合突起を嵌合溝に嵌挿して取り付け
られる。また、嵌合突起が形成される所定位置は、前記
テープ特定部の特定するテープの種類に対応している。
これにより、上テープ判別部材と下テープ判別部材同士
の組み合わせや、これら上テープ判別部材及び下テープ
判別部材とテープカセット内のテープの種類等との組み
合わせを、前記嵌合突起と嵌合溝との組み合わせにより
判別することができるため、組み立て作業が容易にな
り、製造品質の向上を図ることが可能となる。
【0021】また、請求項8に係るテープカセットは、
請求項7に記載のテープカセットにおいて、前記所定位
置は、前記嵌合側端部の軸心回りの基準位置から所定角
度の位置であることを特徴とする。
【0022】このような特徴を有する請求項8に係るテ
ープカセットによれば、請求項7に記載のテープカセッ
トにおいて、前記所定位置は、前記嵌合側端部の軸心回
りの基準位置から所定角度の位置であるため、前記嵌合
突起や嵌合溝等の形成を容易に行うことが可能となると
共に、製造コストダウンを図ることが可能となる。
【0023】また、請求項9に係るテープカセットは、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のテープカセッ
トにおいて、前記第1係合手段は、前記蓋部材とカセッ
トケース本体との、一方の係合側端部の所定位置に垂設
されて端部に係止突起が形成された複数の弾性係止片
と、他方の係合側端部の前記係止突起に対向する位置に
形成される係止孔とを備え、前記係止突起は、前記係止
孔に弾性的に係合されることを特徴とする。
【0024】このような特徴を有する請求項9に係るテ
ープカセットによれば、請求項1乃至請求項8のいずれ
かに記載のテープカセットにおいて、前記第1係合手段
は、前記蓋部材とカセットケース本体との、一方の係合
側端部の所定位置に垂設されて端部に係止突起が形成さ
れた複数の弾性係止片と、他方の係合側端部の前記係止
突起に対向する位置に形成される係止孔とから構成さ
れ、前記係止突起は、前記係止孔に弾性的に係合され
る。これにより、前記蓋部材をカセットケース本体の係
合側端部に押し込むことにより、前記係止突起が、前記
係止孔に弾性的に係合されるため、該蓋部材をカセット
ケース本体に容易に固設することが可能となる。また、
該係止突起を該係止孔から弾性的に押し出すことによ
り、蓋部材をカセットケース本体から取り外し可能とな
るため、蓋部材とカセットケース本体とにダメージを与
えることなく分離することが可能となり、使用済みテー
プカセットの各テープを詰め替えて再利用する場合は、
リサイクル工程作業を容易化することができると共に、
リサイクルコスト削減を図ることが可能となる。
【0025】さらに、請求項10に係るテープカセット
は、請求項9に記載のテープカセットにおいて、前記第
1係合手段は、前記カセットケース本体の底面に立設さ
れて、テープスプールが回転可能に取り付けられる少な
くとも1つのカセットボスの上側端部に形成される係止
孔と、前記蓋部材の該カセットボスの係止孔に対向する
位置に形成されて端部に係止突起が形成された弾性係止
片とを備え、前記弾性係止片の係止突起は、前記係止孔
に弾性的に係合されることを特徴とする。
【0026】このような特徴を有する請求項10に係る
テープカセットによれば、請求項9に記載のテープカセ
ットにおいて、前記第1係合手段は、前記カセットケー
ス本体の底面に立設されて、テープスプールが回転可能
に取り付けられるカセットボスの上側端部に前記係止孔
が形成され、前記蓋部材の該カセットボスの係止孔に対
向する位置に前記弾性係止片が形成されるため、該蓋部
材を、カセットボスの上側端部に形成された係止孔とこ
のカセットボスの係止孔に対向する位置に形成された弾
性係止片の端部に形成された係止突起との係止によっ
て、テープカセット本体に固設することが可能となる。
また、前記カセットボスの曲がり強度の向上を図ること
が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、
本実施形態に係るテープカセットが適用されるテープ印
字装置の概略構成について図1に基づき説明する。図1
は本実施形態に係るテープ印字装置のテープカセット収
納部の収納カバーを開けた場合の平面図である。
【0028】図1に示すように、テープ印字装置1に
は、文字等のキャラクタを複数行に渡って入力し文書デ
ータ(コードデータ)からなるテキストを作成するため
の文字入力キー2、テキストの印字を指令する印字キー
3、液晶ディスプレイ(以下「LCD」という。)7上
でカーソルを上下、左右に移動させるカーソルキーC、
及び、改行指令や各種処理の実行、選択を指令するリタ
ーンキーR等が設けられたキーボード6、キーボード6
から入力された文字等を表示するLCD7、及び後述す
るテープカセット21(図3参照)を収納するカセット
収納部8が配設されている。
【0029】また、カセット収納部8には、不図示のテ
ープ送りモータから適宜の駆動機構を介して回転駆動さ
れるリボン巻取軸9が立設されている。かかるリボン巻
取軸9は、印字後のインクリボンを巻き取るインクリボ
ン巻取りリール36(図3参照)に嵌挿され、印字スピ
ードと同期して該インクリボン巻取りリール36を回転
駆動する。
【0030】そして、リボン巻取軸9の斜め前方(図1
中、キーボード6側)には、ステッピングモータ等によ
り構成されるテープ送りモータから適宜の伝達機構を介
して回転駆動され、テープ駆動ローラ37(図3参照)
を回転駆動するためのテープ駆動ローラ軸10が立設さ
れている。更に、カセット収納部8の前方(図1中、キ
ーボード6側)には、不図示の被印字テープ上に文字等
の印字を行なうサーマルヘッド11が固設されている。
また、カセット収納部8の後述のテープカセット21の
一対の挿入部41(図3参照)に対向する位置には、透
過形フォトセンサ等から構成される終端検出用センサ4
が設けられている。この終端検出用センサ4を構成する
透過形フォトセンサは、発光素子と受光素子とを対とし
て有する公知のフォトカプラからなり、この終端検出用
センサ4に対して透明な被印字テープの終端部に形成さ
れている不透明な終端検出用マークが入り込んだかどう
かを検出して、そのオン・オフ信号により該被印字テー
プの終端部を検出するものである。
【0031】また、カセット収納部8の後述のテープ判
別部材35(図3参照)に対向する位置には、プッシュ
式のマイクロスイッチ等から構成されるテープ判別セン
サS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7が設けら
れている。この各テープ判別センサS1〜S7は、プラ
ンジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機
械式スイッチからなり、この各テープ判別センサS1〜
S7に対してテープ判別部材35のセンサ孔があるかど
うかを検出して、そのオン・オフ信号によりテープカセ
ット21内に収納されたテープの種類を検出するもので
ある。尚、本実施形態の場合は、各テープ判別センサS
1〜S7は、そのプランジャーが常には、カセット収納
部8の底面から突き出しており、マイクロスイッチがオ
フ状態になっている。そして、テープ判別部材35の後
述のセンサ孔が、各テープ判別センサS1〜S7に対向
する位置に有る場合には、プランジャーが押下されずマ
イクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力
され、一方、テープ判別部材35の後述のセンサ孔が、
各テープ判別センサS1〜S7に対向する位置に無い場
合には、プランジャーが押下されてマイクロスイッチが
オン状態になるので、オン信号が出力される。そして、
かかるカセット収納部8は、テープ印字装置1の後方に
回動可能に枢支された収納カバー12により開閉され、
開状態でテープカセット21の交換等が行われる。
【0032】ここで、テープカセット21内に収納され
るテープの種類と各テープ判別センサS1〜S7のオン
・オフ信号との対応について、図2に示すテープ判別デ
ータテーブル15に基づいて説明する。尚、このテープ
判別データテーブル15は、テープ印字装置1の不図示
の制御部のROMに予め記憶されている。図2は、本実
施形態に係るテープ印字装置1の各テープ判別センサS
1〜S7のオン・オフ信号、即ち、テープ判別部材35
の後述のセンサ孔の有・無に対応するテープカセット2
1内に収納されるテープの種類を表すテープ判別データ
テーブル15の一例を示す図である。尚、「○」印はオ
フ信号、即ち、テープ判別部材35にセンサ孔有り、
「×」印はオン信号、即ち、テープ判別部材35にセン
サ孔無しを示す。
【0033】図2に示すように、テープ判別データテー
ブル15は、印字テープの表面保護フィルムの有無を表
す「テープのタイプ」、この印字テープの印字テープ幅
を表す「テープ幅」、及びこの印字テープの種類に対応
する各テープ判別センサS1、S2、S3、S4、S
5、S6、S7のオン・オフ信号を表す「テープ判別セ
ンサ」から構成されている。また、「テープのタイプ」
の「レセプタータイプ」は、印字テープの表面が保護フ
ィルムで覆われていないタイプを表し、「ラミネートタ
イプ」は、印字テープの表面が透明フィルムで保護され
ているタイプを表す。
【0034】よって、テープ判別データテーブル15に
示されるように、テープカセット21に収納されるテー
プの種類は、例えば、「テープのタイプ」が「レセプタ
ータイプ」で、「テープ幅」が「6mm」の場合は、
「テープ判別センサ」の各テープ判別センサS1〜S7
の信号、即ちセンサ孔の有無は、「S1」は「オフ信
号、即ち、センサ孔有り」、「S2」は「オフ信号、即
ち、センサ孔有り」、「S3」は「オン信号、即ち、セ
ンサ孔無し」、「S4」は「オン信号、即ち、センサ孔
無し」、「S5」は「オフ信号、即ち、センサ孔有
り」、「S6」は「オフ信号、即ち、センサ孔有り」、
「S7」は「オン信号、即ち、センサ孔無し」である。
他のテープの種類についても、各テープ判別センサS1
〜S7のオン・オフ信号とセンサ孔の有無の関係は、
「オン信号の場合、センサ孔無し」であり、「オフ信号
の場合、センサ孔有り」と同様なので、その説明は省略
する。
【0035】次に、本実施形態に係るテープカセット2
1の概略構成について図3に基づき説明する。図3は本
実施形態に係るテープカセット21の斜視図である。図
3に示すように、テープカセット21は、カバー22、
カセット本体23、テープ判別部材35を有している。
また、テープカセット21内には、支持孔26の下にテ
ープスプールに巻回されて配置される透明な被印字テー
プ16、支持孔27の下にテープスプールに巻回されて
配置され、該被印字テープ16貼りされる両面粘着テー
プ、及び凹部29の下にテープスプールに巻回されて配
置され、支持孔28の下に配置されるインクリボン巻取
リール36に巻き取られるインクリボン17が収納され
ている。そして、テープスプールから引き出された被印
字テープ16、及びインクリボン17は重ね合わされ
て、サーマルヘッド11が挿入される開口部43に案内
される。そして、さらに下流側に配置されるテープ駆動
ローラ37と不図示のテープ張り合わせローラとの協動
により、サーマルヘッド11により文字等が印字された
透明な被印字テープ16は、両面粘着テープと共に引き
出されると共に、該両面粘着テープと被印字テープ16
は相互に接着されて、テープカセット21の外に送り出
される。また、テープカセット21のカバー22とカセ
ット本体23とを後述のように組み立て後、該テープカ
セット21の角部に装着される後述のテープ判別部材3
5(図7〜図10参照)には、テープカセット21内に
収納されるテープの種類等を上記テープ判別センサS1
〜S7によって検出するための複数の貫通孔が形成され
ている(図7、図8参照)。また、テープカセット21
には、テープ印字装置1にセットされる場合に、終端検
出用センサ4が挿入される一対の挿入部41が設けられ
ている。
【0036】次に、カセット本体23の構成について図
4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係るテープ
カセット21のカセット本体23を示す図で、(a)は
カセット本体23の平面図であり、(b)はカセット本
体23の側面図である。図4(a)に示すように、カセ
ット本体23の底面には、透明な被印字テープ16が巻
回されるテープスプールが回転可能に嵌挿されるテープ
カセットボス24、及び印字がなされた被印字テープ1
6に裏貼りされる両面粘着テープが巻回されるテープス
プールが回転可能に嵌挿される粘着テープカセットボス
25が立設されている。この各テープカセットボス24
及び粘着テープカセットボス25の上端部には、それぞ
れ一対の係止孔24A、24A、25A、25Aが設け
られている。この各一対の係止孔24A、24A、25
A、25Aには、後述するように、カバー22の各支持
孔26、27に設けられる各係止突起26B、26B、
27B、27B(図5参照)が弾性的に係合されるもの
である。
【0037】また、図4(a)、(b)に示すように、
カセット本体23の側面の周囲の8箇所には、それぞれ
係止孔23A、23B、23C、23D、23E、23
F、23G、23Hが設けられている。この各係止孔2
3A〜23Hには、後述するようにカバー22の下側開
放部の周囲の8箇所に設けられる各係止突起31A、3
1B、31C、31D、31E、31F、31G、31
H(図5参照)が弾性的に係合されるものである。
【0038】また、カセット本体23の角部(図4
(a)中、右下角部)には、テープ判別部材35を構成
する下テープ判別部材51(図7参照)をテープカセッ
ト21に取り付けるために下判別部材取付部32が形成
されている。この下判別部材取付部32は、カセット本
体23の角部上端面から少し下がった高さで、略三角形
の薄板状に張り出し、この略三角形の頂点は、テープカ
セット21の最外周面よりも内側に位置している。ま
た、この下判別部材取付部32の周縁部とテープ判別部
材35の最外周面との隙間の部分には、各テープ判別セ
ンサS1、S2、S3、S4、S5、S6が対向してい
る。そして、この下判別部材取付部32には、後述の位
置決めポスト52(図7参照)が挿通される略円形の貫
通孔44A、テープカセット21をテープ印字装置1に
セットした場合に、テープ判別センサS7に対向する位
置に形成される略円形状の貫通孔45A、後述の下嵌合
部材53(図7参照)が挿通される略半円形上の貫通孔
46A、及び後述の位置決めポスト54(図7参照)が
挿通される略円形の貫通孔47Aが形成されている。
【0039】また、テープカセット21がテープ印字装
置1にセットされる場合に、終端検出用センサ4が挿入
される一対の挿入孔41B、41Bがカセット本体23
の下方に形成されている。また、上方角部(図4(a)
中、左上角部)には、テープ駆動ローラ37が回転可能
に遊嵌される支持孔42が設けられている。さらに、そ
の下側には、サーマルヘッド11が挿入される開口部4
3Aが形成されている。
【0040】次に、カバー22の構成について図5に基
づいて説明する。図5は本実施形態に係るテープカセッ
ト21のカバー22を示す図で、(a)はカバー22の
平面図であり、(b)はカバー22の側面図である。図
5(a)に示すように、カバー22の上面(図5(b)
中、下側面)の下方には、テープカセットボス24の上
端部を支持する支持孔26が設けられている。そして、
この支持孔26の下面から下側に(図5(b)中、上側
方向)垂設された一対の弾性係止片26A、26Aが設
けられており、この一対の各弾性係止片26A、26A
の下端(図5(b)中、上端)には支持孔26の中心方
向に突出する各係止突起26B、26Bが形成されてい
る。
【0041】また、カバー22の上面(図5(b)中、
下側面)の上方には、粘着テープカセットボス25の上
端部を支持する支持孔27が設けられている。そして、
この支持孔27の下面から下側に(図5(b)中、上側
方向)垂設された一対の弾性係止片27A、27Aが設
けられており、この一対の各弾性係止片27A、27A
の下端(図5(b)中、上端)には支持孔27の中心方
向に突出する各係止突起27B、27Bが形成されてい
る。
【0042】また、図5(a)、(b)に示すように、
カバー22の開放側端面の周囲の上記係止孔23A、2
3B、23C、23D、23E、23F、23G、23
H(図4参照)に対向する8箇所には、それぞれ弾性係
止片30A、30B、30C、30D、30E、30
F、30G、30Hが設けられている。また、各弾性係
止片30A、30B、30C、30D、30E、30F
の下端には(図5(b)中、上端)にはカバー22の外
側方向に突出する係止突起31A、31B、31C、3
1D、31E、31Fが形成されている。さらに、各弾
性係止片30G、30Hの下端には(図5(b)中、上
端)にはカバー22の内側方向に突出する係止突起31
G、31Hが形成されている。
【0043】また、カバー22の角部(図5(a)中、
左下角部)には、テープ判別部材35を構成する上テー
プ判別部材51(図8参照)をテープカセット21に取
り付けるために上判別部材取付部33が形成されてい
る。この上判別部材取付部33は、カバー22の開放側
上端面から少し高い高さで、略三角形の薄板状に張り出
し、この略三角形の頂点は、テープカセット21の最外
周面よりも内側に位置している。また、この上判別部材
取付部33の周縁部とテープ判別部材35の最外周面と
の隙間の部分には、各テープ判別センサS1、S2、S
3、S4、S5、S6が対向している。そして、この上
判別部材取付部33には、後述の位置決めポスト52
(図7参照)が挿通される略円形の貫通孔44B、テー
プカセット21をテープ印字装置1にセットした場合
に、テープ判別センサS7に対向する位置に形成される
略円形状の貫通孔45B、後述の下嵌合部材53(図7
参照)が挿通される略半円形上の貫通孔46B、及び後
述の位置決めポスト54(図7参照)が挿通される略円
形の貫通孔47Bが形成されている。
【0044】また、テープカセット21がテープ印字装
置1にセットされる場合に、終端検出用センサ4が挿入
される一対の挿入孔41A、41Aがカバー22の下方
に形成されている。この挿入孔41A、41A、及び上
記挿入孔41B、41Bにより挿入部41が構成されて
いる。また、この挿入孔41Aの上側には、インクリボ
ン巻取りリール39の一端が回転可能に遊嵌される支持
孔28が形成されている。また、挿入孔41Aの横方向
の位置には、テープカセット21の内側に突出し、イン
クリボン17が巻回されるテープスプールの一端が回転
可能に挿入される凹部29が形成されている。また、上
方角部(図5(a)中、右上角部)には、テープ駆動ロ
ーラ37が回転可能に遊嵌される支持孔48が設けられ
ている。さらに、その下側には、サーマルヘッド11が
挿入される開口部43Bが形成されている。また、この
開口部43Bと上記開口部43Aとにより開口部43が
構成されている。
【0045】次に、このように構成されたカバー22の
カセット本体23への組み付けについて図6に基づいて
説明する。図6は本実施形態に係るカバー22をカセッ
ト本体23に組み付けた状態を示す側面図である。先
ず、図6に示すように、カセット本体23の開放側を上
にして置き(図4(b)参照)、粘着テープ、被印字テ
ープ16、インクリボン17、テープ駆動ローラ37等
を該カセット本体23内に配置する。そして、カバー2
2の開放側を下向きにして、このカバー22の開放側端
面の周囲に形成された各弾性係止片30A、30B、3
0C、30D、30E、30F、30G、30Hを、カ
セット本体23の側面に形成される各係止孔23A、2
3B、23C、23D、23E、23F、23G、23
Hに対向させる。続いて、カバー22をカセット本体2
3に押圧することにより、カバー22の各係止突起31
A、31B、31C、31D、31E、31F、31
G、31Hが、前記各係止孔23A、23B、23C、
23D、23E、23F、23G、23Hに各々弾性的
に係合されると共に、カバー22の開放側端面とカセッ
ト本体23の開放側端面とが当接される。これにより、
カバー22とカセット本体23との結合が行われ、カバ
ー22はカセット本体23に仮固設される。また、カバ
ー22をカセット本体23に押圧することにより、カバ
ー22の支持孔26に形成される各係止突起26B、2
6Bは、上記テープカセットボス24の上端部に形成さ
れる各係止孔24A、24Aに弾性的に係合される。こ
れにより、テープカセット21内においてカバー22と
テープカセットボス24との結合が行われる。さらに、
カバー22をカセット本体23に押圧することにより、
カバー22の支持孔27に形成される各係止突起27
B、27Bは、上記粘着テープカセットボス25の上端
部に形成される各係止孔25A、25Aに弾性的に係合
される。これにより、テープカセット21内においてカ
バー22と粘着テープカセットボス25との結合が行わ
れる。尚、各係止突起26B、27B、31A〜31H
等と各係止孔24A、25A、23A〜23H等との係
合によりカバー22とカセット本体23とは仮止めされ
るが、この状態では、落下等により外力が加わるとカバ
ー22がカセット本体23から外れることがある。従っ
て、この状態を仮固設の状態にあると称する。
【0046】また、この各係止突起31A〜31H等と
各係止孔23A〜23H等との結合により、カバー22
の上判別部材取付部33の下面とカセット本体23の下
判別部材取付部32の上面とが当接されて、テープカセ
ット21の高さ方向のほぼ中央位置にテープ判別部材3
5を取り付けるための取付部が構成される。また、上判
別部材取付部33と下判別部材取付部32の各貫通孔4
4Aと44B、45Aと45B、46Aと46B、及び
47Aと47Bが各々対向して連通される。
【0047】次に、テープ判別部材35を構成する下テ
ープ判別部材51、上テープ判別部材61、及び上嵌合
部材71について図7乃至図9に基づいて説明する。図
7は本実施形態に係るテープ判別部材35のカセット本
体23側に配置される下テープ判別部材51の内側面を
上方にして示す図で、(a)は下テープ判別部材51の
被印字テープ16側の側面図で、(b)は下テープ判別
部材51の平面図で、(c)は下テープ判別部材51の
インクリボン17側の側面図である。図8は本実施形態
に係るテープ判別部材35のカバー22側に配置される
上テープ判別部材61の内側面を上方にして示す図で、
(a)は上テープ判別部材61の平面図で、(b)は上
テープ判別部材61の側面図である。図9は本実施形態
に係る上テープ判別部材61を上判別部材取付部33と
下判別部材取付部32とを介して、下テープ判別部材に
51に取り付けるための上嵌合部材71の斜視図であ
る。
【0048】先ず、図7に示すように、下テープ判別部
材51の略三角形状の平板部の外側二辺には、ほぼカセ
ット本体23の高さ寸法にほぼ等しい高さのリブ51A
が垂設されている。また、この平板部のカセット本体2
3の角部に当接する端面には、カセット本体23の下端
面から下判別部材取付部32の下面までの高さ寸法にほ
ぼ等しい高さ寸法の当接部51Bが形成されている。ま
た、このリブ51Aは、テープカセット21の外周側面
を形成するものである。また、下テープ判別部材51の
平板部の内側面の上記カセット本体23の貫通孔44A
とカバー22の貫通孔44Bとに対向する位置には、リ
ブ51Aよりも少し低い高さの位置決めポスト52が垂
設されている。この位置決めポスト52の上端部には、
後述の位置決めピン62(図8、図10参照)が嵌挿さ
れる所定深さの位置決め孔52Aが形成されている。
【0049】また、下テープ判別部材51の平板部の内
側面の上記カセット本体23の貫通孔46Aとカバー2
2の貫通孔46Bとに対向する位置には、リブ51Aよ
りも少し低い高さの下嵌合部材53が垂設されている。
この下嵌合部材53の横断面形状は、内側(カセット本
体23側)に突出する略半円形であり、上端部には、後
述の上嵌合部材71を位置決めしつつ案内する案内溝5
3Aが形成され、その基端部には、該上嵌合部材71の
下端に形成される係止突起74が係止される係止溝53
Bが形成されている。また、案内溝53Aの下端部に
は、内側(図7(b)中、右側)に傾斜する傾斜面53
C(図11参照)が形成されている。
【0050】また、下テープ判別部材51の平板部の内
側面の上記カセット本体23の貫通孔47Aとカバー2
2の貫通孔47Bとに対向する位置には、リブ51Aよ
りも少し低い高さの位置決めポスト54が垂設されてい
る。この位置決めポスト54の上端部には、後述の位置
決めピン57(図8、図10参照)が嵌挿される所定深
さの位置決め孔54Aが形成され、また、該位置決めピ
ン57に突設される嵌合突起64A(図8、図10参
照)に対向する上端面の位置には嵌合溝54Bが形成さ
れている。この嵌合溝54Bには、後述の嵌合突起64
A(図8参照)が嵌挿され、これにより下テープ判別部
材51と上テープ判別部材61との組み合わせの区別が
行われる。
【0051】さらに、下テープ判別部材51の平板部に
は、この下テープ判別部材51をカセット本体23に取
り付けたときに、テープ印字装置1の各テープ判別セン
サS2、S5、S6、S7に対向する位置に略円形の貫
通孔55、56、57、58が、テープ判別部材35の
下側のセンサ孔として形成されている。
【0052】続いて、上テープ判別部材61について図
8に基づき説明する。図8に示すように、上テープ判別
部材61の略三角形状平板部の内側面の上記カセット本
体23の貫通孔44Aとカバー22の貫通孔44Bとに
対向する位置には、所定高さの位置決めピン62が垂設
されている。この位置決めピン62の先端部は、先細り
に形成されている。
【0053】また、上テープ判別部材61の平板部の内
側面の上記カセット本体23の貫通孔46Aとカバー2
2の貫通孔46Bとに対向する位置には、後述の上嵌合
部材71(図9参照)が挿通される取付孔63が形成さ
れている。そして、この取付孔63の上記下嵌合部材5
3の案内溝53Aに対向する位置には、該上嵌合部材7
1の係止突起74が挿通される凹部63Aが形成されて
いる。
【0054】また、上テープ判別部材61の平板部の内
側面の上記カセット本体23の貫通孔47Aとカバー2
2の貫通孔47Bとに対向する位置には、所定高さの位
置決めピン64が垂設されている。この位置決めピン6
4の先端部は、先細りに形成され、また、位置決めピン
64の上記位置決めポスト54の嵌合溝54Bに対向す
る側面部には、所定高さの嵌合突起64Aが形成されて
いる。
【0055】さらに、上テープ判別部材61の平板部に
は、この上テープ判別部材61をカバー22に取り付け
たときに、テープ印字装置1の各テープ判別センサS
2、S5、S6、S7に対向する位置に略円形の貫通孔
65、66、67、68が、テープ判別部材35の上側
のセンサ孔として形成されている。
【0056】続いて、上嵌合部材71について図9に基
づき説明する。図9に示すように、樹脂等で形成される
上嵌合部材71は、所定径の円板状のキャップ部材72
の下面から弾性係止片73が垂設されており、この弾性
係止片の下端には係止突起74が形成されている。この
係止突起74は、下テープ判別部材51の下嵌合部材5
3に形成された係止溝53Bに弾性的に係合され、これ
により、上テープ判別部材61と下テープ判別部材51
とがテープ判別部材35として結合すると共に、テープ
カセット21に固設される。また、キャップ部材72の
上面には、係止突起74の突き出し方向のほぼ直角方向
に溝部72Aが形成されている。この溝部72Aには、
後述のようにマイナスドライバー等の先端が嵌挿される
ものである。
【0057】次に、テープ判別部材35を構成する下テ
ープ判別部材51、上テープ判別部材61、及び上嵌合
部材71のテープカセット21への組み付けについて図
10及び図11に基づいて説明する。図10は本実施形
態に係る下テープ判別部材51、上テープ判別部材6
1、及び上嵌合部材71をテープカセット21に組み付
けた状態の要部拡大断面図である。図11は本実施形態
に係る下テープ判別部材51、上テープ判別部材61、
及び上嵌合部材71をテープカセット21に組み付けた
状態の前記上嵌合部材71の係止突起74を含む要部拡
大断面図である。
【0058】図10に示すように、先ず、カセット本体
23にカバー22を取り付けた後、カセット本体23の
下判別部材取付部32の下側から、下テープ判別部材5
1の位置決めポスト52が、カセット本体23の下判別
部材取付部32の貫通孔44A及びカバー22の上判別
部材取付部33の貫通孔44Bに嵌挿され、該下テープ
判別部材51の下嵌合部材53が、カセット本体23の
下判別部材取付部32の貫通孔46A及びカバー22の
上判別部材取付部33の貫通孔46Bに嵌挿され、該下
テープ判別部材51の位置決めポスト54が、カセット
本体23の下判別部材取付部32の貫通孔47A及びカ
バー22の上判別部材取付部33の貫通孔47Bに嵌挿
され、下テープ判別部材51の当接部51Bが、下判別
部材取付部32の下面に当接される。
【0059】そして、カバー22の上判別部材取付部3
3の上側から、上テープ判別部材61の位置決めピン6
2が、下テープ判別部材51の位置決めポスト52の位
置決め孔52Aに嵌挿され、該上テープ判別部材61の
位置決めピン64が、嵌合突起64Aを下テープ判別部
材51の位置決めポスト54の嵌合溝54Bに嵌挿され
つつ該位置決めポスト54の位置決め孔54Aに嵌挿さ
れて、この上テープ判別部材61の平板部の下面周縁部
が、下テープ判別部材51のリブ51Aの上端面に当接
される。
【0060】続いて、図11に示すように、上嵌合部材
71が、上テープ判別部材61の上側から取付孔63の
凹部63Aに係止突起74を嵌合されつつ圧入され、下
テープ判別部材51の下嵌合部材53の案内溝53Aに
案内されつつ、傾斜面53C上を係止突起74が摺接し
て、弾性係止片73が後側(図11中、右側)に撓み、
係止溝53Bに弾性的に係合される。これにより、上テ
ープ判別部材61及び下テープ判別部材51は、テープ
カセット21に固設されて、テープ判別部材35が構成
される。このように、上テープ判別部材61及び下テー
プ判別部材51がテープカセット21に固設されること
により、カバー22とカセット本体23とは、落下等に
より外力が加えられたとしても外れることがなくなり、
両者が完全に固設される。
【0061】また、下テープ判別部材51の各貫通孔5
5、56、57、58は、上テープ判別部材61の各貫
通孔65、66、67、68と対向してテープカセット
21に取り付けられる。また、下テープ判別部材51の
貫通孔58及び上テープ判別部材61の貫通孔68は、
カセット本体23の下判別部材取付部32の貫通孔45
Aとカバー22の上判別部材取付部33の貫通孔45B
に対向している。従って、テープカセット21を印字装
置1にセットした場合には、テープ判別部材35のテー
プ判別センサS2、S5、S6、S7に対向する位置に
センサ孔が形成される。尚、このセンサ孔の組み合わせ
は、テープカセット21内に収納されているテープの種
類が、テープ幅18mmのラミネートタイプであること
を表している(図2参照)。
【0062】ここで、カセット本体23がカセットケー
ス本体を構成する。また、各係止孔23A、23B、2
3C、23D、23E、23F、23G、23H、24
A、24A、25A、25A、各弾性係止片30A、3
0B、30C、30D、30E、30F、30G、30
H、26A、26A、27A、27A、及び各係止突起
31A、31B、31C、31D、31E、31F、3
1G、31H、26B、26B、27B、27Bにより
第1係合手段が構成される。また、カバー22が蓋部材
を構成する。テープ判別センサS1、S2、S3、S
4、S5、S6、S7がセンサ手段を構成する。また、
上テープ判別部材61に形成された貫通孔65、66、
67、68、下テープ判別部材51に形成された貫通孔
55、56、57、58、カセット本体23に形成され
た貫通孔45A、及びカバー22に形成された貫通孔4
5Bがテープ特定部を構成する。また、上嵌合部材71
と下嵌合部材53に形成された係止溝53Bとが第2係
合手段を構成する。また、取付孔63が第1貫通孔を構
成する。また、貫通孔46Bが第2貫通孔を構成する。
また、貫通孔46Aが第3貫通孔を構成する。また、案
内溝53Aが係止案内部を構成する。また、位置決めピ
ン62、64が位置決め部材を構成する。また、貫通孔
44B、47Bが第4貫通孔を構成する。また、貫通孔
44A、47Aが第5貫通孔を構成する。また、位置決
めポスト52、54が位置決め嵌挿部材を構成する。さ
らに、テープカセットボス24及び粘着テープカセット
ボス25がカセットボスを構成する。
【0063】次に、テープカセット21からテープ判別
部材35を取り外す方法、及びカバー22とカセット本
体23との分離の方法について図12乃至図14に基づ
いて説明する。先ず、テープカセット21からテープ判
別部材35を取り外す方法について図12に基づいて説
明する。図12は本実施形態に係るテープカセット21
から上テープ判別部材61及び下テープ判別部材51を
取り外した状態を模式的に示す要部拡大断面図である。
【0064】図12に示すように、先ず、上嵌合部材7
1のキャップ部材72の上面に形成されている溝部72
にマイナスドライバー等の治具を差し込み、この治具を
矢印A方向又はその反対方向に抵抗に逆らって回転させ
ることにより、上嵌合部材71の係止突起74が下テー
プ判別部材51の下嵌合部材53の係止溝53Bに係合
しているため、該上嵌合部材71の弾性係止片73が弾
性変形以上に捻られて、破壊される。続いて、上テープ
判別部材61を矢印B方向に持ち上げることにより、上
テープ判別部材61は上嵌合部材71のキャップ部材7
2側の破断部分と共に、テープカセット21から取り外
すことができる。また、下テープ判別部材51を上嵌合
部材71の弾性係止片73の下側の破断部分と共に、矢
印C方向に下側に下げて、位置決めポスト52、下嵌合
部材53、及び位置決めポスト54をカセット本体23
の下判別部材取付部32の各貫通孔44A、46A、4
7A及びカバー22の上判別部材取付部33の各貫通孔
44B、46B、47Bから引き抜くことにより、当該
下テープ判別部材51をテープカセット21から取り外
すことができる。従って、上嵌合部材71の弾性係止片
73を破壊することにより、上テープ判別部材61と下
テープ判別部材51との結合が分離され、テープカセッ
ト21からテープ判別部材35を取り除くことができ
る。
【0065】次に、テープカセット21のカバー22と
カセット本体23との分離の方法について図13及び図
14に基づいて説明する。図13は本実施形態に係るテ
ープカセット21のテープ判別部材35を取り除いた状
態を示す平面図である。図14は本実施形態に係るテー
プカセット21のカセット本体23の粘着テープカセッ
トボス25及びカバー22の支持孔27に形成される各
弾性係止片27A、27Aを含む要部拡大断面図であ
る。図13に示すように、先ず、テープ判別部材35を
取り除いた状態のテープカセット21をカセット本体2
3を下側にして置き、カセット本体23の側面の周囲の
8箇所に形成された各係止孔23A、23B、23C、
23D、23E、23F、23G、23Hに係合してい
るカバー22の各係止突起31A、31B、31C、3
1D、31E、31F、31G、31Hを同時に、各矢
印81、82、83、84、85、86、87、88の
方向に治具等で押し、カバー22の各弾性係止片30
A、30B、30C、30D、30E、30Fを内側
に、各弾性係止片30G、30Hを外側に弾性的に曲
げ、各係止孔23A、23B、23C、23D、23
E、23F、23G、23Hと各係止突起31A、31
B、31C、31D、31E、31F、31G、31H
との係合を分離する。
【0066】また、このとき同時に、図14に示すよう
に、カセット本体23の粘着テープカセットボス25の
各係止孔25A、25Aに対向する上端面を治具等によ
って、粘着テープカセットボス25の内側斜め下方向、
即ち各矢印89、90の方向に弾性的に変形させて、こ
の各係止孔25A、25Aと支持孔27に形成される各
弾性係止片27A、27Aの下端に形成された各係止突
起27B、27Bとの係合を分離する。
【0067】更に、また同時に、図13に示すように、
カセット本体23のテープカセットボス24の各係止孔
24A、24Aに対向する上端面を粘着テープカセット
ボス25と同様に(図14参照)治具等によって、テー
プカセットボス24の内側斜め下方向、即ち各矢印9
1、92の方向に弾性的に変形させて、この各係止孔2
4A、24Aと支持孔26に形成される各弾性係止片2
6A、26Aの下端に形成された各係止突起26B、2
6Bとの係合を分離する。そして、各係止孔23A、2
3B、23C、23D、23E、23F、23G、23
H、24A、24A、25A、25Aと各係止突起31
A、31B、31C、31D、31E、31F、31
G、31H、26B、26B、27B、27Bとの係合
を治具等により分離しつつ、カセット本体23を固定し
て、カバー22を上に持ち上げることにより、カセット
本体23とカバー22とを分離することができる。これ
により、カセット本体23内の使用済み被印字テープ1
6等を取り外し、新しい被印字テープや種類の異なるテ
ープをカセット本体23内に装着できる。
【0068】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
テープカセット21では、先ず、カセット本体23の開
放側を上にして置き(図4(b)参照)、粘着テープ、
被印字テープ16、インクリボン17、テープ駆動ロー
ラ37等を該カセット本体23内に配置する。そして、
カバー22の開放側を下向きにして、このカバー22の
開放側端面の周囲に形成された各弾性係止片30A〜3
0H、及び各支持孔26、27に形成される各係止突起
26B、26B、27B、27Bを、カセット本体の側
面に形成される各係止孔23A〜23H、テープカセッ
トボス24の上端部に形成される各係止孔24A、24
A、及び粘着テープカセットボス25の上端部に形成さ
れる各係止孔25A、25Aに対向させる。続いて、カ
バー22をカセット本体23に押圧することにより、カ
バー22の各係止突起31A〜31H、26B、26
B、27B、27Bが、前記各係止孔23A〜23H、
24A、24A、25A、25Aに各々弾性的に係合さ
れると共に、カバー22の開放側端面とカセット本体2
3の開放側端面とが当接される。また、カバー22の上
判別部材取付部33の下面とカセット本体23の下判別
部材取付部の上面とが当接される。これにより、カバー
22とカセット本体23との結合が行われ、カバー22
はカセット本体23に仮固設される。
【0069】そして、テープ判別部材35を構成する下
テープ判別部材51、上テープ判別部材61、及び上嵌
合部材71は、先ず、下テープ判別部材51の位置決め
ポスト52、下嵌合部材53、及び位置決めポスト54
が、カセット本体23の下判別部材取付部32の貫通孔
44A、46A、47A及びカバー22の上判別部材取
付部33の貫通孔44B、46B、47Bに嵌挿され、
下テープ判別部材51の当接部51Bが、下判別部材取
付部32の下面に当接される。続いて、カバー22の上
判別部材取付部33の上側から、上テープ判別部材61
の各位置決めピン62、64が、下テープ判別部材51
の各位置決めポスト52、54の各位置決め孔52A、
54Aに嵌挿され、この上テープ判別部材61の平板部
の下面周縁部が、下テープ判別部材51のリブ51Aの
上端面に当接される。更に、上嵌合部材71は、上テー
プ判別部材61の上側から取付孔63の凹部63Aに係
止突起74を嵌合されつつ圧入され、該係止突起74
は、下テープ判別部材51の係止溝53Bに弾性的に係
合される。これにより、上テープ判別部材61及び下テ
ープ判別部材51は、テープカセット21に固設され
て、テープ判別部材35が構成される。また、仮固設状
態にあったカバー22とカセット本体23とが、落下等
により外力が加わっても外れない固設状態となる。尚、
上テープ判別部材61の位置決めピン64に突設される
嵌合突起64Aが、下テープ判別部材51の位置決めポ
スト54の上端部に形成される嵌合溝54Bに嵌挿さ
れ、この上テープ判別部材61と下テープ判別部材51
との組み合わせが確認される。
【0070】また、上嵌合部材71のキャップ部材72
の上面に形成されている溝部72にマイナスドライバー
等の治具を差し込み、この治具を矢印A方向又はその反
対方向に抵抗に逆らって回転させることにより、該上嵌
合部材71の弾性係止片73が破壊される。続いて、上
テープ判別部材61を矢印B方向に持ち上げることによ
り、上テープ判別部材61を上嵌合部材71のキャップ
部材72側の破断部分と共に、テープカセット21から
取り外すことができる。また、下テープ判別部材51を
上嵌合部材71の弾性係止片73の下側の破断部分と共
に、矢印C方向に下側に下げて、当該下テープ判別部材
51をテープカセット21から取り外すことができる。
【0071】続いて、カセット本体23の側面の周囲の
8箇所に形成された各係止孔23A〜23Hに係合して
いるカバー22の各係止突起31A〜31Hを同時に、
各矢印81〜88の方向に治具等で押し込み、カバー2
2の各弾性係止片30A〜30Fを内側に、各弾性係止
片30G、30Hを外側に弾性的に曲げ、各係止孔23
A〜23Hと各係止突起31A〜31Hとの係合を分離
する。また、このとき同時に、カセット本体23のテー
プカセットボス24及び粘着テープカセットボス25の
各係止孔24A、24A、25A、25Aに対向する上
端面を治具等によって、テープカセットボス24及び粘
着テープカセットボス25の内側斜め下方向に弾性的に
変形させて、この各係止孔24A、24A、25A、2
5Aと各係止突起26B、26B、27B、27Bとの
係合を分離する。そして、カセット本体23を固定し
て、カバー22を上に持ち上げることにより、カセット
本体23とカバー22とを分離することができる。これ
により、カセット本体23内の使用済み被印字テープ1
6等を取り外し、新しい被印字テープや種類の異なるテ
ープをカセット本体23内に装着できる。
【0072】したがって、使用済みテープカセット21
の各テープを詰め替えて再利用する場合は、詰め替えた
テープの種類に合わせて上テープ判別部材61及び下テ
ープ判別部材51を上嵌合部材71によって固設すれ
ば、テープカセット21内の詰め替えたテープの種類を
特定できるため、種々のテープに対してカセットケース
本体23とカバー22とを共用することが可能となると
共に、部品点数の削減及びリサイクルコストの削減を図
ることが可能となる。
【0073】また、上嵌合部材71と下嵌合部材53と
の結合部分を破壊することによって、上テープ判別部材
61と下テープ判別部材51とをテープカセット21に
ダメージを与えることなく取り除くことができるため、
使用済みテープカセット21の各テープを詰め替えて再
利用する場合は、該上テープ判別部材61と下テープ判
別部材51とを容易に取り替えることがことができると
共に、テープ詰め替え後のテープの種類を容易に判別す
ることが可能となる。
【0074】また、上嵌合部材71と下嵌合部材53と
は、係止突起74と該係止突起74に対向する位置に形
成される係止溝53Bとの係止によって結合されるた
め、組み立てが容易であると共に、当該上嵌合部材71
の破壊によって結合が分離されるため、上テープ判別部
材61と下テープ判別部材51とを傷つけることなく容
易に分離することが可能となると共に、該上テープ判別
部材61と下テープ判別部材51とを再利用することが
可能となる。
【0075】また、下嵌合部材53の係止溝53Bが形
成される結合側端部には、前記係止突起74を該係止溝
53Bに案内する案内溝53Aが形成されるため、上嵌
合部材71の取り付けをより容易に行うことが可能とな
る。
【0076】また、上テープ判別部材61と下テープ判
別部材51は、取り付け時には、各位置決めピン62、
64を各貫通孔44B、44A、47B、47Aを介し
て、各位置決めポスト52、54に嵌挿することにより
位置決めし、分離時には、該位置決めピン62、64を
位置決めポスト52、54から抜くことにより分離する
ことができるため、上テープ判別部材61と下テープ判
別部材51とのテープカセット21への取り付け・取り
外しを容易に行うことが可能となる。
【0077】また、上テープ判別部材61と下テープ判
別部材51同士の組み合わせや、これら上テープ判別部
材61及び下テープ判別部材51とテープカセット21
内のテープの種類等との組み合わせを、前記位置決めピ
ン64の嵌合突起64Aと位置決めポスト54の嵌合溝
54Bとの組み合わせにより判別することができるた
め、組み立て作業が容易になり、製造品質の向上を図る
ことが可能となる。
【0078】また、前記嵌合突起64Aが設けられる所
定位置は、位置決めピン64の軸心回りの基準位置から
所定角度の位置であるため、該嵌合突起64Aや嵌合溝
54B等の形成を容易に行うことが可能となると共に、
製造コストダウンを図ることが可能となる。
【0079】また、カバー22の開放側をカセット本体
23の開放側に押し込むことにより、カバー22の係止
突起31A〜31H等が、カセット本体23の係止孔2
3A〜23H等に弾性的に係合されるため、該カバー2
2をカセット本体23に容易に固設することが可能とな
る。また、該係止突起31A〜31H等を該係止孔23
A〜23H等から弾性的に押し出すことにより、カバー
22をカセット本体23から取り外し可能となるため、
カバー22とカセット本体23とにダメージを与えるこ
となく分離することが可能となり、使用済みテープカセ
ット21の各テープを詰め替えて再利用する場合は、リ
サイクル工程作業を容易化することができると共に、リ
サイクルコスト削減を図ることが可能となる。
【0080】さらに、前記カセット本体23の底面に立
設されて、テープスプールが回転可能に取り付けられる
テープカセットボス24及び粘着テープカセットボス2
5の上側端部に係止孔24A、24A、25A、25A
が形成され、前記カバー22の各カセットボス24、2
5の各係止孔24A、24A、25A、25Aに対向す
る位置に弾性係止片26A、26A、27A、27Aが
形成されるため、該カバー22を、各カセットボス2
4、25の上側端部に形成された各係止孔24A、24
A、25A、25Aとこの各係止孔24A、24A、2
5A、25Aに対向する位置に形成された各弾性係止片
26A、26A、27A、27Aの端部に形成された各
係止突起26B、26B、27B、27Bとの係止によ
って、カセット本体23に固設することが可能となる。
また、各カセットボス24、25の曲がり強度の向上を
図ることが可能となる。
【0081】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、テープ印字
装置のセンサ手段と協動してテープの種類を特定するテ
ープ判別部を別部品で形成し、係合部材によって前記別
部品をテープカセットの所定位置に取り付け、また、該
係合部材を破壊することによって該別部品をテープカセ
ットにダメージを与えることなく取り除くことができる
ため、使用済みテープカセットの各テープを詰め替えて
再利用する場合は、該別部品を容易に取り替えることが
ことができると共に、テープ詰め替え後のテープの種類
を容易に判別可能なテープカセットを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印字装置のテープカセ
ット収納部の収納カバーを開けた場合の平面図である。
【図2】本実施形態に係るテープ印字装置の各テープ判
別センサS1〜S7のオン・オフ信号、即ち、テープ判
別部材の後述のセンサ孔の有・無に対応するテープカセ
ット内に収納されるテープの種類を表すテープ判別デー
タテーブルの一例を示す図である。尚、「○」印はオフ
信号、即ち、テープ判別部材にセンサ孔有り、「×」印
はオン信号、即ち、テープ判別部材にセンサ孔無しを示
す。
【図3】本実施形態に係るテープカセットの斜視図であ
る。
【図4】本実施形態に係るテープカセットのカセット本
体を示す図で、(a)はカセット本体の平面図であり、
(b)はカセット本体の側面図である。
【図5】本実施形態に係るテープカセットのカバーを示
す図で、(a)はカバーの平面図であり、(b)はカバ
ーの側面図である。
【図6】本実施形態に係るカバーをカセット本体に組み
付けた状態を示す側面図である。
【図7】本実施形態に係るテープ判別部材のカセット本
体側に配置される下テープ判別部材の内側面を上方にし
て示す図で、(a)は下テープ判別部材の被印字テープ
側の側面図で、(b)は下テープ判別部材の平面図で、
(c)は下テープ判別部材のインクリボン側の側面図で
ある。
【図8】本実施形態に係るテープ判別部材のカバー側に
配置される上テープ判別部材の内側面を上方にして示す
図で、(a)は上テープ判別部材の平面図で、(b)は
上テープ判別部材の側面図である。
【図9】本実施形態に係る上テープ判別部材を上判別部
材取付部と下判別部材取付部とを介して、下テープ判別
部材にに取り付けるための上嵌合部材の斜視図である。
【図10】本実施形態に係る下テープ判別部材、上テー
プ判別部材、及び上嵌合部材をテープカセットに組み付
けた状態の要部拡大断面図である。
【図11】本実施形態に係る下テープ判別部材、上テー
プ判別部材、及び上嵌合部材をテープカセットに組み付
けた状態の前記上嵌合部材の係止突起を含む要部拡大断
面図である。
【図12】本実施形態に係るテープカセットから上テー
プ判別部材及び下テープ判別部材を取り外した状態を模
式的に示す要部拡大断面図である。
【図13】本実施形態に係るテープカセットのテープ判
別部材を取り除いた状態を示す平面図である。
【図14】本実施形態に係るテープカセットのカセット
本体の粘着テープカセットボス及びカバーの支持孔に形
成される各弾性係止片を含む要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 テープ印
字装置、 S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7 テープ判
別センサ 11 サーマル
ヘッド 15 テープ判
別データテーブル 16 被印字テ
ープ 17 インクリ
ボン 21 テープカ
セット 22 カバー 23 カセット
本体 24 テープカ
セットボス 25 粘着テー
プカセットボス 26、27、28 支持孔 23A〜23H、24A、25A 係止孔 26A、27A、30A〜30H、73 弾性係止
片 26B、27B、31A〜31H、74 係止突起 32 下判別部
材取付部 33 上判別部
材取付部 35 テープ判
別部材 51 下テープ
判別部材 51A リブ 51B 当接部 52、54 位置決め
ポスト 53 下嵌合部
材 53A 案内溝 53B 係止溝 54B 嵌合溝 61 上テープ
判別部材 62、64 位置決め
ピン 63 取付孔 55〜58、65〜68 貫通孔 64A 嵌合突起 71 上嵌合部
材 72 キャップ
部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C055 CC00 CC01 2C060 BA05 2C068 AA01 AA06 AA15 EE03 EE27 EE60 EE62 EE98 MM03 MM17 NN02 NN17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ印字装置に使用されるテープカセ
    ットにおいて、 カセットケース本体と、 前記カセットケース本体の上側に第1係合手段により係
    合される蓋部材と、 前記テープカセットの所定位置に配置されると共に、前
    記テープ印字装置に配置されたセンサ手段と協動してテ
    ープカセット内に収納されたテープの種類を特定するテ
    ープ特定部が形成されたテープ判別部材と、 前記テープ判別部材をテープカセットに固設する第2係
    合手段とを備え、 前記テープ判別部材は、テープカセット内のテープの種
    類に合わせて取り付けられることを特徴とするテープカ
    セット。
  2. 【請求項2】 前記テープ判別部材は、前記蓋部材の所
    定位置に配置される上テープ判別部材と、 前記カセットケース本体の前記上テープ判別部材に対向
    する位置に配置される下テープ判別部材とからなり、 前記テープ特定部は、前記上テープ判別部材と下テープ
    判別部材との少なくとも一方に形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 前記第2係合手段は、前記上テープ判別
    部材に形成される少なくとも1つの第1貫通孔と、 前記第1貫通孔に上側から挿入される上嵌合部材と、 前記蓋部材の前記第1貫通孔に対向する位置に形成され
    る第2貫通孔と、 前記カセットケース本体の前記第2貫通孔に対向する位
    置に形成される第3貫通孔と、 前記下テープ判別部材の前記第1貫通孔に対向する位置
    に立設される下嵌合部材とを備え、 前記上テープ判別部材と下テープ判別部材は、前記第1
    乃至第3貫通孔を介した前記上嵌合部材と下嵌合部材と
    の結合によって前記テープカセットに固設されると共
    に、前記上嵌合部材と下嵌合部材との結合部分の破壊に
    よって前記テープカセットから分離可能になることを特
    徴とする請求項2に記載のテープカセット。
  4. 【請求項4】 前記上嵌合部材は、キャップ部材と、 前記キャップ部材の結合側下面から垂設される弾性係止
    片と、 前記弾性係止片の下端部に形成される係止突起とを有
    し、 前記下嵌合部材は、結合側端部の前記係止突起に対向す
    る位置に形成される係止溝を有し、 該上嵌合部材と下嵌合部材とは、前記係止突起と係止溝
    との係止によって結合されると共に、上嵌合部材の破壊
    によって該結合が分離されることを特徴とする請求項3
    に記載のテープカセット。
  5. 【請求項5】 前記係止溝が形成される結合側端部に
    は、前記係止突起を該係止溝に案内する係止案内部が形
    成されることを特徴とする請求項4に記載のテープカセ
    ット。
  6. 【請求項6】 前記第2係合手段は、前記上テープ判別
    部材又は下テープ判別部材の、一方の結合側端面に立設
    される少なくとも1つの位置決め部材と、 前記蓋部材の前記位置決め部材に対向する位置に形成さ
    れる第4貫通孔と、 前記カセットケース本体の前記第4貫通孔に対向する位
    置に形成される第5貫通孔と、 他方の結合側端面の前記位置決め部材に対向する位置に
    立設されて、該位置決め部材が挿脱可能に嵌挿される位
    置決め嵌挿部材とを備え、 前記上テープ判別部材と下テープ判別部材は、前記第4
    貫通孔及び第5貫通孔を介した前記位置決め部材と位置
    決め嵌挿部材との嵌挿によって位置決めされることを特
    徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のテー
    プカセット。
  7. 【請求項7】 前記位置決め部材と位置決め嵌挿部材と
    の少なくとも一組の一方の嵌合側端部の所定位置に形成
    される嵌合突起と、 他方の嵌合側端部の前記嵌合突起に対向する位置に形成
    される嵌合溝とを備え、 前記嵌合突起の形成される所定位置は、前記テープ特定
    部の特定するテープの種類に対応していることを特徴と
    する請求項6に記載のテープカセット。
  8. 【請求項8】 前記所定位置は、前記嵌合側端部の軸心
    回りの基準位置から所定角度の位置であることを特徴と
    する請求項7に記載のテープカセット。
  9. 【請求項9】 前記第1係合手段は、前記蓋部材とカセ
    ットケース本体との、一方の係合側端部の所定位置に垂
    設されて端部に係止突起が形成された複数の弾性係止片
    と、 他方の係合側端部の前記係止突起に対向する位置に形成
    される係止孔とを備え、前記係止突起は、前記係止孔に
    弾性的に係合されることを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいずれかに記載のテープカセット。
  10. 【請求項10】 前記第1係合手段は、前記カセットケ
    ース本体の底面に立設されて、テープスプールが回転可
    能に取り付けられる少なくとも1つのカセットボスの上
    側端部に形成される係止孔と、 前記蓋部材の該カセットボスの係止孔に対向する位置に
    形成されて端部に係止突起が形成された弾性係止片とを
    備え、 前記弾性係止片の係止突起は、前記係止孔に弾性的に係
    合されることを特徴とする請求項9に記載のテープカセ
    ット。
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