JP2000099352A - ジョブ処理装置 - Google Patents

ジョブ処理装置

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JP2000099352A
JP2000099352A JP10264152A JP26415298A JP2000099352A JP 2000099352 A JP2000099352 A JP 2000099352A JP 10264152 A JP10264152 A JP 10264152A JP 26415298 A JP26415298 A JP 26415298A JP 2000099352 A JP2000099352 A JP 2000099352A
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JP10264152A
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Masashi Ono
真史 小野
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の資源を用いてジョブを処理するジョブ
処理装置において、各ジョブに適切な資源の割り当てを
行うことにより効率の良いジョブ処理を可能にしつつ、
複数のジョブが競合した場合であっても複雑な制御等を
必要とすることなく資源の割り当てができるようにす
る。 【解決手段】 処理すべきジョブ毎にその処理に必要な
資源A〜Eを認識する認識手段22と、各資源A〜E毎
に、特定ジョブが処理の実行を開始するのに必要な資源
が確保されるよう、ジョブの処理順を決定する処理順決
定手段23,24,27a〜27eと、決定された処理
順に従って特定ジョブについての処理の実行を開始する
処理制御手段25とを備えて、ジョブ処理装置を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の資源を用い
てジョブの処理を行うジョブ処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ジョブ処理装置としては、例え
ばコピー(複写)機能,プリンタ機能およびFAX機能
を兼ね備えたデジタル複合機や、パーソナルコンピュー
タ等の情報処理装置などのように、予め複数の資源(ハ
ードウエア資源またはソフトウエア資源)を備えてお
り、これらの資源を選択的に用いてジョブを処理するこ
とにより、多様な機能への対応を可能にしたものが知ら
れている。
【0003】ところで、このようなジョブ処理装置に
は、単に多様な機能に対応するだけではなく、発行され
た各ジョブを迅速に処理することが求められている。そ
のため、ジョブ処理装置については、複数の資源を効率
よく利用するための種々の技術が従来から提案されてい
る。
【0004】例えば特開平5−108381号公報に
は、ジョブに資源を割り当てる際に、あるジョブAが既
に獲得している資源を他のジョブBが使用したければ、
ジョブAに資源割当要求を発行してその資源を獲得しに
行くとともに、ジョブAが資源を解放したくない場合に
は資源割当要求に対して拒絶通知をすることにより、複
数のジョブが競合した場合であっても各資源を効率よく
利用する方法が提案されている。
【0005】また、例えば特開平8−305589号公
報には、各資源の処理実行中における他の資源の動作を
制限する排他条件を登録しておくとともに、要求された
ジョブに必要となる資源が現在実行中のジョブを処理し
ている資源の排他条件に合致しているか否かを判断し、
合致している場合には要求されたジョブの実行を待ち、
合致していなければジョブを同時実行させることによ
り、ジョブの競合時であっても効率のよいジョブ処理を
可能とした装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、以下に述べるような問題点が生
じてしまう可能性がある。
【0007】例えば特開平5−108381号公報に開
示された方法では、同一の資源を用いるジョブが競合す
ると、各ジョブ間での資源割当要求の発行が必要となる
ので、ジョブに資源を割り当てる際の制御が複雑なもの
となってしまう。しかも、複数のジョブ間での資源の取
り合いが生じた場合に、双方が解放したくない別々の資
源を使用していると、お互いが一時停止要求を拒絶する
こととなり、ジョブのデッドロックが起こってしまう可
能性がある。
【0008】また、例えば特開平8−305589号公
報に開示された装置では、ジョブが競合したときに資源
の取り合いになる可能性がある資源同士を相互排他する
ことでデッドロックが起こることはなくなるが、予め排
他条件を登録しておく必要があるのに加えて、ジョブに
必要な資源が他の資源の排他条件に合致するか否かの判
断が必要となるため、その制御が複雑化してしまうおそ
れがある。
【0009】そこで、本発明は、各ジョブに適切な資源
の割り当てを行うことによって効率の良いジョブ処理を
可能にするとともに、複数のジョブが競合した場合であ
っても、専用の資源管理装置や複雑な制御処理などを必
要とすることなく、簡素な構成かつ簡単な制御で資源の
割り当てを行うことのできるジョブ処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出されたジョブ処理装置で、ジョブの処
理を実行する際に用いられる複数の資源と、前記複数の
資源の中から、処理の対象となる複数のジョブそれぞれ
について処理の実行に必要な資源を認識する認識手段
と、前記認識手段により認識された資源毎に、特定ジョ
ブが処理の実行を開始するのに必要な資源が確保される
よう、ジョブの処理順を決定する処理順決定手段と、前
記処理順決定手段により決定された処理順に従い、前記
特定ジョブについて処理の実行を開始する処理制御手段
とを備えることを特徴とするものである。
【0011】上記構成のジョブ処理装置によれば、特定
ジョブが処理の実行を開始するのに必要な資源が確保さ
れるよう、処理順決定手段がジョブの処理順を決定する
ので、互いに異なる資源を用いる特定ジョブ同士であれ
ば、それぞれを同時並行して処理することが可能にな
る。また、同一の資源を用いる複数のジョブが競合した
場合であっても、処理順決定手段が決定した処理順に従
って各ジョブが処理されることとなる。このとき、処理
順決定手段では、各資源毎にジョブの処理順を決定して
いるので、専用の資源管理装置や複雑な制御処理等を必
要とすることなく、処理の対象となる複数のジョブそれ
ぞれについての処理順を決定することができるようにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について詳しく説明する。ただし、ここでは、本
発明を、コピー機能,プリンタ機能およびFAX機能を
兼ね備えたデジタル複合機に適用した場合を例に挙げて
説明する。
【0013】〔第1の実施の形態〕ここで、先ず、本発
明の第1の実施の形態として、請求項1,2および7に
記載の発明に係るデジタル複合機について説明する。図
1(a)および(b)は、本実施の形態におけるデジタ
ル複合機の主要部の概要を示す図であり、図2は、その
デジタル複合機全体のシステム構成を示す図である。
【0014】図2に示すように、本実施の形態における
デジタル複合機1は、画像データに対する処理および装
置全体の動作制御を行う画像処理装置(Electronic Sub
-System;以下、ESSと称す)10を備えているのに加
えて、読み取り対象となる原稿を搬送する自動原稿送り
装置(Automatic Document Feeder;以下、ADFと称
す)31と、原稿からの画像データの読み取りを行う画
像読取装置(Image Input Terminal/Image Processing
System;以下、IIT/IPSと称す)32と、公衆回
線網を介して通信相手との間で画像データの授受を行う
FAX装置(以下、単にFAXと称す)33と、画像デ
ータを記憶蓄積する大容量の記憶装置であるハードディ
スク装置(Hard Disk Drive;以下、HDDと称す)34
と、画像データを記録用紙上に可視画像として出力する
画像出力装置(Image Output Terminal;以下、IOTと
称す)35と、出力後の記録用紙の仕分け排出等を行う
後処理装置(以下、FINISHERと称す)36と、ユーザが
操作するためのユーザインターフェース部(User Inter
fase;以下、UIと称す)37と、を備えている。さら
に、このデジタル複合機1は、ネットワーク40を介し
て、外部装置となるホスト装置41および他のプリンタ
装置42等と接続している。
【0015】このうち、ESS10には、IIT/IP
S32と接続するためのIITインターフェース(以
下、IIT-I/F と称す)11と、FAX33と接続するた
めのFAXインターフェース(以下、FAX-I/F と称す)
12と、ネットワーク40と接続するためのネットワー
クインターフェース(以下、NET-I/F と称す)13と、
これらを介して受け取った画像データを一時的に保持す
るページバッファ(PageBuffer;以下PBと称す)14
と、画像データに対する画像処理を行う画像処理デバイ
ス15と、HDD34をコントロールするためのディス
クコントローラ(Disk-Cont)16と、IOT34と接続
するためのIOTインターフェース(以下、IOT-I/F と
称す)17と、装置全体の動作制御を行うための主制御
部(SystemController;以下、Sys-Contと称す)20
と、これらの各部を互いに接続するバス20aと、が設
けられている。
【0016】なお、画像処理デバイス15は、画像デー
タに対して圧縮・伸長・回転・編集等の画像処理を行う
ために、画像圧縮デバイス(以下、Compと称す)15
a,画像伸長デバイス(以下、DeCompと称す)15b,
画像回転デバイス(以下、ROTと称す)15c,画像編
集デバイス(以下、DSP と称す)15dおよび画像符号
化デバイス(以下、CODEC と称す)15eといった、複
数のデバイス資源から構成されているものとする。
【0017】このように構成されたデジタル複合機1で
は、画像データの処理要求がジョブとして発行される
と、そのジョブを以下のような動作を行うことによって
処理する。
【0018】例えば、UI37を操作するユーザによっ
て、IIT/IPS32から入力される画像データをI
OT34で出力するジョブ(コピージョブ)が発行され
ると、このデジタル複合機1では、先ず、ADF31ま
たはIIT/IPS32にセットされた原稿から、II
T/IPS32が光電変換による画像データの読み取り
を行う。そして、その画像データをIIT-I/F 11を介し
てIIT/IPS32からESS10に転送し、画像処
理デバイス15が必要な画像処理を施しながら、PB1
4内に処理後の画像データを順次格納する。
【0019】このときに、IOT34が画像データを出
力可能な状態であれば、このデジタル複合機1では、P
B14内の画像データをIOT-I/F 17を介してIOT3
4へ転送することによって、IOT34に周知の電子写
真方式を用いた画像出力を行わせる。また、IOT34
が出力不可能な状態であれば、一旦画像データをHDD
34内に記憶蓄積しておき、IOT34が出力可能とな
った時点でHDD34内の画像データをPB14内に読
み出して、上述の場合と同様にしてIOT34に画像出
力を行わせる。なお、一つの原稿に対して複数部の画像
出力を行うジョブが設定された場合には、原稿から読み
取られた画像データをHDD34に記憶蓄積させた後、
HDD34からPB14内への画像データの読み出しを
複数回繰り返すことにより、複数部の画像出力を実現す
ればよい。
【0020】この画像出力動作は、IIT/IPS32
からの画像データを出力するコピージョブだけではな
く、ホスト装置41からネットワーク40を介して入力
された画像データをIOT34で出力するジョブ(プリ
ントジョブ)、またはFAX33に入力された画像デー
タをIOT34で出力するジョブ(FAX受信ジョブ)
が発行された場合についても同様である。
【0021】また、IOT34で画像出力を行うのでは
なく、ネットワーク40に接続された外部機器(プリン
タ装置42等)やFAX33に接続する通信相手におい
て画像データの出力を行わせる場合には、このデジタル
複合機1では、PB14内の画像データをFAX-I/F 12
またはNET-I/F 13を介して出力先へ送信して、その出
力先に画像出力を行わせる。
【0022】なお、PB14と各処理ブロック(IIT
/IPS32やIOT34等)の間のアクセスは、バス
20aのアービトレーションによって同時並行的に行い
得るものとする。また、PB14と各処理ブロックは、
時分割処理により、画像データの入力処理と出力処理と
を並列に行うようになっている。
【0023】以上のようなジョブを処理する際の動作制
御は、ESS10、さらに詳しくはESS10に設けら
れたSys-Cont20によって行われる。ここで、本実施の
形態における特徴点である、Sys-Cont20およびこのSy
s-Cont20による動作制御ついて、図1(a)および
(b)を参照しながら、さらに詳しく説明する。
【0024】Sys-Cont20は、CPU(Central Proces
sing Unit),ROM(Read Only Memory)およびRAM
(Random Access Memory)等の組み合わせによって形成
されたもので、図1(a)に示すように、ジョブ入力手
段21,ジョブ資源認識手段22,ジョブ資源登録手段
23,ジョブ実行判断手段24およびジョブ実行制御手
段25としての機能を備えているものである。なお、こ
れらの機能は、例えばCPUがROM内の所定プログラ
ムを実行することにより実現されるものとする。また、
Sys-Cont20では、例えばRAM内の所定領域に設けら
れた処理待ち行列である、ジョブキュー26およびジョ
ブ資源キュー27を有している。
【0025】ジョブ入力手段21は、UI37等から発
行されるジョブの受け付けを行うためのものである。な
お、ジョブ入力手段21では、受け付けたジョブをジョ
ブキュー26を用いて管理するようになっている。
【0026】ところで、ジョブ入力手段21が受け付け
るジョブの中には、例えばUI37に設けられた「割り
込みボタン」の押下によって指示され、実行中のジョブ
の割り込んで処理すべきジョブ(以下、割り込みジョブ
と称す)が含まれる。そのため、ジョブ入力手段21で
は、図1(b)に示すように、割り込みジョブの発行が
あると、これを他の通常のジョブと区別するために、ジ
ョブキュー26に付随して設けられた割り込みジョブキ
ュー26′を用いて、その割り込みジョブを管理するよ
うになっている。
【0027】ジョブ資源認識手段22は、ジョブ入力手
段21が受け付けたジョブ(割り込みジョブを含む)に
ついて、そのジョブの発行時に設定されている属性値等
を基に、そのジョブを処理するために必要な資源を認識
するためのものである。このジョブ資源認識手段22が
認識する資源の種類としては、例えば、IIT/IPS
32やIOT34等の処理ブロックや、Comp15aやDe
Comp15b等のデバイス種類などがある。
【0028】ジョブ資源登録手段23は、デジタル複合
機1が備える資源のそれぞれについて、各資源毎にジョ
ブの処理順序を管理するためのものである。具体的に
は、図1(b)に示すように、デジタル複合機1が資源
A〜Eを備えていれば、ジョブ資源登録手段23では、
各資源A〜Eに対応して設けられたジョブ資源キュー2
7a〜27eを用いて、各資源A〜E毎の処理順序を管
理する。つまり、ジョブ資源登録手段23は、ジョブ入
力手段21が受け付けたジョブを、ジョブ資源認識手段
22での認識結果に応じて、各ジョブ資源キュー27a
〜27eに登録することにより、各資源A〜E毎のジョ
ブ管理を行うものである。
【0029】なお、ジョブ資源登録手段23において
も、割り込みジョブについては、これを他の通常のジョ
ブと区別するために、各ジョブ資源キュー27a〜27
eに付随して設けられた割り込みジョブ資源キュー27
a′〜27e′を用いて、その割り込みジョブを管理す
るものとする。
【0030】ジョブ実行判断手段24は、ジョブ入力手
段21が受け付けたジョブの実行を開始するのが可能か
否かを判断し、その判断結果に応じて各ジョブの処理順
を決定するためのものである。具体的には、各資源A〜
E毎のジョブ資源キュー27a〜27eを参照して、ジ
ョブ資源認識手段22によって必要な資源と認識された
もののすべてについて、その取り出しが可能であるか否
かによって、各ジョブの実行を開始するのが可能か否か
を判断するようになっている。
【0031】ジョブ実行制御手段25は、ジョブ実行判
断手段24が開始可能であると判断したジョブについ
て、そのジョブの実行を、そのジョブの処理に必要な資
源に開始させるためのものである。
【0032】次に、以上のような機能を有したSys-Cont
20によって制御されるジョブの処理手順について、図
3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0033】Sys-Cont20では、ジョブの発行がある
と、ジョブ入力手段21がそのジョブの受け付けを行う
とともに(ステップ101、以下ステップをSと略
す)、そのジョブのジョブキュー26への登録を行う
(S102)。そして、ジョブ資源認識手段22は、ジ
ョブキュー26に登録されたジョブの処理に使用する資
源の種類を認識する(S103)。このとき、ジョブ資
源認識手段22では、ジョブ処理の際に必要となるかも
しれないが、ジョブ開始時点では不明なものも含めて、
使用する資源として認識する。
【0034】ジョブ資源認識手段22が資源の種類を認
識すると、ジョブ資源登録手段23は、認識された資源
を使用して処理すべきジョブを、各資源に対応するジョ
ブ資源キュー27a〜27eに登録する(S104)。
例えば、ジョブ入力手段21で受け付けたジョブの処
理に資源A,B,Dを使用するとジョブ資源認識手段2
2が判断した場合に、ジョブ資源登録手段23では、資
源A,B,Dに対応するジョブ資源キュー27a,27
b,27dにジョブを登録する(図1(b)参照)。
【0035】その後、ジョブ実行判断手段24は、各ジ
ョブ資源キュー27a〜27eに登録されているジョブ
の実行を開始するか否かの判断、すなわちジョブのスケ
ジューリングを行う。このスケジューリングは、ジョブ
資源キュー27a〜27e等にジョブが登録されていな
い場合には新たなジョブが発行された時点、既にジョブ
資源キュー27a〜27e等に登録されているジョブが
ある場合には後述するように少なくとも一つの資源が解
放された時点で行うものとする。
【0036】このスケジューリングにあたって、ジョブ
実行判断手段24は、ジョブ資源認識手段22での認識
結果に対応するジョブ資源キュー27a〜27eのすべ
てにおいてそれぞれの先頭に位置するジョブが存在する
か否か、すなわち既にジョブ資源キュー27a〜27e
に登録されているジョブについて各ジョブ資源キュー2
7a〜27eからの取得が可能であるか否かを判断する
(S105)。
【0037】各ジョブ資源キュー27a〜27eからの
取得が不可能であれば、ジョブ実行判断手段24は、必
要と認識されたすべての資源の確保ができないので、ジ
ョブ資源キュー27a〜27e等にジョブを登録したま
まの状態で、次のスケジューリング(再スケジューリン
グ)を待つ(S106)。
【0038】一方、各ジョブ資源キュー27a〜27e
からの取得が可能であれば、ジョブ実行判断手段24
は、必要と認識されたすべての資源が確保できる状態に
あるので、そのジョブ(資源の確保が可能なジョブ)の
実行を開始することを決定する。そして、ジョブ実行制
御手段25は、ジョブ資源キュー27a〜27eからの
取得が可能なジョブの実行を開始する(S107)。
【0039】その後、ジョブ実行制御手段25からの指
示に従って、各資源は、ジョブの処理を行う(S10
8)。このジョブの処理中において、そのジョブ処理に
ついての使用が終了した資源は(S109)、対応する
ジョブ資源キュー27a〜27eからのジョブの取り出
しが行われることによって(S110)、各資源毎に順
次解放される。すなわち、資源の確保および解放は、ジ
ョブ資源キュー27a〜27eの登録内容に従って行わ
れるようになっており、資源の使用終了のタイミングで
ジョブ資源キュー27a〜27eから当該ジョブの登録
を外すことで資源が解放されるようになっている。この
ような解放が少なくとも一つの資源についてあると、そ
の時点で、ジョブ実行判断手段24は、既に説明したス
ケジューリングを行い(S105)、再び上述したステ
ップを繰り返すこととなる(S106〜S110)。
【0040】その後、ジョブ実行制御手段25は、各資
源によるジョブの処理が終了したか否かを判断し(S1
11)、ジョブが終了すれば(S112)、そのジョブ
の終了に伴う処理として、使用していて未だ開放してい
ない全資源の解放を行う(S113)。使用していた全
資源が解放されると、ジョブ実行判断手段24は、再び
ジョブのスケジューリングを行い(S105)、新たな
ジョブの実行が可能か否かの判断を行う。
【0041】ここで、上述したジョブ実行判断手段24
によるジョブのスケジューリングについて、図1(b)
を参照しながら具体例を挙げてさらに詳しく説明する。
【0042】ここでは、画像処理デバイス15のうちの
Comp15aが資源A、DeComp15bが資源B、ROT 15
cが資源C、DSP 15dが資源D、CODEC 15eが資源
Eに該当するものとして説明する。また、ジョブ入力手
段21が、既に、Comp15a,DeComp15bおよびDSP
15dを必要とするジョブと、DeComp15b,ROT1
5cおよびCODEC 15eを必要とするジョブと、Comp
15aおよびDSP 15dを必要とするジョブとを、そ
れぞれ順に受け付けているものとする。
【0043】例えば、ジョブが実行されている状態に
あると、ジョブについては、ROT15c(資源C)お
よびCODEC 15e(資源E)が既に取得可能であるた
め、後は実行中のジョブが確保しているDeComp15b
(資源B)が解放されれば、その処理開始が可能とな
る。一方、ジョブは、Comp15a(資源A)およびDS
P15d(資源D)を確保できれば、その実行が可能と
なる。
【0044】このとき、先行するジョブが、Comp15
a(資源A)とDSP 15d(資源D)を解放し、DeComp
15b(資源B)のみを確保している場合を考えると、
ジョブは、Comp15a(資源A)およびDSP 15d
(資源D)の解放時点におけるジョブ実行判断手段24
のスケジューリングによって、処理開始が可能となる。
つまり、ジョブ実行判断手段24では、Comp15a(資
源A)およびDSP 15d(資源D)が解放された時点
で、DeComp15b(資源B)が解放されていなければ、
その解放時点において、ジョブよりも先にジョブを
処理することができると判断する。
【0045】そして、このようなジョブ実行判断手段2
4によるスケジューリングに従うことにより、ジョブ実
行制御手段25では、ジョブの処理が完全に終了して
いなくても、その終了を待つことなく、ジョブの処理
開始に先立って、ジョブの処理を開始させることがで
きるようになる。このとき、ジョブ実行制御手段25
は、ジョブ入力手段21が管理するジョブキュー26内
に対して、処理順序の入れ替え指示を与えることによ
り、実際の処理順との整合性を保つものとする。
【0046】なお、ジョブ実行判断手段24がスケジュ
ーリングを行う際において、例えばComp15a(資源
A),DeComp15b(資源B)およびDSP 15d(資源
D)が同時に解放され、ジョブとジョブが同時に開
始可能となった場合には、ジョブキュー26における登
録内容を参照して、先ずジョブの処理を開始し、その
後ジョブの終了を待つことなくジョブの処理を開始
するように、各ジョブ間の処理順序を判断すればよい。
【0047】ところで、以上のような処理制御を行うSy
s-Cont20では、UI37,ホスト装置41またはFA
X33等から発行される通常のジョブだけではなく、例
えばユーザが操作するUI37から発行される割り込み
ジョブについても対応するようになっている。ここで、
割り込みジョブが発行された場合における処理手順につ
いて説明する。
【0048】ジョブ入力手段21では、発行されたジョ
ブが割り込みジョブであった場合には、その割り込みジ
ョブを、ジョブキュー26ではなく割り込みジョブキュ
ー26′に登録する。また、ジョブ資源認識手段22
は、その割り込みジョブを、ジョブ資源キュー27a〜
27eではなく割り込みジョブ資源キュー27a′〜2
7e′に登録する。
【0049】割り込みジョブ資源キュー27a′〜27
e′への割り込みジョブの登録があると、ジョブ実行制
御手段25は、各資源に対して処理動作の停止指示を与
えて、各資源が停止状態になるのを待つ。すなわち、処
理動作中の資源があっても、その資源が実行中の処理動
作を中断させる。そして、各資源が停止状態になると、
ジョブ実行判断手段24は、その時点で、割り込みジョ
ブ資源キュー27a′〜27e′に基づいたスケジュー
リングを行って、ジョブ実行制御手段25に登録された
割り込みジョブの実行を開始させる。
【0050】その後、ジョブ実行判断手段24は、再び
ジョブ資源キュー27a〜27eに基づいたスケジュー
リングを行って、中断したジョブ処理の再開、およびこ
れに続く他のジョブの実行を行わせる。
【0051】以上のように本実施の形態のデジタル複合
機1によれば、請求項1に記載の発明のように、各資源
毎にジョブの処理順を管理するとともに、各ジョブが処
理の実行を開始するのに必要な資源が確保されるよう
に、それぞれのジョブの処理順を決定するようになって
いる。つまり、ジョブのスケジューリングにあたって、
ジョブの処理に必要な資源が確保できるか否かを判断
し、各ジョブの処理の実行を開始できるように処理順を
決定するようになっている。したがって、互いに異なる
資源を用いるジョブ同士であれば、それぞれを同時並行
して処理することが可能になり、効率の良いジョブ処理
を実現することができる。しかも、そのために、ジョブ
同士の間での情報の授受や特別な条件の設定等を必要と
しないので、制御の複雑化を招いてしまうこともない。
【0052】また、同一の資源を用いる複数のジョブが
競合した場合であっても、各資源毎にジョブの処理順が
決定され、その決定された処理順を基にジョブが実行さ
れるので、専用の資源管理装置や複雑な制御処理を必要
とすることなく、例えば処理待ち行列(ジョブ資源キュ
ー27a〜27e)等を用いた簡単な制御により、その
処理順を決定することができるようになる。その上、各
資源毎にジョブの処理順を決定することによって、ジョ
ブのデッドロックが起こってしまうのを防ぐこともでき
る。
【0053】さらに、ジョブ実行判断手段24は、少な
くとも一つの資源の解放がある度に、ジョブのスケジュ
ーリングを行って、次に実行可能なジョブがあるか否か
を判断するようになっている。つまり、ジョブ処理を開
始できる可能性が発生する度にジョブのスケジューリン
グを行うので、複数のジョブを同時並行的に処理できる
度合いが高くなり、結果として効率の良いジョブ処理を
実現できるようになる。
【0054】また、本実施の形態のデジタル複合機1で
は、請求項2に記載の発明のように、各資源毎に設けら
れたジョブ資源キュー27a〜27eを用いて、各資源
毎のジョブの処理順を決定するようになっている。すな
わち、ジョブ実行判断手段24は、各ジョブ資源キュー
27a〜27eからの取り出しが可能であるか否かによ
ってジョブ処理の可否を判断するので、例えば上述の具
体例で説明したようにジョブとジョブの処理順を入
れ替えるといった処理順の決定も容易に実現でき、一般
的には複雑な処理を必要とするジョブ実行順の入れ替え
も簡単な構成(制御)で行うことが可能となる。さらに
は、各ジョブ資源キュー27a〜27eの先頭に位置す
るジョブを参照するだけで、ジョブ処理の可否が判断で
きるので、ジョブ資源キュー27a〜27eに登録され
たすべてのジョブについて調べる必要がなくなり、ジョ
ブの処理順を決定するための制御を簡素化できるように
なる。
【0055】また、本実施の形態のデジタル複合機1で
は、請求項7に記載の発明のように、割り込みジョブが
あると実行中のジョブに替わって割り込みジョブを処理
するようになっており、その割り込みジョブに対するス
ケジューリングを通常のジョブ資源キュー27a〜27
e等とは異なる割り込みジョブ資源キュー27a′〜2
7e′を用いて行うようになっている。したがって、割
り込みジョブへの対応を可能にする場合であっても、複
雑な操作を省き簡単な制御で割り込み動作を提供するこ
とが可能となる。
【0056】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態として、請求項3に記載の発明に係るデジ
タル複合機について説明する。ただし、ここでは、上述
した第1の実施の形態との相違点についてのみ説明する
ものとする。図4は、本実施の形態におけるデジタル複
合機の資源構成の概要を示すブロック図である。
【0057】図例のように、本実施の形態のデジタル複
合機では、複数の資源のそれぞれが、予め設定された複
数のカテゴリのうちのいずれかに分類されている。具体
的には、カデゴリ1に画像読取資源としての資源Aおよ
び資源D(例えば、ADF31およびIIT/IPS3
2)が、カテゴリ2に画像出力資源としての資源B,資
源Cおよび資源E(例えば、IOT34,FINISHER36
およびNET-I/F 13)が、それぞれ属している。なお、
どの資源がどのカテゴリに属するかは、予めの設定によ
り決定されているものとする。
【0058】また、Sys-Cont20は、このカテゴリ分け
に伴って、同一カテゴリに属する資源が処理開始すべき
順になると、そのカテゴリに属する資源を用いたジョブ
の処理を開始するようになっているものとする。
【0059】ここで、資源B,Cを使用した先行ジョブ
の処理実行中に、資源A,B,C,Dを使用する新たな
ジョブを、ジョブ入力手段21が次のジョブとして受け
付けた場合を考える。この場合、通常であれば、資源
B,Cがいずれも解放されなければ、次のジョブは、処
理が開始されない。
【0060】ところが、本実施の形態では、各資源がカ
テゴリ分けされているので、先行ジョブの処理のために
資源B,Cが解放されていなくても、カデゴリ1に属す
る資源A,Dが獲得可能であれば、Sys-Cont20は、カ
デゴリ1の範囲内で資源A,Dに次のジョブの処理を開
始させる。つまり、Sys-Cont20は、資源A,Dを確保
した時点で、先行ジョブの処理と同時並行的に、次のジ
ョブによる画像の読み込み動作を開始することが可能と
なる。そして、その後に、資源B,Cが解放された時点
で、カデゴリ2に属する資源B,Cに次のジョブの処理
を開始させる。
【0061】以上のように本実施の形態のデジタル複合
機では、各資源をカテゴリで分類するとともに、そのカ
テゴリの範囲内で資源を取得できるように、ジョブの処
理順を決定するようになっている。そのため、ジョブの
スケジューリングを行う際における動作開始可否の判断
単位が、各資源のカテゴリ分けによって細かくなるの
で、より一層効率の良いジョブ処理を実現することが期
待できる。特に、画像読取資源と画像出力資源といった
ように各資源の機能に応じてカテゴリ分けを行えば、例
えばあるコピージョブによる画像読み取りを行いながら
他のコピージョブによる画像出力を行うといったことが
できるようになり、高機能および高効率を満足するジョ
ブ処理が実現可能となる。
【0062】〔第3の実施の形態〕次に、本発明の第3
の実施の形態として、請求項4,5および6に記載の発
明に係るデジタル複合機について説明する。ただし、こ
こでも、上述した第1または第2の実施の形態との相違
点についてのみ説明するものとする。図5は、本実施の
形態におけるデジタル複合機の主要な機能構成を示すブ
ロック図である。
【0063】図例のように、本実施の形態のデジタル複
合機では、Sys-Cont20が、第1の実施の形態の場合に
加えて、ジョブ解析・分割手段28,ジョブ管理手段2
9およびジョブ実行順位変更手段30としての機能を備
えている。なお、これらの機能も、例えばCPUがRO
M内の所定プログラムを実行することにより実現される
ものとする。
【0064】ジョブ解析・分割手段28は、ジョブ入力
手段21が受け付けたジョブを解析してそのジョブの分
割を行い、そのジョブから複数のジョブ(以下、分割後
の各ジョブを分割ジョブと称す)を得るためのものであ
る。なお、ジョブの分割は、予め設定された所定の基準
に従って行われるものとする。また、ジョブ解析・分割
手段28がジョブの分割を行うと、Sys-Cont20におけ
るジョブ資源認識手段22,ジョブ資源登録手段23,
ジョブ資源登録手段23およびジョブ実行判断手段24
は、それぞれ、その分割によって得られる各分割ジョブ
を一つのジョブとして取り扱うものとする。
【0065】ジョブ管理手段29は、ジョブ解析・分割
手段28が分割した各分割ジョブを互いに関連付けて、
一つのジョブとして管理するためのものである。ジョブ
の管理は、例えばSys-Cont20を構成するRAM内に設
けられたテーブルを用いて行えばよい。
【0066】ジョブ実行順位変更手段30は、例えばジ
ョブ入力手段21が受け付けたジョブの属性値等に、ジ
ョブの優先度に関する情報が設定されている場合に、そ
の優先度に関する情報を解析し、その解析結果に従って
ジョブキュー26およびジョブ資源キュー27に登録さ
れているジョブの処理順序を変更するためのものであ
る。なお、この優先度に関する情報および処理順序の変
更処理については、周知技術を利用したものであるた
め、ここではその詳細な説明を省略する。
【0067】ここで、資源A,B,Dを使用する先行ジ
ョブの後に、資源B,C,Eを使用する新たなジョブ
を、ジョブ入力手段21が受け付けた場合を考える
(図1(b)参照)。この場合、例えば、ジョブ解析・
分割手段28がジョブを、資源B,Cを使用する分割
ジョブ−1と、資源Eを使用する分割ジョブ−2と
に分割したとすると、先行するジョブの処理が実行中
であっても、資源Eについては確保可能であるため、ジ
ョブ実行判断手段24は、分割ジョブ−2の処理を開
始することができると判断する。したがって、分割ジョ
ブ−2は、ジョブ実行制御手段25によって、ジョブ
と同時並行的にその処理が開始されることとなる。
【0068】ただし、分割ジョブ−1と分割ジョブ
−2とは、ジョブ管理手段29によって、本来一つのジ
ョブであることが管理されている。そのため、ジョブ実
行制御手段25では、分割ジョブ−1と分割ジョブ
−2との双方が終了した時点で、ジョブの要求元に対
してジョブが終了したことを通知するようになる。
【0069】また、例えば、ジョブがジョブキュー2
6およびジョブ資源キュー27a〜27eに登録され処
理の開始を待っている状態で、そのジョブよりも高い
優先度が設定されたジョブをジョブ入力手段21が受
け付けると、ジョブ実行順位変更手段30は、その優先
度に従ってジョブキュー26およびジョブ資源キュー2
7に登録されているジョブの処理順序を変更する。すな
わち、ジョブは、上述した第1の実施の形態の場合と
同様に、ジョブ資源登録手段23によってジョブキュー
26およびジョブ資源キュー27a〜27eへ登録され
るが、このときにジョブ実行順位変更手段30によって
ジョブよりも処理待ち行列の先頭側の位置に入れ替え
られる。これにより、ジョブ実行判断手段24は、ジョ
ブをジョブよりも先に処理するものとして判断する
ようになる。
【0070】以上のように、本実施の形態のデジタル複
合機では、請求項4に記載の発明のように、ジョブ解析
・分割手段28が処理すべきジョブを分割して複数の分
割ジョブとするとともに、ジョブ資源認識手段22,ジ
ョブ資源登録手段23,ジョブ資源登録手段23および
ジョブ実行判断手段24が各分割ジョブを一つのジョブ
として取り扱うようになっている。したがって、ジョブ
のスケジューリングを行う際における動作開始可否の判
断単位が、ジョブを分割によって細かくなるので、より
一層効率の良いジョブ処理が期待でき、資源を有効に活
用することが可能となる。
【0071】また、本実施の形態のデジタル複合機で
は、請求項5に記載の発明のように、ジョブ管理手段2
9が分割された分割ジョブを互いに関連付けて管理する
ようになっているので、ジョブの要求元にジョブの分割
を意識させることなく、ジョブ処理の高効率化を達成で
きる。しかも、分割ジョブを管理することにより、様々
な分割形態に柔軟に対応することができるようになる。
【0072】また、本実施の形態のデジタル複合機で
は、請求項6に記載の発明のように、処理すべきジョブ
に優先度が設定されていると、ジョブ実行順位変更手段
30がジョブの処理順序を変更するとともに、その変更
に従ってジョブ実行制御手段25が優先度の高いジョブ
を優先して処理するようになっている。したがって、こ
のデジタル複合機では、例えば即時性を有するコピージ
ョブを他のジョブに優先して処理するといったことが可
能となるので、効率の良いジョブ処理を実現しつつ、ユ
ーザにとって便利なものとすることができる。
【0073】なお、上述した第1〜第3の実施の形態で
は、本発明をデジタル複合機に適用した場合を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、複数の資源を用いてジョブの処理を行うものであれ
ば、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置で
あっても同様に適用することができる。
【0074】また、上述した第1〜第3の実施の形態で
は、各資源毎のジョブの処理順序を決定するのにあたっ
てジョブ資源キュー27a〜27eを用いていたが、こ
れは例えば各資源とジョブとの関係を特定するテーブル
等を用いてもよく、この場合であっても効率の良いジョ
ブ処理が実現できるようになる。
【0075】さらに、上述した第1の実施の形態では、
ジョブ実行判断手段24がジョブのスケジューリングを
少なくとも一つの資源の解放がある度に行う場合を例に
挙げて説明したが、他のタイミングでジョブのスケジュ
ーリングを行うことも考えられる。例えば、第2または
第3の実施の形態のように、各資源をカテゴリ分けした
り、ジョブを分割した場合には、各カテゴリまたは各分
割ジョブを一つの単位とし、各単位における処理の終了
時点でジョブのスケジューリングを行うようにしてもよ
い。
【0076】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のジョブ
処理装置では、各資源毎にジョブの処理順を管理すると
ともに、ジョブ処理の実行を開始するのに必要な資源が
確保されるように、それぞれのジョブの処理順を決定す
るようになっている。したがって、互いに異なる資源を
用いるジョブ同士であれば、それぞれを同時並行して処
理することが可能になり、効率の良いジョブ処理を実現
することができる。しかも、そのために、ジョブ同士の
間での情報の授受や特別な条件の設定等を必要としない
ので、制御の複雑化を招いてしまうこともない。また、
同一の資源を用いる複数のジョブが競合した場合であっ
ても、専用の資源管理装置や複雑な制御処理等を必要と
することなくその処理順を決定することができるように
なり、しかもジョブのデッドロックが起こってしまうの
を防ぐこともできる。
【0077】つまり、本発明のジョブ処理装置によれ
ば、各ジョブに適切な資源の割り当てを行うことによっ
て効率の良いジョブ処理が可能になるとともに、複数の
ジョブが競合した場合であっても、専用の資源管理装置
や複雑な制御処理などを必要とすることなく、簡素な構
成かつ簡単な制御で資源の割り当てを行うことができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるジョブ処理装置の第1の実施
の形態における主要部の概要を示す図であり、(a)は
その機能構成を示すブロック図、(b)はその概略構成
および処理動作の概要の一例を示す説明図である。
【図2】 本発明に係わるジョブ処理装置をデジタル複
合機に適用した場合の一例を示すシステム構成図であ
る。
【図3】 本発明の第1の実施の形態におけるジョブの
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に係わるジョブ処理装置の第2の実施
の形態における概略構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図5】 本発明に係わるジョブ処理装置の第3の実施
の形態における主要部の機能構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…デジタル複合機、10…画像処理装置(ESS)、
15…画像処理デバイス、15a…画像圧縮デバイス
(Comp)、15b…画像伸長デバイス(DeComp)、15
c…画像回転デバイス(ROT)、15d…画像編集デバイ
ス(DSP)、15e…画像符号化デバイス(CODEC)、20
…主制御部(Sys-Cont)、21…ジョブ入力手段、22
…ジョブ資源認識手段、23…ジョブ資源登録手段、2
4…ジョブ実行判断手段、25…ジョブ実行制御手段、
26…ジョブキュー、26′…割り込みジョブキュー、
27,27a〜27e…ジョブ資源キュー、27a′〜
27e′…割り込みジョブ資源キュー、28…ジョブ解
析・分割手段、29…ジョブ管理手段、30…ジョブ実
行順位変更手段、31…自動原稿送り装置(ADF)、
32…画像読取装置(IIT/IPS)、33…FAX
装置、34…ハードディスク装置(HDD)、35…画
像出力装置(IOT)、36…後処理装置(FINISHE
R)、A〜E…資源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョブの処理を実行する際に用いられる
    複数の資源と、 前記複数の資源の中から、処理の対象となる複数のジョ
    ブそれぞれについて処理の実行に必要な資源を認識する
    認識手段と、 前記認識手段により認識された資源毎に、特定ジョブが
    処理の実行を開始するのに必要な資源が確保されるよ
    う、ジョブの処理順を決定する処理順決定手段と、 前記処理順決定手段により決定された処理順に従い、前
    記特定ジョブについて処理の実行を開始する処理制御手
    段とを備えることを特徴とするジョブ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理順決定手段は、前記複数の資源
    毎に設けられた処理待ち行列を用いて、ジョブの処理順
    を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の
    ジョブ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理順決定手段は、前記複数の資源
    のそれぞれが予め設定された複数のカテゴリのいずれか
    に分類されている場合に、各カテゴリ別に必要な資源が
    確保されるようジョブの処理順を決定するものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のジョブ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 処理の対象となるジョブを分割して複数
    の分割ジョブとするジョブ解析分割手段を備えるととも
    に、 前記認識手段,前記処理順決定手段および前記処理制御
    手段は、前記複数の分割ジョブのそれぞれを一つのジョ
    ブとして取り扱うものであることを特徴とする請求項
    1,2または3記載のジョブ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ジョブ解析分割手段が分割した分割
    ジョブを互いに関連付けて管理するジョブ管理手段を備
    えることを特徴とする請求項4記載のジョブ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理順決定手段は、処理の対象とな
    るジョブに優先度が設定されている場合に、該優先度の
    高いジョブを優先して処理するように処理順を決定する
    ものであることを特徴とする請求項1,2,3,4また
    は5記載のジョブ処理装置。
  7. 【請求項7】 ジョブの割り込みを要求するための割り
    込みジョブ要求手段が設けられるとともに、 前記処理順決定手段は、前記ジョブ要求手段によるジョ
    ブの割り込み要求があると、前記処理制御手段によって
    処理の実行が開始された特定ジョブの処理を中断し、前
    記割り込み要求のあったジョブの処理を開始するようジ
    ョブの処理順を決定するものであることを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5または6記載のジョブ処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116496A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Seiko Epson Corp 多機能複合装置、リソース管理方法及びプログラム
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