JP2000098290A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

Info

Publication number
JP2000098290A
JP2000098290A JP10272926A JP27292698A JP2000098290A JP 2000098290 A JP2000098290 A JP 2000098290A JP 10272926 A JP10272926 A JP 10272926A JP 27292698 A JP27292698 A JP 27292698A JP 2000098290 A JP2000098290 A JP 2000098290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
optical device
beam splitter
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10272926A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokio Ueno
登輝夫 上野
Manabu Ota
学 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidek Co Ltd filed Critical Nidek Co Ltd
Priority to JP10272926A priority Critical patent/JP2000098290A/ja
Priority to US09/405,841 priority patent/US6139151A/en
Publication of JP2000098290A publication Critical patent/JP2000098290A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/103Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining refraction, e.g. refractometers, skiascopes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴースト光の影響を効率良く低減することが
できる装置を提供する。 【解決手段】 観察や検査等に使用する光束を分離又は
合成するための光学部材を備える光学装置において、前
記光学部材の基材は前記光束の透過率を下げるために着
色されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察や検査等に使
用する光束を分離又は合成するための光学部材を備える
光学装置に関する。
【0002】
【従来技術】観察や検査等を行うために、対象物からの
光束を観察者の眼やカメラに導光する導光光学系を備え
る光学装置では、光束を分離又は合成するための半透鏡
等の光学部材を利用するものが多い。
【0003】例えば、眼科分野において被検眼の視機能
を検査するために使用される検査装置では、図5に示す
ように、視標ディスク板102と凹面鏡109との間に
平板状のビームスプリッタ108を配置し、ビームスプ
リッタ108を透過した視標光束を凹面鏡109で反射
させ、これをさらにビームスプリッタ108のハーフミ
ラー面108aで反射させて被検眼Eに向かわせるよう
にした省スペース型のものが知られている。ビームスプ
リッタ108の基材としては、通常、ガラス等の透明材
料(基材としての内部透過率はほぼ100%)を使用し
て、透過による光量ロスを少なくしている。
【0004】ところで、このような平板状のビームスプ
リッタ108を光路上に斜設した構成では、ハーフミラ
ー面108aで分離される光束の一方が反対側の裏面1
08bで反射することに起因してフレヤーやゴースト像
が発生する。すなわち、図6に示すように、ビームスプ
リッタ108に入射する視標光束Mは、ハーフミラー面
108aを透過して出射する光束M1とこの面で反射さ
れる光束Sa1とに分離される。光束M1は凹面鏡10
9で反射して再びビームスプリッタ108に戻ってきた
際に、ハーフミラー面108aを透過する光束Sb1
と、ハーフミラー面108aでの反射によって正規光束
として被検眼Eに導光される光束M2とに分離され、被
検眼には正規光束M2による視標像が観察される。一
方、ハーフミラー面108aで分離された光束Sa1、
Sb1は共に裏面108bでの反射を受け、図のように
ゴースト光束Sa2、Sb2の光路が形成されるので、
被検眼にはこれらの光束によるゴースト像が観察される
ことになる。
【0005】このように、半透鏡を光路上に斜設した光
学装置ではフレヤーやゴースト像が発生する。この対策
として、従来はハーフミラー面の透過率と反射率を最適
に設計したり、ハーフミラー面の反対側の裏面にコーテ
ィングする反射防止膜の反射率を低く抑えるようにし
て、正規光束に対するゴースト像の影響を抑えるように
していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハーフ
ミラー面の透過率と反射率との関係を最適にする方法に
ついては装置構成上のスペックによる制約があり、ま
た、半透鏡裏面の反射防止膜についても反射率の低下の
程度に限界がある。このため、これらの対策でもゴース
ト像の影響を問題ない程度に抑えるには十分でないこと
があった。
【0007】なお、ゴースト像の光量が問題となる場合
には、半透鏡に入射する光束の光量自体を落とすことが
考えられるが、視機能検査装置においては検査を行うた
めに必要な視標像の最低光量が定められており、光量を
落とす方法のみでは限界が生じることとなる。もちろ
ん、その他の装置においても必要とされる光束の光量を
維持しつつゴースト光の光量のみ低く抑えることが望ま
しい。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
ゴースト光の影響を効率良く低減することができる装置
を提供することを技術課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【0010】(1) 観察や検査等に使用する光束を分
離又は合成するための光学部材を備える光学装置におい
て、前記光学部材の基材は前記光束の透過率を下げるた
めに着色されていることを特徴とする。
【0011】(2) (1)の光学装置において、前記
光学部材の基材への着色は、基材内部を略均一、もしく
は光束の入射面又は出射面の少なくとも一方になされて
いることを特徴とする。
【0012】(3) (2)の光学装置において、前記
光学部材の基材への着色は、前記光束の内部透過率を7
0%以上、90%以下になるように成されていることを
特徴とする。
【0013】(4) (3)の光学部材は、入射する光
束の光量を所定の割合で反射と透過により分離、又は入
射する光束を波長に応じて反射と透過により分離するビ
ームスプリッタであることを特徴とする。
【0014】(5) (3)の光学部材は、2方向から
入射する異なる波長の光束を合成するビームコンバイナ
ーであることを特徴とする。
【0015】(6) (1)の光学装置は観察対象物か
らの観察光束を観察眼に導光する導光光学系を有する観
察装置であり、前記光学部材は前記観察光学系の観察光
路に斜設されていることを特徴とする。
【0016】(7) (1)の光学装置は被検眼に検査
視標を観察させて被検眼の視力等の視機能を検査する検
査装置であり、該検査装置は前記光学部材としてのビー
ムスプリッタを備え、検査視標からの視標光束を前記ビ
ームスプリッタにより反射させて被検眼に導くことを特
徴とする。
【0017】(8) (7)の検査装置は、さらに前記
ビームスプリッタを透過した視標光束を再びビームスプ
リッタに向けて反射する凹面鏡を筐体内に備え、前記ビ
ームスプリッタは前記凹面鏡からの光束を反射して被検
眼に導くことを特徴とする。
【0018】(9) (7)又は(8)の光学装置にお
いて、前記ビームスプリッタは視標光束の透過と反射の
割合を略同じにするハーフミラー面を持ち、ビームスプ
リッタの基材の光吸収特性は視標光束の内部透過率を7
0%以上、90%以下にしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る省スペース型
の視機能検査装置本体を右側面から見たときの光学系構
成図、図2は正面から見たときの光学系構成図である。
【0020】Eは被検眼を示す。1は視機能検査装置本
体である。2はガラス板からなる円盤状の視標ディスク
板であり、その同一円周上には視力値視標等の多数の検
査視標がクロム蒸着等により形成されている。視標ディ
スク板2はモータ3により回転され、被検者に呈示する
視標を切り替え配置する。4は呈示視標の一部をマスク
するためのマスク板であり、モータ5により回転され、
視標に所期する必要なマスクをかける。
【0021】6は視標ディスク板2上の検査視標を照明
する照明用ランプ、7はミラーである。8は平板状のビ
ームスプリッタであり、その両面はハーフミラー膜が施
されたハーフミラー面8aと、反射防止膜が施された裏
面8bにより構成されている。また、ビームスプリッタ
8の基材は可視光の一部を吸収するように(可視光の内
部透過率を下げるように)、その内部が均一に着色され
たもの、又はその表面(面8a又は面8bの少なくとも
一方)が着色されたものを使用している。表面への着色
は染料を分散させて蒸着することにより得られる。この
場合のビームスプリッタ8の基材としては、ガラス、ア
クリル等の一般的にビームスプリッタの作製に適用され
るものが使用できる。
【0022】9は凹面ミラーであり、本形態では被検眼
Eと視力装置本体1の窓10との距離が1.1mのとき
に、検査視標と被検眼Eの光学距離を5mの検査距離に
するようにその焦点距離が設計されている。
【0023】照明ランプ6により照明された視標ディス
ク板2上の検査視標の光束は、ミラー7によって上方に
反射されてビームスプリッタ8に入射する。ビームスプ
リッタ8を透過した視標光束は、凹面ミラー9で反射さ
れた後、再びビームスプリッタ8に向かう。視標光束の
一部はハーフミラー面8aで反射され、窓10を介して
被検眼に向かう。これにより被検眼Eは光学的に所定の
検査距離に置かれた視標を観察でき、所期する検査視標
を被検眼に呈示して視力検査等の視機能検査が行われ
る。
【0024】以上のよう被検眼Eには正規の視標光束
(以下、これをメイン光束という)が導光されるが、ビ
ームスプリッタ8を光路上に斜設した構成では、ハーフ
ミラー面8aで分離される視標光束の一部が裏面8bで
反射されることにより、ゴースト光束(以下、サテライ
ト光束という)の光路が形成される。すなわち、図3に
示すように(図は光束の光路を模式的に示したものであ
る)、ビームスプリッタ8に入射した視標光束Mは、ビ
ームスプリッタ8内部を通過してハーフミラー面8aを
透過するメイン光束M1と、この面8aで反射される第
1サテライト光束Sa1に分離される。第1サテライト
光束Sa1は再びビームスプリッタ8内部を通過して裏
面8bに至る。この裏面8bには反射防止膜が施されて
いるので、第1サテライト光束Sa1の大部分は透過す
るが、一部は反射してビームスプリッタ8内部を通過
し、さらにその一部がハーフミラー面8aを透過して出
射する。ハーフミラー面8aを出射した第1サテライト
光束は凹面ミラー9で反射されてハーフミラー面8aに
至り、このハーフミラー面8aでの反射により被検眼に
向かう第1サテライト光束Sa2となる。
【0025】一方、ハーフミラー面8aを透過したメイ
ン光束M1は、前述したように凹面ミラー9で反射され
た後、再びビームスプリッタ8に向かい、ハーフミラー
面8aを反射して被検眼に向かうメイン光束M2と、こ
の面8aを透過する第2サテライト光束Sb1に分離さ
れる。第2サテライト光束Sb1は再びビームスプリッ
タ8内部を通過して裏面8bに至る。この裏面8bで反
射される光束がビームスプリッタ8内部を再度通過し、
ハーフミラー面8aを透過した光束が出射する際に屈折
して、被検眼に向かう第2サテライト光束Sb2とな
る。
【0026】なお、この他にも裏面8bでの反射を複数
回行うことによって高次のサテライト光束が生じるが、
その光量はメイン光束に比べ非常に小さくなり、視標の
観察ではほとんど無視することができるため、ここでは
言及しない。
【0027】次に、このように生じるサテライト光束に
対して、ビームスプリッタ8の基材に可視光の一部を吸
収する特性を持たせたことによる光量の減光について説
明する。
【0028】ビームスプリッタ8の基材の内部透過率を
τとする。この値は基材の着色程度により変化する。ハ
ーフミラー面8aの透過率をT、その反射率をRとする
(なお、ハーフミラーコートに金属膜を用いると光学的
吸収があるので、T+R<1となる)。また、反射防止
膜を施した裏面8bの反射率をr、透過率を1−rとす
る(反射防止膜を誘電体膜とし、光学的吸収をほとんど
無視できるものとしている)。また、凹面ミラー9の反
射率をR0とする。
【0029】各光学部材が上記のような光学特性を持つ
ものとして、ビームスプリッタ8へ入射する視標光束M
の光量を1としたときの、被検眼に向かうメイン光束M
2、第1サテライト光束Sa2、及び第2サテライト光
束Sb2の各光量を求める。
【0030】<メイン光束M2の光量>視標光束Mは、
透過率(1−r)の反射防止膜、内部透過率τのビーム
スプリッタ8の内部、及び透過率Tのハーフミラー面8
aを通過するので、このときのメイン光束M1の光量
は、T(1−r)τとなる。この光束は、さらに反射率
0の凹面ミラー9を経て、反射率Rのハーフミラー面
8aで反射されるので、最終的に得られるメイン光束M
2の光量IMは、以下の式1にて表される。 IM=TR(1−r)τR0 ……(式1)
【0031】<第1サテライト光束Sa2の光量>第1
サテライト光束Sa2は、ビームスプリッタ8のハーフ
ミラー面8aでの反射と裏面8bでの反射により生じる
光束であるため、メイン光束M2よりも2回多くビーム
スプリッタ8の内部を通過するとともに、反射率Rのハ
ーフミラー面8aでの反射、反射率rの反射防止膜の反
射を多く経ることになる。よって、最終的に得られる第
1サテライト光束Sa2の光量Iaは、以下の式2にて表
される。 Ia=TR2r(1−r)τ30 ……(式2)
【0032】<第2サテライト光束Sb2の光量>第2
サテライト光束Sb2は、メイン光束M1が凹面ミラー
9で反射された後、ハーフミラー面8a(透過率T)の
2回の透過、ビームスプリッタ8内部の2回の通過、及
び裏面8b(反射率r)での反射を経る。よって、最終
的に得られる第2サテライト光束Sb2の光量Ibは、以
下の式3にて表される。 Ib=T3r(1−r)τ30 ……(式3)
【0033】上記に示したようにメイン光束M2はビー
ムスプリッタ8内を1回しか通過しないのに対し、第1
サテライト光束Sa2、第2サテライト光束Sb2は3回
通過するため内部透過率τの影響がメイン光束M2に比
べ大きくなることが分かる。
【0034】ここで、メイン光束M2に対する第1サテ
ライト光束Sa2及び第2サテライト光束Sb2の光量比
をそれぞれPa、Pbとすると、この光量比Pa、Pb
は以下の式4、式5にて表される。 Pa=Ia/IM=Rr×τ2 ……(式4) Pb=Ib/IM=(T2r/R)×τ2 ……(式5)
【0035】このPa、Pbの値はメイン光束M2に対
する各サテライト光束の光量比であるため、値が小さく
なればなる程、サテライト光束は目立ち難くなる。装置
のスペック上の制約からハーフミラー面の反射率R、透
過率Tを変えずに、Pa、Pbの値を同時に小さくする
ためには、τとrを小さくすればよい。しかしながら、
反射防止膜の反射率rを小さくすることは技術的に限界
がある。一方、Pa、Pbは内部透過率τの2乗に比例
しているため、τを小さくすることで効率良く簡単にゴ
ースト像の低減が可能となることが分かる。
【0036】次に、本形態における各光学部材の特性の
数値を具体的に代入して、τを変化させることによるサ
テライト光束(ゴースト像)の低減効果について見てみ
る。
【0037】ビームスプリッタ8に施すハーフミラーコ
ートの透過率T=45%、反射率R=45%、裏面に施
す反射防止膜の反射率r=0.5%(透過率は99.5
%)、凹面ミラーの反射率R0=95%とする。この条
件で、内部透過率τを99.9%(これは、従来のよう
にビームスプリッタ8の基材を透明のガラス等で構成し
た場合である)、90%、80%とした場合について、
前述の式4、式5から、光量比Pa、Pbを求める(結
果は小数点以下第6位四捨五入している)。
【0038】まず、τ=99.9%では、Pa=0.0
0225、Pb=0.00225となる。これに対して
τ=90%では、Pa=0.00182、Pb=0.0
0182となり、τ=99.9%の場合に対する比は、
0.00182/0.00225=約0.808とな
る。これは、メイン光束M2の光量をτ=99.9%の
ときと同じだけ確保して(M2の光量をτ=99.9%
のときと同じになるように光源の光量をUPさせて)、
サテライト光束の光量を約20%近く減光できることに
なる。
【0039】また、τ=80%では、Pa=0.001
44、Pb=0.00144となり、τ=99.9%の
場合に対する比は、0.00144/0.00225=
0.64となる。これは、メイン光束M2の光量をτ=
99.9%のときと同じだけ確保して(M2の光量をτ
=99.9%のときと同じになるように光源の光量をU
Pさせて)、サテライト光束の光量を36%程減光でき
ることになる。
【0040】なお、τを小さくすることで被検眼に向か
うメイン光の光量自体の減少が伴うが、これは照明用ラ
ンプ4の光量と透過率τを調整することで、必要なメイ
ン光の光量を確保しつつ、余分なサテライト光の光量を
落とすことができる。また、設定する透過率は90%よ
り大きいとサテライト光の減光があまり望めず実用的で
はない。さらに透過率が70%を下回るとメイン光の光
量が不足するため、それを補うために光源を大きく調整
する必要がある。したがって透過率τは70〜90%の
間にて調整されることが好ましい。
【0041】以上、ビームスプリッタの特性としては、
光束の光量を所定の割合で透過と反射により分離する例
を説明したが、入射する光束を波長特性に応じて反射と
透過により分離するものであっても良い。
【0042】また、本発明はビームスプリッタに限るも
のではなく、複数の光束を合成するビームコンバイナー
にも適用することができる。図4はその一例を示す図
で、30はダイクロイックミラーであり、図4上の右方
向から入射する光束31の第1波長の光(例えば、可視
光)を透過し、図4上の上方向から来る光束32の第2
波長の光(例えば、近赤外光)を反射する特性を持つミ
ラー膜が面30aに施されている。このようなミラー膜
を構成する場合であっても、通常、各光束の全てが透過
又は反射されるのではなく、一部が透過又は反射されず
に残る。この一部残った各光束が面30bで反射される
ことによって、図4の点線で示すように、合成された正
規光束31a、32aに対するゴースト光束31b、3
2bになる。各ゴースト光束31bはダイクロイックミ
ラー30の内部を3回、32bはダイクロイックミラー
30の内部を2回通過しているので、メイン光に比べ各
々2回多く内部を通過していることになる。従って、ダ
イクロイックミラー30を構成する基材に前記した第1
波長及び第2波長の光を吸収するように(内部透過率を
下げるように)、波長に応じた着色を施すことよって、
各ゴースト光束の発生を低減させることが可能となる。
【0043】また、先の実施形態では視機能検査装置を
例にとって説明したが、ゴースト光が影響する各種の観
察又は撮影装置、光学検査装置等に適用が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本実施の形態によ
れば、必要とする光束の光量を維持しつつ発生するゴー
スト光の光量をさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】省スペース型の視機能検査装置本体を右側面か
ら見たときの光学系構成図である。
【図2】省スペース型の視機能検査装置本体を正面から
見たときの光学系構成図である。
【図3】光束の光路を模式的に示した図である。
【図4】ビームコンバイナーを使用した際の光束の光路
を模式的に示した図である。
【図5】省スペース型の視機能検査装置本体を右側面か
ら見たときの光学系構成図である。
【図6】光束の光路を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1 視機能検査装置本体 6 照明用ランプ 8 ビームスプリッタ 9 凹面ミラー M2 メイン光束 Sa2 第1サテライト光束 Sb2 第2サテライト光束

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察や検査等に使用する光束を分離又は
    合成するための光学部材を備える光学装置において、前
    記光学部材の基材は前記光束の透過率を下げるために着
    色されていることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の光学装置において、前記光学
    部材の基材への着色は、基材内部を略均一、もしくは光
    束の入射面又は出射面の少なくとも一方になされている
    ことを特徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の光学装置において、前記光学
    部材の基材への着色は、前記光束の内部透過率を70%
    以上、90%以下になるように成されていることを特徴
    とする光学装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の光学部材は、入射する光束の
    光量を所定の割合で反射と透過により分離、又は入射す
    る光束を波長に応じて反射と透過により分離するビーム
    スプリッタであることを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項3の光学部材は、2方向から入射
    する異なる波長の光束を合成するビームコンバイナーで
    あることを特徴とする光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の光学装置は観察対象物からの
    観察光束を観察眼に導光する導光光学系を有する観察装
    置であり、前記光学部材は前記観察光学系の観察光路に
    斜設されていることを特徴とする光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1の光学装置は被検眼に検査視標
    を観察させて被検眼の視力等の視機能を検査する検査装
    置であり、該検査装置は前記光学部材としてのビームス
    プリッタを備え、検査視標からの視標光束を前記ビーム
    スプリッタにより反射させて被検眼に導くことを特徴と
    する光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の検査装置は、さらに前記ビー
    ムスプリッタを透過した視標光束を再びビームスプリッ
    タに向けて反射する凹面鏡を筐体内に備え、前記ビーム
    スプリッタは前記凹面鏡からの光束を反射して被検眼に
    導くことを特徴とする光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8の光学装置において、前
    記ビームスプリッタは視標光束の透過と反射の割合を略
    同じにするハーフミラー面を持ち、ビームスプリッタの
    基材の光吸収特性は視標光束の内部透過率を70%以
    上、90%以下にしたことを特徴とする光学装置。
JP10272926A 1998-09-28 1998-09-28 光学装置 Withdrawn JP2000098290A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10272926A JP2000098290A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 光学装置
US09/405,841 US6139151A (en) 1998-09-28 1999-09-27 Optical member, observation apparatus with the optical member, and examination apparatus with the optical member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10272926A JP2000098290A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000098290A true JP2000098290A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17520690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10272926A Withdrawn JP2000098290A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 光学装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6139151A (ja)
JP (1) JP2000098290A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031808A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社バンダイ 映像表示装置及びプログラム
JP2016006542A (ja) * 2015-09-07 2016-01-14 株式会社バンダイ 映像表示装置及びプログラム
US9256070B2 (en) 2013-08-01 2016-02-09 Bandai Co., Ltd. Image display device and program
JP2017182100A (ja) * 2017-07-04 2017-10-05 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP2019015980A (ja) * 2018-10-04 2019-01-31 株式会社バンダイ 映像表示装置及びプログラム
JP2020115235A (ja) * 2018-10-04 2020-07-30 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP2021179616A (ja) * 2020-04-10 2021-11-18 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP7329667B2 (ja) 2021-07-05 2023-08-18 株式会社バンダイ 映像表示装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6637882B1 (en) 1998-11-24 2003-10-28 Welch Allyn, Inc. Eye viewing device for retinal viewing through undilated pupil
US6406147B1 (en) * 1999-07-09 2002-06-18 Nidek Co., Ltd. Visual acuity testing apparatus
JP3718098B2 (ja) * 2000-03-22 2005-11-16 株式会社ニデック 眼底カメラ
US6652102B2 (en) 2000-10-20 2003-11-25 Nidek Co., Ltd Visual function test apparatus
US7341348B2 (en) * 2003-03-25 2008-03-11 Bausch & Lomb Incorporated Moiré aberrometer
US7338167B2 (en) * 2003-12-10 2008-03-04 Joslin Diabetes Center, Inc. Retinal imaging system
IL181797A (en) * 2007-03-08 2011-10-31 Dead Sea Magnesium Ltd Creep-resistant magnesium alloy for casting

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3434902B2 (ja) * 1994-08-10 2003-08-11 株式会社ニデック 視機能検査装置
JPH08122633A (ja) * 1994-10-25 1996-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 投写レンズ及び投写型表示装置
JP3464081B2 (ja) * 1995-07-26 2003-11-05 富士通株式会社 波長分波器
JP3539816B2 (ja) * 1996-01-31 2004-07-07 株式会社ニデック 眼底カメラ
JPH09304728A (ja) * 1996-05-15 1997-11-28 Sony Corp 光学視覚装置
JP3533292B2 (ja) * 1996-06-28 2004-05-31 株式会社ニデック 眼屈折力測定装置
JP3728679B2 (ja) * 1996-10-16 2005-12-21 フジノン株式会社 色分離光学系装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031808A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 株式会社バンダイ 映像表示装置及びプログラム
US9256070B2 (en) 2013-08-01 2016-02-09 Bandai Co., Ltd. Image display device and program
US9804391B2 (en) 2013-08-01 2017-10-31 Bandai Co., Ltd. Image display device and program
US10422993B2 (en) 2013-08-01 2019-09-24 Bandai Co., Ltd. Image display device and program
US11340454B2 (en) 2013-08-01 2022-05-24 Bandai Co., Ltd. Image display device
JP2016006542A (ja) * 2015-09-07 2016-01-14 株式会社バンダイ 映像表示装置及びプログラム
JP2017182100A (ja) * 2017-07-04 2017-10-05 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP2019015980A (ja) * 2018-10-04 2019-01-31 株式会社バンダイ 映像表示装置及びプログラム
JP2020115235A (ja) * 2018-10-04 2020-07-30 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP2021179616A (ja) * 2020-04-10 2021-11-18 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP7117428B2 (ja) 2020-04-10 2022-08-12 株式会社バンダイ 映像表示装置
JP7329667B2 (ja) 2021-07-05 2023-08-18 株式会社バンダイ 映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6139151A (en) 2000-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000098290A (ja) 光学装置
US7528967B2 (en) Optical characteristic measuring apparatus and measuring method using light reflected from object to be measured
JP6030616B2 (ja) 対物光学系および試料検査装置
CN109154431A (zh) 紧凑型头戴式显示系统
CN109564157A (zh) 用于从宽带源产生多通道可调谐照明的系统及方法
US6292314B1 (en) Prism system for image inversion in a visual observation beam path
JPH11218690A (ja) 落射蛍光照明光学系を備えた顕微鏡
Weisberger et al. Single source/cutoff grid, self-aligned focusing schlieren system
Becker Evaluation and characterization of display reflectance
JP2001042230A (ja) 撮像光学系
US4457579A (en) Arrangement to reduce influence of diffuse and direct reflections in a display device based on a source of light emitting in a narrow band
JP2009006136A (ja) 外科用顕微鏡システム及び結像方法
US3652163A (en) Photometer for observation instruments mainly for microscopes
JPH0467889B2 (ja)
US3820870A (en) Photometric instuments
JP2012108508A (ja) 配光用光学素子
JP4642178B2 (ja) 赤外顕微鏡及びそれに用いる観察鏡筒
JPH07303604A (ja) 内視鏡用光源光学系
CN211783312U (zh) 一种大动态范围pcb表面图像精密测量装置
US10473905B2 (en) Microscope having an optical coherence tomography device
JP5184842B2 (ja) 着色膜厚測定方法及び装置
JPH10197800A (ja) 落射照明光学系
US5157428A (en) Spectral division of reflected light in complex optical diagnostic and therapeutic systems
GB2123657A (en) Improvements in or relating to display apparatus
TWI719540B (zh) 一種分光裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050907

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20051107