JP2000094529A - 成形方法 - Google Patents

成形方法

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JP2000094529A
JP2000094529A JP10268488A JP26848898A JP2000094529A JP 2000094529 A JP2000094529 A JP 2000094529A JP 10268488 A JP10268488 A JP 10268488A JP 26848898 A JP26848898 A JP 26848898A JP 2000094529 A JP2000094529 A JP 2000094529A
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molded
molding method
metal plate
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JP10268488A
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Asao Furukawa
朝雄 古川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】造形物の形状あるいは構造に制限されることな
く各種の造形物に広く適用可能な光造形法を利用したア
ウトサート成形による成形方法を提供する。 【解決手段】ステージ12上にまず造形物の一方の側の
部分48とともに位置決めピン49と支持ブロック50
とを光造形法によって成形する。そしてこの後に金属板
54を上記位置決めピン49によって位置決めした状態
で支持ブロック50によって支持する。そして金属板5
4上に造形物の他方の側の部分57を光造形の方法によ
って成形するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形方法に係り、と
くに光造形法によって造形物を別部材に結合された状態
で成形するようにした成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−29848号公報には、光造
形法を適用したアウトサート成形による成形体の製造方
法が開示されている。ここでは金属等のベース部品に結
合する樹脂材料として光硬化性材料を用い、ベース部品
を含みそれより下方に位置する結合形状を光硬化性樹脂
に対して選択的に光を照射して光硬化性樹脂を硬化させ
て第1結合体を形成する。そしてベース部品を第1結合
体の所定の位置に配置した後に、第1結合体の成形工程
と同様にして、ベース部品を含む第1結合体の上方に光
硬化性樹脂の硬化層を順次積層して第2結合体を形成す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−29848
号公報に開示されている方法によれば、第1結合体を光
造形法によって積層成形した後に、ベース部品の結合孔
を上記第1結合体の嵌合部に嵌合させてセツトし、この
後にその上に第2結合体を成形するようにしている。従
ってベース部品の位置決めと支持とが、第1結合体によ
って行なわれることになる。このことはベース部品と第
1結合体との相対的な関係がベース部品の位置決めおよ
び支持に耐えるものに限られる。すなわち光造形法によ
って成形される成形物の性状によっては、ベース部品の
位置決めや支持を第1結合体によって十分に行なうこと
ができない場合があり、これによってこの成形方法が適
用される範囲が限定される。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、各種の造形物に対して広く適用可能な
光造形法を適用したアウトサート成形による成形方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の一発明は、光造形
法によって造形物を別部材に結合された状態で成形する
ようにした成形方法において、前記造形物の前記別部材
に対して一方の側に形成される部分を成形するととも
に、前記別部材を位置決めする位置決め手段を光造形法
によって成形し、前記位置決め手段によって位置決めさ
れた状態で前記別部材をセットし、この後に前記造形物
の前記別部材に対して他方の側に形成される部分を前記
別部材上に成形することを特徴とする成形方法に関する
ものである。
【0006】また本願の別の発明は、光造形法によって
造形物を別部材に結合された状態で成形するようにした
成形方法において、前記造形物の前記別部材に対して一
方の側に形成される部分を成形するとともに、前記別部
材を支持する支持手段を光造形法によって成形し、前記
支持手段によって支持された状態で前記別部材をセット
し、この後に前記造形物の前記別部材に対して他方の側
に形成される部分を前記別部材上に成形することを特徴
とする成形方法に関するものである。
【0007】ここで上記2つの発明において、前記別部
材が金属板であってよい。また前記金属板に結合された
状態で複数の造形物を同時に成形するようにしてよい。
また前記位置決め手段また前記支持手段が前記造形物の
前記別部材に対して一方の側に形成される部分と並行し
て成形されてよい。
【0008】本願のさらに別の発明は、光造形法によっ
て造形物を別部材に結合された状態で成形するようにし
た成形方法において、前記造形物の前記別部材に対して
一方の側に形成される部分を前記別部材上に成形し、こ
の後に前記別部材を反転させて前記造形物の前記別部材
に対して他方の側に形成される部分を前記別部材上に成
形することを特徴とする成形方法に関するものである。
【0009】ここで前記別部材に対して前記造形物の一
方の側の部分と他方の側の部分とが前記別部材を挟着す
るようにして前記別部材に結合されていてよい。
【0010】本発明の好ましい態様は、光造形法を適用
した積層造形法によりアウトサート成形を実現するよう
にしたものであって、光造形による積層時に金属板等の
別部材を結合させ、これによって目的とする造形物を得
るようにしたものである。すなわち金属板等の別部材を
光造形による造形物と一体化させた光造形によるアウト
サート成形方法を提供するものである。ここで光造形法
あるいは積層造形法によって金属板等のアウトサート構
造物が積層方向に造形物中にサンドイッチ構造で結合さ
れるようになる。
【0011】上記金属板等の別部材と造形物との相対的
な位置決めは、別部材の基準穴や外形等を利用し、造形
物の成形時に同時に成形される位置決めピンによって位
置決めれされるようにしている。さらに別部材の支持
を、造形物の成形時に並行して形成される支持手段によ
って支持するようにしている。
【0012】ここで造形物の成形のために用いられる光
硬化性樹脂としては、例えば変形ポリウレタン、メタク
リレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレー
ト、感光性ポリイミド、アミノアルキド等であってよ
い。またこれらの光硬化性樹脂は1種類だけではなく、
2種類以上を混合して用いるようにしてもよい。
【0013】また造形物に結合される別部材としては、
鋼、銅、リン青銅、ステンレス等の金属板が好ましい
が、必ずしも金属板に限定されることなく、プラスチッ
ク、セラミック、紙等を用いることも可能になる。また
このような別部材は光造形の際に光造形用樹脂に対して
重合度等の変化を起さないために、金メッキ、あるいは
コーティングを予め施しておくことが好ましい。また光
造形によって成形される造形物の積層の各層の厚みは
0.01〜3mm程度の範囲内であってよい。
【0014】上記のような発明の態様によれば、金型を
用いることなくしかもアウトサート成形体を成形するこ
とができ、大幅なコストの低減と納期の短縮が図られる
ようになる。またこのような成形法は、制御プログラム
の変更によって形状の変更を行なうことができ、設計変
更が非常に容易になる。このことからトータルとしての
開発期間の短縮化が図られることになる。またここで用
いられるアウトサート成形の別部材としては、金属板に
限らず、紙、プラスチック、セラミック等の各種の材料
が広く適用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の一実施
の形態に係る光硬化性樹脂を用いた立体形状成形装置を
示すものであって、この装置はタンク10を備えてい
る。このタンク10内には光硬化性樹脂溶液11が注入
されるようになっている。またこのタンク10内にはス
テージ12が配されるようになっている。そしてこのス
テージ12上に硬化樹脂層13が形成され、これによっ
て成形体を得るようになっている。
【0016】ステージ13にはアーム14が取付けられ
るとともに、このアーム14が可動子15に結合される
ようになっている。そしてこの可動子15を貫通するよ
うに送りねじ16が配されるとともに、この送りねじ1
6がモータ23によって回転駆動されるようになってい
る。
【0017】上記可動子15は連結部材17を介して昇
降板18と連結されている。昇降板18の上方の限界位
置はリミットスイッチ20によって検出されるととも
に、下方の限界位置はリミットスイッチ21によって検
出されるようになっている。またステージ12の上面が
タンク10内の液面と対応するレベルにあることを検出
する原点検出スイッチ22が昇降板18に対向するよう
に設けられている。
【0018】次にこのタンク10内の光硬化性樹脂溶液
11の表面にレーザビームを照射するための装置につい
て説明する。この装置はレーザ管から成る光源26を備
えている。レーザ管26からの光はミラー27によって
反射されるようになっている。またミラー27の後方に
は音響光学変調器から成るシャッタ28が配されてい
る。そしてシャッタ28のさらに後方にはハーフミラー
29が配されている。
【0019】ハーフミラー29で反射されたビームは照
射ユニット30内のミラー31に導かれるようになって
いる。このミラー31の後方にはフォーカスレンズ32
と集光レンズ33とが配されている。これらのレンズ3
2、33はそれぞれアクチュエータ34、35によって
光軸方向に移動されるようになっている。またこの可動
ユニット30はX方向ガルバノミラー36とY方向ガル
バノミラー37とを備えている。これらのガルバノミラ
ー36、37はそれぞれスキャナ38、39によって制
御されるようになっている。
【0020】上記ハーフミラー29の上方にはビデオカ
メラ42が配されている。このビデオカメラ42はタン
ク10内の溶液11の液面で反射した光を検出するよう
になっている。またこの装置はコントローラ43を備え
ており、このコントローラ43によってモータ23、ス
キャナ38、39、アクチュエータ34、35およびシ
ャッタ28の制御を行なうようになっている。
【0021】以上のような構成において、レーザ管26
からのレーザビームはミラー27で反射され、シャッタ
28が開かれるとミラー29、31で反射され、レンズ
32、33を通り、ミラー36、37によってX方向お
よびY方向にそれぞれ振られてタンク10内の光硬化性
樹脂溶液11の液面上に焦点を結ぶように照射される。
【0022】タンク10は固定されているが、このタン
ク10内のステージ12はモータ23と送りねじ16と
によって上下に移動されるようになっている。そして成
形を開始する段階では、ステージ12の上面がタンク1
0の樹脂溶液11の液面と一致する状態とする。この状
態は原点検出スイッチ22によって検出される。そして
上述のレーザビームの照射によってステージ12上に硬
化樹脂層13が形成されると、この樹脂層13の形成に
応じて、ステージ12は送りねじ16およびモータ23
によって徐々に下方へ移動するようになっており、光硬
化性樹脂溶液11内に徐々に没するようになっている。
【0023】このように本実施の形態の立体形状成形装
置は、液状光硬化性樹脂溶液11の液面にビームを選択
的に照射することによって、硬化樹脂層12を形成し、
ステージ12をモータ23と送りねじ16とによって下
降させることによって、この硬化樹脂層の上に液状光硬
化性樹脂溶液を位置させるとともに、さらにビーム照射
を行なって硬化樹脂を積層するようにし、順次硬化樹脂
層を成形していくことにより、立体形状の造形物を成形
するようにしている。なおビームの選択的な照射は、シ
ャッタ28とX方向ガルバノミラー36を取付けている
スキャナ38とY方向ガルバノミラー37を取付けてい
るスキャナ39とをコントローラ43で制御することに
よって達成される。
【0024】またこの装置は、タンク10の樹脂溶液1
1の液面に照射されたビームの反射光をY方向ガルバノ
ミラー37、X方向ガルバノミラー36、レンズ33、
32、ミラー31でハーフミラー29に導くとともに、
このハーフミラー29を透過する反射光をビデオカメラ
42によって検出している。この検出に応じてアクチュ
エータ34、35を駆動してレンズ32、33をそれぞ
れ光軸方向に移動調整することによって、フォーカスサ
ーボを行なうようにしている。従って樹脂溶液11の液
面に常に正しくビームが焦点を結ぶようになり、スポッ
トサイズを常に小さく絞り、分解能を上げるとともに、
精細度が高まることになり、高品質の成形体13を得る
ことが可能になる。
【0025】なおここではガルバノミラー36、37を
用いてタンク10内の光硬化性樹脂溶液11の液面上に
おけるビームのスポットの位置を変更し、これによって
光造形を行なうようにしているが、必ずしもガルバノミ
ラー36、37を適用したものでなくても光造形を行な
うことが可能である。すなわち照射ユニット30から下
方に真直ぐにレーザ光を照射するようにし、タンク10
の光硬化性樹脂溶液11の液面と平行な平面において、
照射ユニット30をX軸方向およびY軸方向に移動させ
て照射位置を制御するようにしてもよい。あるいはまた
照射ユニット30によってレーザ光を真直ぐ下側に照射
させるとともに、タンク10を水平面上においてX軸方
向およびY軸方向に移動させてレーザ光のスポット位置
を相対的に変化させることにより光造形を行なうように
してもよい。
【0026】次にこのような光造形による積層造形法を
利用してアウトサート成形を行なう成形方法を順に説明
する。図3に示すように、ステージ12の上面が光硬化
性樹脂溶液11の液面よりも少し下になる状態におい
て、光造形を開始する。そしてこのときに、ステージ1
2上に図4に示すように、サポート47を介して造形物
の一方の側の部分48を成形する。さらにステージ12
上に位置決めピン49と支持ブロック50とをそれぞれ
光造形の方法によって成形する。すなわちここでは、光
造形の方法によって造形物の一方の側の部分48のみな
らず、位置決めピン49と支持ブロック50とを並行し
て成形する。
【0027】そしてこの後に図5に示すように、アウト
サート成形によって造形物に結合される金属板54を上
記支持ブロック50の上に載置する。このときに金属板
54に形成されている位置決め孔55を位置決めピン4
9に嵌合させ、これによって金属板54の面方向の位置
決めを行なう。なお金属板54にはそのほぼ中央部に連
結用開口56が形成されており、この開口56が造形物
の一方の側の部分48とほぼ対応するようにしている。
【0028】このように金属板54を支持ブロック50
上にセットしたならば、この状態において金属板54の
上面が光硬化性樹脂溶液11の液面と一致するようにス
テージ12の高さを調整する。このような状態において
再び光造形を開始する。そしてステージ12を徐々に下
降させることによって、金属板54上に造形物の他方の
側の部分57が成形される。このような成形物57は金
属板54の連結用開口56を介してその下側に位置する
一方の側の部分48と連結されることになる。従ってこ
のような方法により、金属板54を挟んでその両側に一
方の側の部分48と他方の側の部分57とが成形され、
これが互いに金属板54を挟着するようになる。すなわ
ち金属板54と光造形による成形体とのアウトサート成
形体が得られる。
【0029】図7および図8はこのような光造形の方法
によって共通の金属板54上に4つの成形体を一度に成
形したものであって、ここでは金属板54の下面に各成
形体に対応して位置決めピン49と支持ブロック50と
がそれぞれ成形されている。そしてこのような金属板5
4の両面にはそれぞれ造形物の一方の側の部分48と他
方の側の部分57とが成形され、これらが金属板54を
挟着するようにして互いに連結された構造になってい
る。
【0030】このように本実施の形態は、光造形法によ
る積層造形によってアウトサート部品の成形を実現させ
るようにしたものであって、積層成形時に同時に金属板
54のアウトサート成形体を光造形し、目的とする造形
物を得るようにしたものである。このような方法によっ
て、アウトサート成形品の大幅なコストダウンと納期の
短縮とを図るようにしたものである。
【0031】造形物48、57は図1および図2に示す
光造形機によって光造形される。ここでとくに第1段階
において、金属板54の位置決めと支持のために、ステ
ージ12上において一方の側の部分48を成形する際に
位置決めピン49と支持ブロック50とを成形し、この
時点で光造形を一端停止させる。なおこのときの積層の
ピッチは0.01〜0.7mmの範囲内で行なうことが
好ましい。
【0032】そして予めエッチングあるいはプレス加工
等によって成形された金属板54を位置決めピン49に
合わせることによって位置決めする。ここで位置決めピ
ン49による位置決めは、金属板54の外形基準として
もよく、あるいはまた穴基準で位置決めを行なうように
してもよい。そして金属板54をセットした後に再び光
造形を行なうことによって他方の側の部分57を成形す
る。なおここでは、位置決めピン49と金属板54との
間の段差が光造形機のスキージに影響しないようにしな
ければならない。
【0033】図9はこのような光造形の製造プロセスを
フローチャートによって示したものであって、ここでは
まず光造形による造形物のデータを作成し、このデータ
にさらにサポート47のためのデータを付加する。さら
に位置決めピン49のデータを作成し、支持ブロック5
0のデータを作成する。そしてデータの作成を終ったな
らばこれらのデータをスライスデータに変換する。
【0034】変換されたスライスデータを基にして光造
形を行なう。すなわちまず金属板54の下側の部分48
を光造形する。この後に金属板54等の別部材をセット
し、さらにステージの高さ調整を行なう。そしてこの後
に上側部分57を光造形する。そして上側部分57が完
全に成形された後に、造形品を取出す。そしてこの後に
サポート47を除去することにより、金属板54上にア
ウトサート成形法によって成形された造形物を得ること
が可能になる。
【0035】次に別の実施の形態を図10〜図14によ
って説明する。この実施の形態は始めから金属板54を
用いてその上に光造形によって成形を行なうとともに、
途中で金属板54を上下逆様に反転し、これによって金
属板54の両面にそれぞれ光造形によって造形物を成形
するものである。
【0036】まず図10に示すようにステージ12上に
金属板54を配置する。なおこのときステージ12に対
して金属板54は図外の位置決めピン等の位置決め手段
によって正しく面方向に位置決めされる。なおここでも
金属板54にはその所定の位置に予め連結用開口56が
形成されている。そして金属板54の上面が光硬化性樹
脂溶液11の液面とほぼ等しくした状態で光造形を開始
する。光造形の進行に伴ってステージ12を徐々に下降
させることによって、図11に示すように金属板54の
連結用開口56の上側の部分に造形物の一方の側の部分
48が光造形の方法によって成形される。
【0037】所定の寸法の一方の側の部分48が成形さ
れたならば、その段階で図12に示すように、一方の側
の部分48が結合された金属板54を上下逆様にひっく
り返す。そしてこのような金属板54を予め用意されて
いる支持台61を介してステージ12上に所定の高さに
保持する。なお支持台61を用いる代りに、造形物の一
方の側の部分48を成形する際に同時に支持台61を光
造形の方法によって成形することも可能である。
【0038】金属板54を逆様にしたならば、この金属
板54の上面が光硬化性樹脂溶液11の液面よりもやや
没する状態において、光造形を再開する。そしてステー
ジ12を徐々に下降させながら金属板54上に造形物の
他方の側の部分57を図13に示すように成形する。こ
こで成形された他方の側の部分57は金属板54の連結
用開口56を介して一方の側の部分48と結合されるよ
うになり、このために金属板54は光造形による造形物
48、57と結合されて挟着された状態になる。すなわ
ち金属板54上にアウトサート成形の方法によって光造
形による造形物48、57が成形されることになる。
【0039】図14はこのような光造形の方法をフロー
チャートによって示したものであって、まず造形物のデ
ータを作成する。そして金属板54に対して下側の部
分、すなわち一方の造形物48側の部分のデータを反転
させる。そしてこの後にスライスデータに変換する。こ
のような状態において光造形を開始する。
【0040】光造形の開始は、金属板54から成る別部
材をステージ12上にセットし、この金属板54上にま
ず下側部分48を光造形する。そしてこれにより一方の
側の部分48が成形された後に、一方の側の部分48が
結合されている金属板54を取外して支持台61をセッ
トし、この後に反転された金属板54をセットして光造
形を再開する。これによって金属板54上に上側の部分
を光造形する。この後に造形物を取出すことによって、
アウトサート成形によって金属板54上に形成された成
形体から成る造形物を得ることが可能になる。
【0041】
【発明の効果】本願の一発明は、光造形法によって造形
物を別部材に結合された状態で成形するようにした成形
方法において、造形物の別部材に対して一方の側に形成
される部分を成形するとともに、別部材を位置決めする
位置決め手段を光造形法によって成形し、位置決め手段
によって位置決めされた状態で別部材をセットし、この
後に造形物の別部材に対して他方の側に形成される部分
を別部材上に成形するようにしたものである。
【0042】従ってこのような成形方法によれば、別部
材が光造形法によって成形された位置決め手段によって
位置決めされることになり、このために正しく位置決め
された別部材上に光造形によって造形物を成形すること
が可能になる。
【0043】別の発明は、光造形法によって造形物を別
部材に結合された状態で成形するようにした成形方法に
おいて、造形物の別部材に対して一方の側に形成される
部分を成形するとともに、別部材を支持する支持手段を
光造形法によって成形し、支持手段によって支持された
状態で別部材をセットし、この後に造形物の別部材に対
して他方の側に形成される部分を別部材上に成形するよ
うにしたものである。
【0044】従ってこのような成形方法によれば、別部
材が光造形法によって成形された支持手段によって支持
された状態で造形物の成形が行なわれることになり、こ
のために別部材の支持が確実に行なわれることになる。
【0045】さらに別の発明は、光造形法によって造形
物を別部材に結合された状態で成形するようにした成形
方法において、造形物の別部材に対して一方の側に形成
される部分を別部材上に成形し、この後に別部材を反転
させて造形物の別部材に対して他方の側に形成される部
分を別部材上に成形するようにしたものである。
【0046】従ってこのような成形方法によれば、一方
の側に形成される部分を別部材上に成形した後に、この
別部材を反転させてさらに光造形を行なうことによっ
て、他方の側に形成される部分が別部材上に成形される
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光造形装置の要部斜視図である。
【図2】同要部縦断面図である。
【図3】光造形法によるアウトサート成形の方法を示す
要部縦断面図である。
【図4】光造形法によるアウトサート成形の方法を示す
要部縦断面図である。
【図5】光造形法によるアウトサート成形の方法を示す
要部縦断面図である。
【図6】光造形法によるアウトサート成形の方法を示す
要部縦断面図である。
【図7】アウトサート成形の方法によって成形された成
形物の平面図である。
【図8】同正面図である。
【図9】アウトサート成形の方法を順を追って説明する
フローチャートである。
【図10】別の実施の形態のアウトサート成形の方法を
示す要部縦断面図である。
【図11】別の実施の形態のアウトサート成形の方法を
示す要部縦断面図である。
【図12】別の実施の形態のアウトサート成形の方法を
示す要部縦断面図である。
【図13】別の実施の形態のアウトサート成形の方法を
示す要部縦断面図である。
【図14】同アウトサート成形の方法を順を追って説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
10‥‥タンク、11‥‥光硬化性樹脂溶液、12‥‥
ステージ、13‥‥硬化性樹脂層(成形体)、14‥‥
アーム、15‥‥可動子、16‥‥送りねじ、17‥‥
連結部材、18‥‥昇降板、19‥‥スケール、20‥
‥リミットスイッチ(上)、21‥‥リミットスイッチ
(下)、22‥‥原点検出スイッチ、23‥‥モータ、
26‥‥光源(レーザ管)、27‥‥ミラー、28‥‥
シャッタ(音響光学変換器)、29‥‥ハーフミラー,
30‥‥照射ユニット、31‥‥ミラー、32‥‥フォ
ーカスレンズ、33‥‥焦点レンズ、34、35‥‥ア
クチュエータ、36‥‥X方向カルバノミラー、37‥
‥Y方向ガルバノミラー、38、39‥‥スキャナ、4
2‥‥ビデオカメラ、43‥‥コントローラ、47‥‥
サポート、48‥‥造形物の一方の側の部分、49‥‥
位置決めピン、50‥‥支持ブロック、54‥‥金属
板、55‥‥位置決め孔、56‥‥連結用開口、57‥
‥造形物の他方の側の部分、61‥‥支持台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光造形法によって造形物を別部材に結合さ
    れた状態で成形するようにした成形方法において、 前記造形物の前記別部材に対して一方の側に形成される
    部分を成形するとともに、 前記別部材を位置決めする位置決め手段を光造形法によ
    って成形し、 前記位置決め手段によって位置決めされた状態で前記別
    部材をセットし、 この後に前記造形物の前記別部材に対して他方の側に形
    成される部分を前記別部材上に成形することを特徴とす
    る成形方法。
  2. 【請求項2】光造形法によって造形物を別部材に結合さ
    れた状態で成形するようにした成形方法において、 前記造形物の前記別部材に対して一方の側に形成される
    部分を成形するとともに、 前記別部材を支持する支持手段を光造形法によって成形
    し、 前記支持手段によって支持された状態で前記別部材をセ
    ットし、 この後に前記造形物の前記別部材に対して他方の側に形
    成される部分を前記別部材上に成形することを特徴とす
    る成形方法。
  3. 【請求項3】前記別部材が金属板であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の成形方法。
  4. 【請求項4】前記金属板に結合された状態で複数の造形
    物を同時に成形することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の成形方法。
  5. 【請求項5】前記位置決め手段が前記造形物の前記別部
    材に対して一方の側に形成される部分と並行して成形さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の成形方法。
  6. 【請求項6】前記支持手段が前記造形物の前記別部材に
    対して一方の側に形成される部分と並行して成形される
    ことを特徴とする請求項2に記載の成形方法。
  7. 【請求項7】光造形法によって造形物を別部材に結合さ
    れた状態で成形するようにした成形方法において、 前記造形物の前記別部材に対して一方の側に形成される
    部分を前記別部材上に成形し、 この後に前記別部材を反転させて前記造形物の前記別部
    材に対して他方の側に形成される部分を前記別部材上に
    成形することを特徴とする成形方法。
  8. 【請求項8】前記別部材に対して前記造形物の一方の側
    の部分と他方の側の部分とが前記別部材を挟着するよう
    にして前記別部材に結合されていることを特徴とする請
    求項6に記載の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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