JP2000091759A - 圧力緩衝機構を備えた電気機器 - Google Patents

圧力緩衝機構を備えた電気機器

Info

Publication number
JP2000091759A
JP2000091759A JP10261852A JP26185298A JP2000091759A JP 2000091759 A JP2000091759 A JP 2000091759A JP 10261852 A JP10261852 A JP 10261852A JP 26185298 A JP26185298 A JP 26185298A JP 2000091759 A JP2000091759 A JP 2000091759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
pressure buffer
volume
pressure
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10261852A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Takaai
和夫 高相
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP10261852A priority Critical patent/JP2000091759A/ja
Publication of JP2000091759A publication Critical patent/JP2000091759A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体の内外に大きな圧力差が発生することを
防止する。 【解決手段】 筐体1の呼吸穴3を覆うように弾性体4
1と剛性体42とからなる圧力緩衝機構を貼付ける。こ
れにより、筐体1の内部と連通する圧力緩衝室43が形
成される。また、弾性体41には、筐体1の内部から分
離されている気泡44が形成されており、この気泡44
の内部には空気が存在しており、温度及び圧力によって
容積変化可能になっている。これにより、気泡44の内
部の空気の体積が増大すると圧力緩衝室43の容積が増
大し、気泡44の内部の空気の体積が減少すると圧力緩
衝室43の容積が減少するようにできる。このように、
気泡44の内部の空気の自らの体積変化によって圧力緩
衝室43の容積を変化させるのに必要とされる力を発生
させられるため、圧力緩衝室43と連通する筐体1の内
部の圧力と外気圧との圧力差をなくせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気と筐体内の圧
力との圧力差を緩衝する圧力緩衝機構を備えた電気機器
に関し、特に外気温や外気圧が大きく変化するような厳
しい環境下で使用される車載用ハードディスクに適用し
て好適である。
【0002】
【従来の技術】近年、ナビゲーションシステム等の車載
情報通信機器のデータ処理量増大に伴い、コンパクトで
あり、かつデータの高速アクセスが可能な記憶媒体とし
てハードディスクが有望視されている。図9に、従来よ
り使用されているハードディスクの斜視図を示す。ま
た、図10に、図9のA−A矢視断面図を示す。
【0003】ハードディスクは、データを記録するディ
スク12やディスク12を回転させるモータ13、ディ
スク12にデータを読み書きするヘッド14等を筐体内
に収容して構成されている。そして、ハードディスクを
航空機で輸送する場合の気圧変化や、ハードディスクを
使用する時の温度変化が発生しても筐体1の内部の圧力
と外気圧とが等しくなるように、筐体1には呼吸穴3が
設けられている。
【0004】さらに、この呼吸穴3を通じてハードディ
スク内に塵埃が入り混むのを防止すべく、筐体の内壁に
は呼吸穴3を覆うフィルタ32が備えられている。ま
た、フィルタ32によって塵埃は除去されるが、水蒸気
はフィルタ32を通過するため、筐体内の湿度を適正に
調節するべく、フィルタ32の近傍には乾燥剤33が備
えられている。
【0005】しかしながら、車載情報通信機器等のよう
に、高温高湿という厳しい環境下で長時間ハードディス
クを使用した場合、呼吸穴3から流入、拡散する水蒸気
が乾燥剤の限界を超えてしまい、筐体1の内部の湿度が
上昇するという問題がある。この状態でハードディスク
に温度変化が生じると、ディスク表面やヘッドに結露が
生じ、動作時の破損やアクセス不良を発生させる。
【0006】この問題を解決する方法が、例えば、特開
平5−74129号公報に開示されている。この公報に
示す方法によると、筐体内外の圧力差によって変形する
と共に内部容積が変化するベローズをハードディスクの
筐体の一部又は呼吸穴に取り付け、このベローズの容積
変化によって圧力補償機能を維持しつつ、塵埃や水蒸気
に対する耐環境性能の強化が図れるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変形し
たベローズを元に戻そうとする力が作用するため、筐体
の内外で圧力差が生じる。このため、温度変化の大きな
環境下で使用する場合、例えば極めて低温な寒冷地から
極めて高温な酷暑地まで使用されるような広い温度範囲
で使用される場合には、上記圧力差が過大なものとな
り、筐体を密閉するパッキン等のシール部分から塵埃や
水蒸気が流入してしまうという問題がある。
【0008】本発明は上記問題に鑑みて成され、筐体の
内外に大きな圧力差が発生することを防止し、厳しい環
境下で使用させたとしても筐体内部に塵埃や水蒸気が流
入されない電気機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、筐体(1)の内部と連通する圧力緩衝室
(43、53、63、73、83、93)と、筐体内部
から分離されていると共にその内部に温度及び圧力によ
って体積変化可能な気体が備えられた密閉室(44、5
4、64、74、84、94)とを形成し、密閉室内の
気体の体積が増大すると圧力緩衝室の容積が増大し、密
閉室内の気体の体積が減少すると圧力緩衝室の容積が減
少するようになっている圧力緩衝機構(41、42、5
1、52、61、62、71、72、81、82、9
1、92)を備えていることを特徴としている。
【0010】このように、筐体から分離された密閉室を
形成することにより、この密閉室内の気体の容積変化に
よって圧力緩衝室の容積を変化させるのに必要とされる
力を発生させることができるため、圧力緩衝室と連通す
る筐体の内部の圧力と外気圧との圧力差をなくすことが
できる。また、密閉室内の気体は、温度及び圧力変化に
よって体積を変化させるため、外気温や外気圧に応じて
圧力緩衝室の容積を変化させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明においては、筐体内
部と連通する圧力緩衝室と、筐体内部から分離されてい
ると共にその内部に温度及び圧力によって体積変化可能
な気体が備えられた密閉室とを形成する圧力緩衝機構を
備え、筐体内部及び圧力緩衝室と、筐体外部とは気密性
を保たれて遮断されており、密閉室内の気体の体積変化
に応じて、圧力緩衝室内の容積を変化させるようになっ
ていることを特徴としており、請求項1と同様の効果が
得られる。
【0012】なお、圧力緩衝機構は、請求項3に示すよ
うに、筐体の外部に固定されるようにでき、筐体に備え
られた連通孔(3)を通じて圧力緩衝室と筐体の内部と
が連通するように構成することができる。請求項4に記
載の発明においては、密閉室を形成する壁面の一部は、
筐体で構成されていることを特徴としている。
【0013】このように、密閉室を形成する壁面の一部
を筐体で構成することにより、密閉室内の気体が直接筐
体に触れて体積変化するようにできる。このため、圧力
緩衝作用の応答性を向上さるせることができる。請求項
5に記載の発明においては、圧力緩衝機構は、密閉室の
壁面を形成する伸縮可能な伸縮部材(41、51、6
1、71、81、91)を有しており、密閉室内の気体
の体積変化を伸縮部材の伸縮に置換するようになってい
ることを特徴としている。
【0014】このように、密閉室内の気体の体積変化を
伸縮部材の伸縮に置換することによって、圧力緩衝室の
容積を変化させることができる。例えば請求項11に示
すように、弾性体に気泡(44)を備えることによって
密閉室を形成することができ、この気泡内の気体の体積
変化によって、圧力緩衝室の容積を変化させることがで
きる。
【0015】請求項6に記載の発明においては、伸縮部
材の伸縮する部分を密閉室の外壁の一部に限定している
ことを特徴としている。このように、伸縮部材の伸縮す
る部分を密閉室の外壁の一部に限定することにより、密
閉室の体積変化がその部分に集中し、密閉室内の気体の
体積変化に対する伸縮量を大きくすることができるた
め、密閉室内の気体の少ない体積変化で圧力緩衝室の容
積を大きく変化させることができる。例えば、請求項1
2に示すように、弾性体が構成する囲い部の側面(51
a)をジャバラ状にすることにより、ジャバラ状とされ
た側面が主に変位するようにでき、伸縮方向を一方向に
することができる。また、請求項13に示すように、弾
性体の上面(61b)を薄肉形成すると共に、囲い部の
側壁を厚肉形成したドラム形状の壁面によって密閉室を
構成すれば、薄肉形成された上面が主に変位するように
でき、伸縮方向を一方向にすることができる。
【0016】請求項7に記載の発明においては、密閉室
を形成する壁面の一部は、伸縮部材よりも熱伝導性の高
い材質で構成されていることを特徴としている。このよ
うに、密閉室を形成する壁面の一部を伸縮部材よりも熱
伝導性の高い材質で構成することにより、密閉室内の気
体の温度変化が速やかに行われるようにできる。
【0017】請求項8に記載の発明においては、圧力緩
衝機構は、伸縮部材と共に密閉室若しくは圧力緩衝室の
壁面を構成する剛性体(42、52、62、72、8
2、92)を備えていることを特徴としている。このよ
うに、圧力緩衝機構を伸縮部材と剛性体によって構成し
てもよい。さらに、請求項9に示すように、剛性体に設
けられた凹部によって、圧力緩衝室の容積を設定するこ
とができる。
【0018】なお、圧力緩衝室と密閉室は、請求項14
に示すように、弾性体に備えられた仕切壁によって分離
することができる。例えば、請求項15に示すように、
弾性体が固定される筐体の壁面に対して略平行な壁面
(712、714、715、812、814、815)
を仕切壁とすることができる。請求項16に記載の発明
においては、弾性体は、密閉室における気体の体積変化
によって支点を中心として変位可能となっており、仕切
壁によって圧力緩衝室が密閉室よりも支点から離れた位
置になるように仕切られて、気体の体積変化よりも大き
な容積変化を生じるようになっていることを特徴として
いる。
【0019】このように、圧力緩衝室が密閉室よりも支
点から離れた位置になるようにすることで、支点を中心
として変位するように構成された弾性体は、てこの原理
によって密閉室における気体の少ない体積変化により、
圧力緩衝室の容積を大きく変化させることができる。請
求項17に記載の発明においては、筐体内部と連通する
圧力緩衝室を形成すると共に、筐体内部から分離されて
いると共に温度及び圧力によって体積変化可能な伸縮部
材を備えてなり、伸縮部材の体積が増大すると圧力緩衝
室の容積が増大し、伸縮部材の体積が減少すると圧力緩
衝室の容積が減少するようになっている圧力緩衝機構
(41、42、51、52、61、62、71、72、
81、82、91、92)を備えていることを特徴とし
ている。
【0020】このように、温度及び圧力によって伸縮部
材が自ら体積変化し、圧力緩衝室の容積を変化させられ
るようにすれば、請求項1と同様の効果を得ることがで
きる。なお、請求項1乃至17に記載の電気機器とし
て、請求項18に示すように、読み書き可能なディスク
(12)と、該ディスクへの読み書き動作を行う磁気ヘ
ッド(14)とを含んでなるハードディスクに適用する
ことができる。
【0021】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1に、筐体1の一面に圧力緩衝機構
を備えたハードディスクの斜視図を示す。また、図2
に、図1の一部を展開した図を示す。以下、これらの図
に基づいてハードディスクの構成について説明する。
【0023】ハードディスクは、図9に示した従来と同
様の構成であり、筐体の一部を成す下ケース11を枠体
として、その内部にデータを記録するディスク12、デ
ィスク12を回転させるモータ13、ディスク12にデ
ータを読み書きするヘッド14、ヘッド14の位置を調
整する駆動装置15を収容すると共に、シール16を介
して下ケース11に上カバー17を貼付け、さらに下ケ
ース11と上カバー17の四角をネジ締め固定すること
によって形成されている。
【0024】なお、モータ13は、ガラスエポキシ製の
プリント基板2に接続されており、下ケース11に形成
された開口部を通じて下ケース11の内部に収容される
ようになっている。このハードディスクは、縦方向の長
さL1が100mm、横方向の長さS1が70mm、厚
みH1が10mmの略直方体形状で構成されている。
【0025】そして、上カバー11のうち、ディスク1
2、モータ13、ヘッド14、駆動装置15が配置され
ていない領域に筐体1の内外を連通する呼吸穴(連通
孔)3が形成されている。図3に圧力緩衝機構の断面構
成を示し、この図に基づいて圧力緩衝機構の詳細を説明
する。
【0026】圧力緩衝機構は、図1に示すように、縦方
向の長さL2が50mm程度、横方向の長さS2が70
mm程度、厚みH2が4mm程度の略直方体形状で構成
されており、呼吸穴3を覆うように、ハードディスクの
外側に貼付けられている。そして、図3に示すように、
圧力緩衝機構は、呼吸穴3を囲うように形成された側面
が四角形をした枠状の弾性体41で構成されており、上
面が凹部の形成された一枚の板からなる剛性体42で構
成されている。そして、圧力緩衝機構によって圧力緩衝
室43が形成されており、この圧力緩衝室43が呼吸穴
3を通じて筐体1の内部と連通するようになっている。
【0027】弾性体41は、内部に多数の独立した(筐
体1の内部と連通していない)気泡44が均一に存在す
るように、ゴムを成形して形成されている。また、剛性
体42は、薄い板金を凹形状にプレスして形成されてい
る。そして、弾性体41と筐体1の間、及び弾性体41
と剛性体42の間が粘着剤にて気密性が確保されるよう
に貼付けられている。このように、圧力緩衝機構にて、
筐体1の内側に備えられた各構成要素が外気に触れない
ようになっている。
【0028】なお、剛性体42のうち、弾性体41と接
着されない領域が凹部となっているが、この凹部にて圧
力緩衝室43の初期容積(製造時における容積)を調整
できるようにしている。このような圧力緩衝機構を備え
たハードディスクの作用について説明する。まず、圧力
緩衝機構によって筐体1の内部に外気が入り込まないよ
うになっていることから、呼吸穴3を通じて筐体内に塵
埃や水蒸気が入り込まないようにできる。
【0029】一方、圧力緩衝機構によって形成される圧
力緩衝室43は、上述したように、筐体1の呼吸穴3と
連通しており、気泡44は弾性体41の中において気密
状態で存在している。このため、外気の圧力変化や温度
変化が生じると、気泡44は内部空気の体積変化によっ
て自ら膨張、収縮し、気泡44の膨張・収縮によって圧
力緩衝室43は自ら容積を膨張、収縮する。このとき、
圧力緩衝室43の膨張・収縮量は、剛性体42の凹部の
大きさによって適宜設定可能となっているため、外気の
圧力変化や温度変化に対する圧力緩衝室43の容積の変
化量が、筐体1の内部における空気の体積変化量と一致
するようにしておくことにより、外気と筐体1の内部と
の圧力差をなくす、若しくは無視できる程度に小さくす
ることができる。
【0030】なお、気泡44の容積変化により、弾性体
41は紙面縦方向のみならず紙面横方向へも変位する
が、紙面縦方向への変位による圧力緩衝室43の容積変
化が紙面横方向への変位による容積変化よりも十分に大
きいため、紙面横方向への変位による圧力緩衝室43の
容積変化は無視できる程度である。ここで、上記したよ
うに圧力緩衝室が気圧変化及び温度変化に対して、自ら
その容積を変化させる圧力緩衝機構の原理を説明する。
【0031】圧力緩衝機構は、弾性体41内に気泡44
が設けられている。この気泡44は内部に気体があるた
め、気体の状態方程式(数式1)に基づき、圧力変化及
び温度変化に対して体積変化を生じる。
【0032】
【数1】PV=RT 但し、Pは圧力[Pa]、Vは比体積[m3 /kg]、
Rはガス定数[J/kg・K]、Tは絶対温度[K]で
ある。このため、弾性体41の形状や気泡44の量に応
じて弾性体41の変位量を変化させ、圧力緩衝室の容積
変化量を規定する。
【0033】そして、外気が気圧低下(Pが低下)又は
温度上昇(Tが増大)した場合には、気泡44の中の空
気が膨張(体積増加)して弾性体41を変位させ、圧力
緩衝室の容積を増加させる。また、気圧上昇(Pが増
大)又は温度低下(Tが低下)した場合には、気泡44
の空気が収縮(体積減少)して弾性体41を変位させ、
圧力緩衝室43の容積を減少させる。このとき、気泡4
4の体積変化に基づく圧力緩衝室43の容積の変化量
が、筐体1の内部における空気の体積変化量と一致する
ようにしておくことにより、外気と筐体1の内部との圧
力差をなくすことができるため、筐体1を密閉するパッ
キン等のシール部分から塵埃や水蒸気が流入することを
防止できる。
【0034】このように、外気温や外気圧によって容積
変化する気泡44の変位に基づいて圧力緩衝室43を容
積変化させ、この圧力緩衝室43の容積変化によって筐
体1の内部と外気との圧力差をなくすことができるた
め、車載時に想定される高温高湿環境下及び広い温度範
囲においてハードディスクを使用しても十分な耐環境性
能を得ることができる。
【0035】(第2実施形態)図4に本実施形態におけ
るハードディスクの断面構成を示し、この図に基づいて
ハードディスクの構成を説明する。ただし、本実施形態
は、第1実施形態の圧力緩衝機構を変更したものである
ため、圧力緩衝機構についてのみ説明を行い、その他の
構成については省略する。
【0036】本実施形態における圧力緩衝機構は、呼吸
穴3を囲うように形成された側面が四角形をした枠状の
弾性体51で構成されており、上面が凹部の形成された
一枚の板からなる剛性体52で構成されている。そし
て、圧力緩衝機構によって圧力緩衝室53が形成されて
いる。この圧力緩衝室53は、呼吸穴3を通じて筐体1
の外部と連通している。
【0037】弾性体51は、ゴムを成形して形成されて
いる。この弾性体51は、筐体1の内部と連通していな
い密閉室54を備えており、この密閉室54の内部には
空気が介在している。そして、弾性体51は、その側壁
51aが上下に伸縮可能なジャバラ状に成形されてい
る。また、剛性体52は、薄い板金を凹形状にプレスし
て形成されている。そして、弾性体51と筐体1の間、
及び弾性体51と剛性体52の間が粘着剤にて気密性が
確保されるように貼付けられている。
【0038】このように構成される圧力緩衝機構は、密
閉室54の中の空気の膨張・収縮によって自ら容積を膨
張・収縮させ、筐体1の内部と外気との圧力差をなくす
ように作用する。このとき、上述したように弾性体51
の側壁51aがジャバラ状となっているため、密閉室5
4の中の空気の膨張・収縮によって側壁51aのみが変
位し、一方向に伸縮するようにできる。つまり、圧力緩
衝室53の容積が膨張・収縮する方向へ弾性体51を大
きく変位させるようにできるため、効果的に圧力緩衝室
53を容積変化させることができる。
【0039】このように、弾性体51の側壁51aをジ
ャバラ状にして、密閉室54の中の空気の膨張・収縮に
よって主に側壁51aの部分が伸縮するようにするこ
と、つまり圧力緩衝室53を容積変化させる方向におい
て密閉室54の容積変化を弾性体51の変位に変換する
ことによって、効果的に圧力緩衝室53を容積変化させ
ることができ、圧力緩衝作用を向上させることができ
る。
【0040】(第3実施形態)図5に本実施形態におけ
るハードディスクの断面構成を示し、この図に基づいて
ハードディスクの構成を説明する。ただし、本実施形態
は、第1実施形態の圧力緩衝機構を変更したものである
ため、圧力緩衝機構についてのみ説明を行い、その他の
構成については省略する。
【0041】本実施形態における圧力緩衝機構は、呼吸
穴3を囲うように形成された側面が弾性体61、上面が
剛性体62で構成されている。そして、圧力緩衝機構に
よって圧力緩衝室63が形成されている。この圧力緩衝
室63は、呼吸穴3を通じて筐体1の外部と連通してい
る。弾性体61は、筐体1に取り付けられる側が開口し
た形状をしており、ゴムを成形して形成されている。そ
して、弾性体61を筐体1に配置したときに、弾性体6
1と筐体1によって、内部に空気が介在する密閉室64
が形成されるようになっている。この密閉室64は、筐
体1の内部と連通しないように構成されている。
【0042】また、弾性体61は、その上面のうち剛性
体62と接触する部分が凸部61aになっていると共
に、凸部61aの周囲部61bが薄肉形成されていて変
位可能な構成となっている。つまり、上面が伸縮可能な
ドラム状に成形されている。また、剛性体62は、薄い
板金を凹形状にプレスして形成されている。そして、弾
性体61と筐体1の間、及び弾性体61と剛性体62の
間が粘着剤にて気密性が確保されるように貼付けられて
いる。
【0043】このように構成される圧力緩衝機構は、密
閉室64の中の空気の膨張・収縮によって自ら容積を膨
張・収縮させ、筐体1の内部と外気との圧力差をなくす
ように作用する。このとき、第2実施形態と同様に、本
実施形態においても、上述したように弾性体61の上面
における凸部61aの周囲部61bが変位可能な構成と
なっているため、密閉室64の中の空気の膨張・収縮に
よって周囲部61aが主に変位するようにできる。これ
により、第2実施形態と同様に圧力緩衝作用を向上させ
ることができる。
【0044】さらに、本実施形態においては、密閉室6
4を形成する壁面の一部を熱伝導性の良い筐体1(金属
製の上カバー17)で構成しているため、筐体1の温度
変化に対して密閉室64の空気の体積変化が速やかに行
われるようにできる。 (第4実施形態)図6に本実施形態におけるハードディ
スクの断面構成を示し、この図に基づいてハードディス
クの構成を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施
形態の圧力緩衝機構を変更したものであるため、圧力緩
衝機構についてのみ説明を行い、その他の構成について
は省略する。
【0045】本実施形態における圧力緩衝機構は、側面
が弾性体71、上面が剛性体72で構成されている。そ
して、弾性体71及び筐体1によって圧力緩衝室73が
形成されており、弾性体71及び剛性体72によって密
閉室74が形成されている。これらのうち、圧力緩衝室
73は呼吸穴3を通じて筐体1の内部と連通しており、
密閉室74は筐体1の内部と連通していない構成となっ
ている。なお、密閉室74の内部には空気が介在してい
る。
【0046】弾性体71は、変形しにくいように厚肉形
成された厚肉部711、712、713と、変形し易い
ように薄肉形成された波形状の薄肉部714、715と
を備えており、これら厚肉部711〜713と薄肉部7
14、715とが切れ目なくつながった構成となってい
る。具体的には、圧力緩衝機構は、呼吸穴3を囲うよう
に形成された略四角形の枠状の厚肉部711の中央に厚
肉部713が配置されていると共に、中央が開口した四
角形の断面コの字状の厚肉部712が厚肉部711と厚
肉部713との間を埋めるように配置され、これら厚肉
部711、712、713が薄肉部714、715で連
結された形状となっている。
【0047】また、剛性体72は、薄い板金を四角形状
に打ち抜くことで形成されている。そして、厚肉部71
1、713と筐体1の間、及び厚肉部712と剛性体7
2の間が粘着剤にて気密性が確保されるように貼付けら
れている。このように構成された圧力緩衝機構では、温
度上昇等によって密閉室74の内部の空気が膨張する
と、剛性体72と厚肉部713との間を広げる方向に薄
肉部715を変形させる。このとき、厚肉部713が筐
体1に固定されているため、厚肉部712及び剛性体7
2が相対的に密閉室74ごと図中矢印X方向に変位し、
圧力緩衝室73の容積を増加させる。逆に、温度下降等
によって密閉室74の内部の空気が収縮すると、剛性体
72と厚肉部713との間を狭める方向に薄肉部715
を変形させる。そして、厚肉部712及び剛性体72が
相対的に密閉室74ごと図中矢印Y方向に変位し、圧力
緩衝室73の容積を減少させる。
【0048】このように、本実施形態における圧力緩衝
機構によると、密閉室74の内部の空気の膨張・収縮に
よって薄肉部714、715が主に変形するようにでき
るため、空気の少量の体積変化によって圧力緩衝室73
の容積変化を大きくでき、圧力緩衝作用を向上させるこ
とができる。なお、このような場合、密閉室74を小さ
く設計できるため、圧力緩衝機構の小型化を図ることも
可能である。
【0049】さらに、密閉室74の一部を熱伝導性の良
い剛性体72で形成しているため、外気温に対して密閉
室74の空気の体積変化が速やかに行われるようにでき
るという、圧力緩衝作用の応答性向上の効果も得られ
る。 (第5実施形態)図7に本実施形態におけるハードディ
スクの断面構成を示し、この図に基づいてハードディス
クの構成を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施
形態の圧力緩衝機構を変更したものであるため、圧力緩
衝機構についてのみ説明を行い、その他の構成について
は省略する。
【0050】本実施形態における圧力緩衝機構は、側面
が弾性体81、上面が剛性体82で構成されている。そ
して、弾性体81及び剛性体82によって圧力緩衝室8
3が形成されており、弾性体81及び筐体1によって密
閉室84が形成されている。これらのうち、圧力緩衝室
83は呼吸穴3を通じて筐体1の内部と連通しており、
密閉室84は筐体1の内部と連通していない構成となっ
ている。なお、密閉室84の内部には空気が介在してい
る。
【0051】弾性体81は、変形しにくいように厚肉形
成された厚肉部811、812、813と、変形し易い
ように薄肉形成された波形状の薄肉部814、815と
を備えており、これら厚肉部811〜813と薄肉部8
14、815とが切れ目なくつながった構成となってい
る。具体的には、圧力緩衝機構は、呼吸穴3を囲うよう
に形成された略四角形の枠状の厚肉部811の中央に厚
肉部813が配置されていると共に、中央が開口した四
角形の断面コの字状の厚肉部812が厚肉部811と厚
肉部813との間を埋めるように配置され、これら厚肉
部811、812、813が薄肉部814、815で連
結された形状となっている。
【0052】また、剛性体82は、薄い板金を四角形状
に打ち抜くことで形成されている。そして、厚肉部81
2と筐体1の間、及び厚肉部811、813と剛性体8
2の間が粘着剤にて気密性が確保されるように貼付けら
れている。なお、厚肉部812には、呼吸穴3と連通す
る通路812aが備えられており、この通路812aを
通じて圧力緩衝室83と筐体1の内部とが連通してい
る。
【0053】このように構成された圧力緩衝機構では、
温度上昇等によって密閉室84の内部の空気が膨張する
と、筐体1と厚肉部813との間を広げる方向に薄肉部
815を変形させる。このとき、厚肉部813が剛性体
82に固定されているため、厚肉部813及び剛性体8
2が相対的に圧力緩衝室83ごと図中矢印X方向に変位
し、圧力緩衝室83の容積を増加させる。逆に、温度下
降等によって密閉室84の内部の空気が収縮すると、筐
体1と厚肉部813との間を狭める方向に薄肉部815
を変形させる。そして、厚肉部813及び剛性体82が
相対的に圧力緩衝室83ごと図中矢印Y方向に変位し、
圧力緩衝室83の容積を減少させる。
【0054】このため、密閉室84の内部の空気の体積
変化によって薄肉部814、815が主に変形するよう
にできるという圧力緩衝作用の向上を図れる。また、密
閉室84の壁面の一部が筐体1で構成されているため、
筐体1の温度に対して密閉室84の空気の体積変化が速
やかに行われるようにできるという、圧力緩衝作用の応
答性向上の効果が得られる。
【0055】(第6実施形態)図8に本実施形態におけ
るハードディスクの断面構成を示し、この図に基づいて
ハードディスクの構成を説明する。ただし、本実施形態
は、第1実施形態の圧力緩衝機構を変更したものである
ため、圧力緩衝機構についてのみ説明を行い、その他の
構成については省略する。
【0056】本実施形態における圧力緩衝機構は、側面
が弾性体91、上面が剛性体92で構成されている。そ
して、弾性体91及び筐体1によって圧力緩衝室93が
形成されており、弾性体91及び筐体1によって密閉室
94が形成されている。これらのうち、圧力緩衝室93
は呼吸穴3を通じて筐体1の内部と連通しており、密閉
室94は筐体1の内部と連通していない構成となってい
る。なお、密閉室94の内部には空気が介在している。
【0057】弾性体91は、変形しにくいように厚肉形
成された厚肉部911、912、913と、局所的に薄
肉化された支点部913と、変形し易いように薄肉形成
された波形状の薄肉部914、915とを備えており、
これら厚肉部911、912と支点部913と薄肉部9
14、915とが切れ目なくつながった構成となってい
る。また、厚肉部911と厚肉部913との接続部は局
所的に応力がかかりやすくなっている。
【0058】具体的には、薄肉部915と厚肉部911
によって、上面が変形し易く、かつ側壁が変形しにくい
ドラム形状を構成しており、これら薄肉部915及び厚
肉部911と筐体1によって密閉室94が形成されてい
る。そして、支点に対してドラムよりも遠い側におい
て、厚肉部911、912及び薄肉部914によって圧
力緩衝室93が形成された構成となっている。なお、薄
肉部915は部分的に厚肉形成された凸部915aを備
えており、この部分が剛性体92に固定されている。
【0059】また、剛性体92は、薄い板金を四角形状
に打ち抜くことで形成されている。そして、厚肉部91
2、913及び凸部915aと剛性体92の間、及び厚
肉部911と筐体1の間が粘着剤にて気密性が確保され
るように貼付けられている。このように構成された圧力
緩衝機構では、外気温上昇や外気圧低下によって密閉室
94の内部の空気が膨張すると、凸部915aが図中矢
印X方向に移動するように薄肉部915を変形させる。
このとき、厚肉部911と厚肉部913の接続部に応力
がかかり、この接続部を支点として剛性体92が持ち上
げられ、圧力緩衝室93の容積が増加する。一方、外気
温下降や外気圧上昇によって密閉室94の内部の空気が
収縮すると、凸部915aが図中矢印Y方向に移動する
ように薄肉部915を変形させ、圧力緩衝室93の容積
が減少する。
【0060】このように、弾性体91の一部を支点とし
たてこの原理を用いて圧力緩衝室93の容積を変化させ
ることによって、密閉室94の内部の空気の体積変化が
少なくても、圧力緩衝室93の容積変化を大きくするこ
とができる。これにより、さらなる圧力緩衝作用の向上
を図ることができる。さらに、密閉室94の壁面の一部
が筐体1で構成されているため、筐体1の温度に対して
密閉室94の空気の体積変化が速やかに行われるように
できるという、圧力緩衝作用の応答性向上の効果が得ら
れる。
【0061】(他の実施形態)上記実施形態では、従来
のハードディスクに圧力緩衝機構を後付けする場合を例
に挙げたが、これらの実施形態に示されるように、パソ
コン等で大量に使用されるハードディスクを使用するこ
とができるため、低コストで圧力緩衝機構を備えたハー
ドディスクを製造できる。
【0062】また、上記実施形態では、従来のハードデ
ィスクに圧力緩衝機構を後付けする場合を例に挙げた
が、ハードディスクの形状を変え、圧力緩衝機構を配置
する場所を凹ませることによって圧力緩衝機構が突出し
ないようにできる。また、上記実施形態では呼吸穴3に
圧力緩衝機構が取り付けられるようにしているが、圧力
緩衝室がハードディスクの筐体1の一部を成す場合も同
様の効果を得ることができる。なお、この場合、呼吸穴
3やフィルタ及び乾燥剤が不要にできるという効果が得
られるが、圧力緩衝機構もクリーンルーム内で取り付け
る必要がある。
【0063】さらに、上記実施形態では、圧力緩衝機構
を略直方体で構成しているが、このような形状以外のも
のでもよい。また、気泡44や密閉室54、64、7
4、84、94内に空気を収容するようにしているが、
空気以外の気体でもよい。また、上記実施形態では、圧
力緩衝機構を筐体1の外側に取り付けた例を示したが、
内側に設けるようにしてもよい。
【0064】なお、このような圧力緩衝機構は、圧力補
償を行うための呼吸が必要とされ、かつ塵埃や水蒸気を
嫌う精密機器、つまり筐体内部に電気部品を収容して構
成されるもの全てに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における圧力緩衝機構を備
えたハードディスクの斜視図である。
【図2】図1に示す圧力緩衝機構を備えたハードディス
クの一部を展開した図である。
【図3】図1に示す圧力緩衝機構の近傍を拡大した断面
図である。
【図4】第2実施形態における圧力緩衝機構の断面図で
ある。
【図5】第3実施形態における圧力緩衝機構の断面図で
ある。
【図6】第4実施形態における圧力緩衝機構の断面図で
ある。
【図7】第5実施形態における圧力緩衝機構の断面図で
ある。
【図8】第6実施形態における圧力緩衝機構の断面図で
ある。
【図9】従来のハードディスクの斜視図である。
【図10】図9に示すハードディスクのA−A矢視断面
図である。
【符号の説明】
1…筐体、2…プリント基板、3…呼吸穴、41、5
1、61、71、81、91…弾性体、42、52、6
2、72、82、92…剛性体、43、53、63、7
3、83、93…圧力緩衝室、44…気泡、54、6
4、74、84、94…密閉室。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品(12、13、14)と、 前記電気部品を収容する筐体(1)と、 前記筐体内部と連通する圧力緩衝室(43、53、6
    3、73、83、93)と、前記筐体内部から分離され
    ていると共にその内部に温度及び圧力によって体積変化
    可能な気体が備えられた密閉室(44、54、64、7
    4、84、94)とを形成し、前記密閉室内の気体の体
    積が増大すると前記圧力緩衝室の容積が増大し、前記密
    閉室内の気体の体積が減少すると前記圧力緩衝室の容積
    が減少するようになっている圧力緩衝機構(41、4
    2、51、52、61、62、71、72、81、8
    2、91、92)と、を備えていることを特徴とする電
    気機器。
  2. 【請求項2】 電気部品(12、13、14)と、 前記電気部品を収容する筐体(1)と、 前記筐体内部と連通する圧力緩衝室(43、53、6
    3、73、83、93)と、前記筐体内部から分離され
    ていると共にその内部に温度及び圧力によって体積変化
    可能な気体が備えられた密閉室(44、54、64、7
    4、84、94)とを形成する圧力緩衝機構(41、4
    2、51、52、61、62、71、72、81、8
    2、91、92)とを備え、 前記筐体内部及び前記圧力緩衝室と、前記筐体外部とは
    気密性を保たれて遮断されており、前記密閉室内の気体
    の体積変化に応じて、前記圧力緩衝室内の容積を変化さ
    せるようになっていることを特徴とする電気機器。
  3. 【請求項3】 前記筐体には、前記筐体の内外を連通さ
    せる連通孔(3)が備えられており、前記圧力緩衝機構
    は前記筐体の外部に固定されていると共に前記連通孔を
    通じて前記圧力緩衝室と前記筐体の内部とが連通するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の電気機器。
  4. 【請求項4】 前記密閉室を形成する壁面の一部は、前
    記筐体で構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1つに記載の電気機器。
  5. 【請求項5】 前記圧力緩衝機構は、前記密閉室の壁面
    を形成する伸縮可能な伸縮部材(41、51、61、7
    1、81、91)を有しており、前記密閉室内の気体の
    体積変化を前記伸縮部材の伸縮に置換するようになって
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに
    記載の電気機器。
  6. 【請求項6】 前記伸縮部材の伸縮部分を前記密閉室の
    外壁の一部に限定していることを特徴とする請求項5に
    記載の電気機器。
  7. 【請求項7】 前記密閉室を形成する壁面の一部は、前
    記伸縮部材よりも熱伝導性の高い材質で構成されている
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の電気機器。
  8. 【請求項8】 前記圧力緩衝機構は、前記伸縮部材と共
    に前記密閉室若しくは前記圧力緩衝室の壁面を構成する
    剛性体(42、52、62、72、82、92)を備え
    ていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1つ
    に記載の電気機器。
  9. 【請求項9】 前記圧力緩衝機構は、前記伸縮部材と共
    に前記圧力緩衝室の壁面を構成する剛性体(42、5
    2、62、72、82、92)を備えており、 該剛性体に設けられた凹部によって、前記圧力緩衝室の
    容積が設定されていることを特徴とする請求項5乃至7
    のいずれか1つに記載の電気機器。
  10. 【請求項10】 前記伸縮部材は、前記連通孔の周囲を
    囲うと共に前記筐体に固定される囲い部を含む弾性体で
    あることを特徴とする請求項8又は9に記載の電気機
    器。
  11. 【請求項11】 前記囲い部を上面から蓋するように、
    前記剛性体が前記弾性体に固定されて前記圧力緩衝室が
    構成されており、 前記弾性体内に含まれた気泡(44)によって前記密閉
    室が構成されていることを特徴とする請求項10に記載
    の電気機器。
  12. 【請求項12】 前記囲い部を上面から蓋するように、
    前記剛性体が前記弾性体に接着されて前記圧力緩衝室が
    構成されており、 前記弾性体は、前記剛性体に接する上面と、前記囲い部
    の側壁を構成するジャバラ状の側面(51a)とを有し
    ており、該上面及び側面が前記密閉室の壁面を構成して
    いることを特徴とする請求項10に記載の電気機器。
  13. 【請求項13】 前記囲い部を上面から蓋するように、
    前記剛性体が前記弾性体に接着されて前記圧力緩衝室が
    構成されており、 前記弾性体は、前記剛性体と接する上面(61b)が薄
    肉形成されていると共に、前記囲い部の側壁が厚肉形成
    されたドラム形状の壁面を有しており、このドラム形状
    の壁面が前記密閉室の壁面を構成していることを特徴と
    する請求項10に記載の電気機器。
  14. 【請求項14】 前記囲い部を上面から蓋するように、
    前記剛性体が前記弾性体に接着されており、 前記弾性体は、前記圧力緩衝室と前記密閉室とを分離す
    る仕切壁を備えていることを特徴とする請求項10に記
    載の電気機器。
  15. 【請求項15】 前記仕切壁は、前記筐体のうち前記弾
    性体が固定される壁面に対して略平行な壁面(712、
    714、715、812、814、815)を含んでい
    ることを特徴とする請求項14に記載の電気機器。
  16. 【請求項16】 前記弾性体は、前記密閉室における前
    記気体の体積変化によって支点を中心として変位可能と
    なっており、 前記仕切壁によって前記圧力緩衝室が前記支点から前記
    密閉室よりも離れた位置になるように仕切られて、前記
    気体の体積変化よりも大きな容積変化を生じるようにな
    っていることを特徴とする請求項14に記載の電気機
    器。
  17. 【請求項17】 電気部品(12、13、14)と、 前記電気部品を収容する筐体(1)と、 前記筐体内部と連通する圧力緩衝室を形成すると共に、
    前記筐体内部から分離されていると共に温度及び圧力に
    よって体積変化可能な伸縮部材を備えてなり、前記伸縮
    部材の体積が増大すると前記圧力緩衝室の容積が増大
    し、前記伸縮部材の体積が減少すると前記圧力緩衝室の
    容積が減少するようになっている圧力緩衝機構(41、
    42、51、52、61、62、71、72、81、8
    2、91、92)と、を備えていることを特徴とする電
    気機器。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17に記載の電気機器に
    おいて、 前記電気部品は、読み書き可能なディスク(12)と、
    該ディスクへの読み書き動作を行う磁気ヘッド(14)
    とを含んでいることを特徴とするハードディスク。
JP10261852A 1998-09-16 1998-09-16 圧力緩衝機構を備えた電気機器 Pending JP2000091759A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10261852A JP2000091759A (ja) 1998-09-16 1998-09-16 圧力緩衝機構を備えた電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10261852A JP2000091759A (ja) 1998-09-16 1998-09-16 圧力緩衝機構を備えた電気機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000091759A true JP2000091759A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17367653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10261852A Pending JP2000091759A (ja) 1998-09-16 1998-09-16 圧力緩衝機構を備えた電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000091759A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008521262A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 圧力均一化機材ハウジング
JP2009083231A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kyocera Corp 液体吐出ヘッド
DE102006036803A9 (de) * 2005-08-11 2015-06-18 Minoru Inaba Digitalkamera

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008521262A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 圧力均一化機材ハウジング
JP4672020B2 (ja) * 2004-11-23 2011-04-20 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 圧力均一化機材ハウジング
DE102006036803A9 (de) * 2005-08-11 2015-06-18 Minoru Inaba Digitalkamera
DE102006063038B3 (de) * 2005-08-11 2019-04-11 Minoru Inaba Digitalkamera
DE102006036803B4 (de) * 2005-08-11 2019-04-11 Minoru Inaba Digitalkamera
JP2009083231A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kyocera Corp 液体吐出ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3861791B2 (ja) 緩衝材及びこれを用いた情報記憶装置
US10244645B2 (en) Electronic control unit with a housing stabilizing element and housing for electronic control unit
JP3991390B2 (ja) 記憶装置
US7019942B2 (en) Electrical feedthrough in a hermetically sealed data storage device
US20030174464A1 (en) Information storage device
WO1999030544A1 (fr) Structure d'equilibrage de pressions pour boitier hermetique
US20220298005A1 (en) Mems die and mems-based sensor
US6930858B2 (en) Internal support member in a hermetically sealed data storage device
CN115529519A (zh) 用于移动计算装置中的麦克风的进入防护子系统
JP2000091759A (ja) 圧力緩衝機構を備えた電気機器
JP2008287809A (ja) 記憶装置およびフレキシブルプリント基板ユニット
US8797676B2 (en) Pressure-adjusting mechanism for hard disk drive device
JPS6318271A (ja) 圧電型力学量センサ
JP2008123645A (ja) 磁気ディスク装置
US10490232B1 (en) Helium-filled storage container
JP4605372B2 (ja) ガスケットによる密封構造
US20080137279A1 (en) Electronic Equipment
JPH09153277A (ja) 情報記録再生装置
JPH0574129A (ja) ハードデイスクドライブ装置
JP4898214B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP2947453B2 (ja) スピードセンサ
JP4193851B2 (ja) 記憶装置
JP2003196970A (ja) ハードディスク装置およびそれを有する電子装置
JP3876726B2 (ja) 圧力センサ
JP2020047641A (ja) 電子装置