JP2000084919A - コンクリート中空製品の製造に使用する内型枠及び内型枠の縮小方法及び内型枠を備えた成形型枠装置 - Google Patents

コンクリート中空製品の製造に使用する内型枠及び内型枠の縮小方法及び内型枠を備えた成形型枠装置

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JP2000084919A
JP2000084919A JP10255869A JP25586998A JP2000084919A JP 2000084919 A JP2000084919 A JP 2000084919A JP 10255869 A JP10255869 A JP 10255869A JP 25586998 A JP25586998 A JP 25586998A JP 2000084919 A JP2000084919 A JP 2000084919A
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mold
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deformable plate
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Takeshi Moriyama
武 森山
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Moriyama Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変形型板の耐久性に優れ、その表面にひびや亀
裂が形成されないようにし、また、変形型板が無理に引
き上げられず破損しないようにしたコンクリート中空製
品の製造に使用する内型枠及び内型枠の縮小方法及び内
型枠を備えた成形型枠装置を提供する。 【解決手段】内型枠K1は、実質的に筒状に形成してあ
り、周方向の一部に長さ方向の全長にわたる切欠部11
を有する内型枠本体1と、切欠部11を塞ぐように取着
してある変形型板2と、内型枠本体1の周壁部を内外方
向へ動かす拡縮装置3と、内型枠本体1の周壁部が内方
向へ動くときに、変形型板2を内側に引き込むスライド
軸21とを備えている。変形型板2は、スパイラルベル
ト20の空隙部に、非通水性及び変形性を有する合成樹
脂を水密に充填することで形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート中空
製品の製造に使用する内型枠及び内型枠の縮小方法及び
内型枠を備えた成形型枠装置に関する。更に詳しくは、
変形型板の耐久性に優れ、その表面にひびや亀裂が形成
されないようにし、また、変形型板が無理に引き上げら
れず破損しないようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】例えば、コンクリート中空製品である暗渠
(道路の下等、外部から見えないところに施工される水
路)は、外型枠に内型枠(中子)を組み込んだ成形型枠
装置で成形される。詳しくは、外型枠内に内型枠を組み
込み、その間にコンクリートを流し込んで硬化させ、そ
の後に、内型枠を抜き取ることにより製造される。この
ため内型枠には、抜き取り時において周壁部を内方向へ
動かして、断面積を成形されたコンクリート中空製品の
中空部分よりも小さくするための装置が備えてある。
【0003】従来、上記したような内型枠としては、例
えば、図14及び図15に示すようなものが知られてい
る。内型枠7は金属板を略筒形状に形成した型板70を
備えている。型板70の内部には補強リブ71,71が
設けてある。各補強リブ71にはリンク軸72が長さ方
向に嵌挿して設けてある。
【0004】型板70の長さ方向には、全長にわたり周
壁部の一部を切り欠いた切欠部73が形成してある。切
欠部73には所要の柔軟性を有するゴム製の変形型板7
4が、切欠部73を閉塞するように設けてある。変形型
板74は、成型されるコンクリート中空製品と当接する
変形部740と、この変形部740を上方へ引き上げる
牽引部741を有している。
【0005】変形型板74の牽引部741には、引き上
げ部材76が設けてある。引き上げ部材76は牽引装置
75と接続してある。牽引装置75には、長さ方向に延
びた牽引軸77が全長にわたり嵌挿してある。牽引軸7
7とリンク軸72の間にはリンク部材78が架け渡して
ある。
【0006】上記構成から内型枠7は、牽引軸77を操
作して牽引装置75を上昇させることで、型板70を内
方向へ動かし、変形型板74を内側に引き上げて、断面
積が小さくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した内型
枠7には、次のような課題があった。変形型板74が、
型板70の内側に引き上げ可能なようにゴムで形成され
ている。ゴムは材料の特性上耐久性に乏しく、そのた
め、この表面にはひびや亀裂が形成され易かった。変形
型板74の表面にひびや亀裂などが形成されると、ここ
に硬化前のコンクリートが流れ込み、変形型板74と硬
化後のコンクリート中空製品が接着されてしまうことが
あった。この場合の変形型板74とコンクリート中空製
品の剥離は容易ではなく、無理矢理に剥ぎ取ると変形型
板74が破けてしまうこともあった。
【0008】また、内型枠7をコンクリート中空製品か
ら取り外した後でも、変形型板74に形成されたひびや
亀裂などには硬化したコンクリートが付着しているの
で、それを取り除くための後処理をしなければならな
い。これを取り除く作業は、面倒であり相当の手間を要
する。
【0009】ひびや亀裂が形成された変形型板74は、
上記したような課題を生むので、度々交換しなければな
らない。つまり、変形型板74は、耐久性に乏しく交換
を頻繁にしなければならないので、作業能率を低下させ
ることがあった。
【0010】また、変形型板74が引き上げ部材76を
介して牽引装置75と接続してあるので、変形型板74
は、牽引装置75の動き始めと同時に型板70の内側へ
引き上げられるように思われるが、実際は、牽引装置7
5の動き始めと、型板70の内方へ動くタイミングとが
同時でなく、牽引装置75の移動の方が型板70の動き
よりも僅かながら早い。従って、変形型板74は、変形
部740が型板70により拘束されているようになって
いるのにもかかわらず、牽引部741が無理に引っ張り
上げられるので、変形型板74のうち牽引部741の牽
引装置75と固定してある部分や、変形部740の取り
付け部分に無理な力が集中してかかり、これらの箇所が
破損することがあった。
【0011】本発明の目的は、上記課題を解消するもの
で、変形型板の耐久性に優れ、その表面にひびや亀裂が
形成されない、コンクリート中空製品の製造に使用する
内型枠及び内型枠の縮小方法及び内型枠を備えた成形型
枠装置を提供することにある。本発明の他の目的は、変
形型板が無理に引き上げられないようにして、これが破
損しないようにした、コンクリート中空製品の製造に使
用する内型枠及び内型枠の縮小方法及び内型枠を備えた
成形型枠装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、実質的に筒状に形成してあり、周方向の一
部に長さ方向の全長にわたる切欠部を有する内型枠本
体、上記内型枠本体の上記切欠部を塞ぐように取着して
ある変形型板と、上記内型枠本体の周壁部を内外方向へ
動かす拡縮装置と、上記内型枠本体の周壁部が内方向へ
動くときに、上記変形型板を内側に引き込む牽引手段
と、を備えており、上記変形型板は、金属製の可変体で
形成してあることを特徴とする、コンクリート中空製品
の製造に使用する内型枠である。
【0013】第2の発明にあっては、実質的に筒状に形
成してあり、周方向の一部に長さ方向の全長にわたる切
欠部を有する内型枠本体と、上記内型枠本体の上記切欠
部を塞ぐように取着してある変形型板と、上記内型枠本
体の周壁部を内外方向へ動かす拡縮装置と、上記内型枠
本体の周壁部が内方向へ動くときに、上記変形型板を内
側に引き込む牽引手段と、を備えており、上記変形型板
は、複数の金属製部材を組み合わせた可変体で形成して
あることを特徴とするコンクリート中空製品の製造に使
用する内型枠である。
【0014】第3の発明にあっては、変形型板を構成す
る金属製部材の間に空隙部を有しており、該空隙部には
非通水性及び変形性を有する材料を充填して水密性が付
与してあること特徴とする、第2の発明に係るコンクリ
ート中空製品の製造に使用する内型枠である。
【0015】第4の発明にあっては、実質的に筒状に形
成してあり、周方向の一部に長さ方向の全長にわたる切
欠部を有する内型枠本体と、上記内型枠本体の上記切欠
部を塞ぐように取着してある変形型板と、上記内型枠本
体の周壁部を内外方向へ動かす拡縮装置と、を備えてお
り、上記変形型板は、外力が付加されない状態におい
て、上記内型枠本体の内側へ湾曲変形する形状復元性を
有する金属板で形成してあることを特徴とする、コンク
リート中空製品の製造に使用する内型枠である。
【0016】第5の発明にあっては、内型枠本体の周壁
部が外方向へ動くときに変形型板を内側から押圧して上
記変形型板の形状を整える押圧体を備えており、該押圧
体は、上記内型枠本体の周壁部が内方向へ動くときに、
周壁部の内方向への動きに伴う上記変形型板の変形を妨
げないように内側へ移動するようにしてあることを特徴
とする、第1,第2,第3または第4の発明に係るコン
クリート中空製品の製造に使用する内型枠である。
【0017】第6の発明にあっては、内型枠本体の周壁
部が外方向へ動くときに変形型板を内側から押圧して上
記変形型板の形状を整える押圧体を備えており、上記変
形型板は、上記押圧体の内方向への移動より遅れて内側
に移動するようにしてあることを特徴とする、内型枠の
縮小方法である。
【0018】第7の発明にあっては、成形型枠装置であ
って、外型枠と、上記第1,第2,第3,第4または第
5の発明に係るコンクリート中空製品の製造に使用する
内型枠と、を備えていることを特徴とする、成形型枠装
置である。
【0019】本発明でいう「筒状」は、中空状のもので
あれば良く、円筒、楕円筒、また長さ方向に所要数の角
部を有する角筒が該当する。
【0020】
【作 用】本発明に係るコンクリート中空製品の製造に
使用する内型枠は、変形型板が、金属製の可変体や、複
数の金属製部材を組み合わせた可変体で形成してあるの
で、耐久性に優れている。
【0021】また、変形型板にひびや亀裂が形成されな
いので、ここにコンクリートが流れ込んで硬化すること
もなく、従って、変形型板は、成型されたコンクリート
中空製品と接着もせず脱型し易く、破損もしない。ま
た、硬化後のコンクリートも付着しないので、使用後に
それを取り除くための後処理も簡単である。更には、変
形型板を頻繁に交換する手間がなくなるので、作業能率
の低下も防止できる。
【0022】変形型板を構成する金属製部材の間に空隙
部を有しており、該空隙部には非通水性及び変形性を有
する材料を充填して水密性が付与してあるものは、該空
隙部から硬化前のコンクリートが通過して内型枠内に流
れ込むのを防止できる。これにより内型枠の内部に設け
てある各種機構がコンクリートで固まって動かなくなる
こともない。
【0023】変形型板が、外力が付加されない状態にお
いて内型枠本体の内方へ湾曲変形する形状復元性を有す
る金属板で形成してあるものは、拡縮装置を作動させて
内型枠本体の周壁部を内方向へ動かせば、自動的に変形
型板を内方へ湾曲変形させることができる。このため本
発明に係る内型枠は、変形型板を内側に引き込む牽引手
段が省略でき、内部構造を簡単にすることができる。ま
た、部品数が減るので、軽量化も図れる。
【0024】内型枠本体の周壁部が外方向へ動くときに
変形型板を内側から押圧して上記変形型板の形状を整え
る押圧体を備えており、該押圧体は、上記内型枠本体の
周壁部が内方向へ動くときに、周壁部の内方向への動き
に伴う上記変形型板の変形を妨げないように内側へ移動
するようにしてあるものは、周壁部が内方向へ動くとき
に、変形型板に無理な力がかからないので壊れない。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る内型枠の第
1の実施の形態を示しており、内部構造を側方から見た
一部断面説明図、図2は図1に示す拡縮装置及びその近
傍を拡大した説明図、図3は図1のA−A位置における
内型枠本体の周壁部が拡大した状態を示す断面図、図4
は図1のA−A位置における内型枠本体の周壁部が縮小
した状態を示す断面図、図5は変形型板を構成するスパ
イラルベルトを示す説明図である。
【0026】符号K1は内型枠を示している。内型枠K
1は内型枠本体1を備えている。内型枠本体1の型板1
0は、断面視略六角形状に形成してある。この型板10
の形状は、内型枠として使用可能であれば特に限定され
ず、例えば、略円筒形状でも良い。型板10の周壁部の
一部には全長にわたり切欠部11が設けてある。型板1
0は薄鋼板によって形成してあり、適度な弾性を有して
いる。なお、型板10を形成する材料も上記したものに
限定されない。
【0027】型板10の内部の上部には上部補強リブ1
2・・・が、また、内部の両側部には側部補強リブ13
・・・が所要間隔をおいて複数固着してある。各上部補
強リブ12と各側部補強リブ13は、縦方向において重
ならないようにややずらして配置してある(図1参
照)。
【0028】各上部補強リブ12には、駆動軸30(後
述)が挿通される軸収容部120と、内型枠K1を持ち
上げるときに使用する揚重部材(図示省略)を挿通する
ための挿通孔121,121が形成してある。また、各
側部補強リブ13には、リンク板340(後述)を回動
可能に取り付けるための軸孔130が形成してある。
【0029】切欠部11の縁部には、変形型板2(後
述)を固定する固定部材16,16が内型枠本体1の全
長にわたり設けてある。各固定部材16は、内型枠本体
1に固定してある基固定材160と、基固定材160の
下面に皿ネジB1により着脱可能に取り付けてある着脱
固定材161を備えている。着脱固定材161には、六
角穴付き止めネジhが螺合可能なねじ込み孔162が貫
通して設けてある。なお、皿ネジB1・・・の頭部に形
成してある係合溝には、硬化前のコンクリートが流れ込
まないように充填材が充填してある。
【0030】各側部補強リブ13における軸孔130の
やや下方には、内向きに突出した板状の当接片15が内
型枠本体1の全長にわたり設けてある。当接片15の内
側先部は、型板10を拡大変形(外方向に拡げる)した
ときに拡開片33・・・(後述)が圧接する当接部15
0である。また、当接片15の内側上部には、拡開片3
3・・・を当接部150に案内するための案内片151
が設けてある。
【0031】切欠部11には、変形型板2がこの切欠部
11を塞ぐように内型枠本体1の全長にわたり設けてあ
る。変形型板2は、スパイラルベルト20(図5参照)
を備え、これを構成する線材間の空隙部に、非通水性及
び変形性を有する合成樹脂を水密に充填することで形成
してある。なお、スパイラルベルトは、スパイラル状に
形成してあるコイル線材を並列に噛み合わせて配置し、
この噛み合ったコイル線材の共通した重なり部分に軸棒
を挿入することで形成されたものであり、各コイル線材
はこの軸棒を中心として回動可能である。また、スパイ
ラルベルトは公知のものを使用し、図示したものに限定
されない。
【0032】変形型板2は、スパイラルベルト20の軸
棒200を内型枠本体1の長さ方向に向けて、両端側を
基固定材160,160と着脱固定材161,161と
の間に挾み込み、六角穴付き止めネジhをねじ込み孔1
62にねじ込んで固定してある。また、六角穴付き止め
ネジhがねじ込まれた後のねじ込み孔162には、硬化
前のコンクリートが流れ込まないように充填材が充填し
てある。
【0033】変形型板2の厚みは約2〜3mmであり、
スパイラルベルト20は防錆性を有するステンレス鋼で
形成してあるが、厚みや材料は限定されない。この変形
型板2は、型板10が拡大変形したときに、内側へ引き
上げられるようにしてあるが、これについては後述す
る。
【0034】拡縮装置3について説明する。なお、図3
及び図4は、A−A位置における断面であるが、図を見
やすくするため後述する同調リンク装置34について
は、適宜部品を省略して示している。当該箇所にあって
は、図1及び図2を参照する。拡縮装置3は、内型枠本
体1の全長よりもやや長い駆動軸30を備えている。駆
動軸30は、上部補強リブ12・・・の軸収容部120
・・・に挿通させて設けてある。駆動軸30の両端側に
は、回動したときに内型枠本体1に設けてあるストッパ
ー部材14,14と当接して、この駆動軸30の回動を
停止させる停止部材300,300が固着してある(図
1及び図2参照)。また、駆動軸30の一端側には、こ
れを回動させ拡縮装置3を作動させるハンドル301が
設けてある(図1参照)。
【0035】駆動軸30の両端側には、引き上げ部材3
1が設けてある。各引き上げ部材31は、一対の引き上
げ片312,312を有している。引き上げ片312,
312は、所要間隔を以て基端側を駆動軸30に固着し
て設けてある。引き上げ片312,312の間には、図
3及び図4からわかるように略「C」字形状に形成して
あるアーム部材32が設けてある。引き上げ部材31と
アーム部材32は、上部連結軸35により回動可能に連
結してある。
【0036】各アーム部材32の下部側には、内周面に
ねじ溝を有する雌ねじ部320が縦方向に貫通して形成
してある。雌ねじ部320には、連結ボルト36が下方
に突出させて螺合してある。各連結ボルト36の上部側
には、スプリングワッシャー360を介して締付ナット
361が螺合してある。また、連結ボルト36の略中間
部には、削り出しにより形成された固定ナット362が
設けてある。なお、固定ナット362は、ナットを螺合
させて溶接により固着することで形成しても良い。
【0037】符号37は押圧体を示しており、これは図
3及び図4からわかるように上部が開口した断面略枡状
に形成してある。押圧体37の下面は、変形型板2を内
側から押圧する押圧板370で、これにより拡大変形時
における変形型板2の形状及び位置が設定される。押圧
板370は平面状に形成してあり、下方に移動したとき
において下端面が固定部材16,16間の相互を結ぶ想
像上の直線上に大体において位置するように設定してあ
る。
【0038】押圧体37の位置の調整は、固定ナット3
62,362を所要方向に回転させて連結ボルト36,
36を昇降させることで行う。押圧体37の内部におけ
る両端側には、取着部材38,38が設けてある。各取
着部材38は、所要間隔を以て押圧体37に固着してあ
る一対の取着台片380,380と、この間に配置され
る連結基部材381を備えている。取着台片380,3
80と連結基部材381は、下部連結軸382により回
動可能に連結してある。また、下部連結軸382の一端
側には、輪状の停止片385が固着してあり、他端側に
は、ピン386の抜き差しにより着脱可能な停止片38
5が設けてある。連結基部材381の上部には、内周面
にねじ溝を有する雌ねじ部387が縦方向に所要深さ形
成してある。雌ねじ部387には、連結ボルト36の下
端側が螺合してある。
【0039】押圧体37の外側垂面には、当接部150
に圧接して内型枠本体1を拡大変形させる拡開片33・
・・が設けてある。拡開片33・・・は長さ方向に片側
4箇所ずつ設けてある(図1参照)。拡開片33・・・
が設けてある箇所に対応する押圧体37の内部には、拡
開片33・・・が当接片15を圧接したときに、押圧体
37の垂面が変形しないように補強する補強部材371
が垂設してある(図1参照)。なお、補強部材371
は、上記した箇所だけでなく、押圧体37の内部におい
て適宜所要の位置に設定されている。
【0040】押圧体37の下部には、鉛直方向にスライ
ド可能な牽引手段であるスライド軸21を介して変形型
板2が連結してある。スライド軸21の一端は変形型板
2と固定してあり、押圧板370を貫通した他端には、
押圧体37が内側に移動したときに、内面と当接してこ
の移動と同時に変形型板2が引き上げられるようにする
ストッパー部210が設けてある。
【0041】符号34は同調リンク装置を示している。
各同調リンク装置34は、先部に歯342・・・を有す
るリンク板340,340と、押圧体37の内部に垂設
固着してある伝達板341(図1及び図2を参照)を備
えている。リンク板340,340の先部側は、互いに
歯342・・・を噛み合わせて、回動軸345により伝
達板341と回動可能に連結してある。各回動軸345
の一端側には、輪状の停止片348が固着してあり、他
端側には、ピン349の抜き差しにより着脱可能な停止
片348が設けてある。また、リンク板340,340
の基部側は、回動軸347を軸孔130に挿通させて、
側部補強リブ13と回動可能に連結してある。
【0042】押圧体37の垂面のうち同調リンク装置3
4が設けてある箇所には、作動したときにリンク板34
0,340が当接しないように、切欠部372が形成し
てある(図1参照)。
【0043】押圧体37の長さ方向における両端部には
取着板39,39が設けてある(図1参照)。各取着板
39には、車輪42を有するローラー装置4が取着して
ある(図1参照)。各ローラー装置4は、ボルトB2を
取着板39の内側から外側に嵌め込んでナットN2で螺
着することにより取着してある。ナットN2はダブルナ
ットにしてあり、相互に締付けることでこれが容易に外
れることのないようにしてある。
【0044】ローラー装置4,4は、取着板39,39
に取着してあるので、押圧体37と連動して昇降可能で
ある。なお、ローラー装置4,4は、型板10が縮小変
形(内側に狭まる)したときに内型枠本体1の上部から
車輪42,42の下接面までの距離が、成形されるコン
クリート中空製品の中空部の上下寸法より小さくなるよ
うに、かつ、この状態で車輪42,42の下接面が、変
形型板2の最下面の高さより下方に位置するように設定
してある。
【0045】図6は本発明に係る成形型枠装置を側方か
ら見た一部断面説明図であり、外型枠内に収容された内
型枠を想像線で表し、長さ方向の他端側の図示を省略し
ている。図7は図6に示す成形型枠装置を矢印の方向か
ら見た説明図である。符号Sは成形型枠装置を示してい
る。成形型枠装置Sは、外型枠と5、内型枠K1とを備
えている。
【0046】外型枠5は、底板型枠50と、底板型枠5
0に向かい合わせて設けられている一対の側板型枠5
1,51及び鏡板型枠52,52とを有している。側板
型枠51,51及び鏡板型枠52,52はそれぞれヒン
ジ(図示省略)を介して取り付けてあり、開閉自在であ
る。
【0047】各鏡板型枠52には、内型枠K1が挿入さ
れ設定される内型枠挿入口520が形成してある。内型
枠挿入口520の周縁には、内型枠が挿入されたときに
水密状態になるように全周にわたりパッキン53(図7
参照)が取り付けてある。外型枠5の上部は開口されて
おり、コンクリートの投入口となっている。なお、側板
型枠51,51及び鏡板型枠52,52には、図示は省
略したが相互に緊締する緊締装置がそれぞれ設けてあ
る。なお、内型枠K1の説明については上述したので、
省略する。
【0048】(作 用)図1ないし図7を参照して本実
施の形態の作用を説明する。 1.内型枠K1を外型枠5内へ設定する場合 内型枠K1を鏡板型枠52の内型枠挿入口520から外
型枠5内へ挿入する。内型枠本体1のハンドル301を
ひねり(図4においては右回りの向き)駆動軸30を回
動させ、引き上げ部材31,31が下方に回動させて、
アーム部材32,32、連結ボルト36,36、押圧体
37を押し下げる。押圧体37が押し下げられることに
より、変形型板2が内側から押圧される。そして、型板
10も外方向へ押し寄せられ、内型枠本体1は縮小状態
から拡大変形し、内型枠K1が外型枠5内に設定され
る。この状態でペースト状のコンクリートを投入口より
流し込んでコンクリート中空製品を成型する。
【0049】内型枠を拡大変形させるときの作用 (a) 押圧体37が押し下げられると、同調リンク装置3
4,34のリンク板340・・・も、これと連動して下
方に押し下げられる。リンク板340・・・の先部側
は、歯342・・・により噛み合わせてあるので、対向
して設けられたリンク板340,340は同じ高さで昇
降する。これにより伝達板341が幅方向に振れないよ
うに抑制することができ、ひいては、押圧体37も幅方
向に振れないようにできる。押圧体37が幅方向に振れ
なければ、この押圧体37は常時変形型板2の所定の箇
所を押圧することとなる。つまり、変形型板2の変形状
態が変化しないので、形状の一定なコンクリート中空製
品が安定的に製造できる。
【0050】(b) 押圧体37が変形型板2を押圧すると
きにおいては、拡開片33・・・が当接片15,15に
圧接することにより、型板10にはこれを外方に押し開
くような力がかかっている。変形型板2は固定部材1
6,16で挟んで型枠に固定してあるので、この場合で
は変形型板2は上記した力により外方に引っ張られてい
る状態にある。これにより変形型板2自体が有する、押
圧体37の押圧だけでは抑え切れないような、例えば若
干のねじれやうねり等のひずみも矯正することができ
る。従って、寸法等の精度が良く品質の高いコンクリー
ト中空製品を製造することができる。
【0051】2.外型枠5より内型枠K1を取り出す場
合 ハンドル301を上記とは反対の方向へひねり(図3に
おいては左回りの向き)駆動軸30を回動させる。これ
により、引き上げ部材31,31が上方に回動されて、
アーム部材32,32、連結ボルト36,36、押圧体
37及び変形型板2が内型枠本体1の内側へ引き上げら
れる。そして、押圧体37と側部補強リブ13・・・
が、同調リンク装置34,34で連結してあることによ
り、この動きと同時に型板10も内方向へ引き寄せら
れ、内型枠本体1は拡大状態から縮小変形する。この状
態で外型枠5より引き抜いて取り出す。
【0052】内型枠を縮小変形させるときの作用 (a) 内型枠K1は、変形型板2が、鉛直方向にスライド
可能なスライド軸21を介して押圧体37と連結してあ
り、押圧体37がスライド軸21の長さ分だけ内側へ移
動して、ストッパー部210が押圧体37の内面と当接
したときに、この移動と同時に変形型板2が引き上げら
れるようにしてあるので、スライド軸21で変形型板2
の引き上げのタイミングを遅らせることができる。これ
により変形型板2は、型板10が縮小変形し始めるより
も早く押圧体37が内側に移動しても、押圧体37の動
き始めと同時に引き上げられることがなくなる。そし
て、変形型板2を、押圧体37がある程度内側へ移動し
内型枠本体1内に変形型板2が移動できるスペースを形
成した後に、かつ、型板10が縮小変形し始める時にお
いて、タイミング良く引き上げることができるようにな
るので、変形型板2に無理な力が集中してかからない。
従って、変形型板2の破損を防止できる。なお、変形型
板2の引き上げのタイミングは、ストッパー部210の
位置によって調節できる。
【0053】(b) 縮小変形した内型枠K1では、内型枠
本体1の上部から車輪42,42の下接面までの距離が
成形されるコンクリート中空製品の中空部の上下寸法よ
り小さくなり、かつ、車輪42,42の下接面が変形型
板2の最下面の高さより下方に位置するようになる。こ
れにより内型枠K1を車輪42,42の下接面がコンク
リート中空製品の中空部の下部と接した状態で転がしな
がら引き抜くことができる。なお、従来の内型枠では、
コンクリート中空製品から引き抜くときに、内型枠の下
部とコンクリート中空製品の中空部の下部とを擦り合い
ながら引きずり出していた。従って、内型枠の下部に傷
や凹みが入り易く、コンクリート型枠としての寸法精度
を維持できなくなる心配があった。つまり、内型枠K1
の下部は、引き抜き時において擦れて傷が入ったり凹ん
だりして型枠形状が変形することがなく、コンクリート
の型枠としての寸法精度が維持できる。
【0054】3.変形型板2について 内型枠K1の変形型板2は、スパイラルベルト20の空
隙部に、非通水性及び変形性を有する合成樹脂を水密に
充填して形成したものであるので、耐久性に優れてお
り、変形型板2の表面にゴム製の変形型板のようなひび
や亀裂が形成されない。なお、空隙部に充填された合成
樹脂も、所要の変形性を有しているので、ひびや亀裂は
形成されない。
【0055】変形型板2は、軸棒200が内型枠本体1
の長さ方向に向けて取り付けてあり、変形しても各部材
は軸棒200を折曲中心として回動するので、変形型板
2には金属疲労が生じない。この面からも変形型板2は
耐久性に優れている。
【0056】なお、変形型板2は、拡大時において、固
定部材16,16間の相互を結ぶ想像上の直線上に大体
において位置するように設定してあるが、押圧板370
の位置及び形状を変化させることにより上記線上の位置
から外方に張り出した、例えば、円弧状や長さ方向に所
要数の角部を有する形状に設定することもできる。
【0057】図8は本発明に係る内型枠の第2の実施の
形態を示しており、内型枠本体の周壁部が拡大した状態
の断面図、図9は図8に示す内型枠本体の周壁部が縮小
した状態の断面図である。なお、図8及び図9におい
て、上記各図と同一または同等の箇所には、同一の符号
を付して示しており、上記で示した箇所と重複する箇所
の説明は省略する。
【0058】符号K2は内型枠を示している。切欠部1
1には、変形型板2aがこの切欠部11を塞ぐように内
型枠本体1の全長にわたり設けてある。変形型板2a
は、6枚の板材22a・・・を軸棒23a・・・で折曲
可能に連結して、内側における軸棒23a・・・の間に
非通水性及び変形性を有する合成樹脂シート24a・・
・を被覆し、板材22a・・・間の空隙部が水密になる
ように形成したものである。
【0059】変形型板2aは、軸棒23aを長さ方向に
向けて、両端側を基固定材160,160と着脱固定材
161,161に皿ネジB1によりねじ込むことで固定
してある。板材22a・・・及び軸棒23a・・・は、
防錆性を有するステンレス鋼で形成してあるが、これに
限定されない。
【0060】図8及び図9を参照して本実施の形態の作
用を説明する。なお、上記した内型枠K1と共通する構
成により生じる同様の作用については説明を省略し、相
違する点についてのみ説明する。変形型板2aは、スラ
イド軸21により引き上げられると、各板材22aが軸
棒23aの位置で折曲された状態で引き上げられる(図
9参照)。また、各板材22aと軸棒23aとの間は、
合成樹脂シート24aで被覆してあるので、板材22a
・・・間の隙間から硬化前のコンクリートが通過して内
型枠K2内に流れ込むことがない。
【0061】図10は本発明に係る内型枠の第3の実施
の形態を示しており、内型枠本体の周壁部が拡大した状
態の断面図、図11は図10に示す内型枠本体の周壁部
が縮小した状態の断面図である。なお、図10及び図1
1において、上記各図と同一または同等の箇所には、同
一の符号を付して示しており、上記で示した箇所と重複
する箇所の説明は省略する。
【0062】符号K3は内型枠を示している。内型枠本
体1の内部の所要位置には、型板10の上部から垂下し
たコイルバネ掛止部材6が設けてある。コイルバネ掛止
部材6の下部には、側方にやや突出したコイルバネ掛止
部60が設けてある。
【0063】押圧体37bの下部の所要位置には、押圧
板370bを貫通した貫通穴374bが形成してある。
貫通穴374bの縁部には案内筒375bが立設してあ
る。
【0064】コイルバネ掛止部60には、牽引手段であ
るコイルバネCの一端が掛止してある。コイルバネCの
他端は、案内筒375b及び貫通穴374bを通動可能
に貫通し、押圧体37bとコイルバネCとが相互に干渉
しないようにして変形型板2と掛止してある。コイルバ
ネCは、周壁部を拡大した状態において、変形型板2を
内側に引き上げる方向に付勢力を有するように設定して
ある。なお、この付勢力はそれほど強くは設定されてお
らず、型板10が縮小変形し始めるときに変形型板2に
対し変形方向を付与する程度であり、変形型板2はこの
付勢力によって引き上げられるわけではない。図におい
て引き上げ部材やアーム部材等は、図面を見易くし理解
を容易にするために省略した。
【0065】(作 用)図10及び図11を参照して本
実施の形態の作用を説明する。なお、上記した内型枠K
1及びK2と共通する構成により生じる同様の作用につ
いては説明を省略し、相違する点についてのみ説明す
る。内型枠K3では、型板10が縮小変形し始めるとき
の変形型板2の変形方向が内向きになるようにコイルバ
ネCによって付勢力が付与されている。これにより変形
型枠2は、押圧体37bが内側に移動して、その後、型
板10が縮小し始めると、型枠10の縮小変形により内
側に押されて内型枠本体1内に移動する。
【0066】図12は本発明に係る内型枠の第4の実施
の形態を示しており、内型枠本体の周壁部が拡大した状
態の断面図、図13は図12に示す内型枠本体の周壁部
が縮小した状態の断面図である。なお、図12及び図1
3において、上記各図と同一または同等の箇所には、同
一の符号を付して示しており、上記で示した箇所と重複
する箇所の説明は省略する。
【0067】符号K4は内型枠を示している。内型枠本
体1の型板10は略円筒状に形成してある。各側部補強
リブ13には、リンク板340をスライド及び回動可能
に取り付けるための長孔130cと、揚重部材(図示省
略)を挿通するための挿通孔131が形成してある。側
部補強リブ13・・・の下部には、当接片15,15が
内型枠本体1の全長にわたり設けてある。当接片15,
15の下部には、変形型板2cを固定する固定部材1
6,16が内型枠本体1の全長にわたり設けてある。
【0068】切欠部11には、薄板状のバネ鋼からなる
変形型板2cが、長さ方向に沿う両端側を、基固定材1
60,160と着脱固定材161,161との間に挾み
込んで、この切欠部11を塞ぐように内型枠本体1の全
長にわたり設けてある。変形型板2cは、外力が付加さ
れていないときにおいて、図13に示すような断面略
「Ω」状の状態を維持する形状復元性を有している。な
お、本実施の形態で示すバネ鋼はステンレス鋼である
が、これに限定されない。
【0069】(作 用)図12及び図13を参照して本
実施の形態の作用を説明する。なお、上記した内型枠K
1,K2,K3と共通する構成により生じる同様の作用
については説明を省略し、相違する点についてのみ説明
する。内型枠K4は、変形型板2cが、外力が付加され
ない状態において内方へ湾曲変形する形状復元性を有し
ているので、押圧体37を内側に移動させると、変形型
板2cへの押圧力が解除されて、変形型板2cは自らの
力で内型枠本体1の内側へ凹んで断面略「Ω」状に変形
する。そのため、変形型板2cは無理に引き上げられず
破損しない。
【0070】内型枠K4は、変形型板2cが形状復元性
を有していることにより、従来の内型枠において内部構
造を複雑化させていた変形型板の牽引機構が省略でき
る。つまり、内型枠K4はその内部構造を簡単にでき、
部品点数を軽減して軽量化が図れる。
【0071】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係るコンクリート中空製品の製造に使
用する内型枠は、変形型板が、金属製の可変体や、複数
の金属製部材を組み合わせた可変体で形成してあるの
で、耐久性に優れている。
【0073】(b) 変形型板にひびや亀裂が形成され
ないので、ここにコンクリートが流れ込んで硬化するこ
ともなく、従って、変形型板は、成型されたコンクリー
ト中空製品と接着もせず脱型し易く、破損もしない。ま
た、硬化後のコンクリートも付着しないので、使用後に
それを取り除くための後処理も簡単である。更には、変
形型板を頻繁に交換する手間がなくなるので、作業能率
の低下も防止できる。
【0074】(c) 変形型板を構成する金属製部材の
間に空隙部を有しており、該空隙部には非通水性及び変
形性を有する材料を充填して水密性が付与してあるもの
は、該空隙部から硬化前のコンクリートが通過して内型
枠内に流れ込むのを防止できる。これにより内型枠の内
部に設けてある各種機構がコンクリートで固まって動か
なくなることもない。
【0075】(d) 変形型板が、外力が付加されない
状態において内型枠本体の内方へ湾曲変形する形状復元
性を有する金属板で形成してあるものは、拡縮装置を作
動させて内型枠本体の周壁部を内方向へ動かせば、自動
的に変形型板を内方へ湾曲変形させることができる。こ
のため本発明に係る内型枠は、変形型板を内側に引き込
む牽引手段が省略でき、内部構造を簡単にすることがで
きる。また、部品数が減るので、軽量化も図れる。
【0076】(e) 内型枠本体の周壁部が外方向へ動
くときに変形型板を内側から押圧して上記変形型板の形
状を整える押圧体を備えており、該押圧体は、上記内型
枠本体の周壁部が内方向へ動くときに、周壁部の内方向
への動きに伴う上記変形型板の変形を妨げないように内
側へ移動するようにしてあるものは、周壁部が内方向へ
動くときに、変形型板に無理な力がかからないので壊れ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内型枠の第1の実施の形態を示し
ており、内部構造を側方から見た一部断面説明図。
【図2】図1に示す拡縮装置及びその近傍を拡大した説
明図。
【図3】図1のA−A位置における内型枠本体の周壁部
が拡大した状態を示す断面図。
【図4】図1のA−A位置における内型枠本体の周壁部
が縮小した状態を示す断面図。
【図5】変形型板を構成するスパイラルベルトを示す説
明図である。
【図6】本発明に係る成形型枠装置を側方から見た一部
断面説明図。
【図7】図6に示す成形型枠装置を矢印の方向から見た
説明図である。
【図8】本発明に係る内型枠の第2の実施の形態を示し
ており、内型枠本体の周壁部が拡大した状態の断面図。
【図9】図8に示す内型枠本体の周壁部が縮小した状態
の断面図。
【図10】本発明に係る内型枠の第3の実施の形態を示
しており、内型枠本体の周壁部が拡大した状態の断面
図。
【図11】図10に示す内型枠本体の周壁部が縮小した
状態の断面図。
【図12】本発明に係る内型枠の第4の実施の形態を示
しており、内型枠本体の周壁部が拡大した状態の断面
図。
【図13】図12に示す内型枠本体の周壁部が縮小した
状態の断面図。
【図14】外型枠内に設定するときの内型枠を示す断面
説明図。
【図15】型板及び変形型板を変形させて、断面積をコ
ンクリート中空製品の中空部分の断面積よりも縮小にし
たときの内型枠を示す断面説明図。
【符号の説明】
K1,K2,K3,K4 内型枠 S 成形型枠装置 B1 皿ネジ B2 ボルト C コイルバネ h 六角穴付き止めネジ N2 ナット 1 内型枠本体 10 型板 11 切欠部 12 上部補強リブ 120 軸収容部 121 挿通孔 13 側部補強リブ 130 軸孔 130c 長孔 131 挿通孔 14 ストッパー部材 15 当接片 150 当接部 151 案内片 16 固定部材 160 基固定材 161 着脱固定材 162 ねじ込み孔 2,2a,2c 変形型板 20 スパイラルベルト 21,21a スライド軸 210,210a ストッパー部 22a 板材 23a 軸棒 24a 合成樹脂シート 3 拡縮装置 30 駆動軸 300 停止部材 301 ハンドル 31 引き上げ部材 312 引き上げ片 32 アーム部材 320 雌ねじ部 33 拡開片 34 同調リンク装置 340 リンク棒 341 伝達板 342 歯 345 回動軸 347 回動軸 348 停止片 349 ピン 35 上部連結軸 36 連結ボルト 360 スプリングワッシャー 361 締付ナット 362 固定ナット 37,37b 押圧体 370,370b 押圧板 371 補強部材 372 切欠部 374b 貫通穴 375b 案内筒 38 取着部材 380 取着台片 381 連結基部材 382 下部連結軸 385 停止片 386 ピン 387 雌ねじ部 39 取着板 4 ローラー装置 42 車輪 5 外型枠 50 底板型枠 51 側板型枠 52 鏡板型枠 520 内型枠挿入口 53 パッキン 6 コイルバネ掛止部材 60 コイルバネ掛止部 7 内型枠 70 型板 71 補強リブ 72 リンク軸 73 切欠部 74 変形型板 740 変形部 741 牽引部 75 牽引装置 76 引き上げ部材 77 牽引軸 78 リンク部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に筒状に形成してあり、周方向の
    一部に長さ方向の全長にわたる切欠部(11)を有する内型
    枠本体(1) と、 上記内型枠本体(1) の上記切欠部(11)を塞ぐように取着
    してある変形型板と、 上記内型枠本体(1) の周壁部を内外方向へ動かす拡縮装
    置(3) と、 上記内型枠本体(1) の周壁部が内方向へ動くときに、上
    記変形型板を内側に引き込む牽引手段と、を備えてお
    り、 上記変形型板は、 金属製の可変体で形成してあることを特徴とする、 コンクリート中空製品の製造に使用する内型枠。
  2. 【請求項2】 実質的に筒状に形成してあり、周方向の
    一部に長さ方向の全長にわたる切欠部(11)を有する内型
    枠本体(1) と、 上記内型枠本体(1) の上記切欠部(11)を塞ぐように取着
    してある変形型板(2,2a) と、 上記内型枠本体(1) の周壁部を内外方向へ動かす拡縮装
    置(3) と、 上記内型枠本体(1) の周壁部が内方向へ動くときに、上
    記変形型板(2,2a)を内側に引き込む牽引手段と、を備え
    ており、 上記変形型板(2,2a)は、 複数の金属製部材を組み合わせた可変体で形成してある
    ことを特徴とするコンクリート中空製品の製造に使用す
    る内型枠。
  3. 【請求項3】 変形型板(2,2a)を構成する金属製部材の
    間に空隙部を有しており、該空隙部には非通水性及び変
    形性を有する材料を充填して水密性が付与してあること
    特徴とする、 請求項2記載のコンクリート中空製品の製造に使用する
    内型枠。
  4. 【請求項4】 実質的に筒状に形成してあり、周方向の
    一部に長さ方向の全長にわたる切欠部(11)を有する内型
    枠本体(1) と、 上記内型枠本体(1) の上記切欠部(11)を塞ぐように取着
    してある変形型板(2c)と、 上記内型枠本体(1) の周壁部を内外方向へ動かす拡縮装
    置(3) と、を備えており、 上記変形型板(2c)は、 外力が付加されない状態において、上記内型枠本体(1)
    の内側へ湾曲変形する形状復元性を有する金属板で形成
    してあることを特徴とする、 コンクリート中空製品の製造に使用する内型枠。
  5. 【請求項5】 内型枠本体(1) の周壁部が外方向へ動く
    ときに変形型板(2,2a,2c) を内側から押圧して上記変形
    型板(2,2a,2c) の形状を整える押圧体(37,37b)を備えて
    おり、該押圧体(37,37b)は、上記内型枠本体(1) の周壁
    部が内方向へ動くときに、周壁部の内方向への動きに伴
    う上記変形型板(2,2a,2c) の変形を妨げないように内側
    へ移動するようにしてあることを特徴とする、 請求項1,2,3または4記載のコンクリート中空製品
    の製造に使用する内型枠。
  6. 【請求項6】内型枠本体の周壁部が外方向へ動くときに
    変形型板を内側から押圧して上記変形型板の形状を整え
    る押圧体を備えており、上記変形型板は、上記押圧体の
    内方向への移動より遅れて内側に移動するようにしてあ
    ることを特徴とする、 内型枠の縮小方法。
  7. 【請求項7】 成形型枠装置であって、 外型枠と、 上記請求項1,2,3,4または5記載のコンクリート
    中空製品の製造に使用する内型枠と、を備えていること
    を特徴とする、 成形型枠装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120118484A1 (en) * 2010-11-11 2012-05-17 Richard David Vargo Segmented tire core structure and method of making a tire
WO2021204792A3 (de) * 2020-04-06 2022-01-06 Schluesselbauer Johann Formkern für eine form zur herstellung von hohlen betonkörpern und einen derartigen formkern aufweisende formvorrichtung

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