JP2000080503A - 暖房衣服 - Google Patents
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Landscapes
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
- Outer Garments And Coats (AREA)
- Details Of Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、暖房衣服に関するものであり、暖
房の立ち上がりを早くし、軽量化し、柔軟性を確保する
ものである。 【解決手段】 衣服2とライナー6との間に熱源部7を
設け、前記衣服2とライナー6との間には前記熱源部7
から上方に延びる熱移動通路を形成することにより、温
風をすばやく広範囲に供給し暖房の立ち上がりを早くす
ることができるとともに、熱伝達の媒体を空気とするの
で軽量に構成し、柔軟性を確保することができる。
房の立ち上がりを早くし、軽量化し、柔軟性を確保する
ものである。 【解決手段】 衣服2とライナー6との間に熱源部7を
設け、前記衣服2とライナー6との間には前記熱源部7
から上方に延びる熱移動通路を形成することにより、温
風をすばやく広範囲に供給し暖房の立ち上がりを早くす
ることができるとともに、熱伝達の媒体を空気とするの
で軽量に構成し、柔軟性を確保することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力・ガスの供給
が困難な高地・洋上・寒冷地で利用できる暖房衣服に関
するものである。
が困難な高地・洋上・寒冷地で利用できる暖房衣服に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、暖房衣服は特開昭61−2666
04号公報に記載されたものが知られている。図5は従
来の暖房衣服の構造を示す。71は衣服の一部に設けら
れた熱源収納部であり、熱源が収納されている。この熱
源収納部71は、熱交換部72と熱交換的に接合され、
熱伝達部73を経由して熱が熱放出部74に伝達するよ
うに設けられている。この時熱伝達部73では熱が循環
し放出するように構成されている。衣服の一部、例えば
着用したまま手の届く位置や、内,外ポケットの位置に
熱源収納部71を設け、これにカイロや化学暖冷熱材等
の発熱体又は冷熱体を入れる。熱源収納部71は外部へ
熱が容易に放出されないように断熱材あるいはアルミ箔
等断熱材で覆うことにより熱の放出を少なくしている。
熱源収納部71は熱交換部72と熱交換がしやすいよう
状態に結合されており、熱収納部71と熱交換部72の
間に熱の伝わりやすい熱伝達体を用いている。熱交換部
72はビニール等の空気パイプを使用している。熱交換
を効果的に行うために、空気パイプを、螺旋状にしたり
折り曲げたりして熱交換に十分な伝熱面積を確保してい
る。
04号公報に記載されたものが知られている。図5は従
来の暖房衣服の構造を示す。71は衣服の一部に設けら
れた熱源収納部であり、熱源が収納されている。この熱
源収納部71は、熱交換部72と熱交換的に接合され、
熱伝達部73を経由して熱が熱放出部74に伝達するよ
うに設けられている。この時熱伝達部73では熱が循環
し放出するように構成されている。衣服の一部、例えば
着用したまま手の届く位置や、内,外ポケットの位置に
熱源収納部71を設け、これにカイロや化学暖冷熱材等
の発熱体又は冷熱体を入れる。熱源収納部71は外部へ
熱が容易に放出されないように断熱材あるいはアルミ箔
等断熱材で覆うことにより熱の放出を少なくしている。
熱源収納部71は熱交換部72と熱交換がしやすいよう
状態に結合されており、熱収納部71と熱交換部72の
間に熱の伝わりやすい熱伝達体を用いている。熱交換部
72はビニール等の空気パイプを使用している。熱交換
を効果的に行うために、空気パイプを、螺旋状にしたり
折り曲げたりして熱交換に十分な伝熱面積を確保してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この暖房衣服において
は、熱源収納部71と熱放出部74が離れているため、
熱源の熱を効率よく利用することができず、さらに、熱
放出部74の温度上昇する時間が遅くなり、したがって
暖房の立ち上がりも遅くなる。また、熱伝達部73を設
けることにより、衣服としては重くなり、しかも柔軟性
が失われるという欠点があった。
は、熱源収納部71と熱放出部74が離れているため、
熱源の熱を効率よく利用することができず、さらに、熱
放出部74の温度上昇する時間が遅くなり、したがって
暖房の立ち上がりも遅くなる。また、熱伝達部73を設
けることにより、衣服としては重くなり、しかも柔軟性
が失われるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、衣服の内側に
ライナーを配置し、かつ、衣服とライナーの間に熱源部
を設け、前記衣服とライナーの間には前記熱源部から上
方に延びる熱移動通路を形成したものである。これによ
り熱源部で発生した温風をすばやく広範囲に供給し、衣
服内の暖房の立ち上がりを早くすることができる。さら
に図5の従来例の熱伝達部73の替わりに、衣服とライ
ナーとの間の空間を利用し、ここに温風を流す。さら
に、ライナー全面より熱放出することにより、従来のよ
うな熱放出部74を設ける必要がなく、衣服として軽量
に構成することができる。
ライナーを配置し、かつ、衣服とライナーの間に熱源部
を設け、前記衣服とライナーの間には前記熱源部から上
方に延びる熱移動通路を形成したものである。これによ
り熱源部で発生した温風をすばやく広範囲に供給し、衣
服内の暖房の立ち上がりを早くすることができる。さら
に図5の従来例の熱伝達部73の替わりに、衣服とライ
ナーとの間の空間を利用し、ここに温風を流す。さら
に、ライナー全面より熱放出することにより、従来のよ
うな熱放出部74を設ける必要がなく、衣服として軽量
に構成することができる。
【0005】また、ライナーや熱源部の取り外しを容易
にすることにより、暖房を利用しない場合には容易に軽
い衣服とすることができる。
にすることにより、暖房を利用しない場合には容易に軽
い衣服とすることができる。
【0006】したがって、寒さが厳しい時には快適に暖
房し、比較的に寒さが和らいだ時には熱源の作動をと
め、さらに、ライナーを外すことによって、寒さの程度
に合わせて快適な衣服内の環境を提供することができ
る。
房し、比較的に寒さが和らいだ時には熱源の作動をと
め、さらに、ライナーを外すことによって、寒さの程度
に合わせて快適な衣服内の環境を提供することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、ライナー
を衣服の内側に配置し、衣服とライナーの間に熱源部を
設けることにより、衣服とライナーの間に空隙を確保
し、空隙に暖かい空気を貯蔵し、この空気が衣服内に移
動し、衣服内を広範囲にわたって暖める。
を衣服の内側に配置し、衣服とライナーの間に熱源部を
設けることにより、衣服とライナーの間に空隙を確保
し、空隙に暖かい空気を貯蔵し、この空気が衣服内に移
動し、衣服内を広範囲にわたって暖める。
【0008】請求項2記載の発明は、前記ライナーと衣
服との間に前記熱源部から上方に延びる熱移動通路を形
成することにより、温風をすばやく広範囲に供給し暖房
の立ち上がり時間を短くする。さらに、熱伝達の媒体が
空気であり、しかも媒体の通路が衣服であるので、暖房
衣服全体として軽量に構成し、柔軟性を確保することが
できる。
服との間に前記熱源部から上方に延びる熱移動通路を形
成することにより、温風をすばやく広範囲に供給し暖房
の立ち上がり時間を短くする。さらに、熱伝達の媒体が
空気であり、しかも媒体の通路が衣服であるので、暖房
衣服全体として軽量に構成し、柔軟性を確保することが
できる。
【0009】請求項3記載の発明は、衣服とライナーの
間の熱移動通路内に温風ガイドを設ける。温風をさらに
すばやく広範囲に供給し暖房の立ち上がりをさらに早く
する。
間の熱移動通路内に温風ガイドを設ける。温風をさらに
すばやく広範囲に供給し暖房の立ち上がりをさらに早く
する。
【0010】請求項4記載の発明は、熱源部をライナー
に取り付けることにより、着崩れすることがない。また
ライナーを取り外すことにより直ちに暖房しない衣服と
して利用でき、軽い衣服に容易に変えることができる。
に取り付けることにより、着崩れすることがない。また
ライナーを取り外すことにより直ちに暖房しない衣服と
して利用でき、軽い衣服に容易に変えることができる。
【0011】請求項5記載の発明は、衣服の内側のライ
ナーを着脱自在とする。ライナーを着脱自在とすること
により、これを取り外すと同時に熱源部を取り外すこと
ができる。
ナーを着脱自在とする。ライナーを着脱自在とすること
により、これを取り外すと同時に熱源部を取り外すこと
ができる。
【0012】請求項6記載の発明は、ライナーに腕部を
設けている。このような構成により、熱源部を取り付け
た場合には、着用者の肩に熱源部の重さがかかり、熱源
部の重さの感覚を軽減することになる。
設けている。このような構成により、熱源部を取り付け
た場合には、着用者の肩に熱源部の重さがかかり、熱源
部の重さの感覚を軽減することになる。
【0013】請求項7記載の発明は、ライナーの上部と
下部に開口部を設けることにより、温風の循環を容易に
し、暖房効果を高める。
下部に開口部を設けることにより、温風の循環を容易に
し、暖房効果を高める。
【0014】請求項8記載の発明は、ライナーと衣服の
間に吊りベストを配置し、熱源部を吊りベストで保持す
ることにより、熱源部の重さを肩で支えているので着崩
れすることがなく、しかも衣服全体の重さの感覚を軽減
する。
間に吊りベストを配置し、熱源部を吊りベストで保持す
ることにより、熱源部の重さを肩で支えているので着崩
れすることがなく、しかも衣服全体の重さの感覚を軽減
する。
【0015】請求項9記載の発明は、吊りベストに温風
ガイドを設けることにより、熱源部と、温風ガイドを吊
りベストにまとめることができる。そのため、吊りベス
トを取り外すことにより、熱源部のない衣服として容易
に利用できる。
ガイドを設けることにより、熱源部と、温風ガイドを吊
りベストにまとめることができる。そのため、吊りベス
トを取り外すことにより、熱源部のない衣服として容易
に利用できる。
【0016】請求項10記載の発明は、衣服の表地を透
湿性耐水素材で形成することにより、熱源器で発生した
湿気を外気に放出することができ、快適な衣服内気候を
確保できる。
湿性耐水素材で形成することにより、熱源器で発生した
湿気を外気に放出することができ、快適な衣服内気候を
確保できる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1,図2を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0018】(実施例1)図1には暖房衣服の全体構成
を示す。1は暖房衣服、2は衣服、3は衣服の裏地であ
り、4は表地である。この衣服は開放部5が前面にあ
り、いわゆる前あきとなっている。裏地3の内側(身体
側)にはライナー6がセットされている。ライナー6と
裏地3の間には熱源部7が配置されている。使用時に
は、ライナー6と衣服2は互いにファスナー8で固定し
ている。9はライナー側ファスナー、10は衣服側ファ
スナーである。図1では、暖房衣服の構造を理解しやす
いようにライナー6と熱源部7は、衣服2から取り外し
ているが、暖房衣服1を着用する場合には、熱源部7は
ライナー6にマジックテープ等で取り付ける。また、ラ
イナー6はファスナー8等の固定具で衣服2に固定す
る。
を示す。1は暖房衣服、2は衣服、3は衣服の裏地であ
り、4は表地である。この衣服は開放部5が前面にあ
り、いわゆる前あきとなっている。裏地3の内側(身体
側)にはライナー6がセットされている。ライナー6と
裏地3の間には熱源部7が配置されている。使用時に
は、ライナー6と衣服2は互いにファスナー8で固定し
ている。9はライナー側ファスナー、10は衣服側ファ
スナーである。図1では、暖房衣服の構造を理解しやす
いようにライナー6と熱源部7は、衣服2から取り外し
ているが、暖房衣服1を着用する場合には、熱源部7は
ライナー6にマジックテープ等で取り付ける。また、ラ
イナー6はファスナー8等の固定具で衣服2に固定す
る。
【0019】図2には、図1におけるライナー6と熱源
部7を取り付けた場合のA−A断面を示す。
部7を取り付けた場合のA−A断面を示す。
【0020】熱源部7で発生した熱は温風15となり、
自然対流によるチムニー効果でライナー6と裏地3の間
の熱移動通路13を上部に向かって流れていく。熱移動
通路13は一定の空間を確保でき、十分な温風15の流
量を確保することができる。温風15はライナー6全面
に流れる。そのため、ライナー6全面が身体側への放熱
面となり、身体の広い範囲を暖めることができる。ま
た、熱源部7で発生した熱は熱移動通路13を通過する
とただちにライナー6から身体へ熱を放出するため、熱
源部7の熱を効率よく利用し、すばやく身体を暖めるこ
とができる。このとき衣服は、着心地感がよくなければ
ならず、可撓性があり、柔らかく軽い素材が好ましい。
自然対流によるチムニー効果でライナー6と裏地3の間
の熱移動通路13を上部に向かって流れていく。熱移動
通路13は一定の空間を確保でき、十分な温風15の流
量を確保することができる。温風15はライナー6全面
に流れる。そのため、ライナー6全面が身体側への放熱
面となり、身体の広い範囲を暖めることができる。ま
た、熱源部7で発生した熱は熱移動通路13を通過する
とただちにライナー6から身体へ熱を放出するため、熱
源部7の熱を効率よく利用し、すばやく身体を暖めるこ
とができる。このとき衣服は、着心地感がよくなければ
ならず、可撓性があり、柔らかく軽い素材が好ましい。
【0021】図1に示すように、ライナー6に腕を通す
腕部11を設けると、熱源部の重さを肩部12で支える
ことになる。図2において裏地3とライナー6の間に
は、熱源部7が配置されているが、熱移動通路13にも
なっている。したがって、衣服2には加重がかからない
ために、衣服が着崩れすることがない。
腕部11を設けると、熱源部の重さを肩部12で支える
ことになる。図2において裏地3とライナー6の間に
は、熱源部7が配置されているが、熱移動通路13にも
なっている。したがって、衣服2には加重がかからない
ために、衣服が着崩れすることがない。
【0022】熱源部7を使用しない時や、あるいは熱源
部7を取り外したり分解しなければならない時には、ラ
イナー6を取り外すことにより熱源部7を容易に取り外
すことができる。また、寒さが和らぐと熱源部7は不必
要になるが、ライナー6は使用したい場合がある。その
ような場合には、ライナー6を取り付けたまま熱源部7
のみを取り外すこともできる。その結果、寒さの厳しい
時には熱源部7を作動し、寒さが和らぐ程度に応じて熱
源部7のみを外したり、さらにライナー6を外したり、
保温性を調節することができる。
部7を取り外したり分解しなければならない時には、ラ
イナー6を取り外すことにより熱源部7を容易に取り外
すことができる。また、寒さが和らぐと熱源部7は不必
要になるが、ライナー6は使用したい場合がある。その
ような場合には、ライナー6を取り付けたまま熱源部7
のみを取り外すこともできる。その結果、寒さの厳しい
時には熱源部7を作動し、寒さが和らぐ程度に応じて熱
源部7のみを外したり、さらにライナー6を外したり、
保温性を調節することができる。
【0023】またライナー6にマジックテープ等で着脱
可能なる如く温風ガイド14を設けると、温風15を上
方に容易に送ることができ、また、この温風ガイド14
を上方に開くことにより、温風15の広がりを確保し、
背中の広い範囲を暖めることもできる。
可能なる如く温風ガイド14を設けると、温風15を上
方に容易に送ることができ、また、この温風ガイド14
を上方に開くことにより、温風15の広がりを確保し、
背中の広い範囲を暖めることもできる。
【0024】図1において、A−A断面は背中の中央に
位置、即ち背骨に沿った位置にある。背中の背骨部は凹
部となっており、衣服を着用した場合、背骨と衣服の間
には空隙が出来る。その結果、この空隙を熱移動通路1
3とすると、温風量が多くなる。したがって、熱源部7
が背中の中央下部に位置することにより十分な温風量を
確保できる。
位置、即ち背骨に沿った位置にある。背中の背骨部は凹
部となっており、衣服を着用した場合、背骨と衣服の間
には空隙が出来る。その結果、この空隙を熱移動通路1
3とすると、温風量が多くなる。したがって、熱源部7
が背中の中央下部に位置することにより十分な温風量を
確保できる。
【0025】図2には衣服のライナーの上下に通気口1
6,17を設けている。16はライナー入口通気口であ
り、17はライナー出口通気口であり、それぞれライナ
ー6と裏地3の空間とライナー6と人体側の空間とを連
通している。熱源部7で発生した熱の大半である温風1
5は、衣服2の上部まで流れ、ライナー出口通気口17
からライナー6と身体の間に流れる。一方、ライナー入
口通気口16からは温度の低い温風が流れ込み、熱源部
7に供給される。このように、衣服の裏地の上下に通気
口16,17を設けることにより温風が衣服内を循環し
やすくなり、しかも温風の流量を十分に確保することが
できる。
6,17を設けている。16はライナー入口通気口であ
り、17はライナー出口通気口であり、それぞれライナ
ー6と裏地3の空間とライナー6と人体側の空間とを連
通している。熱源部7で発生した熱の大半である温風1
5は、衣服2の上部まで流れ、ライナー出口通気口17
からライナー6と身体の間に流れる。一方、ライナー入
口通気口16からは温度の低い温風が流れ込み、熱源部
7に供給される。このように、衣服の裏地の上下に通気
口16,17を設けることにより温風が衣服内を循環し
やすくなり、しかも温風の流量を十分に確保することが
できる。
【0026】(実施例2)図3には、ライナー6と衣服
2の間に吊りベスト18を配置している。このとき熱源
部7は吊りベスト18に取り付けられており、ライナー
6を取り外すことにより、熱源部7を衣服2から容易に
取り外しできるようにしている。
2の間に吊りベスト18を配置している。このとき熱源
部7は吊りベスト18に取り付けられており、ライナー
6を取り外すことにより、熱源部7を衣服2から容易に
取り外しできるようにしている。
【0027】吊りベスト18には、図2のような温風ガ
イドを設けることもできる。このことによって温風を上
方に容易に送ることができ、また、このガイドを上方に
開くことにより、温風の広がりを確保し、背中の広い範
囲を暖めることができる。さらにこのガイドが吊りベス
ト18に設置してあるため、寒さがゆるむ冬の終わり頃
には、吊りベストを外すことにより、単なる防寒着とし
て利用でき、ライナーを外すことにより、保温効果をさ
らに小さくできる。したがって、極寒時が春先まで長い
期間、衣服として利用できる。
イドを設けることもできる。このことによって温風を上
方に容易に送ることができ、また、このガイドを上方に
開くことにより、温風の広がりを確保し、背中の広い範
囲を暖めることができる。さらにこのガイドが吊りベス
ト18に設置してあるため、寒さがゆるむ冬の終わり頃
には、吊りベストを外すことにより、単なる防寒着とし
て利用でき、ライナーを外すことにより、保温効果をさ
らに小さくできる。したがって、極寒時が春先まで長い
期間、衣服として利用できる。
【0028】図4には吊りベスト18を示している。吊
りベスト18の胸部には、熱源部7の重さが肩にかかる
ように調節ベルト20が取り付けられている。調節ベル
ト20を長くすると人体の後ろ側に、短くすると前側に
重さがかかる。このとき、吊りベスト18は肩部19で
重さを支えることになり、熱源部7の重さが着用者の肩
にかかるようになる。熱源部7が背中の腰部に位置して
も、重さが腰部で感じたり、あるいは腰部から下に向か
って衣服を引っ張るような重さを感じることもなく、腰
部に熱源部7を設置した感覚もない。熱源部7は吊りベ
スト18に加重がかかり衣服2には加重がかからないた
め、着崩れすることはない。
りベスト18の胸部には、熱源部7の重さが肩にかかる
ように調節ベルト20が取り付けられている。調節ベル
ト20を長くすると人体の後ろ側に、短くすると前側に
重さがかかる。このとき、吊りベスト18は肩部19で
重さを支えることになり、熱源部7の重さが着用者の肩
にかかるようになる。熱源部7が背中の腰部に位置して
も、重さが腰部で感じたり、あるいは腰部から下に向か
って衣服を引っ張るような重さを感じることもなく、腰
部に熱源部7を設置した感覚もない。熱源部7は吊りベ
スト18に加重がかかり衣服2には加重がかからないた
め、着崩れすることはない。
【0029】吊りベスト18は、暖房衣服の保温と熱源
部7を保持するために使用される。着用時には熱源部7
の重さが肩部にかかるように裏地3あるいはライナー6
に固定しない。但し、吊りベスト18が暖房服とバラバ
ラにならないように、吊りベスト18に連結部21を設
け、衣服2と連結する。
部7を保持するために使用される。着用時には熱源部7
の重さが肩部にかかるように裏地3あるいはライナー6
に固定しない。但し、吊りベスト18が暖房服とバラバ
ラにならないように、吊りベスト18に連結部21を設
け、衣服2と連結する。
【0030】衣服の表地4及び裏地3は、透湿性耐水素
材から構成されている。透湿性耐水素材は水蒸気は透過
するが、水滴は通過しないもので、透湿性と耐水性を兼
ね備えている。この透湿性耐水素材には、以下のような
ものがある。
材から構成されている。透湿性耐水素材は水蒸気は透過
するが、水滴は通過しないもので、透湿性と耐水性を兼
ね備えている。この透湿性耐水素材には、以下のような
ものがある。
【0031】(1)ポリテトラフロロエチレンを延伸す
ることにより微細多孔質とした透湿皮膜を生地にラミネ
ート加工した素材。
ることにより微細多孔質とした透湿皮膜を生地にラミネ
ート加工した素材。
【0032】(2)ポリウタン,ポリグルタミン酸,ポ
リアクリル酸エステル,これらと他の成分との共重合ポ
リマーの皮膜で微細多孔構造をもった皮膜を生地にラミ
ネート加工したもの。
リアクリル酸エステル,これらと他の成分との共重合ポ
リマーの皮膜で微細多孔構造をもった皮膜を生地にラミ
ネート加工したもの。
【0033】(3)ポリウタン,ポリグルタミン酸,ポ
リアクリル酸エステル,これらと他の成分との共重合樹
脂を生地の一面または両面に微細加工を多数形成させる
コーティング加工したもの。
リアクリル酸エステル,これらと他の成分との共重合樹
脂を生地の一面または両面に微細加工を多数形成させる
コーティング加工したもの。
【0034】(4)ポリウタン,ポリグルタミン酸など
の親水性樹脂で無孔構造の皮膜を生地にラミネート加工
するか、もしくは生地に直接コーティングしたもの。
の親水性樹脂で無孔構造の皮膜を生地にラミネート加工
するか、もしくは生地に直接コーティングしたもの。
【0035】(5)織物や編み物、もしくは不織布で高
密度とし、繊維と繊維の空隙を微細にし、水蒸気は通す
が水滴は通さない構造としたもの。
密度とし、繊維と繊維の空隙を微細にし、水蒸気は通す
が水滴は通さない構造としたもの。
【0036】これらの透湿性耐水素材を、衣服の表地,
裏地とすることにより、燃焼ガス中に含有する水蒸気は
表地の内側に拡散するが、表地を通して外気に放出され
る。そのため、衣服内の湿気は低く保たれる。そのた
め、着用時には衣服の中が蒸れるのを防ぐ。
裏地とすることにより、燃焼ガス中に含有する水蒸気は
表地の内側に拡散するが、表地を通して外気に放出され
る。そのため、衣服内の湿気は低く保たれる。そのた
め、着用時には衣服の中が蒸れるのを防ぐ。
【0037】
【発明の効果】本発明は、ライナーを衣服の内側(身体
側)に配置し、衣服とライナーの間に熱源部を設けるこ
とにより、衣服とライナーの間に空隙を確保し、空隙に
暖かい空気を貯蔵し、この空気が衣服内に移動し、衣服
内を広範囲にわたって衣服内を暖める。
側)に配置し、衣服とライナーの間に熱源部を設けるこ
とにより、衣服とライナーの間に空隙を確保し、空隙に
暖かい空気を貯蔵し、この空気が衣服内に移動し、衣服
内を広範囲にわたって衣服内を暖める。
【0038】また、前記ライナーと衣服との間に前記熱
源部から上方に延びる熱移動通路を形成することによ
り、温風をすばやく広範囲に供給し暖房の立ち上がり時
間を短くする。さらに、熱伝達の媒体が空気であり、し
かも媒体の通路が衣服であるので、暖房衣服全体として
軽量に構成し、柔軟性を確保することができる。
源部から上方に延びる熱移動通路を形成することによ
り、温風をすばやく広範囲に供給し暖房の立ち上がり時
間を短くする。さらに、熱伝達の媒体が空気であり、し
かも媒体の通路が衣服であるので、暖房衣服全体として
軽量に構成し、柔軟性を確保することができる。
【0039】また、衣服とライナーの間の熱移動通路内
に温風ガイドを設けることにより、温風をさらにすばや
く広範囲に供給し暖房の立ち上がりをさらに早くする。
に温風ガイドを設けることにより、温風をさらにすばや
く広範囲に供給し暖房の立ち上がりをさらに早くする。
【0040】また、熱源部をライナーに取り付けること
により、着崩れすることがない。また、衣服の内側にラ
イナーを配置し、ライナーに熱源部を取り付けてこのラ
イナーを着脱自在とすることにより、これを取り外すと
同時に熱源部を取り外すことができる。したがってライ
ナーを取り外すことにより直ちに暖房しない衣服として
利用でき、軽い衣服に容易に変えることができる。
により、着崩れすることがない。また、衣服の内側にラ
イナーを配置し、ライナーに熱源部を取り付けてこのラ
イナーを着脱自在とすることにより、これを取り外すと
同時に熱源部を取り外すことができる。したがってライ
ナーを取り外すことにより直ちに暖房しない衣服として
利用でき、軽い衣服に容易に変えることができる。
【0041】また、ライナーに腕部を設けて、ライナー
の肩部にライナーの重さがかかるようにしているので、
熱源器を取り付けた場合には、熱源部の重さが肩にかか
り、熱源器の重さを感覚を軽減する。
の肩部にライナーの重さがかかるようにしているので、
熱源器を取り付けた場合には、熱源部の重さが肩にかか
り、熱源器の重さを感覚を軽減する。
【0042】また、ライナーの上部と下部に開口部を設
けることにより、温風の循環を容易にし、暖房効果を高
める。
けることにより、温風の循環を容易にし、暖房効果を高
める。
【0043】また、ライナーと衣服の間に吊りベストを
配置し、熱源部を吊りベストで保持することにより、熱
源部の重さを肩で支えるので着崩れすることがなく、し
かも衣服全体の重さの感覚を軽減する。
配置し、熱源部を吊りベストで保持することにより、熱
源部の重さを肩で支えるので着崩れすることがなく、し
かも衣服全体の重さの感覚を軽減する。
【0044】また、吊りベストに温風ガイドを設けるこ
とにより、熱源部と、温風ガイドを吊りベストにまとめ
ることができる。そのため、吊りベストを取り外すこと
により、熱源部のない衣服として容易に利用できる。
とにより、熱源部と、温風ガイドを吊りベストにまとめ
ることができる。そのため、吊りベストを取り外すこと
により、熱源部のない衣服として容易に利用できる。
【0045】また、少なくとも表地を透湿性耐水素材で
形成することにより、熱源部で発生した湿気を外気に放
出することができ、快適な衣服内気候を確保できる。
形成することにより、熱源部で発生した湿気を外気に放
出することができ、快適な衣服内気候を確保できる。
【図1】本発明の実施例1における暖房衣服の全体構成
を示す分解斜視図
を示す分解斜視図
【図2】同暖房衣服の要部を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における暖房衣服の全体構成
を示す分解斜視図
を示す分解斜視図
【図4】同吊りベストの構成を示す斜視図
【図5】従来の暖房衣服を示す正面図
1 暖房衣服 2 衣服 3 裏地 6 ライナー 7 熱源部 13 熱移動通路 16 ライナー入口通路 17 ライナー出口通路
Claims (10)
- 【請求項1】 衣服の内側にライナーを配置し、前記衣
服と前記ライナーの間に熱源部を設けた暖房衣服。 - 【請求項2】 ライナーと衣服の間を熱移動通路とする
請求項1記載の暖房衣服。 - 【請求項3】 熱移動通路に温風ガイドを設けた請求項
2記載の暖房衣服。 - 【請求項4】 熱源部をライナーに取り付けた請求項1
ないし3のいずれか1項記載の暖房衣服。 - 【請求項5】 ライナーを衣服から着脱自在とした請求
項1ないし4のいずれか1項記載の暖房衣服。 - 【請求項6】 ライナーに腕部を設けた請求項5記載の
暖房衣服。 - 【請求項7】 ライナーの上部と下部に開口部を設けた
請求項1ないし6のいずれか1項記載の暖房衣服。 - 【請求項8】 ライナーと裏地の間に吊りベストを配置
し、熱源部を吊りベストで保持した請求項1ないし4の
いずれか1項記載の暖房衣服。 - 【請求項9】 吊りベストに温風ガイドを設けた請求項
8記載の暖房衣服。 - 【請求項10】 衣服は表地を有し、この表地を透湿性
耐水素材で形成した請求項1ないし9のいずれか1項記
載の暖房衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249372A JP2000080503A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 暖房衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249372A JP2000080503A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 暖房衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000080503A true JP2000080503A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17192052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10249372A Withdrawn JP2000080503A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 暖房衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000080503A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327145A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Harada Sangyo Kk | レインコート付き上着 |
JP2007327146A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Harada Sangyo Kk | レインパンツ付きズボン |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP10249372A patent/JP2000080503A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327145A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Harada Sangyo Kk | レインコート付き上着 |
JP2007327146A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Harada Sangyo Kk | レインパンツ付きズボン |
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Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050513 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050614 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070613 |