JP2000079423A - ヘアラインシート及びヘアライン加工装置 - Google Patents

ヘアラインシート及びヘアライン加工装置

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JP2000079423A
JP2000079423A JP10224586A JP22458698A JP2000079423A JP 2000079423 A JP2000079423 A JP 2000079423A JP 10224586 A JP10224586 A JP 10224586A JP 22458698 A JP22458698 A JP 22458698A JP 2000079423 A JP2000079423 A JP 2000079423A
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roll
hairline
sheet
metal sheet
rotating brush
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Norihiro Baba
宣弘 馬場
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Shinei Kogyo KK
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SHINEI IND
Shinei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミ箔等の金属シートの表面にヘアラインを
形成することにより、金属表面の油分を除去すると共に
インクの付着性を向上し、また樹脂シートの表面にヘア
ラインを形成することにより、ブロッキングを防止する
と共にインクの付着性を向上する。 【解決手段】互いに回転するロール24(または25)
と回転ブラシ3a、3bとが接近して設けられると共に
ロール24(または25)に懸架して移送される長尺の
金属シートSまたは樹脂シートの表面に回転ブラシ3
a、3bを接触させることにより、金属シートSまたは
樹脂シートの表面にヘアライン状の凹凸加工を施すよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ箔等の金属
シートの表面にヘアライン(微細且つ無数の筋状凹凸)
を形成することにより、金属表面の油分を除去すると共
にインクの付着性を向上し、また樹脂シートの表面にヘ
アラインを形成することにより、ブロッキング(樹脂シ
ートが他の樹脂シートまたは他の物に密着する現象)を
防止すると共にインクの付着性を向上するようにしたヘ
アラインシート及びヘアライン加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、薄厚の金属シート、例えばアルミ
箔は、製造後、その表面に油分が付着した状態で供給さ
れる。このような金属シートの表面にインク塗布を行う
場合、その油分によってインクの付着性が極めて悪く、
またインクを付着した後にも、非常に剥れ易いという問
題点があった。
【0003】このような金属シートの油分を取り除くに
は、薬液の浸食作用によって除去する方法が存在する
が、金属シートがアルミ箔のように極めて薄い場合、薬
液の浸食作用によってアルミ箔自体が侵食されるという
問題点があった。
【0004】また、金属シートの油分をサンドブラスト
によって除去する方法もあるが、油分を均一に除去する
ことが困難であり、また削り取りの深さが確保できない
という問題点があった。
【0005】さらには、金属シートの表面に塗布するイ
ンクの付着性を向上するためには、金属シートの表面に
微細な凹凸を均一に形成することが望まれる。
【0006】以上、金属シートの問題点について述べた
が、さらに樹脂シートにおいても、同様の問題点があ
る。即ち、樹脂シートの表面にインク塗布を行う場合、
表面が平滑すぎるためにインクの付着性が悪く、またイ
ンクを付着した後にも非常に剥れ易いという問題点、さ
らには樹脂シートが他の樹脂シートまたは他の物に密着
して離れ難くなるというブロッキングの問題点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みて成されたもので、アルミ箔等の金属シートの表面
にヘアラインを形成することにより、金属表面の油分を
除去すると共にインクの付着性を向上し、または樹脂シ
ートの表面にヘアラインを形成することにより、ブロッ
キングを防止すると共にインクの付着性を向上するよう
にしたヘアラインシート及びヘアライン加工装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のヘアラインシートは、移送される金属シ
ートの表面に回転ブラシを回転しつつ接触させることに
よって前記金属シートの表面にヘアライン状の凹凸加工
を施したものである。
【0009】また、本発明のヘアライン加工装置は、互
いに回転するロールと回転ブラシとが接近して設けられ
ると共に前記ロールに懸架して移送される長尺の金属シ
ートの表面に前記回転ブラシを接触させることにより、
前記金属シートの表面にヘアライン状の凹凸加工を施す
ようにしている。
【0010】また、本発明のヘアライン加工装置におい
て、互いに離間して回転駆動される第1のロールと第2
のロールの夫々に表裏面が逆転するように金属シートを
懸架すると共に、前記第1のロールと前記第2のロール
の夫々に懸架された金属シートの外周面の夫々に前記回
転ブラシを接触させた構成により、前記金属シートの両
面にヘアライン状の凹凸加工を施すようにしてもよい。
【0011】また、本発明のヘアライン加工装置におい
て、互いに回転するロールと回転ブラシとが接近して設
けられた構成において、前記ロールに対して前記金属シ
ートの移送方向に沿って順次、金属線材を粗に設けた回
転ブラシと金属線材を密に設けた回転ブラシとが前記金
属シートの表面に接触するように設けられた構成とする
のが好ましい。
【0012】さらに、本発明のヘアライン加工装置にお
いて、前記長尺の金属シートを挟んで移送方向に引き出
すように回転駆動される一対の引出用ロールの移送方向
前方に前記金属シートを所定間隔で切断するようにした
カッター付きロールを設けた構成としてもよい。
【0013】さらに、上記の目的を達成するために、本
発明のヘアラインシートは、移送される樹脂シートの表
面に回転ブラシを回転しつつ接触させることによって前
記樹脂シートの表面にヘアライン状の凹凸加工を施した
ものである。
【0014】また、本発明のヘアライン加工装置は、互
いに回転するロールと回転ブラシとが接近して設けられ
ると共に前記ロールに懸架して移送される長尺の樹脂シ
ートの表面に前記回転ブラシを接触させることにより、
前記樹脂シートの表面にヘアライン状の凹凸加工を施す
ようにしている。
【0015】また、本発明のヘアライン加工装置におい
て、互いに離間して回転駆動される第1のロールと第2
のロールの夫々に表裏面が逆転するように樹脂シートを
懸架すると共に、前記第1のロールと前記第2のロール
の夫々に懸架された樹脂シートの外周面の夫々に前記回
転ブラシを接触させた構成により、前記樹脂シートの両
面にヘアライン状の凹凸加工を施すようにしてもよい。
【0016】また、本発明のヘアライン加工装置におい
て、互いに回転するロールと回転ブラシとが接近して設
けられた構成において、前記ロールに対して前記樹脂シ
ートの移送方向に沿って順次、金属線材を粗に設けた回
転ブラシと金属線材を密に設けた回転ブラシとが前記樹
脂シートの表面に接触するように設けられた構成とする
のがよい。
【0017】さらに、本発明のヘアライン加工装置にお
いて、前記長尺の樹脂シートを挟んで移送方向に引き出
すように回転駆動される一対の引出用ロールの移送方向
前方に前記樹脂シートを所定間隔で切断するようにした
カッター付きロールを設けた構成するのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。
【0019】(実施例1)本発明において、ヘアライン
金属シートとは、図1に示すように長尺のアルミ箔等の
金属シートSの表面に無数のヘアライン(筋目)状の凹
凸加工(以下「ヘアライン加工」と云う)を施した金属
シートS、またはこのようなヘアライン加工を施した金
属シートSを所定長さLで切断した枚葉の金属シート
S’のことであり、本発明においては、ロール24(ま
たは25)に懸架されて移送される金属シートSの表面
に回転ブラシ3を回転しながら接触させるように構成し
たヘアライン加工装置によってヘアライン金属シートを
得るようにしている。
【0020】本発明によるヘアライン加工装置は、図2
に示すように、金属シートの供給側Aとヘアライン加工
側Bとに分けられ、これらの供給側Aとヘアライン加工
側Bとは基台4で連結されている。
【0021】図2に示すように、金属シートSの供給側
Aにおいて、基台4の上面に設けられたベース板5の両
側には側板6、6が並設されると共に、両側の側板6、
6の間に金属シートSのロール巻きRを挿着したボビン
シャフト7が回動自在に軸設され、このロール巻きRか
ら金属シートSをヘアライン加工側Bへ移送するように
している。
【0022】また、図4に示すように、夫々の側板6、
6に形成された段部8の立上り下端部には凹溝9が形成
され、ボビンシャフト7の軸部7aの両端に回動自在に
固着されたエンドキャップ10を上記の凹溝9に嵌合す
ると共に、両側の側板6、6の段部8の立上り側縁にノ
ブ付きネジ11で係止片12を固定することにより、こ
の係止片12の下端部で凹溝9に嵌合されたボビンシャ
フト7のエンドキャップ10を係止した構成としてい
る。
【0023】このような構成により、ノブ付きネジ11
を緩めることによって両側の係止片12、12を凹溝
9、9からずらしてボビンシャフト7を取り外すことが
でき、この取り外したボビンシャフト7にロール巻きR
を挿着することが可能とされている。
【0024】また、図3に示すように、ボビンシャフト
7にはロール巻きRの内腔を両端で保持するボビンホル
ダ13、13が挿着されると共に、ロール巻きRの一端
をボビンシャフト7に固定された片側リング7aで係止
する一方、ロール巻きRの他端をロックナット7bで締
め付けることにより、ボビンシャフト7に挿着されたロ
ール巻きRの位置決めを行うようにしている。
【0025】なお、図3に示すように、上記の基台4の
上面に載置されたベース板5は、基台4の後方中央に固
設された枢支部材14を中心に円弧方向に移動自在に設
置され、ベース板5から離間した左右位置には短尺の円
弧形ガイド溝15、15が設けられ、このガイド溝1
5、15が基台4の上面に固設されたボルト15aに挿
着されると共に、基台4の縁部に離間して固設された2
個のブロック16、16の夫々にノブ付きネジ17、1
7を螺入した構成としている。このような構成により、
夫々のノブ付きネジ17、17の回動調整によって枢支
部材14を中心にベース板5を円弧状に回動してボビン
シャフト7の偏向を調整することが可能とされている。
【0026】また、図3において右側の側板6にはハン
ドル18が回動自在に設けられ、このハンドル18の軸
部18aに螺合された案内片19の凹溝19aがボビン
シャフト7の軸部7aに固着された固定リング20に嵌
合された構成により、ハンドル18を回動することによ
り、案内片19を軸部18aの軸方向に移動してボビン
シャフト7の軸方向における設置位置を調整するように
している。
【0027】さらに、不図示であるが、ボビンシャフト
7の軸部に不図示のテンションブレーキを設けることに
より、ボビンシャフト7の回転動作を抑制してヘアライ
ン加工側Bへ供給される金属シートの不要な送り動作を
防止することができる。
【0028】図5には上記のボビンシャフト7に挿着さ
れたロール巻きRから引出される金属シートSの移送経
路が示されている。この図において、ロール巻きRから
引出された金属シートSは、供給側Aに設けられた張設
用ロール22とヘアライン加工側Bに設けられた張設用
ロール23を順次経過して第1の加工用ロール24と第
2の加工用ロール25に懸架され、次いで金属シートS
が一対の引出用ロール26、27間に挟圧されて移送さ
れることにより送り方向へ引き出され、さらに金属シー
トSが一対の切断用ロール28、29間を通過すること
により所定長さLの枚葉の金属シートS’に切断される
ように構成されている。
【0029】上記のように構成されたヘアライン加工側
Bの各部についてより詳細に説明する。なお、各ロール
と各回転ブラシの駆動機構に関しては後述する。
【0030】図1に示すように、ヘアライン加工側Bに
おいて、基台4の上面には間隔をあけて両側に側板3
0、30が固設されている。このような両側の側板3
0、30に回動自在に架設された第1の加工用ロール2
4と第2の加工用ロール25とが、図5に示すように上
下位置に離間して設けられている。
【0031】これらの第1の加工用ロール24と第2の
加工用ロール25は金属製の円径外周を有して成り、図
5に示すように、供給側Aから送り出された金属シート
Sは第1の加工用ロール24に懸架された後、表裏面を
逆転した状態で第2の加工用ロール25に懸架される。
即ち、第1の加工用ロール24に接触した側の金属シー
トSの片面は、第2の加工用ロール25の外側に露出し
た側に逆転して移送される。
【0032】また、第1の加工用ロール24と第2の加
工用ロール25には、上記のように表裏面が逆転した金
属シートSの夫々の面に接触する回転ブラシ3a、3b
が2個ずつ設けられている。
【0033】夫々の回転ブラシ3a、3bは、図6に示
すように剛性の高い金属線材31をシャフト32の周り
に放射状に形成して成る均等半径を有し、夫々の加工用
ロール24、25において、送り方向の手前側には金属
線材31を粗に設けた回転ブラシ3aが設けられ、送り
方向の先方側には金属線材31を密に設けた回転ブラシ
3bが設けられている。
【0034】このような構成において、後述する回転機
構によって夫々の回転ブラシ3a、3bは互いに逆方向
に回転され、金属シートSの表面に、まず粗なる回転ブ
ラシ3aによって粗なる筋目のヘアライン加工を施した
上に、密なる回転ブラシ3bによって密なる筋目のヘア
ライン加工を施すことにより、より緻密なヘアライン加
工を行うことが可能であると共に、このようなヘアライ
ン加工を金属シートSにシワがよりにくい状態で実施す
ることが可能となる。
【0035】また、夫々の回転ブラシ3a、3bは夫々
の加工用ロール24、25に対する接近状態を調節可能
に設けられている。即ち、夫々の回転ブラシ3a、3b
はシャフト32に固設され、このシャフト32の両端を
回動自在に支持する軸受33は両側の側板30、30に
形成された縦溝34に沿って案内されると共に、縦溝3
4の上端左右に架設したブロック35に螺入したノブ付
きネジ36の下端が軸受33の上部に回動自在に固着さ
れ、ノブ付きネジ36を回動することによって軸受33
を上下動することにより、回転ブラシ3a、3bの夫々
のシャフト32の左右両端を移動して、夫々の加工用ロ
ール24、25に対する接近状態を調節可能としてあ
り、ヘアライン加工によって刻設される溝の深さを調節
することが可能とされている。
【0036】次に、図5に示すように、ヘアライン加工
側Bの側板30、30に架設された一対の引出用ロール
26、27の上側はゴム表面を有するゴムロール26が
設けられると共に、このゴムロール26の軸受38の両
側には上方向への押圧力を有するエアシリンダ39が設
けられ、このエアシリンダ39の調整によって下側の金
属製外周のロール27に対する圧接力を調整するように
している。また、後述する駆動機構によって一対の引出
用ロール26、27の夫々が移送方向に回転されること
により、これらの引出用ロール26、27間に挟圧され
た金属シートSを送り方向に引き出すことができる。
【0037】また、図5に示すように、ヘアライン加工
側Bの側板30、30に架設された一対の切断用ロール
28、29の上側はカッター40を設けたカッターロー
ル28が設けられ、下側は金属製外周のロール29が設
けられている。
【0038】カッターロール28は、図7に示すよう
に、ロール本体の周部に弦を成して形成した取付け面4
0aをロール本体の幅後方に設けることにより、この取
付け面40aに図6に示すカッター40をネジ40bで
固定して成り、図7に示すように、後述する駆動機構に
より、カッターロール28を送り方向に回動することに
より、カッター40の刃部40cが金属シートSに押圧
されて該金属シートSを所定間隔Lで切断して枚葉の金
属シートS’を連続的に形成することができる。この枚
葉の金属シートS’は本装置の送り方向の端部に設けら
れたブラケット59に順次積み重ねて束にした状態で回
収するが可能である。
【0039】なお、金属シートSの切断長さLはロール
28の外径、即ちカッター40の一回転する外周長さに
よって設定することができる。
【0040】また、このカッターロール28の軸受42
両端は両側の側板30、30の夫々に形成された縦溝4
3に沿って上下方向へ案内されると共に、縦溝43の上
端左右に架設したブロック44に固設したエアシリンダ
45が軸受42に連結され、エアシリンダ45の調整ダ
イヤル46を回動することにより軸受42の高さ調整を
行うことができ、カッター40の金属シートSに対する
当たり具合を調整するようにしている。
【0041】次に、上記の夫々のロール24、25、2
6、27、28、29と回転ブラシ3a、3bの駆動機
構について説明する。
【0042】図8に示すギヤ類は図1の右側の側板30
の外側に設けられたもので、基台4には第1のモータ5
0が固設され、この第1のモータ50の回転軸に固設さ
れたギヤ51はタイミングベルト52を介して下側の引
出用ロール27の軸端に固設されたギヤ53と下側のカ
ッターロール29の軸端に固設されたギヤ54とに連結
され、第1のモータ50の回転により下側の引出用ロー
ル27と下側のカッターロール29とが回転駆動され
る。なお、下側の引出用ロール27のギヤ53と第1の
モータのギヤ51との間にはタイミングベルト52を張
設するプーリ55が回動自在に設けられている。
【0043】また第2の加工用ロール25の軸端に固設
されたギヤ56とカッターロール28の軸端に固設され
たギヤ57とがテンションローラ58aを介して張設さ
れた状態でタイミングベルト58により連結されてい
る。なお、これらのギヤ56、57の回転駆動は第2の
加工用ロール25の反対側軸端に固設されたギヤ61
(図9参照)の回転駆動により行われる。
【0044】さらに、上記の第1のモータ50によって
回動される下側の引出用ロール27の反対側軸端には、
図9に示すギヤ60が固設され、第1のモータ50の駆
動によりギヤ60が回転する。
【0045】以下、図9に示すギヤ類は図1の左側の側
板30の外側に設けられたもので、第2の加工用ロール
25の軸端に固設されたギヤ61と第1の加工用ロール
24の軸端に固設されたギヤ62と第1の加工用ロール
24側の密なる回転ブラシ3bの軸端に固設されたギヤ
63に噛合されたギヤ64と上記したように引出用ロー
ル27の反対側軸端に固設されたギヤ60とローラ68
と第2の加工用ロール25のギヤ61の下方に軸設され
たギヤ65とがダブルタイミングベルト69で連結され
ている。また、ギヤ65に噛合するギヤ66を介して第
2の加工用ロール24側の密なる回転ブラシ3bの軸端
に固設したギヤ67が噛合されている。
【0046】このような構成により、第1のモータ50
によって回動される引出用ロール27の駆動力によって
第2の加工用ロール25と第1の加工用ロール24が順
次回転すると共に、第1の加工用ロール24側の密なる
回転ブラシ3bと第2の加工用ロール24側の密なる回
転ブラシ3bとを回動することができる。
【0047】また、基台4に固設された第2のモータ5
7の回転軸に固設されたギヤ58と第2の加工用ロール
25側の粗なる回転ブラシ3aの軸端に固設されたギヤ
70に噛合されたダブルギヤ71とがタイミングベルト
56で連結されると共に、ダブルギヤ71とギヤ72と
がタイミングベルト73を介して連結され、さらにギヤ
72と第1の加工用ロール24側の粗なる回転ブラシ3
aの軸端に固設されたギヤ74とがギヤ75を介して噛
合されたことにより、第2のモータ57を回転駆動する
と、第2の加工用ロール25側の粗なる回転ブラシ3a
と第1の加工用ロール24側の粗なる回転ブラシ3aと
を回転することができる。
【0048】なお、上記の実施例においては、第1の加
工用ロール24と第2の加工用ロール25とを設けて夫
々のロールに一対の回転ブラシ3a、3bを設けるよう
にしているが、本発明においては、1個だけのロールと
このロールに一対の回転ブラシ3a、3bを設けた構成
とすることにより、金属シートSの片側面にヘアライン
加工を施すことも可能である。
【0049】また、本発明においては、1個のロールに
ついて1個の回転ブラシを設けるように構成してもよ
い。
【0050】さらに、上記の実施例においては、カッタ
ーロール29によって枚葉の金属シートSを形成するよ
うにしているが、このようなカッターロール29を設け
ることなく、ヘアライン加工を施した金属シートSを長
尺のまま引き出すことも可能であり、またこの長尺の金
属シートSをロール巻きするようにしてもよい。
【0051】(実施例2)上記の実施例においては、金
属シートのヘアライン加工について述べたが、本発明の
ヘアライン加工装置をそのまま樹脂シートのヘアライン
加工に適用することも可能である。
【0052】その方法は、上記のヘアライン加工装置に
おいて、ロール巻きRの金属シートSを樹脂シートに変
更するだけで、この樹脂シートの表面または両面に無数
のヘアライン状の凹凸加工を施した樹脂シート得ること
ができ、またこのようなヘアライン加工を施した樹脂シ
ートを所定長さLで切断した枚葉の樹脂シートを得るこ
とができる。このようなヘアライン加工を施した樹脂シ
ートにより、シート面に対してインクの付着性を良好に
すると共に、ブロッキングの問題を解消した樹脂シート
を得ることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘアライ
ンシートは、移送される金属シートの表面に回転ブラシ
を回転しつつ接触させることによって金属シートの表面
にヘアライン状の凹凸加工を施したものであり、このよ
うなヘアライン加工をアルミ箔等の金属シートの表面に
施すことにより、金属シート表面の油分が除去されると
共に、インクの密着性が向上してインクの付着性に優れ
た金属シートを得ることができる。
【0054】また、本発明のヘアライン加工装置によれ
ば、上記のヘアライン加工が長尺の金属シートに対して
連続的に実施可能となる。
【0055】また、第1のロールと第2のロールを設け
て夫々のロールに表裏面が逆転するように金属シートを
懸架すると共に、第1のロールと第2のロールの夫々に
懸架された金属シートの外周面の夫々に回転ブラシを接
触させることにより、金属シートの両面にヘアライン加
工を連続的に施すことが可能となる。
【0056】また、1個または上記の第1のロールと第
2のロールの夫々に金属シートの移送方向に沿って順次
金属線材を粗に設けた回転ブラシと金属線材を密に設け
た回転ブラシとが金属シートの表面に接触するように設
けられた構成とすることにより、より緻密なヘアライン
加工を金属シートにシワがよりにくい状態で実施するこ
とが可能となる。
【0057】さらに、長尺の金属シートを挟んで移送方
向に引き出すように回転駆動される一対の引出用ロール
の移送方向前方に金属シートを所定間隔で切断するよう
にしたカッター付きロールを設けたことにより、ヘアラ
イン加工を施した金属シートを所定長さの枚葉で得るこ
とができる。
【0058】なお、このようなカッター付きロールを設
けることなく、ヘアライン加工を施した金属シートをそ
のまま引き出してロール巻きすることも可能である。
【0059】さらに、上記の金属シートに施した同様の
ヘアライン加工を樹脂シートに施すことによって、ブロ
ッキングを防止すると共に、インクの付着性に優れた樹
脂シートを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘアライン加工を施したヘアライ
ン金属シートの部分平面図である。
【図2】本発明によるヘアライン加工装置の全体斜視図
である。
【図3】本発明によるヘアライン加工装置における金属
シート供給側の上面図である。
【図4】本発明によるヘアライン加工装置における金属
シート供給側の側面図である。
【図5】本発明によるヘアライン加工装置における金属
シートの移送経路を示す概略側面図である。
【図6】本発明によるヘアライン加工装置におけるヘア
ライン加工側の上面図である。
【図7】本発明によるヘアライン加工装置におけるヘア
ライン加工側の一対の切断用ロール付近の側面図であ
る。
【図8】本発明によるヘアライン加工装置における回転
駆動機構の片側の側面図である。
【図9】本発明によるヘアライン加工装置における回転
駆動機構の他側の側面図である。
【符合の説明】
S…金属シート S’…枚葉の金属シート R…ロール巻き A…金属シートの供給側 B…ヘアライン加工側 3a、3b…回転ブラシ 4…基台 5…ベース板 6…側板 22…張設用ロール 23…張設用ロール 24…第1の加工用ロール 25…第2の加工用ロール 26、27…引出用ロール(26…ゴムロール) 28、29…切断用ロール(28…カッターロール) 30…側板 31…金属線材 40…カッター

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移送される金属シートの表面に回転ブラシ
    を回転しつつ接触させることによって前記金属シートの
    表面にヘアライン状の凹凸加工を施したことを特徴とす
    るヘアラインシート。
  2. 【請求項2】互いに回転するロールと回転ブラシとが接
    近して設けられると共に前記ロールに懸架して移送され
    る長尺の金属シートの表面に前記回転ブラシを接触させ
    ることにより、前記金属シートの表面にヘアライン状の
    凹凸加工を施すようにしたことを特徴とするヘアライン
    加工装置。
  3. 【請求項3】互いに離間して回転駆動される第1のロー
    ルと第2のロールの夫々に表裏面が逆転するように金属
    シートを懸架すると共に、前記第1のロールと前記第2
    のロールの夫々に懸架された金属シートの外周面の夫々
    に前記回転ブラシを接触させた構成により、前記金属シ
    ートの両面にヘアライン状の凹凸加工を施すようにした
    ことを特徴とする請求項2記載のヘアライン加工装置。
  4. 【請求項4】互いに回転するロールと回転ブラシとが接
    近して設けられた構成において、前記ロールに対して前
    記金属シートの移送方向に沿って順次、金属線材を粗に
    設けた回転ブラシと金属線材を密に設けた回転ブラシと
    が前記金属シートの表面に接触するように設けられたこ
    とを特徴とする請求項2記載のヘアライン加工装置。
  5. 【請求項5】前記長尺の金属シートを挟んで移送方向に
    引き出すように回転駆動される一対の引出用ロールの移
    送方向前方に前記金属シートを所定間隔で切断するよう
    にしたカッター付きロールを設けたことを特徴とする請
    求項2記載のヘアライン加工装置。
  6. 【請求項6】移送される樹脂シートの表面に回転ブラシ
    を回転しつつ接触させることによって前記樹脂シートの
    表面にヘアライン状の凹凸加工を施したことを特徴とす
    るヘアラインシート。
  7. 【請求項7】互いに回転するロールと回転ブラシとが接
    近して設けられると共に前記ロールに懸架して移送され
    る長尺の樹脂シートの表面に前記回転ブラシを接触させ
    ることにより、前記樹脂シートの表面にヘアライン状の
    凹凸加工を施すようにしたことを特徴とするヘアライン
    加工装置。
  8. 【請求項8】互いに離間して回転駆動される第1のロー
    ルと第2のロールの夫々に表裏面が逆転するように樹脂
    シートを懸架すると共に、前記第1のロールと前記第2
    のロールの夫々に懸架された樹脂シートの外周面の夫々
    に前記回転ブラシを接触させた構成により、前記樹脂シ
    ートの両面にヘアライン状の凹凸加工を施すようにした
    ことを特徴とする請求項7記載のヘアライン加工装置。
  9. 【請求項9】互いに回転するロールと回転ブラシとが接
    近して設けられた構成において、前記ロールに対して前
    記樹脂シートの移送方向に沿って順次、金属線材を粗に
    設けた回転ブラシと金属線材を密に設けた回転ブラシと
    が前記樹脂シートの表面に接触するように設けられたこ
    とを特徴とする請求項7記載のヘアライン加工装置。
  10. 【請求項10】前記長尺の樹脂シートを挟んで移送方向
    に引き出すように回転駆動される一対の引出用ロールの
    移送方向前方に前記樹脂シートを所定間隔で切断するよ
    うにしたカッター付きロールを設けたことを特徴とする
    請求項7記載のヘアライン加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110639955A (zh) * 2019-10-11 2020-01-03 台州市椒江蒙特智能装备有限公司 一种食品级金箔加工装置
CN113002059A (zh) * 2021-02-23 2021-06-22 徐君 一种铝箔锡纸保温餐盒制作方法

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