JP2000071020A - フランジ付パイプを用いた結合構造 - Google Patents

フランジ付パイプを用いた結合構造

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JP2000071020A JP10246766A JP24676698A JP2000071020A JP 2000071020 A JP2000071020 A JP 2000071020A JP 10246766 A JP10246766 A JP 10246766A JP 24676698 A JP24676698 A JP 24676698A JP 2000071020 A JP2000071020 A JP 2000071020A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特に両端部から軸方向荷重を受け
るようなパイプ部材において、座屈しにくく且つ軽量化
が図れるパイプを容易に成形出来る成形方法の提供を目
的とする。 【解決手段】 鋼管パイプPの中間部外周をクランプ型
Cでクランプし、パイプ端部をクランプ型Cから所定長
外部に突出させ、この突出部にポンチBの内周拘束部B
sを挿入して内周を拘束しつつ、パイプ端面を加圧面B
pで軸方向に加圧する。そしてパイプPの突出部の中間
部付近を外側に折り曲げるように張出させ、そのまま圧
壊して二重構造のフランジ部fを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば軸方向に対
する圧縮荷重を受けやすい部分に適用すれば好適なパイ
プ材及びその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両のエンジンを支持する
防振金具やブラケット金具には、防振ゴムで保持される
インナパイプや、間隔を一定の保持するスペーサパイプ
が設けられており、防振金具を車体側に取り付けた後、
防振金具のインナパイプに結合ボルトを挿通させてブラ
ケット金具を取付け、このブラケット金具のスペーサパ
イプに結合ボルトを挿通させてエンジンを結合するよう
にしている。このようなインナパイプやスペーサパイプ
は、結合ボルトの締付けによって軸方向に圧縮荷重が加
わるため、このような圧縮荷重で座屈することのない強
度が必要とされるとともに、両端面の平行度が要求さ
れ、従来では棒状の鉄系素材から図9に示すような工程
を経て冷間鍛造または熱間鍛造にて成形されている。
【0003】すなわち、図9(a)に示すように鉄系棒
状素材Qを必要な長さに切断し、(b)に示すように一
端側の端面矯正加工を行った後、(c)に示すように他
端側の端面矯正と内面付け加工を行い、(d)に示すよ
うに押出し加工等によって必要な肉厚を確保した穴あけ
を行い、(e)に示すように一端側の袋状穴の部分をト
リミング加工して貫通孔とし、最後に(f)に示すよう
に両端面矯正加工を行い、適正な長さと平行度を得るよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な成形法は複雑な工程であるため手間がかかると同時に
設備コストを要し、また、製品形状が単純なストレート
パイプであるため、強い座屈強度のインナパイプやスペ
ーサパイプを成形しようとすると、パイプの肉厚を厚く
しなければならず、高重量化を招いて好ましくない。
【0005】そこで本発明は、インナパイプやスペーサ
パイプ等の必要な強度を確保しつつ可能な限り軽量化を
図り、且つ容易に成形出来る成形方法の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、鋼管パイプの少なくとも中間部を含む外周部
分をクランプ型でクランプし、パイプの端部をクランプ
型から所定長突出させた後、この突出部のパイプ内周部
を拘束しつつ、突出側パイプ端面に軸方向と平行な圧縮
力を加えることによって、前記突出部の中間部付近を外
側に向けて張出すように圧壊させ、二重構造のフランジ
部を形成するようにした。
【0007】このようにパイプの端部に二重構造のフラ
ンジ部を形成することにより、軸方向にかかる面荷重を
分散させて圧縮荷重に対する強度を増すようにすれば、
パイプの肉厚を薄くすることが可能になって軽量化が図
れる。またフランジ部の張出し幅の調整によって座屈強
度が調整出来るため、従来のように強度要求に応じた肉
厚に成形するための複雑な鍛造工程を経なくても、既存
のパイプ等を使用して簡単に成形することが出来る。
【0008】ここで、クランプ型から突出するパイプの
内周部を拘束しつつ、パイプ端面に軸方向と平行な圧縮
力を加えると、パイプは内周部が拘束されるため長さ方
向の中間部が外側に張出すように折れ曲がって圧壊し、
突出長さの半分程度のフランジ幅を有する二重構造のフ
ランジ部が形成される。すなわち、パイプの突出量を調
整すれば、フランジ幅を調整することが出来る。ここ
で、フランジ部はパイプの一端側だけに形成しても良
く、両端側に形成しても良い。
【0009】また請求項2では、鋼管パイプの端部に、
外側に向けて張出すように折り曲げられた後、途中から
内側に折り返される二重構造のフランジ部が形成される
フランジ付パイプにおいて、フランジ部の半径方向の張
出し幅を、パイプの肉厚の2倍以上にするようにした。
このようにフランジ幅をパイプの肉厚の2倍以上にすれ
ば、パイプの肉厚を薄くしても軸方向に対する強度が充
分確保されるため、大幅に軽量化を図ることが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
フランジ付パイプが適用される車両用エンジン取付用の
防振金具とブラケット金具の説明図、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4はフラ
ンジ付パイプの外観図、図5は同断面図、図6は一端側
だけにフランジ部を形成した場合の構成例図、図7は本
発明の成形方法に使用するクランプ型の説明図、図8は
本発明に係る成形方法の説明図である。
【0011】本発明に係るフランジ付パイプは、例えば
図1乃至図3に示すような車両用エンジン1を車体2に
取り付けて支持するための防振金具3のインナパイプ4
や、ブラケット金具7のスペーサパイプ8に適用されて
おり、防振金具3のインナパイプ4の周囲には、図2に
示すような防振ゴム5が設けられるとともに、インナパ
イプ4内を挿通する結合ボルト6によって一対のブラケ
ット金具7がインナパイプ4を挟み付けるように結合さ
れている。
【0012】また、ブラケット金具7の他端側には、図
3に示すように、一対のブラケット金具7の間隔を規制
するスペーサパイプ8が設けられ、このスペーサパイプ
8内を挿通する結合ボルト9によって一対のブラケット
金具7がスペーサパイプ8を挟み付けるように結合され
るとともに、その側方にエンジン1が結合されている。
【0013】以上のようなインナパイプ4やスペーサパ
イプ8は、それぞれの結合ボルト6、9の締め付けによ
って両端部から締付け荷重を受けるため、軸方向に対し
て座屈しない強度が必要とされるとともに、両端部の平
行度が要求されるため、前記のように、従来は、ストレ
ート形状の肉厚の厚いパイプを使用して複雑な工程で成
形していた。
【0014】これに対して本発明では、インナパイプ4
やスペーサパイプ8として、図4及び図5にも示すよう
に、両端部にフランジ部fを有するフランジ付パイプP
fを使用することで、締付け荷重等に対して必要な強度
確保を図りつつ、肉厚を薄くして軽量化を図り、同時に
両端部の平行度を確保し得るようにしている。
【0015】このようなフランジ付パイプPfの成形法
について、図7及び図8に基づき説明する。まず一般的
な鋼管パイプPを一対のクランプ型C、Cでクランプす
る。このクランプにおいては、鋼管パイプPの少なくと
も一端側をクランプ型Cから所定長突出させ、軸中間部
の外周部を拘束するようにする。
【0016】次いで、このパイプPの突出部を、図8に
示すようなポンチBで軸方向に加圧し、突出部の基端側
を一旦外側に向けて折り曲げた後、中間部から先端側を
内側に向けて折り返したような形態で押し潰し、ヘッダ
加工によってフランジ部fを形成する。
【0017】すなわちこのポンチBは、パイプPの端面
に当接して加圧する加圧面Bpと、この加圧面Bpから
前方に突出し且つパイプPの内径とほぼ同径の内周拘束
部Bsを備えており、軸方向に沿って移動自在にされて
いる。そして、前記内周拘束部Bsの突出長さは、パイ
プPの突出部の長さとほぼ同一かまたはそれより長めと
され、また前記加圧面Bpは、加圧方向に対して直交す
る平坦面にされている。
【0018】そして、図8(a)に示すように、前記内
周拘束部BsをパイプPの突出先端部からパイプP内に
挿入し、(b)に示すように、パイプPの端面を加圧面
Bpで軸方向と平行に加圧すると、パイプPの突出部の
中間部が外側に向けて折れ曲がり始め、更に加圧する
と、(c)に示すように、突出部の基端側が一旦外側に
向けて折り曲げられた後、中間部から内側に向けて折り
返したような形態で押し潰された形態のフランジ部fが
形成される。
【0019】そしてこのように折り曲げ二重構造にされ
たフランジ部fは、端部からかかる荷重を有効に支える
ことが出来、しかも両側の端面は、加圧面Bpによって
平坦に加工され、所望の平行度が得られる。以上のよう
な加工方法によって、両端にフランジ部fを形成する時
は、順番に片側づつ成形しても良く、または一対のポン
チBを使用して両側を同時に加工しても良い。もちろ
ん、製品形状によっては、図6に示すように、片側だけ
に形成するようにしても良い。
【0020】以上のような成形方法では、鋼管パイプP
を所定長に切断して、必要に応じて端部の周縁コーナ部
を面取りした後、クランプ型CでクランプしてポンチB
で圧造するだけで成形することが出来るため、極めて簡
単に成形出来る。またフランジ部fの幅はパイプPの突
出量を調整するだけで任意に変更することが出来るた
め、加わる荷重に応じてフランジ幅を変化させ面荷重を
一定にすることが出来る。
【0021】ところで、以上のような方法で成形したフ
ランジ付パイプPfの寸法の一例は、図5において、長
さLが30mm、パイプの素径dが19.1mm、厚みtが
2.6mm、フランジ幅eが8mmであり、フランジ幅e
を、厚みtの約3倍にすることが出来る。この場合、既
存の仕様に比べて重量が約44%軽くすることが出来、
しかも必要な強度は充分確保されている。
【0022】また、成形するための金型等の設備費用
も、従来に比べて約50%程度削減することが可能であ
る。
【0023】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば本発
明に係るフランジ付パイプPfは、車両のエンジン支持
金具以外の個所に適用するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明に係るフランジ付パ
イプの成形方法は、鋼管パイプの端部を所定長突出させ
た状態で中間部分を含むパイプの外周部をクランプ型で
クランプし、この突出部のパイプ内周部を拘束しつつ、
パイプ端面に軸方向と平行な加圧力を加えることによっ
て、突出部の中間部付近を外側に向けて張出すように圧
壊させ、二重構造のフランジ部を形成するようにしたた
め、極めて簡単な手順で所望の強度を有するフランジ付
パイプを形成することが出来る。また請求項2のよう
に、フランジ部の半径方向の張出し幅を、パイプの肉厚
の2倍以上にするようにすれば、肉厚を薄くしても必要
な強度が確保されるため、大幅に軽量化を図ることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフランジ付パイプが適用される車
両用エンジン取付用の防振金具とブラケット金具の説明
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1のB−B線断面図
【図4】フランジ付パイプの外観図
【図5】同断面図
【図6】一端側だけにフランジ部を形成した場合の構成
例図
【図7】本発明の成形方法に使用するクランプ型の説明
【図8】本発明に係る成形方法の説明図
【図9】従来の成形方法の説明図
【符号の説明】
4…インナパイプ、8…スペーサパイプ、C…クランプ
型、B…ポンチ、P…パイプ、Pf…フランジ付パイ
プ、f…フランジ部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月24日(1999.8.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フランジ付パイプを用いた結合構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば軸方向に対
する圧縮荷重を受けやすい部分に適用すれば好適なパイ
プ材の結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両のエンジンを支持する
防振金具やブラケット金具には、防振ゴムで保持される
インナパイプや、間隔を一定に保持するスペーサパイプ
が設けられており、防振金具を車体側に取り付けた後、
防振金具のインナパイプに結合ボルトを挿通させてブラ
ケット金具を取付け、このブラケット金具のスペーサイ
ンナパイプに結合ボルトを挿通させてエンジンを結合す
るようにしている。このようなインナパイプやスペーサ
パイプは、結合ボルトの締付けによって軸方向に圧縮荷
重が加わるため、このような圧縮荷重で座屈することの
ない強度が必要とされるとともに、両端面の平行度が要
求され、従来では棒状の鉄系素材から図9に示すような
工程を経て冷間鋳造または熱間鋳造にて成形されてい
る。
【0003】すなわち、図9(a)に示すように鉄系棒
状素材Qを必要な長さに切断し、(b)に示すように一
端側の端面矯正加工を行なった後、(c)に示すように
他端側の端面矯正加工と内面付け加工を行い、(d)に
示すように押出し加工等によって必要な肉厚を確保した
穴あけを行い、(e)に示すように一端側の袋状穴の部
分をトリミング加工して貫通孔とし、最後に(f)に示
すように両端面矯正加工を行い、適正な長さと平行度を
得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な成形法は複雑な工程であるため手間がかかると同時に
設備コストを要し、また、製品形状が単純なストレート
パイプであるため、強い座屈強度のインナパイプやスペ
ーサパイプを成形しようとすると、パイプの肉厚を厚く
しなければならず、高重量化を招いて好ましくない。
【0005】そこで本発明は、インナパイプやスペーサ
パイプ等の必要な強度を確保しつつ可能な限り軽量化を
図り、且つ容易に成形できるフランジ付パイプを用いた
結合構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のフランジ付パイプを用いた結合構造は、パイプ
端部から所定長入り込んだ部分が外側に向けて張出すよ
うに折り曲げられ、途中から内側に折り返されて両端面
が平坦に加工されて所望の平行度を有する二重構造のフ
ランジ部が鋼管パイプの両端部に形成され、前記フラン
ジ部の半径方向の張出し幅は、パイプの肉厚の2倍以上
とされるフランジ付パイプを用いた結合構造であつて、
このフランジ付パイプ内を挿通する結合ボルトにより一
対のブラケット金具が前記フランジ部の外側端面と直接
に面接触して前記フランジ付パイプを挟み付けるように
結合される。
【0007】また、本発明のフランジ付パイプを用いた
結合構造は、パイプ端部から所定長入り込んだ部分が外
側に向けて張出すように折り曲げられ、途中から内側に
折り返されて両端面が平坦に加工されて所望の平行度を
有する二重構造のフランジ部が鋼管パイプの両端部に形
成され、前記フランジ部の半径方向の張出し幅は、パイ
プの肉厚の2倍以上とされるフランジ付パイプを用いた
結合構造であつて、このフランジ付パイプの周囲に防振
ゴムが設けられ、この防振ゴムとともに前記フランジ付
パイプ内を挿通する結合ボルトにより一対のブラケット
金具が前記フランジ部の外側端面と直接に面接触して前
記フランジ付パイプを挟み付けるように結合される
【0008】このように本発明に使用したフランジ付パ
イプは、パイプの両端部に両端面が平坦に加工されて所
望の平行度を有する二重構造のフランジ部を形成するこ
とにより、軸方向にかかる面荷重を分散させて圧縮荷重
に対する強度を増すようにすれば、パイプの肉厚を薄く
することが可能になって、軽量化が図れる。また、フラ
ンジ部の張出し幅の調整によって、座屈強度が調整出来
るため、従来のように強度要求に応じた肉厚に成形する
ための複雑な鍛造工程を経なくても、既存のパイプ等を
使用して簡単に成形することができる。ここでクランプ
型から突出するパイプの内周部を拘束しつつ、パイプ端
面に軸方向と平行な圧縮力を加えると、パイプは内周部
が拘束されるため長さ方向の中間部が外側に張出すよう
に折れ曲がって圧壊し、両端面が平坦に加工されて所望
の平行度を有すると共に突出長さの半分程度のフランジ
幅を有する二重構造のフランジ部が形成される。すなわ
ち、パイプの突出量を調整すれば、フランジ幅を調整す
ることができる。
【0009】請求項1及び請求項2では、鋼管パイプの
端部に、外側に向けて張出すように折れ曲げられた後、
途中から内側に折り返されて両端面が平坦に加工されて
所望の平行度を有する二重構造のフランジ部が形成され
るフランジ付パイプを使用し、フランジ部の半径方向の
張出し幅をパイプの肉厚の2倍以上にするようにした。
このようにフランジ幅をパイプの2倍以上にすれば、フ
ランジ付パイプはパイプの肉厚を薄くしても軸方向に対
する強度が充分確保されるため、大量に軽量化を図るこ
とが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで、図1は本発明に係
る車両用エンジン取付用の防振金具とブラケット金具の
説明図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB
−B線断面図、図4はフランジ付パイプの外観図、図5
は同断面図、図6は一端側だけフランジ部を形成した場
合の構成例図、図7はフランジ付パイプの成形方法に使
用するクランプ型の説明図、図8はフランジ付パイプの
成形方法の説明図である。
【0011】本発明のフランジ付パイプを用いた結合構
造は、例えば、図1乃至図3に示すような車両用エンジ
ン1を車体2に取り付けて支持するための防振金具3の
インナパイプ4やブラケット金具7のスペーサパイプ8
に適用される。本発明に係るフランジ付パイプを用いた
結合構造が防振金具3のインナパイプ4に適用される場
合では、防振金具3のインナパイプ4の周囲には、図2
に示すような防振ゴム5が設けられる。そして、インナ
パイプ4内を挿通する結合ボルト6によって一対のブラ
ケット金具7が、インナパイプ4の両端面が平坦に加工
されて所望の平行度を有するフランジ部の外側端面と直
接に面接触してインナパイプ4を挟み付けるように結合
される。
【0012】また、本発明に係るフランジ付パイプを用
いた結合構造がブラケット金具7のスペーサパイプ8に
適用される場合では、ブラケット金具7の他端側には、
図3に示すように、一対のブラケット金具7の間隔を規
制するスペーサパイプ8が設けられる。そして、このス
ペーサパイプ8内を挿通する結合ボルト9によって、一
対のブラケット金具7が、スペーサパイプ8の両端面が
平坦に加工されて所望の平行度を有するフランジ部の外
側端面と直接に面接触してスペーサパイプ8を挟み付け
るように結合されるとともに、その側方にエンジン1が
結合される。
【0013】以上のようなインナパイプ4やスペーサパ
イプ8は、それぞれの結合ボルト6、9の締め付けによ
って、両端部が締め付け荷重を受けるため、軸方向に対
して座屈しない強度が必要とされるとともに、両端面の
平行度が要求されるため、前記のように、従来は、スト
レート形状の肉厚の厚いパイプを使用して複雑な工程で
処理していた。
【0014】本発明では、インナパイプ4やスペーサパ
イプ8として、図4及び図5にも示すように、両端部に
フランジ部fを有するフランジ付パイプPfを使用する
ことで、締付け荷重等に対して必要な強度確保し得るよ
うにしている。
【0015】以下にフランジ付パイプPfの成形法につ
いて、図7及び図8に基づき説明する。まず一般的な鋼
管パイプPを一対のクランプ型C、Cでクランプする。
このクランプにおいては、鋼管パイプPの少なくとも一
端側をクランプ型Cから所定長突出させ、軸中間部の外
周部を拘束するようにする。
【0016】次いで、このパイプPの突出部を、図8に
示すようなポンチBで軸方向に加圧し、突出部の基端側
を一旦外側に向けて折り曲げた後、中間部から先端側を
内側に向けて折り返したような形態で押し潰し、ヘッダ
加工によってフランジ部fを形成する。
【0017】すなわちこのポンチBは、パイプPの端面
に当接して加圧する加圧面Bpと、この加圧面Bpから
前方に突出し且つパイプPの内径とほぼ同径の内周拘束
部Bsを備えており、軸方向に沿って移動自在にされて
いる。そして、前記内周拘束部Bsの突出長さは、パイ
プPの突出部の長さとほぼ同一かまたはそれより長めと
され、また、前記加圧面Bpは、加圧方向に対して直交
する平坦面にされている。
【0018】そして、図8(a)に示すように、前記内
周拘束部BsをパイプPの突出先端部からパイプP内に
挿入し、(b)に示すように、パイプPの端面を加圧面
Bpで軸方向と平行に加圧すると、(c)に示すよう
に、突出部の基端側が一旦外側に向けて折り曲げられた
後、中間部から内側に向けて折り返したような形態で押
し潰された形態のフランジ部fが形成される。
【0019】そして、このように折り曲げ二重構造にさ
れたフランジ部fは、端部からかかる荷重を有効に支え
ることが出来、しかも両側の端面は加圧面Bpによって
平坦に加工され、所望の平行度が得られる。以上のよう
な加工方法によって、両端にフランジ部fを形成する時
は、順番に片側づつ成形しても良く、または一対のポン
チBを使用して両側を同時に加工しても良い。もちろ
ん、製品形状によっては、図6に示すように、片側だけ
に形成するようにしても良い。
【0020】以上のような成形方法では、Pを所定長に
切断して、必要に応じて端部の周縁コーナー部を面取り
した後、クランプ型CでクランプしてポンチBで圧造す
るだけで成形することが出来るため、極めて簡単に成形
出来る。また、フランジ部fの幅はパイプPの突出量を
調整するだけで任意に変更することが出来るため、加わ
る荷重に応じてフランジ幅を変化させ面荷重を一定にす
ることができる。
【0021】ところで、以上のような方法で成形したフ
ランジ付パイプPfの寸法の一例は、図5において、長
さLが30mm、パイプの素径dが19.1mm、厚み
tが2.6mm、フランジ幅eが8mmであり、フラン
ジ幅eを、厚みtの約3倍にすることが出来る。この場
合、既存の仕様に比べて重量が約44%軽くすることが
出来、しかも必要な強度は充分確保されている。
【0022】また、成形するための金型等の設備費用
も、従来に比べて約50%程度削減することが可能であ
る。
【0023】尚、本発明は、図1乃至図3に示したよう
な実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請
求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、
同一の作用効果を奏するものは、本発明の技術的範囲に
属する。例えば本発明に係るフランジ付パイプを用いた
結合構造は、車両のエンジン支持金具以外の箇所に適用
するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明では、鋼管パイプの
端部を所定長突出させた状態で中間部分を含むパイプの
外周部をクランプ型でクランプし、この突出部のパイプ
内周部を拘束しつつ、パイプ端面に軸方向と平行な加圧
力を加えることによって、突出部の中間部付近を外側に
向けて張出すように圧壊させて、両端面が平坦に加工さ
れて所望の平行度を有する二重構造のフランジ部を形成
したフランジ付パイプを使用し、フランジ部の半径方向
の張出し幅を、パイプの肉厚の2倍以上にして、フラン
ジ付パイプの肉厚を薄くしても、車両のエンジン支持金
具に適用されるフランジ付パイプを用いた結合構造は、
軸方向に対して必要な強度が確保されるため、大幅に軽
量化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフランジ付パイプが適用される車
両用エンジン取付用の防振金具とブラケット金具の説明
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1のB−B線断面図
【図4】フランジ付パイプの外観図
【図5】同断面図
【図6】一端側だけにフランジ部を形成した場合の構成
例図
【図7】フランジ付パイプの成形方法に使用するクラン
プ型の説明図
【図8】フランジ付パイプの成形方法の説明図
【図9】従来の成形方法の説明図
【符号の説明】 4…インナパイプ、8…スペーサパイプ、C…クランプ
型、B…ポンチ、P…パイプ、Pf…フランジ付パイ
プ、f…フランジ部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管パイプの少なくとも中間部を含む外
    周部分をクランプ型でクランプし、パイプの端部をクラ
    ンプ型から所定長突出させた後、この突出部のパイプ内
    周部を拘束しつつ、突出側パイプ端面に軸方向と平行な
    圧縮力を加えることによって前記突出部の中間部付近を
    外側に向けて張出すように圧壊させ、二重構造のフラン
    ジ部を形成するようにしたことを特徴とするフランジ付
    パイプの成形方法。
  2. 【請求項2】 鋼管パイプの端部に二重構造のフランジ
    部が形成され、このフランジ部は、パイプ端部から所定
    長入り込んだ部分が外側に向けて張出すように折り曲げ
    られ、途中から内側に折り返されるフランジ付パイプで
    あって、前記フランジ部の半径方向の張出し幅は、パイ
    プの肉厚の2倍以上とされることを特徴とするフランジ
    付パイプ。
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