JP2000069033A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

Info

Publication number
JP2000069033A
JP2000069033A JP10235975A JP23597598A JP2000069033A JP 2000069033 A JP2000069033 A JP 2000069033A JP 10235975 A JP10235975 A JP 10235975A JP 23597598 A JP23597598 A JP 23597598A JP 2000069033 A JP2000069033 A JP 2000069033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
transmission timing
wireless
transmission
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10235975A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Takanashi
斉 高梨
Masataka Iizuka
正孝 飯塚
Tomoaki Kumagai
智明 熊谷
Masahiro Morikura
正博 守倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP10235975A priority Critical patent/JP2000069033A/ja
Publication of JP2000069033A publication Critical patent/JP2000069033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線LANにおけるブロードキャストパケッ
トを効率よく伝送する。 【解決手段】 複数の無線基地局相互間で同期をとり、
同時に同じOFDMシンボルを送信しても干渉とならな
い特性を活かしてOFDMによる無線パケットとしての
ブロードキャストパケットを同時に複数の移動端末局に
配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線LANに利用す
る。本発明は無線パケットを用いて無線基地局と移動端
末局あるいは移動端末局同士が無線通信するシステムに
利用する。本発明は直交周波数分割多重(OFDM:Ort
hogonal Frequency Division Multiplexing)を用いる無
線通信技術に関する。本発明は−般にブロードキャスト
あるいはマルチキャストといわれる複数の移動端末局宛
の同一データを無線伝送する技術に関する。
【0002】以下、「ブロードキャスト」の用語には
「ブロードキャスト」および「マルチキャスト」を包含
するものとする。
【0003】また、本明細書では、本発明の無線通信装
置を無線基地局とし、無線基地局と移動端末局とが通信
を行うものとして説明するが、移動端末局の一つが本明
細書で説明する無線基地局の役割りを担って行われる移
動端末局相互間の通信についても本発明に含まれるもの
とする。
【0004】
【従来の技術】有線のLANでは、一つの伝送媒体であ
るケーブルにブロードキャストパケットを伝送すること
により、そのパケットが全ての端末に到達するので、そ
のパケットの宛先アドレスに該当する端末がそのパケッ
トを受信することができる。したがって、一回の送信で
全ての端末へのブロードキャストパケットの配信ができ
る。
【0005】ところが無線LANでは、一つの無線基地
局がカバーするエリアは限られているので、その無線基
地局だけでは全ての移動端末局へブロードキャストパケ
ットを配信できない。そこで複数の無線基地局を配備し
て全ての移動端末局との通信を可能としている。
【0006】この従来例を図8および図10を参照して
説明する。図8は無線LANの概念を示す図である。図
9は従来の無線基地局の要部ブロック構成図である。図
10は従来のブロードキャストパケットの送信タイミン
グを説明するための図である。図8に示すように、バッ
クボーンネットワーク30に無線基地局10が複数設け
られ、各無線基地局10により形成されたセル〜内
には複数の移動端末局20が在圏している。これらの移
動端末局20は無線基地局10との間で無線パケットの
送受信を行っている。
【0007】無線基地局10は図9に示すように、パケ
ット送受信部1、干渉検出部2、送信制御部4、アンテ
ナ7、分配器6を備えており、干渉検出部2が各無線基
地局10相互間における干渉の有無を検出し、送信制御
部4は干渉の無いタイミングが検出されるとパケット送
受信部1を制御して無線パケットの送信を行う。
【0008】従来は、ユニキャストパケットであっても
ブロードキャストパケットであってもその処理手順は同
一である。すなわち、図10に示すように、送信すべき
パケットであるデータが到着した時点で干渉の有無を検
出し、干渉が無ければ直近の送信タイミングにより無線
パケットを送信する。図10により、ユニキャストパケ
ットであってもブロードキャストパケットであってもそ
の処理手順は同一であることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、図
8に示すように、セル〜が互いに干渉となるエリア
に設置されているとき、それらのセル〜では、図1
0に示すように、同時にブロードキャストパケットを送
信できずに、タイミングをずらして送信することを行っ
ている。このため、全てのセルでブロードキャストパケ
ットが送信されるまで時間がかかる。
【0010】理論の上では、セル〜を相互に干渉と
ならないように配置すれば、全てのセル〜で同時に
通信が行えるが、実際には、エリアを連続的にカバーで
きないので現実的な解ではない。すなわち、所定の通信
品質を満足する通信エリアの大きさに比べ、セル〜
が相互に干渉を与えてしまう可能性のある干渉エリアの
大きさは大きい。したがって、もし、セル〜を相互
に干渉とならないように配置すると、隣接する通信エリ
アとの距離は、かなり離れた距離になってしまう。これ
により、通信エリアの連続性は失われる。したがって、
無線LANでは、有線のLANに比べて同一の情報を複
数の移動端末局へ配信する場合の効率が著しく劣化す
る。
【0011】このため、図10の例のように、無線チャ
ネルが空くまで送信を待たなければならず、データパケ
ットの伝送に時間がかかり、伝送遅延を引き起こしてい
る。また、一つのブロードキャストパケットが複数の無
線パケットとなり伝送されることになるので、システム
に加わるトラヒック量が等価的に増大し、パケットの損
失および衝突を増加させている。
【0012】また、理論の上では、それぞれのセル〜
が異なる周波数を用いることにより、この問題を解決
することができるが、現実には、周波数資源は限られて
おり、通常は同一の周波数を複数のセルで共用すること
が要求される。特に、トラヒックが多い場合は、同じ周
波数を隣接するセルで使用した方がシステム全体のスル
ープットが上昇することが電子情報通信学会1998年総合
大会B-5-311 で報告されている。
【0013】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、無線LANにおけるブロードキャストパケッ
トを効率よく伝送することができる無線通信装置を提供
することを目的とする。本発明は、無線パケットの遅延
時間および損失率を低減させることができる無線通信装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、同時に同じO
FDMシンボルを送信しても干渉とならない特性を活か
してOFDMによる無線パケットとしてのブロードキャ
ストパケットを同時に複数の移動端末局に配信すること
を特徴とする。これにより、複数の移動端末局宛の同一
データからなる無線パケットをそれらの移動端末局が異
なるセルにいても同時に受信することを可能とすること
で、パケットの伝送効率を上げることができる。
【0015】すなわち、本発明は無線通信装置であっ
て、無線パケットを送受信する手段と、無線通信装置相
互間の干渉の有無を検出する手段とを備え、前記送受信
する手段は、この検出する手段の検出結果にしたがって
干渉の無いタイミングにより無線パケットを送信する手
段を備えた無線通信装置である。
【0016】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記送受信する手段は、直交周波数分割多重(以下、OF
DMと記す)により無線パケットを送受信する手段を含
み、他の無線通信装置と自己の無線通信装置との無線パ
ケットの送信タイミングを同期させる手段と、送信する
無線パケットがユニキャストパケットかブロードキャス
トパケットかを識別する手段と、この識別する手段の識
別結果にしたがって送信する無線パケットがブロードキ
ャストパケットであるときには前記同期させる手段によ
り他の無線通信装置と同一タイミングにより当該無線パ
ケットを送信する手段とを備えるところにある。
【0017】このように、OFDMを用い、かつ、無線
通信装置相互間のデータパケット送信タイミングの同期
を確立し、同時に全く同じOFDMシンボルを複数の無
線通信装置から送信することにより無線パケットを効率
的に伝送できる。よって、無線パケットの伝送遅延を短
くでき、かつ、無線パケットの損失を低滅できる。
【0018】前記同期させる手段は、ビーコンを送信す
る手段と、ビーコンを受信してから所定時間経過後を前
記送信タイミングとする手段とを含む構成とすることが
できる。すなわち、各無線通信装置でビーコンを受信し
てからブロードキャストパケットを送信するまでの相対
遅延時間を統一しておくことにより、各無線通信装置で
ビーコンを受信することにより、ブロードキャストパケ
ットの送信タイミングを同期させることができる。これ
により、比較的簡単な制御により各無線通信装置を同期
させることができる。ビーコンの送受信は、全ての無線
通信装置にビーコンを到達させるためのビーコン送信専
用局を他に設けることなく、各無線通信装置相互間でビ
ーコンを送受信し合うことにより行うことが望ましい。
【0019】あるいは、他の無線通信装置から到来する
ブロードキャストパケットの送信タイミング情報を受信
する手段と、この受信する手段により受信された前記送
信タイミング情報にしたがって自己のブロードキャスト
パケットの送信タイミングを設定する手段と、この設定
する手段により設定された自己のブロードキャストパケ
ットの送信タイミング情報を送信する手段とを含むこと
が望ましい。すなわち、各無線通信装置が相互にブロー
ドキャストパケットの送信タイミング情報を送受信し合
うことにより送信タイミングの同期を確立することがで
きる。この送信タイミング情報は、例えば、前記ビーコ
ンに書込むことがよい。
【0020】後者の同期方法は前者の同期方法と比較す
ると制御が複雑になる。しかし、前者の同期方法では、
無線通信装置が他の無線通信装置からのビーコンを受信
してから自局がビーコンを送信するまでの遅延時間があ
るために、無線通信装置の数が増えると同期がずれる場
合もあるが後者の同期方法では、そのような遅延時間を
補正して送信タイミング情報を書込むことができるの
で、精度の高い同期を確立することができる。
【0021】前記送信タイミングは、任意に設定するよ
うにしてもよいが、一定周期内にあらかじめ定められた
タイミングであるようにすることもできる。これによ
り、そのタイミングは常時ブロードキャストパケットの
ためのタイミングとして空けておくといった処理が可能
となるため、干渉の有無の判定に誤りがあったとしても
ブロードキャストパケットの送信タイミングについて
は、干渉無くブロードキャストパケットを送信すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1ないし図
3を参照して説明する。図1は本発明実施例の無線基地
局の要部ブロック構成図である。なお、本発明実施例に
おける無線LANの全体構成は図7と共通である。図2
は同期方法を説明するための図である。図3はブロード
キャストパケットとOFDMシンボルとの関係を示す図
である。
【0023】本発明実施例では、本発明の無線通信装置
は無線基地局であって、図1に示すように、無線パケッ
トを送受信する手段であるパケット送受信部1と、無線
基地局相互間の干渉の有無を検出する手段である干渉検
出部2とを備え、送信制御部4は、干渉検出部2の検出
結果にしたがって干渉の無いタイミングによりパケット
送受信部1から無線パケットを送信させる無線基地局で
ある。
【0024】ここで、本発明の特徴とするところは、パ
ケット送受信部1は、OFDMにより無線パケットを送
受信し、他の無線基地局と自己の無線基地局との無線パ
ケットの送信タイミングを同期させる手段である同期信
号送受信部3と、送信する無線パケットがユニキャスト
パケットかブロードキャストパケットかを識別する手段
であるパケット識別部5とを備え、送信制御部4は、パ
ケット識別部5の識別結果にしたがって送信する無線パ
ケットがブロードキャストパケットであるときには同期
信号送受信部3により得られた送信タイミング情報によ
り他の無線基地局と同一タイミングにより当該無線パケ
ットを送信するところにある。
【0025】同期信号送受信部3は、ビーコンを送信
し、送信制御部4は、ビーコンを受信してから所定時間
経過後を前記送信タイミングとする。すなわち、図2に
示すように、ビーコン送受信タイミングT1−、T1
−、T1−とブロードキャストパケット送信タイミ
ングT2−、T2−、T2−までの時間差を全て
の無線基地局10で統一しておき、他の無線基地局10
のビーコンを受信した無線基地局10がその無線基地局
10のデータ送信開始タイミングをあらかじめ定められ
た時間差により設定するようにしてもよい。また、ビー
コンを受信した無線基地局10は自らもビーコンを瞬時
に送信することにより、それを受信した他の無線基地局
10も同期することができるのでシステム全体がOFD
Mシンボルのガードインターバル(G.I.)の範囲内
で同期できる。このガードインターバルについては後述
する。
【0026】あるいは、同期信号送受信部3は、他の無
線基地局から到来するブロードキャストパケットの送信
タイミング情報を受信し、送信制御部4は、この受信さ
れた前記送信タイミング情報にしたがって自己のブロー
ドキャストパケットの送信タイミングを設定し、同期信
号送受信部3は、この設定された自己のブロードキャス
トパケットの送信タイミング情報を送信する。この送信
タイミング情報はビーコンに書込まれる。書込まれる送
信タイミング情報としては、ビーコンの送信タイミング
からブロードキャストパケットの送信タイミングまでの
相対遅延時間が書込まれる。すなわち、ある無線基地局
がブロードキャストパケットを送信しようとするとき、
ビーコンに、そのビーコンの送信タイミングからブロー
ドキャストパケットの送信タイミングまでの相対遅延時
間を書込む。このビーコンを受信した他の無線基地局で
は、ビーコンの受信タイミングとこのビーコンに書込ま
れている相対遅延時間とにより当該ビーコンを送信した
無線基地局のブロードキャストパケットの送信タイミン
グを知ることができる。
【0027】さらに、ビーコンを受信した無線基地局で
は、この送信タイミングによりブロードキャストパケッ
トを送信することを決めるとともに、自ら送信するビー
コンに、このビーコンの送信タイミングからブロードキ
ャストパケットの送信タイミングまでの相対遅延時間を
書込む。このビーコンを受信した他の無線基地局は上記
手順を繰り返す。これにより、最終的に全体の無線基地
局でブロードキャストパケットの送信タイミングを同期
させることができる。
【0028】すなわち、無線基地局ではビーコン送信タ
イミングからブロードキャストパケットの送信タイミン
グまでの相対遅延時間をビーコン内に送信タイミング情
報として書込み送信し、それを受信した他の無線基地局
はその局のビーコン送信タイミングとビーコン送信元の
無線基地局がビーコンを用いて指示しているブロードキ
ャストパケットの送信タイミングとの差を求め、それを
その局のビーコン送信タイミングからブロードキャスト
パケットの送信タイミングまでの相対遅延時間としてビ
ーコンに書込み送信する。これを無線基地局相互間で行
うことにより、全体の無線基地局間で同期が確立する。
【0029】このとき、最初にブロードキャストパケッ
トの送信タイミングを決定する無線基地局をあらかじめ
定めておき、順次、この無線基地局の送信タイミングに
同期してゆくようにしてもよい。
【0030】図2に示した前者の同期方法では、無線基
地局10が他の無線基地局10からのビーコンを受信し
てから自局がビーコンを送信するまでの遅延時間がある
ために、無線基地局10の数が増えると同期がガードイ
ンターバル(G.I.)の範囲を逸脱する場合もある。
その点、後者の同期方法では、そのような遅延時間を補
正して送信タイミング情報を書込むことができるので、
精度の高い同期を確立することができる。したがって、
本発明実施例では、後者の同期方法を採用することと
し、実施例ではさらに詳細な説明を行う。
【0031】また、本発明実施例では、ブロードキャス
トパケットの送信タイミングを全ての無線基地局であら
かじめ設定する例も示している。これにより干渉の有無
の判定に誤りがある場合でも、ブロードキャストパケッ
トに関しては干渉無く送信を行うことができる。
【0032】ここで、OFDMについて図3を参照して
説明する。図3(a)はブロードキャストパケットであ
り、図3(b)はセルのOFDMシンボル送信タイミ
ングであり、図3(c)はセルのOFDMシンボル送
信タイミングである。図3(b)と図3(c)の送信デ
ータは全く同一である。
【0033】図3に示すように、OFDMを用いると、
送るべきブロードキャストパケットが複数のOFDMシ
ンボルに分けられて送られる。このとき、ガードインタ
ーバル(G.I.と図示)が付加されたOFDMシンボ
ルには、セルとセルの送信タイミングがこのガード
インターバルの範囲内でずれても干渉とならないという
特性がある。これは送るべきデータが一つのOFDMシ
ンボルであっても同じである。
【0034】ただし、送信する信号は全く同じでなけれ
ばならないが、本発明実施例の場合には、データは同じ
内容の配信なので必然的に同一となる。また、無線パケ
ットの周波数同期や信号の情報を送るヘッダは同じデー
タの配信であるので同一にできる。また、通常宛先アド
レス、発信元アドレスもパケットのヘッダに含まれる
が、ブロードキャスト用のアドレスを定義することで送
信するデータ全てを全く同一のものにできる。このよう
に、ブロードキャストデータを互いに干渉するエリアと
なる複数のセルで送信する際には、ブロードキャストパ
ケットの中に含まれるブロードキャストデータだけでは
なく、発信元アドレス、送信基地局情報などの情報も同
一とし、セル間で送信タイミングの同期をとり、同時に
送信することにより周波数資源を有効に使用することが
できる。
【0035】
【実施例】(第一実施例)本発明第一実施例を図4を参
照して説明する。図4は本発明第一実施例のブロードキ
ャストパケットの送信タイミングを説明するための図で
ある。各セル〜の移動端末局20あるいは無線基地
局10にバックボーンネットワーク30あるいは移動端
末局20からユニキャストパケットまたはブロードキャ
ストパケットが到着したときに、無線チャネルが空いて
いる状態であり、かつ、データ送信タイミングでユニキ
ャストパケットを送信する。ブロードキャストパケット
については、やはり、無線チャネルが空いている状態
で、各セル〜が同一送信タイミングに送信を行う。
【0036】図4では、セルに最初にユニキャストパ
ケットが到着し、無線チャネルを他のセルおよびが
使用していないのでそのユニキャストパケットを無線パ
ケットとして先ず送信している。同図中程でブロードキ
ャストパケットが到着しているが、このとき無線チャネ
ルがセルで使用されているのでこのデータは無線チャ
ネルが空き、かつデータ送信タイミングまで待ち、セル
〜で同時に送信されている。
【0037】各セル〜ともビーコン信号からの相対
遅延時間としてブロードキャスト送信タイミングを指定
している。それらの指定されたタイミングはセル間で同
期している。なお、このビーコン信号にブロードキャス
ト送信タイミングまでの相対遅延時間が含まれて報知さ
れる。ブロードキャスト送信タイミングは周期的にあ
り、そのいずれかで無線チャネルが空いていれば送信で
きる。これは周期的である必要はないがビーコン送信タ
イミングの報知情報を少なくするためには周期的に行う
ことが望ましい。また、パケット間に時間の間隙がある
のは送信タイミングを待っているためである。
【0038】図4の例では、セルの無線基地局10が
他のセルおよびの無線基地局10よりも先にビーコ
ンを送信しているので、セルおよびの無線基地局1
0はセルの無線基地局10が指定したブロードキャス
トパケットの送信タイミングに同期している。このよう
に、最初にブロードキャストパケットの送信タイミング
を指定した無線基地局10に他の無線基地局10は同期
を行うが、このとき、最初にブロードキャストパケット
の送信タイミングを指定する無線基地局10をあらかじ
め定めておいてもよい。
【0039】(第二実施例)本発明第二実施例を図5を
参照して説明する。図5は本発明第二実施例のブロード
キャストパケットの送信タイミングを説明するための図
である。本発明第一実施例では、ブロードキャストパケ
ットの送信タイミングは無線チャネルが空いている状態
であれば任意に設定できるが、本発明第二実施例では、
全ての無線基地局10でブロードキャストパケットの送
信タイミングをあらかじめ設定されている。したがっ
て、本発明第二実施例では、ブロードキャストパケット
が到着しても、すぐに送信せずに定められた時間まで送
信を待っている。セルではブロードキャストパケット
が送信を待っている間にユニキャストパケット(特定の
移動端末局宛)が到着したので先に到着したユニキャス
トパケットをブロードキャストより先に送信している。
このようにすると、無線チャネルが空いていることが確
実になり、ユニキャストパケットとの衝突が確実に避け
られる。
【0040】例えば、伝搬路の状態が不安定であるセル
でユニキャストを送信しているにもかかわらず、他のセ
ルで送信完了と誤判定され、他のセルがこの同じタイミ
ングでブロードキャストパケットを送信していまうとい
った事態を回避することができる。すなわち、ブロード
キャストパケットを確実に同じタイミングで送信するこ
とが可能となる。
【0041】ブロードキャストパケットの送信タイミン
グの同期は本発明第一実施例と同様に、ビーコンを用
い、そのビーコンからの相対遅延時間として報知され
る。このとき、ビーコンで報知される相対遅延時間はセ
ル毎に異なる。
【0042】図6に本発明のセル間のパケット送出タイ
ミング同期をとるアルゴリズムの例を示す。同じアルゴ
リズムが全ての無線基地局10で用いられることが前提
となる。まず、初期位相設定を行い(S1)、受信でき
るビーコンがあればそれを受信する(S2)。そのビー
コン送信局となる無線基地局10の送信タイミングを受
信局となる無線基地局10は認識する。その受信局とな
る無線基地局10が持っているタイミングと受信された
ビーコンのタイミングとの誤差を求め(S3)、それに
基づきその受信局となる無線基地局10のタイミングを
補正する(S5)。ただし、タイミングは検出誤差、雑
音等の影響があり、常に正確な値の検出をすることは困
難であるので、ある一定回数の誤差の平均値を持って制
御する(S4)。この例では、過去N回のサンプルを平
均しているが、従来のPLLで用いられているN−be
fore−Mフィルタや積分回路を用いることもでき
る. (実施例まとめ)図7に本発明第一および第二実施例の
効果を確認するための計算機シミュレーション結果を示
す。横軸にトラヒックをとり縦軸に遅延時間をとる。特
定の移動端末局宛のユニキャストパケットは長い無線パ
ケットと短い無線パケットの2種類があると仮定し、そ
れぞれの発生確率は10%と70%とした。また、ブロ
ードキャストパケットは短いパケットのみとし、その発
生確率を20%として評価を行った。
【0043】本発明を用いることで、ブロードキャスト
パケットだけでなくユニキャストパケットも遅延時間が
短くなることがわかる。この改善はトラヒックによらず
常にあることも示されている。また、遅延時間が短いこ
とは、パケットの損失率も低いことを意味する。ブロー
ドキャストパケットの発生確率が高いとき、および干渉
領域内に多くのセルが存在するときにより効果が大きく
なる。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ブロードキャストパケットを効率的に伝送できる。
その結果としてユニキャストパケットも含む全てのパケ
ットの遅延時間およびパケット揖失率など伝送特性の改
善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の無線基地局の要部ブロック構成
図。
【図2】同期方法を説明するための図。
【図3】ブロードキャストパケットとOFDMシンボル
との関係を示す図。
【図4】本発明第一実施例のブロードキャストパケット
の送信タイミングを説明するための図。
【図5】本発明第二実施例のブロードキャストパケット
の送信タイミングを説明するための図。
【図6】本発明のセル間のパケット送出タイミング同期
をとるアルゴリズムの例を示すフローチャート。
【図7】本発明第一および第二実施例の効果を確認する
ための計算機シミュレーション結果を示す図。
【図8】無線LANの概念を示す図。
【図9】従来の無線基地局の要部ブロック構成図。
【図10】従来のブロードキャストパケットの送信タイ
ミングを説明するための図。
【符号の説明】
1 パケット送受信部 2 干渉検出部 3 同期信号送受信部 4 送信制御部 5 パケット識別部 6 分配器 7 アンテナ 10 無線基地局 20 移動端末局 30 バックボーンネットワーク 〜 セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/18 H04L 11/18 (72)発明者 熊谷 智明 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 守倉 正博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線パケットを送受信する手段と、無線
    通信装置相互間の干渉の有無を検出する手段とを備え、
    前記送受信する手段は、この検出する手段の検出結果に
    したがって干渉の無いタイミングにより無線パケットを
    送信する手段を備えた無線通信装置において、 前記送受信する手段は、直交周波数分割多重により無線
    パケットを送受信する手段を含み、 他の無線通信装置と自己の無線通信装置との無線パケッ
    トの送信タイミングを同期させる手段と、送信する無線
    パケットがユニキャストパケットかブロードキャストパ
    ケットかを識別する手段と、この識別する手段の識別結
    果にしたがって送信する無線パケットがブロードキャス
    トパケットであるときには前記同期させる手段にしたが
    って他の無線通信装置と同一タイミングにより当該無線
    パケットを送信する手段とを備えたことを特徴とする無
    線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記同期させる手段は、ビーコンを送信
    する手段と、ビーコンを受信してから所定時間経過後を
    前記送信タイミングとする手段とを含む請求項1記載の
    無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記同期させる手段は、他の無線通信装
    置から到来するブロードキャストパケットの送信タイミ
    ング情報を受信する手段と、この受信する手段により受
    信された前記送信タイミング情報にしたがって自己のブ
    ロードキャストパケットの送信タイミングを設定する手
    段と、この設定する手段により設定された自己のブロー
    ドキャストパケットの送信タイミング情報を送信する手
    段とを含む請求項1記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信タイミングは、一定周期内にあ
    らかじめ定められたタイミングである請求項2または3
    記載の無線通信装置。
JP10235975A 1998-08-21 1998-08-21 無線通信装置 Pending JP2000069033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10235975A JP2000069033A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10235975A JP2000069033A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000069033A true JP2000069033A (ja) 2000-03-03

Family

ID=16993980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10235975A Pending JP2000069033A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000069033A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002009687A (ja) * 2000-06-22 2002-01-11 Clarion Co Ltd 無線通信システム、及び無線端末装置
EP1868337A1 (en) 2001-11-28 2007-12-19 Fujitsu Ltd. Orthogonal frequency division multiplex transmission method
EP1871015A1 (en) 2001-11-28 2007-12-26 Fujitsu Ltd. Orthogonal frequency division multiplex transmission method
US7359341B2 (en) 2002-04-08 2008-04-15 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system
JP2009540724A (ja) * 2006-06-14 2009-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 通信システムにおいてデータを通信する方法
JP2010502159A (ja) * 2006-06-16 2010-01-21 クゥアルコム・インコーポレイテッド ビーコン信号において情報を漸進的にブロードキャストすること
JP2012161009A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Nec Infrontia Corp 無線lanシステム及びそのパケット配信方法、並びに無線lanアクセスポイント
JP2016165113A (ja) * 2011-02-22 2016-09-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 無線子機、無線親機及びそれらを用いた無線通信システム
JP2020502892A (ja) * 2016-12-19 2020-01-23 インスティテュート フューア ランドファンクテクニック ゲーエムベーハー 少なくとも2つの送信機を備える送信機ネットワーク、送信機ネットワークにおける送信機、およびこの送信機ネットワークにおける受信機

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002009687A (ja) * 2000-06-22 2002-01-11 Clarion Co Ltd 無線通信システム、及び無線端末装置
US8588187B2 (en) 2001-11-28 2013-11-19 Fujitsu Limited Transmission delay utilizing orthogonal frequency division multiplex transmission method
EP1868337A1 (en) 2001-11-28 2007-12-19 Fujitsu Ltd. Orthogonal frequency division multiplex transmission method
EP1868339A1 (en) 2001-11-28 2007-12-19 Fujitsu Ltd. Orthogonal frequency division multiplex transmission method
EP1868302A1 (en) 2001-11-28 2007-12-19 Fujitsu Limited Orthogonal frequency division multiplex transmission method
EP1868338A1 (en) 2001-11-28 2007-12-19 Fujitsu Limited Orthogonal frequency division multiplex transmission method
EP1871015A1 (en) 2001-11-28 2007-12-26 Fujitsu Ltd. Orthogonal frequency division multiplex transmission method
US7843804B2 (en) 2001-11-28 2010-11-30 Fujitsu Limited Orthogonal frequency division multiplex transmission method
US7359341B2 (en) 2002-04-08 2008-04-15 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system
JP2009540724A (ja) * 2006-06-14 2009-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 通信システムにおいてデータを通信する方法
US9025680B2 (en) 2006-06-16 2015-05-05 Qualcomm Incorporated Encoding information in beacon signals
US8422938B2 (en) 2006-06-16 2013-04-16 Qualcomm Incorporated Progressively broadcasting information in beacon signals
US8488477B2 (en) 2006-06-16 2013-07-16 Qualcomm Incorporated Encoding information in beacon signals
US8520567B2 (en) 2006-06-16 2013-08-27 Qualcomm Incorporated Encoding information in beacon signals
JP2010502159A (ja) * 2006-06-16 2010-01-21 クゥアルコム・インコーポレイテッド ビーコン信号において情報を漸進的にブロードキャストすること
US9432817B2 (en) 2006-06-16 2016-08-30 Qualcomm Incorporated Encoding information in beacon signals
JP2012161009A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Nec Infrontia Corp 無線lanシステム及びそのパケット配信方法、並びに無線lanアクセスポイント
JP2016165113A (ja) * 2011-02-22 2016-09-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 無線子機、無線親機及びそれらを用いた無線通信システム
JP2020502892A (ja) * 2016-12-19 2020-01-23 インスティテュート フューア ランドファンクテクニック ゲーエムベーハー 少なくとも2つの送信機を備える送信機ネットワーク、送信機ネットワークにおける送信機、およびこの送信機ネットワークにおける受信機
JP7077516B2 (ja) 2016-12-19 2022-05-31 インスティテュート フューア ランドファンクテクニック ゲーエムベーハー 少なくとも2つの送信機を備える送信機ネットワーク、送信機ネットワークにおける送信機、およびこの送信機ネットワークにおける受信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8018896B2 (en) Uplink and downlink channel configuration method in radio communication system
EP1062768B1 (en) A wireless local area network(lan) and a method of operating the lan
US8064401B2 (en) Expedited handoff
US20120163278A1 (en) Method for performing direct communication between terminals
EP0615365A1 (en) A method of accessing a communication medium
US8086232B2 (en) Time synchronized wireless method and operations
JP2001160813A (ja) 無線ネットワーク
KR20000029996A (ko) 매체접근제어프로토콜을최적화하는방법및그장치
JP2007143138A (ja) 無線アクセス制御方法、中継局、および基地局
CN101166310A (zh) 多播广播业务同步方法、相应的多播广播服务器和基站
US6542494B1 (en) Communication control method and transmission apparatus
JPH1093634A (ja) 低効率仮想回路上の高速度パケットデータ送信のための方法及び装置
WO2011021904A2 (ko) 무선 네트워크에서 단말의 신호 전송시점을 조정하는 방법 및 장치
JP2000069033A (ja) 無線通信装置
KR100575011B1 (ko) 무선 네트워크에서의 에너지 버스트 이용
US7295530B2 (en) System and method for communication connection via heterogeneous networks
US20200077348A1 (en) Tbtt synchronization between wi-fi access points
CN102123448B (zh) 一种无线自组织网中基于双忙音机制的信道预约方法
US8121059B2 (en) Wireless non-cellular network
US20200120070A1 (en) Method and Device for Supporting Multiple Wireless Protocols with a Medium Access Control Preprocessor
JP2000115181A (ja) 無線パケット通信装置
JP2000115182A (ja) 無線パケット通信方式
CN101414959B (zh) 时分双工多媒体广播组播服务同步的系统、方法及装置
JPWO2021161477A5 (ja) 端末、基地局、通信システム及び通信方法
WO2022139551A1 (ko) Harq 활성화 여부에 따른 타이머 동작 방법 및 장치