JP2000062791A - 注出用ノズル及びそれを用いた袋体 - Google Patents
注出用ノズル及びそれを用いた袋体Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D47/00—Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
- B65D47/04—Closures with discharging devices other than pumps
- B65D47/20—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
- B65D47/24—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with poppet valves or lift valves, i.e. valves opening or closing a passageway by a relative motion substantially perpendicular to the plane of the seat
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- B65D75/58—Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
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- B65D75/5872—Non-integral spouts
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】袋体に装着した際、注出性が向上する注出用ノ
ズル、さらには該注出用ノズルが装着されてなる袋体を
提供することを目的とする。 【構成】小内径部から大内径部へテーパー状に広がる部
分を有する筒状体、及び該筒状体とある間隙を残しつつ
嵌合して液体流路を形成することが可能な棒状体からな
る注出用ノズルであって、筒状体内部に該棒状体がその
頭部が筒状体から突出するようにして封入されており、
しかも該棒状体が前記筒状体の小内径部側へ移動した
際、前記筒状体と棒状体との間隙の一部、あるいは全て
が閉塞され、液体流路が遮断される構造となっているこ
とを特徴とする注出用ノズル。
ズル、さらには該注出用ノズルが装着されてなる袋体を
提供することを目的とする。 【構成】小内径部から大内径部へテーパー状に広がる部
分を有する筒状体、及び該筒状体とある間隙を残しつつ
嵌合して液体流路を形成することが可能な棒状体からな
る注出用ノズルであって、筒状体内部に該棒状体がその
頭部が筒状体から突出するようにして封入されており、
しかも該棒状体が前記筒状体の小内径部側へ移動した
際、前記筒状体と棒状体との間隙の一部、あるいは全て
が閉塞され、液体流路が遮断される構造となっているこ
とを特徴とする注出用ノズル。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は注出性に優れた注出
用ノズル、及び該注出用ノズルを装着してなる袋体に関
するものである。
用ノズル、及び該注出用ノズルを装着してなる袋体に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、液体洗剤や液体シャンプー等
の容器においては、消費した内容物を補充する、いわゆ
る詰め替えが行われる場合がある。このような詰め替え
用の液体等を収容する容器としては、廃棄時かさばら
ず、かつ安価な容器が好ましく、包装が簡易な詰め替え
用袋体が広く用いられている。
の容器においては、消費した内容物を補充する、いわゆ
る詰め替えが行われる場合がある。このような詰め替え
用の液体等を収容する容器としては、廃棄時かさばら
ず、かつ安価な容器が好ましく、包装が簡易な詰め替え
用袋体が広く用いられている。
【０００３】このような詰め替え用袋体においては、上
方部分を横方向にすべて切断して除去する開封方法が一
般的であるが、内容物が液体や粉体の場合、詰め替え用
袋体がラミネートフィルムの柔軟な材料から形成されて
いるため保形成が悪く、手で持ったときなどに上部から
液体等が溢れてしまうおそれがあった。また、詰め替え
作業開始時、終了時に内容物をこぼしやすいという問題
があった。即ち、詰め替え作業開始時においては袋体を
開封し、その開口部を別容器の注入口に近づけた後、袋
体を傾け内容物を排出するのであるが、その際、重心の
移動、袋体の変形等により内容物が急に排出されること
が多く、このため内容物がこぼれ、周囲を汚染してい
た。詰め替え作業終了時においても同様で、傾いていた
袋体を元の位置にまで戻す際に、内容物をこぼしやすか
った。
方部分を横方向にすべて切断して除去する開封方法が一
般的であるが、内容物が液体や粉体の場合、詰め替え用
袋体がラミネートフィルムの柔軟な材料から形成されて
いるため保形成が悪く、手で持ったときなどに上部から
液体等が溢れてしまうおそれがあった。また、詰め替え
作業開始時、終了時に内容物をこぼしやすいという問題
があった。即ち、詰め替え作業開始時においては袋体を
開封し、その開口部を別容器の注入口に近づけた後、袋
体を傾け内容物を排出するのであるが、その際、重心の
移動、袋体の変形等により内容物が急に排出されること
が多く、このため内容物がこぼれ、周囲を汚染してい
た。詰め替え作業終了時においても同様で、傾いていた
袋体を元の位置にまで戻す際に、内容物をこぼしやすか
った。
【０００４】このような状況に鑑み、本発明者は特開平
１０−１２０００７号公報において、内径が変化する部
分を有する筒状体、外径が変化する部分を有する棒状
体、とから構成される注出用ノズルを提案した。しかし
ながら、同公報において示された注出用ノズルの液体流
路閉塞性能、注出時の注出速度に未だ問題があることが
判明した。
１０−１２０００７号公報において、内径が変化する部
分を有する筒状体、外径が変化する部分を有する棒状
体、とから構成される注出用ノズルを提案した。しかし
ながら、同公報において示された注出用ノズルの液体流
路閉塞性能、注出時の注出速度に未だ問題があることが
判明した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況に鑑みなされたもので、袋体に装着した際、注出性が
向上し、さらに液体流路閉塞性能に優れる注出用ノズル
を提供することを目的とする。また注出時の注出速度の
速い注出用ノズルを提供することを目的とする。さらに
は該注出用ノズルが装着されてなる袋体を提供すること
を目的とする。
況に鑑みなされたもので、袋体に装着した際、注出性が
向上し、さらに液体流路閉塞性能に優れる注出用ノズル
を提供することを目的とする。また注出時の注出速度の
速い注出用ノズルを提供することを目的とする。さらに
は該注出用ノズルが装着されてなる袋体を提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った結果、特定形状の筒状体と特定形状の棒状体から
なる注出用ノズルに、棒状体を付加する手段を講じるこ
と、また、棒状体の先端部近傍の形状を改良することに
より上記課題が解決できることを見い出し本発明に至っ
たのである。即ち、本発明によれば、内径が変化する部
分を有する筒状体、外径が変化する部分を有する棒状
体、とから構成される注出用ノズルであって、該棒状体
は筒状体内に液体流路となりうる間隙を残しつつ、遊動
可能に封入されており、しかも該棒状体は付勢手段によ
り、その外径が変化する部分が、筒状体の内径が変化す
る部分に接触させられて液体流路を閉塞しており、しか
も、この状態で、棒状体の頭部が筒状体から突出する構
造となっており、筒状体から突出した棒状体の頭部を押
し込むことにより、液体流路が開放される構造となって
いることを特徴とする注出用ノズルが提供される。
行った結果、特定形状の筒状体と特定形状の棒状体から
なる注出用ノズルに、棒状体を付加する手段を講じるこ
と、また、棒状体の先端部近傍の形状を改良することに
より上記課題が解決できることを見い出し本発明に至っ
たのである。即ち、本発明によれば、内径が変化する部
分を有する筒状体、外径が変化する部分を有する棒状
体、とから構成される注出用ノズルであって、該棒状体
は筒状体内に液体流路となりうる間隙を残しつつ、遊動
可能に封入されており、しかも該棒状体は付勢手段によ
り、その外径が変化する部分が、筒状体の内径が変化す
る部分に接触させられて液体流路を閉塞しており、しか
も、この状態で、棒状体の頭部が筒状体から突出する構
造となっており、筒状体から突出した棒状体の頭部を押
し込むことにより、液体流路が開放される構造となって
いることを特徴とする注出用ノズルが提供される。
【０００７】また、内径が変化する部分を有する筒状
体、外径が変化する部分を有する棒状体、とから構成さ
れる注出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体
流路となりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されて
おり、該棒状体の外径が変化する部分が、筒状体の内径
が変化する部分に接触することによって液体流路を閉塞
することができ、しかも、液体流路が閉塞された状態で
棒状体の頭部が筒状体から突出する構造となっていると
ともに、棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭部
に向かっての棒状体の断面形状が正円ではないことを特
徴とする注出用ノズルが提供される。
体、外径が変化する部分を有する棒状体、とから構成さ
れる注出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体
流路となりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されて
おり、該棒状体の外径が変化する部分が、筒状体の内径
が変化する部分に接触することによって液体流路を閉塞
することができ、しかも、液体流路が閉塞された状態で
棒状体の頭部が筒状体から突出する構造となっていると
ともに、棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭部
に向かっての棒状体の断面形状が正円ではないことを特
徴とする注出用ノズルが提供される。
【０００８】また、内径が変化する部分を有する筒状
体、外径が変化する部分を有する棒状体、とから構成さ
れる注出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体
流路となりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されて
おり、しかも該棒状体は付勢手段により、その外径が変
化する部分が、筒状体の内径が変化する部分に接触させ
られて液体流路を閉塞しており、しかも、この状態で、
棒状体の頭部が筒状体から突出する構造となっており、
筒状体から突出した棒状体の頭部を押し込むことによ
り、液体流路が開放される構造となっており、さらに、
棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭部に向かっ
ての棒状体の断面形状が正円ではないことを特徴とする
注出用ノズルが提供される。
体、外径が変化する部分を有する棒状体、とから構成さ
れる注出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体
流路となりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されて
おり、しかも該棒状体は付勢手段により、その外径が変
化する部分が、筒状体の内径が変化する部分に接触させ
られて液体流路を閉塞しており、しかも、この状態で、
棒状体の頭部が筒状体から突出する構造となっており、
筒状体から突出した棒状体の頭部を押し込むことによ
り、液体流路が開放される構造となっており、さらに、
棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭部に向かっ
ての棒状体の断面形状が正円ではないことを特徴とする
注出用ノズルが提供される。
【０００９】また、筒状体の液体排出口を覆うようにキ
ャップが取り付けられていることを特徴とする前記ずれ
かの注出用ノズルが提供される。
ャップが取り付けられていることを特徴とする前記ずれ
かの注出用ノズルが提供される。
【００１０】さらに、上記いずれかに記載の注出用ノズ
ルが装着されていることを特徴とする袋体が提供され
る。
ルが装着されていることを特徴とする袋体が提供され
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下本発明をより詳細に説明す
る。なお、以下の説明において筒状体の上部、下部とい
う表現をする場合があるが、筒状体の上部とは筒状体の
二つの端部のうち、液体が排出される側の端部の近傍を
表すものであり、筒状体の下部とは、その反対側の端部
の近傍を表すものである。
る。なお、以下の説明において筒状体の上部、下部とい
う表現をする場合があるが、筒状体の上部とは筒状体の
二つの端部のうち、液体が排出される側の端部の近傍を
表すものであり、筒状体の下部とは、その反対側の端部
の近傍を表すものである。
【００１２】図１は本発明の注出用ノズルの第一実施形
態を示す模式断面図である。本発明の注出用ノズル
（１）は内径が変化する部分を有する筒状体（２）と外
径が変化する部分を有する棒状体（３）とからなってい
る。本図で示された例では筒状体（２）は小内径部から
大内径部へテーパー状に広がる部分を有している。さら
に、筒状体の下部側面には液体が流入するための液体流
入口（２３）が設けられている。一方、筒状体内部に
は、棒状体（３）が該筒状体（２）との間に流体流路
（２１）となりうる間隙を残しつつ遊動可能に封入され
ている。そして該棒状体（３）は付勢手段であるバネ
（４）により上方に押しやられ、その外径が変化する部
分が、筒状体の内径が変化する部分に接触させられるこ
とによって液体流路を閉塞している。そして棒状体の頭
部（３１）は筒状体の上部から突出している。このよう
にして構成された注出用ノズルの上方には、ネジ式のキ
ャップ（５）が取り付けられている。なお、本実施例に
おいて用いられる付勢手段としては、金属製バネ、合成
樹脂製バネ等の螺旋状に成形したバネ類にとどまらず、
金属、あるいは、合成樹脂製の板バネ類、あるいはゴム
等の弾性体を利用することもできる。
態を示す模式断面図である。本発明の注出用ノズル
（１）は内径が変化する部分を有する筒状体（２）と外
径が変化する部分を有する棒状体（３）とからなってい
る。本図で示された例では筒状体（２）は小内径部から
大内径部へテーパー状に広がる部分を有している。さら
に、筒状体の下部側面には液体が流入するための液体流
入口（２３）が設けられている。一方、筒状体内部に
は、棒状体（３）が該筒状体（２）との間に流体流路
（２１）となりうる間隙を残しつつ遊動可能に封入され
ている。そして該棒状体（３）は付勢手段であるバネ
（４）により上方に押しやられ、その外径が変化する部
分が、筒状体の内径が変化する部分に接触させられるこ
とによって液体流路を閉塞している。そして棒状体の頭
部（３１）は筒状体の上部から突出している。このよう
にして構成された注出用ノズルの上方には、ネジ式のキ
ャップ（５）が取り付けられている。なお、本実施例に
おいて用いられる付勢手段としては、金属製バネ、合成
樹脂製バネ等の螺旋状に成形したバネ類にとどまらず、
金属、あるいは、合成樹脂製の板バネ類、あるいはゴム
等の弾性体を利用することもできる。
【００１３】図２は図１で示された注出用ノズル（１）
のキャップ（５）を取り外して、棒状体の頭部（３１）
を押し込んだ状況を示す模式断面図である。付勢手段に
より、棒状体が押し上げられて、その外径が変化する部
分と筒状体の内径が変化する部分とが接触することによ
って閉塞されていた液体流路が開放されているのがわか
る。
のキャップ（５）を取り外して、棒状体の頭部（３１）
を押し込んだ状況を示す模式断面図である。付勢手段に
より、棒状体が押し上げられて、その外径が変化する部
分と筒状体の内径が変化する部分とが接触することによ
って閉塞されていた液体流路が開放されているのがわか
る。
【００１４】図３は本実施形態において用いうる棒状体
（３）の他の形状の例を示す模式図である。いずれも外
径が変化する部分を有しているのがわかる。
（３）の他の形状の例を示す模式図である。いずれも外
径が変化する部分を有しているのがわかる。
【００１５】次いで図４は本発明の第二実施形態を示す
模式断面図である。また、図５は図４で示した実施形態
において棒状体が遊動して液体流路が閉塞された状況を
示す模式断面図である。そして図６（Ａ）は図４、５で
用いられている棒状体（３）をより詳細に示した模式斜
視図である。さらに、図６（Ｂ）、（Ｃ）は更に別の形
態の棒状体（３）の模式斜視図である。この実施形態は
第一実施形態で用いた付勢手段を用いていない。この実
施形態で最も特徴的なことは棒状体（３）の外径が変化
する部分から棒状体の頭部（３１）に向かっての部分に
おいて棒状体の断面形状が正円ではないことである。こ
のように構成されていることによって、液体流路の断面
積をより広くとることができ、注出時の注出速度の速い
注出用ノズルが提供できるのである。そして、流路断面
積を広くとれるにもかかわらず、この部分における筒状
体と棒状体とのクリアランスを狭く設定でき、筒状体内
部で棒状体が不安定な状態となり、ひいては液体流路閉
塞性能が低下するのを防止できる。図７（Ａ）〜（Ｃ）
は、棒状体（３）の外径が変化する部分から棒状体の頭
部に向かっての棒状体の断面形状の例を示した模式断面
図である。また図７（Ｄ）は同部分の断面形状を正円と
した場合の模式断面図である。図７（Ａ）〜（Ｃ）と図
７（Ｄ）を比較することにより本実施形態を採用した場
合、液体流路の断面積を広くとれることが明らかであ
る。なお、図４で示したような液体流入口（２３）を有
する注出用ノズルは、該液体流入口（２３）が筒状体本
体よりも低強度のシール部材で封止されているように構
成してもよい。このような構造となっていれば、注出用
ノズルが装着された袋体を用いて注出を行う際に、棒状
体の頭部（３１）を下部に押し込んでこのシール部材
（４）を破壊した時に初めて袋体の密封が解かれるよう
になり、袋体のバージン性を高めることができる。この
部材は筒状体成形時に筒状体の他の部分よりも薄くなる
ように同時成形するようにしても良いし、樹脂コートさ
れたアルミニウム箔等の別部材を貼着するようにしても
良い。この構造は第一実施形態にも適用できる。
模式断面図である。また、図５は図４で示した実施形態
において棒状体が遊動して液体流路が閉塞された状況を
示す模式断面図である。そして図６（Ａ）は図４、５で
用いられている棒状体（３）をより詳細に示した模式斜
視図である。さらに、図６（Ｂ）、（Ｃ）は更に別の形
態の棒状体（３）の模式斜視図である。この実施形態は
第一実施形態で用いた付勢手段を用いていない。この実
施形態で最も特徴的なことは棒状体（３）の外径が変化
する部分から棒状体の頭部（３１）に向かっての部分に
おいて棒状体の断面形状が正円ではないことである。こ
のように構成されていることによって、液体流路の断面
積をより広くとることができ、注出時の注出速度の速い
注出用ノズルが提供できるのである。そして、流路断面
積を広くとれるにもかかわらず、この部分における筒状
体と棒状体とのクリアランスを狭く設定でき、筒状体内
部で棒状体が不安定な状態となり、ひいては液体流路閉
塞性能が低下するのを防止できる。図７（Ａ）〜（Ｃ）
は、棒状体（３）の外径が変化する部分から棒状体の頭
部に向かっての棒状体の断面形状の例を示した模式断面
図である。また図７（Ｄ）は同部分の断面形状を正円と
した場合の模式断面図である。図７（Ａ）〜（Ｃ）と図
７（Ｄ）を比較することにより本実施形態を採用した場
合、液体流路の断面積を広くとれることが明らかであ
る。なお、図４で示したような液体流入口（２３）を有
する注出用ノズルは、該液体流入口（２３）が筒状体本
体よりも低強度のシール部材で封止されているように構
成してもよい。このような構造となっていれば、注出用
ノズルが装着された袋体を用いて注出を行う際に、棒状
体の頭部（３１）を下部に押し込んでこのシール部材
（４）を破壊した時に初めて袋体の密封が解かれるよう
になり、袋体のバージン性を高めることができる。この
部材は筒状体成形時に筒状体の他の部分よりも薄くなる
ように同時成形するようにしても良いし、樹脂コートさ
れたアルミニウム箔等の別部材を貼着するようにしても
良い。この構造は第一実施形態にも適用できる。
【００１６】次いで本発明の第三実施形態をについて説
明する。本実施形態は、以上説明してきた第一実施形態
と、第二実施形態が組み合わされたものである。すなわ
ち第一実施形態において棒状体として、第二実施形態に
おいて用いたような棒状体を用いているのである。この
実施形態の注出用ノズルは液体流路閉塞性能、注出時の
注出速度の双方に優れたものである。
明する。本実施形態は、以上説明してきた第一実施形態
と、第二実施形態が組み合わされたものである。すなわ
ち第一実施形態において棒状体として、第二実施形態に
おいて用いたような棒状体を用いているのである。この
実施形態の注出用ノズルは液体流路閉塞性能、注出時の
注出速度の双方に優れたものである。
【００１７】なお、以上述べた本発明の三つの実施形態
において筒状体の断面の形状は、円形であっても良く、
楕円、長円形であっても良い。更に、袋体との接合性の
向上を目的として、図８に示すごとく、筒状体の一部、
あるいは、全体の断面形状を舟形状としても良い。ま
た、実用新案３０１７０１６号公報において開示された
如く筒状体の側縁にフィンを取り付けるようにしてもよ
い。また、本発明においては筒状体の注出口を覆うよう
に、キャップ（５）が設けられていることがより好まし
い。キャップの形状、構造は公知のものを用いることが
できるが、改竄防止機能を有するネジ式のものが最適で
ある。さらに、本発明の注出用ノズルの材質はポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の
公知の合成樹脂が好適に用いられる。
において筒状体の断面の形状は、円形であっても良く、
楕円、長円形であっても良い。更に、袋体との接合性の
向上を目的として、図８に示すごとく、筒状体の一部、
あるいは、全体の断面形状を舟形状としても良い。ま
た、実用新案３０１７０１６号公報において開示された
如く筒状体の側縁にフィンを取り付けるようにしてもよ
い。また、本発明においては筒状体の注出口を覆うよう
に、キャップ（５）が設けられていることがより好まし
い。キャップの形状、構造は公知のものを用いることが
できるが、改竄防止機能を有するネジ式のものが最適で
ある。さらに、本発明の注出用ノズルの材質はポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の
公知の合成樹脂が好適に用いられる。
【００１８】ここまで、示してきたのは袋等に装着され
て用いられる注出用ノズルにおける改良である。その改
良をいくつかの好適な例に言及して説明してきたが、こ
れらは、例示であって限定ではない。よって、当業者に
よるこれらの例の変形は特許請求の範囲に示された思想
範囲内にある限り、本発明の一部に含まれるのと考えら
れる。
て用いられる注出用ノズルにおける改良である。その改
良をいくつかの好適な例に言及して説明してきたが、こ
れらは、例示であって限定ではない。よって、当業者に
よるこれらの例の変形は特許請求の範囲に示された思想
範囲内にある限り、本発明の一部に含まれるのと考えら
れる。
【００１９】次に、本発明の注出用ノズルが装着された
袋体について説明する。上述した注出用ノズルを袋体に
装着するには公知の手段が用いられる。即ち、熱接合、
接着剤による接着、あるいは両手段の併用等の手段であ
る。このような手段を用いて袋に本発明の注出用ノズル
を装着することによって、本発明の袋体が得られるので
ある。なお、袋としては公知の形状のものが用いられる
が、詰め替え用パウチを用途とする場合においては、注
出を行った後の残量保管が容易であるという観点から特
公昭４０−９７０４号公報、実公昭４２−１２３６１３
号公報、同５３−９５３５号公報、同５５−２１９６８
号公報、同５７−３４９９３号公報等において公知とな
った自立袋形状の袋を用いるのが最も好ましい。また、
注出用ノズルを装着する位置は袋の上縁部のどの位置で
も差し支えないが、注出の作業性の観点から上縁部の端
部に装着するのが最も好ましい。
袋体について説明する。上述した注出用ノズルを袋体に
装着するには公知の手段が用いられる。即ち、熱接合、
接着剤による接着、あるいは両手段の併用等の手段であ
る。このような手段を用いて袋に本発明の注出用ノズル
を装着することによって、本発明の袋体が得られるので
ある。なお、袋としては公知の形状のものが用いられる
が、詰め替え用パウチを用途とする場合においては、注
出を行った後の残量保管が容易であるという観点から特
公昭４０−９７０４号公報、実公昭４２−１２３６１３
号公報、同５３−９５３５号公報、同５５−２１９６８
号公報、同５７−３４９９３号公報等において公知とな
った自立袋形状の袋を用いるのが最も好ましい。また、
注出用ノズルを装着する位置は袋の上縁部のどの位置で
も差し支えないが、注出の作業性の観点から上縁部の端
部に装着するのが最も好ましい。
【００２０】次いで、本発明の袋体の利便性について説
明する。図９、１０は本発明の袋体を用いて注出作業を
行っている状況を示す模式斜視図である。図９は注出
前、或いは注出後の状況を表している。袋体が傾けられ
注出用ノズルが容器の注入口（６）に接近させられてい
る。この段階においては注出用ノズルの液体流路が棒状
体によって遮断され、内容物は注出されない。図１０は
注出中の状況を表している。即ち、筒状体から突出した
棒状体の頭部（３１）を容器の内壁に押し当てて、筒状
体の内部に押し込むことによって液体流路が開放され内
容物が注出される。そして注出を中止したいときには、
棒状体頭部を容器の内壁から離せば液体流路が再び遮断
されて注出が中止される。
明する。図９、１０は本発明の袋体を用いて注出作業を
行っている状況を示す模式斜視図である。図９は注出
前、或いは注出後の状況を表している。袋体が傾けられ
注出用ノズルが容器の注入口（６）に接近させられてい
る。この段階においては注出用ノズルの液体流路が棒状
体によって遮断され、内容物は注出されない。図１０は
注出中の状況を表している。即ち、筒状体から突出した
棒状体の頭部（３１）を容器の内壁に押し当てて、筒状
体の内部に押し込むことによって液体流路が開放され内
容物が注出される。そして注出を中止したいときには、
棒状体頭部を容器の内壁から離せば液体流路が再び遮断
されて注出が中止される。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、注
出性に優れた注出用ノズル、とりわけ詰め替え用途に適
した注出用ノズル、及び該注出用ノズルを装着した袋体
が提供される。本発明によって得られる注出用ノズルを
装着した袋体は袋体を傾けたままで注出の開始、中断が
できるという今までの袋体にはない性能を有している。
このように本発明の注出用ノズル及びそれを用いた袋体
は優れた機能を具備した包装材として広く用いられるも
のである。
出性に優れた注出用ノズル、とりわけ詰め替え用途に適
した注出用ノズル、及び該注出用ノズルを装着した袋体
が提供される。本発明によって得られる注出用ノズルを
装着した袋体は袋体を傾けたままで注出の開始、中断が
できるという今までの袋体にはない性能を有している。
このように本発明の注出用ノズル及びそれを用いた袋体
は優れた機能を具備した包装材として広く用いられるも
のである。
【図１】本発明の注出用ノズルの第一実施形態を示す模
式断面図である。
式断面図である。
【図２】図１で示した注出用ノズルの液体流路が閉塞さ
れた状況を示す模式断面図である。
れた状況を示す模式断面図である。
【図３】本発明の注出用ノズルの第一実施形態において
用いられ得る棒状体の模式図である。
用いられ得る棒状体の模式図である。
【図４】本発明の注出用ノズルの第二実施形態を示す模
式断面図である。
式断面図である。
【図５】図４で示した注出用ノズルの液体流路が閉塞さ
れた状況を示す模式断面図である。
れた状況を示す模式断面図である。
【図６】図４、５で用いられている棒状体をより詳細に
示した模式斜視図である。
示した模式斜視図である。
【図７】本発明の注出用ノズルの第二実施形態において
用いられる棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭
部に向かっての棒状体の断面形状の例を示した模式断面
図（Ａ）〜（Ｃ）、および対比例の同様の模式断面図
（Ｄ）である。
用いられる棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭
部に向かっての棒状体の断面形状の例を示した模式断面
図（Ａ）〜（Ｃ）、および対比例の同様の模式断面図
（Ｄ）である。
【図８】本発明の注出用ノズルの形状の一例である。
【図９】本発明の袋体を用いて注出作業を行っている状
況を示す模式斜視図である（非注出時）。
況を示す模式斜視図である（非注出時）。
【図１０】本発明の袋体を用いて注出作業を行っている
状況を示す模式斜視図である（注出時）。
状況を示す模式斜視図である（注出時）。
１． 注出用ノズル
２． 筒状体
２１．液体流路
２２．注出口
２３．液体流入口
３． 棒状体
３１．棒状体の頭部
４． 付勢手段
５． キャップ
６． 容器の注入口
Claims (5)
- 【請求項１】 内径が変化する部分を有する筒状体、外
径が変化する部分を有する棒状体、とから構成される注
出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体流路と
なりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されており、
しかも該棒状体は付勢手段により、その外径が変化する
部分が、筒状体の内径が変化する部分に接触させられて
液体流路を閉塞しており、しかも、この状態で、棒状体
の頭部が筒状体から突出する構造となっており、筒状体
から突出した棒状体の頭部を押し込むことにより、液体
流路が開放される構造となっていることを特徴とする注
出用ノズル。 - 【請求項２】 内径が変化する部分を有する筒状体、外
径が変化する部分を有する棒状体、とから構成される注
出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体流路と
なりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されており、
該棒状体の外径が変化する部分が、筒状体の内径が変化
する部分に接触することによって液体流路を閉塞するこ
とができ、しかも、液体流路が閉塞された状態で棒状体
の頭部が筒状体から突出する構造となっているととも
に、棒状体の外径が変化する部分から棒状体の頭部に向
かっての棒状体の断面形状が正円ではないことを特徴と
する注出用ノズル。 - 【請求項３】 内径が変化する部分を有する筒状体、外
径が変化する部分を有する棒状体、とから構成される注
出用ノズルであって、該棒状体は筒状体内に液体流路と
なりうる間隙を残しつつ、遊動可能に封入されており、
しかも該棒状体は付勢手段により、その外径が変化する
部分が、筒状体の内径が変化する部分に接触させられて
液体流路を閉塞しており、しかも、この状態で、棒状体
の頭部が筒状体から突出する構造となっており、筒状体
から突出した棒状体の頭部を押し込むことにより、液体
流路が開放される構造となっており、さらに、棒状体の
外径が変化する部分から棒状体の頭部に向かっての棒状
体の断面形状が正円ではないことを特徴とする注出用ノ
ズル。 - 【請求項４】 筒状体の液体排出口を覆うようにキャッ
プが取り付けられていることを特徴とする請求項１乃至
３のいずれかに記載の注出用ノズル。 - 【請求項５】 請求項１乃至４のいずれかに記載の注出
用ノズルが装着されていることを特徴とする袋体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10231245A JP2000062791A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 注出用ノズル及びそれを用いた袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10231245A JP2000062791A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 注出用ノズル及びそれを用いた袋体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000062791A true JP2000062791A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=16920607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10231245A Pending JP2000062791A (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 注出用ノズル及びそれを用いた袋体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000062791A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010029892A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 注出口及び注出口付き液体収容体 |
| US20110180566A1 (en) * | 2008-10-16 | 2011-07-28 | Jms Co., Ltd. | Spout and liquid container with spout |
| EP3020649A1 (en) * | 2014-11-11 | 2016-05-18 | Kao Germany GmbH | Spout for a refill container |
| CN110803372A (zh) * | 2019-10-15 | 2020-02-18 | 李甫鸣 | 一种铝酸钙粉储存提取装置 |
-
1998
- 1998-08-18 JP JP10231245A patent/JP2000062791A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010029892A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 注出口及び注出口付き液体収容体 |
| JP2010088866A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-04-22 | Jms Co Ltd | 注出口及び注出口付き液体収容体 |
| KR20110058868A (ko) * | 2008-09-12 | 2011-06-01 | 가부시끼가이샤 제이엠에스 | 주출구 및 주출구가 달린 액체 수용체 |
| US20110144596A1 (en) * | 2008-09-12 | 2011-06-16 | Jms Co., Ltd. | Spout and liquid container with spout |
| KR101699090B1 (ko) | 2008-09-12 | 2017-01-23 | 가부시끼가이샤 제이엠에스 | 주출구 및 주출구가 달린 액체 수용체 |
| US20110180566A1 (en) * | 2008-10-16 | 2011-07-28 | Jms Co., Ltd. | Spout and liquid container with spout |
| EP3020649A1 (en) * | 2014-11-11 | 2016-05-18 | Kao Germany GmbH | Spout for a refill container |
| WO2016074979A1 (en) * | 2014-11-11 | 2016-05-19 | Kao Germany Gmbh | Spout for a refill container |
| CN107108083A (zh) * | 2014-11-11 | 2017-08-29 | 科奥德国有限公司 | 用于再填充容器的喷嘴 |
| US11008208B2 (en) | 2014-11-11 | 2021-05-18 | Kao Germany Gmbh | Spout for a refill container |
| CN110803372A (zh) * | 2019-10-15 | 2020-02-18 | 李甫鸣 | 一种铝酸钙粉储存提取装置 |
| CN110803372B (zh) * | 2019-10-15 | 2021-11-05 | 江苏融道复合材料产业技术研究院有限公司 | 一种铝酸钙粉储存提取装置 |
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