JP2000055202A - 水抜き穴付き防水型機器 - Google Patents
水抜き穴付き防水型機器Info
- Publication number
- JP2000055202A JP2000055202A JP10222119A JP22211998A JP2000055202A JP 2000055202 A JP2000055202 A JP 2000055202A JP 10222119 A JP10222119 A JP 10222119A JP 22211998 A JP22211998 A JP 22211998A JP 2000055202 A JP2000055202 A JP 2000055202A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outside
- case
- ring
- drain hole
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gasket Seals (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】Ｏ（オー）リングを用いた防水型機器におい
て、冠水による機器の腐食等を解決することを課題とす
る。 【解決手段】外部からの水の侵入を防ぐＯリングを介在
させる溝部をケース接合面全長にわたって形成した防水
型機器において、前記ケース接合面全長にわたって前記
溝部のうちその外周部に沿ってケース外部に至る水抜き
穴を複数開口する。
て、冠水による機器の腐食等を解決することを課題とす
る。 【解決手段】外部からの水の侵入を防ぐＯリングを介在
させる溝部をケース接合面全長にわたって形成した防水
型機器において、前記ケース接合面全長にわたって前記
溝部のうちその外周部に沿ってケース外部に至る水抜き
穴を複数開口する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はＯリングを用いた防
水型機器に関する。
水型機器に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来のＯリングを用いた防水型機
器のうちケース接合部断面を示す図である。このように
防水型機器においては、上ケース１と下ケース２が防水
型Ｏ（オー）リング３を押し潰し、螺子４にて固定する
ようになっている。図では上ケース１の接合部をフラン
ジ１ａに、下ケース２の接合部をフランジ２ａにしてあ
り、Ｏリング３はフランジ２ａ全長にわたって設けた位
置決め用の溝（凹部）５に置かれる。機器の組立は、こ
の状態で下ケース２に上ケース１を接合した上で螺子４
を締めつけ完了する。この構造にて、接合面や螺子穴の
僅かな隙間から浸入する水をＯリング３によって機器内
部へは浸入しないようにしている。
器のうちケース接合部断面を示す図である。このように
防水型機器においては、上ケース１と下ケース２が防水
型Ｏ（オー）リング３を押し潰し、螺子４にて固定する
ようになっている。図では上ケース１の接合部をフラン
ジ１ａに、下ケース２の接合部をフランジ２ａにしてあ
り、Ｏリング３はフランジ２ａ全長にわたって設けた位
置決め用の溝（凹部）５に置かれる。機器の組立は、こ
の状態で下ケース２に上ケース１を接合した上で螺子４
を締めつけ完了する。この構造にて、接合面や螺子穴の
僅かな隙間から浸入する水をＯリング３によって機器内
部へは浸入しないようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、Ｏリング３の外側に溜まった水はすぐには
蒸発しない。冠水の状態が続く雨期においては腐食を誘
発促進し、これはケース内部に精密な電子回路を内蔵
し、長期間にわたって屋外に設置される機器では深刻な
問題である。特に、ＰＨＳ（パーソナルハンディホンシ
ステム）等のマイクロセル方式の携帯電話システムで
は、小型の無線基地局を、交差点の交通信号器、電柱、
ビルの壁面、公衆電話ボックス等の様々な場所に設置す
る必要があるため無線基地局に雨風避けに覆いを被せる
などの十分な対策を施すことが困難であり、水の浸入だ
けでなく二酸化炭素や窒素酸化物等の排気ガスが溝５に
溜りＯリングを劣化させケースを腐食させるといった問
題も有している。
来技術では、Ｏリング３の外側に溜まった水はすぐには
蒸発しない。冠水の状態が続く雨期においては腐食を誘
発促進し、これはケース内部に精密な電子回路を内蔵
し、長期間にわたって屋外に設置される機器では深刻な
問題である。特に、ＰＨＳ（パーソナルハンディホンシ
ステム）等のマイクロセル方式の携帯電話システムで
は、小型の無線基地局を、交差点の交通信号器、電柱、
ビルの壁面、公衆電話ボックス等の様々な場所に設置す
る必要があるため無線基地局に雨風避けに覆いを被せる
などの十分な対策を施すことが困難であり、水の浸入だ
けでなく二酸化炭素や窒素酸化物等の排気ガスが溝５に
溜りＯリングを劣化させケースを腐食させるといった問
題も有している。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するために、ケースの接合面同士の少なくとも一方に
該接合面全長にわたって凹部が形成され、該凹部と他方
の接合面とで形成される空間内にＯリングを介在させ外
部から当該空間内に浸入しＯリングによりケース内部へ
の浸入を阻止された水を外部に抜くための水抜き穴付き
防水型機器において、前記凹部と他方の接合面とで形成
された空間内のうちその外周部にケース外部に至る水抜
き穴を接合面全長にわたって複数開口する。
決するために、ケースの接合面同士の少なくとも一方に
該接合面全長にわたって凹部が形成され、該凹部と他方
の接合面とで形成される空間内にＯリングを介在させ外
部から当該空間内に浸入しＯリングによりケース内部へ
の浸入を阻止された水を外部に抜くための水抜き穴付き
防水型機器において、前記凹部と他方の接合面とで形成
された空間内のうちその外周部にケース外部に至る水抜
き穴を接合面全長にわたって複数開口する。
【０００５】また、前記外周部に下り勾配と上り勾配の
組を接合面全長にわたって複数形成し、各下り勾配と上
り勾配の中間部に前記水抜き穴を開口した。
組を接合面全長にわたって複数形成し、各下り勾配と上
り勾配の中間部に前記水抜き穴を開口した。
【０００６】また、前記ケースをマイクロセル方式の携
帯電話システムにおける無線基地局用のケースに用い
た。
帯電話システムにおける無線基地局用のケースに用い
た。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施形態で、
（ａ）はＯリングを用いた防水型機器のうちケース接合
部断面図、（ｂ）はＡ−Ａ断面図である。従来例と同一
部位には同一符号を付し、詳述は省略する。
（ａ）はＯリングを用いた防水型機器のうちケース接合
部断面図、（ｂ）はＡ−Ａ断面図である。従来例と同一
部位には同一符号を付し、詳述は省略する。
【０００８】本発明においては、溝（凹部）５のうちＯ
リング３の置かれた位置よりも外側になる外周部全長に
わたって複数の水抜き穴６をフランジ２ａに順次開口し
ている。水抜き穴６はガス抜き機能も有している。各水
抜き穴６は外部に向かい拡がるテーパー状にして外部か
ら水が浸入しにくく外部に水が抜け易くしている。さら
に、同図（ｂ）に示すように水抜き穴６が開口された溝
５外周部は接合面全長にわたって下り勾配７ａと上り勾
配７ｂを一対の組にして複数形成しており、各組みの中
間部分に水抜き穴６を開口し水を抜き易くしている。
リング３の置かれた位置よりも外側になる外周部全長に
わたって複数の水抜き穴６をフランジ２ａに順次開口し
ている。水抜き穴６はガス抜き機能も有している。各水
抜き穴６は外部に向かい拡がるテーパー状にして外部か
ら水が浸入しにくく外部に水が抜け易くしている。さら
に、同図（ｂ）に示すように水抜き穴６が開口された溝
５外周部は接合面全長にわたって下り勾配７ａと上り勾
配７ｂを一対の組にして複数形成しており、各組みの中
間部分に水抜き穴６を開口し水を抜き易くしている。
【０００９】したがって、フランジ２ａの溝５とフラン
ジ１ａの接合面とで形成される空間内に外部から浸入し
Ｏリング３で機器内部への浸入が阻止された水はこの空
間の外周部に沿って開口した水抜き穴から外部に抜ける
ことになる。
ジ１ａの接合面とで形成される空間内に外部から浸入し
Ｏリング３で機器内部への浸入が阻止された水はこの空
間の外周部に沿って開口した水抜き穴から外部に抜ける
ことになる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、水が抜け易く冠水状態
にならないため、水によるＯリングの劣化、ケースの腐
食を防止できる。さらに、ＰＨＳ等のマイクロセル方式
の携帯電話システムにおける無線基地局に本発明を用い
ることにより水だけでなく二酸化炭素や窒素酸化物等の
排気ガスによるＯリングの劣化ならびにケースの腐食を
防ぐことができその効果は極めて顕著である。
にならないため、水によるＯリングの劣化、ケースの腐
食を防止できる。さらに、ＰＨＳ等のマイクロセル方式
の携帯電話システムにおける無線基地局に本発明を用い
ることにより水だけでなく二酸化炭素や窒素酸化物等の
排気ガスによるＯリングの劣化ならびにケースの腐食を
防ぐことができその効果は極めて顕著である。
【図１】本発明の一実施形態を示し、（ａ）はＯリング
を用いた防水型機器のうちケース接合部断面図、（ｂ）
はＡ−Ａ断面図。
を用いた防水型機器のうちケース接合部断面図、（ｂ）
はＡ−Ａ断面図。
【図２】従来のＯリングを用いた防水型機器のうちケー
ス接合部断面を示す図。
ス接合部断面を示す図。
【符号の説明】 １：上ケース １ａ：上ケースのフランジ ２：下ケース ２ａ：下ケースのフランジ ３：Ｏ（オー）リング ４：螺子 ５：溝 ６：水抜き穴 ７ａ：下り勾配 ７ｂ：上り勾配
Claims (3)
- 【請求項１】ケースの接合面同士の少なくとも一方に該
接合面全長にわたって凹部が形成され、該凹部と他方の
接合面とで形成される空間内にＯリングを介在させ外部
から当該空間内に浸入しＯリングによりケース内部への
浸入を阻止された水を外部に抜くための水抜き穴付き防
水型機器において、前記凹部と他方の接合面とで形成さ
れる空間内のうちその外周部にケース外部に至る水抜き
穴を接合面全長にわたって複数開口したことを特徴とす
る水抜き穴付き防水型機器。 - 【請求項２】前記外周部に下り勾配と上り勾配の組を接
合面全長にわたって複数形成し、各下り勾配と上り勾配
の中間部に前記水抜き穴を開口したことを特徴とする請
求項１に記載の水抜き穴付き防水型機器。 - 【請求項３】前記ケースをマイクロセル方式の携帯電話
システムにおける無線基地局用のケースに用いたことを
特徴とする請求項１記載の水抜き穴付き防水型機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10222119A JP2000055202A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 水抜き穴付き防水型機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10222119A JP2000055202A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 水抜き穴付き防水型機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000055202A true JP2000055202A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16777466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10222119A Pending JP2000055202A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 水抜き穴付き防水型機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000055202A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008058048A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Hitachi Ltd | 熱式流量測定装置 |
| JP2008218939A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-18 | Rb Controls Co | 電子機器 |
| JP2010086806A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
| JP2011236996A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Denso Corp | インバータ収納ケース用カバー |
| CN102892272A (zh) * | 2012-10-17 | 2013-01-23 | 东莞劲胜精密组件股份有限公司 | 一种电子产品防水结构 |
| JP7502542B2 (ja) | 2020-03-18 | 2024-06-18 | 古河電気工業株式会社 | 電気接続箱 |
-
1998
- 1998-08-05 JP JP10222119A patent/JP2000055202A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008058048A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Hitachi Ltd | 熱式流量測定装置 |
| JP2008218939A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-18 | Rb Controls Co | 電子機器 |
| JP4634408B2 (ja) * | 2007-03-08 | 2011-02-16 | アール・ビー・コントロールズ株式会社 | 電子機器 |
| JP2010086806A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
| JP2011236996A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Denso Corp | インバータ収納ケース用カバー |
| CN102892272A (zh) * | 2012-10-17 | 2013-01-23 | 东莞劲胜精密组件股份有限公司 | 一种电子产品防水结构 |
| JP7502542B2 (ja) | 2020-03-18 | 2024-06-18 | 古河電気工業株式会社 | 電気接続箱 |
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