JP2000055173A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP2000055173A
JP2000055173A JP22616998A JP22616998A JP2000055173A JP 2000055173 A JP2000055173 A JP 2000055173A JP 22616998 A JP22616998 A JP 22616998A JP 22616998 A JP22616998 A JP 22616998A JP 2000055173 A JP2000055173 A JP 2000055173A
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shaft
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政行 永井
Masaki Nakano
正樹 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機のカウンターギヤと駆動ギヤとの間に
介在される中間ギヤの回転軸を回転可能に支持する軸受
に加工容易な構造で潤滑油を確実に供給する。 【解決手段】 中間ギヤ66の回転軸66aを該中間ギ
ヤ66と一体の筒状に形成して固定軸68に第2の軸受
対69a,69aを介して回転可能に外挿し、該軸受対
69a,69aの後部ケース1a側の軸受69bと該ケ
ース1a内面との間で固定軸68にスペーサ70を外挿
して該スペーサ70に軸受69bの内輪を当接させると
ともに、スペーサ70とケース1a内面との間の周方向
の一部に潤滑油が浸入可能な間隙72を設け、且つ、軸
受対69a,69aの間で固定軸68に筒状部材74を
外嵌固定して該筒状部材74及び固定軸68に互いに連
通する油路76,77をそれぞれ設け、更に、筒状部材
74の油路76を軸受対69a,69aの間の空間に臨
ませると共に、固定軸68の油路77を間隙72に連通
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機の後部の潤
滑構造、例えばトロイダル型無段自動変速機のカウンタ
ーギヤと駆動ギヤとの間に介在される中間ギヤの回転軸
を回転可能に支持する軸受の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の潤滑構造としては、例え
ば、特開平7−301300号公報に示すものが知られ
ている。この潤滑構造は、図6に示すように、カウンタ
ーギヤ(第1ギヤ)aと駆動ギヤ(第2ギヤ)bとの間
に配置されたアイドラギヤ(第3ギヤ)cが、一方がト
ランスミッションケースd、他方がエクステンションケ
ースeにベアリングf,fを介して支持されるアイドラ
シャフトgに一体に形成されている。そして、一方側の
ベアリングfの潤滑はエクステンションケースe内の油
路h、アイドラシャフトg内の中心潤滑孔i及び中心潤
滑孔iから分岐する斜め油孔jを経由して行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アイドラギヤcと一体
に形成されたアイドラシャフトgの両端部がそれぞれ別
部材d,eに支持されているため、該シャフトgのセン
タリングが難しく、アイドラギヤcの噛み合い部分でギ
ヤノイズが発生するおそれがあった。更に、一方側のベ
アリングfの潤滑用斜め油路jは多量の潤滑油を必要と
しないため、小径の油孔でよいが、加工上円柱状のアイ
ドラシャフトgの外周に小径の、しかも斜め孔を設ける
のは非常に困難であった。
【0004】また、アイドラギ支持ベアリングを支える
ケーシングの剛性がエクステンションケースの接合面を
通して行われるため、ケース剛性が得られず、しかも、
ベアリングの支持点が近いため、アイドラギヤのたおれ
が発生しやすい。
【0005】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、変速機の第1ギヤと第3ギヤとの間
に介在される第2ギヤの回転軸を回転可能に支持する軸
受に潤滑油を加工が容易な構造で確実に供給することが
できる変速機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る変速機は、一方の側に配置された
変速機構からの動力を互いに噛合して伝達し、軸線方向
に対して垂直な面に整列して配置された第1ギヤ、第2
ギヤ及び第3ギヤと、前記第1ギヤを回転可能に支持す
る一対の第1の軸受と、軸方向に離間配置されて前記第
2ギヤの回転軸を回転可能に支持する一対の第2の軸受
と、前記第3ギヤの回転軸を回転可能に支持する第3の
軸受と、前記第1の軸受対の他方側の軸受、前記第2の
軸受対の他方側の軸受及び前記第3の軸受を個別に収納
するケースとを備えた変速機において、前記第2ギヤの
回転軸を該第2ギヤと一体の筒状に形成して前記ケース
にシール部材を介して支持される固定軸に前記第2の軸
受対を介して外挿し、該第2の軸受対の前記ケース側の
軸受と該ケース内面との間で前記固定軸にスペーサを外
挿して該スペーサに前記軸受の内輪の端面を当接させる
とともに、前記スペーサと前記ケース内面との間の周方
向の一部に潤滑油が浸入可能な間隙を設け、且つ、前記
第2の軸受対の間で前記固定軸に筒状部材を外嵌固定し
て該筒状部材及び前記固定軸に互いに連通する油路をそ
れぞれ設け、更に、前記筒状部材の油路は該筒状部材の
端面の少なくとも一方に形成された切欠き部であって、
該油路を前記第2の軸受対の間に臨ませると共に、前記
固定軸の油路を前記間隙に連通させたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2に係る変速機は、請求項1におい
て、前記固定軸の外周部に凹状平坦面を形成することに
より、該固定軸の油路を形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明の実施
の形態の一例であるトロイダル型無段自動変速機の潤滑
構造を説明するための説明的断面図、図2は図1の部分
拡大図、図3はケースの内部構造を説明するための説明
的平面図、図4は図3のIV−IV線断面図、図5は筒
状部材の拡大斜視図である。
【0009】図1及び図2に示すように、トランスミッ
ションケース1内には、回転駆動源に連結された入力軸
2と、該入力軸2の右側に同心に連結される回転軸3と
が配置され、入力軸2側には、トランスミッションケー
ス1の端部にボルト4を介して取り付けられたオイルポ
ンプ5と、該オイルポンプ5の右側に隣接配置されて前
進クラッチ6及び後進クラッチ7の操作により遊星歯車
機構8を介して第1及び第2トロイダル変速機構10,
11に対する前後進の切換えを行う前後進切換機構9と
が配設され、回転軸3側には、第1及び第2トロイダル
変速機構10,11が互いに軸方向に離間して配設され
ている。
【0010】両軸2,3間には、入力軸2にニードルベ
アリング12を介して回転自在に支持されて前後進切換
機構9の遊星歯車機構8を構成するサンギヤ13と、こ
のサンギヤ13に設けられた爪部13aに係合し且つ回
転軸3に回転自在に支持されたローディングカム14
と、このローディングカム14に係合ローラ15を介し
て連結され且つ回転軸3にボールスプライン16を介し
て支持された入力ディスク17とが介在されている。入
力軸2からの回転力は前後進切換機構9を介してサンギ
ヤ13の爪部13aからローディングカム14、係合ロ
ーラ15、入力ディスク17へ伝えられ、半分の回転力
はパワーローラ70を駆動し、残りの半分はボールスプ
ライン16を順次経由して後ろの入力ディスク19を通
してパワーローラ170を駆動する回転軸3に伝達され
るようになっている。
【0011】ローディングカム14及び入力ディスク1
7の対向面には係合ローラ15が係合する波状のカム面
がそれぞれ形成されており、係合ローラ15によるカム
面のリードによるトルクに比例した推力を発生してい
る。
【0012】説明の便宜上、第1及び第2トロイダル変
速機構10,11から先に説明すると、第1トロイダル
変速機構10は、係合ローラ15から離間する側の面に
トロイド面17aが形成される上述した入力ディスク1
7と、この入力ディスク17の対向面にトロイド面18
aが形成されて回転軸3に回転自在に支持された出力デ
ィスク18と、両ディスク17,18のトロイド面17
a,18aにより形成されるトロイド状の溝内に両ディ
スク17,18に対して傾動可能に接触する摩擦ローラ
(図示せず。)とを有する。
【0013】摩擦ローラは、ローラ支持機構(図示せ
ず。)によって傾動可能に支持されており、駆動機構
(図示せず。)でローラ支持機構を操作して摩擦ローラ
の入力ディスク17及び出力ディスク18に対する径方
向の接触位置を変えることにより、入力ディスク17と
出力ディスク18との間の回転速度比、すなわち変速比
を連続的に変化させることができるようになっている。
【0014】第2トロイダル変速機構11は、第1トロ
イダル変速機構10と同様に入力ディスク19、出力デ
ィスク20、摩擦ローラ、ローラ支持機構及び駆動機構
を有するが、回転軸3にボールスプライン21を介して
外嵌されている入力ディスク19が第1トロイダル変速
機構10から遠い側に配置されるとともに、出力ディス
ク20が第1トロイダル変速機構10に近い側に配置さ
れている。
【0015】互いに対向する出力ディスク18,20の
背面には筒軸部18b,20bが設けられており、筒軸
部18b,20bには出力ギヤ22が一体結合されてい
る。出力ギヤ22は、トランスミッションケース1の内
周壁に固着されたギヤハウジング23に軸受24を介し
て支持されている。出力ギヤ22は第1のカウンターギ
ヤ25に噛合しており、この第1のカウンターギヤ25
の中心部にはカウンターシャフト27が一端においてス
プライン結合されて第1のカウンターギヤ25と一体に
回転するようになっている。
【0016】第1のカウンターギヤ25のボス部25a
は出力ディスク18,20間でギヤハウジング23に取
り付けられた円筒ころ軸受26によって回転可能に支持
されており、これにより、カウンターシャフト27の第
1のカウンターギヤ25側の端部がボス部25aを介し
て円筒ころ軸受26によって回動可能に支持されてい
る。
【0017】カウンターシャフト27の第1のカウンタ
ーギヤ25から軸方向右方に離間した位置には該カウン
ターシャフト27と一体に回転する第2のカウンターギ
ヤ(第1ギヤ)60が設けられている。カウンターシャ
フト27の第2のカウンターギヤ60側の端部は、該第
2のカウンターギヤ60の軸方向の両端側に配置された
一対の円すいころ軸受(第1の軸受対)28a,28b
によって回動可能に支持されている。一対の円すいころ
軸受28a,28bの内で第2のカウンターギヤ60を
境にして第1のカウンターギヤ25側に配置された円す
いころ軸受28aはトランスミッションケース1に取り
付けられ、第1のカウンターギヤ25から離間する側に
配置された円すいころ軸受28bはトランスミッション
ケース1の後端部に取り付けられた後部ケース1aに取
り付けられている。
【0018】第2のカウンターギヤ60は、該第2のカ
ウンターギヤ60の上方に配置された駆動ギヤ(第3ギ
ヤ)65に中間ギヤ(第2ギヤ)66を介して噛合して
いる。駆動ギヤ65の回転軸65aは後部ケース1aに
取り付けられた円すいころ軸受(第3の軸受)67によ
って回転可能に支持されている。
【0019】そして、上述した摩擦ローラの傾動操作に
より所定の変速比となった出力は、出力ギヤ22で合わ
され、第1のカウンターギヤ25、カウンターシャフト
27、第2のカウンターギヤ60、中間ギヤ66及び駆
動ギヤ65を順次経由して出力軸に伝達される。
【0020】ここで、図4を参照して、中間ギヤ66の
回転軸66aは中間ギヤ66と一体の円筒状をなしてお
り、後部ケース1aにシールリング(シール部材)68
aを介して支持された固定軸68に互いに軸方向に離間
配置された一対の円すいころ軸受(第2の軸受対)69
a,69bを介して回転可能に外挿されている。一対の
円すいころ軸受69a,69bの内で後部ケース1a側
の円すいころ軸受69bはスペーサ70を介して後部ケ
ース1aに収納されている。円すいころ軸受69a,6
9bは背面組合わせになっており、軸支持スパンは軸受
距離より長くなっている。
【0021】スペーサ70は円すいころ軸受69bと後
部ケース1a内面との間で固定軸68に外挿されてお
り、外挿状態においては円すいころ軸受69bの内輪の
端面はスペーサ70に当接している。スペーサ70の後
部ケース1a側を向く面は周方向の約2/3の部分が後
部ケース1a内面に当接し、残りの約1/3の部分は後
部ケース1a内面に設けられた段差部1bによって非接
触とされて両者の間に間隙72が設けられている。間隙
72は、潤滑油の浸入を容易にすべく、図3に示すよう
に、駆動ギヤ65を向く側に配置されている。
【0022】また、固定軸68の円すいころ軸受69
a,69b対の間に位置する部分には円すいころ軸受6
9a,69bの内輪と略同径の筒状部材74が外嵌固定
されており、該筒状部材74と円すいころ軸受69bと
の間にはスペーサ75が介在されて円すいころ軸受69
aの内輪、筒状部材74、スペーサ75及び円すいころ
軸受69bの内輪が軸方向に連続配置されている。スペ
ーサ75により円すいころ軸受69a,69bのプリロ
ードが決まっている。筒状部材74の両端面にはそれぞ
れ外周面から内周面まで貫通する油路を形成する切欠き
部76(図5参照)が周方向に互いに180°離間して
設けられており、該油路76は固定軸68に設けられた
油路77に連通すると共に、円すいころ軸受69a,6
9b対の間の空間を臨むように配置されている。
【0023】固定軸68の外周部には後部ケース1aの
段差部1bから筒状部材74を若干越える位置まで軸方
向に沿って延びる凹状の平坦面73が周方向に互いに1
80°離間して二箇所設けられており、この二つの凹状
平坦面73と、円すいころ軸受69aの内輪、筒状部材
74、スペーサ75、円すいころ軸受69bの内輪及び
スペーサ70の各内周面との間に上述した固定軸68の
油路77が形成されている。二つの油路77は、図3に
示すように、間隙72に連通するように配置されてお
り、これにより、間隙72、固定軸68の油路77及び
筒状部材74の油路76が互いに連通するようになって
いる。固定軸68はまわり止めワッシャ100をまわり
止めみぞ101に嵌合し、ナット102にしめ上げられ
ている。まわり止めワッシャ100は、後部ケース1a
に設けたまわり止めみぞ103に嵌合している。
【0024】後部ケース1aの回転軸65aのパーキン
グギヤ65bを収納している空間1cの下面側にはリブ
1dが設けられており、該リブ1dの中間ギヤ66側手
前にはリブ1dに近接して油溜まり1eが設けられてい
る。この油溜まり1eは、ケース1a内面に設けられた
段差部1bに連通している。そして、オイルポンプ5の
駆動時には回転軸65aからパーキングギヤ65bや軸
受67を潤滑するために放出された潤滑油及びケース1
aの中間ギヤ66を収納する空間の下面側1fから中間
ギヤ66にかきあげられて飛散した潤滑油がリブ1d及
び油溜まり1eを経由してあるいは直接に間隙72に流
れ込む。間隙72に流れ込んだ潤滑油は、固定軸68の
油路77及び筒状部材74の油路である切欠き部76を
通って、中間ギヤ66の円すいころ軸受69a,69b
に供給される。
【0025】一方、オイルポンプ5が駆動していない被
けん引時においては、一番下にあるカウンターギヤ60
により上げられた潤滑油はかみ合いを通して中間ギヤ6
6に伝わり、中間ギヤ66にかきあげられて飛散しリブ
1d及び油溜まり1eを経由するかあるいはかきあげら
れて直接間隙72に流れ込んだ潤滑油が固定軸68の油
路77及び筒状部材74の油路76を通って中間ギヤ6
6の円すいころ軸受69a,69bに供給される。
【0026】次に、図1を参照して前後進切換機構9を
説明すると、前後進切換機構9は、第1及び第2トロイ
ダル変速機構10,11ひいては駆動軸に対する前後進
の切換えを行うためのものであり、前進クラッチ6、後
進クラッチ7及び遊星歯車機構8により構成されてい
る。
【0027】前進クラッチ7は、オイルポンプ5とサン
ギヤ13との間に位置して入力軸2に外嵌されたクラッ
チドラム29を備える。クラッチドラム29は入力軸2
と一体的に回転するようになっており、該クラッチドラ
ム29の径方向内側には遊星歯車機構8のサンギヤ13
に支持されたクラッチハブ30が配設されている。クラ
ッチドラム29とクラッチハブ30とは交互に配置され
たクラッチディスク31を支持するようになっている。
【0028】クラッチドラム29の基端部(オイルポン
プ5側の端部)内はシリンダ室32とされており、該シ
リンダ室32にはピストン33が収容されている。ピス
トン33とシリンダ室32との間には油圧室34が形成
されており、該油圧室34への作動油の供給を制御して
ピストン33を進退させることにより、クラッチディス
ク31を押圧するか又は該押圧を解除して前進クラッチ
6の係合・離脱を行うようになっている。なお、図にお
いて符号35は、クラッチディスク31の押圧解除時
に、ピストン33を元の位置に復帰させるリターンスプ
リングである。
【0029】また、クラッチドラム29の先端側内周部
にはリングギヤ36が取り付けられており、該リングギ
ヤ36はピニオン37を介して上述したサンギヤ13に
噛合している。
【0030】後進クラッチ7は、クラッチドラム29の
径方向外方に配置されたクラッチドラム42を備える。
クラッチドラム42は、ケース1と一体化されている。
クラッチドラム42と前進クラッチ6のクラッチドラム
29との間にはクラッチハブ43が配設されており、該
クラッチハブ43はキャリアの第1トロイダル変速機構
10側のキャリアプレート38に支持されている。クラ
ッチドラム42とクラッチハブ43とは交互に配置され
たクラッチディスク44を支持するようになっている。
【0031】なお、図1において符号44aは、クラッ
チドラム42の後進クラッチ7よりトロイダル変速機構
側の内周壁にスナップリングなどを介して取り付けられ
た支持壁である。この支持壁44aは、前後進切換機構
9側で発生するキャリアからのスラスト力を受け止める
べくキャリアプレート38に対向配置されており、これ
により、前記スラスト力が第1及び第2のトロイダル変
速機構10,11側に伝わらないようにしている。
【0032】クラッチドラム42の径方向内方に位置す
るオイルポンプ5の右側部には、周方向全周に沿って延
びる二条の周壁部45a,45bが径方向に互いに離間
して形成されており、周壁部45a,45b間にはシリ
ンダ室46が形成されている。シリンダ室46にはピス
トン47が収納されており、ピストン47とシリンダ室
46との間には油圧室48が形成されている。油圧室4
8への作動油の供給を制御してピストン47を進退させ
ることにより、クラッチディスク44を押圧するか又は
該押圧を解除して後進クラッチ7の係合・離脱を行うよ
うになっている。なお、図1において符号49は、クラ
ッチディスク44の押圧解除時に、ピストン47を元の
位置に復帰させるリターンスプリングである。
【0033】そして、前進時には、前進クラッチ6のク
ラッチディスク31がピストン33により押圧されて該
前進クラッチ6が係合状態とされ、後進クラッチ7のク
ラッチディスク44はピストン47による押圧が解除さ
れて該後進クラッチ7が離脱状態とされている。かかる
状態においては、入力軸2、クラッチドラム29、リン
グギヤ36、キャリア38及びサンギヤ13が一体とな
って同一方向に回転すし、これにより、該回転力がサン
ギヤ13の爪部13aに係合するローディングカム14
を経て第1トロイダル変速機構10に伝達される。
【0034】一方、後進時には、前進クラッチ6のクラ
ッチディスク31はピストン33による押圧が解除され
て該前進クラッチ6が離脱状態とされ、後進クラッチ7
のクラッチディスク44がピストン47により押圧され
て該後進クラッチ7が係合状態とされ、ピニオン37の
公転がクラッチハブ43及びキャリア38を介して阻止
されている。かかる状態においては、入力軸2及びクラ
ッチドラム29の一体的な回転力はリングギヤ36から
ピニオン37を介してサンギヤ13に伝達されるが、上
述したようにピニオン38の公転が阻止されているた
め、サンギヤ13は入力軸2に対して反対方向に回転
し、該回転力がサンギヤ13の爪部13aに係合するロ
ーディングカム14を経て第1トロイダル変速機構10
に伝達される。
【0035】上記の説明から明らかなように、かかる構
成のトロイダル型無段自動変速機では、ケースの剛性で
中間ギヤ66を支えるのではなく、固定軸68をナット
102でしめ上げることによって円すいころ軸受69
a,69bの支持剛性を得ることができ、かつ、円すい
ころ軸受69a,69bを背面組合わせとすることで軸
受スパンを広くすることができる。
【0036】また、スペーサ70と後部ケース74の内
面との間に間隙72を設けると共に、筒状部材74の端
面に油路である切り欠き部76を設け、更に、間隙72
と切欠き部76とを連通する油路77を固定軸に78に
設けたので、小径の斜め油孔を軸部材に設ける必要がな
くなり、容易な構造で中間ギヤ66の軸受部材に潤滑油
を確実に供給することができる。
【0037】また、固定軸68は油路77をシールする
シール部材68aを介して後部ケース1aに支持されて
いるので、別部材に支持される中間ギヤ66のセンタリ
ングが容易となり、そこで固定軸68をナット102で
しめ上げるので、固定軸68の剛性も確保しながら軸端
部がワッシャ100を介して後部ケース1aに直角に当
たり、円すいころ軸受69a,69bの剛性が上げられ
る。しかしながら、シール部材68aにがたをつけなく
ても後部ケース1aの穴精度とケース穴精度で位置を出
してもよいが、そのときは固定軸端部をワッシャ100
を介して後部ケース1aに直角に当てることよりも穴位
置精度が優先する。この場合、穴位置精度が悪いと円す
いころ軸受69a,69bは若干の片当たりが発生する
が、この誤差をシール部材68aによって吸収でき、ギ
ヤノイズを低減することができる。
【0038】そして、オイルポンプ5が駆動しない車両
被けん引時であっても、間隙72に溜まった潤滑油を固
定軸68の油路77及び筒状部材74の油路76を介し
て中間ギヤ66の円すいころ軸受69a,69bに供給
することができるので、該円すいころ軸受69a,69
bに潤滑油を確実に供給することができる。
【0039】また、固定軸68の外周部に凹状平坦面を
形成することにより、固定軸68側の油路77を形成し
ているため、油路77の形成をより簡単なものとするこ
とができる。
【0040】なお、上記実施の形態では、固定軸68の
外周部に凹状平坦面を形成することにより、固定軸68
側の油路77を形成した場合を例に採ったが、これに限
定されず、例えば固定軸68の油路を該固定軸の内部に
形成して該油路を間隙72及び筒状部材74の油路76
に連通させるようにしてもよく、或いは固定軸68の中
心孔69aの開口を栓で閉塞してこれを固定軸68の油
路とし、該油路を間隙72及び筒状部材74の油路76
に連通させて間隙72から中心孔69aに導入された潤
滑油を熱膨張により筒状部材74の油路76から排出す
るようにしてもよい。
【0041】また、上記実施の形態では、トロイダル型
無段自動変速機に本発明を適用した場合を例に採った
が、これに限定されず、例えばFF自動変速機の出力ギ
ヤとファイナルギヤとの間に配置された中間ギヤに本発
明の構造を適用してもよい。
【0042】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、小径の斜め油孔を軸部材に設ける必
要がなくなり、容易な構造で第2ギヤの軸受に潤滑油を
確実に供給することができるという効果が得られる。
【0043】また、オイルポンプが駆動しない車両被け
ん引時であっても、間隙に溜まった潤滑油を固定軸の油
路及び筒状部材の油路を介して第2ギヤの軸受に供給す
ることができるので、該軸受に潤滑油を確実に供給する
ことができるという効果が得られる。
【0044】請求項2の発明によれば、請求項1に加え
て、固定軸の外周部に凹状平坦面を形成することによ
り、固定軸側の油路を形成しているため、該油路の形成
をより簡単なものとすることができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるトロイダル型
無段自動変速機の潤滑構造を説明するための説明的断面
図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】ケースの内部構造を説明するための説明的平面
図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】筒状部材の拡大斜視図である。
【図6】従来の変速機の潤滑構造を説明するための説明
的断面図である。
【符号の説明】
1a…後部ケース 10…第1トロイダル変速機構 11…第2トロイダル変速機構 22…出力ギヤ 25…第1のカウンターギヤ 27…カウンターシャフト 28a,28b…円すいころ軸受(第1の軸受対) 60…第2のカウンターギヤ(第1ギヤ) 65…駆動ギヤ(第3ギヤ) 65a…駆動ギヤの回転軸 66…中間ギヤ(第2ギヤ) 66a…中間ギヤの回転軸 67…円すいころ軸受(第3の軸受) 68…固定軸 68a…シールリング(シール部材) 69a,69b…円すいころ軸受(第2の軸受対) 70…スペーサ 72…間隙 73…凹状平坦面 74…筒状部材 76…筒状部材の油路を形成する切欠き部 77…固定軸の油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 正樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3J063 AB02 AB12 AB33 AB53 AC04 BA01 BA09 BA11 BB02 BB23 BB42 BB46 CA01 CB14 CB17 CB41 CB58 CD02 CD03 CD43 CD45 CD61 CD70 XA37 XB06 XD03 XD17 XD23 XD33 XD41 XD42 XD43 XD44 XD62 XD72 XD73 XE15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の側に配置された変速機構からの動
    力を互いに噛合して伝達し、軸線方向に対して垂直な面
    に整列して配置された第1ギヤ、第2ギヤ及び第3ギヤ
    と、前記第1ギヤを回転可能に支持する一対の第1の軸
    受と、軸方向に離間配置されて前記第2ギヤの回転軸を
    回転可能に支持する一対の第2の軸受と、前記第3ギヤ
    の回転軸を回転可能に支持する第3の軸受と、前記第1
    の軸受対の他方側の軸受、前記第2の軸受対の他方側の
    軸受及び前記第3の軸受を個別に収納するケースとを備
    えた変速機において、 前記第2ギヤの回転軸を該第2ギヤと一体の筒状に形成
    して前記ケースにシール部材を介して支持される固定軸
    に前記第2の軸受対を介して外挿し、該第2の軸受対の
    前記ケース側の軸受と該ケース内面との間で前記固定軸
    にスペーサを外挿して該スペーサに前記軸受の内輪の端
    面を当接させるとともに、前記スペーサと前記ケース内
    面との間の周方向の一部に潤滑油が浸入可能な間隙を設
    け、且つ、前記第2の軸受対の間で前記固定軸に筒状部
    材を外嵌固定して該筒状部材及び前記固定軸に互いに連
    通する油路をそれぞれ設け、更に、前記筒状部材の油路
    は該筒状部材の端面の少なくとも一方に形成された切欠
    き部であって、該油路を前記第2の軸受対の間に臨ませ
    ると共に、前記固定軸の油路を前記間隙に連通させたこ
    とを特徴とする変速機。
  2. 【請求項2】 前記固定軸の外周部に凹状平坦面を形成
    することにより、該固定軸の油路を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011208715A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kubota Corp 変速装置およびポンプ装置および変速装置の使用方法
JP2013050147A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Hino Motors Ltd 自動車用変速機

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