JP2000051972A - 金属パイプの端部鍔出し方法および工具 - Google Patents

金属パイプの端部鍔出し方法および工具

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JP2000051972A
JP2000051972A JP10236471A JP23647198A JP2000051972A JP 2000051972 A JP2000051972 A JP 2000051972A JP 10236471 A JP10236471 A JP 10236471A JP 23647198 A JP23647198 A JP 23647198A JP 2000051972 A JP2000051972 A JP 2000051972A
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metal pipe
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flange
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JP10236471A
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Seiichi Yamazaki
整一 山崎
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YUTAKA SANSHO KK
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YUTAKA SANSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉薄の金属パイプや金属チュ−ブの端部に二
重構造の鍔を形成する方法および工具を提供する。 【解決手段】 金属パイプ1端部に硬質ウレタン樹脂ブ
ロック体16のような円柱状弾性ブロック体を挿入し
て、中心方向厚みを圧縮することにより弾性ブロック体
を太鼓状に突出させ、その突出で金属パイプ1に太鼓状
の膨らみ9を形成した後、膨らみ9部分を金属パイプの
中心方向に押しつぶし、対向面を密着させる。円柱状弾
性ブロック体の圧縮は両側を剛性円板15と17で挟
み、剛性円板15と17の間隔を調整手段で狭めること
により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肉薄の金属パイプや金
属チュ−ブの端部に二重構造の鍔を形成する方法および
工具に関する。
【0002】
【従来技術】ガス湯沸かし機や風呂釜などの配管、出口
には肉薄の金属パイプ(金属チュ−ブ)が使用されてい
るが、肉薄の金属パイプの取り付けはネジ接合によるこ
とができないので、図9に示すように、金属パイプ1の
端部に鍔(フランジ)2を設けて、その鍔2の部分を袋
ナット3で本体4に圧着する方法で取り付けている。こ
の取り付けでの鍔2の形成は、図10に示すように、中
心部に金属パイプ1とほぼ同じ半径の半円形の溝5とそ
れより半径の大きい溝5aが連続して形成され2個の同
一ホルダ−片6、6aを蝶番で対称に連結して、その一
方に図11に示すように金属パイプ1の端部が大径部側
の溝5aに位置するように挿入して、2個のホルダ−片
6、6aを合わせることにより金属パイプ1を押さえた
後、大径部側の溝5aから先端面が傘状になったポンチ
7を挿入して、ポンチ7で金属パイプ1の端部をたたく
ことにより形成していた。
【0003】ところで、この取り付け方法では、鍔2の
強度が大きいほど金属パイプ1は抜け落ちにくくなる
が、従来の鍔2の形成は上記のように金属パイプ1の端
部を広げて、押しつぶす方法であったため、鍔2は厚み
がパイプ肉厚と等しいかまたはそれより若干薄い一重に
しかならず、強度が劣るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、肉薄の金属
パイプの端部に強度の大きい二重構造の鍔を形成する方
法および工具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、金
属パイプ端部に円柱状弾性ブロック体を両者の中心方向
が一致するように挿入した後、弾性ブロック体の中心方
向厚みを圧縮することにより弾性ブロック体の外周を太
鼓状に突出させて、その突出で金属パイプ端部の端から
若干内側に入った部分を部分的に外側に膨らませ、その
後、弾性ブロック体を金属パイプより抜き去って、膨ら
み部分を金属パイプの中心方向に押しつぶすことにより
密着させることを特徴とする金属パイプの端部鍔出し方
法であり、第2発明は円柱状弾性ブロック体と、該弾性
ブロック体の中心部に軸芯方向に沿って挿入された断面
が概略円形の丸棒と、該丸棒の弾性ブロック体両側に配
置された2枚の剛性円板と、該剛性円板の間隔調整手段
とを備えていて、弾性ブロック体と片方の剛性円板とは
ほぼ外径が等しく、丸棒は弾性ブロック体とあまり隙間
が生じないように挿入されていることを特徴とする金属
パイプの端部鍔出し工具である。
【0006】
【作用】第1発明は、ゴムのような弾性ブロック体は圧
縮すると、圧縮方向以外に変形するという性質のある点
を利用したものである。本発明者は弾性ブロック体とし
て、ポリオレフィン樹脂、硬質ウレタン樹脂、硬質ゴム
のように圧縮による体積縮小の極めて小さいものを使用
して、圧縮による突出が圧縮方向に対して直角に生じる
ようにすると、突出力は極めて大きいことを見いだし
た。そして、弾性ブロック体を円柱状にして、その外径
を金属パイプの内径に近似させたところ、金属パイプが
肉薄のものであれば、軸芯方向の圧縮による突出で金属
パイプを部分的に内側から同心円状に膨らませることが
できたのである。
【0007】円柱状の弾性ブロック体8の中心方向両側
全面を押さえて、中心方向厚みを圧縮した場合、弾性ブ
ロック体8は両側の外径がほとんど変化しない状態で外
周が図1、図2に示すように太鼓状に突出し、中心方向
中央部が最も突出する。このため、円柱状の弾性ブロッ
ク体8を金属パイプ1の端部に挿入して、中心方向厚み
を圧縮すると、図3に示すように、金属パイプ1の端部
には太鼓状の膨らみ9が同心円状に形成される。膨らみ
9が形成されたなら、弾性ブロック体8を金属パイプ1
より抜き去り、金属パイプ1を従来のようにホルダ−片
6、6aで押さえて、膨らみ9が大径部側の溝5aに位
置するようにして、ポンチ7で膨らみ9を押しつぶせ
ば、太鼓状の膨らみ9は図4に示すように2重構造の鍔
になる。
【0008】第2発明では、円柱状弾性ブロック体両側
に配置された2枚の剛性円板の間隔をそれらの間隔調整
手段で狭くすると、弾性ブロック体は中心方向両面全体
を剛性円板で押さえられ、しかも、丸棒との間にはあま
り隙間がないので、外周が突出するしかない。この突出
は圧縮力が中心方向厚みの中間で衝突して、外周方向に
方向転換するので、中心方向厚みの中間部が最も突出し
て、太鼓状になる。しかも、弾性ブロック体の挿入され
ている棒は丸棒であるので、突出は突出前と同心円状で
ある。また、剛性円板の間隔調整手段で剛性円板の間隔
を広くすると、弾性ブロック体は無負荷の状態に復帰す
る。そこで、この工具を片方の剛性円板から金属パイプ
に挿入して、弾性ブロック体が金属パイプの端部に位置
させた後、2枚の剛性円板の間隔を狭くすれば、金属パ
イプの端部を部分的に膨らませることができ、その膨ら
みを潰せば、端部に2重構造の鍔を形成できる。なお、
弾性ブロック体の外径は金属パイプの太さにより変化さ
せ、金属パイプの内径に極力近似させる。
【0009】剛性円板の間隔調整手段としては、油圧駆
動で2枚の剛性円板の拡縮を行う方法も考えられるが、
装置が大型し、高価になるので、ネジの歩みを利用する
のがよい。例えば、片方の剛性円板を丸棒の一端に固着
して、他方の剛性円板は丸棒の他端が中心を貫通するよ
うにした後、丸棒の他端にナットを螺合させたネジ棒を
固着して、ナットの回転により両剛性円板の間隔拡縮を
行う方法、前記ネジ棒を中空にして、丸棒が他方の剛性
円板を貫通するようにした状態で中空穴を貫通させた
後、ネジ棒より突出した丸棒の他端にネジ溝を切って、
ナットを螺合させることにより片方の剛性円板を進退さ
せる方法などである。
【0010】
【実施例】図5は、本発明の金属パイプの端部鍔出し工
具の実施例を示すもので、ネジ棒10は全長に右ネジの
切られたもので、軸芯方向には中空穴11があけられ、
その中空穴11にネジ棒10より長い丸棒12が挿入さ
れている。この丸棒12の両端部には左ネジの切られた
ネジ部13、14が存在していて、ネジ棒10より突出
した右側には金属製の第1円板15、円柱状の硬質ウレ
タン樹脂ブロック体16、金属製の第2円板17が図に
おいて右側から順次配置されている。第1円板15はネ
ジ部13に螺合されているが、硬質ウレタン樹脂ブロッ
ク体16と第2円板17とは摺動可能に差し込んであ
る。第1円板15と硬質ウレタン樹脂ブロック体16の
外径はほぼ等しくなっているが、第2円板17の外径は
これらより大きくなっている。しかし、第2円板17の
第1円板15側には硬質ウレタン樹脂ブロック体16の
外径とほぼ等しい突出部18が設けられている。丸棒1
2のネジ棒10より突出した左側には、第1ナット19
がネジ部14に螺合されていて、丸棒12が右側に移動
するのを防止している。
【0011】ネジ棒10には、右側の順に第2ナット2
0、第3ナット21、第4ナット22が螺合され、第3
ナット21と第4ナット22の間には座金23が挿入さ
れている。第2ナット20はネジ棒10を固定した状態
で右ネジ方向に回転させると、右方向に移動するが、こ
の際、第2円板17を右方向に移動させ、硬質ウレタン
樹脂ブロック体16を右側に押す。しかし、第1円板1
5は丸棒12の左ネジの切られたネジ部13に螺合され
ているので、硬質ウレタン樹脂ブロック体16が右へ摺
動したとしても、右側に移動しない。このため、硬質ウ
レタン樹脂ブロック体16は圧縮され、外周が太鼓状に
膨れる。第2ナット20は左側に移動するように回転さ
せて、第2円板17より離すと、硬質ウレタン樹脂ブロ
ック体16は弾性で円柱状の形状に復帰する。第2ナッ
ト20を回転させる際のネジ棒10の同時回転防止は第
3ナット21と第4ナット22で座金23を挟んだ状態
で第3ナット21をモンキ−やスパナなどで押さえてお
けば、ネジ棒10は回転しない。
【0012】この鍔出し工具で金属パイプ1の端部に2
重構造の鍔を形成するには、図7に示すように、第1円
板15側から金属パイプ1の端に挿入して、第2円板1
7に突き当たるまで差し込み、第3ナット21を押さえ
た状態で第2ナット20を右ネジ方向に回転させ、丸棒
12の部分にまで第2ナット20を迫り出させる。図8
はこの状態を示したもので、硬質ウレタン樹脂ブロック
体16は圧縮され、金属パイプ1の端部には太鼓状に膨
らみ9が形成される。この膨らみ9は、第2円板17に
突出部18が設けられているので、金属パイプ1の端よ
り若干内側に入った部分に形成される。この膨らみ9の
大小は目視判断により調整する。膨らみ9を形成した後
は第1ナット19を右側に移動するように回転させ、硬
質ウレタン樹脂ブロック体16を金属パイプ1より抜き
去る。抜き去り後は従来のようにホルダ−片6、6aと
ポンチ7を用いて膨らみ9の部分をつぶせばよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように、金属パイプの端部に弾性
ブロック体で太鼓状に膨らみを形成して、その膨らみの
対向面を密着させれば、2重構造の鍔を形成することが
できる。また、太鼓状の膨らみを形成する工具として、
円柱状の弾性ブロック体を金属パイプに挿入して、ネジ
の歩みで圧縮することにより太鼓状に膨らませるように
すれば、工具は小型軽量になり、操作も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性ブロック体を中心方向に圧縮した場合の外
観斜視図であるる
【図2】図1の中心線での断面図である。
【図3】圧縮された弾性ブロック体で金属パイプの端部
に膨らみを形成する状態の断面図である。
【図4】膨らみをつぶすことにより端部に2重構造の鍔
の形成された金属パイプの中心線断面図である。
【図5】金属パイプの端部鍔出し工具の側面図である。
【図6】図5に示した鍔出し工具の中心断面図である。
【図7】図5の工具の金属パイプ端部への差し込み状態
を示す断面図である。
【図8】図5の工具を用いて金属パイプの端部に膨らみ
を形成する状態を示す断面図である。
【図9】端部に鍔を設けた金属パイプの袋ナットによる
取り付け方法を示す断面図である。
【図10】金属パイプの端部に鍔を形成するのに使用す
るホルダ−片の展開図である。
【図11】図10のホルダ−片に金属パイプを装着し
て、鍔を形成する方法を示すものである。
【符号の説明】
1 金属パイプ 2 鍔 3 袋ナット 4 本体 5、5a 溝 6、6a ホルダ−片 7 ポンチ 8 弾性ブロック体 9 膨らみ 10 ネジ棒 11 中空穴 12 丸棒 13 ネジ部 14 ネジ部 15 第1円板 16 硬質ウレタン樹脂ブロック体 17 第2円板 18 突出部 19 第1ナット 20 第2ナット 21 第3ナット 22 第4ナット 23 座金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属パイプ端部に円柱状弾性ブロック
    体を両者の中心方向が一致するように挿入した後、弾性
    ブロック体の中心方向厚みを圧縮することにより弾性ブ
    ロック体の外周を太鼓状に突出させて、その突出で金属
    パイプ端部の端から若干内側に入った部分を部分的に外
    側に膨らませ、その後、弾性ブロック体を金属パイプよ
    り抜き去って、膨らみ部分を金属パイプの中心方向に押
    しつぶすことにより密着させることを特徴とする金属パ
    イプの端部鍔出し方法。
  2. 【請求項2】 円柱状弾性ブロック体と、該弾性ブロ
    ック体の中心部に軸芯方向に沿って挿入された断面が概
    略円形の丸棒と、該丸棒の弾性ブロック体両側に配置さ
    れた2枚の剛性円板と、該剛性円板の間隔調整手段とを
    備えていて、弾性ブロック体と片方の剛性円板とはほぼ
    外径が等しく、丸棒は弾性ブロック体とあまり隙間が生
    じないように挿入されていることを特徴とする金属パイ
    プの端部鍔出し工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070622A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Iip:Kk コンクリート部材のための接続装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070622A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Iip:Kk コンクリート部材のための接続装置
JP4687040B2 (ja) * 2004-09-03 2011-05-25 有限会社ヤマ コンクリート部材のための接続装置

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