JP2000047030A - 円偏光板 - Google Patents
円偏光板Info
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Abstract
果的に防止し得る円偏光板を提供する。 【解決手段】偏光板と位相差板とが積層されてなり、偏
光板の吸収軸または透過軸を回転軸として入射光に対し
て角度θ1傾斜されて配置される円偏光板であって、回
転軸となる偏光板の吸収軸または透過軸と位相差板の遅
相軸とのなす角度が下記計算式(1)で算出される値α
の±1°の範囲にあることを特徴とする円偏光板。 α=f(θ1)×(Nz−0.5)+α0 (1)
Description
る。
あるため、例えばブラウン管、液晶ディスプレイ、EL
パネルなどの前面に配置されて用いられている。通常の
円偏光板では、例えば位相差板として1/4波長板を用
いた場合、直線偏光板の吸収軸と位相差板の遅相軸との
なす角度は45°または135°である。
の入射光に対しては円偏光板として働くが、入射光に対
して、該円偏光板を構成する直線偏光板の吸収軸または
透過軸を回転軸として傾けた場合や、該円偏光板を構成
する位相差板の遅相軸または進相軸を回転軸として傾け
た場合などには、円偏光板としての効果が十分とはなら
ず、結果として内部反射の防止が十分とはならない傾向
にあった。この傾向は、直線偏光板の吸収軸または透過
軸を回転軸として入射光に対して20°以上傾けた場合
や、位相差板の遅相軸又は進相軸を回転軸として入射光
に対して20°以上傾けた場合には、顕著であった。
傾けて使用した場合であっても内部反射を効果的に防止
し得る円偏光板を開発するべく鋭意検討した結果、直線
偏光板の吸収軸または透過軸と位相差板の遅相軸または
進相軸とが特定の角度をなすように積層することによっ
て、かかる問題を解決できることを見出し、本発明に至
った。
が積層されてなり、位相差板の遅相軸又は進相軸を回転
軸として入射光に対して角度θ2傾斜されて配置される
円偏光板であって、直線偏光板の吸収軸と位相差板の回
転軸とのなす角度が下記計算式(2)で算出される値β
の±1°の範囲にあることを特徴とする円偏光板をも提
供するものである。 β=arctan(tanβ0/cosφ) (2) 〔ここで、φは、計算式(2−1) φ=arcsin(sinθ2/n) (2−1) (ここで、nは直線偏光板の屈折率を示す。)により算
出される値であり、β0は法線軸方向からの入射光に対
して円偏光板となる場合に直線偏光板の吸収軸と位相差
板の回転軸とがなす角度を示す。〕
線偏光板は、通常の円偏光板に用いられると同様のもの
である。かかる直線偏光板としては様々なものが市販品
されており、具体的には住友化学(株)製の「スミカラ
ン」、日東電工(株)製の「NPF」などを用いること
ができる。円偏光板としてポラロイド社製の「HN42
CP」などを用いることができる。かかる直線偏光板の
表面には、例えば反射防止層、防眩処理層、ハードコー
ト層などが設けられていてもよい。
と同様のものであって、例えば1/4位相差板、3/4
位相差板、5/4位相差板、7/4位相差板などが用い
られる。中でも通常は1/4位相差板、すなわちレター
デーションが概ね138nm(≒550nm/4)であ
るものが用いられるが、本発明の円偏光板が吸収軸若し
くは透過軸または遅相軸若しくは進相軸を回転軸として
傾けた状態で使用されることから、このように傾けた状
態におけるレターデーションが概ね138nmとなるよ
うに適宜選択されることが好ましい。かかる位相差板と
しては、市販のものを用いることもでき、具体的には住
友化学工業(株)製の「スミカライト」などを用いるこ
とができる。また複数の位相差板が積層されて一の位相
差板を構成していてもよい。
x)、位相差板の進相軸方向の屈折率(ny)、位相差
板の厚み方向の屈折率(nz)およびレターデーション
は何れもセナルモン法(Senarmont Method)などの通常
の方法により測定、算出することができる。
の円偏光板と同様に、例えばアクリル系粘着剤などを用
いて積層することができる。
と位相差板の遅相軸とが上記計算式(1)で示される特
定の角度αから±1°の範囲内となるように、または上
記計算式(2)で示される特定の角度βから±1°の範
囲内となるように積層するものである。
らの入射光に対して円偏光板となるように直線偏光板と
位相差板とが積層されており、位相差板として1/4波
長板を用いた場合、直線偏光板の吸収軸と位相差板の遅
相軸とのなす角度が45°または135°となるように
積層されており、これは上記計算式(1−1)における
α0または上記計算式(2−1)におけるβ0に相当する
が、本発明の円偏光板は、かかる角度(αまたはβ)が
上記計算式(1)で算出される角度αから±1°の範囲
内、または上記計算式(2)で示される角度βから±1
°の範囲内となるように積層されているので、円偏光板
を構成する直線偏光板の吸収軸または透過軸を回転軸と
して角度θ1傾けた場合や、該円偏光板を構成する位相
差板の遅相軸または進相軸を回転軸として角度θ2傾け
た場合において、十分に円偏光板として機能することが
できる。
のなす角度は上記計算式(1)で算出される角度αから
±1°の範囲内、または上記計算式(2)で示される角
度βから±1°の範囲内であることが必要である。かか
る範囲外であると内部反射の防止が不十分となる傾向に
ある。
1または角度θ2が20°以上であることが好ましく、こ
れらの角度は通常は80°以下である。
る直線偏光板の吸収軸または透過軸を回転軸として傾け
た場合や、該円偏光板を構成する位相差板の遅相軸また
は進相軸を回転軸として傾けた場合において、十分に円
偏光板として機能することができる。
するが、本発明はこれら実施例により限定されるもので
はない。
延伸して得た位相差板〔レターデーションは150n
m、厚み60μm、nx=1.592083、ny=
1.589583、nz=1.588333、Nz=
1.5〕と直線偏光板(屈折率n=1.50)とをアク
リル系粘着剤を介して位相差板の遅相軸が直線偏光板の
吸収軸に対して53°となるように積層して円偏光板を
得た。この円偏光板(1)を、反射板(鏡面アルミニウ
ム板)(4)の前面に、反射板の法線(5)と円偏光板
の法線(2)とが45°で交わるように直線偏光板の吸
収軸(3)を回転軸として傾けて載置し(図1)、反射
板の法線方向(5)から円偏光板(1)を通してみた場
合の反射板の反射率を測定したところ、反射板の反射率
は、円偏光板を通さない場合と比較して1/100以下
であった。
〔レターデーションは140nm、厚み100μm、n
x=1.590467、ny=1.589067、nz
=1.590467、Nz=0.0〕と直線偏光板(屈
折率n=1.50)とをアクリル系粘着剤を介して位相
差板の遅相軸が直線偏光板の吸収軸に対して41°とな
るように積層して円偏光板を得た。この円偏光板を、反
射板(鏡面アルミニウム板)の前面に、反射板の法線と
円偏光板の法線とが45°で交わるように直線偏光板の
吸収軸を回転軸として傾けて載置し、反射板の法線方向
から円偏光板を通してみた場合の反射板の反射率を測定
したところ、反射板の反射率は、円偏光板を通さない場
合と比較して1/100以下であった。
差板〔レターデーションは124nm、厚み60μm、
nx=1.591378、ny=1.589311、n
z=1.589311、N=1.0〕と直線偏光板(屈
折率n=1.50)とをアクリル系粘着剤を介して位相
差板の遅相軸が直線偏光板の吸収軸に対して49°とな
るように積層して円偏光板を得た。この円偏光板を、反
射板(鏡面アルミニウム板)の前面に、反射板の法線と
円偏光板の法線とが45°で交わるように位相差板の遅
相軸を回転軸として傾けて載置し、反射板の法線方向か
ら円偏光板を通してみた場合の反射板の反射率を測定し
たところ、反射板の反射率は、円偏光板を通さない場合
と比較して1/100以下であった。
差板〔レターデーションは138nm、厚み60μm、
nx=1.591917、ny=1.589617、n
z=1.588467、Nz=1.5〕と直線偏光板
〔屈折率n=1.50〕とをアクリル系粘着剤を介して
位相差板の遅相軸が直線偏光板の吸収軸に対して45°
となるように積層して円偏光板を得た。この円偏光板
を、反射板(鏡面アルミニウム板)の前面に、反射板の
法線と円偏光板の法線とが45°で交わるように直線偏
光板の吸収軸を回転軸として傾けて載置し、反射板の法
線方向から円偏光板を通してみた場合の反射板の反射率
を測定したところ、反射板の反射率は、円偏光板を通さ
ない場合と比較して4/100以上であった。
模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】直線偏光板と位相差板とが積層されてな
り、直線偏光板の吸収軸または透過軸を回転軸として入
射光に対して角度θ1傾斜されて配置される円偏光板で
あって、回転軸と位相差板の遅相軸とのなす角度が下記
計算式(1)で算出される値αの±1°の範囲にあるこ
とを特徴とする円偏光板。 α=f(θ1)×(Nz−0.5)+α0 (1) 〔ここで、f(θ1)は計算式(1−1) f(θ1)=0.0039θ1 2×sin(2α0) (1−1) (ここで、α0 は法線軸方向からの入射光に対して円偏
光板となる場合に回転軸となる直線偏光板の回転軸と位
相差板の遅相軸とがなす角度を示す。)により算出され
る値であり、Nzは計算式(1−2) Nz =(nx−nz)/(nx−ny) (1−2) (ここで、nxは位相差板の遅相軸方向の屈折率を、n
yは位相差板の進相軸方向の屈折率を、nzは位相差板
の厚み方向の屈折率をそれぞれ示す。)により算出され
る値である。〕 - 【請求項2】角度θ1が20°以上である請求項1に記
載の円偏光板。 - 【請求項3】直線偏光板と位相差板とが積層されてな
り、位相差板の遅相軸又は進相軸を回転軸として入射光
に対して角度θ2傾斜されて配置される円偏光板であっ
て、直線偏光板の吸収軸と位相差板の回転軸とのなす角
度が下記計算式(2)で算出される値βの±1°の範囲
にあることを特徴とする円偏光板。 β=arctan(tanβ0/cosφ) (2) 〔ここで、φは、計算式(2−1) φ=arcsin(sinθ2/n) (2−1) (ここで、nは直線偏光板の屈折率を示す。)により算
出される値であり、β0は法線軸方向からの入射光に対
して円偏光板となる場合のに直線偏光板の吸収軸と位相
差板の回転軸とがなす角度を示す。〕 - 【請求項4】角度θ2が20°以上である請求項1に記
載の円偏光板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20336498A JP3924938B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-07-17 | 円偏光板 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13968798 | 1998-05-21 | ||
JP10-144078 | 1998-05-26 | ||
JP14407898 | 1998-05-26 | ||
JP10-139687 | 1998-05-26 | ||
JP20336498A JP3924938B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-07-17 | 円偏光板 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006351848A Division JP4458088B2 (ja) | 1998-05-21 | 2006-12-27 | 円偏光板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000047030A true JP2000047030A (ja) | 2000-02-18 |
JP3924938B2 JP3924938B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=27317925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20336498A Expired - Fee Related JP3924938B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-07-17 | 円偏光板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3924938B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102162873A (zh) * | 2010-02-23 | 2011-08-24 | 山本光学株式会社 | 圆偏振光板、圆偏振光透镜及圆偏振光眼镜 |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP20336498A patent/JP3924938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102162873A (zh) * | 2010-02-23 | 2011-08-24 | 山本光学株式会社 | 圆偏振光板、圆偏振光透镜及圆偏振光眼镜 |
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JP3924938B2 (ja) | 2007-06-06 |
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