JP2000045720A - ローラ付きカムフォロア - Google Patents

ローラ付きカムフォロア

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JP2000045720A
JP2000045720A JP10220294A JP22029498A JP2000045720A JP 2000045720 A JP2000045720 A JP 2000045720A JP 10220294 A JP10220294 A JP 10220294A JP 22029498 A JP22029498 A JP 22029498A JP 2000045720 A JP2000045720 A JP 2000045720A
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丈也 原田
Hisayoshi Kobayashi
寿喜 小林
Yukihiko Tanabe
幸彦 田辺
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博 山副
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Honda Motor Co Ltd
Nisshin Seisakusho KK
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2305/00Valve arrangements comprising rollers
    • F01L2305/02Mounting of rollers

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ付きカムフォロアにおいて、かしめ加
工設備を特別に必要とすることなくローラ軸を支持壁に
簡単に固定できるようにし、しかも支持壁の外側面には
ローラ軸固定のための張出し部が存在しないようにす
る。 【解決手段】 カムフォロア本体における一方の支持壁
Wbの貫通孔9b内周面には、その周方向に沿って延び
るC字状の第1溝g1 を、またローラ軸7の一端部7b
外周面には第1溝g1 に対応した同じくC字状の第2溝
2 をそれぞれ形成し、それら第1,第2溝g1 ,g2
の相互間に形成されるC字状の中空部Gに、少なくとも
両端部が第1,第2溝g1 ,g2 の内面に跨がって係合
し得るC字状の弾性止め具Lを装着して、ローラ軸7と
支持壁Wa,Wbとの軸方向相対移動および相対回転を
阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラを相互間に
挟むように並列する一対の支持壁をカムフォロア本体に
一体に形成し、その両支持壁にそれぞれ形成した貫通孔
内に、ローラを回転自在に支持するローラ軸の両端部外
周をそれぞれ支持させるようにしたローラ付きカムフォ
ロアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ローラ付きカムフォロアは、カムに
接するローラにより、カムフォロアのカムに対する摺動
性や追従性を高めるようにしたものであって、従来から
内燃機関用動弁装置などにおいて広く用いられている。
【0003】ところで従来の上記ローラ付きカムフォロ
アでは、ローラ軸の固定方法として、例えば特開平5−
321999号公報に示されるように軸の両端面をかし
めポンチにて叩いて、かしめるようにしたものや、或い
は実開昭57−98350号公報に示されるようにボル
ト状のローラ軸を用いて、その軸端を支持壁の外側でナ
ットにて締付け固定するようにしたものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記かしめに
よる固定では、かしめ加工設備を特別に必要としてコス
トが嵩む問題があり、また特に中空のローラ軸を用いた
場合には、かしめ加工に起因してローラ軸に変形や歪み
を生じ易く、そのためローラ転動面が滑らかでなくな
り、該転動面上をローラがスムーズに回転し得ない等の
不都合を来たすことがある。
【0005】一方、上記ボルト・ナットによる固定で
は、ボルトの頭部やナットが支持壁の外側面より張出
し、カムフォロアの幅(ローラ軸に沿う方向の最大寸
法)が必要以上に大きくなってしまう問題がある。
【0006】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであって、従来のものの上記問題や不都合を解決する
ことができる、ローラ付きカムフォロアを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ローラを相互間に挟むように並列
する一対の支持壁をカムフォロア本体に一体に形成し、
その両支持壁にそれぞれ形成した貫通孔内に、前記ロー
ラを回転自在に支持するローラ軸の両端部外周をそれぞ
れ嵌合支持させるようにしたローラ付きカムフォロアに
おいて、一方の支持壁の貫通孔内周面には、その周方向
に沿って延びるC字状の第1溝を、またローラ軸の一端
部外周面には前記第1溝に対応した同じくC字状の第2
溝をそれぞれ形成し、それら第1,第2溝の相互間に形
成されるC字状の中空部に、長さ方向両端部が第1,第
2溝の内面に跨がって係合し得るC字状の弾性止め具を
装着して、前記ローラ軸と支持壁との軸方向相対移動お
よび相対回転を阻止することを特徴とする。この特徴に
よれば、ローラ軸と支持壁貫通孔との嵌合面間(前記C
字状中空部)に配したC字状弾性止め具がローラ軸の支
持壁貫通孔に対する軸方向相対摺動と相対回転を確実に
阻止し得るため、かしめ加工設備を特別に用いなくても
ローラ軸を支持壁に簡単に固定できるようになり、その
上、支持壁の外側面にはローラ軸固定のための張出し部
が存在せず、それだけカムフォロアの幅を狭くすること
が可能である。
【0008】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
特徴に加えて、ローラ軸が中空に形成されることを特徴
とし、これにより、ローラ軸、延いてはカムフォロアの
軽量化(慣性質量の軽減)が図られる。またこのように
ローラ軸を中空にしても、それの固定に当たっては、か
しめによる場合のようにローラ軸に変形や歪みが生じる
恐れはないから、そのローラ転動面が滑らかに形成さ
れ、そこをローラが常にスムーズに回転可能である。
【0009】更に請求項3の発明は、請求項1又は2の
発明の特徴に加えて、前記止め具の長さ方向両端面がそ
れぞれ平坦面に形成される一方、それらと対向する前記
中空部の両内端面が、該止め具の両端面とそれぞれ平行
な平坦面に形成されることを特徴とする。この特徴によ
れば、止め具の長さ方向端面と、これに対向する中空部
の内端面とが互いに平行な平坦面となって、比較的広い
接触面積を以て相互に面接触することができるから、そ
の相互間が的確に係合して十分な回り止め効果が発揮さ
れる上、その相互間の接触面圧が軽減されて、その接触
部(即ち止め具端面、第1及び第2溝の内端面)の摩耗
低減が図られる。
【0010】更に請求項4の発明は、請求項1,2又は
3の発明の特徴に加えて、前記弾性止め具の径方向両端
部の横断面形状が、対応する第1,第2溝の底部の横断
面形状とそれぞれ同一であり、またその弾性止め具の両
側面と、それらに対応する各溝の両内側面とがそれぞれ
平坦に形成されて互いに面接触することを特徴とする。
この特徴によれば、弾性止め具の径方向両端部が対応す
る溝底部に当たる際に広い接触面積で密に当接すること
ができるから、その接触面圧を軽減できて当接面の摩耗
防止に効果的であり、また弾性止め具のガタつきも防止
できる。しかも弾性止め具の両側面と各溝の両内側面と
が広い接触面積で係合し得るため、その係合が的確に行
われてローラ軸の軸方向移動が確実に阻止される。
【0011】更に請求項5の発明は、請求項1,2,3
又は4の発明の特徴に加えて、前記弾性止め具の径方向
幅が、前記第2溝の溝深さと同じか又はそれよりも小さ
く設定され、しかも前記第1溝の溝深さよりも大きく設
定されることを特徴とする。これにより、弾性止め具を
径方向に弾性収縮変形させてローラ軸の第2溝内に沈み
込ませた仮組み状態でローラ軸の一端部を一方の支持壁
の貫通孔内に挿入すれば、弾性止め具は、これが第1溝
と対応する位置に来たときに自己の弾性復元力により第
1溝側に拡張変形して正規の組付位置まで自動的に移動
する。従ってローラ軸を上記仮組み状態に保持したまま
支持壁の貫通孔内に単に押し込むだけで弾性止め具の組
付を簡単に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0013】添付図面において、図1は、第1実施例に
係るローラ付きカムフォロアを組み込んだ内燃機関用動
弁装置の一例を示す要部断面図、図2は図1の2−2線
拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図とその一部拡
大図、図4は第1実施例に係るローラ付きカムフォロア
の分解斜視図、図5はカムフォロア本体における第1溝
の加工工程を簡略的に説明するための説明図、図6は、
第2実施例に係るローラ付きカムフォロアを示す図2対
応図とその一部拡大図、図7は、第3実施例に係るロー
ラ付きカムフォロアを示す図2対応図とその一部拡大図
である。
【0014】先ず、本発明のローラ付きカムフォロアを
4サイクル内燃機関の動弁装置に実施した場合の第1実
施例を図1〜図4を参照して説明する。
【0015】図1において、カムフォロアとしてのロッ
カアーム1のロッカアーム本体2は、その長手方向中間
部に軸孔2aが形成されており、その軸孔2aには、内
燃機関の機関本体Eに固定のロッカ軸3が相対回転自在
に貫通される。そのロッカアーム本体2の基部には、ア
ジャストボルト4がねじ込まれており、そのねじ込み位
置はロックナット5により固定される。そのアジャスト
ボルト4の下端には、機関本体Eに上下摺動可能に支持
された機関弁V(例えば吸気弁又は排気弁)の上端が当
接され、その機関弁Vは、弁ばね6の弾発力により常に
閉弁方向(アジャストボルト4との当接方向)へ付勢さ
れている。
【0016】またロッカアーム本体2の先部にはローラ
軸7を介してローラRが回転自在に取付けられる。その
ローラRの外周面は、カムとしての動弁カムCに前記弁
ばね6の弾発力に基づき圧接されており、その動弁カム
Cは、機関本体Eに支持されてクランク軸(図示せず)
に連動回転する動弁カム軸8の外周に一体に形成され
る。而して動弁カムCが回転すれば、そのカムCにロー
ラRを介して当接するロッカアーム本体2がロッカ軸3
回りに上下揺動して、機関弁Vを開閉作動させることが
できる。
【0017】次に図2〜図4を併せて参照してローラR
及びローラ軸7の取付け構造を具体的に説明する。ロッ
カアーム本体2の先部には、ローラRを相互間に挟むよ
うに間隔をおいて並列する第1,第2支持壁Wa,Wb
を有するフォーク状のローラ保持部Hが一体に形成され
る。その各支持壁Wa,Wbには、それらを横切る貫通
孔9a,9bが同一軸線上に形成されており、その両貫
通孔9a,9b内にローラ軸7の軸方向両端部外周がそ
れぞれ嵌合支持される。
【0018】ローラ軸7は、両端開放で且つ全長に亘り
等径の中空円筒状に形成されており、その長手方向中央
部7mの外周には前記ローラRの内周が、その周方向に
並ぶ多数のニードルNを介して回転自在に支持される。
またローラ軸7の両外端面は、両支持壁Wa,Wbの両
外側面より張り出さないように(特に図示例では両外側
面と面一になるように)形成される。一方、各支持壁W
a,Wbの貫通孔9a,9bは、その全幅に亘り同一内
径の円弧孔に形成されており、しかもその内径がローラ
軸7の外径と略同一に設定されていて、その両端部7
a,7bと密に(即ち摺動は可能であるがガタの無いよ
うに)嵌合される。
【0019】一方の支持壁(図示例では第2支持壁W
b)の貫通孔9b内周面には、その周方向に延びる横断
面C字状の第1溝g1 が形成される。またローラ軸7
の、第2支持壁Wbに対応する一端部7bの外周面に
は、第1溝g1 に対応してその周方向に延びる横断面C
字状の第2溝g2 が形成される。而して前記貫通孔9b
とローラ軸7の一端部7bとの嵌合面間には、第1,第
2溝g1 ,g2 の相互間にC字状の中空部Gが形成さ
れ、そこに、該中空部Gと略同形のC字状に形成される
金属製のサークリップLが装着され、このサークリップ
Lが本発明の弾性止め具を構成する。
【0020】前記中空部Gへのセット状態に於いてサー
クリップLは、その長さ方向一端面が前記両溝g1 ,g
2 の一端部内面に跨がって、またその他端面が前記両溝
1,g2 の他端部内面に跨がってそれぞれ接触するこ
とでローラ軸7と支持壁Wa,Wbとの相対回転を阻止
できるようになっており、またそのサークリップLの一
側面がその全周に亘り前記両溝g1 ,g2 の一側部内面
に跨がるように、またその他側面がその全周に亘り前記
両溝g1 ,g2 の他側部内面に跨がるようにそれぞれ接
触することでローラ軸7と支持壁Wa,Wbとの軸方向
相対移動を阻止できるようになっている。
【0021】また図3に明示したようにサークリップL
の両端面Lfはその全面が平坦に形成されており、一
方、それらと対向する前記中空部Gの両内端面Gf(即
ち第1,第2溝g1 ,g2 の両内端面)は、該サークリ
ップLの両端面Lfとそれぞれ平行な平坦面に形成され
る。またこの実施例ではサークリップLの平坦な端面L
f(従って中空部Gの平坦な内端面Gf)が、ローラ軸
7の軸線OよりサークリップLの端部に向かって放射状
に延びる仮想平面Dに沿うように形成される。而してサ
ークリップLの各端面Lfと、これに平行して対向する
中空部Gの各内端面Gfとは比較的広い接触面積を以て
面接触することができるため、その相互間が的確に係合
して十分な回り止め効果が発揮され、しかもその相互間
の接触面圧が軽減されて、その接触部(即ちサークリッ
プ端面Lf、中空部Gの各内端面Gf)の摩耗低減が図
られる。
【0022】しかもその中空部Gの各内端面Gfは、こ
れと対向するサークリップLの端面Lfの外周側エッジ
部Lfeよりも径方向外側まで長く延出されており、そ
の延出端は、第1溝g1 の端部底面に窪ませて形成され
た円弧溝rの端縁に滑らかに連続している。
【0023】またサークリップLは、それの自由状態
で、ローラ軸7の外径(従って貫通孔9a,9bの内
径)や第1溝g1 の内径よりも大径となるように形成さ
れており、従って前記中空部Gへのセット状態でサーク
リップLの外周面は、該サークリップL自体の弾性復元
力に基づき第1溝g1 の内底面に圧接する。またローラ
軸7の第2溝g2 は、そこに嵌め込まれたサークリップ
Lを第2溝g2 内に没入する(即ちサークリップLの外
径がローラ軸7の外径以下となる)まで、第1の治具
(図示せず)を以て強制的に弾性収縮変形させ得るよう
に溝深さが設定される。而してサークリップLの径方向
幅をt、第1溝g1 の溝深さをd1 、第2溝g 2 の溝深
さをd2 としたときに、d1 <t≦d2 となるようにサ
ークリップL及び各溝g1 ,g2 が形成される。尚、サ
ークリップLの両端部とC字状の中空部Gの両内端部と
の間には、サークリップLの組付時における径方向弾性
変形を無理なく許容し得るように該クリップの周方向に
多少の遊びが設定される。
【0024】上記構造のロッカアーム1を製造するに当
たっては、先ず、ロッカアーム本体2を製作し、その
後、そのローラ保持部Hにおける第2支持壁Wbの貫通
孔9bに第1溝g1 を切削加工する。この第1溝g1
加工に際しては、先ず図5の(a)に示すように溝切り
カッタCgを貫通孔9bの内周に沿って円弧状に送るこ
とで貫通孔9bの内周面に第1溝g1 の主要部を切削
し、次いで(b)に示す如く溝g1 の両内端面Gfを貫
通孔9bの略直径方向に沿った平坦面となるよう、しか
もサークリップLの端面Lfの外周側エッジ部Lfeよ
りも径方向外側まで長く延ばされるように、同方向に送
られるエンドミル等の別のカッタ(図示せず)で切削す
る。
【0025】一方、このようなロッカアーム本体2の製
造工程とは別の工程でローラ軸7を製作し、その後、該
軸7の一端部7b外周に第2溝g2 を切削加工し、この
第2溝g2 にサークリップLを嵌め込んでおく。
【0026】次に内周に多数のニードルNを仮組みした
ローラRをロッカアーム本体2の第1,第2支持壁W
a,Wb間の空隙に、該ローラRが両支持壁Wa,Wb
の貫通孔9a,9bに対し同軸となるように第2の治具
(図示せず)を用いて挿入保持し、この保持状態のまま
ローラ軸7をその他端部7aを先にして且つ第1,第2
溝g1 ,g2 の位相を相互に合致させるようにして、第
2支持壁Waの貫通孔9b及びローラR内に順次挿入
し、これと共にその一端部7bを第2支持壁Wbの貫通
孔9bに挿入する。その挿入の際には、前記第1の治具
(図示せず)により予めサークリップLを第2溝g2
に没入した弾性収縮状態に強制保持しておく。そのサー
クリップLは、これが前記挿入に伴い貫通孔9b内に達
すると、前記第1の治具より解放されてその貫通孔9b
内を滑り、そして第1溝g1 と対応する位置まで来ると
自己の弾性復元力で該第1溝g1 内へ拡張変形して正規
のセット状態となる。これにより、ローラ軸7を第2支
持壁Wb(従ってロッカアーム本体2)に一体的に固定
できる。
【0027】このように第1,第2溝g1 ,g2 の内面
に跨がって係合し得るC字状の弾性サークリップLによ
り、ローラ軸7と支持壁Wa,Wbとの軸方向相対移動
および相対回転を阻止するようにしたので、かしめ加工
設備を特別に必要とすることなくローラ軸7をロッカア
ーム本体2に簡単に固定することができ、それだけコス
ト節減が達成される。しかも支持壁Wa,Wbの外側面
にはローラ軸固定のための張出し部が何も存在せず、そ
れだけロッカアーム1の幅(ローラ軸方向の最大寸法)
を狭くできてロッカアーム1の小型化が図られる。
【0028】また図示例では、ロッカアーム1の軽量化
等を狙ってローラ軸7が中空に形成されているが、斯か
る中空構造であっても、かしめによる場合のようにロー
ラ軸7に変形や歪みが生じる恐れはなく、そのローラ転
動面(中央部7mの外周面)を滑らかに形成することが
できるため、該転動面上でローラRを常にスムーズに回
転させることができる。
【0029】ところでローラ軸7は、カムCから大きな
叩かれ荷重を受け、特にそのローラ軸7の、各支持壁W
a,WbとローラR(ニードルN)との境界対応部分に
は、前記叩かれ荷重により最大剪断力が働くものである
が、本実施例では、第2溝g 2 が上記境界対応部分より
も軸方向に離隔して配置されているため、該溝g2 の特
設に伴う上記境界対応部分の強度低下(具体的には変形
や破損)が効果的に抑えられる。
【0030】次に図6を参照して本発明の第2実施例に
ついて説明する。この実施例では、弾性止め具としての
サークリップLの横断面形状のみが第1実施例と相違し
ている。即ち、図6の一部拡大図に明示したように本実
施例のサークリップLの径方向両端部e1 ,e2 の横断
面形状と、それらに対応する第1,第2溝g1 ,g2
底部(前記中空部Gの径方向両内端部)の横断面形状と
は同形の直線状に形成されている。しかもそのサークリ
ップLの両側面s,sと、それらに対応する各溝g1
2 の両内側面(前記中空部Gの両内側面)とがそれぞ
れ平坦面に形成されて互いに面接触している。
【0031】斯かる構成によれば、サークリップLの径
方向両端部e1 ,e2 が対応する溝g1 ,g2 底部に当
たる際に広い接触面積で密に当接できるため、その接触
面圧が軽減されて当接面の摩耗防止に効果的であり、ま
た該クリップLのガタつき防止にも有効である。しかも
サークリップLの両側面s,sと各溝g1 ,g2 の両内
側面とを広い接触面積で的確に係合させることができる
ため、ローラ軸7の軸方向移動が確実に阻止されて十分
な抜け止め効果が期待できる。
【0032】尚、その他の構成及び作用は、第1実施例
と同様であり、各構成要素には、第1実施例で対応する
ものの参照符号をそのまま付してある。
【0033】次に図7を参照して本発明の第3実施例に
ついて説明する。この実施例は、サークリップLの径方
向両端部e1 ,e2 の横断面形状と、第1,第2溝
1 ,g 2 の底部(前記中空部Gの径方向両内端部)の
横断面形状のみが第2実施例と相違しており、即ち図7
の一部拡大図に明示したように本実施例のサークリップ
Lの径方向両端部e1 ,e2 の横断面形状と、対応する
第1,第2溝g1 ,g2 の底部の横断面形状とが同形の
半円弧状に形成されている。しかもそのサークリップL
の両側面s,sと、対応する各溝g1 ,g2 の両内側面
とは第2実施例と同様、平坦面に形成されていて互いに
面接触している。斯かる構成によっても、第2実施例と
同様の作用効果が期待できる。
【0034】尚、その他の構成及び作用は、第1実施例
と同様であり、各構成要素には、第1実施例で対応する
ものの参照符号をそのまま付してある。
【0035】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では、ローラ軸7が中空円筒状に形成されるが、本発
明(請求項1,3,4)ではローラ軸7を中実の円柱状
に形成してもよい。
【0036】また前記実施例では、弾性止め具としての
サークリップLをローラ軸7の第2溝g2 内に弾性収縮
変形させた状態でローラ軸7を支持壁Wbの貫通孔9b
内に挿入することにより、該サークリップLを貫通孔9
bの第1溝g1 側へ拡開係合させるようにしたものを示
したが、本発明(請求項1〜3)では、C字状の弾性サ
ークリップLを支持壁Wbの貫通孔9bの第1溝g1
に弾性拡張変形させた状態で、ローラ軸7を支持壁Wb
の貫通孔9b内に挿入することにより、該サークリップ
Lをローラ軸7の第2溝g2 側へ収縮係合させるように
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
ローラ付きカムフォロアにおいて、一方の支持壁の貫通
孔内周面に形成したC字状の第1溝と、ローラ軸の一端
部外周面に形成したC字状の第2溝との相互間に形成さ
れるC字状の中空部に、長さ方向両端部が第1,第2溝
の内面に跨がって係合し得るC字状の弾性止め具を装着
して、ローラ軸と支持壁との軸方向相対移動および相対
回転を阻止するようにしたので、かしめ加工設備を特別
に用いなくてもローラ軸を支持壁に簡単に固定できるよ
うになり、その上、支持壁の外側面にはローラ軸固定の
ための張出し部が存在せず、それだけカムフォロアの幅
を狭くすることが可能である。
【0038】また特に請求項2の発明によれば、ローラ
軸を中空に形成したことでローラ軸、延いてはカムフォ
ロアの軽量化(慣性質量の軽減)を図ることができる。
またこのようにローラ軸を中空としても、そのローラ軸
の固定に当たっては、かしめによる場合のようにローラ
軸に変形や歪みを生じる恐れはなくなり、そのローラ転
動面を滑らかに形成できることから、ローラを常にスム
ーズに回転させることができる。
【0039】また特に請求項3の発明によれば、止め具
の長さ方向両端面をそれぞれ平坦面に形成する一方、そ
れらと対向するC字状中空部の両内端面を、該止め具の
両端面とそれぞれ平行な平坦面に形成したので、止め具
の長さ方向端面と、これに対向する中空部の内端面とを
比較的広い接触面積を以て面接触させることができ、従
ってその相互間を的確に係合させてローラ軸を確実に回
り止めすることができ、しかも止め具端面と中空部(各
溝)の内端面との接触面圧を軽減できてその接触部の摩
耗低減が図られる。
【0040】また特に請求項4の発明によれば、弾性止
め具の径方向両端部の横断面形状が、対応する第1,第
2溝の底部の横断面形状とそれぞれ同一であり、またそ
の弾性止め具の両側面と、それらに対応する各溝の両内
側面とがそれぞれ平坦に形成されて互いに面接触するよ
うにしたので、弾性止め具の径方向両端部が対応する溝
底部に当たる際に広い接触面積で密に当接することがで
き、従ってその接触面圧を軽減できて当接面の摩耗防止
に効果的であり、また弾性止め具のガタつき防止にも有
効である。しかも弾性止め具の両側面と各溝の両内側面
とを広い接触面積で係合させることができるため、その
係合が的確に行われ、ローラ軸の軸方向移動を確実に阻
止して十分な抜け止め効果が期待できる。
【0041】また特に請求項5の発明によれば、弾性止
め具の径方向幅を、第2溝の溝深さと同じか又はそれよ
りも小さく設定し、しかも第1溝の溝深さよりも大きく
設定したので、弾性止め具を径方向に弾性収縮変形させ
てローラ軸の第2溝内に沈み込ませた仮組み状態のまま
ローラ軸を支持壁の貫通孔内に単に押し込むだけで、弾
性止め具を正規の組付位置に自動的に置くことができ、
その組付作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るローラ付きカムフォロアを組
み込んだ内燃機関用動弁装置の一例を示す要部断面図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図とその一部拡大図
【図4】第1実施例に係るローラ付きカムフォロアの分
解斜視図
【図5】カムフォロア本体における第1溝の加工工程を
簡略的に説明するための説明図
【図6】第2実施例に係るローラ付きカムフォロアを示
す図2対応図とその一部拡大図
【図7】第3実施例に係るローラ付きカムフォロアを示
す図2対応図とその一部拡大図
【符号の説明】
1 ,e2 ・・弾性止め具の径方向両端部 G・・・・中空部 Gf・・・中空部の内端面 g1 ・・・第1溝 g2 ・・・第2溝 L・・・・弾性止め具としてのサークリップ Lf・・・弾性止め具の長さ方向両端面 R・・・・ローラ s・・・・弾性止め具の側面 V・・・・機関弁 Wa・・・支持壁としての第2支持壁 Wb・・・一方の支持壁としての第1支持壁 1・・・・カムフォロアとしてのロッカアーム 2・・・・カムフォロア本体としてのロッカアーム本体 7・・・・ローラ軸 7a・・・他端部 7b・・・一端部 9a,9b・・貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 寿喜 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 田辺 幸彦 京都府中郡峰山町字千歳22番地 株式会社 日進製作所内 (72)発明者 山副 博 京都府中郡峰山町字千歳22番地 株式会社 日進製作所内 Fターム(参考) 3G016 AA02 AA06 AA19 BA02 BA05 BB18 BB22 CA01 CA04 CA12 CA13 CA32 CA44 CA52 FA36 GA00 GA01 GA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ(R)を相互間に挟むように並列
    する一対の支持壁(Wa,Wb)をカムフォロア本体
    (2)に一体に形成し、その両支持壁(Wa,Wb)に
    それぞれ形成した貫通孔(9a,9b)内に、前記ロー
    ラ(R)を回転自在に支持するローラ軸(7)の両端部
    (7a,7b)外周をそれぞれ嵌合支持させるようにし
    たローラ付きカムフォロアにおいて、 一方の支持壁(Wb)の貫通孔(9b)内周面には、そ
    の周方向に沿って延びるC字状の第1溝(g1 )を、ま
    たローラ軸(7)の一端部(7b)外周面には前記第1
    溝(g1 )に対応した同じくC字状の第2溝(g2 )を
    それぞれ形成し、それら第1,第2溝(g1 ,g2 )の
    相互間に形成されるC字状の中空部(G)に、長さ方向
    両端部が第1,第2溝(g1 ,g2 )の内面に跨がって
    係合し得るC字状の弾性止め具(L)を装着して、前記
    ローラ軸(7)と支持壁(Wa,Wb)との軸方向相対
    移動および相対回転を阻止することを特徴とする、ロー
    ラ付きカムフォロア。
  2. 【請求項2】 前記ローラ軸(7)が中空に形成される
    ことを特徴とする、請求項1に記載のローラ付きカムフ
    ォロア。
  3. 【請求項3】 前記止め具(L)の長さ方向両端面(L
    f)がそれぞれ平坦面に形成される一方、それらと対向
    する前記中空部(G)の両内端面(Gf)が、該止め具
    (L)の両端面(Lf)とそれぞれ平行な平坦面に形成
    されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のロー
    ラ付きカムフォロア。
  4. 【請求項4】 前記弾性止め具(L)の径方向両端部
    (e1 ,e2 )の横断面形状は、対応する第1,第2溝
    (g1 ,g2 )の底部の横断面形状とそれぞれ同一であ
    り、またその弾性止め具(L)の両側面(s,s)と、
    それらに対応する各溝(g1 ,g2 )の両内側面とがそ
    れぞれ平坦に形成されて互いに面接触することを特徴と
    する、請求項1,2又は3に記載のローラ付きカムフォ
    ロア。
  5. 【請求項5】 前記弾性止め具(L)の径方向幅(t)
    は、前記第2溝(g 2 )の溝深さ(d2 )と同じか又は
    それよりも小さく設定され、しかも前記第1溝(g1
    の溝深さ(d1 )よりも大きく設定されることを特徴と
    する、請求項1,2,3又は4に記載のローラ付きカム
    フォロア。
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